JP2870966B2

JP2870966B2 - 毛髪化粧料

Info

Publication number: JP2870966B2
Application number: JP10079090A
Authority: JP
Inventors: 秀幸中沢; 直樹鈴木
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1990-04-17
Filing date: 1990-04-17
Publication date: 1999-03-17
Anticipated expiration: 2014-03-17
Also published as: JPH041120A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はヘアーリンス、ヘアートリートメント、ヘア
ーブロー、ヘアークリーム等として適用される毛髪化粧
料に関し、更に詳述すると、毛髪にぱさつきを与えるこ
となく、なめらかさとしっとり感を付与するシリコーン
油含有毛髪化粧料に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来より、毛髪化粧料にシリコーン油を配合して、毛
髪になめらかさを与え、また枝毛を保護することが提案
されている。そして、このような目的のために用いられ
るシリコーン油としては、メチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロ
キサンが知られている。

しかしながら、これらのシリコーン油を配合した毛髪
化粧料は、毛髪に良好ななめらかさを付与するが、かか
るシリコーン油含有毛髪化粧料を使用すると、毛髪にぱ
さつき感が生じたり、しっとり感を失うことが多く、こ
のためこの点の改善が求められていた。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

本発明者らは、上記事情に鑑み、シリコーン油含有毛
髪化粧料を用いた場合の良好ななめらかさを維持し、か
つその欠点、即ちぱさつき感を生じさせたり、しっとり
感を失わせたりすることのない毛髪化粧料につき鋭意検
討を行なった結果、シリコーン油に対し、グリコースの
１位の酸素原子に炭素数１〜４の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基を結合したアルキルグルコシドに炭素数２及び／
又は３のアルキレンオキシドを１〜30モル付加したポリ
オキシアルキレンアルキルグルコシドを併用した場合、
シリコーン油の優れたなめらかさを有すると共に、優れ
たしっとり感を与え、かつぱさつき感を抑制した毛髪化
粧料が得られることを知見し、本発明をなすに至ったも
のである。

以下、本発明につき更に詳しく説明する。

本発明に係る毛髪化粧料は、ヘアーリンス、ヘアート
リートメント、ヘアーブロー、ヘアークリーム等として
調製、適用されるもので、シリコーン油と上記ポリオキ
シアルキレンアルキルグルコシドとを併用するものであ
る。

ここで、本発明に用いられるシリコーン油としては、
毛髪化粧料成分として通常使用されているいずれのもの
も用いることができ、例示すると、メチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性ポリシ
ロキサン、ベタイン変性ポリシロキサン、アルコール変
性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、
フッ素変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサ
ン、メルカプト変性ポリシロキサン、カルボキシ変性ポ
リシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサンなどが挙げら
れる。この場合、これらの中では、25℃の粘度が30cst
以上のメチルポリシロキサン、或いはアミノ変性ポリシ
ロキサンが好ましい。

これらのシリコーン油はその１種を単独で又は２種以
上を組み合せて使用することができる。このシリコーン
油の配合量としては、その毛髪化粧料の使用形態、用途
等にもよるが、通常0.01〜20％（重量％、以下同じ）と
することができる。

一方、本発明で用いられるポリオキシアルキレンアル
キルグルコシドとしては、POE（10）メチルグルコシド,
POP（20）メチルグルコシド,POP（10）プロピルグルコ
シド,POE（10）POP（20）メチルグルコシドなどが挙げ
られ、これらの１種を単独で又は２種以上を組み合わせ
て用いることができる。これらのポリオキシアルキレン
アルキルグルコシドの配合量は、毛髪化粧料の使用形
態、用途等にもよるが、0.05〜10％が好ましい。

本発明の毛髪化粧料には、上記成分に加え、その化粧
料の種類、用途等に応じ、下記の任意成分を配合するこ
とができる。任意成分としては、塩化ステアリルトリメ
チルアンモニウム，塩化ジステアリルジメチルアンモニ
ウム，塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等のカチオ
ン性界面活性剤、ポリオキシエチレン誘導体等の非イオ
ン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性
剤、ポリビニルピロリドン，ビニルピロリドン酢酸ビニ
ル共重合体等のノニオン性高分子化合物、メタクリル酸
エステル共重合体（商品名：ユカフォーマーAM−75）等
の両性高分子化合物、ヒドロキシセルロースとグリシジ
ルトリメチルアンモニウムクロライドとのエーテル（商
品名：レオガードＧ）等のカチオン性高分子化合物、セ
タノール，ステアリルアルコール等のアルコール、ワセ
リン，イソプロピルパルミテート，パーシック油等の油
分、プロピレングリコール，グリセリン，ポリエチレン
グリコール等の多価アルコール、ポリオキシプロピレン
ポリオキシエチレンブチルエーテル等の親水性油剤、そ
の他のアミノ酸、ビタミン、生薬、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、殺菌防腐剤、溶剤、色素、香料等を挙げること
ができる。

〔発明の効果〕

本発明のシリコーン油含有毛髪化粧料は、シリコーン
油によるなめらかさを保って、ぱさつき感が抑制され、
良好なしっとり感を有するものである。

以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。なお、下記の例において採用した「なめらかさ」、
「しっとり感」、「ぱさつきのなさ」についての評価方
法、評価基準は下記の通りである。

評価方法＜ヘアーリンス，ヘアートリートメントの場合＞長さ25cm,重さ10gの毛束に試料2gを塗布し、十分にく
し入れした後、40℃の温水ですすぎ、乾燥後、テスター
10人により官能評価した。

＜ヘアーブロー，ヘアークリームの場合＞長さ25cm,重さ10gの毛束に試料0.5gを塗布し、十分に
くし入れした後、テスター10人により官能評価した。

評価基準 ◎ 非常に良い ○ やや良い △ どちらともいえない × 悪い〔実施例１〜8,比較例１〜６〕第1,2表に示す組成のヘアーリンスを調製し、そのな
めらかさ、しっとり感、ぱさつきのなさを評価した結果
を同表に示す。

〔実施例９〕ヘアーリンス臭化パルミチルトリメチルアンモニウム 1.0重量％パルミチルアルコール 1.0 POP（17）ブチルエーテル 0.2 アミノ変性シリコーン 0.5 POE（10）プロピルグルコシド 1.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 プロピレングリコール 8.0 香料適量水残部 100.0 なめらかさ ◎ しっとり感 ○ ぱさつきのなさ ○ 〔実施例10〕ヘアートリートメントＮ−ココイルアルギニンエステルピロリドンカルボン酸塩 0.5重量％セチルアルコール 4.5 メチルポリシロキサン 0.5 POP（10）メチルグルコシド 1.0 イソパラフィン 3.0 カチオン化セルロース 0.5 タンパク加水分解物 0.6 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 プロピレングリコール 5.0 香料適量水残部 100.0 なめらかさ ◎ しっとり感 ◎ ぱさつきのなさ ○ 〔実施例11〕ヘアーブロー POE（40）ブチルエーテル 1.0重量％塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.2 メチルポリシロキサン（100cst） 0.5 POP（20）メチルグルコシド 1.0 POE（40）硬化ヒマシ油 0.5 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 香料適量エタノール 30.0 水残部 100.0 なめらかさ ○〜◎ しっとり感 ○〜◎ ぱさつきのなさ ○ 〔実施例12〕ヘアークリーム流動パラフィン 5.0重量％ワセリン 2.0 セタノール 1.0 POE（30）ステアリルエーテル 1.5 POE（２）セチルエーテル 0.3 メチルポリシロキサン（5000cst） 1.5 POE（10）POP（20）メチルグルコシド 1.5 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 香料適量プロピレングリコール 5.0 水残部 100.0 なめらかさ ◎ しっとり感 ◎ ぱさつきのなさ ○

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】シリコーン油を含む毛髪化粧料に、グルコ
ースの１位の酸素原子に炭素数１〜４の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基を結合したアルキルグルコシドに炭素数２
及び／又は３のアルキレンオキシドを１〜30モル付加し
たポリオキシアルキレンアルキルグルコシドを配合した
ことを特徴とする毛髪化粧料。