JP6662547B2 - 整髪剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に用いられる整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために用いられる整髪剤組成物の発揮し得る整髪特性には様々なものがあり、例えば、毛髪全体や毛束をまとめる特性、毛髪の流れを作り髪型を作る特性、毛髪を固める特性、髪を立ち上げる特性、髪型を長時間保持する特性、毛髪につや(艶)を付与する特性、毛髪同士に滑りを良くしてさらさら感を付与する特性等が挙げられる。整髪剤組成物は、目的とするヘアスタイルや、対象とする髪質などに応じて、上記の特性のうちの一つ又は複数を発揮するように設計されている。また、整髪剤組成物の性状や剤型としても、液状、ジェル状、グリース状などの種々のものがあり、それぞれ、異なる使用性、使用感や整髪特性を有している。
近年、側頭部はタイト(毛髪が頭部形状に沿って撫で付けられ、ぴったりと張り付いたような状態)にまとめられ、一方頭頂部では毛髪を立ち上げた髪型が流行している。このような髪型を形成するためには、整髪剤組成物には、毛髪をまとめる特性と毛髪を立ち上げる特性とが求められる。特に、30代以降の男性は、毛髪が細くなることにより、側頭部が膨れた髪型となりやすく、さらに頭頂部の毛髪は立ち上げにくくなる。このため、30代以降の男性使用者等を対象とする整髪剤組成物には、より一層優れた上記特性が求められる。
具体的な整髪剤組成物としては、例えば、毛髪セット成分として皮膜形成ポリマーを用い、カルボキシビニルポリマーなどのゲル化剤を配合したジェル状の整髪剤組成物が知られている(例えば、特許文献1、2など)。このようなジェル状の整髪剤組成物は、ある程度の粘度を有していることから、チューブ容器などから手にとって使用する際に垂れ落ちにくく、取扱い性に優れている。加えて、毛髪へ塗布する際ののびも良好であり、塗布性にも優れている。また、毛髪全体をまとめる特性は比較的良好である。しかし、毛髪を立ち上げる特性が低く、上述の髪型を形成する整髪剤組成物としては不十分である。
また、毛髪を立ち上げる特性に優れた整髪剤組成物としては、例えば、ヘアワックスなどが挙げられるが、ヘアワックスは毛髪全体をまとめる特性が不十分である。
特開平3−48611号公報 特開平10−87448号公報
従って、本発明の目的は、毛髪全体をまとめる特性(タイトにまとめる特性)と毛髪を立ち上げる特性の両方に優れた整髪剤組成物を提供することである。また、毛髪につやを付与する特性にも優れた整髪剤組成物を提供することである。
本発明者は、オキシエチレンの平均付加モル数が特定範囲内にある2種のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、特定の数平均分子量のポリエチレングリコール、特定のアクリルポリマー、及び特定の多価アルコールを特定の配合量で含み、さらに水を含む整髪剤組成物が、毛髪をタイトにまとめる特性と毛髪を立ち上げる特性の両方に優れたものとなることを見出し、本発明を完成した。
本発明の整髪剤組成物は、下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eと、下記成分Fとを含み、
成分Bの含有量が3.0〜10.0質量%であり、成分Cの含有量が5.0〜15.0質量%であり、成分Dの含有量が8.0〜15.0質量%であり、成分Eの含有量が0.1〜1.0質量%であり、成分Fの含有量が5.0〜15.0質量%であることを特徴とする。
成分A:水
成分B:オキシエチレンの平均付加モル数30以上、40以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
成分C:オキシエチレンの平均付加モル数45以上、60以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
成分D:数平均分子量が900以上、8000以下のポリエチレングリコール
成分E:(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルとを用いて得られるポリマー
成分F:ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、及びプロピレングリコールからなる群より選ばれた多価アルコール
本発明の整髪剤組成物は、さらに、下記成分Gを含むことが好ましい。
成分G:数平均分子量が300以上、1000以下であるポリオキシプロピレンソルビット
成分Gの含有量は0.3〜5.0質量%が好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、さらに、下記成分Hを含むことが好ましい。
成分H:皮膜形成ポリマー
成分Hの含有量は0.5〜3.0質量%が好ましい。
成分Eは、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー、及び(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマーからなる群より選ばれたポリマーであることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、上記構成を有することにより、毛髪をタイトにまとめる特性と毛髪を立ち上げる特性の両方に優れる。このため、例えば、側頭部の毛髪をタイトにまとめ、頭頂部の毛髪を立ち上げた髪型を形成するために好ましく用いられる。
本発明の整髪剤組成物は、水;オキシエチレンの平均付加モル数30以上、40以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;オキシエチレンの平均付加モル数45以上、60以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;数平均分子量が900以上、8000以下のポリエチレングリコール;(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルとを用いて得られるポリマー;並びに、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、及びプロピレングリコールからなる群より選ばれた多価アルコールを少なくとも含む。本明細書においては、上記「水」を「成分A」と称する場合がある。また、上記「オキシエチレンの平均付加モル数30以上、40以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分B」と称する場合がある。また、上記「オキシエチレンの平均付加モル数45以上、60以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分C」と称する場合がある。また、上記「数平均分子量が900以上、8000以下のポリエチレングリコール」を「成分D」と称する場合がある。さらに、上記「(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルとを用いて得られるポリマー」を「成分E」と称する場合がある。さらに、上記「ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、及びプロピレングリコールからなる群より選ばれた多価アルコール」を「成分F」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、さらに、数平均分子量が300以上、1000以下であるポリオキシプロピレンソルビットを含むことが好ましい。また、本発明の整髪剤組成物は、さらに、皮膜形成ポリマーを含むことが好ましい。また、本発明の整髪剤組成物は、さらに、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含んでいてもよい。本明細書においては、上記「数平均分子量が300以上、1000以下であるポリオキシプロピレンソルビット」を「成分G」と称する場合がある。また、上記「皮膜形成ポリマー」を「成分H」と称する場合がある。また、上記「カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー」を「成分J」と称する場合がある。
すなわち、本発明の整髪剤組成物は、成分Aと成分Bと成分Cと成分Dと成分Eと成分Fとを少なくとも含む。本発明の整髪剤組成物は、さらに、成分G及び/又は成分Hを含むことが好ましい。さらに成分Jや他の成分を含んでいてもよい。上記の成分、例えば、成分A、成分B、成分C、成分D、成分E、成分F、成分G、成分H、成分Jや他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
(成分A:水)
上記成分Aは、水である。成分Aとしては、精製水が好ましい。成分Aは、本発明の整髪剤組成物を、ジェル状、グリース状などの水性の組成物として、油性感がなくさっぱりした感触とし、のびのよさを向上する効果を有する。本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Aの含有量は、特に限定されないが、25.0〜75.0質量%が好ましく、より好ましくは30.0〜50.0質量%である。
(成分B:オキシエチレンの平均付加モル数30以上、40以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)
上記成分Bは、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。本発明においては、成分Bは、粘着性と柔軟性とを有する。成分Bにより、主として、整髪剤組成物の毛髪をタイトにまとめ毛髪の浮きを防ぐ効果が向上する。成分Bは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分Bにおける、オキシエチレンの平均付加モル数は、整髪時に毛髪のまとまりを向上する効果及び毛髪に艶を付与する効果を発揮する観点から、30以上、40以下であり、好ましくは40である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Bの含有量は、3.0〜10.0質量%(即ち、3.0質量%以上、10.0質量%以下)であり、好ましくは4.0〜8.0質量%である。上記含有量を3.0質量%以上とすることにより、毛髪をタイトにまとめ、毛髪の浮きを防ぐ効果が向上する。また、10.0質量%以下とすることにより、整髪後のべたつきが低減して使用感が向上する。上記成分Bの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分Bの含有量の合計量である。
(成分C:オキシエチレンの平均付加モル数45以上、60以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)
上記成分Cは、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。本発明においては、成分Cは、粘着性とある程度のかたさとを有する。成分Cにより、主として、整髪剤組成物の毛髪を立ち上げる効果や毛髪のボリューム感を出す効果が向上する。成分Cは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分Cにおける、オキシエチレンの平均付加モル数は、毛髪を立ち上げる効果を向上する観点から、45以上、60以下であり、好ましくは50である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Cの含有量は、5.0〜15.0質量%であり、好ましくは7.0〜13.0質量%である。上記含有量を5.0質量%以上とすることにより、整髪時の毛髪を立ち上げる効果が向上する。また、15.0質量%以下とすることにより、整髪後のべたつきが低減して使用感が向上する。上記成分Cの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分Cの含有量の合計量である。
(成分D:数平均分子量が900以上、8000以下のポリエチレングリコール)
上記成分Dは、ポリエチレングリコールである。本発明においては、成分Dは、粘着性がなく、かたさを有する。成分Dにより、主として、整髪剤組成物の毛髪を立ち上げる効果や毛髪のボリューム感を出す効果が向上する。成分Dは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分Dの数平均分子量は、毛髪を立ち上げる効果を向上させる観点から、900〜8000(900以上、8000以下)であり、好ましくは900〜7000である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Dの含有量は、8.0〜15.0質量%であり、好ましくは9.0〜13.0質量%である。上記含有量を8.0質量%以上とすることにより、毛髪を立ち上げる効果を向上する。また、15.0質量%以下とすることにより、整髪剤組成物の安定性(製剤安定性)が向上する。上記含有量が15.0質量%を超えると、成分Aに他の配合成分が溶解しにくくなり、製剤安定性が低下する場合がある。また、整髪後にフレーキングが発生しやすくなる場合がある。上記成分Dの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分Dの含有量の合計量である。
成分Cは粘着性を有し、これにより髪型を作る際に毛髪を立ち上げる操作をしやすくする効果を発揮する。一方、成分Dは整髪剤組成物が乾く際に整髪剤組成物にかたさを与えることにより毛髪を立ち上げやすくする効果を発揮する。このように、成分Cと成分Dとはそれぞれ、整髪時の異なる段階において毛髪の立ち上げに寄与するため、成分Cと成分Dを併用することによって、整髪剤組成物が優れた毛髪を立ち上げる効果を発揮する。特に、毛髪を立ち上げる操作性と毛髪を立ち上げる力そのものを共に向上することにより、総合的に毛髪を立ち上げる効果を向上しうる。成分Cと成分Dの質量比(成分C/成分D)は、特に限定されないが、毛髪を立ち上げる効果の観点から、0.6〜1.4が好ましく、より好ましくは0.7〜1.2である。
(成分E:(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルとを用いて得られるポリマー)
上記成分Eは、(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルとを、必須のモノマー成分として用いて得られるポリマーである。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び/又は「メタクリル」を意味し、即ち、「アクリル」及び「メタクリル」のうちの両方又はいずれか一方を意味する。成分Eは、整髪剤組成物の粘性(特に毛髪への塗布時の粘性)を高めることにより、毛髪を立ち上げる操作の操作性を向上する効果を発揮する。また、毛髪の流れを作り髪型を作る特性(アレンジ性)を向上する効果も発揮する。また、成分Eは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分Eのポリマーを得るために用いられるモノマー成分は、(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれた少なくとも1のモノマー成分[モノマー成分e1]と、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル[モノマー成分e2]とを少なくとも含む。さらに、その他のモノマー成分を含んでいてもよい。すなわち、成分Eは、モノマー成分e1に由来する構成単位とモノマー成分e2に由来する構成単位とを少なくとも含むポリマーである。モノマー成分e1、モノマー成分e2は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分Eとしては、特に限定されないが、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,2014年,p.72)で「ACRYLATES/STEARETH−20 METHACRYLATE COPOLYMER((アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー)」と表記される化合物;INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,2014年,p.73)で「ACRYLATES/STEARETH−20 METHACRYLATE CROSSPOLYMER((アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー)」と表記される化合物;INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,2014年,p.62)で「ACRYLATES/BEHENETH−25 METHACRYLATE COPOLYMER((アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー)」と表記される化合物等が好ましい。
中でも、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーが好ましい。(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマーの市販品としては、例えば、ダウケミカル社製の商品名「アキュリン22」が、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーの市販品としては、例えば、ダウケミカル社製の商品名「アキュリン28」が挙げられる。
成分Eは、特に限定されないが、塩基性物質で中和されているか、又は塩基性物質で中和して用いられることが好ましい。上記塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。また、上記塩基性物質の添加量は、充分に中和された成分Eとなる量であるか、又は成分Eを中和するのに充分な量であり、成分E及び上記塩基性物質の種類や成分Eの使用量に応じて適宜配合すればよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Eの含有量は、0.1〜1.0質量%であり、好ましくは0.2〜1.0質量%である。上記含有量が0.1質量%以上であることにより、毛髪を立ち上げる操作のしやすさが向上する。一方、含有量が1.0質量%以下であることにより、整髪剤組成物の使用性が向上する。上記含有量が1.0質量%を超えると、整髪時に指が髪に引っ掛かる感触が強くなり整髪剤組成物の使用性が低下する場合がある。上記成分Eの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分Eの含有量の合計量である。
(成分F:ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、及びプロピレングリコールからなる群より選ばれた多価アルコール)
上記成分Fは、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、及びプロピレングリコールからなる群より選ばれた多価アルコール(少なくとも1の多価アルコール)である。成分Fは、毛髪に艶を付与する効果を発揮する。さらに、毛髪の毛先をまとめる効果や毛髪をタイトにまとめる効果を向上する。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Fの含有量は、5.0〜15.0質量%であり、好ましくは7.0〜13.0質量%である。上記含有量が5.0質量%以上であることにより、艶を付与する効果が向上する。また、15.0質量%以下であることにより、べたつきを抑制することができる。上記成分Fの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分Fの含有量の合計量である。
成分Fとしては、毛髪に艶を付与する効果の観点から、上記の中でも、ジグリセリンが好ましい。成分Fは、ジグリセリンを含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物100質量%中、ジグリセリンの含有量は、特に限定されないが、3.0〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜13.0質量%である。
(成分G:数平均分子量が300以上、1000以下であるポリオキシプロピレンソルビット)
上記成分Gは、ポリオキシプロピレンソルビットである。本発明の整髪剤組成物に成分Gを配合することにより、毛髪の毛先をまとめる効果や毛髪をタイトにまとめる効果が向上する。また、毛髪に艶を付与する効果が向上する。成分Gは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分Gにおける、オキシプロピレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、毛髪に艶を付与する効果、毛髪の毛先をまとめる効果や毛髪をタイトにまとめる効果の観点から、4〜15が好ましく、より好ましくは8〜12である。
成分Gの数平均分子量は、毛髪に艶を付与する効果、毛髪の毛先をまとめる効果や毛髪をタイトにまとめる効果の観点から、300以上、1000以下である。成分Gの数平均分子量は好ましくは400以上である。成分Gの数平均分子量は好ましくは800以下である。
上記成分Gの市販品としては、例えば、三洋化成工業株式会社製、商品名「ニューポール SP−750」及び商品名「サンニックス SP−750」等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Gの含有量は、特に限定されないが、0.3〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3.0質量%である。上記含有量を0.3質量%以上とすることにより、毛髪の毛先をまとめる効果や毛髪をタイトにまとめる効果が向上する。また、5.0質量%以下とすることにより、毛髪を立ち上げる効果が向上する。上記成分Gの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分Gの含有量の合計量である。
(成分H:皮膜形成ポリマー)
上記成分Hは、皮膜形成ポリマーである。成分Hは、例えば、溶媒に溶解して頭髪に塗布した後に、頭髪に皮膜を形成することができるポリマーである。本発明の整髪剤組成物中に成分Hを配合することにより、髪型を長時間保持する特性(整髪保持力)が向上するため好ましい。成分Hとしては、特に限定されないが、例えば、アニオン性皮膜形成ポリマー、カチオン性皮膜形成ポリマー、ノニオン性皮膜形成ポリマーなどが挙げられる。なお、本明細書において、成分Hには、成分D、成分E、成分G又は成分Jに相当するポリマーは含まないものとする。成分Hは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記アニオン性皮膜形成ポリマーとしては、例えば、アクリル樹脂アルカノールアミン、メチルビニルエーテル/マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボルニルアクリレート共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、(スチレン/アクリル酸アルキル)共重合体、(スチレン/アクリル酸アミド)共重合体、ウレタン−アクリル系共重合体、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。
上記カチオン性皮膜形成ポリマーとしては、例えば、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、塩化О−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、(ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルアミノプロピルメタクリルアミド)共重合体などが挙げられる。
上記ノニオン性皮膜形成ポリマーとしては、例えば、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体[(ビニルピロリドン/VA)コポリマー]、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸エチル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルカプロラクタムなどが挙げられる。
成分Hとしては、上記の中でも、製剤安定性の観点から、ノニオン性皮膜形成ポリマーが好ましい。中でも、ポリビニルピロリドン、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー、(VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマーが好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Hの含有量は、特に限定されないが、0.5〜3.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜2.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であることにより、整髪保持力が向上する。また、3.0質量%以下であることにより、乾燥後の毛髪の柔軟性が維持され毛髪の風合いが向上する。上記成分Hの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分Hの含有量の合計量である。
(成分J:カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー)
上記成分Jは、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーであり、即ち、カルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーのうちの、両方又はいずれか一方である。成分Jは、整髪剤組成物を増粘させ、組成物を手に取って使用する場合などに垂れ落ちにくくし取扱い性を向上でき、また、ジェル状やグリース状などの性状・剤型にしやすくすることができるため好ましい。特に、成分Jは、塗布性を低下させずに増粘できるため、増粘剤として成分Eと成分Jを併用することによって、取扱い性と塗布性を高いレベルで両立できるため好ましい。成分Jは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記カルボキシビニルポリマーとは主としてアクリル酸の重合体であり、上記アルキル変性カルボキシビニルポリマーとは主としてアクリル酸とメタクリル酸アルキル(例えば炭素数が10〜30(C10〜C30))の共重合体である。上記カルボキシビニルポリマーとしては、特に限定されないが、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,2014年,p.582〜583)で「CARBOMER(カルボマー)」と表記される化合物が挙げられる。上記アルキル変性カルボキシビニルポリマーとしては、特に限定されないが、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,2014年,p.63〜64)で「ACRYLATES/C10−30 ALKYL ACRYLATE CROSSPOLYMER((アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー)」と表記される化合物が挙げられる。
上記カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、商品名「カーボポール934」、「カーボポール940」、「カーボポール941」、「カーボポール980」、「カーボポール981」、「カーボポール1342」、「カーボポール2984」、「カーボポールUltrez 10」、「カーボポールETD 2050」(日本ルーブリゾール株式会社);商品名「AQUPEC HV−501」、「AQUPEC HV−504」、「AQUPEC HV−505」、「ハイビスワコー104」、「ハイビスワコー105」(和光純薬工業株式会社)などが挙げられる。上記アルキル変性カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、商品名「PEMULEN TR−1」、「PEMULEN TR−2」、「カーボポールETD 2020」、「カーボポールULTREZ 20」、「カーボポールULTREZ 21」(日本ルーブリゾール株式会社)などが挙げられる。
成分Jは、特に限定されないが、塩基性物質で中和されているか、又は塩基性物質で中和して用いられることが好ましい。上記塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。また、上記塩基性物質の添加量は、充分に中和された成分Jとなる量であるか、又は成分Jを中和するのに充分な量であり、成分J及び上記塩基性物質の種類や成分Jの使用量に応じて適宜配合すればよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分Jの含有量は、0.1〜1.0質量%が好ましく、より好ましくは0.3〜0.7質量%である。上記含有量が0.1質量%以上であることにより、整髪剤組成物を十分に増粘する効果がより一層向上し取扱い性がより一層向上する。一方、上記含有量が1.0質量%以下であることにより、のびのよさが向上する。1.0質量%を超えると、過剰に増粘がすすみ、のびが低下する場合がある。上記成分Jの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分Jの含有量の合計量である。
(他の成分)
本発明の整髪剤組成物は、特に限定されないが、成分A〜成分J以外の他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等の成分B及び成分C以外の界面活性剤;エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数2〜4の低級アルコール;1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等の成分F以外の多価アルコール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール及びオレイルアルコール等の炭素数12〜18の高級アルコール;ソルビトール、マルチトール及びトレハロース等の糖アルコール;シリコーン油;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;植物抽出エキス;染料;顔料;pH調整剤;香料;防腐剤;溶剤等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、パントテニルアルコール(パンテノール)を含んでいてもよい。上記パントテニルアルコールは、アレンジ力や毛髪につやを付与する効果をより一層高めることができるため好ましい。上記パントテニルアルコールは、D体、L体、ラセミ体のいずれであってもよい。中でも、入手の容易性からD体(即ち、D−パントテニルアルコール)が好ましい。上記パントテニルアルコールは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。上記パントテニルアルコールの市販品としては、例えば、BASFジャパン社製、商品名「D−Panthenol USP」;アルプス薬品工業社製、商品名「D−パントテニルアルコール」;DSNニュートリションジャパン社製、商品名「D−パントテニルアルコール」等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、上記パントテニルアルコールの含有量は、特に限定されないが、塗布性を維持したまま、アレンジ力やつやを付与する効果をより一層高める観点から、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記パントテニルアルコールの含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全てのパントテニルアルコールの含有量の合計量である。
(整髪剤組成物の他の詳細)
本発明の整髪剤組成物の性状としては、手に取って毛髪に塗布する場合に手からの垂れ落ちが生じにくく取扱い性に優れる観点から、ジェル状、グリース状が好ましい。即ち、本発明の整髪剤組成物は、ジェル状整髪剤組成物、グリース状整髪剤組成物であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、特に限定されず、公知の整髪剤組成物の製造方法を用いることができる。本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、例えば、各成分をディスパーミキサー、パドルミキサー等で攪拌し均一化する方法などが挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、特に限定されないが、例えば、容器に充填された形態で用いることができる。上記容器としては、ボトル容器、ジャー容器、チューブ容器等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、手に取って毛髪に塗布する場合に手からの垂れ落ちが生じにくく取扱い性に優れる観点から、粘度(25℃)が5000mPa・s以上であることが好ましい。上記「粘度(25℃)」は、例えば、ブルックフィールド型回転粘度計を用いて25℃で測定することができる。
また、本発明の整髪剤組成物の稠度(25℃)は、取扱い性に優れる観点から、40gf以下が好ましく、より好ましくは30gf以下である。上記「稠度(25℃)」は、例えば、17φ平型アダプターを備えた稠度計を用いて、25℃、スピード60mm/分、及びストローク20mmの条件で測定することができる。上記稠度計としては、株式会社サン科学製の「RHEO METER」などが挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、異なる整髪特性である、毛髪をタイトにまとめる特性と毛髪を立ち上げる特性の両方に優れていることに特徴がある。なお、上記毛髪をタイトにまとめる特性とは、毛髪を頭部の形状に沿って撫で付けるように整髪した場合に、毛髪が浮いた状態とならず、ぴったりと張り付いたような状態にできる特性である。本発明の整髪剤組成物は、上記の特性を有するため、例えば、側頭部(サイド)はタイトにまとめて、頭頂部や前髪は立ち上げた髪型に整髪する際に優れた効果を発揮する。また、加齢とともに毛髪が細くなることにより、側頭部が膨れた髪型となりやすく、頭頂部の毛髪や前髪は立ち上げにくくなる傾向がある。本発明の整髪剤組成物によれば、このような使用者(例えば、30代以降、特に40代以降の男性使用者など)であっても、側頭部をタイトにまとめて、頭頂部や前髪は立ち上げた髪型に整髪しやすくなるため好ましい。なお、本発明の整髪剤組成物によって形成する髪型は上記に限定されるものではなく、本発明の整髪剤組成物は、例えば、毛髪全体をタイトにまとめた髪型や、毛髪を全体的に立ち上げてボリューム感を持たせた髪型などを形成する場合にも好ましく使用することができる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例で用いた主な成分の詳細は以下のとおりである。
(成分A)
精製水
(成分B)
POE(40)硬化ヒマシ油:青木油脂社製、商品名「ブラウノンRCW−40」、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(PEG−40水添ヒマシ油)、オキシエチレンの平均付加モル数:40
(成分C)
POE(50)硬化ヒマシ油:青木油脂社製、商品名「ブラウノンRCW−50」、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(PEG−50水添ヒマシ油)、オキシエチレンの平均付加モル数:50
(成分D)
PEG1000:日油社製、商品名「PEG#1000」、ポリエチレングリコール1000
PEG4000:日油社製、商品名「PEG#4000」、ポリエチレングリコール4000
PEG6000:日油社製、商品名「PEG#6000」、ポリエチレングリコール6000
(成分E)
(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー:ダウケミカル社製、商品名「アキュリンTM 22」、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー
(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー:ダウケミカル社製、商品名「アキュリンTM 28」、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー
(成分G)
POPソルビット:三洋化成社製、商品名「サンニックス SP‐750」、ポリオキシプロピレンソルビット、数平均分子量690
(成分H)
(ビニルピロリドン/VA)コポリマー:交洋ファインケミカル社製、商品名「MV−6427F」、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体
(成分J)
カルボキシビニルポリマー:ルーブリゾール社製、商品名「カーボポール980」、カルボマー
(実施例1〜9及び比較例1〜11)
下記の表の配合成分及び配合量(単位は質量%)に従い、各成分を配合し、整髪剤組成物を調製した。得られた整髪剤組成物の性状はジェル状であった。なお、比較例8の整髪剤組成物はポリエチレングリコールを十分に溶解できず、製剤化ができなかった。
表中の配合量(整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
(評価)
実施例および比較例で得られた各整髪剤組成物について、下記の評価を行った。(1)〜(3)の評価結果は表中に示した。評価は3名の専門評価員が行った。
(1)毛髪をタイトにまとめる特性、毛髪を立ち上げる特性
実施例および比較例で得られた各整髪剤組成物約0.5gを掌にとり、掌上でのばした後、ウィッグ(ビューラック社製、商品名「スタッフス カットウィッグ」)に塗布した。(塗布はウィッグの左右いずれかの半分に対して行った。)
その後、ウィッグの側頭部の毛髪はウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪し、ウィッグの頭頂部の毛髪は毛髪を根元から上方へ立ち上げてまとめるように整髪を施した。
ウィッグの側頭部の整髪状態より「毛髪をタイトにまとめる特性」を下記の基準で判定した。また、ウィッグの頭頂部の整髪状態より「毛髪を立ち上げる特性」を下記の基準で判定した。
<毛髪をタイトにまとめる特性の判定基準>
○(良好):ウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した毛髪の形状が保持され、毛髪の浮きがなかった。
×(不良):ウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した毛髪の形状が保持されず、毛髪が下方に垂れた。
<毛髪を立ち上げる特性の判定基準>
○(良好):毛髪を立ち上げるように整髪することができた。
×(不良):毛髪を立ち上げることができなかった。
(2)つや
上記「(1)毛髪をタイトにまとめる特性、毛髪を立ち上げる特性」の評価直後、ウィッグの毛髪のつや(光沢)を観察し、下記の基準で評価した。
<評価基準>
○(良好):光沢が十分にある。
×(不良):光沢があまりない。
(3)べたつきのなさ
上記「(2)つや」の評価直後、整髪後のウィッグの毛髪を、整髪剤組成物の付着していない手で触り、触った後の手のべたつきより、下記の基準で評価した。
<評価基準>
○(良好):手にはべたつきがほとんど残らず、不快感を感じなかった。
×(不良):手に明らかなべたつきが残り、不快感を感じた。
(4)毛先のまとまり
上記「(1)毛髪をタイトにまとめる特性、毛髪を立ち上げる特性」の評価直後、実施例の各整髪剤組成物を塗布したウィッグについて、ウィッグの毛髪の毛先のまとまりの有無を観察した。その結果、実施例1〜8のウィッグの毛髪は毛先まで十分にまとまっていたが、実施例9のウィッグの毛髪は毛先が少しばらけており、毛先のまとまりが少し劣っていた。
Figure 0006662547
本発明の整髪剤組成物の処方例を以下に示す。
(処方例1:ジェル状整髪剤組成物)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.О.):5.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.О.):10.0質量%
ポリエチレングリコール1000:3.0質量%
ポリエチレングリコール4000:8.0質量%
カルボキシビニルポリマー:0.4質量%
(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー:0.5質量%
トリエタノールアミン:1.0質量%
(ビニルピロリドン/VA)コポリマー:1.0質量%
ジグリセリン:10.0質量%
パンテノール:1.0質量%
香料:0.1質量%
無水エタノール:10.0質量%
フェノキシエタノール :0.5質量%
無水亜硫酸ナトリウム:0.05質量%
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液:1.0質量%
精製水:残部
合計:100.0質量%
(処方例2:ジェル状整髪剤組成物)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.О.):7.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.О.):11.0質量%
ポリエチレングリコール1000:3.0質量%
ポリエチレングリコール4000:3.0質量%
ポリエチレングリコール6000:3.0質量%
カルボキシビニルポリマー:0.4質量%
(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー:0.7質量%
トリエタノールアミン:1.0質量%
(ビニルピロリドン/VA)コポリマー:2.0質量%
ジグリセリン:8.0質量%
ジプロピレングリコール:5.0質量%
香料:0.1質量%
無水エタノール:10.0質量%
フェノキシエタノール :0.5質量%
無水亜硫酸ナトリウム:0.05質量%
加水分解コラーゲン:0.5質量%
精製水:残部
合計:100.0質量%
(処方例3:ジェル状整髪剤組成物)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.О.):6.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.О.):9.0質量%
ポリエチレングリコール1000:3.0質量%
ポリエチレングリコール4000:5.0質量%
ポリエチレングリコール6000:1.0質量%
カルボキシビニルポリマー:0.5質量%
(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー:0.7質量%
トリエタノールアミン:1.2質量%
(ビニルピロリドン/VA)コポリマー:2.0質量%
ジグリセリン:5.0質量%
1,3‐ブチレングリコール:3.0質量%
グリセリン:2.0質量%
プロピレングリコール:2.0質量%
香料:0.3質量%
無水エタノール:5.0質量%
メチルパラベン :0.5質量%
無水亜硫酸ナトリウム:0.05質量%
エデト酸二ナトリウム:0.02質量%
ヒアルロン酸ナトリウム:0.01質量%
精製水:残部
合計:100.0質量%

Claims (5)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eと、下記成分Fとを含み、
    前記成分Bの含有量が3.0〜10.0質量%であり、前記成分Cの含有量が5.0〜15.0質量%であり、前記成分Dの含有量が8.0〜15.0質量%であり、前記成分Eの含有量が0.1〜1.0質量%であり、前記成分Fの含有量が5.0〜15.0質量%であることを特徴とする整髪剤組成物。
    成分A:水
    成分B:オキシエチレンの平均付加モル数30以上、40以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    成分C:オキシエチレンの平均付加モル数45以上、60以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    成分D:数平均分子量が900以上、8000以下のポリエチレングリコール
    成分E:(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー、及び(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマーからなる群より選ばれたポリマー
    成分F:ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、及びプロピレングリコールからなる群より選ばれた多価アルコール
  2. さらに、下記成分Gを含む請求項1に記載の整髪剤組成物。
    成分G:数平均分子量が300以上、1000以下であるポリオキシプロピレンソルビット
  3. 前記成分Gの含有量が0.3〜5.0質量%である請求項2に記載の整髪剤組成物。
  4. さらに、下記成分Hを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
    成分H:皮膜形成ポリマー
  5. 前記成分Hの含有量が0.5〜3.0質量%である請求項4に記載の整髪剤組成物。
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