JP2010189307A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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JP2010189307A JP2009034831A JP2009034831A JP2010189307A JP 2010189307 A JP2010189307 A JP 2010189307A JP 2009034831 A JP2009034831 A JP 2009034831A JP 2009034831 A JP2009034831 A JP 2009034831A JP 2010189307 A JP2010189307 A JP 2010189307A
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裕子 藤崎
Reina Nagano
玲奈 永野
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ヘルレンチメグ ブリアド
Kenichi Sugimoto
憲一 杉本
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Abstract

【課題】毛髪にウェーブを形成あるいはストレートにすることを目的として使用されるヘアアイロン前に塗布する毛髪化粧料であって、毛髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護し、ウェーブおよびストレート効果、セット持続力に優れ、ごわつきがなく、なめらかな手触り感触に優れた毛髪化粧料に関する。
【解決手段】(A)ガラス転移点が160℃以上の水溶性高分子化合物
(B)下記一般式(1)
【化1】
Figure 2010189307

(上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)で示される酸化プロピレン重合体(C)低級アルコール
を含有し、ヘアアイロンを使用する前に毛髪に塗布することを特徴とする毛髪化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪にウェーブを形成あるいはストレートにすることを目的として使用されるヘアアイロンを用いて毛髪をセットする前に塗布する毛髪化粧料であって、毛髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護し、ウェーブおよびストレート効果、セット持続力に優れ、ごわつきがなく、なめらかな手触りを有する感触に優れた毛髪化粧料に関するものである。
ヘアスタイルはファッションのひとつであり多様化している。特に10代、20代の若年層においては、毛先にウェーブを持たせたボリューム感のあるウェーブヘアやさらさらと風になびく様なストレートヘアなどの髪型が流行している。これらの髪型を形成する方法として、「ストレート用ヘアアイロン」や「巻き髪用コテ」などを用いて形成する方法が増加している。ヘアアイロンやコテは一般的に120〜180℃の熱によって毛髪内部の水分を瞬間的に蒸発させ、毛髪のタンパク質の構造を変形させて毛髪の癖付けするものである。ヘアアイロンの熱はドライヤーの熱(約90℃)と比較して非常に高い温度の熱を毛髪に与えるものであり、そのためヘアアイロンやコテを繰り返し使用すると、熱および水分蒸散によって毛髪のタンパク質が変性し、毛髪ダメージが徐々に進行する。例えば、毛髪表面のキューティクルではブリスター(水脹れ)、リフトアップや剥がれが発生し、毛髪内部のコルテックスではタンパク質を構成しているシスチンやメチオニンの化学変化やα−へリックス構造の変化が発生し、毛髪の表面と内部のダメージが複合的に進行して、やがて切れ毛や枝毛を発生させることとなる。
毛髪を熱から保護する方法としては、一般に植物エキス類やケラチンやコラーゲンなどの加水分解タンパク質など天然由来の素材を配合した毛髪化粧料(例えば、特許文献1〜2参照。)、多価アルコールや各種の高分子ポリマーやシリコーン類を組合わせて配合した毛髪化粧料(例えば、特許文献3〜6参照。)が提案されている。しかしながら、これらの発明は温度の低いドライヤーの熱から毛髪を保護する効果はあるものの、温度の高いヘアアイロンの熱に対しては、植物エキスやコラーゲンなどの加水分解タンパク質は容易に変性して、毛髪を保護する効果が認められない。また、多価アルコールは引火点がヘアアイロンより低いために毛髪のタンパク質の分解を促進し、かえって毛髪のダメージを加速する原因となる。また、各種の高分子ポリマーについても、ヘアアイロンの熱で高分子化合物が軟化して液状化し、焦げ付きや煙が発生し、毛髪の損傷防止が出来ないばかりか、ヘアアイロンにも焦げ付きや劣化を生じる。
更に、ヘアアイロンを用いて毛髪のスタイリングを行う際、毛髪の濡れ状態によって毛髪ダメージの進行が異なる。即ち、水分を多量に含んだ毛髪(濡れ髪)をヘアアイロンで熱処理すると、乾燥した毛髪(乾燥毛)と比較して数倍のスピードで毛髪ダメージが進行する。これは先に述べたように、ヘアアイロンの熱で毛髪内部の水分が突沸し、タンパク質の加水分解などを促進するためである。そのため、乾燥性の悪いスタイリング剤を塗布した場合、スタイリング剤中の多量の水分により濡れ髪と同様な状態となり、毛髪のダメージが加速されることとなる。これらのことからヘアアイロンやコテを用いたスタイリングや癖付けを行う毛髪化粧処理において、ヘアアイロンの高温の熱から毛髪ダメージを保護し、また形成したスタイルを持続できる毛髪化粧料が強く望まれていた。
なお、本発明の明細書、特許請求の範囲及び要約書において、特に限定することなく単に「ヘアアイロン」または「コテ」と記載したときは、特定の「ストレート用ヘアアイロン」や「巻き髪用コテ」だけでなく「ウェーブ用アイロン」、「カール用アイロン」「ワッ
フル用アイロン」または他の呼称の毛髪に接触させて熱処理を行うアイロン、コテ類の器具全てを含む。また、一般家庭で使用される120〜180℃程度の設定温度の器具だけでなく、美理容専門店で使用されるような200〜220℃あるいはそれ以上の温度に設定可能な器具も含む。
特開平7−187965号公報 特開2000−302648号公報 特開2004−59487号公報 特開2005−232117号公報 特開2005−232120号公報 特開2006−28114号公報
本発明の目的は、ヘアアイロンやコテの使用前に塗布することにより、ヘアアイロンやコテで熱処理を行った際に毛髪を熱ダメージから保護し、ウェーブおよびストレート効果、セット持続力に優れ、ごわつきがなく、なめらかな手触りを有する感触に優れた毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者は、このような状況に鑑み、鋭意研究した結果、毛髪表面に対してガラス転移点がヘアアイロンより高い温度である水溶性高分子化合物を用いることにより、ヘアアイロンの熱によって軟化せずに熱伝道性を著しく低く保って毛髪表面のキューティクル層の損傷を防ぎ、また毛髪内部に対しては酸化プロピレン重合体が浸透することにより毛髪内部の水の沸騰をコントロールして毛髪タンパク質を保護し、更に乾燥性を高める低級アルコールに溶解することによって毛髪に水分を残すことなく上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、(A)ガラス転移点が160℃以上の水溶性高分子化合物
(B)下記一般式(1)
Figure 2010189307
(上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)で示される酸化プロピレン重合体(C)低級アルコール
を含有し、ヘアアイロンを使用する前に毛髪に塗布することを特徴とする毛髪化粧料である。
また、本発明の毛髪化粧料は、下記(A)〜(C)成分を含有し、ヘアアイロンを使用する前に塗布することを特徴としているものでもある。
(A)ガラス転移点がヘアアイロンの使用温度以上の水溶性高分子化合物
(B)下記一般式(1)
Figure 2010189307
(上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)で示される酸化プロピレン重合体(C)低級アルコール
本発明の毛髪化粧料は、毛髪にウェーブを形成あるいはストレートにすることを目的として使用される「ストレート用ヘアアイロン」や「巻髪用コテ」などのヘアアイロンを用いて毛髪をセットする前に塗布することによって、毛髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護し、ウェーブおよびストレート効果、セット持続力に優れ、ごわつきがなく、なめらかな手触りを有した感触に優れた効果を付与することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる(A)成分の水溶性高分子化合物は、ガラス転移点が160℃以上の物性を有するものである。あるいはガラス転移点がヘアアイロンの使用温度以上の物性を有するものでもよい。ここでガラス転移点とは、一般には非晶質固体材料にガラス転移が起きる温度であり、通常 Tgと記される。水溶性高分子のような非晶質の固体の場合には、低温では剛性を有し流動性の無い状態が、加熱することによって急速に剛性と粘度が低下して流動性を示す温度を意味する。本発明に用いる水溶性高分子化合物としては、ノニオン性高分子化合物、カチオン性高分子化合物またはアニオン性高分子化合物であり、160℃以上のガラス転移点を有するものである。あるいはヘアアイロンの使用温度以上のガラス転移点を有するものでもよい。ノニオン性高分子化合物としては、例えばポリビニルピロロドン、ポリビニルカプロラクタム、VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール等であり、これらの市販品としては、ルビスコール K30(Tg=175℃,BASF社製)、PVP K−60(Tg=170℃,アイエスピー・ジャパン社製)、ルビスコール K90(Tg=180℃,BASF社製)、PVP K−90(Tg=174℃,アイエスピー・ジャパン社製)、PVP K−120(Tg=176℃,アイエスピー・ジャパン社製)、ルビスコール Plus(Tg=165℃,BASF社製)、ルビセットClear(Tg=218℃,BASF社製)等が挙げられる。カチオン性高分子化合物としては、例えば塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、(ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)コポリマー、(ビニルピロリドン/アクリル酸DMAPA)コポリマー、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−28等であり、これらの市販品としては、ルビカットFC370(Tg=189℃,BASF社製)、ルビカットFC550(Tg=207℃,BASF社製)、ルビカットExcellence(BASF社製)、ルビカットSTYLE(Tg=205℃,BASF社製)、GAFQUAT HS−100(Tg=182℃,アイエスピー・ジャパン社製)、STYLEZE CC−10(Tg=167℃,アイエスピー・ジャパン社製)等が挙げられる。アニオン性高分子化合物としては、例えばVP/アクリレート/ラウリルメタアクリレートコポリマー等であり、これらの市販品としては、STYLIZE 2000(Tg=165℃,アイエスピー・ジャパン社製)等が挙げられる。これらの中でも180℃以上のガラス転移点を有する水溶性高分子化合物が特に好ましく、ノニオン性高分子化合物のVP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール、カチオン性高分子化合物である塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合
体、(ビニルピロリドン/アクリル酸DMAPA)コポリマー、VP/アクリレート/ラウリルメタアクリレートコポリマー、ポリクオタニウム−28等が好ましい。
本発明においては、これらの水溶性高分子化合物から選ばれる一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その配合量は、毛髪化粧料全量に対し、好ましくは0.1〜10質量%(以下、特に記載のあるもの以外は、質量%を単に「%」で示す)、更に好ましくは、0.5〜5%の範囲である。この配合量の範囲であれば、毛髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護し、セット効果優れ、優れた感触を付与することができるため好ましい。
本発明に用いられる(B)成分の酸化プロピレン重合体は、下記一般式(1)
Figure 2010189307
(上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)で示され、上記式(1)のRは水素または炭素数2〜24のアルキル基であり、アルキル基としては、エチル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基、12−ヒドロキシステアリル基等であり、好ましいRとしては、水素、ブチル基及び炭素数16〜22のアルキル基である。またm(酸化プロピレンの付加モル数)とn(酸化エチレンの付加モル数)の合計が20以上である。また、好ましくはm+nの値が30以上であり、且つm(酸化プロピレンの付加モル数)がn(酸化エチレン付加モル数)より大きいものがものが好ましい。
前記一般式(1)で表される酸化プロピレン重合体の例としては、例えばポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(17)グリコール,ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(30)グリコール,ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(35)グリコール,ポリオキシエチレン(6)ポリオキシプロピレン(30)グリコール,ポリオキシエチレン(8)ポリオキシプロピレン(55)グリコール,ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(30)グリコール,ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(65)グリコール,ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(35)グリコール,ポリオキシエチレン(16)ポリオキシプロピレン(30)グリコール,ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(65)グリコール,ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(55)グリコール,ポリオキシエチレン(19)ポリオキシプロピレン(21)グリコール,ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(60)グリコール,ポリオキシエチレン(22)ポリオキシプロピレン(25)グリコール,ポリオキシエチレン(26)ポリオキシプロピレン(30)グリコール等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレン(30)ブチルエーテル,ポリオキシプロピレン(33)ブチルエーテル,ポリオキシプロピレン(40)ブチルエーテル,ポリオキシプロピレン(52)ブチルエーテル,ポリオキシプロピレン(30)オレイルエーテル,ポリオキシプロピレン(40)リシノイルエーテル,ポリオキシプロピレン(30)イソセチルエーテル等のポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(35)ステアリルエーテル,ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(20)セチルエーテル,ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(40)ベヘニ
ルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルが挙げられる。これらの市販品としては、ADEKA社製のアデカプルロニックLシリーズ,三洋化成社製のニューポールPEシリーズ,日油社製のプロノンシリーズ,東邦化学社製のベポールシリーズ、日油社製のユニルーブ10MSシリーズやユニセーフシリーズ、ユニルーブ50MBシリーズ等が挙げられる。
本発明においては、これらの酸化プロピレン重合体から選ばれる一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その配合量は、毛髪化粧料全量に対し、好ましくは、0.1〜30%であり、更に好ましくは、0.5〜10%の範囲である。この配合量の範囲であれば、毛髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護し、優れた感触、またアイロン時の煙の発生抑制を有し特に好ましい。
本発明に用いられる(C)成分の低級アルコールとしては、具体的にはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられ、特にエタノールが好ましい。低級アルコールの配合量は、通常毛髪化粧料全量に対し、20%以上、好ましくは50%以上である。この配合量の範囲であれば、塗布後の乾燥性が早く、毛髪に多量の水分を残さないためヘアアイロンの熱ダメージを加速することなく、本発明の効果を発揮することができるため好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、上記の特定の水溶性高分子化合物、酸化プロピレン重合体および低級アルコールを必須成分とするるが、これらの必須成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で通常毛髪化粧料に一般的に配合される他の成分を目的に応じて配合することができる。
そのような成分としては、例えば、ラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等のアニオン性界面活性剤;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキルN−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム等の両性界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、高重合ポリエチレングリコール等の高分子化合物;グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の湿潤剤;ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油;流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ジメチルポリシロキサン、高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコン類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ成分;L−アスパラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、L−アルギニン、グリシン、L−グルタミン酸、L−システイン、Lスレオニン等のアミノ酸;その他紫外線吸収剤、防腐剤、糖類、香料、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、各種薬剤等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、ヘアローション、ヘアリキッド、ヘアミスト、ウオーター、ブロー等の毛髪化粧料、ヘアクリーム、ヘアトリートメント、ヘアミルク、ヘアジェル等の乳液・クリーム状毛髪化粧料、ヘアフォーム、ヘアスプレー等のエアゾール状毛髪化粧料等に用いることができる。また本発明の毛髪化粧料は、常法により製造することができる。
次に本発明を実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
(1)熱ダメージ保護効果
アジア人バージン毛の毛束(5g,10cm)に実施例および比較例で示した毛髪化粧料2.0gを塗布し、2分後に180℃に加熱したストレート用アイロン(ES2400デジタルセラミックアイロン,レッカ社製)を用いて30秒間処理を行う。次いで市販のシャンプー・コンディショナーで洗浄後、25℃,RH60%の条件下で一昼夜風乾した。この試料塗布〜風乾の操作を60回繰り返した後、以下の試験を行った。
(a)システイン酸量の定量
毛束から毛髪50mgをハサミで細切れに切り取り、6mol/L塩酸水溶液10mLを加えて窒素雰囲気下、110℃で24時間加水分解させた。上澄み液1mLを濃縮乾固させた後、0.001mol/L塩酸水溶液40mLを加えて希釈した後、高速液体クロマトグラフにてシステイン酸量を定量した。尚、システイン酸含有率が低い程、毛髪ダメージを保護していることを示す。
(b)毛髪引張強度の測定
毛束から80±5μmの太さの毛髪を50本選別し、毛髪の直径をマイクロメーターにて計測した。次いで、テクスチャーアナライザー(Stevens/Mechtric社)を用いて引張強度を測定し、毛髪が破断した時の荷重を測定した。毛髪直径と破断荷重の値から毛髪引張強度を算出して平均値を求めた。尚、毛髪引張強度が高い程、切れにくく枝毛や切れ毛の発生が少なく毛髪ダメージを保護していることを示す。
(2)セット力
アジア人バージン毛の毛束(1g,15cm)に実施例および比較例で示した毛髪化粧料0.5gを均一に塗布し、2分後に180℃に加熱した市販の巻髪用アイロン(デジタルカールアイロン 25mm、アドスト社製)を用いて30秒間毛束を巻き、ウェーブを形成させた。巻髪用アイロンから毛束をはずして、毛束の見かけの長さ(L1)を測定した。下記の式に従って、セット力を次式にて求め、下記基準で評価した。
セット力(%)=(100×(15−L1))÷15
(判定基準)
◎:セット力(%)≧45
○:45>セット力(%)≧30
△:30>セット力(%)≧15
×:15>セット力(%)
(3)セット保持効果
上記セット力を評価した毛束の見かけの長さ(L1)を測定後、次に温度25℃湿度90%の恒温恒湿環境下に毛束を吊し、60分放置した後に取り出し、再び毛束の見かけの長さ(L2)を測定した。下記の式に従って、セット保持効果を次式にて求めた。尚、この値が100に近いほどセット保持効果が高いことを示す。
セット保持効果(%)=(15−L2)÷(15−L1)×100
(判定基準)
◎:セット保持効果(%)≧90
○:90>セット保持効果(%)≧60
△:60>セット保持効果(%)≧30
×:30>セット保持効果(%)
(4)官能試験(ごわつきのなさ、なめらかさ)
アジア人バージン毛の毛束(10g,15cm)に実施例および比較例で示した毛髪化粧料2.0gを塗布し、2分後に180℃に加熱した市販の巻髪用アイロン(デジタルカールアイロン 25mm、アドスト社製)を用いて30秒間毛束を巻き、ウェーブを形成させた。毛髪温度が常温に戻してから市販のシャンプー・コンディショナーで洗浄後、25℃,RH60%の条件下で一昼夜風乾した。この試料塗布〜風乾の操作を60回繰り返した後、20名の専門パネルを対毛髪のごわつきの無さ、なめらかさについて官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
(判定基準)
ごわつきの無さ(ごわつく/ごわつかないの二者択一)
◎:パネルの15名以上がごわつかないと判断
○:パネルの10名以上15名未満がごわつかないと判断
△:パネルの5名以上10名未満がごわつかないと判断
×:ごわつかないと判断したパネルが5名未満
なめらかさ(引っかかりがあった/なめらかになったの二者択一)
◎:パネルの15名以上が毛髪がなめらかになったと判断
○:パネルの10名以上15名未満が毛髪がなめらかになったと判断
△:パネルの5名以上10名未満が毛髪がなめらかになったと判断
×:なめらかになったと判断したパネルが5名未満
実施例1〜7及び比較例1〜7(ヘアミスト)
表1に示すヘアミストを常法により調整し、熱ダメージ保護効果(システイン酸定量、毛髪引張強度)、セット力、セット保持力、官能試験(ごわつきのなさ、なめらかさ)について評価を行いその結果を併せて表1に示した。
Figure 2010189307
表1より明らかなように、本発明による実施例の毛髪化粧料は比較例に比べて、優れた性能を示していた。
表1から明らかなように実施例1〜7の毛髪化粧料は、毛髪をヘアアイロンの熱ダメージから保護し、ウェーブおよびストレート効果、セット持続力に優れ、ごわつきがなく、なめらかさを与え手触り感触に優れていた。
以下、本発明の毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の毛髪化粧料についても、上記の熱ダメージ保護効果(システイン酸定量、毛髪引張強度)、セット力、セット保持力、官能試験(ごわつきのなさ、なめらかさ)について各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例8(ヘアミスト) (%)
(1)(VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー 2.0
(商品名:ルビセットClear、Tg=218℃,BASF社製)
(2)ポリオキシエチレン(16)ポリオキシプロピレングリコール(17) 1.5
(3)エタノール 60.0(4)(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸アミンオキシド)
コポリマー 1.8
(4)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.1
(5)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.1
(6)L−アルギニン 0.05(7)L−グルタミン酸ナトリウム 0.05(8)ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 0.01(9)香料 0.1
(10)精製水 残 余
(製法)(3)に(2),(4),(5)および(9)を均一に混合溶解し、(10)を加えた後、(1),(6)〜(8)を加えて均一に混合し、ポンプミスト容器に充填してヘアミストを調整した。
実施例9(ヘアローション) (%)
(1)(VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー 0.3
(商品名:ルビセットClear、Tg=218℃,BASF社製)
(2)塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体 0.2
(商品名:ルビカットFC550,Tg=207℃,BASF社製)
(3)ポリオキシエチレン(16)ポリオキシプロピレングリコール(17) 2.0
(4)ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(17)グリコール 1.0
(5)エタノール 50.0
(6)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.1
(7)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.1
(8)1,3−BG 1.0
(9)塩化ステアリルトリメチルアンモニイウム 0.5
(10)クエン酸ナトリウム 0.05(11)香料 0.1
(12)精製水 残 余
(製法)(5)に(3),(4),(6)〜(9)および(11)を均一に混合溶解し、(12)を加えた後、(1),(2)および(10)を加えて均一に混合し、容器に充填してヘアローションを調整した。
実施例10(ヘアスプレー) (%)
(1)(VP/アクリレート/ラウリルメタアクリレート)コポリマー 5.0
(商品名:STYLIZE 2000,Tg=180℃,
アイエスピー・ジャパン社製)
(2)ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(20)セチルエーテル 2.0(3)エタノール 42.0(4)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.1(5)香料 0.1(6)精製水 残 余(7)液化石油ガス(0.3MPa,25℃) 50.0
(製法)(1)〜(6)を均一に混合溶解して原液を作成し、エアゾール耐圧容器に充填し、噴射剤(7)を充填しヘアスプレーを調整した。

Claims (2)

  1. (A)ガラス転移点が160℃以上の水溶性高分子化合物
    (B)下記一般式(1)
    Figure 2010189307
    (上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)で示される酸化プロピレン重合体(C)低級アルコール
    を含有し、ヘアアイロンを使用する前に毛髪に塗布することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. (A)ガラス転移点がヘアアイロンの使用温度以上の水溶性高分子化合物
    (B)下記一般式(1)
    Figure 2010189307
    (上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)で示される酸化プロピレン重合体(C)低級アルコール
    を含有し、ヘアアイロンを使用する前に毛髪に塗布することを特徴とする毛髪化粧料。
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