JP2722243B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2722243B2
JP2722243B2 JP1094496A JP9449689A JP2722243B2 JP 2722243 B2 JP2722243 B2 JP 2722243B2 JP 1094496 A JP1094496 A JP 1094496A JP 9449689 A JP9449689 A JP 9449689A JP 2722243 B2 JP2722243 B2 JP 2722243B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な毛髪化粧料、更に詳しくは、特定の分
岐第4級アンモニウム塩及び特定の変性シリコーン重合
体の水性乳濁液を含有し、湿潤時の毛髪及び乾燥時の毛
髪のいずれにおいても油性感が少なく、平滑性,柔軟性
に優れ、しかもふわっと軽く、サラサラ感のある仕上が
りと、帯電防止効果及び自然なまとまりを付与する安定
性の良いヘアリンス,ヘアコンディショナー,ヘアトリ
ートメント,エアクリーム,スタイリングローション,
スタイリングムース,コンディショニングムース,ヘア
スプレー等の毛髪化粧料に関する。
〔従来の技術およびその課題〕
従来、毛髪に柔軟性,平滑性,帯電防止性等を付与す
る目的で陽イオン界面活性剤と高級アルコール,グリセ
ライド,流動パラフィン,エステル類等の油剤とを組み
合わせた毛髪化粧料が使用されている。しかし、これら
油剤を併用すれば陽イオン界面活性剤単独で使用するよ
りも柔軟性,平滑性は向上するものの、油剤の残留感、
すなわち油っぽいべたつき感はさけられないという欠点
が生じる。
一方、ジメチルシロキサン重合体は、高級アルコー
ル,グリセライド,流動パラフィン,エステル類等と比
較して平滑性に優れた油剤であり、毛髪に光沢を与える
ことが知られており、多くの毛髪化粧料に使用されてい
るが、これも特有の油性残留感、すなわち油っぽいべた
つき感を有するという欠点が存する。
また、従来の毛髪化粧料は洗髪等により効果が持続し
ないといった問題があった。そこで近年毛髪に吸着性の
高い変性シリコーン重合体を配合して、耐久性を向上さ
せた毛髪化粧料が種々開発されている。
例えば、特開昭55−66506号公報には、第4級窒素含
有率が0.7〜5.5重量%の第4級窒素含有カチオン変性シ
リコーンを含有した化粧料が開示されている。しかし、
これはくし通り性,光沢付与についてはやや効果がある
ものの、柔軟性についてはまだ不十分である。
特開昭56−45406号公報には、シリコン重合体,カチ
オン重合体,及び水性キャリヤーから成る毛髪調整用組
成物が開示されている。しかし、この組成物は、くしけ
ずり易さの耐久性は認められるものの、カチオン重合体
を使用している為に乾燥時に高分子物質独特の重さが感
じられるといった欠点がある。
特開昭58−210005号公報には、毛髪への付着を与える
官能基を有するシロキサン,界面活性剤,凍結−解凍安
定剤,及び水から成る整髪組成物が開示されている。し
かし、この組成物は安定性,耐久性,乾燥時の平滑性,
柔軟性はやや改善されているものの、該シロキサンは安
定に水性媒質中に分散することが困難であるため、分散
安定化の目的でコンディショニング効果を著しく低下さ
せる界面活性剤が使われており、塗布からタオルドライ
後までの湿潤時における平滑性,柔軟性が不十分であ
る。
特開昭58−74602号公報には、25℃における粘度が1
〜100,000ストークスであり、アミノアルキル基とオキ
シアルキレン基,ポリオキシアルキレン基またはヒドロ
キシアルキル基とを有するオルガノポリシロキサンを主
剤とする毛髪調整剤が開示されている。しかし、これは
乾燥時の平滑性及び静電気防止効果については改善され
ているものの、湿潤時における毛髪の柔軟性,平滑性等
の性能に欠点がある。
特開昭60−36407号公報には、水に分散可能な陽イオ
ン界面活性剤,水に可溶の第4級化陽イオン重合体、及
びシリコン化陽イオン重合体を含有する化粧品組成物が
開示されている。しかしながら、これは三つの成分が毛
髪上に同時的に沈着される事で、湿潤した毛髪及び乾燥
した毛髪の柔軟性,平滑性の改善は認められるものの、
第4級化陽イオン重合体を使用している為に乾燥時に高
分子物質特有のゴワゴワ感や重さといった欠点がある。
特開昭60−56916号公報には、4級アミンを含有する
オルガノシリコーン化合物,アミノ基を含有するポリジ
オルガノシロキサン,界面活性剤及び水から成る毛髪処
理組成物が開示されている。しかしながら、これは毛髪
の湿潤状態及び乾燥状態でのくしのすき易さについて改
善が認められるものの、オルガノシロキサンを水性媒体
中に分散状態にする目的でコンディショニング効果を低
下させる界面活性剤が使用されているため、柔軟性につ
いては不十分である。
特開昭61−6号公報にはシリコーンコンディショニン
グ剤,ジメチコーンコポリオール,脂質ビヒクル物質,
陽イオン界面活性剤ビヒクル物質及び水から成るコンデ
ィショニング組成物が開示されている。しかし、これ
は、ジメチコーンコポリオールが使用時に陽イオン界面
活性剤などのビヒクル物質の付着を著しく減少させ、油
性感が改善されているもののビヒクル物質の付着が少な
いためリンス・コンディショナーとして使用した場合に
は、組成物を毛髪から水ですすぎ落とした後の毛髪の柔
軟性,帯電防止効果が劣っている。
特開昭61−78710号公報には、シリコーンの陽イオン
誘導体,水溶性のヘテロ多糖類及び電解質を含有する毛
髪処理用の化粧品組成物が開示されている。しかし、こ
の組成物は、シリコーン誘導体の分散安定化の目的でヘ
テロ多糖類と共に電解質が必須であり、従って通常の乳
化/分散系の化粧品組成物に応用する場合は、安定性の
問題や、化粧品組成物に使用される他の成分の溶解性に
問題が生じ、処方上の自由度が限定されるという欠点が
ある。
特開昭63−275515号公報には、アミノ変性オルガノポ
リシロキサンエマルジョン及び両性高分子化合物を含有
する整髪料組成物が開示されている。しかし、これはべ
たつきが押さえられ、セット保持力及び保存安定性につ
いては改善されているものの、両性高分子化合物がフレ
ーキングを起こしてやすいといった欠点があり、さらに
改善が望まれている。
さらに、特開昭61−97210号公報、特開昭61−109707
号公報、特開昭63−307810号公報及び特開昭63−307811
号公報には変性シリコーンを含有し、くし通りの耐久性
を改善した洗浄剤組成物ないしはシャンプー組成物が開
示されている。しかしながら、油性感がなく優れた性能
と変性シリコーン重合体の特性を同時に生かしたリン
ス,トリートメントなどのアフターシャンプー剤組成物
については、まったく示唆又は教示もされていない。
従って、乾燥した毛髪の平滑性あるいは耐久性を向上
するといった変性シリコーン重合体の特性を生かしつ
つ、湿潤時及び乾燥時の毛髪いずれにおいても油性感が
少なく、柔軟性,平滑性,帯電防止効果に優れ、しかも
軽い仕上がり感を有する毛髪化粧料の開発が望まれてい
た。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実情において、本発明者らは上記問題点を解決
すべく鋭意研究を行なった結果、予想外にも特定の分岐
第4級アンモニウム塩と特定の変性シリコーン重合体と
を含有する毛髪化粧料は、油性感が湿潤時及び乾燥時の
いずれの毛髪においても改善され、平滑性,柔軟性に優
れ、ふわっとした軽さ,サラサラ感及び自然なまとまり
感を付与し、しかも安定性が良好であることを見出し、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の成分(A)及び(B) (A)次の一般的(I)又は(III) 〔式中、R1(ここで、R7はメチル基又はエチル基を示し、pはアル
キル基中の合計炭素数が8〜16となる数を示す)で表わ
される分岐アルキル基及び(b)CH3(CH2−(ここ
でqは7〜15の数を示す)で表わされる直鎖アルキル基
の混合物で、その分岐率(a)/(a)+(b)が10〜
100%である基を示し、R2及びR3はベンジル基、炭素数
1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアル
キル基を示し、X-はハロゲンイオン又は有機アニオンを
示す〕 〔式中、R8(ここでxは2〜14の整数を示し、yは3〜11の整数を
示し、xとyの和は9〜21)もしくは、炭素数1〜3の
アルキル基を示す。R2、R3,X-は前記した意味を有す
る〕 で表わされる分岐第4級アンモニウム塩の一種又は二種
以上 (B)1分子中に少なくとも1個のアミノアルキル基及
び少なくとも1個のヒドロキシ基,ヒドロキシアルキル
基,オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基を
有する変性シリコーン重合体 を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の(A)成分のうち、一般式(I)で表わされ
る第4級アンモニウム塩は、例えば通常炭素数8〜16の
オキソアルコールを原料として合成されるものであり、
その例としては、該アルコールから導かれるアルキル基
を有するジアルキルジメチルアンモニウム塩,ジアルキ
ルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩,ジアルキル
メチルベンジルアンモニウム塩等を挙げることができ
る。これらアンモニウム塩の対イオンとしては塩素,ヨ
ウ素,臭素等のハロゲンイオンおよびメトサルフェー
ト,エトサルフェート,メトフォスフェート,エトフォ
スフェート等の有機アニオンを挙げることができる。
一般式(I)において、アルキル基R1は合計炭素数が
8〜16である (R7はメチル基またはエチル基を示す)及び (b) CH3CHから構成される基であり、このR1
の分岐率(a)/(a)+(b)は原料となるオキソア
ルコールの分岐率から求められ、一般には10〜100%、
特に10〜50%が好ましい。また、アルキル基R1の合計炭
素数は8〜16であればよいが、一定の分布をもったもの
が好ましく、特に以下の分布を有するものが好ましい。
C8〜C11:5%以下 C12:10〜35% C13:15〜40% C14:20〜45% C15:5〜30% C16:5%以下 一般式(I)で表わされる分岐第4級アンモニウム塩
の特に好ましい具体例としては、炭素数8〜16で分岐率
10〜50%のアルキル基R1を有するジアルキルジメチルア
ンモニウムクロリドが挙げられる。
一般式(II)で表される第4級アンモニウム塩は、例
えば炭素数8〜28のゲルベアルコール を原料として合成されるものである。この分岐第4級ア
ンモニウムの塩の好ましい例としては、該ゲルベアルコ
ールから導かれるアルキル基を有するアルキルトリメチ
ルアンモニウム塩,アルキルジメチルヒドロキシエチル
アンモニウム塩,アルキルジメチルベンジルアンモニウ
ム塩等のモノアルキル型第4級アンモニウム塩;ジアル
キルジメチルアンモニウム塩,ジアルキルメチルヒドロ
キシエチルアンモニウム塩,ジアルキルメチルベンジル
アンモニウム塩等を挙げることができる。これらアンモ
ニウム塩の対イオンとしては塩素,ヨウ素,臭素等のハ
ロゲンイオンおよびメトサルフェート,エトサルフェー
ト,メトフォスフェート,エトフォスフェート等の有機
アニオンを挙げることができる。ここでゲルベアルコー
ルから導かれるアルキル基の例としては2−ヘキシルデ
シル,2−オクチルドデシル,2−デシルテトラデシル,2−
ドデシルヘキサデシルを挙げることができる。分岐第4
級アンモニウム塩(II)の特に好ましい具体例として
は、2−ヘキシルデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド,2−デシルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロ
リド,2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム
クロリド,ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウ
ムクロリド,ジ−2−オクチルドデシルアンモニウムク
ロリド等を挙げることができる。
一般式(III)で表わされるメチル分岐第4級アンモ
ニウム塩は、xとyの和が15となるものが好ましい。こ
れらアンモニウム塩の対イオンとしては塩素,ヨウ素,
臭素等のハロゲンイオンおよびメトサルフェート,エト
サルフェート,メトフォスフェート,エトフォスフェー
ト等の有機アニオンを挙げることができる。
一般式(I),(II)または(III)で表わされる分
岐第4級アンモニウム塩は単独であるいは二種以上を混
合して用いることができ、合計で本発明化粧料中に0.01
〜20重量%、特に0.1〜10重量%配合されることが好ま
しい。
また、本発明毛髪化粧料においては、上記以外の第4
級アンモニウム塩、たとえばセチルトリメチルアンモニ
ウムクロリド,ステアリルトリメチルアンモニウムクロ
リド,セトステアリルトリメチルアンモニウムクロリド
等を補助的に用いる事もできる。
本発明の(B)成分の変性シリコーン重合体は、1分
子中に少なくとも1個のアミノアルキル基及び少なくと
も1個のヒドロキシ基,ヒドロキシアルキル基,オキシ
アルキレン基又はポリオキシアルキレン基を有していれ
ばよく、分子形態は直鎖状,分岐鎖状または網状のいず
れであっても良い。変性シリコーン重合体を形成するオ
ルガノシロキサン中には、上記以外の官能基としてメチ
ル基,エチル基,プロピル基などのアルキル基;ビニル
基,アリル基などのアルケニル基;フェニル基,ナフチ
ル基などのアリール基;シクロヘキシル基などのシクロ
アルキル基などを含むことができるが、メチル基を含む
ものが一般的に用いられる。
変性シリコーン重合体に含まれるアミノアルキル基の
代表的な例は次の一般式(V)で示される。
〔式中、R9は2価の炭化水素基を示し、R10又は を示し、R11及びR12は水素原子又は1価の炭化水素を示
し、a及びbは0〜6の整数を示す。〕 R9の2価の炭化水素基として、メチレン基,エチレン
基,プロピレン基,ブチレン基, −CH2CH(CH3)CH2−のようなアルキレン基, −(CH2−C6H4−のようなアルキレンアリーレン基
が挙げられるが、これらのうちアルキレン基、特にプロ
ピレン基が好ましい。R11及びR12の1価の炭化水素基と
してはメチル基,エチル基,プロピル基,ヘキシル基,
フェニル基が挙げられる。またR11及びR12の双方が水素
原子または1価の炭化水素基であってもよいし、R11
水素原子でありR12が1価炭化水素基であっても良い。
更に、a及びbの好ましい値はa=0,b=1である。
ヒドロキシアルキル基の代表的な例は次の一般式(V
I)で示される。
−R9OH (VI) 〔式中、R9は前記と同じ意味を有する〕 オキシアルキレン基およびポリオキシアルキレン基の
代表的な例は次の一般式(VII)で示される。
R9 cOCeH2eOdH (VII) 〔式中、R9は前記と同じ意味を有し、cは0または1を
示し、dは1〜100の整数を示し、eは1〜5の整数を
示す〕 (VII)式で表わされるヒドロキシアルキル基のうち
で好ましいものはc=1,dが3〜70の整数,eが2または
3となるものである。ここで、eが2または3のものが
ブロック状またはランダム状に結合していてもよい。こ
れは他のeの整数の組み合わせの場合も同様である。
代表的な変性シリコーン重合体は次の一般式(VIII)
又は(IX)で表わされる。
〔式中、R13はメチル基又はヒドロキシ基を示し、R14
メチル基又は水素原子を示す。R15は前記したアミノア
ルキル基(V)を示し、R16はヒドロキシ基,ヒドロキ
シアルキル基,オキシアルキレン基,又はポリオキシア
ルキレン基を示し、l,m,nは分子量に依存する整数を示
す〕 これらのうち、特に好ましい変性シリコーン重合体は
次の一般式(X)で表わされるものである。
〔式中、R15は前記したアミノアルキル基(V)を示
し、m,nは分子量に依存する整数を示す〕 また、本発明における変性シリコーン重合体の代表的
なものは次の一般式(IV)で表わされる、重合体の平均
分子量が約3,000〜100,000のものであり、これはアモジ
メチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国
Cosmetic lngredient Dictionary)第3版中に記載され
ている。
〔式中、mおよびnは分子量に依存する整数を示す〕 本発明における(B)成分の変性シリコーン重合体
は、好ましくは水性乳濁液の状態で用いられ、該水性乳
濁液は、たとえば、特公昭56−38609号公報に記載され
ている方法に従って、環状ジオルガノポリシロキサンと
アミノアルキル基及びヒドロキシ基,ヒドロキシアルキ
ル基,オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基
を有するオルガノジアルコキシシランとを、第4級アン
モニウム塩系界面活性剤及び水の存在下に乳化重合する
ことにより得られる。
本発明において、(B)成分の変性シリコーン重合体
を水性乳濁液として用いる場合、乳濁液中に含有される
変性シリコーン重合体の量は通常20〜60重量%、好まし
くは30〜50%である。
好ましい変性シリコーン重合体水性乳濁液の市販品と
しては、SM8702C(トーレ・シリコーン株式会社製)やD
C929(ダウ・コーニング株式会社製)等が挙げられる。
アミノアルキル基を有する変性シリコーン重合体は毛
髪に親和性があり、吸着性及び残留性に優れるが、水性
溶媒中に分散しにくいヒドロキシ基等を有しないオイル
状の変性シリコーン重合体を用いた場合は系への乳化/
分散性が悪いために、毛髪に不均一に付着して油性感も
強く、系の安定性も悪いという問題を有する。しかしな
がら、本発明の(B)成分は、変性シリコーン重合体中
のアミノアルキル基は毛髪に強固に吸着して優れた耐久
性を付与し、ヒドロキシ基,ヒドロキシアルキル基,オ
キシアルキレン基,又はポリオキシアルキレン基は水中
に分散安定化させる。
また、シリコーン重合体を水中に分散して水性乳濁液
として用いた場合、単独で使用したときよりもさらに毛
髪上に均一に付着して毛髪に重くるしい感じを与えず、
油性感が少なくなり、しかも安定性を向上させる効果を
有する。
(B)成分は本発明化粧料中に0.01〜20重量%、特に
0.02〜6重量%配合されることが好ましく、水性乳濁液
の状態では0.05〜30重量%、特に0.1〜10重量%配合さ
れることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、更に必要に応じて直鎖ない
しは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級
アルコール,ラノリン及びラノリン誘導体,エステル,
流動パラフィン,シリコーン油,高級脂肪酸,アルキル
基又はアルケニル基を有する長鎖アミドアミン等の油脂
類,抗フケ剤,ビタミン類等の薬効剤,パラベン類等の
防腐剤,水溶性高分子等の増粘剤,染料および顔料等の
着色剤,カチオンポリマー等のコンディショニング剤,
グリコールエステル等のパール化剤,アクリル樹脂液等
の毛髪セット用ポリマー,各種調合香料等を適宜配合す
ることもできる。
本発明の毛髪化粧料の任意成分を含めた特に好ましい
組成の範囲は、次の表の通りである。
ムース、ヘアスプレー等のエアゾールでは、上記組成
(原液)に加えてフルオロカーボン,液化石油ガス,ジ
メチルエーテル等の噴射剤を内圧が2.0〜6.0kg/cm2Gと
なるよう、すなわち全組成物中1〜20重量%となるよう
用いるのが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の毛髪化粧料は、湿潤時の毛髪及び乾燥時の毛
髪のいずれにおいても油性感が少なく、平滑性,柔軟性
に優れ、しかもふわっと軽くサラサラ感のある仕上がり
と、帯電防止効果及び自然なまとまりを付与し、さらに
安定性も良好なものである。
〔実施例〕 次に実施例を挙げ本発明を説明するが、本発明は、こ
れら実施例に限定されるものではない。なお、本発明実
施例中で用いた試験方法は次の通りである。
(1) 官能評価 今迄にコールドパーマ,ブリーチ等の美容処理を行な
ったことのない日本人女性の毛髪20g(長さ15cm)を束
ね、すすぐタイプの毛髪化粧料についてはこの毛髪束に
2gの剤を均一に塗布し、次いで30秒流水ですすぎ洗いを
し、タオルドライを行なった後ドライヤーで乾燥した。
また、すすがないタイプの毛髪化粧料についてはこの毛
髪束に所定量の剤を塗布した後、風乾した。この毛髪束
についてその柔軟性,平滑性,油性感の少なさ及びふわ
っとした軽さを官能評価し、特に優れている場合は◎,
良好のものは○,同等なものは△,劣るものは×として
示した。
(2) くし通り力 前記(1)のようにして処理し、タオルドライした後
の湿潤状態の毛髪束をそのまま(約0.7g/g毛髪の水分を
含む)、あるいはドライヤー乾燥した後、ストレンゲー
ジでくし通り荷重を測定した。測定は温度20℃,相対湿
度65%の恒温室で20回繰り返し、その平均値(g)をく
し通り力とした。
(3) 静電気発生量 温度20℃,相対温度65%の恒温室で、上記乾燥状態の
毛髪束に10回くしを通し、毛髪に発生する静電気量(k
V)を測定した。
実施例1 第1表に示す組成のヘアリンス剤組成物を調製し、そ
のリンス性能を調べた。その結果を第1表に示す。
組成物の調製法: 70℃に加熱したに、同温度に加熱して溶解した成分
,及びを加え、撹拌して乳化させた後、撹拌しな
がら50℃まで冷却し、成分を加え、さらに撹拌しなが
ら室温まで冷却し、ヘアリンス剤組成物を得た。
*1:炭素数12〜15の市販オキソ法合成アルコール(ドバ
ノール23とドバノール45との等量混合物,三菱油化社
製)に由来する分岐第4級アンモニウム塩で、その分岐
率は20%である。
*2:「SM8702C」(トーレ・シリコーン(株)製)変性
シリコーン重合体アモジメチコーン有効成分40%含有品 *3:アミノ変性シリコーンオイル「SF8417」(トーレ・
シリコーン(株)製) 実施例2 次の組成のヘアリンス剤組成物を調製し、15名の女性
パネラーを用いてリンス性能を一対比較法により評価し
た。評価基準は非常によい場合を+2,よい場合を+1と
した。その結果を第2表に示す。
(組 成) ・本発明品2: (重量%) 変性シリコーン水性乳濁液1*2 1.0 2−ヘキシルデシルトリメチルアン モニウムクロリド 2.0 セタノール 3.0 プロピレングリコール 3.0 水 90.5 香料 0.5 計 100.0 *2:実施例1と同じ ・比較品3 (重量%) アミノ変性シリコーンオイル*3 0.4 2−ヘキシルデシルトリメチルアン モニウムクロリド 2.0 セタノール 3.0 プロピレングリコール 3.0 水 91.1 香料 0.5 計 100.0 *3:実施例1と同じ (製 法) 70℃に加熱したに同温に加熱溶解した〜の混合
物を加え撹拌して乳化させた後、撹拌しながら45℃まで
冷却し、及びを加えて撹拌しながらさらに室温まで
冷却し、ヘアリンス剤組成物を得た。
実施例3 第3表に示す組成のヘアリンス剤組成物を調製し、そ
のリンス性能を調べた。その結果を第3表に示す。
組成物の調製法: 70℃に加熱した,,,の混合物に、同温度に
加熱溶解した,,,,の混合物を加えて撹拌
して乳化させた後、撹拌しながら45℃まで冷却し、,
を加えて撹拌しながらさらに室温まで冷却し、ヘアリ
ンス剤組成物を得た。
得られたヘアリンス剤組成物は、いずれも良好なリン
ス性能を示し、安定性も良好であった。
*1:実施例と同じ *2:実施例1と同じ *4:「DC929」(ダウ・コーニング(株)製) 変性シリコーン重合体アモジメチコーン有効成分
35%含有品 5:次の式 〔式中、mおよびnは分子量に依存する整数を示す〕 で表わされる平均分子量が約8,000の変性シリコーン
重合体40重量%並びにステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロリド5重量%を含有する水性乳濁液 実施例4 ヘアトリートメント組成物:(本発明品9) (重量%) 2−ドデシルヘキサデシルトリメチル アンモニウムクロリド 1.5 ステアリルトリメチルアンモニウムク ロリド 1.0 変性シリコーン水性乳濁液2*4 3.0 セトステアリルアルコール 3.0 ラノリン 3.0 流動パラフィン 3.0 ポリペプタイド (コラーゲン加水分解物) 5.0 ヒドロキシエチルセルロース (1%水溶液粘度8,000cp) 0.5 ポリオキシエチレンオレイルエーテル (EO=5) 0.5 メチルパラベン 0.2 香 料 0.4 水 バランス 計 100.0 *4:実施例3と同じ (製 法) に,,を均一に分散させ加温する。さらに撹
拌下、加温した,,,,,の均一分散溶液
を加えて冷却したのち、,を配合して平滑性,柔軟
性に優れ、かつ油性感が少ない、軽くて良好な感触を付
与するヘアトリートメント組成物を得た。
実施例5 ヘアクリーム組成物:(本発明品10) (重量%) ジ2−ヘキシルデシルジメチルアンモ ニウムクロリド 2.0 セチルトリメチルアンモニウムクロリ ド 1.0 変性シリコーンン水性乳濁液1*2 2.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(EO=20) 0.5 セチルアルコール 5.0 ジプロピレングリコール 6.0 グリセリン 10.0 流動パラフィン 3.0 香 料 0.4 水 バランス 計 100.0 *2:実施例1と同じ (製 法) 加温したに、加温した,,,,,,
,の均一分散溶液を加えて冷却した後、,を配
合し、平滑性,柔軟性に優れ、べたつき感のない、良好
な感触を付与するヘアクリーム組成物を得た。
実施例6 スタイリングローション剤組成物:(本発明品11) (重量%) 2−ドデシルヘキサデシルトリメチル アンモニウムクロリド 0.5 変性シリコーンン水性乳濁液2*4 1.0 アクリル樹脂 1.0 ポリエチレングリコール 1.0 エタノール 20.0 香 料 0.3 水 バランス 計 100.0 *4:実施例3と同じ (製 法) に撹拌下,,,,を加えて均一に分散し、
次にを加え、さらにを配合して、良好な感触で毛髪
に対し優れたヘアスタイル保持性を付与するセット剤組
成物を得た。
実施例7 コンディショニングムース組成物:(本発明品12) (重量%) ジアルキルジメチルアンモニウムクロ リド*1 0.5 変性シリコーンン水性乳濁液1*2 1.0 シリスチン酸イソトリデシル 1.0 ジプロピレングリコール 1.0 グリセリン 2.5 流動パラフィン 2.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン 0.2 アルコール 5.0 メチルパラベン 0.1 香 料 0.1 噴射材(LPG) 10.0 水 バランス 計 100.0 *1:実施例1と同じ *2:実施例1と同じ (製 法) にを加え加温する。さらに撹拌下、加温した,
,,,,の均一溶液を加えて冷却したのち、
,,を配合する。これをエアゾール用の缶に詰
め、噴射剤を充填して、良好な感触を付与するコンデ
ィショニングムース組成物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−188617(JP,A) 特開 昭60−36407(JP,A) 特開 昭61−6(JP,A) 特開 昭61−78710(JP,A) 特開 昭61−97210(JP,A) 特公 平7−25653(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)及び(B) (A)次の一般式(I)又は(III) 〔式中、R1は、 (ここで、R7はメチル基又はエチル基を示し、pはアル
    キル基中の合計炭素数が8〜16となる数を示す)で表わ
    される分岐アルキル基及び(b)CH3(CH2−(ここ
    でqは7〜15の数を示す)で表わされる直鎖アルキル基
    の混合物で、その分岐率(a)/(a)+(b)が10〜
    100%である基を示し、R2及びR3はベンジル基、炭素数
    1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアル
    キル基を示し、X-はハロゲンイオン又は有機アニオンを
    示す〕 〔式中、R8(ここでxは2〜14の整数を示し、yは3〜11の整数を
    示し、xとyの和は9〜21)もしくは、炭素数1〜3の
    アルキル基を示す。R2、R3、X-は前記した意味を有す
    る〕 で表わされる分岐第4級アンモニウム塩の一種又は二種
    以上 (B)1分子中に少なくとも1個のアミノアルキル基及
    び少なくとも1個のヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル
    基、オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基を
    有する変性シリコーン重合体 を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】(B)成分が次の一般式(IV) 〔式中、mおよびnは分子量に依存する整数を示す〕 で表わされる平均分子量が3,000〜100,000である変性シ
    リコーン重合体である請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】(B)成分が、変性シリコーン重合体の水
    性乳濁液として配合される請求項1又は2記載の毛髪化
    粧料。
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