JP2022096054A - 整髪用組成物、整髪用エアゾールスプレー、及び整髪方法 - Google Patents

整髪用組成物、整髪用エアゾールスプレー、及び整髪方法 Download PDF

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公佑 堀川
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Abstract

【課題】再整髪力(再整髪時のセット力)に優れた整髪用組成物若しくは整髪用エアゾールスプレーの提供、又は、再整髪力に優れた整髪用組成物若しくは整髪用エアゾールスプレーを用いた整髪方法の提供。【解決手段】(A)アクリル樹脂アルカノールアミン、(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、(C)低級アルコール、が配合され、毛髪に噴霧して用いられる整髪用組成物、又は、当該整髪用組成物及び噴射剤がエアゾール容器に充填された整髪用エアゾールスプレー。前記整髪用組成物又は整髪用エアゾールスプレーを用いた整髪方法。【選択図】なし

Description

本発明は、整髪用組成物、整髪用エアゾールスプレー、及び整髪方法に関するものである。
毛髪を整髪するために使用される整髪用組成物は、通常、固形油や整髪用高分子などの整髪成分が配合されている。また、上記整髪成分の他にも、整髪用組成物に様々な機能を付与するために、各種の成分が用いられている。
例えば、下記特許文献1には、ポリオキシプロピレンアルキルグルコシド、皮膜形成ポリマー、界面活性剤を含有するノンエアゾールフォーマー容器入り整髪剤によれば、乾いた髪に対するなじみ易さ、泡質に優れると共に、乱れたウェーブのカールや束の揃いを乱れる前の状態に回復する技術が提案されている。
特開2013-253046号公報
整髪用組成物には、最初に使用する際の整髪機能に加えて、特許文献1に示されるような整髪後のヘアスタイルの乱れを戻すことや、一旦整髪した毛髪を好みに応じて別のヘアスタイルに変えるといった再整髪の機能を有するものが存在する。
再整髪の機能を有する整髪用組成物において、整髪成分として整髪用高分子が配合されているものは、整髪用高分子を毛髪に固着させて整髪機能を発揮させる。しかし、整髪用高分子が配合された整髪用組成物は、最初の整髪で一旦整髪用高分子が毛髪に固着した後、整髪用高分子の被膜が毛髪に固まることで再整髪が行いにくく、さらに再整髪力(再整髪時のセット力)に劣るという問題が生じることがあった。また、上記問題は、整髪成分として整髪用高分子が配合されている整髪用組成物を含む整髪用エアゾールスプレーにおいても同様に生じることがあった。
そのため、整髪用高分子が配合されている場合においても、再整髪力に優れた整髪用組成物及び整髪用エアゾールスプレーが要望されている。
本発明は、上記事情に鑑み、再整髪力に優れた整髪用組成物、又は整髪用エアゾールスプレーの提供を目的とする。
また、本発明の別の課題は、再整髪力に優れた整髪用組成物、又は整髪用エアゾールスプレーを用いた整髪方法の提供を目的とする。
本発明者等が鋭意検討を行った結果、整髪用組成物にアクリル樹脂アルカノールアミン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、及び低級アルコールを配合されたものとし、毛髪に噴霧して用いることにより、再整髪力に優れた整髪用組成物が提供できるという知見、並びに、当該整髪用組成物を用いた整髪方法は再整髪力に優れるという知見を得て、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る整髪用組成物は、
下記(A)、(B)、及び(C):
(A)アクリル樹脂アルカノールアミン、
(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、
(C)低級アルコール、
が配合され、
毛髪に噴霧して用いられるものである。
本発明に係る整髪用組成物は、前記(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体として、酸化エチレンの平均付加モル数が2以上であるポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体を含むものであると、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現できるため好ましい。
本発明に係る整髪用組成物は、前記(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体として、25℃での動粘度が3000mm/s以下のポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体を含むものであると、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現できるため好ましい。
本発明に係る整髪用組成物は、前記(A)アクリル樹脂アルカノールアミンとして、例えば、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーのアルカノールアミン塩、(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーのアルカノールアミン塩、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマーのアルカノールアミン塩から選ばれる1種又は2種以上を含むものである。
本発明に係る整髪用組成物は、前記(A)アクリル樹脂アルカノールアミンの配合量に対する前記(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体の配合量の質量比が0.4以上であると、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現できるため好ましい。
本発明に係る整髪用エアゾールスプレーは、上記の本発明に係る整髪用組成物のいずれかと、噴射剤がエアゾール容器に充填されたものである。
本発明に係る整髪方法は、上記の本発明に係る整髪用組成物のいずれか、又は、前記整髪用エアゾールスプレーを用いたものである。
本発明に係る整髪用組成物によれば、再整髪力に優れた整髪用組成物、又は整髪用エアゾールスプレーが提供できる。
また、本発明に係る整髪方法によれば、再整髪力に優れた整髪用組成物、又は整髪用エアゾールスプレーを用いた整髪方法が提供できる。
本発明の実施形態(以下、本実施形態という)に基づき、本発明を以下に説明する。
<整髪用組成物>
本実施形態の整髪用組成物は、
下記(A)、(B)、及び(C):
(A)アクリル樹脂アルカノールアミン、
(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、
(C)低級アルコール、
が配合され、
毛髪に噴霧して用いられるものである。
以下の記載において、「アクリル樹脂アルカノールアミン」を(A)と、「ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体」を(B)と、「低級アルコール」を(C)と、それぞれいうことがある。また、(A)、(B)、及び(C)を総称して(A)~(C)ということがある。
なお、本実施形態の整髪用組成物は、再整髪力に優れるものであるが、その他、最初に再整髪した後、さらに再度の再整髪(再々整髪)を行う場合においても、再整髪力の持続性(再々整髪時のセット力)に優れるものである。整髪用高分子が配合された整髪用組成物は、最初に再整髪した際のセット力に比べて、再々整髪した際のセット力が低くなるという問題が生じ、再整髪力の持続性に劣る場合があったが、上述の通り本実施形態の整髪用組成物においては再整髪力の持続性にも優れる。
((A)アクリル樹脂アルカノールアミン)
本実施形態の整髪用組成物は、アクリル樹脂アルカノールアミン((A))が1種又は2種以上配合されたものである。前記アクリル樹脂アルカノールアミンは整髪用高分子であり、本実施形態の整髪用組成物にアクリル樹脂アルカノールアミンが配合されることで、優れた整髪機能を付与できる。
前記アクリル樹脂アルカノールアミンは、アクリル樹脂がアルカノールアミンで中和されたものを意味する。本実施形態の整髪用組成物に配合される前記アクリル樹脂アルカノールアミンとしては、整髪用組成物に配合される前にアクリル樹脂をアルカノールアミンであらかじめ中和されたものを用いてもよく、整髪用組成物にアクリル樹脂とアルカノールアミンとを別々に添加して整髪用組成物中でアクリル樹脂が中和されて得られたアクリル樹脂アルカノールアミンを用いてもよい。
前記アクリル樹脂としては、例えば、構成モノマーとして、アクリル酸系モノマー、メタクリル酸系モノマーを構造中に有するものが挙げられる。前記アクリル酸系モノマーとしては、例えば、アクリル酸又はその塩、アクリル酸エステル、アクリル酸アミドなどが挙げられる。前記メタクリル酸系モノマーとしては、例えば、メタクリル酸又はその塩、メタクリル酸エステル、メタクリル酸アミドなどが挙げられる。
前記アルカノールアミンとしては、例えば、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-プロパノール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノエタノールアミンなどが挙げられる。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(A)としては、例えば、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーのアルカノールアミン塩、(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーのアルカノールアミン塩、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマーのアルカノールアミン塩、アクリレーツコポリマーのアルカノールアミン塩、アクリル酸アルキルコポリマーのアルカノールアミン塩などが挙げられる。
なお、前記「アクリレーツコポリマー」とは、アクリル酸アルキル(C1-C4)、メタクリル酸アルキル(C1-C4)、アクリル酸又はメタクリル酸のうちの2種以上のモノマーで構成される共重合体を意味する。また、前記「アクリル酸アルキルコポリマー」とは、アクリル酸アルキル(C1-4、C8)及びメタクリル酸アルキル(C1-4、C8)、アクリル酸又はメタクリル酸の中の2種以上のモノマーで構成される共重合体を意味する。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(A)としては、例えば、以下[1]~[7]に示す成分名のものを用いることができる(以下[1]~[7]は、いずれも化粧品表示名称)。
[1] (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーAMP
[2] (アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP
[3] (アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPD
[4] (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマーAMP
[5] アクリレーツコポリマーAMP
[6] アクリル酸アルキルコポリマーTEA
[7] アクリル酸アルキルコポリマーTIPA
上記[1]~[7]に示す(A)のうち、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現する観点から、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーAMP、(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPD、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマーAMPを用いると良く、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーAMPを用いることが好ましい。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(A)としては、市販品を用いることができる。
上記[1]の(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーAMPを含む市販品としては、例えば、互応化学工業株式会社製のプラスサイズ L-6740B、同L-9222B、同L-9290B、同L-9333B、同L-9715、同L-9850B、同L-9900、同L-9909B、同L-9909U、同L-9650、同L-9850Uなどが挙げられる(「同」はプラスサイズの略。以下、同じ)。
上記[2]の(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPを含む市販品としては、互応化学工業株式会社製のプラスサイズ L-3200B、同L-53P、同L-6330、同L-6330U、同L-6330UAW、同L-6466、同L-75CB、同L-75CBU、同L-8850、同L-9400、同L-9453B、同L-9480B、同L-9540B、同L-9540U、同L-9600U、同L-9700、同L-9909B、同L-9948B、同LR-81などが挙げられる。
上記[3]の(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPDを含む市販品としては、互応化学工業株式会社製のプラスサイズ L-33D、同L-53D、同L-7500Bなどが挙げられる。
上記[4]の(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマーAMPを含む市販品としては、互応化学工業株式会社製のプラスサイズ L-9700、同L-9700Uなどが挙げられる。
上記[5]のアクリレーツコポリマーAMPを含む市販品として、互応化学工業株式会社製のプラスサイズ L-4485V、同L-8011、同L-8011C、同L-8066C、同L-8090U、大阪有機化学工業株式会社製のアニセットNF-1000、アニセットKB-100Hなどが挙げられる。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(A)の配合量は、特に限定されず、適宜設定することができる。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(A)の配合量の下限値は、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現する観点から、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましい。
また、本実施形態の整髪用組成物に配合される(A)の配合量の上限値は、整髪後に整髪用組成物を毛髪から洗い流す際の洗い落ちやすさを向上させる観点から、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。
((B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体)
本実施形態の整髪用組成物は、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体((B))が1種又は2種以上配合されたものである。本実施形態の整髪用組成物に、前記ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体が配合されることで、再整髪力に優れた整髪用組成物を実現できる。
前記ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体は、メチルポリシロキサンのメチル基の一部を、炭素又は酸素を介して酸化エチレン基で置換した型の重合体を意味する。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)は、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現する観点から、酸化エチレンの平均付加モル数の下限値が、2以上が好ましく、5以上がより好ましく、11以上がさらに好ましい。
また、本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)は、前記酸化エチレンの平均付加モル数の上限値が、例えば、20以下である。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)としては、再整髪力に優れた整髪用組成物を実現する観点から、下記化学式(1)、(2)で表されるものを用いると好適である。
Figure 2022096054000001
上記式(1)において、a及びbは、分子量に依存する整数であり、cはエチレンオキサイドの平均付加モル数を示し、1以上20以下(好ましくは8以上20以下)である。
Figure 2022096054000002
上記式(2)において、d及びeは分子量に依存する整数であり、fは1以上5以下(好ましくは3)であり、gは酸化エチレンの平均付加モル数を示し、1以上20以下(好ましくは8以上20以下)である。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)の具体例としては、例えば、PEG-3ジメチコン、PEG-7ジメチコン、PEG-8ジメチコン、PEG-9ジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-12ジメチコン、PEG-14ジメチコン、PEG-17ジメチコン、PEG-6メチルエーテルジメチコン、PEG-7メチルエーテルジメチコン、PEG-8メチルエーテルジメチコン、PEG-9メチルエーテルジメチコン、PEG-10メチルエーテルジメチコン、PEG-11メチルエーテルジメチコンなどが挙げられる。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)の25℃での動粘度は、特に限定されない。前記25℃での動粘度は、医薬部外品原料規格2006 一般試験法 粘度測定法第1法に準拠して25℃で測定した値である。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)の25℃での動粘度の上限値は、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現する観点から、3000mm/s以下が好ましく、2500mm/s以下がより好ましく、1500mm/s以下がさらに好ましく、800mm/s以下がさらにより好ましい。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)の25℃での動粘度の下限値は、例えば、10mm/s以上である。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)としては、(C)低級アルコールへの(B)の分散又は溶解がより容易となる観点から、25℃で液状のものを用いることが好ましい。液状とは、平面上に静置した際に流動する性状のものを意味する。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)の配合量は、特に限定されず、適宜設定することができる。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)の配合量の下限値は、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現する観点から、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましい。
また、本実施形態の整髪用組成物に配合される(B)の配合量の上限値は、整髪後の毛髪がべたついた手触りとなるおそれが生じるのを防ぐ観点から、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。
本実施形態の整髪用組成物における(A)アクリル樹脂アルカノールアミンの配合量に対する(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体の配合量の質量比(質量比[(B)/(A)])は、特に限定されず適宜設定することができる。
前記質量比[(B)/(A)]の下限値は、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現する観点から、0.2以上が好ましく、0.7以上がより好ましい。また、再整髪力の持続性により優れた整髪用組成物を実現する観点から、前記質量比[(B)/(A)]の下限値は、0.2以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.7以上がさらに好ましい。
前記質量比[(B)/(A)]の上限値は、再整髪力により優れた整髪用組成物を実現する観点から、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下がさらに好ましい。
本実施形態の整髪用組成物における(A)アクリル樹脂アルカノールアミンの配合量と、(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体の配合量との合計配合量([(A)+(B)])は、特に限定されないが、例えば、1質量%以上25質量%以下である。
((C)低級アルコール)
本実施形態の整髪用組成物は、低級アルコール((C))が1種又は2種以上配合されたものである。本実施形態の整髪用組成物における前記低級アルコールは溶媒であり、整髪用組成物における(A)アクリル樹脂アルカノールアミンの配合が容易となる。
前記低級アルコールは、炭素数2以上4以下の1価アルコールを用いることができる。
前記低級アルコールとしては、例えば、エタノール、イソプロパノールなどが挙げられる。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(C)の配合量は、特に限定されず、適宜設定することができる。
本実施形態の整髪用組成物に配合される(C)の配合量は、例えば、30質量%以上95質量%以下である。
本実施形態の整髪用組成物における(A)アクリル樹脂アルカノールアミンの配合量に対する(C)低級アルコールの配合量の質量比(質量比[(C)/(A)])は、特に限定されないが、例えば、5以上40以下である。
本実施形態の整髪用組成物における(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体の配合量に対する(C)低級アルコールの配合量の質量比(質量比[(C)/(B)])は、特に限定されないが、例えば、3以上60以下である。
(任意成分)
本実施形態の整髪用組成物には、(A)~(C)以外の成分を任意に配合してもよい。本実施形態の整髪用組成物に、任意配合できる(A)~(C)以外の成分(以下、「任意成分」という)としては、整髪用組成物に配合可能な公知の成分から選ばれるものである。
任意成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アルコール、多価アルコール、糖類、油脂、エステル油、脂肪酸、炭化水素、ロウ、シリコーン、合成高分子化合物、半合成高分子化合物、天然高分子化合物、蛋白、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、色素、還元剤、酸化剤、染料、顔料、水などが挙げられる。
本実施形態の整髪用組成物には、例えば、多価アルコールが1種又は2種以上が配合されたものであってもよい。前記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ブチレングリコールなどが挙げられる。前記多価アルコールの配合量は、例えば、1質量%以上5質量%以下である。
本実施形態の整髪用組成物には、例えば、水が配合されたものであってもよく、水が配合されないものであってもよい。水が配合されたものである場合、水の配合量は、例えば0.1質量%以上5質量%以下である。
(剤型)
本実施形態の整髪用組成物の剤型は、整髪用組成物を毛髪により均一に噴霧しやすくなる観点から、液状であると良い。剤型が液状である場合、B型粘度計を使用して、適宜のローターを用いて25℃で計測した60秒後の粘度が、例えば、150mPa・s以下である。
(製造方法)
本実施形態の整髪用組成物の製造方法は、特に限定されず、公知の整髪用組成物の製造方法から適宜設定すればよい。例えば、適宜の配合量に設定した(A)、(B)、(C)を混合して溶解させて製造する方法が挙げられる。
(使用方法)
本実施形態の整髪用組成物は、毛髪に噴霧して用いられるものである。本実施形態の整髪用組成物が毛髪に噴霧されて用いられることにより、該整髪用組成物を毛髪に均一に塗布することができ、再整髪力に優れた整髪用組成物を実現することができる。
本実施形態の整髪用組成物を毛髪に噴霧するには、本実施形態の整髪用組成物の剤型を液状とし、本実施形態の整髪用組成物と噴射剤とを充填したエアゾール用容器から噴霧させて用いるか、又は、本実施形態の整髪用組成物を充填したノンエアゾール用容器から噴霧させて用いると良い。エアゾール用容器又はノンエアゾール用容器は、整髪用組成物に使用可能な公知のものから適宜選択して用いることができる。
なお、本実施形態の整髪用組成物は、本実施形態の整髪用組成物と噴射剤とを充填したエアゾール用容器から噴霧させて用いる場合、後述する本実施形態の整髪用エアゾールスプレーに関する記載を採用して、使用又は製造することができる。
本実施形態の整髪用組成物は、毛髪に噴霧して用いられる限りにおいて、整髪目的に応じた整髪用組成物の公知の使用方法を採用することができる。
使用方法としては、例えば、本実施形態の整髪用組成物を毛髪に噴霧して用い、所望の毛髪形状に整髪した後に当該整髪用組成物を洗い流さない使用方法であり、より具体的には、以下のような一例が挙げられる。
・乾燥した毛髪に本実施形態の整髪用組成物を噴霧し、手や櫛などの器具で所望の毛髪形状に整髪した後、当該整髪用組成物を洗い流さない使用方法。
・水で濡れた毛髪に本実施形態の整髪用組成物を噴霧し、手や櫛などの器具で所望の毛髪形状に整髪した後、当該整髪用組成物を洗い流さずに毛髪を乾燥させる使用方法。
(用途)
本実施形態の整髪用組成物は、整髪に用いられるものである。本実施形態の整髪用組成物を用いた際に整髪するヘアスタイルは特に限定されないが、例えば、カール状のヘアスタイルへの整髪が挙げられる。
(製品形態)
本実施形態の整髪用組成物の製品形態は、毛髪に噴霧して使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、ノンエアゾールヘアスプレー、ノンエアゾールヘアミスト、エアゾールヘアスプレーである。
<整髪用エアゾールスプレー>
本実施形態の整髪用エアゾールスプレーは、上述した本実施形態の整髪用組成物、及び噴射剤がエアゾール容器に充填されたものである。
(噴射剤)
本実施形態の整髪用エアゾールスプレーに用いられる噴射剤は、公知の噴射剤を用いることができる。公知の噴射剤としては、例えば、液化ガス、圧縮ガスが挙げられる。前記液化ガスとしては、例えば、プロパン、n-ブタン(ノルマルブタン)、i-ブタン(イソブタン)、及びこれらの混合物である液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、イソペンタンなどが挙げられる。前記圧縮ガスとしては、二酸化炭素、窒素、亜酸化窒素、空気などが挙げられる。
前記液化ガスとして、LPGとDMEを併用する場合、その質量比としては、例えば、LPG:DME=5:95~90:10である。
本実施形態の整髪用エアゾールスプレーは、液状とした本実施形態の整髪用組成物と噴射剤とをエアゾール用容器に充填して噴霧させて用いる場合、当該充填における本実施形態の整髪用組成物と噴射剤との重量比としては、例えば、本実施形態の整髪用組成物:噴射剤=30:70~70:30である。
(エアゾール用容器)
本実施形態の整髪用エアゾールスプレーに用いられるエアゾール用容器は、整髪用組成物に使用可能な公知のエアゾール用容器から適宜選択して用いることができる。
(製造方法)
本実施形態の整髪用エアゾールスプレーは、特に限定されず、公知の整髪用エアゾールスプレーの製造方法から適宜設定すればよい。例えば、適宜の配合量に設定した(A)、(B)、(C)を混合して溶解させた本実施形態の整髪用組成物と、噴射剤とを、エアゾール容器に充填して製造する方法が挙げられる。
(使用方法)
本実施形態の整髪用エアゾールスプレーは、毛髪に噴霧して使用されるものである。本実施形態の整髪用エアゾールスプレーは、整髪目的に応じた整髪用エアゾールスプレーの公知の使用方法を採用することができる。
使用方法としては、例えば、本実施形態の整髪用エアゾールスプレーを毛髪に噴霧して用い、所望の毛髪形状に整髪した後に洗い流さない使用方法であり、より具体的には、以下のような一例が挙げられる。
・乾燥した毛髪に本実施形態の整髪用エアゾールスプレーを噴霧して、手や櫛などの器具で所望の毛髪形状に整髪した後、洗い流さない使用方法。
・水で濡れた毛髪に本実施形態の整髪用エアゾールスプレーを噴霧して、手や櫛などの器具で所望の毛髪形状に整髪した後、洗い流さずに毛髪を乾燥させる使用方法。
(用途)
本実施形態の整髪用エアゾールスプレーは、整髪に用いられるものである。本実施形態の整髪用エアゾールスプレーを用いた際に整髪するヘアスタイルは特に限定されないが、例えば、カール状のヘアスタイルへの整髪が挙げられる。
(製品形態)
本実施形態の整髪用エアゾールスプレーの製品形態は、例えば、エアゾールヘアスプレーである。
<整髪方法>
本実施形態の整髪方法は、上述した本実施形態の整髪用組成物又は本実施形態の整髪用エアゾールスプレーを用いた整髪方法である。本実施形態の整髪方法により、毛髪を所望の毛髪形状に整髪し、当該整髪後の再整髪に優れた整髪方法が実現できる。
本実施形態の整髪方法は、本実施形態の整髪用組成物又は本実施形態の整髪用エアゾールスプレーを用いる以外には、公知の整髪方法を採用することができる。そのため、本実施形態の整髪方法は、例えば、上述した本実施形態の整髪用組成物又は本実施形態の整髪用エアゾールスプレーの使用方法を用いることができる。
本実施形態の整髪方法において、所望の毛髪形状とするために、毛髪に本実施形態の整髪用組成物又は本実施形態の整髪用エアゾールスプレーを塗布する前又は塗布した後にヘアアイロンなどの公知の整髪用器具を用いても良い。
以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるものではない。
(実施例1~13、比較例1~8)
実施例1~13、比較例1~8のエアゾールヘアスプレーを以下の通り調製し、評価を行った。
(実施例1~13、比較例1~8の調製)
下記に示す表1、3、4に示す組成となるように、公知の整髪用組成物の製造方法により各成分を混合して実施例1~13、比較例1~8に係る各整髪用組成物を調製した。そして、実施例1~13、比較例1~8に係る各整髪用組成物55重量部に対して、噴射剤が45重量部となるように耐圧エアゾール用容器に充填して、実施例1~13、比較例1~8のエアゾールヘアスプレーを得た。前記噴射剤は、LPGとDMEを併用した(LPGとDMEの混合比率は表1~5に記載の通り)。なお、前記LPGは、25℃における圧力が0.20MPaのものを用いた。
前記耐圧エアゾール用容器におけるバルブは、三谷バルブ社製のS13シリーズ(ステム孔径直径0.4mm、ハウジング横穴直径0.4mm、ハウジング下穴直径0.6mm)のものを用いた。また、耐圧エアゾール用容器におけるボタンは、三谷バルブ社製のメカニカルブレークアップタイプ(ノズル孔径直径0.5mm)のものを用いた。
なお、表1、3、4における各配合成分の数値は質量%であり(「―」の表記は未配合)、(B)における動粘度の数値は25℃の動粘度の値を示す。また、表1、3における(A)比較、(B)比較の表記は、それぞれ(A)、(B)の比較に用いた成分を示す。
また表6に、表1~5の実施例1~13、比較例1~8のエアゾールヘアスプレーに配合された(A)の使用原料((※1)~(※6))を示す。
(評価)
上記で調製した実施例1~13、比較例1~8のエアゾールヘアスプレーを用いて、次に示す評価方法により、「再整髪力」及び「再整髪力の持続性」を評価した。
(評価方法)
毛髪の長さが約35cmの評価用ウィッグ(レジーナ社製)を用意した。評価用ウィッグの毛髪を同じ毛束の量となるように6つの評価領域に分け、1つの評価領域の毛髪を手で持ち上げて基準としたエアゾールヘアスプレーを当該評価領域の毛髪全体に2秒噴霧して整髪した。残り5つの評価領域の毛髪に対しても同様に、各評価領域の毛髪を手で持ち上げてそれぞれ基準と異なるエアゾールヘアスプレーを各評価領域の毛髪全体に2秒噴霧して整髪した。次に、噴霧後に5分放置してから、各評価領域の乾燥した毛髪を指でつまんでカール状になるようにそれぞれ再整髪を行い、「再整髪力」(再整髪時のセット力)を評価した。さらに、各評価領域の毛髪をコームで3回櫛通しを行い、カール状に再整髪した毛髪の形状を崩した後、再度、各評価領域の毛髪をカール状になるように指でつまんでそれぞれ再々整髪し、「再整髪力の持続性」(再々整髪時のセット力)を評価した。
各評価は、整髪用組成物の評価を日常的に行っている評価者5名で評価し、下記の評価基準に従って5名の合議により評価結果を判定した。
(再整髪力の評価基準)
○ :基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪力に優れる(基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪時におけるセット力が強く、カール状に整髪しやすい)。
同等:基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪力が同等(基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪時におけるセット力が同程度であり、カール状への整髪しやすさが同程度)。
× :基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪力に劣る(基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪時におけるセット力が弱く、カール状に整髪し難い)。
(再整髪力の持続性の評価基準)
○ :基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪力の持続性に優れる(基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再々整髪時におけるセット力が強く、カール状に整髪しやすい)。
同等:基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪力の持続性が同等(基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再々整髪時におけるセット力が同程度であり、カール状への整髪しやすさが同程度)。
× :基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再整髪力の持続性に劣る(基準のエアゾールヘアスプレーと比べて、再々整髪時におけるセット力が弱く、カール状に整髪し難い)。
(評価結果)
下記表1~5に実施例1~13、比較例1~8のエアゾールヘアスプレーの評価結果を示す。
(実施例1~5、比較例1~6の評価結果)
下記表1に、各配合成分の組成と共に、実施例1~5、比較例1~6のエアゾールヘアスプレーの評価結果を示す。評価の基準には、比較例2のエアゾールヘアスプレーを用いた。
Figure 2022096054000003
表1に示す結果から、(A)~(C)が配合された実施例1~4のエアゾールヘアスプレーは、(B)を欠く比較例1~5のエアゾールヘアスプレーに比べて、再整髪力、及び再整髪力の持続性の各評価に優れることが分かる。そのため、整髪用組成物に(A)~(C)が配合されることで、再整髪力及び再整髪の持続性に優れることが理解できる。
(実施例1~5の評価結果)
下記表2に、実施例1~5のエアゾールヘアスプレーの評価結果を示す(実施例1~5の各配合成分の組成は上記表1を参照)。再整髪力の評価の基準には、実施例2、4、5のエアゾールヘアスプレーのいずれかを用い、再整髪力の持続性の評価の基準には、実施例4又は実施例5のエアゾールヘアスプレーを用いた。なお、表2の評価欄における斜線部分は未評価であることを表す。
Figure 2022096054000004
表2に示す結果から、酸化エチレンの平均付加モル数が3の(B)を用いた実施例5のエアゾールヘアスプレーに比べて、酸化エチレンの平均付加モル数が10以上の(B)を用いた実施例1~4のエアゾールヘアスプレーは、再整髪力により優れることが分かる。また、25℃での動粘度が1700mm/sの(B)を用いた実施例2のエアゾールヘアスプレーに比べて、25℃での動粘度が400mm/sの(B)を用いた実施例1、3、4のエアゾールヘアスプレーは、再整髪力がより優れることが分かる。また、酸化エチレンの平均付加モル数が10であり25℃での動粘度が400mm/sの(B)を用いた実施例4のエアゾールヘアスプレーに比べて、酸化エチレンの平均付加モル数が12であり25℃での動粘度が400mm/sの(B)を用いた実施例1のエアゾールヘアスプレーは、再整髪力がより優れることが分かる。
表2に示す結果から、酸化エチレンの平均付加モル数が3であり動粘度150mm/sの(B)を用いた実施例5のエアゾールヘアスプレーに比べて、酸化エチレンの平均付加モル数が10以上であり25℃での動粘度が400mm/sの(B)を用いた実施例1、4のエアゾールヘアスプレーは、再整髪力の持続性により優れることが分かる。また、酸化エチレンの平均付加モル数が10であり25℃での動粘度が400mm/sの(B)を用いた実施例4のエアゾールヘアスプレーに比べて、酸化エチレンの平均付加モル数が12であり25℃での動粘度が400mm/sの(B)を用いた実施例1のエアゾールヘアスプレーは、再整髪力の持続性により優れることが分かる。
(実施例1、6~10、比較例7、8の評価結果)
下記表2に、各配合成分の組成と共に、実施例1、6~10、比較例7、8のエアゾールヘアスプレーの評価結果を示す。評価の基準には、比較例7のエアゾールヘアスプレーを用いた。
Figure 2022096054000005
表3に示す結果から、(A)~(C)が配合された実施例1、6~10のエアゾールヘアスプレーは、(A)を欠く比較例7、8のエアゾールヘアスプレーに比べて、再整髪力、及び再整髪力の持続性の各評価に優れることが分かる。
(実施例1、11~13、比較例1の評価結果)
下記表4に、各配合成分の組成と共に、実施例1、11~13、比較例1のエアゾールヘアスプレーの評価結果を示す。評価の基準には、比較例1のエアゾールヘアスプレーを用いた。
Figure 2022096054000006
表4に示す結果から、(A)~(C)が配合された実施例1、11~13のエアゾールヘアスプレーは、(B)を欠く比較例1のエアゾールヘアスプレーに比べて、再整髪力、及び再整髪力の持続性の各評価に優れることが分かる。
(実施例1、11~13の評価結果)
下記表5に、実施例1、11~13のエアゾールヘアスプレーの評価結果を示す(実施例1、11~13の各配合成分の組成は上記表4を参照)。評価の基準には、実施例11又は12のエアゾールヘアスプレーを用いた。なお、表5の評価欄における斜線部分は未評価であることを表す。
Figure 2022096054000007
表5に示す結果から、質量比[(B)/(A)]が0.8以上の実施例1、13のエアゾールヘアスプレーは、質量比[(B)/(A)]が0.6以下の実施例11、12のエアゾールヘアスプレーに比べて、再整髪力の評価により優れることが分かる。
質量比[(B)/(A)]が0.6以上の実施例1、12、13のエアゾールヘアスプレーは、質量比[(B)/(A)]が0.4の実施例1 1のエアゾールヘアスプレーに比べて、再整髪力の持続性の評価により優れることが分かる。また、質量比[(B)/(A)]が0.8以上の実施例1、13のエアゾールヘアスプレーは、質量比[(B)/(A)]が0.6の実施例12のエアゾールヘアスプレーに比べて、再整髪力の持続性の評価により優れることが分かる。
そのため、(A)~(C)が配合されたエアゾールヘアスプレーは、質量比[(B)/(A)]が0.6以上であれば再整髪力の持続性により優れ、質量比[(B)/(A)]が0.8以上であれば再整髪力及び再整髪力の持続性の両評価により優れることが理解できる。
下記表6は、上記表1~5の実施例1~13、比較例1~8のエアゾールヘアスプレーに配合された、(A)の使用原料である。
Figure 2022096054000008
(処方例1)
本発明に係る整髪用組成物(ノンエアゾールヘアスプレー)の処方例1の組成と充填容器を下記に示す。
・組成
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーAMP :5質量%
PEG-12ジメチコン(動粘度400mm/s(25℃)) 3質量%
エタノール :91質量%
水 :1質量%
・充填容器
ノンエアゾールスプレー容器

Claims (8)

  1. 下記(A)、(B)、及び(C):
    (A)アクリル樹脂アルカノールアミン、
    (B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、
    (C)低級アルコール、
    が配合され、
    毛髪に噴霧して用いられる整髪用組成物。
  2. 前記(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体として、酸化エチレンの平均付加モル数が2以上であるポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体を含む、請求項1に記載の整髪用組成物。
  3. 前記(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体として、25℃での動粘度が3000mm/s以下のポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体を含む、請求項1又は2に記載の整髪用組成物。
  4. 前記(A)アクリル樹脂アルカノールアミンとして、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド)コポリマーのアルカノールアミン塩、(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーのアルカノールアミン塩、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1-18)/アルキル(C1-8)アクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル)コポリマーのアルカノールアミン塩から選ばれる1種又は2種以上を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の整髪用組成物。
  5. 前記(A)アクリル樹脂アルカノールアミンの配合量に対する前記(B)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体の配合量の質量比が0.4以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の整髪用組成物。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の整髪用組成物、及び噴射剤がエアゾール容器に充填された整髪用エアゾールスプレー。
  7. 請求項1~5のいずれか1項に記載の整髪用組成物を用いた整髪方法。
  8. 請求項6に記載の整髪用エアゾールスプレーを用いた整髪方法。
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