JP3286350B2 - 透明水性組成物 - Google Patents
透明水性組成物Info
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Description
類を含有する水溶液からなる透明の又は透明に近い均一
な水性組成物に関する。
ーン類の利用は大変活発である。例えば、シリコーン
は、シャンプー、リンス、ヘアリキッドなどのヘアケア
商品;化粧水、ニキビ用ローション、乳液、保湿クリー
ム、クレンジング剤、洗顔料、ボディーシャンプー、髭
剃り用ローションなどのスキンケア商品;口紅、ファン
デーション、マスカラなどのメイクアップ化粧料;制汗
スプレー、オーデコロンなどのデオドラント或いは芳香
剤に利用されているほか、ほとんどすべての化粧品分野
で利用例を挙げることが出来る。
は、安全性が高く、少量の添加によっても、従来にない
際立った性質を製品に付与できることにある。この性質
とは、配合する製剤、シリコーン類の種類や配合量によ
って様々であるが、例えば、毛髪や皮膚の保護、撥水
化、艶出し、エモリエント効果付与、製剤の伸び向上、
整泡、消泡、活性成分のキャリアー、効果の持続性向
上、刺激の緩和などが挙げられる。
の高いものではあるが、水性の組成物に配合することは
容易ではない。すなわち、シリコーン類は、一部の特殊
な変性品を除いて撥水性が著しく高く、均一で安定な処
方を得ることは実に困難であった。更に、これを透明な
製剤、すなわちシリコーンが可溶化された状態の製剤に
する例となるとほとんどない。
性のものもあるが、これらは特殊用途のシリコーンであ
り、上記のシリコーン類によりもたらされる好ましい性
質は、あまり無いか、あっても著しい限定を受けざるを
得ない。また、一般的なシリコーン類であるジメチルポ
リシロキサンを配合し、なおかつ透明である極めて稀な
例が、特開平1−102016号公報の実施例に開示さ
れているが、この透明製剤を得るためには、特定の変性
シリコーンと特定量の第四級アンモニウム塩及びエタノ
ールのすべての配合が不可欠であり、このような処方
は、一部の特定のリンス剤にしか利用できない。また、
特開昭57−44656号公報に示される「透明なシリ
コーンエマルジョン」は、油相と水相の屈折率を等しく
して透明にする技術であり、やはり特殊な、応用範囲の
狭い方法といえる。
ン類により持たらされる特性は、あらゆる分野の製剤に
おいて求められ、同時に、その製剤が透明製剤であるこ
とは、好ましい特性として求められることが極めて多い
のであるが、両立できる例は限られているのが現状であ
る。このため、従来一般に、化粧料の処方を決定しよう
とする際には、シリコーンによる好ましい特性か、透明
性か、いずれかの特性を諦めていたのである。
を含有し、しかも透明の又は透明に近い、均一な水性組
成物を提供することを目的とする。
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、分子量3500以下
のポリエーテル変性シリコーンが、界面活性剤として水
不溶性シリコーン油を可溶化し得ることを見出し、本発
明を完成した。
(b)及び(c) (a)分子中にジメチルポリシロキサン構造又はメチル
フェニルポリシロキサン構造を有する水不溶性シリコー
ン油0.1〜10重量% (b)分子量3500以下のポリエーテル変性シリコー
ン0.1〜20重量% (c)水30〜99.8重量%を含有し、四級アンモニ
ウム塩を含有しない水溶液からなることを特徴とする透
明の又は透明に近い均一な水性組成物を提供するもので
ある。
い」とは、透明度測定法(特開昭62−4220号公
報)により測定したときに、透視度1cm以上で、この状
態が外観上一定時間以上安定に維持されるものをいう。
不溶性シリコーン油とは、使用される条件下での水への
溶解度が3重量%以下であり、分子内に下記ジメチルポ
リシロキサン構造(イ)又はメチルフェニルポリシロキ
サン構造(ロ)
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状
ジメチルポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ
変性ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル・アルキル
二重変性ポリシロキサン等であって上記条件を満たすも
のが挙げられる。
又は二種以上を組合わせて使用することができ、本発明
水性組成物中に0.1〜10重量%、好ましくは0.1
〜5重量%配合される。
分のポリエーテル変性シリコーンは、分子量が3500
以下のものであるが、1600以下、特に1100以下
のものが好ましい。また、当該ポリエーテル変性シリコ
ーンのHLB値は5〜17が好ましい。ここでHLB値
とは、曇数A(無水の試料0.5gを98%エチルアル
コール5mlに溶解し、25℃の定温に保ち、かき混ぜな
がら2%フェノール水溶液で滴定したときの、フェノー
ル水溶液の滴下ml数)を用いて次式により求めた値をい
う。 HLB=曇数A×0.89+1.11
は、例えば次式(1)で示される直鎖又は環状のポリエ
ーテル変性シリコーンが好ましいものとして挙げられ
る。
それぞれメチル基又はフェニル基を示し、pは平均値で
0〜9の数を、qは平均値で1〜5の数を、rは0又は
1を示し、X1、X2及びX3は同一でも異なってもよ
く、それぞれメチル基、フェニル基又は基R2(OC3H6)b(O
C2H4)aO(CH2)c-(R2は水素原子、基CnH2n+1-又は基CnH
2n +1-CO-(nは1〜3の数を示す。)を、aは平均値で
0〜16の数を、bは平均値で0〜12の数を、cは1
〜6の数を示す。ただしa+b≧1)を示すか、又はX
1とX3は一緒になって単結合を形成してもよい。ただ
し、X1、X2及びX3のうちいずれか一個は基R2(OC3H6)
b(OC2H4)aO(CH2)c- である。〕
リコーンとしては次の一般式A〜Dで示されるものが挙
げられる。
記と同じ〕
単独で又は二種以上を組み合わせて使用することがで
き、本発明水性組成物中に0.1〜20重量%、好まし
くは1〜15重量%配合される。
の含量は、30〜99.8重量%、低級アルコール類と
の合計量で70〜99.8重量%が適当である。
ノール等の一価アルカノール;プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、グリセリン等の多価アルコー
ル;ソルビトール、キシリトール等の糖アルコール;ポ
リエチレングリコール類;ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ポリエチレングリコールモノグルコシド
等のポリエチレングリコールエーテル類が挙げられる。
アルコール類は様々な理由で配合することができるが、
特に重要な効果として、ヒドロトロピー剤として(a)
成分の水不溶性シリコーン油の可溶化を助けることが挙
げられる。
粧料、医薬品等に配合して用いられる他の界面活性剤を
配合することができる。かかる他の界面活性剤として
は、非イオン界面活性剤、イオン性界面活性剤のいずれ
でもよく、非イオン界面活性剤としては、ソルビタンモ
ノラウレート等のソルビタン脂肪酸エステル、グリセロ
ールモノオレート等のグリセリン脂肪酸エステル、シュ
ークロースモノラウレート等のショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、アルキルアルカノールアミド、糖エーテル、糖アミ
ド等が挙げられ、イオン性界面活性剤としては、ラウリ
ン酸カリウム等の脂肪酸石けん、ラウリルエーテルカル
ボン酸ナトリウム等のアルキルエーテルカルボン酸塩、
ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸塩、モノラウリルリン
酸ナトリウム塩等のアルキルリン酸塩、ラウロイル−N
−メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイル−L−グ
ルタミン酸ナトリウム等のN−アシルアミノ酸系活性
剤、スルホコハク酸系活性剤、ミラノール、ソフタゾリ
ンとして市販されるイミダゾリン系活性剤、ラウリルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン系活性剤、アミ
ンオキサイド等が挙げられる。
じ、(a)成分の水不溶性シリコーン油以外の液状油、
脂肪酸類、更に化粧品、医薬品等に通常使用される抗炎
症剤、殺菌剤等の薬効剤、保湿成分、防腐剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、増粘剤、色素、香料等を配合するこ
とができる。また透明な本発明水性組成物に、有機及び
無機粉体を外添して用いることも可能である。例えば、
粉体が液体の中に沈んでいるカラミンローションのよう
な固−液二相系が、これに相当する。
記の成分を常法により混合することにより製造すること
ができ、その剤型としては、液状の他、ゲル状等の均一
系のものが挙げられる。
ーンの配合により得られていた様々な特徴を持った製品
が、透明系で実現された。例えば、本発明によりジメチ
ルポリシロキサンを配合した化粧水は、さっぱりとした
感触を有し、それは透明な剤型とよく適合して、魅力あ
る製品となる。また、化粧水に揮発性シリコーンを配合
した例では、べたつかず、指の滑りが良く、また刺激感
がなく、しっとりとした仕上がりが実現できる。また、
水不溶性のポリエーテル変性シリコーンを配合した例で
は、特に保湿性に優れた化粧水となる。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 最も単純な実施例として、シリコーン類を水に溶解させ
た組成物を調製し、その性能を評価した。この結果を表
1に示した。 (評価方法)容量20mlの蓋付きサンプル瓶にイオン交
換水9.9gをとり、各種界面活性剤の水溶液1.0g
を添加し、更にジメチルポリシロキサン(6cs(セン
チストークス))を加え、激しく振り混ぜた後、静置
し、外観を肉眼により観察した。また、経験あるパネラ
ー1名の手の甲に塗布し、風乾した後、感触を判定し
た。 (評価基準)可溶化 ○:シリコーン類が可溶化できて、透明になった。 ×:油滴が残った。感触 ○:さらっとした感触があり、すべすべした感じ。 △:不快ではないがさらっとした感触はない。 ×:べとつくような、不快な感触。
子量600,HLB12(日本ユニカー社製L-77) ポリエーテル変性シリコーンb:一般式A,分子量900,
HLB13(信越化学工業社製) ポリエーテル変性シリコーンc:一般式A,分子量110
0,HLB10 (信越化学工業社製) ポリエーテル変性シリコーンd:一般式A,分子量360
0,HLB13 (日本ユニカー社製L-7604) ポリエーテル変性シリコーンe:一般式A,分子量1200
0,HLB8 (信越化学工業社製KF-352A) 環状ジメチルポリシロキサン:東レダウコーニング社製
SH245 ポリエーテル変性シリコーン:東レダウコーニング社製
ZF2171
チルシリコーンとポリエーテル変性シリコーンcを除い
て、精製水でバランスした化粧水にはないさらっとした
感触があり、使用感が良好であった。
感触を有し、刺激の少ないものであった。
有し、香りの持続性がよく、長期保存後も香りの変質が
なかった。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(a)、(b)及び(c) (a)分子中にジメチルポリシロキサン構造又はメチル
フェニルポリシロキサン構造を有する水不溶性シリコー
ン油0.1〜10重量% (b)分子量3500以下のポリエーテル変性シリコー
ン0.1〜20重量% (c)水30〜99.8重量%を含有し、四級アンモニ
ウム塩を含有しない水溶液からなることを特徴とする透
明の又は透明に近い均一な水性組成物。
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