JP2826942B2 - ヘアスタイリング剤 - Google Patents
ヘアスタイリング剤Info
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Description
詳細には、ドライヤー等のブローを行う時の熱による髪
の水分の過剰な揮散によるダメージを防止し、またブラ
シによるダメージを防ぎ、且つ使用後に髪につやとしっ
とり感を与えまたサラサラな感触を有し、スタイルを整
えることができる毛髪化粧料に関する。
ヘアスタイルを整えるときには、湿った髪をドライヤー
で乾燥させたり、湿った髪や乾いた髪を更にくせ付けす
るためにドライヤーとブラシでブロー操作を行ってい
る。このヘアドライヤーによるブロー操作は髪の水分を
過剰に揮散させ、パサツキ感、枝毛、切れ毛、毛髪の赤
茶色等変色の原因となる。従来、このような髪の水分の
揮散を防止するため、保湿剤としてグリセリン、糖誘導
体等を配合した毛髪化粧料が使用されている。
合成分そのものの粘性のため、非常にべたつき感やぬめ
り感があり、使用感が悪いという問題があり、またダメ
ージ防止効果も充分ではなかった。従って、ドライヤー
等のブローを行うときの髪の水分の過剰な揮散を防止
し、使用感の良好な毛髪化粧料が望まれていた。
発明者らは鋭意研究を行った結果、ベタイン類とシリコ
ーン類を組合わせて用いれば、ドライヤー等のブローを
行う時に髪の水分の過剰な揮散を防止し、髪のまさつ力
を下げてブラシによるダメージを防ぎ、且つ髪につやを
与え、しかもサラサラな感触を有し、スタイルを整える
ことのできる毛髪化粧料が得られることを見出し、本発
明を完成した。
及び(B)シリコーン類を含有する毛髪化粧料を提供す
るものである。
類はアミノ酸のN−トリアルキル置換体であり、例えば
グリシンベタイン、γ−ブチロベタイン、ホマリン、ト
リゴネリン、β−アラニンベタイン、カルニチン、アト
リニン、ホモセリンベタイン、アントプレウリン、バリ
ンベタイン、リジンベタイン、オルニチンベタイン、ア
ラニンベタイン、タウロベタイン、スタキドリン、グル
タミン酸ベタイン、フェニルアラニンベタイン等が挙げ
られる。これらのうち、特にグリシンベタインが好まし
く、アミノコート(旭フーズ社製)等の市販品を使用す
ることもできる。
を組合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜
10重量%(以下、単に%で示す)、特に0.5〜3%
配合すると、特に髪につやとしっとり感を与え、しかも
サラサラな感触となり好ましい。
リコーン類としては、例えば特開平4−82820号公
報、特開昭63−313713号公報等に記載のシリコ
ン油誘導体などを挙げることができる。具体的には、例
えば次の(B−1)〜(B−12)のものが挙げられ
る。
ルポリシロキサン: (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]aSi(CH3)3 (1) (式中、aは3以上の整数を示す) 一般式(1)で表わされるメチルポリシロキサンとして
は、例えば信越化学社製のKF96の商品名で市販され
ているものなどを使用することができる。
フェニルポリシロキサン:
1〜5000となる数を示す。ただし、cが0のときd
は0でなく、dが0のときcは0でない) 一般式(2)で表わされるメチルフェニルポリシロキサ
ンも広く知られており、例えば信越化学社製KF50等
の商品名で市販されているもの等を使用することができ
る。
アミノアルキル基を有するオルガノシロキサンの重合体
であるアミノ変性シリコーン重合体:このアミノ変性シ
リコーン重合体を形成するオルガノシロキサン中には、
アミノアルキル基以外の官能基としてメチル基を含むも
のが一般に用いられるが、その他、エチル基、プロピル
基などのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基;フェニル基、ナフチル基などのアリール基;シ
クロヘキシル基などのシクロアルキル基;ヒドロキシ
基、ヒドロキシアルキル基、オキシアルキレン基又はポ
リオキシアルキレン基なども含むことができる。アミノ
変性シリコーン重合体に含まれるアミノアルキル基の代
表的な例としては次の一般式(3)又は(4)で表わさ
れるものが挙げられる。
ン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、-CH2CH
(CH3)CH2-等のアルキレン基、-(CH2)2-C6H4-等のアルキ
レンアリーレン基などが挙げられ、これらのうちアルキ
レン基、特にプロピレン基が好ましい。R3 及びR4 の
1価の炭化水素基としてはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ヘキシル基、フェニル基等が挙げられる。またR
3 及びR4 の双方が水素原子又は1価の炭化水素基であ
ってもよいし、R3 が水素原子でありR4 が1価の炭化
水素基であってもよい。更に、e及びfの好ましい値は
e=0、f=1である。
一般式(5)で示される。 -R1OH (5) 〔式中、R1 は前記と同じ意味を有する〕
レン基の代表的な例は次の一般式(6)で示される。
は0又は1を示し、hは1〜100の整数を示し、iは
1〜5の整数を示す〕
基のうちで好ましいものはg=1、hが3〜70の整
数、iが2又は3となるものである。ここで、iが2又
は3のものがブロック状又はランダム状に結合していて
もよい。これは他のhの整数の組合わせの場合も同様で
ある。代表的なアミノ変性シリコーン重合体は次の一般
式(7)又は(8)で表わされる。
を示し、R6 はメチル基又は水素原子を示す。R7 は前
記したアミノアルキル基(3)又は(4)を示し、R8
はヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、オキシアルキ
レン基、又はポリオキシアルキレン基を示し、j、k及
びlは分子量に依存する整数を示す〕 これらのうち、特に好ましいアミノ変性シリコーン重合
体は次の一般式(9)で表わされるものである。
(3)又は(4)を示し、k及びlは分子量に依存する
整数を示す〕 また、本発明におけるアミノ変性シリコーン重合体の代
表的なものは次の一般式(10)で表わされる、重合体
の平均分子量が約3,000〜100,000のもので
あり、これはアモジメチコーン(Amodimethicone)の名
称でCTFA辞典(米国 Cosmetic Ingredient Diction
ary)第3版中に記載されている。
00,000に依存する整数を示す〕 この一般式(10)で表わされるアミノ変性シリコーン
としては東レシリコーン社よりSM8702C等、ダウ
・ケミカル社よりDC929等の商品名で市販されてい
るアモジメチコーンエマルジョン等を使用することがで
きる。
酸変性ポリシロキサン:
000の数を、rは0〜10の数を示し、R9 は炭素数
9〜21のアルキル基を示す〕
表わされる変性シリコーン:
族アルコール変性シリコーン:
7)又は(18)で表わされるポリエーテル変性シリコ
ーン:
(好ましくは10〜200)の数を示し、h′は0〜1
00(好ましくは0〜10)の数を示し、i′は0〜6
(好ましくは2〜3)の数を示し、j′は1〜100
(好ましくは2〜10)の数を示し、k′は0〜100
(好ましくは0〜20)の数を示す〕
〜50)、m′は2〜500(好ましくは2〜50)、
n′は0〜6(好ましくは2〜3)、o′は1〜50
(好ましくは2〜20)、p′は0〜50(好ましくは
0〜20)の数を示す〕 一般式(15)、(16)、(17)、(18)で表わ
されるシリコーンエーテルコポリマーも広く知られてお
り、例えば信越化学(株)からKF351、KF352
等や、日本ユニカー(株)からSILWET L−70
02、SILVET FZ−2110等の商品名で市販
されていて、これらを使用することができる。
キシ変性シリコーン:
しくは1〜250)の数を、r′は1〜50(好ましく
は1〜30)の数を示し、R14は炭素数1〜3のアルキ
レン基を示す〕
素変性シリコーン:
しくは1〜250)の数を示す〕
状シリコーン:
し、R15は炭素数1〜3のアルキル基を示す〕
で表わされるアルキル変性シリコーン:
1,000(好ましくは1〜200)の数を示し、R18
は炭素数10〜16のアルキル基を示す〕
表わされるブンテ塩変性シリコーン:
はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、アミ
ン又は第4級アンモニウム塩を示し、y′は1〜20の
整数、z′は1〜20の整数で、且つ(y′/z′)>
1であり、a″は1〜20の整数である〕
するメチルポリシロキサン、例えばKF7312F、K
F7312J、KF7312K(以上、信越化学工業社
製)等を使用することもできる。
を用いてこれらのシリコーン類を水と乳化させた水乳化
型シリコーンエマルジョンを使用することもできる。水
乳化型シリコーンエマルジョンとしては、例えばジメチ
ルポリシロキサンを活性剤で乳化させたものとして、K
M887(信越化学工業社製)等が;高粘度のジメチル
ポリシロキサンと低粘度のジメチルポリシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン又は軽質流動パラフィ
ンを混合して水と乳化させたものとして、BY22−0
19、BY22−020、BY22−034(以上、ト
ーレ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が;アミノ
変性シリコーンエマルジョンとして、SM8702C
(トーレ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が挙げ
られる。
メチルポリシロキサンと低粘度のジメチルポリシロキサ
ンを混合したもの、アミノ変性シリコーンエマルジョン
が好ましく、特にシリコーン含量が40〜60%の水乳
化型エマルジョンとしたものを使用するのが好ましい。
種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.
01〜20%、特に0.5〜3%配合すると、特に髪に
つやとしっとり感を与え、しかもサラサラな感触となり
好ましい。
成分の他、通常の化粧料等に用いられる成分、例えばヒ
マシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油
等のグリセライド類;セチルアルコール、オレイルアル
コール、ヘキサデシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、2−オクチルドデカノール等の高級アルコール類;
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グ
リセリン等の多価アルコール類;ミリスチン酸イソプロ
ピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリ
ン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2−
エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル等のエステル類;ポリオキシエチレンエチルエ
ーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル
等の高級アルコール酸化プロピレン酸化エチレン付加物
類;塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチル
アンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面
活性剤類;ポリビニルピロリドン系、酢酸ビニルエーテ
ル系、酸性アクリル系、両性アクリル系等の高分子化合
物;その他香料、色素、紫外線吸収剤、防腐剤、酸化防
止剤等を、本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合する
ことができる。
て製造することができ、例えばヘアブロー、ヘアスプレ
ー、ヘアフォーム、スタイリングローション、ヘアジェ
ル、ヘアミスト等とすることができる。
ブローを行う時に髪の水分の過剰な揮散を防止し、髪の
まさつ力を下げてブラシによるダメージを防ぎ、且つ髪
につやを与え、しかもサラサラと自然で、且つしっとり
感、滑らかさを有するなど良好な感触を付与することが
でき、スタイルを整えることができるものである。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
り製造し、これを使用した時の感触、毛髪損傷防止効
果、セット保持力及びつやを評価した。結果を表1に示
す。
さ18cm、幅5cm、重さ20gの毛束に各毛髪化粧料を
噴射し、自然乾燥したのち、毛髪化粧料を適用しない毛
束(対照)との比較を、専門女性パネルにより以下の基
準で官能評価した。 ◎:対照に比べ非常に良い。 ○:対照に比べやや良い。 △:対照と同等。 ×:対照に比べ悪い。
からなる毛束をつくり、各毛髪化粧料を塗布し、ブラッ
シングを5000回行った時の枝毛切れ毛の発生本数を
数え、以下の評価によりランク付けを行った。◎:20
本以下。 ○:21〜50本。 △:51〜100本。 ×:101本以上。
1.5gの毛束を水でぬらし、ロッド(2cmφ)に巻い
て自然乾燥させた後、カールのついた毛束からロッドを
はずし、カールのついた毛髪に、各毛髪化粧料をそれぞ
れ塗布し、自然乾燥させた。その後、乾燥したカールの
ついた毛髪を恒温恒湿箱(20℃,98%RH)に30
分つるし、カールの伸びを観察し、セット保持力を判定
した。判定は、カールした毛髪の長さを測定し、塗布を
行った時の毛髪の長さをセット保持力100%とし、以
下の基準で評価した。◎:81%以上。 ○:61〜80%。 △:21〜60%。 ×: 0〜20%。
イッグ)に各毛髪化粧料を塗布し、自然乾燥した後、毛
髪化粧料を適用しないウイッグ(対照)との比較を、光
源、距離等が一定の条件下で専門パネルにより以下の基
準で官能評価を行った。◎:対照に比べ非常につやがあ
る。 ○:対照に比べややつやがある。 △:対照と同等。 ×:対照に比べつやがない。
造した。
有率50%)
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)グリシンベタイン、及び(B)ア
ミノ変性シリコーン重合体を含有するヘアスタイリング
剤。 - 【請求項2】 アミノ変性シリコーン重合体が、水乳化
型シリコーンエマルジョンである請求項1記載のヘアス
タイリング剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21639093A JP2826942B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ヘアスタイリング剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21639093A JP2826942B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ヘアスタイリング剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769841A JPH0769841A (ja) | 1995-03-14 |
JP2826942B2 true JP2826942B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=16687822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21639093A Expired - Lifetime JP2826942B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ヘアスタイリング剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2826942B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0977642A (ja) * | 1995-09-08 | 1997-03-25 | Shiseido Co Ltd | 毛髪化粧料 |
JP4610040B2 (ja) * | 2000-04-04 | 2011-01-12 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 育毛剤用添加剤及び育毛剤組成物 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP21639093A patent/JP2826942B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0769841A (ja) | 1995-03-14 |
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