JP3220293B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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Description
しかも刺激やべたつきがなく使用感が優れる皮膚化粧料
に関する。
れから皮膚を保護する目的で化粧水、乳液、クリーム等
が汎用されている。これらの化粧料は、水仕事等により
失なわれた皮脂を補給し、更に保湿剤の配合により、適
度な水分を皮膚に保つ等の働きにより、皮膚を保護せん
とするものである。
ーム等の化粧料は、汗や水により容易に流失してしま
い、保湿効果が持続するものが少なかった。このため、
このような化粧料を使用していても、炊事、洗濯等の水
仕事を高い頻度で行う主婦は、手荒れに悩むことが多
い。また美容師等の中にも、度重なるシャンプーによる
手荒れに加え、染毛剤、パーマ液等による乾燥、炎症を
訴える人も少なくない。
湿効果を上げるべく保湿成分を多量に配合すると、べた
つく等使用感が悪化し、満足できる化粧料とすることが
できなかった。
は、べたつきが少なく、使用感が良好で、水仕事や、石
鹸を用いた皮膚洗浄過程等によっても容易に洗い流され
ず、また汗にも強く、長期にわたって保湿効果を持続す
る皮膚化粧料を提供することにある。
発明者らは、鋭意研究を行った結果、保湿成分として、
多価アルコールと特定のオルガノポリシロキサンを組み
合わせて用いることにより、優れた保湿効果が持続し、
しかも使用感の良好な皮膚化粧料が得られることを見い
出し、本発明を完成した。
(B):(A)多価アルコール、(B)分子中に
ルキル基を示し、R3は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖
もしくは環状のアルキル基又はアルケニル基を示し、R
4は炭素数7〜40の直鎖、分岐鎖もしくは環状のアル
キル基又はアルケニル基を示し、lは2以上の数を示
し、mは3以上の数を示し、更にl+m=200〜30
00である)を有するオルガノポリシロキサン、を含有
することを特徴とする皮膚化粧料を提供するものであ
る。
分の多価アルコールとしては、水溶性であって水酸基を
2個以上有するアルコールであれば特に限定されない
が、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
1,4−ブチレングリコール等のグリコール類及びこれ
らのアルキルエーテル類;グリセリン、ジグリセリン、
トリグリセリン等のグリセリン類;マルトース、マルチ
トール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、ソルビ
トール、マルトトリオース、スレイトール、エリスリト
ール、グルコース等の糖類;ポリエチレングリコール、
ポリオキシエチレンメチルグルコシド等が挙げられる。
これらの多価アルコールは1種又は2種以上を組み合わ
せて使用することができるが、2種以上を用いる場合に
は総炭素数2〜4の多価アルコールとその他の多価アル
コールとを組み合わせるのが好ましい。具体的な組み合
わせとしては、(1)総炭素数2〜4の多価アルコール
と総炭素数5〜12の多価アルコールとの組み合わせ、
(2)総炭素数2〜4の多価アルコールと総炭素数13
以上の多価アルコールとの組み合わせ、(3)総炭素数
2〜4の多価アルコール、総炭素数5〜12の多価アル
コール及び総炭素数13以上の多価アルコールの組み合
わせが挙げられる。なお、多価アルコールを1種のみ配
合する場合は、総炭素数2〜4の多価アルコールを用い
るのが好ましい。かかる多価アルコールは、本発明化粧
料中に0.1〜40重量%、特に2〜20重量%配合す
るのが好ましい。多価アルコールの配合量が少なすぎる
と充分な保湿性が得られず、反対に多すぎるとべたつき
が生じる傾向にある。
ポリシロキサンは、(A)成分の多価アルコールのべた
つき感、洗浄後の皮膚の感触の悪さ等を改善すると共
に、組成物の持続性を向上させる作用を有するものであ
り、1分子中に少なくとも3個の炭素数7〜40の炭化
水素基を有するものである。このオルガノポリシロキサ
ンは、分岐鎖状でも環状であってもよい。
1及びR2で示されるアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基等が挙げられるが、就中メチル基が好ましい。また、
R3及びR4で示されるアルキル、アルケニル基は、直鎖
状、分岐鎖状及び環状のいずれであってもよいが、R3
が炭素数1〜4のアルキル基であり、かつR4が炭素数
7〜40(より好ましくは12〜22、特に好ましくは
16〜18)のアルキル基、アルケニル基であることが
好ましい。R4の具体例としては、オクチル、ノニル、
デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデ
シル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オ
クタデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘンエイコシ
ル、ドコシル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコ
シル、ヘプタコシル、オクタコシル、トリアコンチル、
テトラトリアコンチル、オクタトリアコンチル、テトラ
コンチル、2−ヘプチルウンデシル、2−ウンデシルペ
ンタデシル、2−デシルテトラデシル、2−デシルペン
タデシル、2−エチルヘキシル、2−オクチルドデシ
ル、2−ウンデシルテトラデシル、メチル分岐イソステ
アリル、メチル分岐ドデシル(プロピレンテトラマ
ー)、メチル分岐ノニル(プロピレントリマー)基等が
挙げられる。また、l+mは200〜3000である
が、更には、l=m=150〜750でl+mが300
〜1500であることが好ましい。ここでl、mは重量
平均分子量から算出した平均重合度として求められる。
その融点が10〜50℃、特に20〜40℃であるもの
が好ましい。なお、当該オルガノポリシロキサンの融点
は、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定した。
ポリシロキサン単位を分子中のいずれの位置に有してい
る構造であってもよいが、製造の容易性の観点からは、
両単位1ブロックずつが直接に結合しており、これに両
末端残基が結合した単純な構造であるのが好ましい。ま
た、この両末端残基は-OSiR5R6R7(R5 〜R7 は炭素数
1〜4のアルキル基を示す)であることが好ましい。オ
ルガノポリシロキサン(B)の具体例としては、次の一
般式(1)で表わされるものが挙げられる。
を示す。) この一般式(1)で表わされるものの市販品としては、
東芝シリコーン(株)製のXF42−A7154、XF
42−A5048及びXF42−A5047等が挙げら
れる。
は、単独で又は2種以上を組み合わせて本発明皮膚化粧
料へ配合してもよく、その配合量は、通常0.01〜4
0重量%、特に2〜20重量%とすることが好ましい。
この量が0.01重量%未満であると、使用感、保湿効
果の持続性が不充分であり、40重量%を超えて配合す
ると、のび、べたつき等の使用感の悪化や本発明品の保
存安定性が低下してしまうので好ましくない。
他に、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、
通常の化粧料に用いられる油剤、乳化剤、粉体、紫外線
散乱剤、pH調整剤、増粘剤、色素、防腐剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、香料、キレート剤、収れん剤、殺菌
剤、賦活剤、エタノール、イソプロピルアルコール等の
1価アルコール等を配合することもできる。また、本発
明の皮膚化粧料の剤型は、特に限定されず、乳化型、分
散型、二層型、可溶化型等化粧料の通常の剤型とするこ
とができる。
激が少なく、使用感が良好で、水や汗にも強く、長期に
わたって保湿効果が持続する。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ち、表1及び表2に示す成分の内、精製水及び多価アル
コールを除く全成分を70〜80℃で攪拌溶解後、攪拌
下70〜80℃の精製水及び多価アルコールをこれに添
加し、更に攪拌を続けながら冷却して、各クリームを得
た。得られた各々のクリームについて、下記の試験方法
により試験を行い評価した。この結果を表1及び表2に
示す。 (1)使用感試験 女性パネラー10名に洗浄後の皮膚に使用してもらい、
下記の基準により使用感を評価した。評価項目は、塗布
時ののびの良さ、べたつきの少なさ及び石鹸洗浄後の手
肌のしっとり感の3項目である。評価結果は次の3段階
の基準に従った。 ◎:良好と回答した者が10名中9名以上 ○:良好と回答した者が10名中6〜8名 △:良好と回答した者が10名中3〜5名 ×:良好と回答した者が10名中3名未満 (2)皮膚保湿効果試験 人前腕内側にアセトン/エーテル(体積比1:1)を入
れたガラス製カップ(内径2cm)を装着し、10分間脱
脂処理を行い、荒れ肌を誘発させた。荒れ肌部に表1に
示す4種のサンプルを均一に塗布(20μl /3.14
cm2 )し10分間かけて乾燥させた。20℃、40%R
Hで経時的に皮表コンダクタンスを測定し、水分保持能
を評価した。なお皮表コンダクタンス値が高いほど水分
保持量が高く、ひいては保湿効果が高いことを示す。評
価結果は次の3段階の基準に従った。 ○:健常肌の皮表コンダクタンス値と比して同等以上 △:健常肌の皮表コンダクタンス値と比してやや低い ×:健常肌の皮表コンダクタンス値より著しく低い
18H37 2):式(1)中、l=500、m=500、R4=C
18H37 3):式(1)中、l=50、m=50、R4=C18H
37 4):式(1)中、l=500、m=500、R4=C
16H33 5):式(1)中、l=75、m=75、R4=C16H
33 6):式(1)中、l=750、m=750、R4=C8
H17 7):式(1)中、l=500、m=500、R4=C
22H45 8):ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体(東レ
・ダウ・コーニング・シリコーン社製,BY−22−0
12)
50、m=750、R4 =C16H33〕
して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(10)
を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この水相部
に油相部を添加して乳化機により十分に乳化する。乳化
後、かきまぜながら冷却し製品とした。本乳液はさっぱ
りとした使用感触を有する乳液であった。
50、m=750、R4 =C18H37〕 2):東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製(BY−
22−012)
解し油相部とする。別に(8)〜(10)を加熱溶解し
て70℃に保ち水相部とする。この水相部に油相部を添
加して乳化機より十分に乳化する。乳化後かきまぜなが
ら冷却し製品とした。本クリームはべたつかずしっとり
とした使用感触を有するクリームであった。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)多価アルコール、 (B)分子中に 【化1】 (R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R3は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖もしくは環状
のアルキル基又はアルケニル基を示し、R4は炭素数7
〜40の直鎖、分岐鎖もしくは環状のアルキル基又はア
ルケニル基を示し、lは2以上の数を示し、mは3以上
の数を示し、更にl+m=200〜3000である)を
有するオルガノポリシロキサン、 を含有することを特徴とする皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15915993A JP3220293B2 (ja) | 1992-07-02 | 1993-06-29 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17567492 | 1992-07-02 | ||
JP4-175674 | 1992-07-02 | ||
JP15915993A JP3220293B2 (ja) | 1992-07-02 | 1993-06-29 | 皮膚化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672853A JPH0672853A (ja) | 1994-03-15 |
JP3220293B2 true JP3220293B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=26486040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15915993A Expired - Lifetime JP3220293B2 (ja) | 1992-07-02 | 1993-06-29 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3220293B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15915993A patent/JP3220293B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0672853A (ja) | 1994-03-15 |
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