JP7201209B2 - 整髪料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は毛髪を整える整髪料に用いられる整髪料組成物に関する。
毛髪を整えるために用いられる整髪料組成物の発揮し得る整髪特性には様々なものがある。例えば、毛髪全体や毛束をまとめる特性、毛髪の流れを作り髪型を作る特性、毛髪を固める特性、髪を立ち上げる特性、髪型を長時間保持する特性、毛髪にツヤ(光沢感)を付与する特性、毛髪からツヤを取り除く特性、毛髪同士の滑りを良くしてさらさら感を付与する特性等が挙げられる。整髪料組成物は、目的とするヘアスタイルや、対象とする髪質などに応じて、前記の特性のうちの1種以上を発揮するように設計されている。また、整髪料組成物の性状や剤型としても、液状、ジェル状、グリース状、クリーム状、粉状、泡状などの種々のものがあり、異なる使用性、使用感や整髪特性を有している。
近年は、整髪料組成物を塗布後、毛髪にくせ付けをし髪型を整えることができ、固めすぎず再度毛髪にくせ付けをすることができ髪型を整えることができる特性(以下、アレンジ性と言う)を有する整髪料組成物が流行している。アレンジ性を有する整髪料組成物は塗布前に髪型を形成しておかなくても毛髪にくせ付けをし髪型を整えることができ、屋外の強風や物理的な接触により髪型が変形しても、再度髪型を整えることが可能である。
具体的な整髪料組成物としては、例えば、特許文献1には毛髪セット成分として皮膜形成ポリマーを用い、カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤を配合したジェル状の整髪料組成物が知られている。このようなジェル状の整髪料組成物は、掌でののびがよく、含有されている皮膜形成ポリマーの作用により、毛髪の表面に皮膜を形成するため、形成した髪型を保持する特性および毛髪にツヤを付与する効果に優れている。しかし、アレンジ性は有していないため、使用前にあらかじめ髪を濡らすなどし、髪型を形成しておく必要があり、また髪型が崩れた場合再度髪型を整えることができなかった。
また、ヘアグリースやウォーターグリースといったグリース状の整髪料組成物は、水と比較的多量の親水性ノニオン界面活性剤を含む整髪料組成物や、特許文献2のような多価アルコールを多量に含みかつ増粘剤によって大きく増粘された水性の整髪料組成物がある。グリース状の整髪料組成物はジェル状の整髪料組成物よりも整髪料組成物が固く、流動性がない、または流動性が極めて小さい。このようなグリース状の整髪料組成物はジェル状の整髪料組成物と比べて、アレンジ性および毛髪にツヤを付与する効果に優れている。しかし、掌でののびおよび毛髪へ塗布する際のなじみ(以下、のびなじみと言う)が劣っており、ムラ付きしてしまい整髪料組成物が有する特性を充分発揮できないことがあった。
ジェル状の整髪料組成物はアレンジ性が劣り、グリース状の整髪料組成物はのびなじみが劣っており、それぞれがもつ課題を解決することが求められている。例えば、特許文献3には、特定のオキシアルキレン重合体と、特定の構造を有する(メタ)アクリル酸系ポリマーを組み合わせることで、のびなじみおよびアレンジ性に優れた整髪料組成物が開示されている。特許文献4には、ノニオン性の界面活性剤と、カルボキシビニルポリマーまたはアルキル変性カルボキシビニルポリマーと、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて得られる皮膜形成ポリマーを組み合わせることで、のびなじみおよびアレンジ性に優れた整髪料組成物が開示されている。
特開2000-34212号公報 特開平9-110649号公報 特開2015-117227号公報 特開2016-216403号公報
特許文献3および特許文献4はいずれものびなじみがよく、アレンジ性を有し毛髪にツヤを付与する。しかし、アレンジを繰り返しても毛髪に付与したツヤが維持される特性(以下、ツヤの維持と言う)は満足されるものでなく、アレンジを繰り返す度に毛髪に付与したツヤが低下していく問題があった。
ツヤの維持を満足させるために油性成分を含有させると、のびなじみおよびアレンジ性を充分満足させることができなくなるだけでなく、長期保管した際の経時安定性が充分でなくオリ(澱)や分離が発生する場合があった。
本発明は、上記課題を解決するものである。つまり、本発明は、のびなじみがよく、アレンジ性を有し、ツヤの維持がよい整髪料組成物を提供することを目的とする。さらに、長期保管しても安定である整髪料組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、(A)(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(B)非イオン性アクリルポリマー、(C)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(D)25℃で液状の油性成分、(E)25℃でペースト状の油性成分を含有し、(C)成分の含有量が5.0~20.0質量%であることを特徴とする整髪料組成物を提供することにある。
本発明によれば、のびなじみがよく、アレンジ性を有し、さらにツヤの維持がよく、長期保管しても経時安定性がよい整髪料組成物が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明による整髪料組成物には、のびなじみおよび長期保管したときの経時安定性の観点から(A)(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーを含有する。
本発明に用いる前記(A)成分は整髪料組成物の粘度を大きくさせる効果を有する。このため、手にとって使用する場合などたれ落ちにくく取り扱い性に優れる、ジェル状またはグリース状組成物にすることができる。
前記(A)成分を用いる本発明による整髪料組成物は、掌で整髪料組成物をのばすときののびがよい。また、本発明に用いる前記(A)成分は他の成分と毛髪間の相互作用を阻害し難いため、前記(A)成分を用いる本発明による整髪料組成物は毛髪にムラに付着し難く、均一に毛髪になじませることができる。
本発明に用いる前記(A)成分は、整髪料組成物に含有されていればよいが、のびなじみおよび長期保管したときの経時安定性の観点から好ましくは0.4~1.6質量%、より好ましくは0.8%~1.6質量%、さらに好ましくは1.0~1.4質量%含有されることがよい。
本発明に用いる前記(A)成分は、市販品としては、例えば、アリストフレックス AVC(クラリアントジャパン社製)が挙げられる。
本発明による整髪料組成物には、アレンジ性およびツヤの維持の観点から(B)非イオン性アクリルポリマーを含有する。
本発明に用いる前記(B)成分は、整髪料組成物に含有されていればよいが、のびなじみ、アレンジ性およびツヤの維持の観点から好ましくは0.05~1.2質量%、より好ましくは0.05%~0.7質量%、さらに好ましくは0.1~0.5質量%含有されることがよい。
本発明に用いる前記(B)成分は、特に限定されないが、例えば、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー等が挙げられ、1種以上が含有される。その中でも、ツヤの維持の観点から好ましくは(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーがよい。
本発明に用いる前記(B)成分は、市販品としては、例えば、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーであるプラスサイズL-222(互応化学工業社製)やプラスサイズL-2200(互応化学工業社製)、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーであるプラスサイズL-2700(互応化学工業社製)やプラスサイズL-2714(互応化学工業社製)が挙げられる。
本発明による整髪料組成物には、アレンジ性、ツヤの維持、さらに長期保管したときの経時安定性をよくする観点から(C)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する。
本発明に用いる前記(C)成分は整髪料組成物の粘度を大きくさせ硬くする効果を有する。このため、手にとって使用する場合などたれ落ちにくく取り扱い性に優れる、ジェル状またはグリース状組成物にすることができる。
本発明に用いる前記(C)成分は、のびなじみ、アレンジ性およびツヤの維持の観点から、5.0~20.0質量%、好ましくは5.4~18.9質量%、より好ましくは5.4~16.2質量%、さらに好ましくは8.1~13.5質量%含有されることがよい。前記(C)成分が5.0質量%未満の場合、アレンジ性とアレンジを繰り返したときに毛髪に付与したツヤが維持され難く、さらに整髪料組成物を長期保管した際の経時安定性が充分でなくオリ(澱)や分離が発生する恐れがある。前記(C)成分が20.0質量%を超える場合、のびなじみが損なわれる恐れがある。
本発明に用いる前記(C)成分のポリオキシエチレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、アレンジ性およびツヤの維持を向上させる観点から、好ましくはポリオキシエチレンの平均付加モル数は10~40の範囲であることがよい。
また、本発明に用いる前記(C)成分は、特に限定されないが、アレンジ性を向上させる観点から、好ましくはポリオキシエチレンの平均付加モル数が40である成分が前記(C)成分中に50質量%以上含有されることがよい。
さらに、本発明に用いる前記(C)成分は、アレンジ性およびツヤの維持を向上させる観点から、好ましくは2種以上であり、より好ましくは3種以上を含有することがよい。
本発明による整髪料組成物には、ツヤの維持の観点から(D)25℃で液状の油性成分を含有する。
本発明に用いる前記(D)成分は、25℃で液状の油性成分であれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素油、エステル油、シリコーン油等が挙げられ、1種以上を含有する。その中でも、ツヤの維持および長期保管したときの経時安定性の観点から、好ましくは炭化水素油およびエステル油、より好ましくは炭化水素油がよい。
25℃で液状の炭化水素油は、特に限定されないが、例えば、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン等が挙げられ、1種以上を含有することができる。その中でも長期保管したときの経時安定性を向上させる観点から、好ましくは流動パラフィンがよい。
25℃で液状のエステル油は、特に限定されないが、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、エチルヘキサン酸セチル、コハク酸ジエチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等が挙げられ、1種以上を含有することができる。
25℃で液状のシリコーン油は、特に限定されないが、例えば、分子量が60000未満のジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコン、シクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン等が挙げられ、1種以上を含有することができる。
本発明による整髪料組成物には、ツヤの維持の観点から(E)25℃でペースト状の油性成分を含有する。
本発明に用いる前記(E)成分は、25℃でペースト状の油性成分であれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素油、エステル油、シリコーン油等が挙げられ、1種以上を含有する。その中でも、ツヤの維持、長期保管したときの経時安定性の観点から、好ましくは炭化水素油およびエステル油、より好ましくはエステル油がよい。
25℃でペースト状の炭化水素油は、特に限定されないが、例えば、ワセリンが挙げられ、1種以上を含有することができる。
25℃でペースト状のエステル油は、特に限定されないが、例えば、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラノリン等が挙げられ、1種以上を含有することができる。その中でもツヤの維持を向上させる観点から、好ましくはダイマージリノール酸水添ヒマシ油がよい。
25℃でペースト状のシリコーン油は、特に限定されないが、例えば、分子量が60000以上のジメチコンが挙げられ、1種以上を含有することができる。
本発明に用いる前記(D)成分および(E)成分は、整髪料組成物に含有されていればよいが、ツヤの維持を向上させる観点から、前記(D)成分と前記(E)成分は合計で2.6~4.8質量%含有されることがよい。
本発明に用いる前記(D)成分および(E)成分は、整髪料組成物に含有されていればよいが、ツヤの維持を向上させる観点から、好ましくは前記(D)成分と前記(E)成分の合計含有量に対する前記(E)成分の含有量の割合((E)/((D)+(E)))は0.21~0.59であることがよい。
本発明の整髪料組成物は、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分および前記(E)により毛髪にツヤが付与されるが、さらに毛髪にツヤを付与する観点から多価アルコールを含有することができる。
本発明における前記多価アルコールは、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ペンタンジオール等が挙げられ、1種以上を含有することができる。その中でも毛髪に付与するツヤを向上させる観点から好ましくはグリセリンおよび1,3ブチレングリコールがよい。
本発明における多価アルコールの含有量は、特に限定されないが、べたつきの観点から好ましくは28.0質量%以下で含有されることがよい。
本発明の整髪料組成物は、前記(A)成分以外の増粘剤を本発明の効果を妨げない程度の含有量に制限して含有させることができる。
本発明における前記(A)成分以外の増粘剤は、特に限定されないが、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム等が挙げられ、1種以上を含有することができる。
本発明の整髪料組成物は、前記(B)成分以外の非イオン性皮膜形成ポリマーを本発明の効果を妨げない程度の含有量に制限して含有させることができる。
本発明における前記(B)成分以外の非イオン性皮膜形成ポリマーは、特に限定されないが、ポリビニルピロリドン、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルカプロラクタム等が挙げられ、1種以上を含有することができる。
本発明における前記(B)成分以外の皮膜形成ポリマーは、前記(C)成分により可塑化され、べたつきが発生する恐れがある。本発明における前記(B)成分以外の皮膜形成ポリマーの含有量は、特に限定されないが、べたつきの観点から好ましくは1.5質量%以下がよい。
本発明の整髪料組成物に、陰イオン性皮膜形成ポリマーを含有させると、本発明の整髪料組成物の粘度を小さくさせ、手に取る際に手から整髪料組成物がたれ落ち易くなる恐れがあるだけでなく、のびなじみが損なわれる恐れがある。本発明の整髪料組成物に、陰イオン性皮膜形成ポリマーを含有させる場合、本発明の効果を妨げない程度の含有量に制限して含有することが好ましく、さらに好ましくは含有しないことである。
本発明の整髪料組成物に、陽イオン性皮膜形成ポリマーを含有させると、本発明の整髪料組成物の粘度を小さくさせ、手に取る際に手から整髪料組成物がたれ落ち易くなる恐れがあるだけでなく、長期保管した際の安定性が低下しオリ(澱)が発生する恐れがある。本発明の整髪料組成物に、陽イオン性皮膜形成ポリマーを含有させる場合、本発明の効果を妨げない程度の含有量に制限して含有することが好ましく、さらに好ましくは含有しないことである。
本発明の整髪料組成物に、両性皮膜形成ポリマーを含有させると、本発明の整髪料組成物の粘度を小さくさせ、手に取る際に手から整髪料組成物がたれ落ち易くなる恐れがあるだけでなく、長期保管した際の安定性が低下しオリ(澱)が発生する恐れがある。本発明の整髪料組成物に、両性皮膜形成ポリマーを含有させる場合、本発明の効果を妨げない程度の含有量に制限して含有することが好ましく、さらに好ましくは含有しないことである。
本発明の整髪料組成物は、前記(C)成分以外の非イオン性界面活性剤を含有することができる。
本発明における前記(C)成分以外の非イオン性界面活性剤は特に限定されないが、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルのポリオキシエチレン縮合物、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレン縮合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等が挙げられ、1種以上を含有することができる。その中でも、毛髪にツヤを付与する観点から、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル、より好ましくはポリオキシエチレンの平均付加モル数が40であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、さらに好ましくは平均付加モル数が40であるポリオキシエチレンセチルエーテルがよい。
本発明の整髪料組成物に、陽イオン性界面活性剤を含有させると、本発明の整髪料組成物の粘度を小さくさせ、手に取る際に手から整髪料組成物がたれ落ち易くなる恐れがあるだけでなく、アレンジ性を阻害する恐れがある。本発明の整髪料組成物に、陽イオン性界面活性剤を含有させる場合、本発明の効果を妨げない程度の含有量に制限して含有することが好ましく、さらに好ましくは含有しないことである。
本発明における整髪剤組成物は、特に限定されないが、前記の成分以外の他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、例えば、水、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、固形油、アルコール、糖類、アミノ酸、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、顔料、pH調整剤、香料、防腐剤等が挙げられる。これらの成分は、本発明の効果を阻害し得ない範囲であれば特に限定されず1種以上を含有することができる。
本発明による整髪料組成物の性状は、のびなじみの観点から、好ましくはジェル状またはグリース状であり、より好ましくはジェル状であることがよい。
本発明による整髪料組成物の粘度は、特に限定されないが、ジェル状の場合、手に取る際に手から整髪料組成物がたれ落ち難くする観点から、好ましくは20℃条件下で30,000~150,000mPa・sがよい。
本発明による20℃の条件下における粘度は、常法にて調製して得られた整髪料組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で48時間静置した後に、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)により、粘度が5,000mPa・s未満の場合はM3号ローターを用いて20℃条件下で12rpmで1分間、粘度が5,000~50,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で12rpmで1分間、粘度が50,000~100,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で6rpmで2分間、粘度が100,000~200,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で3rpmで3分間回転させた後に測定したものである。
本発明の整髪料組成物は、特に限定されず、ジャー容器、ポリチューブ容器、アルミチューブ容器、アルミ層入り多層チューブ、パウチ容器等各種容器に充填され、使用時まで保存される。本発明による整髪料組成物の性状がジェル状である場合は好ましくはポリチューブ容器、アルミチューブ容器、アルミ層入り多層チューブがよく、グリース状である場合は好ましくはジャー容器がよい。
本発明による整髪料組成物のpHは、特に限定されないが、好ましくは20℃条件下でpHは4.2~6.5がよい。
本発明による20℃条件下におけるpHは、常法にて調製して得られた整髪料組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃で48時間静置し、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(F-71、堀場製作所製)にて原液のpHを測定した。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は下記の実施例にのみ限定されるものではない。
なお、表中の各成分の含有量を示す単位はすべて質量%である。
常法に従い、表1、表2、表3および表4に示す整髪料組成物を調製し、下記の評価方法で評価を行なった。評価の結果は表に併記する。
[のびなじみ]
実施例および比較例で得られた各整髪剤組成物3gを掌にとり、掌をこすり合わせるように掌上でのばした後、ウィッグ(ビューラック社製、商品名No.775N)に、顔を正面とし左右に分けたときの半頭いずれかに塗布した。上記塗布時の整髪剤組成物ののびなじみを下記の基準で専門のパネラー1名が官能評価および目視にて評価した。
<評価基準>
5:整髪剤組成物の、掌上での伸びが非常にスムーズであり、ウィッグにも非常にスムーズに塗布でき塗布のムラはなかった。
4:整髪剤組成物の、掌上での伸びがスムーズにのび、ウィッグにもスムーズに塗布でき塗布のムラはなかった。
3:整髪剤組成物の、掌上での伸びがややスムーズにのび、ウィッグにもややスムーズに塗布でき、塗布のムラはなかった。
2:整髪剤組成物の、掌上での伸びに抵抗感があり、ウィッグにも抵抗感があり塗布のムラが発生した。
1:整髪剤組成物の、掌上での伸びに大きな抵抗感があり、ウィッグにも大きな抵抗感があり塗布のムラが多数発生した。
[アレンジ性]
実施例および比較例で得られた各整髪剤組成物0.4gを、長さ20cm重さ5gの毛束(ビューラック社製、商品名BS-A)に均一になるように塗布した。塗布後室温で5分放置した毛髪を長さ10cmの部分を支点とし45°の角度に曲げ、くせ付けの度合いを下記の基準で専門のパネラー1名が目視にて評価した。
<評価基準>
5:非常に強くくせ付けすることができた。
4:強くくせ付けすることができた。
3:くせ付けすることができた。
2:くせ付けすることができたが弱い。
1:くせ付けすることができない。
[ツヤの維持]
上記[アレンジ性]の評価後、手くしで各整髪料組成物を塗布する前の形にし、再度くせ付けをした。この操作を2回行なった後、下記の基準で専門のパネラー1名が目視にて評価した。
<評価基準>
5:[アレンジ性]の評価時と比較し、ツヤがほぼ維持されている。
4:[アレンジ性]の評価時と比較し、ツヤが維持されている。
3:[アレンジ性]の評価時と比較し、ツヤが若干維持されている。
2:[アレンジ性]の評価時と比較し、ツヤが若干損なわれている。
1:[アレンジ性]の評価時と比較し、ツヤが明らかに損なわれている。
[経時安定性]
実施例および比較例で得られた各整髪料組成物約100gを、サンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に約120gに入れ、40℃の恒温槽中で120日間保管した。保管後に、各整髪剤組成物の状態を観察し、オリ(澱)または分離が生じないものを良好(○)、オリ(澱)または分離が生じたものを不良(×)と評価した。
Figure 0007201209000001
Figure 0007201209000002
Figure 0007201209000003
Figure 0007201209000004
実施例1~33より、「のびなじみ」、「アレンジ性」、「ツヤの維持」および「経時安定性」に関して良好な結果が得られた。
以下にジェル状の整髪料組成物の処方例を列挙する。以下の処方に関して「のびなじみ」、「アレンジ性」、「ツヤの維持」および「経時安定性」に関して良好な結果が得られた。
(実施例34)
成 分 含有量(質量%)
(A)(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー 1.20
(B)(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル
/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー 0.18
(C)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.10) 1.57
(C)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.20) 0.68
(C)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.40) 6.15
(D)流動パラフィン 3.00
(E)ダイマージリノール酸水添ヒマシ油 0.80
グリセリン 14.30
1,3ブチレングリコール 10.81
ポリオキシエチレンセチルエーテル(E.O.40) 4.11
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 0.03
ミツロウ 0.10
エタノール 0.08
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.20
メチルパラベン 0.30
香 料 0.50
精製水 55.99
合 計 100.00
(実施例35)
成 分 含有量(質量%)
(A)(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー 1.01
(B)(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル
/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー 0.35
(C)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.10) 2.52
(C)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.20) 1.07
(C)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.40) 9.86
(D)流動パラフィン 1.75
(E)ダイマージリノール酸水添ヒマシ油 1.75
グリセリン 12.00
1,3ブチレングリコール 10.01
ポリオキシエチレンセチルエーテル(E.O.40) 6.55
ポリビニルピロリドン 0.70
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 0.03
ミツロウ 0.10
エタノール 0.15
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.20
メチルパラベン 0.30
香 料 0.50
精製水 51.06
合 計 100.00
本発明により、のびなじみがよく、アレンジ性を有し、さらにツヤの維持が維持され、長期保管しても経時安定性がよい整髪料組成物が得ることができる。

Claims (3)

  1. (A)(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー
    (B)非イオン性アクリルポリマー
    (C)成分が平均付加モル数10のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、平均付加モル数20のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油または平均付加モル数40ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる2種以上
    (D)25℃で液状の炭化水素油
    (E)ダイマージリノール酸水添ヒマシ油
    を含有し、前記(A)成分の含有量が0.8~1.6質量%であり、前記(B)成分の含有量が0.05~0.7質量%であり、前記(C)成分の含有量が5.4~16.2質量%であり、前記(D)成分と前記(E)成分の合計含有量が3.0~4.4質量%であり、前記(D)成分と前記(E)成分の合計含有量に対する前記(E)成分の含有量の割合が、0.21~0.59であることを特徴とする整髪料組成物。
  2. 前記(B)成分が(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の整髪料組成物。
  3. 前記(D)成分が流動パラフィンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の整髪料組成物。
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