JP2883700B2

JP2883700B2 - 毛髪化粧料

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Publication number: JP2883700B2
Application number: JP2224113A
Authority: JP
Inventors: 和宏田代; 和行矢作
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1990-08-24
Filing date: 1990-08-24
Publication date: 1999-04-19
Anticipated expiration: 2014-04-19
Also published as: JPH04108719A; DE69104796D1; ES2062632T3; US5374421A; DE69104796T2; EP0472184A1; EP0472184B1

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、毛髪化粧料に関する。更に詳しくは、本発
明は、平滑性、柔軟性等のコンディショニング性（性
能）が改良された毛髪化粧料に関する。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］毛髪に平滑性、柔軟性、帯電防止性等を与えると共
に、ふわっと軽く、しかもしっとりと仕上げる化粧料
は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリート
メントあるいはヘアクリーム、スターリングローション
等として利用されている。

従来から、陽イオン界面活性剤、油脂類（高級アルコ
ール、グリセライド、流動パラフィン、エステル等）お
よび水性液（水、あるいはアルコールと水）とからなる
毛髪化粧料が知られている。

一方、前記構成の毛髪化粧料に、油脂成分として、あ
るいは別途添加成分としてジメチルシクロキサン重合体
（シリコーンオイル）を含む毛髪化粧料が知られてい
る。ジメチルシクロキサン重合体はこれを使用すること
により、さらに優れた平滑性を与え、また毛髪に光沢を
与えるなどの利点を有しており、多くの毛髪化粧料に利
用されている。しかしながら、上記毛髪化粧料は使用後
の油性残留感（すなわち、油っぽいべたつき感または油
性感）を有するとの欠点がある。またシリコーンオイル
は概して水その他の油性成分との相溶性が悪く、従って
組成物の分散安定化（または保存安定化）が困難であ
り、さらに毛髪が湿潤している時にはきしみ感が強く、
一方乾燥している時にはしっとり感に欠けるといの問題
もある。

上述のような問題点を改善する目的で変性シリコーン
を導入した毛髪化粧料が種々提案されている。

特公昭48−19941号公報には、分子中にヒドロキシル
基又はポリオキシアルキレン基を有する側鎖を持つアル
コキシ変性シリコーンを基礎原料または添加剤として含
む毛髪化粧料が開示されている。この変性シリコーンは
油性成分との相溶性が良好であり、従って組成物の保存
安定性が改良される。しかしこの化合物は分子中に親水
基を有しているため、毛髪内に水分を保持しておく性
能、いわゆる、水分閉塞性に欠け、乾燥後のしっとり感
が不充分である。また帯電防止効果も充分でない。

また、特開昭56−92808号公報には、４級アンモニウ
ム塩、高級アルコールおよび１〜1000csの疎水性シリコ
ーを主成分として含む毛髪化粧料が開示されている。上
記疎水性シリコーンの一つに脂肪族アルコール変性ポリ
シロキサンが例示されている。脂肪族アコール変性ポリ
シロキサンの導入により乾燥時の毛髪の平滑性は改善さ
れているが、このポリマーはオイル状であるため、湿潤
時の毛髪のべた付き、きしみ感の改良は充分とは言えな
い。

一方、毛髪の再汚れ防止を主な目的として、特開昭61
−６号公報には、シリコーンコンディショニング剤
（例、非置換、アミノまたはアルコキシ置換線状ポリジ
メチルシロキサン類）、ジメチコーンコポリオール、脂
質ビヒクル物質、陽イオン界面活性剤ビヒクル物質およ
び水を含むヘアコンディショニング組成物が提案されて
いる。

本発明者の検討によれば、この組成物をリンス・コン
ディショナーとして使用した場合には、ジメチコーンコ
ポリオールによって陽イオン界面活性剤などのビヒクル
物質の毛髪への付着が著しく抑制されるため、油性感は
改善される。しかしビヒクル物質の付着が少ないため
に、組成物を毛髪から水ですすぎ落した後の毛髪のしっ
とり感、柔軟性、帯電防止効果が充分でない。

［課題を解決する為の手段］従って、本発明は、以上の問題点を改良し、さらに優
れたコンディショニング性を有する毛髪化粧料を提供す
ることを目的とするものである。本発明者の研究の結
果、固体状の前記一般式（Ｉ）で示されるアルコキシ変
性シリコーン重合体、陽イオン性界面活性剤、高級アル
コールなどで代表される油脂類、１分子中に少なくとも
１個の水酸基を有する、水との相溶性のある有機性液体
及び水を必須成分とする組成物を調製することにより前
記目的が達成されることを見出し、本発明を完成したも
のである。

本発明は、（ａ）融点が30℃以上の下記一般式（Ｉ）で示されるア
ルコキシ変性シリコーン重合体；（上記式において、R¹は、炭素数１〜28のアルキル基を
表し、R²は、メチル基又はフェニル基を表し、ｋは、０
〜６の整数を表し、ｌは、１〜3000の整数を表し、そし
てｍ及びｎは、ｍ＋ｎ＝１〜500となる整数を表す。）（ｂ）陽イオン性界面活性剤；（ｃ）高級アルコール、流動パラフィン、ワセリン、固
型パラフィン、液状ラノリン、ラノリン脂肪酸、ジメチ
ルポリシロキサン、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸、
アルキル基又はアルケニル基を有する直鎖アミドアミ
ン、ミンクオイル、及びオリーブ油からなる群より選ば
れる少なくとも一種の油脂類；（ｄ）１分子中に少なくとも１個の水酸基を有する、水
との相溶性のある有機性液体；及び（ｅ）水を含む毛髪化粧料。

［発明の構成］以下に、本発明の毛髪化粧料を構成する各成分につい
て説明する。

本発明の毛髪化粧料に用いられる変性シリコーン重合
体（ａ）は、融点が30℃以上（常温（25℃）で固体）の
下記の一般式（Ｉ）で示されるアルコキシ変性シリコー
ン重合体である。

（上記式において、R¹は、炭素数１〜28（好ましくは炭
素数12〜22）のアルキル基を表し、R²は、メチル基又は
フェニル基を表し、ｋは、０〜６の整数を表し、ｌは、
１〜3000の整数を表し、そしてｍ及びｎは、ｍ＋ｎ＝１
〜500となる整数を表す。）上記アルコキシ変性シリコーンの融点は30〜60℃（好
ましくは40〜50℃）の範囲である。

上記で表わされるアルコキシ変性シリコーン重合体の
うち好ましいものは次の一般式（II）で表わすことがで
きる。

（上記式において、ｌは１〜100の整数を表わし、ｍは
１〜50の整数を表わし、R¹は上記式（Ｉ）と同義であ
る。）上記式（II）で示されるアルコキシ変性シリコーンと
しては、例えば、以下のものがあげられる。

（１）ステアロキシ変性シリコーン；（２）セチロキシ変性シリコーン；（３）ミリスチロキシ変性シリコーン；（これらの変性シリコーンは、ｌが５〜30、ｍが２〜15
の範囲にあり、かつ融点は40〜50℃の範囲にある）上記の変性シリコーンのうちｌが６〜13、ｍが２〜９
の範囲にあるものが特に好ましい。

上記の（ａ）成分は高級アルコール等の油脂類と相溶
性が良く、乳化物の保存安定性が向上する。また固体状
であることから毛髪のべたつきがなく、水分閉塞性に優
れている。

本発明の毛髪化粧料に用いられる（ａ）成分の変性シ
リコーン重合体は、組成中に通常、0.1〜10重量％の範
囲で含まれている。好ましくは0.2〜５重量％の範囲で
ある。

本発明の毛髪化粧料に用いられる（ｂ）成分の陽イオ
ン性界面活性剤としては、例えば一般式（III）：［上記式において、R⁴〜R⁷のうちの１個又は２個は、炭
素数８〜28の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、炭素数８〜
28のヒドロキシアルキル基又は R⁸−（CH₂CH₂O）_ｒ− （R⁸は炭素数８〜24のアルキル基又は炭素数８〜28のヒ
ドロキシアルキル基を表わし、ｒは１〜10の整数を示
す）を表わし、残余はベンジル基、炭素数１〜３のアル
キル基又は炭素数１〜３のヒドロキシアルキル基を表わ
し、X^-はハロゲンイオン又は有機アニオンを表わす］で表わされる第４級アンモニウム塩があげられる。

上述の第４級アンモニウム塩のうち特に好ましいもの
は、特開昭61−267505号公報に記載の下記一般式（IV）
又は（Ｖ）で表わされる分岐第４級アンモニウム塩であ
る。

［上記式において、R⁹およびR¹⁰は、下記式（Ｓ）：で示される分岐アルキル基、および下記式（Ｔ）： CH₃（CH₂）_ｑ− （Ｔ）で示される直鎖アルキル基から選ばれるアルキル基
（式中、R¹³はメチル基またはエチル基、ｐ及びｑは、
それぞれ式（Ｓ）また（Ｔ）における合計炭素数が８〜
16となる整数）を示し、基R⁹およびR¹⁰の分岐率（Ｓ）
／（Ｓ）＋（Ｔ）が10〜100重量％であるものであり、R
¹¹及びR¹²は、ベンジル基、炭素数１〜３のアルキル基
および炭素数１〜３のヒドロキシアルキル基から選ばれ
る基を示し、X^-はハロゲンイオンまたは有機アニオンを
示す］［上記式において、R¹⁴およびR¹⁵は炭素数２〜12のアル
キル基を表わし、 R¹⁶は、基（R¹⁴およびR¹⁵は上記と同義である）、または炭素数１
〜３のアルキル基を表わし、R¹⁷およびR¹⁸は、ベンジル
基、炭素数１〜３のアルキル基および炭素数１〜３のヒ
ドロキシアルキル基から選ばれる基を示し、X^-はハロゲ
ンイオンまたは有機アニオンを表わす］上記の式で表わされる陽イオン性界面活性剤は、１種
又は２種類以上を組み合わせて用いることができる。

本発明において、陽イオン性界面活性剤（ｂ）は、組
成中に通常0.1〜20重量％の範囲で含まれる。好ましく
は0.5〜５重量％の範囲である。

本発明の毛髪化粧料に用いられる（ｃ）成分は、一般
に毛髪化粧料に使用されている油脂類であれば特に限定
されない。例えば、高級アルコール、流動パラフィン、
ワセリン、固型パラフィン、液状ラノリン、ラノリン脂
肪酸、ジメチルポリシロキサン、高級脂肪酸エステル、
高級脂肪酸、アルキル基又はアルケニル基を有する直鎖
アミドアミン、ミンクオイル、及びオリーブ油からなる
群より選ばれる少なくとも一種の油脂類があげられる。

上記油脂類の中でヘアリンスもしくはヘアコンディシ
ョナー用として用いる場合には、炭素数12〜24の飽和又
は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のモノグリセリ
ド及び炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又は
アルケニル基を有する高級アルコールが特に好ましい。
その好ましい具体例としては、オレイン酸モノグリセリ
ド、パルミチン酸モノグリセリド、ステアリン酸モノグ
リセリド、ベヘニン酸モノグリセリド、イソステアリン
酸モノグリセリド等の脂肪酸モノグリセリド、及びセチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリル
アルコール、アラキンアルコール、ベヘニルアルコー
ル、カラナービルアルコール、セリルアルコール等の高
級アルコール等があげられる。

本発明において、（ｃ）成分の油脂類は、組成中に通
常0.1〜30重量％の範囲で含まれる。好ましくは0.1〜10
重量％の範囲である。

本発明の毛髪化粧料に用いられる（ｄ）成分は、１分
子中に少なくとも１個の水酸基を有する水と相溶性のあ
る有機性液体である。

具体例としては、アルコール（エタノール、プロパノ
ール、ブタノール等の低級（炭素数６以下）一価アルコ
ール；エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレング
リコール等の多価アルコールの重合体）、アルキルポリ
アルキレングリコールエーテル（ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレンジグリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノ−ｔ−ブチルエーテル等のジエチレングリコール
のアルキルモノエーテル；ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、及びジ
プロピレングリコールモノ−ｔ−ブチルエーテル等のジ
プロピレングリコールのアルキルモノエーテル）があげ
られる。上記の（ｄ）成分のうち、特に、多価アルコー
ルまたはジエチレングリコールのアルキルモノエーテル
が好ましい。

上記（ｄ）成分は、毛髪内部に浸透し、その保湿効果
により、乾燥状態に於いても毛髪にしっとり感、柔軟性
の優れたコンディショニング効果を与える。

本発明の毛髪化粧料に用いられる（ｄ）成分は、組成
物中に通常、0.1〜90重量％の範囲で含まれている。好
ましくは３〜50重量％の範囲である。

本発明の毛髪化粧料に用いられる（ｅ）成分は水であ
る。水は各成分を乳化・分散させるための媒体としての
機能を有する。使用量は、組成物を構成する成分の配合
割合に応じて調整される。

本発明の毛髪化粧料には、必要に応じて、通常化粧
料、医薬品、食品等に使用される成分、例えば、抗フケ
剤、殺菌剤、ビタミン類等の薬効剤；パラベン等の防腐
剤；パーフルオロポリエーテル、水溶性高分子等の増粘
剤；染料および顔料等の着色剤；カオリン性ポリマー等
のコンディショニング剤；グリコールエステル等のパー
ル化剤；アクリル樹脂液等の毛髪セット用ポリマー；各
種調合香料；その他、ENCYCLOPEDIA OF CONDITIONING R
INSE INGREDIENTS［エンサイクロペディア・オブ・コン
ディショニング・リンス・イングレディエンツ（MICELL
E PRESS 1987年）］に収載されている成分等を本発明の
効果を損なわない範囲において適宜配合することができ
る。

本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従って製造する
ことができる。例えばヘアリンス、ヘアコンディショナ
ー、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、スタイリング
ローション、スタイリングムース、コンディショニング
ムース、ヘアスプレー等として適用することができる。

［発明の効果］本発明の毛髪化粧料を使用することによって、湿潤時
の毛髪及び乾燥時の毛髪のいずれにおいても油性感が少
なく、平滑性、柔軟性に優れ、しかもふわっと軽く、し
っとり感のある仕上がりが得られる。また帯電防止効果
も良好であり、自然なまとまりのある髪が得られる。さ
らに組成物としての保存安定性も良好である。

次に、以下の実施例および比較例により本発明を具体
的に説明する。ただし、本発明はこれらの例に限定され
るものではない。

［実施例１］本発明に従う毛髪化粧料（ヘアリンス剤組成物；本発
明品１）の下記の手順で調製した。各成分の配合割合は
下記第１表に示した通りである。

70℃に加熱した水に、同温度に加熱して溶解したステ
アロキシ変性シリコーン、ステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、セチルアルコールおよびプロピレング
リコールを加え、撹拌して乳化させた。その後さらに撹
拌しながら室温まで冷却し、ヘアリンス剤組成物（本発
明品１）を得た。

なお、上記ステアロキシ変性シリコーンは以下に示さ
れる化合物である。

ステアロキシ変性シリコーン：［ｌ＝７〜13、ｍ＝２〜８］融点＝40〜50℃ ［比較例１］実施例１において、プロピレングリコールを使用しな
かった以外は、実施例１と同様にして、比較用の毛髪化
粧料（ヘアリンス剤組成物：比較品１）を調製した。

［比較例２］実施例１において、ステアロキシ変性シリコーンをジ
メチルポリシロキサンに代えた以外は、実施例１と同様
にして、比較用の毛髪化粧料（ヘアリンス剤組成物；比
較例品２）を調製した。

上記で得た各ヘアリンス剤組成物のリンス性能の下記
の項目に従って調べ、評価した。その結果を下記の第１
表に示す。なお、試験方法、評価方法は次の通りであ
る。

（１）乾燥後の毛髪の柔軟性、平滑性、油性感及びしっ
とり感についての官能評価今迄にコールドパーマ、ブリーチ等の美容処理を行な
ったことのない日本人女性の毛髪から採取した毛髪20g
（長さ15cm）に2gの毛髪化粧料を均一塗布し、次いで30
秒間流水ですすぎ洗いをした。これをタオルのみを用い
て乾燥（以下、タオルドライ）した後さらにドライヤー
で乾燥した。

評価は以下の基準に従った。

A:非常に良好である。

B:良好である。

C:やや悪い。

D:悪い。

（２）くり通り力湿潤時；前記（１）のようにして処理し、タオルドラ
イした後の湿潤状態の毛髪束をそのまま（約0.7g/g毛髪
の水分を含む）ストレインゲージでくし通り荷重を測定
した。

乾燥時；前記（１）のようにして処理し、タオルドラ
イした後の湿潤状態の毛髪束をドライヤーで乾燥した
後、ストレインゲージでくし通り荷重を測定した。

測定は、恒温室（温度20℃、相対湿度65％）で20回繰
返し、その平均値（ｇ）をくし通り力とした。

（３）保水率前記（１）のようにして処理し、ドライヤーで乾燥し
た毛髪束を恒温室（温度25℃、相対湿度40％）に24時間
放置した後、毛髪を0.3gサンプリングした。加熱窒素を
吹き付けて毛髪に含まれる水分を蒸発させ、カールフィ
シャー法にて水を５回測定し、その平均値を求め、毛髪
重量に対する水の割合を保水率（％）とした。

［実施例２］本発明に従う毛髪化粧料（ヘアリンス剤組成物；本発
明品２）を下記の手順で調製した。各成分の配合割合は
下記第２表に示した通りである。

なお、以下で用いたステアロキシ変性シリコーンは実
施例１で用いたものと同じものである。

70℃に加熱したヒドロキシエチルセルロース、防腐
剤、色素および水の混合物に、同温度に加熱溶解したス
テアロキシ変性シリコーン、ジアルキルジメチルアンモ
ニウムクロリド、セトステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロリド、セトステアリルアルコール、ポリオキシエ
チレンセチルエーテル、流動パラフィンおよびプロピレ
ングリコールの混合物を加えて撹拌して乳化させた後、
撹拌しながら45℃まで冷却した。これに香料を加えて撹
拌しながらさらに室温まで冷却し、ヘアリンス剤組成物
（本発明品２）を得た。

［実施例３〜７］実施例２において、各成分の種類およびその配合割合
を下記第２表に示す成分、配合割合に代えた以外は、実
施例２と同様にして本発明に従う各種の毛髪化粧料（ヘ
アリンス剤組成物；本発明品３〜７）を調製した。

上記のようにして得られた各種のヘアリンス剤組成物
は、いずれも良好なリンス性能を示した。

なお、第２表において、セチロキシ変性シリコーン、
ミリスチロキシ変性シリコーンは下記の式で示される。

セチロキシ変性シリコーン：［ｌ＝７〜13、ｍ＝２〜８］融点＝40〜50℃ ミリスチロキシ変性シリコーン：［ｌ＝６〜10、ｍ＝３〜９］融点＝40〜50℃ ［実施例８］本発明に従う毛髪化粧料（ヘアートリートメント組成
物；本発明品８）を下記の手順で調製した。各成分の配
合割合は下記第３表に示した通りである。

水、グリセリン、ヒドロキシエチルセルロース（１％
水溶液粘度8,000cp）およびメチルパラベンを均一に分
散させ、加温した。さらにこれに撹拌下、加温したステ
アロキシ変性シリコーン、２−ドデシルヘキサデシルト
リメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチル
アンモニウムクロリド、セトステアリルアルコール、ラ
ノリン、流動パラフィンおよびポリオキシエチレンオレ
イルエーテル（EO＝５）の均一分散液を加えて乳化した
後、冷却し、香料加えてヘアートリートメント組成物
（本発明品８）を得た。

上記のようにして得られたヘアートリートメント組成
物は、毛髪に、平滑性、柔軟性に優れ、かつ油性感が少
なく、良好な感触を付与した。

［実施例９］本発明に従う毛髪化粧料（ヘアークリーム組成物；本
発明品９）を下記の手順で調製した。各成分の配合割合
は下記第４表に示した通りである。

加温した水に、撹拌下、加温したジプロピレングリコ
ール、グリセリン、ステアロキシ変性シリコーン、ジ２
−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロリド、セチ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルアルコー
ル、流動パラフィンおよびモノステアリン酸ポリオキシ
エチレンソルビタン（EO＝20）の均一分散液を加えて乳
化させた後、撹拌させながら冷却し、香料加えてヘアク
リーム組成物（本発明品９）を得た。

上記のようにして得られたヘアークリーム組成物は、
平滑性、柔軟性に優れ、かつ油性感も少なく、毛髪に良
好な感触を付与するものであった。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】（ａ）融点が30℃以上の下記一般式（Ｉ）
で示されるアルコキシ変性シリコーン重合体；（上記式において、R¹は、炭素数１〜28のアルキル基を
表し、R²は、メチル基又はフェニル基を表し、ｋは、０
〜６の整数を表し、ｌは、１〜3000の整数を表し、そし
てｍ及びｎは、ｍ＋ｎ＝１〜500となる整数を表す。）（ｂ）陽イオン性界面活性剤；（ｃ）高級アルコール、流動パラフィン、ワセリン、固
型パラフィン、液状ラノリン、ラノリン脂肪酸、ジメチ
ルポリシロキサン、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸、
アルキル基又はアルケニル基を有する直鎖アミドアミ
ン、ミンクオイル、及びオリーブ油からなる群より選ば
れる少なくとも一種の油脂類；（ｄ）１分子中に少なくとも１個の水酸基を有する、水
との相溶性のある有機性液体；及び（ｅ）水を含む毛髪化粧料。
【請求項２】（ａ）成分であるアルコキシ変性シリコー
ン重合体が、0.1〜10重量％の範囲の量にて含まれてい
る特許請求の範囲第１項に記載の毛髪化粧料。