JP2010053083A - エアゾールスプレー型整髪剤用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出時の目詰まりを抑制するとともに、整髪性に優れ、ごわつき感やきしみ感がなく、滑らかさを付与することのできるエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、並びに、該組成物を含有したエアゾールスプレー型整髪剤の提供。
【解決手段】(A)皮膜形成ポリマー、(B)高重合シリコーン、(C)炭化水素油および(D)高級アルコールを含有してなるエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、並びに該組成物と噴射剤とからなるエアゾールスプレー型整髪剤とする。
【選択図】なし
【解決手段】(A)皮膜形成ポリマー、(B)高重合シリコーン、(C)炭化水素油および(D)高級アルコールを含有してなるエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、並びに該組成物と噴射剤とからなるエアゾールスプレー型整髪剤とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、エアゾールスプレー型整髪剤用組成物、並びに該組成物を含有したエアゾールスプレー型整髪剤に関する。
従来より、エアゾールスプレー型整髪剤において優れた整髪性を付与するために、種々の皮膜形成ポリマーが用いられている。しかしながら、毛髪を整髪するのに有効な量の皮膜形成ポリマーを配合すると、毛髪を十分に固定して整髪することができたとしても、ごわつき感やきしみ感が生じ、滑らかな指通りに劣るといった問題がある。
このような問題点を解決するために、皮膜形成ポリマーにより形成される被膜を柔軟にし、滑らかさを付与するため、高分子量のシリコーンを配合する試みがなされている。具体的には、整髪用樹脂と高分子量シリコーンを含有するエアゾールタイプの毛髪化粧料(例えば、特許文献1を参照)などが提案されている。
しかしながら、このような試みに拠って皮膜形成ポリマー特有のごわつき感やきしみ感をある程度改善し、滑らかさを付与することはできるものの、製剤の保存安定性に劣り、高分子量シリコーンや皮膜形成ポリマーなどの析出物が生じ易くなり、如いては、目詰まりなどの吐出不良を起こすといった問題がある。
一方、スプレー剤型における吐出時の目詰まりを抑制する試みもなされている。具体的には、エステル油やシリコーン油と高級アルコールとを特定の質量比で含有するスプレー式毛髪化粧料(例えば、特許文献2を参照)などが提案されている。
しかしながら、このような試みに拠って吐出時の目詰まりをある程度改善することはできるものの、整髪性や滑らかさに劣るといった問題がある。加えて、高分子量のシリコーンを配合した場合は、依然として製剤の保存安定性に劣り、目詰まりなどの吐出不良が生じ易くなるといった問題もある。
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、吐出時の目詰まりを抑制するとともに、整髪性に優れ、ごわつき感やきしみ感がなく、滑らかさを付与することのできるエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、並びに該組成物を含有したエアゾールスプレー型整髪剤を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕(A)皮膜形成ポリマー、(B)高重合シリコーン、(C)炭化水素油および(D)高級アルコールを含有してなるエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、
〔2〕前記(B)成分の動粘度が、100,000〜10,000,000mm2/sである前記〔1〕に記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、
〔3〕前記(C)成分が、軽質イソパラフィンである前記〔1〕又は〔2〕に記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、
〔4〕前記〔1〕〜〔3〕の何れかに記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物と噴射剤とからなるエアゾールスプレー型整髪剤、並びに
〔5〕前記噴射剤が、液化石油ガスとジメチルエーテルの混合ガスである前記〔4〕に記載のエアゾールスプレー型整髪剤
に関する。
〔1〕(A)皮膜形成ポリマー、(B)高重合シリコーン、(C)炭化水素油および(D)高級アルコールを含有してなるエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、
〔2〕前記(B)成分の動粘度が、100,000〜10,000,000mm2/sである前記〔1〕に記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、
〔3〕前記(C)成分が、軽質イソパラフィンである前記〔1〕又は〔2〕に記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、
〔4〕前記〔1〕〜〔3〕の何れかに記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物と噴射剤とからなるエアゾールスプレー型整髪剤、並びに
〔5〕前記噴射剤が、液化石油ガスとジメチルエーテルの混合ガスである前記〔4〕に記載のエアゾールスプレー型整髪剤
に関する。
本発明のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、並びに該組成物を含有したエアゾールスプレー型整髪剤は、整髪性に優れるとともに、ごわつき感やきしみ感がなく、滑らかさを付与することができるという効果を奏する。また、保存安定性に優れることから、吐出時の目詰まりを抑制するという効果を奏する。
本発明のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物は、(A)皮膜形成ポリマー、(B)高重合シリコーン、(C)炭化水素油および(D)高級アルコールを含有する。
(A)成分の皮膜形成ポリマーとしては、優れた整髪力を付与することができれば特に限定されないが、例えば、アニオン性皮膜形成ポリマー、カチオン性皮膜形成ポリマー、両性皮膜形成ポリマー、ノニオン性皮膜形成ポリマーなどが挙げられる。これら(A)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
具体的なアニオン性皮膜形成ポリマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、メチルビニルエーテル/マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロリルアクリレート共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、(スチレン/アクリル酸アルキル)共重合体、(スチレン/アクリル酸アミド)共重合体、ウレタン−アクリル系共重合体、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどを例示することができる。
具体的なカチオン性皮膜形成ポリマーとしては、例えば、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、塩化О−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、(ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルアミノプロピルメタクリルアミド)共重合体などを例示することができる。
具体的な両性皮膜形成ポリマーとしては、例えば、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、N,Nジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、ジアルキルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、(イソブチレン/ジエチルアミノプロピルマレイミド/マレイン酸)共重合体などを例示することができる。
具体的なノニオン性皮膜形成ポリマーとしては、例えば、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸エチル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルカプロラクタムなどを例示することができる。
(A)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、整髪力の観点から、組成物中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、保存安定性の観点から、15重量%以下が好ましく、より好ましくは10重量%以下である。これらの観点から、(A)成分の含有量は、0.01〜15重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%である。
(B)成分の高重合シリコーンの具体例としては、例えば、動粘度が80,000〜12,000,000mm2/sの範囲のジメチルポリシロキサンなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。これら高重合シリコーンは、組成物への溶解性の観点から、低重合ジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン、水添ポリイソブテンなどの溶剤に溶解して用いることが好ましい。また、前記した溶剤に既に溶解された形態のものを用いても良い。本発明においては、(A)成分のきしみ感やごわつき感を低減し、優れた使用感を付与する観点から、動粘度が80,000〜12,000,000mm2/sの範囲のものを用いることが好ましく、100,000〜10,000,000mm2/sの範囲のものを用いることがより好ましい。
尚、本発明に用い得る(B)成分は、市販品をそのまま使用することができる。具体的には、例えば、SH200 Fluid 100,000cs、SH200 Fluid 1,000,000cs、BY11−026(商品名,何れも東レ・ダウコーニング社製)などを例示することができる。
(B)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、優れた使用感を付与する観点から、組成物中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、保存安定性の観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらの観点から、(B)成分の含有量は、0.01〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5重量%である。
(C)成分の炭化水素油の具体例としては、例えば、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ワセリンなどの室温で固形又はロウ状の炭化水素油;α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィンなどの室温で液状の炭化水素油などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な(C)成分としては、製剤の保存安定性の観点、並びに、吐出時の目詰まりを防止する観点から、室温で液状の炭化水素油を用いることが好ましく、中でも、軽質イソパラフィンを用いることがより好ましい。尚、ここで言う室温とは、1〜30℃の温度範囲を表す。
尚、本発明に用い得る(C)成分は、市販品をそのまま使用することができる。軽質イソパラフィンの市販品としては、例えば、IPソルベント1620(商品名,出光興産社製)などを例示することができる。
(C)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、保存安定性の観点、並びに、吐出時の目詰まりを防止する観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.3重量%以上である。また、整髪性の観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらの観点から、(C)成分の含有量は、0.1〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.3〜5重量%である。
(D)成分の高級アルコールの具体例としては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコールなどの炭素数12〜22の高級アルコールを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
(D)成分の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、風合いの観点から、組成物中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、吐出時の目詰まりを防止する観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらの観点から、(D)成分の含有量は、0.01〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5重量%である。
尚、本発明のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記した成分の他、通常化粧品に用いられる成分、例えば、2−エチルへキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニルなどのエステル油;エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどの多価アルコール;ソルビトール、マルチトール、トレハロースなどの糖アルコール;界面活性剤;金属イオン封鎖剤;防腐成分;酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、顔料、pH調整剤などを目的に応じて適宜配合することができる。
また、本発明のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物は、保存安定性を高め、吐出時の目詰まりを防止する観点から、実質的に水を配合しない非水系で調製されることが好ましい。尚、本発明における「実質的に水を配合しない非水系」とは、「別途、水を含有させることはしない」という意味であり、各配合成分に含有される少量の水までを除外するものではない。
本発明のエアゾールスプレー型整髪剤を製造するには、既知の方法により製造すれば良く、例えば、エアゾールスプレー型整髪剤用組成物に配合する各成分を均一に分散させた溶液をエアゾール用容器に充填し、エアゾール用バルブにより容器をクリンチした後、噴射剤をステムより規定量充填し、ステムに適した噴射ボタンを装着する方法を例示することができる。
用いられる噴射剤としては、化粧品に用いられるものであれば特に限定されないが、例えば、液化石油ガス、イソブタン、ジメチルエーテルなどを例示することができる。これら噴射剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上の混合ガスを用いることもできる。本発明においては、保存安定性の観点から、ジメチルエーテル単独、液化石油ガスとジメチルエーテルの混合ガスを用いることが好ましく、液化石油ガスとジメチルエーテルの混合ガスを用いることがより好ましい。
液化石油ガスとジメチルエーテルの混合ガスを用いる場合、その混合比(重量比)は、特に限定されないが、保存安定性の観点から、混合ガス中、ジメチルエーテルを30重量%以上含有させることが好ましく、より好ましくは50重量%以上である。また、エアゾールスプレー型整髪剤用組成物と上記噴射剤の混合比(重量比、組成物/噴射剤)は、特に限定されないが、通常、細かな霧状に噴射させる観点から、70/30〜40/60の範囲で調製することが好ましく、より好ましくは60/40〜50/50である。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。また、各皮膜形成ポリマーおよび高重合シリコーンについては純分に換算した。
(試料の調製1)
表1および表2に記した組成に従い、実施例1〜5および比較例1〜5の各エアゾールスプレー型整髪剤用組成物を常法に準じて調製した。次いで、エアゾール用容器に充填し、エアゾール用バルブを容器にクリンチした後、液化石油ガスとジメチルエーテル(重量比;液化石油ガス/ジメチルエーテル=30/70)からなる噴射剤をステムより充填し、エアゾールスプレー型整髪剤を調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1および表2に併記する。
表1および表2に記した組成に従い、実施例1〜5および比較例1〜5の各エアゾールスプレー型整髪剤用組成物を常法に準じて調製した。次いで、エアゾール用容器に充填し、エアゾール用バルブを容器にクリンチした後、液化石油ガスとジメチルエーテル(重量比;液化石油ガス/ジメチルエーテル=30/70)からなる噴射剤をステムより充填し、エアゾールスプレー型整髪剤を調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1および表2に併記する。
(試験例1:使用感の評価)
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に実施例および比較例で得られたエアゾールスプレー型整髪剤から0.4gを噴霧塗布後、23℃、湿度60%の恒温恒湿下で2時間放置し、官能評価パネル20名により、使用感を下記の評価基準に従って官能評価した。
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に実施例および比較例で得られたエアゾールスプレー型整髪剤から0.4gを噴霧塗布後、23℃、湿度60%の恒温恒湿下で2時間放置し、官能評価パネル20名により、使用感を下記の評価基準に従って官能評価した。
<使用感の評価基準>
○:20名中16名以上がごわつき感やきしみ感がなく、滑らかであると回答
△:20名中10〜15名がごわつき感やきしみ感がなく、滑らかであると回答
×:20名中9名以下がごわつき感やきしみ感がなく、滑らかであると回答
○:20名中16名以上がごわつき感やきしみ感がなく、滑らかであると回答
△:20名中10〜15名がごわつき感やきしみ感がなく、滑らかであると回答
×:20名中9名以下がごわつき感やきしみ感がなく、滑らかであると回答
(試験例2:整髪性の評価)
専門パネル20名により、実施例および比較例で得られたエアゾールスプレー型整髪剤をウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)を用いて使用してもらい、整髪性を下記評価基準に従って官能評価した。
専門パネル20名により、実施例および比較例で得られたエアゾールスプレー型整髪剤をウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)を用いて使用してもらい、整髪性を下記評価基準に従って官能評価した。
尚、整髪性の評価は、毛髪を毛先の方からにぎる操作を10回行い、形成されたスタイルに、にぎった形がくっきりと保持されているものを整髪性に優れるとして評価を行った。
<整髪性の評価基準>
○:20名中16名以上が整髪性に優れると回答
△:20名中10〜15名が整髪性に優れると回答
×:20名中9名以下が整髪性に優れると回答
○:20名中16名以上が整髪性に優れると回答
△:20名中10〜15名が整髪性に優れると回答
×:20名中9名以下が整髪性に優れると回答
(試験例3:目詰まりの評価)
各実施例および各比較例で得られたエアゾールスプレー型整髪剤を5℃の恒温槽に保管し、毎日下記操作を繰り返し、吐出安定性の試験を行った。
各実施例および各比較例で得られたエアゾールスプレー型整髪剤を5℃の恒温槽に保管し、毎日下記操作を繰り返し、吐出安定性の試験を行った。
(操作)
恒温槽より各エアゾールスプレー型整髪剤を取出し、直ちに15秒間よく振ってから、5秒間吐出した。吐出後、再び恒温器に戻し、翌日同様の試験を実施した。この操作を、中味液が完全に無くなるまで、或いは、目詰まりにより中味が吐出されなくなるまで繰り返し実施し、その状態を下記の基準に従い評価した。
恒温槽より各エアゾールスプレー型整髪剤を取出し、直ちに15秒間よく振ってから、5秒間吐出した。吐出後、再び恒温器に戻し、翌日同様の試験を実施した。この操作を、中味液が完全に無くなるまで、或いは、目詰まりにより中味が吐出されなくなるまで繰り返し実施し、その状態を下記の基準に従い評価した。
<目詰まりの評価基準>
○:観察期間内に吐出状態に異常は見られない
△:観察期間内に吐出状態がやや弱くなるが、吐出している
×:観察期間内に全く吐出しなくなる
○:観察期間内に吐出状態に異常は見られない
△:観察期間内に吐出状態がやや弱くなるが、吐出している
×:観察期間内に全く吐出しなくなる
表1および表2に示された結果から、各実施例のエアゾールスプレー型整髪剤は、各比較例のものと対比して、ごわつき感やきしみ感がなく、滑らかな使用感を有し、整髪性に優れていることが分かる。また、保存安定性に優れることから、目詰まりによる吐出不良を引き起こさないことが分かる。
以下、本発明に係るエアゾールスプレー型整髪剤用組成物、並びに該組成物を含有したエアゾールスプレー型整髪剤の処方例を示す。尚、含有量は重量%である。
(処方例1)
(原液部:組成物)
アクリル樹脂アルカノールアミン 4.0
ジメチルポリシロキサン(100,000mm2/s) 1.0
軽質イソパラフィン 1.5
セチルアルコール 2.5
エタノール 残 部
合 計 100.0
(噴射剤)
液化石油ガス 30.0
ジメチルエーテル 70.0
合 計 100.0
原液部 50.0
噴射剤 50.0
合 計 100.0
(原液部:組成物)
アクリル樹脂アルカノールアミン 4.0
ジメチルポリシロキサン(100,000mm2/s) 1.0
軽質イソパラフィン 1.5
セチルアルコール 2.5
エタノール 残 部
合 計 100.0
(噴射剤)
液化石油ガス 30.0
ジメチルエーテル 70.0
合 計 100.0
原液部 50.0
噴射剤 50.0
合 計 100.0
(処方例2)
(原液部:組成物)
N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム
−α−N−メチルカルボキシベタイン・
メタクリル酸アルキルエステル共重合体 5.0
ジメチルポリシロキサン(10,000,000mm2/s) 0.9
ジメチルポリシロキサン(20mm2/s) 2.1
軽質イソパラフィン 2.0
セチルアルコール 1.0
エタノール 残 部
合 計 100.0
(噴射剤)
ジメチルエーテル 100.0
合 計 100.0
原液部 50.0
噴射剤 50.0
合 計 100.0
(原液部:組成物)
N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム
−α−N−メチルカルボキシベタイン・
メタクリル酸アルキルエステル共重合体 5.0
ジメチルポリシロキサン(10,000,000mm2/s) 0.9
ジメチルポリシロキサン(20mm2/s) 2.1
軽質イソパラフィン 2.0
セチルアルコール 1.0
エタノール 残 部
合 計 100.0
(噴射剤)
ジメチルエーテル 100.0
合 計 100.0
原液部 50.0
噴射剤 50.0
合 計 100.0
(処方例3)
(原液部:組成物)
ポリビニルピロリドン 3.0
ジメチルポリシロキサン(1,000,000mm2/s) 0.5
軽質イソパラフィン 3.5
ミリスチルアルコール 2.5
エタノール 残 部
合 計 100.0
(噴射剤)
液化石油ガス 30.0
ジメチルエーテル 70.0
合 計 100.0
原液部 50.0
噴射剤 50.0
合 計 100.0
(原液部:組成物)
ポリビニルピロリドン 3.0
ジメチルポリシロキサン(1,000,000mm2/s) 0.5
軽質イソパラフィン 3.5
ミリスチルアルコール 2.5
エタノール 残 部
合 計 100.0
(噴射剤)
液化石油ガス 30.0
ジメチルエーテル 70.0
合 計 100.0
原液部 50.0
噴射剤 50.0
合 計 100.0
Claims (5)
- (A)皮膜形成ポリマー、(B)高重合シリコーン、(C)炭化水素油および(D)高級アルコールを含有してなるエアゾールスプレー型整髪剤用組成物。
- 前記(B)成分の動粘度が、80,000〜12,000,000mm2/sである請求項1記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物。
- 前記(C)成分が、軽質イソパラフィンである請求項1又は2に記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物。
- 請求項1〜3の何れかに記載のエアゾールスプレー型整髪剤用組成物と噴射剤とからなるエアゾールスプレー型整髪剤。
- 前記噴射剤が、液化石油ガスとジメチルエーテルの混合ガスである請求項4記載のエアゾールスプレー型整髪剤。
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---|---|---|---|
JP2008220385A JP2010053083A (ja) | 2008-08-28 | 2008-08-28 | エアゾールスプレー型整髪剤用組成物 |
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2010053083A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015024988A (ja) * | 2013-06-19 | 2015-02-05 | サンスター株式会社 | 毛質改善用組成物 |
WO2017110979A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
JP2017137249A (ja) * | 2016-02-02 | 2017-08-10 | 株式会社アリミノ | 整髪料組成物 |
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2008
- 2008-08-28 JP JP2008220385A patent/JP2010053083A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015024988A (ja) * | 2013-06-19 | 2015-02-05 | サンスター株式会社 | 毛質改善用組成物 |
WO2017110979A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
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