JP3410905B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP3410905B2
JP3410905B2 JP18600996A JP18600996A JP3410905B2 JP 3410905 B2 JP3410905 B2 JP 3410905B2 JP 18600996 A JP18600996 A JP 18600996A JP 18600996 A JP18600996 A JP 18600996A JP 3410905 B2 JP3410905 B2 JP 3410905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪化粧料に関し、
詳しくは、毛髪に適用した際に、平滑性、柔軟性、保湿
性及び良好な感触の付与、外的刺激からの保護、有効成
分の定着性の向上といった効果を発現するための成分と
して特定の変性ポリシロキサンを含有する、前述の効果
及びその持続性に優れる毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪に柔軟性、平滑性、帯電防止
性などを付与するために、カチオン系界面活性剤と、高
級アルコール、グリセライド、流動パラフィン、エステ
ル類などの油剤とを組み合わせた毛髪化粧料が使用され
ている。この場合、これらの油剤を使用することによ
り、カチオン系界面活性剤単独で使用する場合よりも毛
髪の柔軟性と平滑性とを向上させることができる。しか
し、油剤の残留感、すなわち油性感が避けられないとい
う欠点がある。
【0003】前述の油剤に比べ、滑らかさ、潤滑性、さ
らっとした感触及び光沢性の点でより優れた特性を毛髪
に付与できるポリジメチルシロキサンなどのシリコーン
化合物の毛髪化粧料への配合が広く行われている。しか
し、シリコーン化合物は、水やその他の油剤との相溶性
が十分でないために、調製時及び保存時の毛髪化粧料の
安定性が不十分となるという問題があった。
【0004】そこで、高分子量シリコーンオイルを低沸
点油に溶解させてW/O型に乳化した毛髪化粧料が提案
されている(特開平3−157317号公報)。シリコ
ーンオイルは表面張力が低いために毛髪表面に広がりや
すいという特徴を有するが、反面、毛髪の湿潤時にはき
しみ感が強く、また、毛髪への付着性が十分ではないと
いう欠点を持っている。
【0005】また、アミノ変性シリコーンやポリエーテ
ル変性シリコーンなどの変性シリコーン化合物を配合す
ることにより、配合性、毛髪への吸着性などを高めた毛
髪化粧料が多く提案されているが、いずれにしてもきし
み感などは十分に改善されておらず、水溶性が高まって
いることによって、持続性が十分ではなく、毛髪の乾燥
時の保湿効果が不十分となり、しっとり感に欠けるとい
う問題もある。
【0006】従って、シリコーン類の欠点であるきしみ
感が改善され、シリコーン特有の優れた特性(平滑性、
柔軟性、光沢など)を有し、毛髪表面への持続的な定着
性を合わせ持つ毛髪化粧料の開発が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、毛髪
に適用した際に、平滑性、柔軟性、保湿性及び良好な感
触の付与、外的刺激からの保護、有効成分の定着性の向
上といった効果を有し、これらの効果の持続性に優れる
毛髪化粧料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討を行った結果、特定のポリシロキサン
を含有する毛髪化粧料が、上記課題を解決し得ることを
見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、一般
式(I)で表される変性ポリシロキサンを含有すること
を特徴とする毛髪化粧料を提供するものである。
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1, R2:同一でも異なっていても
よく、それぞれ炭素数1〜6のアルキル基、又はアルキ
ル基で置換していてもよい総炭素数6〜10の芳香族炭化
水素基を示す。但し、(n+2)個のR1基同士、(n+
2)個のR2基同士はそれぞれ同一でもよいし、異なって
いてもよい。R3:平均炭素数16〜600 の直鎖又は分岐の
飽和炭化水素基を示す。但し、2個のR3基同士は同一で
もよいし、異なっていてもよい。n:平均値が100〜300
0の数を示す。但し、R 3 で表される2つの飽和炭化水素
基部分の和と、残るポリシロキサン部分との重量比率が
30:70〜1:99である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0012】上記一般式(I)において、R1,R2 で示さ
れるもののうち、炭素数1〜6のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、 sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基等を挙げることができる。またアルキ
ル基で置換していてもよい総炭素数6〜10の芳香族炭化
水素基としては、フェニル基、メチルフェニル基、ナフ
チル基等を挙げることができる。R1,R2 としては、特に
メチル基、フェニル基が好ましい。これらのR1, R2は繰
り返し単位ごとに同一でも異なっていてもよい。
【0013】また、一般式(I)中、R3で示される直鎖
又は分岐鎖の飽和炭化水素基は、その平均炭素数が16〜
600 のものであるが、30〜300 が好ましく、40〜300 が
更に好ましい。この平均炭素数が16未満の場合はオイル
状となり、十分な効果の持続性が得られず、べたつき感
が生じる。また、炭化水素系油剤、界面活性剤などとの
相溶性が悪化するため、好ましくない。また、600 を超
える場合は樹脂状となるため、製品への配合性が悪化す
る。
【0014】このような炭化水素基のうち、分岐鎖とし
ては、飽和炭化水素基の末端炭素原子から数えて5番目
までの炭素原子に炭素数1〜5の短鎖の分岐を有するも
のを挙げることができる。この場合の短鎖の分岐として
は、2−メチル基、3−メチル基、 2,2−ジメチル基等
を挙げることができる。このような短鎖の分岐を有する
場合、飽和炭化水素基の鎖長が短い場合には、他の物性
には何ら影響を与えることなく、式(I)で表される変
性ポリシロキサンの融点を低下させることができる。
【0015】上記一般式(I)中、nは平均値が0〜300
0の数であるが、平均値が100〜3000の数が好ましい。な
ぜなら、 nが 100以上であると平滑性、柔軟性が更に良
好となるためである。また、化合物の粘度による配合性
は、 nが3000以下が良好である。同様の理由により、 n
は更に好ましくは平均値が 200〜2000の数である。
【0016】さらに、上記一般式(I)において、R3
表される2つの飽和炭化水素基部分と残るポリシロキサ
ン部分の比率に特に制限はないが、R3で表される2つの
飽和炭化水素基部分の和と残るポリシロキサン部分との
重量比率は30:70〜1:99が好ましく、20:80〜2:98
が更に好ましい。R3で表される2つの飽和炭化水素基部
分の和の重量比率が30重量%以下の場合は、シリコーン
特有のさらっとした感触(平滑感)が得られ、炭化水素
油に見られる油性感(べたつき)がより少なく好まし
い。またR3で表される2つの飽和炭化水素基部分の和の
重量比率が1重量%以上の場合は、R3部分の結晶化度が
上がるため、べたつき感が抑制され、流動点(融点)が
上がるため、効果の持続性が高まり、好ましい。
【0017】このような一般式(I)で表される変性ポ
リシロキサンの製造方法は特に限定されないが、例えば
本発明者らが見いだし、既に特許出願した特開平7−27
8310号公報に記載の長鎖アルキル変性ポリシロキサンの
合成方法に従って合成するのが好ましい。即ち、エチレ
ンの重合の後に得られるリビングポリエチレンに環状シ
ロキサンを反応させ、更に環状シロキサン、末端にシラ
ノール基を有する鎖状ポリシロキサン又はこれらの混合
物を触媒存在下、重合することにより、両末端に長鎖飽
和炭化水素基を有するポリシロキサンを再現性よく合成
できる。
【0018】このようにして合成された、上記一般式
(I)で表される両末端に長鎖飽和炭化水素基を有する
変性ポリシロキサンは、両末端に融点の高い結晶性炭化
水素基を有することで、気温の高い時期や、発汗、雨、
スポーツなどによる水濡れ、高湿時にも持続的に良好な
感触の付与、外的刺激からの保護、有効成分の定着性の
向上といった効果を、配合する毛髪化粧料に与えること
ができる。また、両末端部分のみに長鎖炭化水素基を持
つことから、シロキサン部分を、高い割合で分子中に持
つことができ、シリコーン特有の光沢などを付与できる
という特徴も有する。
【0019】本発明の毛髪化粧料中の、一般式(I)で
表される変性ポリシロキサンの配合量は特に制限はない
が、 0.1〜50重量%が好ましく、 0.1〜20重量%が更に
好ましい。
【0020】本発明の毛髪化粧料は、本質的には一般式
(I)で表される変性ポリシロキサンによって、良好な
感触の付与、外的刺激からの保護効果を発現するが、更
にその効果を高めるための有効成分としてカチオン系界
面活性剤を含むことが好ましい。カチオン系界面活性剤
としては毛髪化粧料において従来より用いられている公
知のものを適宜選択して使用することができるが、中で
も第4級アンモニウム塩を使用することが好ましく、例
えば、特開平4-108719号公報に記載されているような第
4級アンモニウム塩、即ち、下記一般式(II)で表され
る第4級アンモニウム塩などを使用することができる。
【0021】
【化4】
【0022】〔上記式において、R4〜R7のうちの1個又
は2個は炭素数8〜28の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、
炭素数8〜28のヒドロキシアルキル基又は式 R8−(CH2CH2O)r− (R8は炭素数8〜24のアルキル基又は炭素数8〜28のヒ
ドロキシアルキル基を示し、r は1〜10の数を示す)で
表される基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜3の
アルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を
示し、X-はハロゲンイオン又は有機アニオンを示す。〕 一般式(II)で表される第4級アンモニウム塩のうち特
に好ましいものは、下記一般式(III) 又は (IV) で表さ
れる分岐第4級アンモニウム塩である。
【0023】
【化5】
【0024】〔上記式において、R9及びR10 は、式
(V)
【0025】
【化6】
【0026】で表される分岐アルキル基、及び式 (VI) CH3(CH2)q− (VI) で表される直鎖アルキル基から選ばれるアルキル基(式
(V)及び(VI) 中、R13はメチル基又はエチル基、p 及
びq はそれぞれ式(V)又は (VI) における合計炭素数
が8〜16となる数)を示し、基R9及びR10 の分岐率
(V)/(V)+(VI)が10〜100 重量%であるものであ
り、R11 及びR12 はベンジル基、炭素数1〜3のアルキ
ル基及び炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基から選ば
れる基を示し、X-は前記の意味を示す。〕
【0027】
【化7】
【0028】〔上記式において、R14及びR15は炭素数2
〜12のアルキル基を示し、R16 は、式
【0029】
【化8】
【0030】(R14 及びR15 は前記の意味を示す)で表
される基又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R17
びR18 はベンジル基、炭素数1〜3のアルキル基及び炭
素数1〜3のヒドロキシアルキル基から選ばれる基を示
し、X-は前記の意味を示す。〕 このような第4級アンモニウム塩の本発明の毛髪化粧料
中への配合量は特に制限はないが、 0.1〜20重量%が好
ましく、 0.5〜5重量%が更に好ましい。
【0031】また、本発明においては、一般に毛髪化粧
料に使用されている油剤を配合しても良く、例えば、直
鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高
級アルコール類、流動パラフィン、ワセリン、固体パラ
フィンなどの炭化水素類、ラノリン誘導体、高級脂肪酸
エステル類、高級脂肪酸類、高級脂肪酸アミド類、ミン
クオイル、オリーブオイルなどの動植物性油脂類、式
(I)で表される変性ポリシロキサン以外の他のシリコ
ーン油、例えば、ポリジメチルシロキサン、環状ポリジ
メチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンなど
を使用することができる。これらの油剤の配合量として
は、毛髪化粧料中に通常 0.1〜30重量%、好ましくは
1.0〜10重量%とする。
【0032】一般式(I)で表される変性ポリシロキサ
ンはこれらの界面活性剤や油剤を持続的に皮膚上に残留
させるため、さらに良好な感触の付与、外的刺激からの
高い保護効果を得ることができる。
【0033】本発明の毛髪化粧料には、更に必要に応じ
て、上記成分以外に通常毛髪化粧料に用いられる成分、
例えば水性成分、乳化剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、
粉体、アルコール類、天然高分子化合物、合成高分子化
合物などの任意成分を本発明の効果を損なわない範囲
で、適宜配合することができ、液状、固体分散液状、固
形状、ペースト(半固形)状、ゲル状、油中水型あるい
は水中油型の乳化物、泡状等の種々の形態とすることが
できる。
【0034】本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従っ
て製造することができ、例えば、ヘアリンス、ヘアコン
ディショナー、ヘアトリートメント、コンディショニン
グシャンプー、ヘアクリーム、スタイリングローショ
ン、スタイリングムース、コンディショニングムース、
ヘアスプレー、スタイリングスプレー、染毛料等として
適用することができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】実施例1(ヘアリンス剤) 表1に示す組成の成分を均一に混合することによりヘア
リンス剤を調製し、得られたヘアリンス剤のそれぞれに
ついて、下記方法に従いヘアコンディショニング効果
(しっとり感、柔軟性、平滑性、油性感、湿潤状態での
きしみ感)の評価を行った。結果を表1に示す。
【0037】<ヘアコンディショニング効果試験方法及
び評価方法>日本人女性の長さ15cmの毛髪(平均80μ
m)20gを束ね、ロットに巻き、市販のパーマ剤でパー
マ処理を行った。その後、市販のシャンプーで洗浄し、
温水ですすいだ後に、ヘアリンス剤を全体に塗布し、次
いで30秒間流水ですすぎ、タオルで水気を拭き取った
後、櫛歯間隔2mmの櫛を用いて湿潤状態の毛髪を梳いて
きしみ感の発生の程度について、専門パネラー10名によ
る官能評価(4段階評価)を行い、その平均点に最も近
いランクを評価結果とした。次に、タオルで水気を拭き
取った毛髪をドライヤーで乾燥した後、しっとり感、柔
軟性、平滑性及び油性感について、専門パネラー10名に
よる官能評価(4段階評価)を行い、その平均点に最も
近いランクをそれぞれの評価結果とした。
【0038】(イ)「しっとり感」の評価基準 ランク 状態 A 非常にしっとりした場合 B しっとりした場合 C ややしっとりしない場合 D しっとりしない場合 (ロ)「柔軟性」の評価基準 ランク 状態 A 非常に柔らかい場合 B 柔らかい場合 C やや硬い場合 D 硬い場合 (ハ)「平滑性」の評価基準 ランク 状態 A 非常に平滑な場合 B 平滑な場合 C やや平滑でない場合 D 平滑でない場合 (ニ)「油性感」の評価基準 ランク 状態 A 油性感がない場合 B 油性感がややない場合 C 油性感がある場合 D 油性感が非常にある場合 (ホ)「湿潤状態でのきしみ感」の評価基準 ランク 状態 A きしみ感がない場合 B きしみ感がややない場合 C きしみ感がある場合 D きしみ感がかなりある場合。
【0039】
【表1】
【0040】注) *1:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C70H
141(平均炭素数)、n =400(平均値) *2:一般式(I)において、R1=CH3 、R2=C6H5(フェ
ニル基)、R3=C40H81(平均炭素数)、n =100 (平均
値) *3:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 SM-8702C *4:信越化学工業社製 KF-96-1000cs(粘度1000cs) 表1から明らかなように、本発明のヘアリンス剤は、毛
髪にしっとり感、柔軟性を付与し、また、油性感やべた
つき感がなく、しかも、湿潤した毛髪に適用した場合に
きしみ感を生じさせず、好ましいヘアコンディショニン
グ効果を示した。また、毛髪に良好なさらさら感も付与
でき、更に毛髪のぱさつきも防止することができた。加
えて、頭皮のかさつきも抑制することができた。一方、
比較品のヘアリンス剤は、上記のヘアコンディショニン
グ効果試験の評価項目について、本発明品に比べ劣って
いた。
【0041】実施例2(ヘアトリートメント剤) 下記成分を均一に混合することにより、下記組成のヘア
トリートメント剤を調製した。得られたヘアトリートメ
ント剤は、しっとり感、柔軟性、平滑性に優れ、油性
感、湿潤状態でのきしみ感もなく、良好な感触を与える
ものであった。
【0042】 成 分 配合量(重量%) ─────────────────────────────────── 両末端 C50変性ジメチルポリシロキサン*1 3.0 2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド 1.0 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 1.5 セタノール 4.0 ジエチレングリコールエチルエーテル 5.0 グリセリン 5.0 パルミチン酸イソプロピル 1.0 ヒドロキシエチルセルロース 0.3 クエン酸 0.05 香料 0.3 水 バランス ─────────────────────────────────── 計 100 注) *1:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C50H101(平均炭素数)、n = 400(平均値) 実施例3(ヘアリンス剤) 下記成分を均一に混合することにより、下記組成のヘア
リンス剤を調製した。得られたヘアリンス剤は、しっと
り感、柔軟性、平滑性に優れ、油性感、湿潤状態でのき
しみ感もなく、良好な感触を与えるものであった。
【0043】 成 分 配合量(重量%) ─────────────────────────────────── 両末端 C45変性メチルフェニルポリシロキサン*1 2.0 アミノ変性シリコーン*2 1.0 プロピレングリコール 3.0 グリセリン 2.0 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 1.0 ステアリルアルコール 3.0 ミリスチン酸イソトリデシル 0.2 メチルパラベン 0.1 ヒドロキシセルロース水溶液*3 0.4 香料 0.4 水 バランス ─────────────────────────────────── 計 100 注) *1:一般式(I)において、R1=CH3 、R2=C6H5(フェニル基)、R3=C45H91 (平均炭素数)、n =100 (平均値) *2:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 SM8702 *3:1%水溶液/粘度8000cp 実施例4(ヘアトリートメント剤) 下記成分を均一に混合することにより、下記組成のヘア
トリートメント剤を調製した。得られたヘアトリートメ
ント剤は、しっとり感、柔軟性、平滑性に優れ、油性
感、湿潤状態でのきしみ感もなく、良好な感触を与える
ものであった。
【0044】 成 分 配合量(重量%) ─────────────────────────────────── 両末端3-C1-C45変性ジメチルポリシロキサン*1 3.0 ジメチルポリシロキサン(重合度3000) 1.5 ジメチルポリシロキサン(重合度300) 5.0 ジエチレングリコールエチルエーテル 5.0 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2.0 ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド*2 1.0 セタノール 4.0 パルミチン酸イソプロピル 1.0 ポリオキシエチレンステアリルエーテル(S.E.O) 0.5 メチルパラベン 0.2 香料 0.5 水 バランス ─────────────────────────────────── 計 100 注) *1:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C45H91 (平均炭素数、但し末 端メチル基から数えて3番目の炭素にメチル基の分岐あり)、 n=200(平 均値) *2:炭素数12〜15の市販オキソ法合成アルコール(三菱油化社製)由来の分岐 第4級アンモニウム塩(分岐率20%) 実施例5(コンディショニングムース) 下記成分から常法により、下記組成のコンディショニン
グムースを調製した。得られたコンディショニングムー
スは、しっとり感、柔軟性、平滑性に優れ、油性感、湿
潤状態でのきしみ感もなく、良好な感触を与えるもので
あった。
【0045】 成 分 配合量(重量%) ─────────────────────────────────── 両末端 C40変性ジメチルポリシロキサン*1 1.0 ジメチルポリシロキサン(重合度120) 1.5 グリセリン 2.5 パルミチン酸イソプロピル 2.5 2−ヘキシルデシルトリメチルアンモニウムクロライド 0.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.2 95%エタノール 5.0 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 LPG*2 10.0 水 バランス ─────────────────────────────────── 計 100.0 注) *1:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C40H81(平均炭素数)、n = 100(平均値) *2:4.0kg/cm2 、20℃ 実施例6(染毛料) 下記成分から常法により、下記組成の染毛料を調製し
た。得られた染毛料は、しっとり感、柔軟性、平滑性に
優れ、油性感、湿潤状態でのきしみ感もなく、良好な感
触を与えるものであった。
【0046】 成 分 配合量(重量%) ─────────────────────────────────── 両末端 C40変性ジメチルポリシロキサン*1 0.5 エタノール 20.0 ベンジルアルコール 3.0 褐色201号 0.6 黄色4号 0.6 黒色401号 0.2 キサンタンガム 2.0 防腐剤 0.1 香料 0.02 水 バランス ─────────────────────────────────── 計 100.0 注) *1:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C40H81(平均炭素数)、n = 100(平均値) 実施例7(コンディショニングシャンプー) 下記成分を常法により配合し、下記組成のコンディショ
ニングシャンプーを調製した。得られたコンディショニ
ングシャンプーは、しっとり感、柔軟性、平滑性に優
れ、油性感、湿潤状態でのきしみ感もなく、良好な感触
を与えるものであった。
【0047】 成 分 配合量(重量%) ─────────────────────────────────── 両末端 C40変性ジメチルポリシロキサン*1 0.5 ポリオキシエチレン(3.0) ラウリルエーテル 硫酸トリエタノールアミン塩 8.0 ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム塩 *2 8.0 ラウリン酸ジエタノールアミド*3 5.0 カチオン化セルロース*4 0.5 防腐剤 0.1 色素、香料、pH調整剤 適量 水 バランス ─────────────────────────────────── 計 100.0 注) *1:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C40H81(平均炭素数)、n = 100(平均値) *2:川研ファインケミカル社製 アラノンAIE *3:川研ファインケミカル社製 アミゾールCDE *4:ユニオンカーバイド社製 ポリマーJR-400 実施例8(スタイリングスプレー) 下記成分を常法により配合し、下記組成のスタイリング
スプレーを調製した。得られたスタイリングスプレー
は、しっとり感、柔軟性、平滑性に優れ、油性感、湿潤
状態でのきしみ感もなく、良好な感触を与えるものであ
った。
【0048】 成 分 配合量(重量%) ─────────────────────────────────── 両末端 C40変性ジメチルポリシロキサン*1 0.5 メタクリル酸エステル重合体 2.5 LPG(噴射剤) 50.0 香料 0.1 エタノール バランス ─────────────────────────────────── 計 100.0 注) *1:一般式(I)において、R1=R2=CH3 、R3=C40H81(平均炭素数)、n = 100(平均値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−126123(JP,A) 特開 平7−278310(JP,A) 特開 平1−211515(JP,A) 特開 平4−82820(JP,A) 特開 平6−227952(JP,A) 特開 平6−271431(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表される変性ポリシロキ
    サンを含有することを特徴とする毛髪化粧料。 【化1】 〔式中、 R1, R2:同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数
    1〜6のアルキル基、又はアルキル基で置換していても
    よい総炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を示す。但し、
    (n+2)個のR1基同士、(n+2)個のR2基同士はそ
    れぞれ同一でもよいし、異なっていてもよい。 R3:平均炭素数40〜300 の直鎖又は分岐の飽和炭化水素
    基を示す。但し、2個のR3基同士は同一でもよいし、異
    なっていてもよい。 n:平均値が100〜3000の数を示す。 但し、R3で表される2つの飽和炭化水素基部分の和と、
    残るポリシロキサン部分との重量比率が30:70〜1:99
    である。〕
  2. 【請求項2】 更に一般式(II)で表される第4級アンモ
    ニウム塩を含有する請求項記載の毛髪化粧料。 【化2】 〔上記式において、R4〜R7のうちの1個又は2個は炭素
    数8〜28の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、炭素数8〜28
    のヒドロキシアルキル基又は式 R8−(CH2CH2O)r− (R8は炭素数8〜24のアルキル基又は炭素数8〜28のヒ
    ドロキシアルキル基を示し、r は1〜10の数を示す)で
    表される基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜3の
    アルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を
    示し、X-はハロゲンイオン又は有機アニオンを示す。〕
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