JP3004203B2 - グァーガム及びシリコーン類をベースとする化粧用組成物 - Google Patents

グァーガム及びシリコーン類をベースとする化粧用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品として許容
される媒体中に、少なくとも一のグァーガム及び少なく
とも一のオキシアルキレン化されたシリコーンを含有
し、オキシアルキレン基により修正されたシリコーン
が、一般式（Ｉ）、（ＩＩ）、（ＩＩＩ）及び
【化５】
【化６】
【化７】
【化８】 ［上式中、− Ｒ １ は、フェニルもしくはＣ １ −Ｃ ３０
アルキル基を表し、 − Ｒ ２ は、（ＣＨ ２ ） ｃ （−Ｃ ２ Ｈ ４ Ｏ） ａ （−Ｃ ３
Ｈ ６ Ｏ） ｂ −Ｒ ５ を表 し、− Ｒ ３ 及びＲ ４ は、Ｃ １ −
Ｃ １２ アルキル基を示し、 − Ｒ ５ は、水素原子、炭素原子１〜１２のアルキル
基、炭素原子１〜６のアルコキシ基、ヒドロキシ基、−
ＳＯ ３ Ｍ、−ＯＣＯＲ ６ 、任意でアミンを置換したＣ １
−Ｃ ６ アミノアルコキシ、任意にアミンを置換したＣ １
−Ｃ ６ アミノアシル、−ＮＨＣＨ ２ ＣＨ ２ ＣＯＯＭ、Ｎ
（ＣＨ ２ ＣＨ ２ ＣＯＯＭ） ２ 、任意にアミン及びアルキ
ル鎖を置換したアミノアルキル、Ｃ １ −Ｃ ３０ カルボキ
シアシル、１又は２の置換されたアミノアルキル基で任
意に置換されたホスホノ基、−ＣＯ（ＣＨ ２ ） ｄ ＣＯＯ
Ｍ、−ＯＣＯＣＨＲ ７ （ＣＨ ２ ） ｄ ＣＯＯＭ、−ＮＨＣ
Ｏ（ＣＨ ２ ） ｄ ＯＨ及びＮＨ ３ Ｙより選択され、 − Ｍは、水素原子、Ｎａ、Ｋ、Ｌｉ、ＮＨ ４ もしくは
有機アミンを示し、 − Ｒ ５ は、Ｃ １ −Ｃ ３０ アルキル基を示し、 − Ｒ ７ は、水素原子もしくはＳＯ ３ Ｍを示し、 − ｄは１から１０の範囲であり、 − ｍは０から２０の範囲であり、 − ｎは１から１００の範囲であり、 − ｏは０から２０の範囲であり、 − ｐは１から２０の範囲であり、 − ａは０から５０の範囲であり、 − ｂは０から５０の範囲であり、 − ａ＋ｂは１以上であり、 − ｃは０から４の範囲であり、 − ｘは１から１００の範囲であり、 − Ｙは単価の無機もしくは有機アニオンである。 によって示される化合物より選択され、 グァーガム／シ
リコーン重量比が５以下である化粧用組成物に関する。
【０００２】本発明のもう一つの主題は、上述の化粧用
組成物をケラチン物質に適用し、続いて任意で水で洗い
流す、髪もしくは睫毛のようなケラチン物質の洗い流さ
ない美容処理の方法である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】髪を固定し、整えるこ
とを可能にする製剤は、従来技術において既に知られて
いる。一般的に架橋したアクリルポリマーに基づくゲル
形態の組成物が、既にこの目的で用いられている。しか
しながら、これらの組成物は髪に望ましからぬ堆積物を
残すという欠点を有し、このことがその化粧品特性には
損失となっていた：このため作業の最後には、髪につや
はなく、ごわごわしたりべたついたりする。
【０００４】ポリマー樹脂と組み合わせるシリコーン含
有誘導体の使用は、ヘアスタイルを保持するための化粧
用組成物の調製において知られている。これらのシリコ
ーン含有誘導体は、シリコーン誘導体が単独で用いられ
た場合の特性には劣るものの、これらの組成物を用いて
処理した髪の、もつれのほぐれ易さ、柔軟さ及び光沢の
特性を明らかに向上させることがわかっている。しかし
ながら、これらのシリコーン含有誘導体は、ポリマー樹
脂によって与えられるこれらの組成物の固定力にとって
好ましいものではない。
【０００５】特に、オキシアルキレン化したシリコーン
類は、頭髪に維持力を与えることで知られている。
【０００６】グァーガムは増粘剤として記述される。特
に、これらは欧州特許出願ＥＰ-Ａ-０，０３５，９０１
の揮発性シリコーン類を含有する調整用組成物を増粘さ
せるために用いられている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】ここに出願人は特定の比
率でのグァーガム類とオキシエチレン化されたシリコー
ン類との組み合わせにより、驚くべきことにまた予期せ
ぬことに、特に経時的なヘアスタイルの保持において、
特に有利な特性を持つようになることを見いだした。頭
髪にはよりボリュームがでて、光沢があり、自然な感触
を有する。
【０００８】この発見が本発明の基礎をなすものであ
る。
【０００９】このように本発明の主題は、髪、皮膚もし
くば睫毛のようなケラチン物質のための新規な洗い流さ
ない化粧用組成物であって、化粧品として許容される非
洗浄性の媒体中に、少なくとも一のグァーガム及び少な
くとも一のオキシエチレン化されたシリコーンを含有
し、オキシアルキレン基により修正されたシリコーン
が、一般式（Ｉ）、（ＩＩ）、（ＩＩＩ）及び
【化９】
【化１０】
【化１１】
【化１２】 ［上式中、− Ｒ １ は、フェニルもしくはＣ １ −Ｃ ３０
アルキル基を表し、 − Ｒ ２ は、（ＣＨ ２ ） ｃ （−Ｃ ２ Ｈ ４ Ｏ） ａ （−Ｃ ３
Ｈ ６ Ｏ） ｂ −Ｒ ５ を表 し、 − Ｒ ３ 及びＲ ４ は、Ｃ １ −Ｃ １２ アルキル基を示し、 − Ｒ ５ は、水素原子、炭素原子１〜１２のアルキル
基、炭素原子１〜６のア ルコキシ基、ヒドロキシ基、−ＳＯ ３ Ｍ、−ＯＣＯ
Ｒ ６ 、任意でアミンを置換したＣ １ −Ｃ ６ アミノアルコ
キシ、任意にアミンを置換したＣ １ −Ｃ ６ アミノアシ
ル、−ＮＨＣＨ ２ ＣＨ ２ ＣＯＯＭ、Ｎ（ＣＨ ２ ＣＨ ２ Ｃ
ＯＯＭ） ２ 、任意にアミン及びアルキル鎖を置換したア
ミノアルキル、Ｃ １ −Ｃ ３０ カルボキシアシル、１又は
２の置換されたアミノアルキル基で任意に置換されたホ
スホノ基、−ＣＯ（ＣＨ ２ ） ｄ ＣＯＯＭ、−ＯＣＯＣＨ
Ｒ ７ （ＣＨ ２ ） ｄ ＣＯＯＭ、−ＮＨＣＯ（ＣＨ ２ ） ｄ Ｏ
Ｈ及びＮＨ ３ Ｙより選択され、 − Ｍは、水素原子、Ｎａ、Ｋ、Ｌｉ、ＮＨ ４ もしくは
有機アミンを示し、 − Ｒ ６ は、Ｃ １ −Ｃ ３０ アルキル基を示し、 − Ｒ ７ は、水素原子もしくはＳＯ ３ Ｍを示し、 − ｄは１から１０の範囲であり、 − ｍは０から２０の範囲であり、 − ｎは１から１００の範囲であり、 − ｏは０から２０の範囲であり、 − ｐは１から２０の範囲であり、 − ａは０から５０の範囲であり、 − ｂは０から５０の範囲であり、 − ａ＋ｂは１以上であり、 − ｃは０から４の範囲であり、 − ｘは１から１００の範囲であり、 − Ｙは単価の無機もしくは有機アニオンである。］に
よって示される化合物より選択され、 グァーガム／シリ
コーンの重量比が５以下であることを特徴とする組成物
である。
【００１０】本発明の別の特徴、局面、主題及び利点
は、以下の説明及び実施例を読むことによってより明確
になるであろう。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるグァーガム
は、非イオン性もしくはカチオン性のものであるとよ
い。
【００１２】本発明によれば、修飾されていないもしく
は化学的に修飾された非イオン性のグァーガムを用いる
ことができる。
【００１３】修飾されていないグァーガムとしては、例
えば、Unipectine社により商品名“ＶＩＤＯＧＵＭ Ｇ
Ｈ １７５”で市販の、及びMeyhall社により商品名
“ＪＡＧＵＡＲ Ｃ”で市販の商品がある。
【００１４】本発明に用いる修飾された非イオン性グァ
ーガムは、Ｃ1−Ｃ6ヒドロキシアルキル基で修飾されて
いることが望ましい。
【００１５】ヒドロキシアルキル基の例としては、ヒド
ロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル
及びヒドロキシブチル基を挙げることができる。
【００１６】これらのグァーガムは、従来技術において
よく知られており、例えばプロピレン酸化物類のような
対応するアルケン酸化物類をグァーガムと反応させるこ
とによって調製するとよく、ヒドロキシプロピル基で修
飾されたグァーガムが得られる。
【００１７】ヒドロキシアルキル化度は、グァーガム上
に存在する遊離のヒドロキシ官能基の数によって消費さ
れるアルキレン酸化分子の数に相当し、０．４〜１．２
の範囲であることが望ましい。
【００１８】このようにヒドロキシアルキル基で任意に
修飾された非イオン性グァーガムとしては、例えば、Me
yhall社により商品名“ＪＡＧＵＡＲ ＨＰ８”、“Ｊ
ＡＧＵＡＲ ＨＰ６０”及び“ＪＡＧＵＡＲ ＨＰ１２
０”、“ＪＡＧＵＡＲ ＤＣ ２９３”及び“ＪＡＧＵ
ＡＲ ＨＰ １０５”で、もしくはAqualon社により商
品名“ＧＡＬＡＣＴＡＳＯＬ ４Ｈ４ＦＤ２”で市販の
ものがある。
【００１９】本発明で特に用いるとよいカチオン性グァ
ーガムは、カチオン性トリアルキルアンモニウム基を含
むグァーガムである。これらグァーガムのヒドロキシ官
能基の、好ましくは数的に２〜３０％、より好ましくは
５〜２０％がカチオン性トリアルキルアンモニウム基を
有する。
【００２０】これらのトリアルキルアンモニウム基の中
では、トリメチルアンモニウム基及びトリエチルアンモ
ニウム基を最も好ましく挙げることができる。
【００２１】さらに好ましくは、これらの基が修飾され
たグァーガムの総重量に対して５〜２０重量％を占め
る。
【００２２】本発明によれば、２，３-エポキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムで修飾したグァーガムが好ま
しく用いられる。
【００２３】これらのカチオン性基で修飾したグァーガ
ムは、それ自体既に知られたものであり、例えばＵＳ特
許３，５８９，５７８及び４ ０ ３１ ３０７に記載
されている。さらには、このような製品は特にMeyhall
社により商品名“ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１３ Ｓ”、“ＪＡ
ＧＵＡＲ Ｃ１５”及び“ＪＡＧＵＡＲＣ１７”で市販
されている。
【００２４】非イオン性グァーガムを用いることが好ま
しく、これらの非イオン性グァーガムの中では、ヒドロ
キシアルキル基で修飾されたグァーガムを用いることが
さらに好ましい。
【００２５】一般式（Ｉ）、（ＩＩ）、（ＩＩＩ）及び
（ＩＶ）によって示される化合物からなる群より選択さ
れるオキシアルキレン基で修飾されたシリコーンを用い
る：
【化１３】
【化１４】
【化１５】
【化１６】 上式中： − Ｒ１は、フェニルもしくはＣ１−Ｃ３０アルキル基
を表し、 − Ｒ２は、（ＣＨ２）Ｃ（−Ｃ２Ｈ４Ｏ）ａ（−Ｃ３
Ｈ６Ｏ）ｂ−Ｒ５を表し、 − Ｒ３及びＲ４は、Ｃ１−Ｃ１２アルキル基を示し、 − Ｒ５は、水素原子、炭素原子１〜１２のアルキル
基、炭素原子１〜６のアルコキシ基、ヒドロキシ基、−
ＳＯ３Ｍ、−ＯＣＯＲ６、任意でアミンを置換したＣ１
−Ｃ６アミノアルコキシ、任意でアミンを置換したＣ１
−Ｃ６アミノアシル、−ＮＨＣＨ２ＣＨ２ＣＯＯＭ、Ｎ
（ＣＨ２ＣＨ２ＣＯＯＭ）２、任意でアミン及びアルキ
ル鎖を置換したアミノアルキル、Ｃ１−Ｃ３０カルボキ
シアシル、１又は２の置換されたアミノアルキル基で任
意に置換されたホスホノ基、−ＣＯ（ＣＨ２）ｄＣＯＯ
Ｍ、−ＯＣＯＣＨＲ７（ＣＨ２）ｄＣＯＯＭ、−ＮＨＣ
Ｏ（ＣＨ２）ｄＯＨ及びＮＨ３Ｙより選択され、 − Ｍは、水素原子、Ｎａ、Ｋ、Ｌｉ、ＮＨ４もしくは
有機アミンを示し、 − Ｒ６は、Ｃ１−Ｃ３０アルキル基を示し、 − Ｒ７は、水素原子もしくはＳＯ３Ｍを示し、 − ｄは１から１０の範囲であり、 − ｍは０から２０の範囲であり、 − ｎは１から１００の範囲であり、 − ｏは０から２０の範囲であり、 − ｐは１から２０の範囲であり、 − ａは０から５０の範囲であり、 − ｂは０から５０の範囲であり、 − ａ＋ｂは１以上であり、 − ｃは０から４の範囲であり、 − ｘは１から１００の範囲であり、 − Ｙは単価の無機もしくは有機アニオンである。
【００２６】一般式（I）もしくは（II）に相当するシ
リコーンを用いることが好ましく、特にＲ5が水素原子
を表すものが好ましい。
【００２７】ｃは２もしくは３であることが好ましい。
【００２８】このようなシリコーンには、例えば、Gold
schmidt社により商品名“ＡＢＩＬＷＥ ０９”、“Ａ
ＢＩＬ ＥＭ ９０”、“ＡＢＩＬ Ｂ８８５２”、
“ＡＢＩＬ Ｂ８８５１”、“ＡＢＩＬ Ｂ ８８４
３”“ＡＢＩＬ Ｂ８８４２”で市販のもの、Dow Corn
ing社により商品名“ＦＬＵＩＤ ＤＣ １９０”、
“ＤＯＷ ＣＯＲＮＩＮＧ １９３”、“ＤＣ ３２２
５ Ｃ”、“Ｑ２−５２２０”、“Ｑ２−５３５４”及
び“Ｑ２−５２００”で市販のもの、Rhone-Poulenc社
により商品名“ＳＩＬＢＩＯＮＥ ＯＩＬ ７０６４
６”及び“ＲＨＯＤＯＲＳＩＬ ＯＩＬ １０６３４”
で市販のもの、General Electric社により商品名“ＳＦ
１０６６”及び“ＳＦ１１８８”で市販のもの、SWS Si
licones社により商品名“ＳＩＬＩＣＯＮＥ ＣＯＰＯ
ＬＹＭＥＲ Ｆ７５４”で市販のもの、Amerchol社によ
り商品名“ＳＩＬＳＯＦＴＢＥＡＵＴＹ ＡＩＤ Ｓ
Ｌ”で市販のもの、Shin-Etsu社により商品名“ＫＦ３
５１”で市販のもの、Wacker社により商品名“ＢＥＬＳ
ＩＬ ＤＭＣ ６０３８”で市販のもの、Siltech社に
より商品名“ＳＩＬＷＡＸ ＷＤ−Ｃ”、“ＳＩＬＷＡ
Ｘ ＷＤ−Ｂ”、“ＳＩＬＷＡＸ ＷＤ−ＩＳ”、“Ｓ
ＩＬＷＡＸＷＳ−Ｌ”、“ＳＩＬＷＡＸ ＤＣＡ １０
０”及び“ＳＩＬＴＥＣＨＡＭＩＮＥ ６５”で市販の
もの、及びFanning社により商品名“ＦＡＮＣＯＲＳＩ
Ｌ ＳＬＡ”及び“ＦＡＮＣＯＲＳＩＬ ＬＩＭ１”が
ある。
【００２９】グァーガムの濃度は、組成物全重量の約
０．０１〜５重量％、好ましくは０．１〜２．５重量％
の範囲であるとよい。
【００３０】オキシアルキレン化されたシリコーンの濃
度は、組成物全重量の約０．０１〜５重量％、好ましく
は０．１〜２．５重量％の範囲であるとよい。
【００３１】グァーガム／オキシエチレン化されたシリ
コーンの重量比は、０．１〜４であることが好ましい。
【００３２】化粧品として許容される媒体は、水、もし
くは、モノアルコール、ポリアルコール、グリコールエ
ーテルもしくは脂肪酸エステルのように単独でもしくは
混合物として用いることができ、化粧品として許容され
る媒体と水との混合物から成ることが好ましい。
【００３３】さらに、エタノール及びイソプロパノール
のような低級アルコール、ジエチレングリコール、グリ
コールエーテル、グリコールアルキルエーテルもしくは
ジエチレングリコールのようなポリアルコールを特に挙
げることができる。
【００３４】本発明の組成物のｐＨは、一般に２〜９、
特に３〜８である。これは、このタイプの適用のための
化粧品において通常用いられる、塩基性化剤もしくは酸
性化剤を用いて調節することができる。
【００３５】本発明の組成物は増粘剤、界面活性剤、防
腐剤、金属イオン封鎖剤、柔軟剤、香料、染料、粘度調
整剤、起泡調整剤、起泡剤、泡沫安定剤、真珠光沢剤、
保湿剤、抗フケ剤、抗脂漏症剤（antiseborrhoeic agen
t）、サンスクリーン、蛋白質、ビタミン、可塑剤、ヒ
ドロキシ酸、電解質、推進薬及び香料をさらに含んでも
よい。
【００３６】本発明の組成物は、さらに調整剤を含んで
もよい。この場合、調整剤は、天然もしくは合成のオイ
ル及びワックス、脂肪アルコール、多価アルコールエス
テル、グリセリド、シリコーンオイル、ガム及び樹脂、
もしくはこれら様々な化合物の混合物から選択すること
ができる。
【００３７】本発明の別の主題は、皮膚、髪もしくは睫
毛のようなケラチン物質の洗い流さない美容処理の方法
であって、上述の化粧用組成物をケラチン物質に適用
し、ケラチン物質を任意の期間組成物にさらした後、任
意で洗い流すことを特徴とする方法である。
【００３８】このように、本発明によるこの方法によっ
て、ヘアスタイルもしくは睫毛を保つこと及び、皮膚、
髪もしくは他のあらゆるケラチン物質の処理及び手入れ
が可能になる。
【００３９】本発明の化粧用組成物は、ゲル、乳液、ク
リーム、クリーム−ゲル、スプレー、多少に関わらず増
粘したローションもしくはムースの形態をとり、また例
えば皮膚、髪、睫毛もしくは眉毛に使用することができ
る。
【００４０】髪のためには、特に、シャンプー、染色、
脱色、パーマネントウェーブもしくはストレートパーマ
処理の前もしくは後に適用する、洗い流すもしくはその
ままおく組成物である。
【００４１】また該組成物は、ヘアセットローション、
ブロウ乾燥ローション、固定組成物及びスタイリング組
成物であってもよい。
【００４２】該ローションは、気化した形態もしくはム
ースの形態での組成物の適用のために、特に噴霧器、ポ
ンプ−ディスポーザー瓶もしくはエアロゾル容器中に包
装するとよい。スプレー、ヘアスプレーもしくは髪の固
定または処理のためのフォームを得ることが望まれる場
合の例として、このような包装が示される。
【００４３】本発明の組成物がヘアスプレーもしくはエ
アロゾルムースを得る目的でエアロゾルの形態に包装さ
れる場合、これは、ｎ-ブタン、プロパン、イソブタン
及びペンタンのような揮発性の炭酸水素、塩素化された
及び／またはフッ素化された炭酸水素、及びこれらの混
合物から選択される少なくとも一の推進薬を含む。圧縮
空気、窒素、ジメチルエーテル、亜硝酸化窒素もしくは
二酸化炭素を推進薬として使用することもまた可能であ
る。
【００４４】本文の以下の全部分もしくはこれまでの部
分において、パーセントは重量％を表す。
【００４５】ここに本発明を以下の実施例によってさら
に詳説するが、これは本発明を記載した実施態様に限定
するものではない。
【００４６】実施例において、ＡＭは活性物質を意味す
る。
【００４７】
【実施例】
（実施例１）本発明による、下記の組成を有するゲル
（１）を調製した： - Meyhall社から商品名“ＪＡＧＵＡＲ ＨＰ６０”で市販の、 ヒドロキシプロピル基で修飾された非イオン性グァーガム 1.7g - ジメチコーンコポリオール（ＩＮＣＩ） （Dow Corning社の“Ｑ２-５２２０”） 2g - 水 全体を100gとする量
【００４８】本発明による、下記の組成のゲル（２）を
調製した： - Meyhall社により商品名“ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１３Ｓ”で市販の、 ヒドロキシプロピル基で修飾されたカチオン性グァーガム 1.7g - ジメチコーンコポリオール（ＩＮＣＩ） （Dow Corning社の“Ｑ２-５２２０”） 2g - 水 全体を100gとする量
【００４９】下記の組成の比較用ゲル（３）を調製し
た： - Goodrich社により商品名“ＣＡＲＢＯＰＯＬ ９４０”で市販の、 架橋アクリル酸ポリマー 1.7g - ジメチコーンコポリオール（ＩＮＣＩ） （Dow Corning社の“Ｑ２-５２２０”） 2g - モノエタノールアミン 全体をpH７とする量 - 脱イオン水 全体を100gとする量
【００５０】下記の組成の比較用ゲル（４）を調製し
た： - BASF社により商品名“ＬＵＶＩＳＫＯＬ ＶＡ ６４”で市販の、 酢酸ビニル／ビニルピロリドンコポリマー 1.7g - ジメチコーンコポリオール（ＩＮＣＩ） （Dow Corning社の“Ｑ２-５２２０”） 2g - 脱イオン水 全体を100gとする量
【００５１】洗浄し、水を切った髪の房に、髪１gあた
り０．５gのゲルを適用した。その後髪をブロウして乾
燥させた。
【００５２】８人の審査員のグループに、スタイルの保
持（繊維の堅さ）及び髪の感触の評価を求めた。 （評価）： スタイルの保持： ０（保持なし）〜５（非常に強い固定） 感触： ０（非常に悪い）〜５（非常によい）
【００５３】通常の温度及び湿度の下で５時間おいた
後、同じ審査員がヘアスタイルの維持力（hold）を評価
した。 （評価）： スタイルの維持力： ０（維持力なし）〜５（完全な維持力）
【００５４】結果（評価の平均）を、下記の表に対照さ
せた。
【表１】
【００５５】本発明のゲル１及び２のみが非常に保持、
感触及び維持力特性に優れている。
【００５６】下記の組成の比較用ゲル（５）を調製し
た： - Meyhall社から商品名“ＪＡＧＵＡＲ ＨＰ６０”で市販の、 ヒドロキシプロピル基で修飾された非イオン性グァーガム 1.7g - 環状揮発性シリコーン （Dow Corning社の“ＤＣ ２４５”液） 2g - 水 全体を100gとする量
【００５７】下記の組成の比較用ゲル（６）を調製し
た： - Meyhall社から商品名“ＪＡＧＵＡＲ ＨＰ６０”で市販の、 ヒドロキシプロピル基で修飾された非イオン性グァーガム 1.7g - ３５％ＡＭ濃度でのアモジメチコーン （Dow Corning社の“ＤＣ ９２９”カチオン性エマルション） 2gAM - 水 全体を100gとする量
【００５８】洗浄し、水を切った髪の房に、髪１gあた
り０．５gのゲルを適用した。その後髪をブロウして乾
燥させた。
【００５９】８人の審査員のグループに、スタイルの保
持（繊維の堅さ）、髪の感触及びヘアスタイルの維持力
の評価を求めた。
【００６０】結果（評価の平均）を、下記の表に対照さ
せた：
【表２】
【００６１】本発明のゲル（１）は、従来の組成物にお
いて既に用いられているシリコーン類を含む組成物より
も優れた保持、感触及び維持力特性を有する。
【００６２】（実施例２）以下の組成のゲルを調製し
た： - Meyhall社から商品名“ＪＡＧＵＡＲ ＨＰ６０”で市販の、 ヒドロキシプロピル基で修飾された非イオン性グァーガム 1.2g - ジメチコーンコポリオール（ＩＮＣＩ） （Rhone-poulenc社の“ＳＩＬＢＩＯＮＥオイル７０６４６”） 0.5g - カーボマー（ＩＮＣＩ） （3V社の“ＳＹＮＴＨＡＬＥＮ Ｋ”） 0.25g - トリエタノールアミン ｐＨ７．２とする量 - エタノール 15g - 水 全体を100gとする量
【００６３】このゲルを濡れた髪に適用した（一人当た
り約５g）後、髪をブロウして乾燥させた。
【００６４】髪はよくまとまり、つやがあって自然な感
触を有していた。
【００６５】得られたヘアスタイル維持力は非常に優れ
ていた。
【００６６】このゲルは、乾いた髪に適用してもよい。
ゲルをつけている間、髪を手で整えておいた。
【００６７】得られたヘアスタイル維持力は非常に優れ
ていた。
【００６８】（実施例３）以下の組成のゲルを調製し
た： - Meyhall社から商品名“ＪＡＧＵＡＲ Ｃ１３Ｓ”で市販の、 カチオン性グァーガム 1.5g - ジメチコーンコポリオール（ＩＮＣＩ） （Dow Corning社の“Ｑ２-５２２０”） 2g - ポリビニルピロリドン（ＩＳＰ社の“ＰＶＰ Ｋ３０”） 0.3g - エタノール 12g - 脱イオン水 全体を100gとする量
【００６９】このゲルを洗浄して湿った髪に適用し（一
人当たり約１０g）、付け根を漂白した後、髪をフード
の下で３０分間乾燥させた。この後髪を梳かした。
【００７０】ヘアスタイルはふんわりとして、髪は自然
な感触を有していた。
【００７１】得られたヘアスタイル維持力は非常に優れ
ていた。
【００７２】（実施例４）以下の組成のスタイリングム
ースを調製した： - Meyhall社から商品名“ＪＡＧＵＡＲ ＨＰ６０”で市販の、 ヒドロキシプロピル基で修飾された非イオン性グァーガム 0.5g - Dow Corning社により商品名“Ｑ２-５２２０”で市販の、 ジメチコーンコポリオール（ＩＮＣＩ） 1g - National Starch社により商品名“ＣＥＬＱＵＡＴ Ｌ２００”で市販のポリクアテルニウム-４（ＩＮＣＩ） 0.2g - エタノール中５０％ＡＭの濃度で、ISP社により商品名 “ＧＡＦＱＵＡＴ ７３４”で市販の、 ポリクアテルニウム-１１（ＩＮＣＩ） 0.3gAM - エチルアルコール 10g - 香料、防腐剤 適量 - 脱イオン水 全体を100gとする量
【００７３】（エアロゾルとしての包装）：上記組成物
９０gを、Elf Aqutaine社により商品名“ＡＥＲＯＧＡ
Ｚ ３．２Ｎ”で市販のｎ-ブタン、イソブタン及びプ
ロパンの３成分混合物（２３０／５５／２２）１０gと
ともにエアロゾル容器に包装した。
【００７４】このムースは、非常に良好なクリーム様の
きめ（テクスチュア）を有していた。
【００７５】このムースを湿った髪に適用した。これは
頭髪全体に容易に広がり、髪のもつれをほぐすことが容
易になった。
【００７６】この後、髪をブロウ乾燥した。得られたヘ
アスタイルはふんわりとしてつやがあり、残りかすもな
く自然な感触を有していた。
【００７７】ヘアスタイルは時間がたっても優れた維持
力を有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 7/11 Ａ６１Ｋ 7/11 (56)参考文献 特開 平６−312915（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−321739（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−124811（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−188617（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−183520（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−112808（ＪＰ，Ａ) 米国特許5217652（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/48 A61K 7/00 A61K 7/032 A61K 7/06 A61K 7/11

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 化粧品として許容される媒体中に、少な
    くとも一のグァーガム及びオキシアルキレン化された基
    により修飾された少なくとも一のシリコーンを含有し、
    オキシアルキシレン基により修正されたシリコーンが、
    一般式（Ｉ）、（ＩＩ）、（ＩＩＩ）及び（ＩＶ）： 【化１】 【化２】 【化３】 【化４】 ［上式中、 − Ｒ １ は、フェニルもしくはＣ １ −Ｃ ３０ アルキル基
    を表し、 − Ｒ ２ は、（ＣＨ ２ ） ｃ （−Ｃ ２ Ｈ ４ Ｏ） ａ （−Ｃ ３
    Ｈ ６ Ｏ） ｂ −Ｒ ５ を表し、 − Ｒ ３ 及びＲ ４ は、Ｃ １ −Ｃ １２ アルキル基を示し、 − Ｒ ５ は、水素原子、炭素原子１〜１２のアルキル
    基、炭素原子１〜６のアルコキシ基、ヒドロキシ基、−
    ＳＯ ３ Ｍ、−ＯＣＯＲ ６ 、任意でアミンを置換したＣ １
    −Ｃ ６ アミノアルコキシ、任意にアミンを置換したＣ １
    −Ｃ ６ アミノアシル、−ＮＨＣＨ ２ ＣＨ ２ ＣＯＯＭ、Ｎ
    （ＣＨ ２ ＣＨ ２ ＣＯＯＭ） ２ 、任意にアミン及びアルキ
    ル鎖を置換したアミノアルキル、Ｃ １ −Ｃ ３０ カルボキ
    シアシル、１又は２の置換されたアミノアルキル基で任
    意に置換されたホスホノ基、−ＣＯ（ＣＨ ２ ） ｄ ＣＯＯ
    Ｍ、−ＯＣＯＣＨＲ ７ （ＣＨ ２ ） ｄ ＣＯＯＭ、−ＮＨＣ
    Ｏ（ＣＨ ２ ） ｄ ＯＨ及びＮＨ ３ Ｙより選択され、 − Ｍは、水素原子、Ｎａ、Ｋ、Ｌｉ、ＮＨ ４ もしくは
    有機アミンを示し、 − Ｒ ６ は、Ｃ １ −Ｃ ３０ アルキル基を示し、 − Ｒ ７ は、水素原子もしくはＳＯ ３ Ｍを示し、 − ｄは１から１０の範囲であり、 − ｍは０から２０の範囲であり、 − ｎは１から１００の範囲であり、 − ｏは０から２０の範囲であり、 − ｐは１から２０の範囲であり、 − ａは０から５０の範囲であり、 − ｂは０から５０の範囲であり、 − ａ＋ｂは１以上であり、 − ｃは０から４の範囲であり、 − ｘは１から１００の範囲であり、 − Ｙは単価の無機もしくは有機アニオンである。］に
    よって示される化合物より選択され、 グァーガム／シリ
    コーン重量比が５以下であることを特徴とする洗い流さ
    ない化粧用組成物。
  2. 【請求項２】 グァーガムが、非イオン性もしくはカチ
    オン性グァーガムより選択されることを特徴とする請求
    項１に記載の組成物。
  3. 【請求項３】 グァーガムが、非イオン性グァーガムよ
    り選択されることを特徴とする請求項２に記載の組成
    物。
  4. 【請求項４】 非イオン性グァーガムが、Ｃ１−Ｃ６ヒ
    ドロキシアルキル基により修飾されたものであることを
    特徴とする請求項３に記載の組成物。
  5. 【請求項５】 ヒドロキシアルキル基が、ヒドロキシメ
    チル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル及びヒド
    ロキシブチル基より選択されることを特徴とする請求項
    ４に記載の組成物。
  6. 【請求項６】 非イオン性グァーガムが、０．４〜１．
    ２の範囲のヒドロキシアルキル化度のものであることを
    特徴とする請求項３から５のいずれか１項に記載の組成
    物。
  7. 【請求項７】 カチオン性グァーガムが、トリアルキル
    アンモニウム基を含むことを特徴とする請求項１または
    ２に記載の組成物。
  8. 【請求項８】 トリアルキルアンモニウム基が、トリメ
    チルアンモニウム及びトリエチルアンモニウム基より選
    択されることを特徴とする請求項７に記載の組成物。
  9. 【請求項９】 トリアルキルアンモニウム基が、修飾さ
    れたグァーガムの総重量に対して３０重量％未満を占め
    ることを特徴とする請求項７又は８に記載の組成物。
  10. 【請求項１０】 トリアルキルアンモニウム基が、修飾
    されたグァーガムの総重量に対して５〜２０重量％を占
    めることを特徴とする請求項９に記載の組成物。
  11. 【請求項１１】 グァーガムが、２，３−エポキシプロ
    ピルトリメチルアンモニウム＝クロリドにより修飾され
    ていることを特徴とする請求項７から１０のいずれか１
    項に記載の組成物。
  12. 【請求項１２】 シリコーン類が、一般式（Ｉ）もしく
    ば（ＩＩ）に相当することを特徴とする請求項１から１
    １のいずれか１項に記載の組成物。
  13. 【請求項１３】 Ｒ５が、水素原子を示すことを特徴と
    する請求項１２に記載の組成物。
  14. 【請求項１４】 グァーガムが、組成物全重量に対して
    約０．０１〜５重量％の割合で存在することを特徴とす
    る請求項１から１３のいずれか１項に記載の組成物。
  15. 【請求項１５】 グァーガムが、組成物全重量に対して
    約０．１〜２．５重量％の割合で存在することを特徴と
    する請求項１４に記載の組成物。
  16. 【請求項１６】 オキシアルキレン化したシリコーン類
    が、組成物全重量に対して約０．０１〜５重量％の割合
    で存在することを特徴とする請求項１から１５のいずれ
    か１項に記載の組成物。
  17. 【請求項１７】 オキシアルキレン化したシリコーン類
    が、組成物全重量に対して約０．１〜２．５重量％の割
    合で存在することを特徴とする請求項１６に記載の組成
    物。
  18. 【請求項１８】 化粧品として許容される媒体が、水も
    しくは、水とモノアルコール類、ポリアルコール類、グ
    リコールエーテル類もしくは脂肪酸エステル類より選択
    され、単独でもしくは混合物として用いられる化粧品と
    して許容される溶媒とからなることを特徴とする請求項
    １から１７のいずれか１項に記載の組成物。
  19. 【請求項１９】 界面活性剤、増粘剤、防腐剤、金属イ
    オン封鎖剤、柔軟剤、香料、染料、粘度調整剤、起泡調
    整剤、起泡剤、泡沫安定剤、真珠光沢剤、保湿剤、抗フ
    ケ剤、抗脂漏症剤、サンスクリーン、蛋白質、ビタミ
    ン、可塑剤、ヒドロキシ酸、電解質、推進薬、香料及び
    調製剤をさらに含むことを特徴とする請求項１から１８
    のいずれか１項に記載の組成物。
  20. 【請求項２０】 ゲル、乳液、クリーム、クリーム−ゲ
    ル、スプレー、多少に関わらず増粘したローションもし
    くはムースの形態をとることを特徴とする請求項１から
    １９のいずれか１項に記載の組成物。
  21. 【請求項２１】 請求項１から２０のいずれか１項に記
    載の組成物をケラチン物質に適用し、ケラチン物質を任
    意の期間上記組成物にさらすことを特徴とするケラチン
    物質の洗い流さない美容処理のための方法。
  22. 【請求項２２】 ケラチン物質が、髪及び睫毛より選択
    されることを特徴とする請求項２１に記載の方法。
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