JP5164318B2 - 整髪料組成物 - Google Patents

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本発明は、整髪料組成物に関する。より詳しくは、本発明は、優れたセット力および手触りの良さが同時に得られ、かつ適度な毛髪の束感を表現しうると共に、さらに再整髪が可能な整髪料組成物に関する。
従来、エアゾール式または手動ポンプ式のヘアスプレー製品に用いる整髪料組成物中に、毛髪を思い通りの形状にセットする目的で毛髪固定用高分子化合物が配合されてきたが、近年、セット力のみでなく同時に毛髪の手触りの良さも満足しうる整髪料組成物が求められている。
このような中、毛髪の手触りの良さを与えるため、整髪料組成物に、毛髪固定用高分子化合物と共にシリコーンを配合することが試みられている。たとえば、特許文献1には、毛髪固定用高分子化合物としてのアクリル樹脂アルカノールアミンに、高分子量シリコーンを組み合わせた毛髪化粧料が開示されている。また、特許文献2には、アクリル樹脂アルカノールアミンおよびシリコーンの他に、低融点パラフィンと低級アルコールとを組み合わせて配合し、これを噴射剤に溶解させた頭髪エアゾール用組成物が開示されている。
しかしながら、適度なセット力を維持しようとする場合、同時に毛髪の手触りの良さを充分満足させることは困難であった。また、上記のような従来のヘアスプレー製品では、一度毛髪をセットした後に、手櫛で毛髪を自然な形状に崩す場合、またはヘアスタイルの崩れを直す場合など、再整髪を行う際に、フレーキングまたは毛髪の絡みによる傷みなどが生ずるという問題もあった。
一方、近年の流行により、ウェーブ、レイヤー、シャギーなどの入ったヘアスタイルにおいて、柔らかさのある適度な毛髪の束感を表現することも望まれている。
しかしながら、毛髪固定用高分子化合物として上記のアクリル樹脂アルカノールアミンなどを用いると、毛髪に付着して被膜が形成されるときに、毛髪1本1本が個々に固定さ
れるため、柔らかさのある適度な毛髪の束感を表現することは困難であった。
特許文献3には、エステル油、シリコーン油などの流動油分と、高級アルコールなどの固形油分との質量比、およびこれらの配合量を制御することで、適度なセット力を有すると共に、なめらかな毛髪の束感を与えるための試みがされている。
しかしながら、セット力および毛髪の手触りの良さなど、他の要求を充分満足すると共に、柔らかさのある適度な毛髪の束感も同時に表現できる整髪料組成物は得られておらず、このような整髪料組成物の開発が望まれていた。
特開平8−92044号公報 特開2002−53446号公報 特開2003−137739号公報
本発明の課題は、優れたセット力と、毛髪の手触りの良さおよびつや感とが同時に得られ、かつ柔らかさのある適度な毛髪の束感を表現できると共に、さらに再整髪が可能な整髪料組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記実情に鑑みて鋭意研究した結果、メチルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキサンの重量比、ならびにこれらの配合量を制御することで、上記課題を解決した整髪料組成物が得られることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る整髪料組成物は、
毛髪固定用高分子化合物とメチルポリシロキサンとメチルフェニルポリシロキサンとを含む整髪料組成物であり、
上記メチルポリシロキサンと上記メチルフェニルポリシロキサンとの合計を100重量部として、上記メチルポリシロキサンと上記メチルフェニルポリシロキサンとの重量比が、65:35〜15:85であり、
上記整髪料組成物全量に対して、上記メチルポリシロキサンが0.02〜10.0重量%の量で、かつ
上記メチルフェニルポリシロキサンが0.02〜20.0重量%の量で含まれていることを特徴とする。
上記メチルポリシロキサンの重合度は、1000〜2900であることが好ましい。
上記毛髪固定用高分子化合物は、整髪料組成物全量中に0.02〜30.0重量%の量で含まれていることが好ましい。
上記毛髪固定用高分子化合物は、アニオン性の高分子化合物であることが好ましく、また、
上記アニオン性の高分子化合物は、アクリル樹脂アルカノールアミンであることがより好ましい。
本発明に係るエアゾール式のヘアスプレー用組成物は、
毛髪固定用高分子化合物と、メチルポリシロキサンと、メチルフェニルポリシロキサンとを含む整髪料組成物であり、
上記メチルポリシロキサンと上記メチルフェニルポリシロキサンとの合計を100重量部として、上記メチルポリシロキサンと上記メチルフェニルポリシロキサンとの重量比が、65:35〜15:85であり、
上記整髪料組成物全量に対して、上記メチルポリシロキサンが0.02〜10.0重量%の量で、かつ、
上記メチルフェニルポリシロキサンが0.02〜20.0重量%の量で含まれている整髪料組成物と、
噴射剤とを含むことを特徴とする。
上記噴射剤は、液化石油ガスおよびジメチルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種の液化ガスであることが好ましい。
上記前記整髪料組成物と上記噴射剤との重量比は、80:20〜20:80であることが好ましい。
本発明の整髪料組成物によれば、優れたセット力と、毛髪の手触りの良さおよびつや感とが同時に得られ、かつ柔らかさのある適度な毛髪の束感を表現できる。また、本発明の整髪料組成物によれば、フレーキングおよび毛髪の絡みによる傷みが生じにくく、再整髪をすることも可能である。
以下、本発明について具体的に説明する。
1.整髪料組成物
本発明に係る整髪料組成物は、毛髪固定用高分子化合物とメチルポリシロキサンとメチルフェニルポリシロキサンとを含む。
<毛髪固定用高分子化合物>
毛髪固定用高分子化合物は、毛髪を固定するため、毛髪に付着して被膜を形成することができる化合物である。溶液中でのイオン性によって、アニオン性、カチオン性、両性およびノニオン性の高分子化合物などに分類される。
本発明に用いる毛髪固定用高分子化合物は、通常整髪料組成物に使用される高分子化合物であれば特に限定されず、上記いずれのイオン性の高分子化合物であってもよい。
上記アニオン性の高分子化合物としては、たとえば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体であるアクリル樹脂アルカノールアミン、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロニルアクリレート共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体などを挙げることができる。
上記カチオン性の高分子化合物としては、たとえば、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体などを挙げることができる。
上記両性の高分子化合物としては、たとえば、ジアルキルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体などを挙げることができる。
上記ノニオン性の高分子化合物としては、たとえば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、酢酸ビニル/N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン共重合体などを挙げることができる。
これらの毛髪固定用高分子化合物は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中では、セット力に優れるため、アニオン性の高分子化合物を用いることが好ましく、適度な硬さの被膜感が得られ、毛髪の束感が表現できるとともに、比較的毛髪のごわつきを生じにくいため、アクリル樹脂アルカノールアミンを用いることがより好ましい。具体的には、プラスサイズL53PB(互応化学社製)、ダイヤホールド(三菱化学社製)などの市販されているアクリル樹脂アルカノールアミンを用いることができる。
上記毛髪固定用高分子化合物は、整髪料組成物全量中に好ましくは0.02〜30.0重量%、より好ましくは0.1〜20.0重量%、さらに好ましくは0.2〜16.0重量%の量で含まれていることが望ましい。上記毛髪固定用高分子化合物の量が0.02重量%よりも少ないと、所望のセット力が得られない傾向にあり、一方、30.0重量%よりも多いと、セット力が高くなりすぎ、また、毛髪のごわつきおよび指どおりの悪さのた
め、毛髪を傷めるなどの問題が生ずる傾向にある。
<メチルポリシロキサン>
本発明に用いるメチルポリシロキサンは、主鎖に下記一般式(1)、
Figure 0005164318
で示される繰り返し単位(基本単位)を有し、末端が通常、下記一般式(2)、
Figure 0005164318
で示される基で停止している構造を有する高分子化合物である。
上記式(1)および(2)中、R1はメチル基(ただし、一部のR1は、水素原子で置換されていてもよい)を示す。また、上記式(2)中、R2はメチル基または水酸基(ただ
し、一部のR2は、水素原子で置換されていてもよい)を示す。
本発明には、上記のような主鎖骨格を有するほぼ完全な直鎖状構造を有するメチルポリシロキサンが通常用いられるが、主鎖に下記一般式(3)のような構造を有するセグメントを含む分岐構造を有するメチルポリシロキサンを用いてもよい。
Figure 0005164318
上記式(3)中、R1は、上記式(1)中で定義したとおりである。
本発明に用いられるメチルポリシロキサンは、室温で軟質ゴム状態にあり、その重合度が好ましくは1000〜2900、より好ましくは1500〜2800、さらに好ましくは2000〜2700であることが望ましい。重合度が上記範囲内にあることで、メチルポリシロキサンを整髪料組成物に配合した際に、毛髪の手触りの良さおよびつや感を得ることができる。
上記メチルポリシロキサンは、揮発性油に溶解した状態で整髪料組成物に配合してもよく、また、上記メチルポリシロキサンおよび揮発性油を個々に整髪料組成物に配合し、組成物内で溶解することもできるが、揮発性油に溶解した状態で整髪料組成物に配合するこ
とが好ましい。
上記揮発性油としては、低沸点鎖状シリコーン、環状シリコーン等の揮発性シリコーン、揮発性イソパラフィン系炭化水素などを挙げることができる。揮発性イソパラフィン系炭化水素の中では、軟質流動イソパラフィンが好ましい。これらの揮発性油は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記メチルポリシロキサンは、従来公知の方法で製造することができ、市販もされている。上記の揮発性油に溶解した状態のメチルポリシロキサンとしては、具体的にはXF49−B7082、XF49−B7083(ともに製品名、東芝シリコーン社製)などを好適に使用することができる。
上記メチルポリシロキサンと、揮発性油全量との重量比が、好ましくは10:90〜40:60であり、より好ましくは15:85〜35:65であることが望ましい。
上記メチルポリシロキサンは、整髪料組成物全量中に0.02〜10.0重量%、好ましくは0.06〜8.0重量%、より好ましくは0.1〜6.0重量%の量で含まれていることが望ましい。上記メチルポリシロキサンの量が、0.02重量%よりも少ないと、毛髪のごわつきが生ずる傾向があり、一方、10.0重量%よりも多いと、セット力が低下し、所望の毛髪のまとまりが得られない傾向にある。
<メチルフェニルポリシロキサン>
本発明に用いるメチルフェニルポリシロキサンは、上記式(1)で示される繰り返し単位(基本単位)を有し、末端が通常、上記式(2)で示される基で停止している構造を有する高分子化合物である。
上記式(1)および(2)中、R1は、メチル基またはフェニル基(ただし、一部のR1は、水素原子で置換されていてもよく、メチル基またはフェニル基のみからなる場合を含まない)を示す。また、上記式(2)中、R2は、メチル基、フェニル基または水酸基(
ただし、一部のR1は、水素原子で置換されていてもよい)を示す。
本発明には、上記のような主鎖骨格を有するほぼ完全な直鎖状構造を有するメチルフェニルポリシロキサンが通常用いられるが、主鎖に上記式(3)のような構造を有するセグメントを含む分岐構造を有するメチルフェニルポリシロキサンを用いてもよい。上記式(3)中、R1は、メチル基またはフェニル基(ただし、一部のR1は、水素原子で置換されていてもよい)を示す。
上記メチルフェニルポリシロキサンは、室温で流動性のある液体状態にある。
また、上記メチルフェニルポリシロキサンは、従来公知の方法で製造することができるが、具体的には、KF56(製品名、信越シリコーン社製)などを好適に使用することができる。
上記メチルフェニルポリシロキサンは、整髪料組成物全量中に0.02〜20.0重量%、好ましくは0.1〜16.0重量%、より好ましくは0.2〜10.0重量%の量で含まれていることが望ましい。上記メチルフェニルポリシロキサンの量が0.02重量%よりも少ないと、毛髪の束感および所望の毛髪のまとまりが得られない傾向にあり、20.0重量%よりも多いと、毛髪のごわつきおよび指どおりの悪さのため、毛髪を傷めるなどの問題を生ずる傾向にある。
上記メチルポリシロキサンと上記メチルフェニルポリシロキサンとの合計を100重量部として、上記メチルポリシロキサンと上記メチルフェニルポリシロキサンとの重量比は、65:35〜15:85、好ましくは60:40〜20:80、より好ましくは55:
45〜25:75であることが望ましい。重量比が上記範囲内にあることで、柔らかさのある適度な毛髪の束感を表現することができる。また、指どおりもよく、フレーキングが生じにくくなるため、再整髪も可能となる。
本発明の整髪料組成物には、上記の毛髪固定用高分子化合物、メチルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキサンの他に、水、エタノールなどの溶媒を必要に応じて添加することができる。上記の整髪料組成物をヘアスプレー用組成物として用いるため、上記整髪料組成物の全量に対して上記溶媒を好ましくは10〜70重量%、より好ましくは25〜50重量%となるように配合することが望ましい。
さらに、本発明の整髪料組成物には、ヘアスプレー用組成物として用いるために、通常使用される各種成分、たとえば、界面活性剤、pH調整剤、保湿剤、殺菌剤、ビタミン類、蛋白質、アミノ酸類、生薬類、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、植物抽出液、キレート剤、香料などを目的に応じて配合してもよい。
これらの中でも、毛髪につや感を与えるためにポリエチレングリコールなどの保湿剤を配合すること、またはスプレー時のエタノール臭などを軽減するために香料を配合することが好ましい。
2.ヘアスプレー用組成物
本発明の整髪料組成物は、ヘアスプレー用組成物として種々の剤型に適用することができるが、エアゾール式または手動ポンプ式のヘアスプレー用組成物として用いることが好ましく、エアゾール式のヘアスプレー用組成物として用いることがより好ましい。
本発明の整髪料組成物をエアゾール式のヘアスプレー用組成物として用いる場合、上記のエアゾール式のヘアスプレー用組成物は、上記の整髪料組成物と噴射剤とを含む。
本発明に用いる噴射剤は、エアゾール式のヘアスプレーに用いうる噴射剤であれば、特に限定されない。上記噴射剤としては、たとえば、プロパン、ブタンおよびイソブタンのうち少なくとも1種を主成分とする各種の液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、LPGとDMEとの混合物等の液化ガス、窒素ガス、炭酸ガス等の圧縮ガスなどが挙げられる。これらの中でも、噴射性および溶解性の観点から、液化石油ガスおよびジメチルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種の液化ガスが好ましい。
上記噴射剤は、整髪料組成物と噴射剤との重量比が好ましくは80:20〜20:80、より好ましくは60:40〜40:60となるような量で配合することが望ましい。
このヘアスプレー用組成物を、耐圧容器に常法により加圧封入することで、エアゾール式のヘアスプレー製品を得ることができる。また、耐圧容器内の初期内圧が、25℃で0.15〜0.45MPaに調整することが好ましく、0.15〜0.3MPaに調整することがより好ましい。
本発明の整髪料組成物を手動ポンプ式のヘアスプレー用組成物として用いる場合、上記の手動ポンプ式のヘアスプレー用組成物は、上記の整髪料組成物と、水、エタノールなどの溶媒とを含む。
上記溶媒は、整髪料組成物に、整髪料組成物と溶媒との重量比が好ましくは80:20〜20:80、より好ましくは60:40〜40:60となるような量で配合することが望ましい。
この組成物を噴霧容器内に封入することで、手動ポンプ式のヘアスプレー製品を得ることができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
[実施例]
[実施例1〜11]
表1に示す成分および重量比に従い、エアゾール式のヘアスプレー製品を製造した。噴射剤を除く各成分を均一に分散させた整髪料組成物の溶液を、耐圧容器に常法により加圧封入した。
Figure 0005164318
<評価方法および基準>
得られたエアゾール式のヘアスプレー製品をテストパネラーの毛髪に使用して、(1)セット力、(2)ホールド力、(3)つや感、(4)手触り、(5)束感、および(6)指どおりの各評価項目について、以下の方法および評価基準によって評価した。
<評価項目(1)、(3)〜(6)>
テストパネラーの毛髪に対してエアゾール式のヘアスプレー製品を使用し、塗布、乾燥後、10人の専門テスターにより、以下の評価基準(A)に基づき評価項目(1)、(3)〜(6)について採点評価した。また、評価基準(B)に基づき判定結果を得た。
<評価項目(2)>
テストパネラーの毛髪に対してエアゾール式のヘアスプレー製品を使用し、塗布、乾燥後、さらに通常の日常生活を6時間行った後、10人の専門テスターにより、以下の評価基準(A)に基づき評価項目(2)について採点評価した。また、評価基準(B)に基づき判定結果を得た。
<評価基準(A)>
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:悪い
1点:非常に悪い
<評価基準(B)>
平均点 判定結果
4.5以上 :◎
3.5以上4.5未満 :○
2.5以上3.5未満 :△
2.5未満 :×
結果を表1に示す。
[比較例1〜5]
表1に示した成分および重量比に変更した他は、上記実施例1〜11と同様にしてエアゾール式のヘアスプレー製品を製造し、同様に評価し、判定結果を得た。
結果を表2に示す。
Figure 0005164318
実施例1〜11の結果から、毛髪固定用高分子化合物に、メチルポリシロキサンとメチルフェニルポリシロキサンとを特定の重量比で配合すると共に、これらの配合量を特定の範囲内としたことで、優れたセット力と、毛髪の手触りの良さおよびつや感とが同時に得られ、かつ柔らかさのある適度な毛髪の束感を表現できることが分かる。また、毛髪の指どおりも良いため、フレーキングが生じにくく、再整髪も可能であると推測される。
これに対して、比較例1および2は、毛髪固定用高分子化合物、メチルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキサンを含んでいるが、メチルポリシロキサンの配合量が特定の範囲内にない場合である。これらは、優れたセット力と、毛髪の手触りの良さおよびつや感とが同時に満足できないのみならず、毛髪の束感も表現できないことが分かる。さらに、毛髪の指どおりも悪く、フレーキングおよび毛髪の絡みによる傷みを生じやすいことが分かる。
また、比較例3〜5は、毛髪固定用高分子化合物、メチルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキサンのいずれかが欠けている場合である。この場合も、セット力、毛髪の手触りの良さおよびつや感がいずれも劣っており、指どおりも悪く、毛髪の束感も表現できないことが分かる。

Claims (4)

  1. 毛髪固定用高分子化合物と、メチルポリシロキサンと、メチルフェニルポリシロキサンとを含む整髪料組成物であり、
    前記メチルポリシロキサンと前記メチルフェニルポリシロキサンとの合計を100重量部として、前記メチルポリシロキサンと前記メチルフェニルポリシロキサンとの重量比が、65:35〜15:85であり、
    前記整髪料組成物全量に対して、前記メチルポリシロキサンが0.1〜6.0重量%の量で、かつ、
    前記メチルフェニルポリシロキサンが0.2〜10.0重量%の量で含まれており、
    前記毛髪固定用高分子化合物が、前記整髪料組成物全量中に0.2〜16.0重量%の量で含まれており、
    前記毛髪固定用高分子化合物が、アクリレーツ(アクリル酸、メタクリル酸およびそれらのアルキルエステル(アルキル基の炭素数は1〜4である)から選ばれる1種以上のモノマー)と、アクリル酸アルキル(アルキル基の炭素数は1〜18である)と、アルキルアクリルアミド(アルキル基の炭素数は1〜8である)と、アクリル酸ヒドロキシエチルとから得られる共重合体のアミノメチルプロパノール(AMP)による中和物であり、
    前記メチルポリシロキサンの重合度が、1000〜2900であり、前記メチルフェニルポリシロキサンは、室温で流動性のある液体状態にある
    ことを特徴とする整髪料組成物。
  2. 毛髪固定用高分子化合物と、メチルポリシロキサンと、メチルフェニルポリシロキサンとを含む整髪料組成物であり、
    前記メチルポリシロキサンと前記メチルフェニルポリシロキサンとの合計を100重量部として、前記メチルポリシロキサンと前記メチルフェニルポリシロキサンとの重量比が、65:35〜15:85であり、
    前記整髪料組成物全量に対して、前記メチルポリシロキサンが0.1〜6.0重量%の量で、かつ、
    前記メチルフェニルポリシロキサンが0.2〜10.0重量%の量で含まれており、
    前記毛髪固定用高分子化合物が、前記整髪料組成物全量中に0.2〜16.0重量%の量で含まれており、
    前記毛髪固定用高分子化合物が、アクリレーツ(アクリル酸、メタクリル酸およびそれらのアルキルエステル(アルキル基の炭素数は1〜4である)から選ばれる1種以上のモノマー)と、アクリル酸アルキル(アルキル基の炭素数は1〜18である)と、アルキルアクリルアミド(アルキル基の炭素数は1〜8である)と、アクリル酸ヒドロキシエチルとから得られる共重合体のアミノメチルプロパノール(AMP)による中和物であり、
    前記メチルポリシロキサンの重合度が、1000〜2900であり、前記メチルフェニルポリシロキサンは、室温で流動性のある液体状態にある整髪料組成物と、
    噴射剤とを含むことを特徴とするエアゾール式のヘアスプレー用組成物。
  3. 前記噴射剤が、液化石油ガスおよびジメチルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種の液化ガスであることを特徴とする請求項に記載のエアゾール式のヘアスプレー用組成物。
  4. 前記整髪料組成物と前記噴射剤との重量比が、80:20〜20:80であることを特徴とする請求項またはに記載のエアゾール式のヘアスプレー用組成物。
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