JP6858476B2 - エアゾールフォーム整髪剤組成物、及びエアゾールフォーム整髪剤 - Google Patents

エアゾールフォーム整髪剤組成物、及びエアゾールフォーム整髪剤 Download PDF

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Description

本発明は、エアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出されるエアゾールフォーム整髪剤に用いられるエアゾールフォーム整髪剤組成物に関する。また、本発明は、エアゾール容器内に、上記エアゾールフォーム整髪剤組成物が充填されているエアゾールフォーム整髪剤に関する。
液状、ジェル状及びグリース状等の様々な性状の整髪剤組成物が知られている。このうち、グリース状の整髪剤組成物(所謂、ヘアグリースやヘアポマード)は、一般に、液状又はジェル状の整髪剤組成物と比べて、髪を立ち上げる特性や毛束を硬くまとめる特性に優れる。しかしながら、グリース状の整髪剤組成物は、固形状又はペースト状の性状を有し、流動性を全く有さないか又は流動性をわずかにしか有さない。そのため、グリース状の整髪剤組成物は、通常、ジャー容器等に充填されている。そして、使用時には、ジャー容器などに充填されたグリース状の整髪剤組成物を、容器から指等で取出し、毛髪などに塗布して、整髪が行われる(例えば、特許文献1、2参照)。
一方、毛髪への塗布性及び使用性に優れる整髪剤として、エアゾール容器内にエアゾール整髪剤組成物が充填されているエアゾール整髪剤が知られている(例えば、特許文献3参照)。エアゾール整髪剤には、エアゾール容器から噴霧されるエアゾールスプレー整髪剤、及びエアゾール容器から泡状に吐出されるエアゾールフォーム整髪剤などの種々の形態がある。このようなエアゾールフォーム整髪剤では、エアゾール容器内に充填される整髪剤組成物として、従来のグリース状の整髪剤組成物は用いられていない。エアゾール整髪剤に用いられる整髪剤組成物は、エアゾール容器から良好に吐出できるように流動性を有することが必須であり、グリース状の整髪剤組成物とは異なる配合設計がなされている。
特開平9−110649号公報 特開2000−34212号公報 特開2008−290973号公報
本発明の目的は、髪を立ち上げる整髪力、毛束を硬くまとめる整髪力、塗布性、及び使用性に優れるエアゾールフォーム整髪剤組成物を提供することである。また、本発明の目的は、上記エアゾールフォーム整髪剤組成物を用いたエアゾールフォーム整髪剤を提供することである。
グリース状の整髪剤組成物は、髪を立ち上げる整髪力及び毛束を硬くまとめる整髪力に優れる。グリース状の整髪剤組成物が有する上記の整髪力をエアゾールフォーム整髪剤組成物に付与するために、エアゾール容器内にグリース状の整髪剤組成物を充填することが考えられる。しかしながら、エアゾール容器内にグリース状の整髪剤組成物を単に充填しただけでは、目詰まり等が発生するなどして、エアゾール容器から充填物を良好に吐出することができない。このため、エアゾールフォーム整髪剤においては、従来のグリース状の整髪剤組成物は用いられていない。
本発明者は、髪を立ち上げる整髪力及び毛束を硬くまとめる整髪力に優れるグリース状の整髪剤組成物をベース処方として、エアゾールフォーム整髪剤に使用可能な処方を鋭意検討した。その結果、本発明者は、以下のエアゾールフォーム整髪剤組成物であれば、上記の課題を解決できることを見出した。
本発明は、エアゾール容器よりフォーム状に吐出されて用いられるエアゾールフォーム整髪剤組成物であって、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)とを含み、前記成分(A)の含有量が10.0質量%以上、50.0質量%以下であり、前記成分(D)の含有量が10.0質量%以上、86.0質量%以下であり、前記成分(B)の含有量の前記成分(A)の含有量に対する質量比が0.10以上、1.00以下であり、前記成分(C)の含有量の前記成分(A)の含有量に対する質量比が0.30以上、1.80以下である、エアゾールフォーム整髪剤組成物を提供する。
成分(A):平均付加モル数が60以上、120以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンセチルエーテル、及び平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれる化合物
成分(B):平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
成分(C):エタノール
成分(D):水
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、下記成分(E)を含まないか、又は下記成分(E)を10.0質量%以下で含むことが好ましい。
成分(E):平均付加モル数が3以上、20以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、下記成分(F)を含まないか、又は下記成分(F)を20.0質量%以下で含むことが好ましい。
成分(F):多価アルコール
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、下記成分(G)を含まないか、又は下記成分(G)を10.0質量%以下で含むことが好ましい。
成分(G):皮膜形成ポリマー
また、本発明は、エアゾール容器と、上述したエアゾールフォーム整髪剤組成物と、噴射剤とを備え、前記エアゾール容器内に、前記エアゾールフォーム整髪剤組成物と前記噴射剤とが充填されており、前記エアゾールフォーム整髪剤組成物が前記エアゾール容器よりフォーム状に吐出可能である、エアゾールフォーム整髪剤を提供する。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、特定の成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)を含み、成分(A)の含有量が10.0質量%以上、50.0質量%以下であり、成分(D)の含有量が10.0質量%以上、86.0質量%以下であり、成分(B)の含有量の成分(A)の含有量に対する質量比が0.10以上、1.00以下であり、成分(C)の含有量の成分(A)の含有量に対する質量比が0.30以上、1.80以下であるので、髪を立ち上げる整髪力、毛束を硬くまとめる整髪力、塗布性、及び使用性に優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、エアゾール容器よりフォーム状に吐出されて用いられるエアゾールフォーム整髪剤組成物である。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、エアゾール容器よりフォーム状に吐出することができるエアゾールフォーム整髪剤組成物である。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、平均付加モル数が60以上、120以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンセチルエーテル、及び平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれる化合物と、平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、エタノールと、水とを少なくとも含む。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が60以上、120以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンセチルエーテル、及び平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれる化合物」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「エタノール」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「水」を「成分(D)」と称する場合がある。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、及び成分(D)を含み、成分(A)の含有量が10.0質量%以上、50.0質量%以下であり、成分(D)の含有量が10.0質量%以上、86.0質量%以下であり、成分(B)の含有量の成分(A)の含有量に対する質量比が0.10以上、1.00以下であり、成分(C)の含有量の成分(A)の含有量に対する質量比が0.30以上、1.80以下である。
本発明者は、エアゾールフォーム整髪剤組成物において、上記の構成を採用することにより、グリース状の整髪剤組成物が有する優れた整髪特性(髪を立ち上げる整髪力、毛束を硬くまとめる整髪力)と同等又はそれ以上の整髪特性を達成しつつ、塗布性及び使用性を高めることができることを見出した。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物では、上記の構成が備えられているので、髪を立ち上げる整髪力、毛束を硬くまとめる整髪力、塗布性、及び使用性に優れる。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物では、上記使用性として、目詰まりすることなくエアゾール容器内からエアゾールフォーム整髪剤組成物をフォーム状(泡状)に吐出でき、吐出性及び発泡性を良好にすることができる。成分(A)を含む従来の整髪剤組成物では、低温時に粘度が高くなり、容器から吐出する際に目詰まりが発生しやすくなるものの、本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物では、低温時の吐出性も良好にすることができる。また、本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物では、上記使用性として、吐出後に泡が消えやすく、消泡性を良好にすることができる。
また、本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物では、上記の構成が備えられているので、髪につやを付与することができ、また、性状の安定性を高めることができる。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、平均付加モル数が3以上、20以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が3以上、20以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分(E)」と称する場合がある。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、多価アルコールを含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「多価アルコール」を「成分(F)」と称する場合がある。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、皮膜形成ポリマーを含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「皮膜形成ポリマー」を「成分(G)」と称する場合がある。
上記のように、本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)とを少なくとも含む。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、成分(E)を含んでいてもよく、成分(F)を含んでいてもよく、成分(G)を含んでいてもよい。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、成分(E)〜(G)の少なくとも1の成分を含んでいてもよい。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、成分(A)〜(G)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(F)、成分(G)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、平均付加モル数が60以上、120以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンセチルエーテル、及び平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれる化合物(少なくとも1の化合物)である。成分(A)により、髪を立ち上げる整髪力及び毛束を硬くまとめる整髪力を高めることができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が60以上、120以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分(A1)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンセチルエーテル」を「成分(A2)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンステアリルエーテル」を「成分(A3)」と称する場合がある。
成分(A)は、成分(A1)、成分(A2)、及び成分(A3)からなる群より選ばれる化合物(少なくとも1の化合物)である。成分(A1)、成分(A2)、及び成分(A3)はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(A1)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は60以上、120以下である。整髪力をより一層高める観点からは、成分(A1)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは110以下、より好ましくは100以下である。
成分(A2)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は2以上、60以下である。整髪力をより一層高める観点からは、成分(A2)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは3以上、より好ましくは5以上であり、好ましくは55以下、より好ましくは50以下である。
成分(A3)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は2以上、60以下である。整髪力をより一層高める観点からは、成分(A3)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは3以上、より好ましくは5以上であり、好ましくは55以下、より好ましくは50以下である。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、10.0質量%以上、50.0質量%以下である。成分(A)の含有量が10.0質量%未満であると、整髪力が低下することがある。成分(A)の含有量が50.0質量%を超えると、吐出性及び消泡性が低下することがある。成分(A)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪力を高めることができ、吐出性及び消泡性を良好にすることができる。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは15.0質量%以上であり、好ましくは45.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上であると、整髪力をより一層高めることができる。成分(A)の含有量が上記上限以下であると、吐出性及び消泡性をより一層良好にすることができる。成分(A)の含有量は、本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物中の全ての成分(A)の含有量である。
整髪力をより一層高める観点からは、成分(A)は、成分(A1)を含むことが好ましい。
整髪力をより一層高める観点からは、成分(A)100質量%中、成分(A1)の含有量は、好ましくは50.0質量%以上、より好ましくは60.0質量%以上、更に好ましくは70.0質量%以上、最も好ましくは100質量%(全量)である。
(成分(B))
成分(B)は、平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。成分(B)により、成分(A)と成分(C)との相溶性を高めることができるので、吐出性を良好にすることができる。また、成分(B)により、性状の安定性を高めることができる。さらに、成分(B)により、髪につやを付与したり、フレーキングの発生を抑えたりすることができる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は30以上、50以下である。成分(A)と成分(C)との相溶性をより一層高め、吐出性をより一層良好にする観点からは、成分(B)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは35以上であり、好ましくは45以下である。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは5.0質量%以上、より好ましくは10.0質量%以上であり、好ましくは30.0質量%以下、より好ましくは20.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性をより一層良好にすることができ、また、性状の安定性をより一層高めることができる。また、成分(B)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、髪につやをより一層良好に付与することができ、また、フレーキングの発生をより一層効果的に抑えることができる。
成分(B)の含有量の成分(A)の含有量に対する質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)は、0.10以上、1.00以下である。上記質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が0.10未満であると、低温に晒された場合等に成分(A)が析出する等して、吐出性が低下したり、性状の安定性が低下したりする。また、上記質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が0.10未満であると、消泡性が低下する。上記質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が1.00を超えると、整髪力が低下することがある。上記質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が上記下限以上であると、低温に晒された場合でも吐出性を良好にすることができ、性状の安定性を高めることができ、また、消泡性を高めることができる。上記質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が上記上限以下であると、整髪力を高めることができる。
成分(B)の含有量の成分(A)の含有量に対する質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)は、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.30以上であり、好ましくは0.80以下、より好ましくは0.70以下である。上記質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果をより一層効果的に発揮することができる。
(成分(C))
成分(C)は、エタノールである。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物では、成分(C)が特定量で含まれているので、成分(A)が含まれているにもかかわらず、整髪力及び塗布性を高く維持しつつ、使用性(吐出性、発泡性及び消泡性等)を良好にすることができる。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは7.0質量%以上、より好ましくは10.0質量%以上であり、好ましくは38.0質量%以下、より好ましくは35.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、塗布性をより一層高めることができ、また、吐出性、発泡性及び消泡性をより一層良好にすることができる。
成分(C)の含有量の成分(A)の含有量に対する質量比(成分(C)の含有量/成分(A)の含有量)は、0.30以上、1.80以下である。上記質量比(成分(C)の含有量/成分(A)の含有量)が0.30未満であると、吐出性及び消泡性が劣ることがある。上記質量比(成分(C)の含有量/成分(A)の含有量)が1.80を超えると、塗布性及び発泡性が劣ることがある。上記質量比(成分(C)の含有量/成分(A)の含有量)が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性及び消泡性を良好にすることができ、塗布性及び発泡性を良好にすることができる。
成分(C)の含有量の成分(A)の含有量に対する質量比(成分(C)の含有量/成分(A)の含有量)は、好ましくは0.40以上、より好ましくは0.50以上であり、好ましくは1.50以下、より好ましくは1.20以下である。上記質量比(成分(C)の含有量/成分(A)の含有量)が上記下限以上であると、吐出性及び消泡性をより一層良好にすることができる。上記質量比(成分(C)の含有量/成分(A)の含有量)が上記上限以下であると、塗布性をより一層高め、また、発泡性をより一層良好にすることができる。
(成分(D))
成分(D)は、水である。成分(D)は、本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物の媒体としての役割を有する。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、10.0質量%以上、86.0質量%以下である。成分(D)の含有量が10.0質量%未満であると、成分(A)が析出する等して、吐出性が低下したり、性状の安定性が低下したりする。成分(D)の含有量が86.0質量%を超えると、成分(D)以外の成分をエアゾールフォーム整髪剤組成物に十分に配合することが困難となることがある。成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性を良好にすることができ、性状の安定性を高めることができ、また、成分(D)以外の成分をエアゾールフォーム整髪剤組成物に良好に配合することができる。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは20.0質量%以上、より好ましくは30.0質量%以上であり、好ましくは70.0質量%以下、より好ましくは60.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性をより一層良好にすることができ、性状の安定性をより一層高めることができ、また、成分(D)以外の成分をエアゾールフォーム整髪剤組成物により一層良好に配合することができる。
(成分(E))
成分(E)は、平均付加モル数が3以上、20以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。成分(E)を配合することにより、髪につやを良好に付与することができ、また、毛流れを良好にすることができる。成分(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。成分(E)は、用いられなくてもよい。
成分(E)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は3以上、20以下である。髪につやを良好に付与し、また、毛流れを良好にする観点からは、成分(E)における、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは5以上である。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、成分(E)を含まないか、又は、成分(E)を10.0質量%以下で含むことが好ましい。成分(E)の含有量が10.0質量%を超えると、成分(E)の含有量が10.0質量%以下である場合と比べて、髪を立ち上げる整髪力及び毛束を硬くまとめる整髪力が低下する傾向がある。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、より好ましくは5.0質量%以下である。成分(E)の含有量が上記上限以下であると、髪を立ち上げる整髪力及び毛束を硬くまとめる整髪力をより一層高めることができる。
(成分(F))
成分(F)は、多価アルコールである。成分(F)を配合することにより、髪につやを良好に付与することができ、また、毛流れを良好にすることができる。成分(F)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。成分(F)は、用いられなくてもよい。
成分(F)としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、及びポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、成分(F)を含まないか、又は成分(F)を20.0質量%以下で含むことが好ましい。成分(F)の含有量が20.0質量%を超えると、成分(F)の含有量が20.0質量%以下である場合と比べて、髪を立ち上げる整髪力及び毛束を硬くまとめる整髪力が低下する傾向がある。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、より好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは15.0質量%以下、更に好ましくは12.0質量%以下である。成分(F)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、髪を立ち上げる整髪力及び毛束を硬くまとめる整髪力をより一層高めることができる。
(成分(G))
成分(G)は、皮膜形成ポリマーである。成分(G)を配合することにより、髪を立ち上げる整髪力及び毛束を硬くまとめる整髪力をより一層高めることができる。成分(G)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。成分(G)は、用いられなくてもよい。
成分(G)としては、アニオン性皮膜形成ポリマー、カチオン性皮膜形成ポリマー、両性皮膜形成ポリマー、及びノニオン性皮膜形成ポリマー等が挙げられる。
上記アニオン性皮膜形成ポリマーとしては、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、メチルビニルエーテル/マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロリルアクリレート共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、(スチレン/アクリル酸アルキル)共重合体、(スチレン/アクリル酸アミド)共重合体、ウレタン−アクリル系共重合体、及びポリスチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。なお、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」と「メタクリル」との双方を意味する。
上記カチオン性皮膜形成ポリマーとしては、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、及び(ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルアミノプロピルメタクリルアミド)共重合体等が挙げられる。
上記両性皮膜形成ポリマーとしては、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、N,Nジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、ジアルキルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、及び(イソブチレン/ジエチルアミノプロピルマレイミド/マレイン酸)共重合体等が挙げられる。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、成分(G)を含まないか、又は成分(G)を10.0質量%以下で含むことが好ましい。成分(G)の含有量が10.0質量%を超えると、成分(G)の含有量が10.0質量%以下である場合と比べて、フレーキングが発生しやすくなったり、整髪後の手触りが劣ったり、再整髪性及び整髪後の洗い落ちが低下したりする傾向がある。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中、成分(G)の含有量は、より好ましくは8.0質量%以下、更に好ましくは5.0質量%以下である。成分(G)の含有量が上記上限以下であると、フレーキングの発生をより一層抑えることができ、整髪後の手触りをより一層良好にすることができ、また、再整髪性及び整髪後の洗い落ちをより一層良好にすることができる。
(他の成分)
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、成分(A)〜(G)以外の成分を含んでいてもよい。上記成分(A)〜(G)以外の成分は、それぞれ1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記成分(A)〜(G)以外の成分としては、例えば、界面活性剤;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロース等の増粘剤;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、及びオレイルアルコール等の炭素数12〜18の高級アルコール;ソルビトール、マルチトール、及びトレハロース等の糖アルコール;シリコーン油;脂肪酸エステル油;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;植物抽出エキス;染料;顔料;pH調整剤;香料;防腐剤等が挙げられる。
(エアゾールフォーム整髪剤組成物の他の詳細)
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物の25℃における粘度は、好ましくは100mPa・s以上であり、好ましくは1200mPa・s以下、より好ましくは1000mPa・s以下である。上記粘度が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性、発泡性及び消泡性をより一層良好にすることができる。
上記粘度は、粘度計を用いて、No.2ローターを使用して回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、東機産業社製、TV−25型粘度計を使用可能である。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、公知慣用のエアゾールフォーム整髪剤組成物の製造方法により、製造することができる。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、例えば、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)と、必要に応じて配合される他の成分とを混合することにより製造することができる。好ましい製造方法の一例としては、例えば、成分(A)と、成分(B)と、成分(D)と、必要に応じて配合される他の成分とを混合した混合液に、成分(C)を添加してさらに混合する製造方法が挙げられる。この製造方法において、各成分の添加時期は適宜変更されてもよい。また、上記他の成分の添加時期は、他の成分の種類に応じて適宜選ばれる。
本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物を、エアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出可能である。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、エアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出されて用いられるエアゾールフォーム整髪剤組成物である。本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物は、エアゾールフォーム整髪剤に用いられる組成物である。整髪剤がエアゾールフォーム整髪剤であることにより、エアゾールフォーム整髪剤組成物をエアゾール容器からフォーム状(泡状)に掌上に吐出した後、毛髪にエアゾールフォーム整髪剤組成物を塗布することができる。エアゾールフォーム整髪剤組成物をエアゾール容器から直接毛髪に吐出してもよい。
[エアゾールフォーム整髪剤]
本発明に係るエアゾールフォーム整髪剤は、エアゾールフォーム整髪剤組成物がエアゾール容器よりフォーム状(泡状)に吐出可能であるエアゾールフォーム整髪剤である。
上記エアゾールフォーム整髪剤は、エアゾール容器と、上述したエアゾールフォーム整髪剤組成物と、噴射剤とを備える。上記エアゾール容器は、フォームノズルを有する。上記エアゾールフォーム整髪剤では、上記エアゾール容器内に、上記エアゾールフォーム整髪剤組成物と上記噴射剤とが充填されている。上記エアゾールフォーム整髪剤組成物は、上記エアゾールフォーム整髪剤において、上記エアゾール容器内に充填されている充填物のうち、上記噴射剤を除く配合物である。
上記噴射剤としては、ジメチルエーテル(DME)、イソブタン、液化石油ガス(LPG)及び窒素ガス等が挙げられる。上記噴射剤は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
目詰まりを防止し、吐出性を良好にする観点から、上記噴射剤は、液化石油ガス又はジメチルエーテルを含むことが好ましく、液化石油ガスを含むことがより好ましい。
上記エアゾールフォーム整髪剤は、既知の方法により作製することができる。上記エアゾールフォーム整髪剤の作製方法としては、エアゾールフォーム整髪剤組成物又はエアゾールフォーム整髪剤組成物に含有される各配合成分をエアゾール容器内に充填して、エアゾール用バルブによりエアゾール容器をクリンチした後、噴射剤をステムより充填し、ステムに適した噴射ボタンを装着する方法等が挙げられる。
上記エアゾールフォーム整髪剤組成物と上記噴射剤との合計100質量%中、上記エアゾールフォーム整髪剤組成物の含有量は、好ましくは85.0質量%以上、より好ましくは90.0質量%以上であり、好ましくは98.0質量%以下、より好ましくは97.0質量%以下である。上記エアゾールフォーム整髪剤組成物の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性がより一層良好になる。
上記エアゾールフォーム整髪剤組成物と上記噴射剤との合計100質量%中、上記噴射剤の含有量は好ましくは2.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上であり、好ましくは15.0質量%以下、より好ましくは10.0質量%以下である。上記噴射剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性がより一層良好になる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。なお、以下の実施例2は参考例である。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A1))
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数60
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数80
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数100
(成分(A2))
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数20
ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数40
(成分(A3))
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(20E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数20
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(40E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数40
(成分(B))
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数40
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数50
(成分(C))
エタノール
(成分(D))
(成分(E))
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.):ポリオキシエチレン基の平均付加モル数20
(成分(F))
ジプロピレングリコール
ジグリセリン
(成分(G))
アクリル樹脂アルカノールアミン(互応化学工業社製「プラスサイズ L−6330」):アニオン性皮膜形成ポリマー
(噴射剤)
液化石油ガス(LPG)
(実施例1〜21及び比較例1〜7)
下記の表1〜4に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、下記の表1〜4に示す組成を有するエアゾールフォーム整髪剤組成物(原液)を調製した。得られたエアゾールフォーム整髪剤組成物(原液)をエアゾール容器(直径35mm×105mm、アルミ缶、容器満注量91mL)に充填した。次いで、エアゾール用バルブをエアゾール容器にクリンチした後、表1〜4に示す噴射剤をステムより充填し、ステムに適したボタンを装着して、エアゾールフォーム整髪剤を作製した。表中の配合量(エアゾールフォーム整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
(評価)
専門パネル3名が、以下の評価を行った。
(試験例1:低温時の吐出性)
得られたエアゾールフォーム整髪剤を温度5℃で5時間保管した。保管後、エアゾール容器から、エアゾールフォーム整髪剤組成物を吐出した。低温時の吐出性を下記の基準に従い評価した。
<低温時の吐出性の評価基準>
○(良好):吐出できる
×(不良):目詰まりが発生し、吐出不良が生じる
(試験例2:発泡性)
得られたエアゾールフォーム整髪剤において、エアゾール容器から、エアゾールフォーム整髪剤組成物を掌上に1秒間吐出した。発泡性を下記の基準に従い評価した。
<発泡性の評価基準>
○(良好):フォーム状(泡状)に吐出される
×(不良):液状に吐出され、発泡しない
(試験例3:消泡性)
上記試験例2(発泡性)の評価の後、掌を三回擦り合わせ、掌上に吐出されたエアゾールフォーム整髪剤組成物の消泡性を下記の基準に従い評価した。なお、上記試験例2(発泡性)の評価が不良の場合は、試験例3を行わなかった。
<消泡性の評価基準>
○(良好):掌上で泡が消え、透明になる
×(不良):掌上に泡が白く残る
(試験例4:塗布性)
実施例1〜21で得られたエアゾールフォーム整髪剤において、エアゾール容器から、エアゾールフォーム整髪剤組成物を掌上に2秒間吐出した。その後、掌上に吐出されたエアゾールフォーム整髪剤組成物をウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)の毛髪上に均一に塗布し、ウィッグの形状に沿うように前方から後方へと髪を撫でつけるように整髪を施した後、塗布しやすさを評価した。その結果、実施例1〜21で得られたエアゾールフォーム整髪剤組成物は、整髪時に引っ掛かりや軋みを感じず、塗布性が良好であった。
(試験例5:髪を立ち上げる整髪力)
得られたエアゾールフォーム整髪剤において、エアゾール容器から、エアゾールフォーム整髪剤組成物を掌上に2秒間吐出した。その後、掌上に吐出されたエアゾールフォーム整髪剤組成物をショートヘアのウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)の毛髪上に塗布し、毛髪の根元から上向きに髪を立ち上げて整髪を施した。髪を立ち上げる整髪力を下記の基準に従い評価した。
<髪を立ち上げる整髪力の評価基準>
○(良好):毛髪が立ち上がり、整髪した髪の形状がくっきりと保持される
×(不良):毛髪が立ち上がらない
(試験例6:毛束を硬くまとめる整髪力)
上記試験例5(髪を立ち上げる整髪力)の評価の後、立ち上げた毛髪を人差し指、中指及び親指でねじる様にしてつまんで、整髪を施した。毛束を硬くまとめる整髪力を下記の基準に従い評価した。
<毛束を硬くまとめる整髪力の評価基準>
○(良好):ねじって指を離した後、5秒以上毛束が保たれている
×(不良):ねじって指を離した後、5秒未満で毛束がバラけ、毛束が保たれない
組成及び結果を下記の表1〜4に示す。
Figure 0006858476
Figure 0006858476
Figure 0006858476
Figure 0006858476
なお、実施例15、16、17で得られたエアゾールフォーム整髪剤組成物の25℃における粘度は、それぞれ、820mPa・s、780mPa・s、950mPa・sであった。
以下に、本発明のエアゾールフォーム整髪剤組成物の処方例を示す。
(処方例1)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.О.):5.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.О.):3.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.О.):12.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.О.):8.0質量%
ジグリセリン:2.0質量%
(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー:1.5質量%
パンテノール:2.0質量%
香料:0.2質量%
エタノール:32.0質量%
精製水:残部
合計:100質量%
(処方例2)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.О.):5.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.О.):7.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.О.):6.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.О.):8.0質量%
ジプロピレングリコール:2.0質量%
グリセリン:1.0質量%
アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体:3.0質量%
香料:0.2質量%
エタノール:20.0質量%
精製水:残部
合計:100質量%

Claims (5)

  1. エアゾール容器よりフォーム状に吐出されて用いられるエアゾールフォーム整髪剤組成物であって、
    下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含み、
    前記成分Aが、下記成分A1を含み、
    前記成分Aの含有量が10.0質量%以上、50.0質量%以下であり、
    前記成分Cの含有量が7.0質量%以上であり、
    前記成分Dの含有量が10.0質量%以上、82.0質量%以下であり、
    前記成分Bの含有量の前記成分Aの含有量に対する質量比が0.10以上、1.00以下であり、
    前記成分Cの含有量の前記成分Aの含有量に対する質量比が0.30以上、1.80以下であり、
    前記成分A100質量%中、前記成分A1の含有量が50.0質量%以上である、エアゾールフォーム整髪剤組成物。
    成分A:平均付加モル数が60以上、120以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である成分A1、平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンセチルエーテル、及び平均付加モル数が2以上、60以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれる化合物
    成分B:平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    成分C:エタノール
    成分D:水
  2. 下記成分Eを含まないか、又は下記成分Eを10.0質量%以下で含む、請求項1に記載のエアゾールフォーム整髪剤組成物。
    成分E:平均付加モル数が3以上、20以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
  3. 下記成分Fを含まないか、又は下記成分Fを20.0質量%以下で含む、請求項1又は2に記載のエアゾールフォーム整髪剤組成物。
    成分F:多価アルコール
  4. 下記成分Gを含まないか、又は下記成分Gを10.0質量%以下で含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアゾールフォーム整髪剤組成物。
    成分G:皮膜形成ポリマー
  5. エアゾール容器と、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアゾールフォーム整髪剤組成物と、
    噴射剤とを備え、
    前記エアゾール容器内に、前記エアゾールフォーム整髪剤組成物と前記噴射剤とが充填されており、
    前記エアゾールフォーム整髪剤組成物が前記エアゾール容器よりフォーム状に吐出可能である、エアゾールフォーム整髪剤。
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