JP5235065B2 - 毛髪化粧料およびヘアスプレー用組成物 - Google Patents
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「マルセル 8月号」、『スタイリング剤の特徴・特性を探る』 亀谷潤著、新美容出版株式会社、2007年発行、第14〜15頁 「BASIC CHEMICAL」、『スタイリング剤の種類と特徴』 日本パーマネントウェーブ工業組合編、新美容出版株式会社、2006年発行、第92〜93頁
(ブリーチ処理毛の作製)
化学的処理を全く受けていない毛髪に下記のブリーチ処理をし、以下の評価に用いた。
トーナーブリーチパウダ−EX(粉末ブリーチ剤:中野製薬株式会社製)とキャラデコオキサイドEX06(過酸化水素系酸化剤:中野製薬株式会社製)を1:3(質量比)となるように混合したブリーチ剤を、毛髪に質量比1:1の割合で塗布し、30℃、30分間の条件で処理した後、10質量%のSDS溶液(ドデシル硫酸ナトリウム溶液)によって洗浄し、その後乾燥した。
上記でブリーチ処理した毛髪(0.2g)へ、巻き髪スタイルをセットするためのミスト(「カールエックス グラマラスカール」:中野製薬株式会社製)を適量(約0.2mL)塗布し、ドライヤー等で乾燥後、ヘアアイロン(インディペンデントスチーム:ブラウン社製)を用いて熱処理(アイロン温度:120℃)し、巻き髪を形成した。その後、巻き髪に対して、下記表1に示す各種毛髪化粧料(処方例1〜11)と噴射剤を配合したヘアスプレー用組成物を必要箇所に適量(約2秒間)噴霧した。その際の毛髪表面のツヤ感とコンディションについて下記の方法によって評価した。
試料A:2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を5質量%含有する試料。
試料B:(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ステアリルメタクリレート)共重合体を1質量%含有する試料。
試料C:(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/メタクリル酸n−ブチル/メタクリル酸ナトリウム)共重合体を5質量%含有する試料。
試料D:(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/2ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)共重合体を5質量%含有する試料。
上記処理方法によりセットした巻き髪のツヤ感を、専門のパネラー10名により、以下の3段階(評価点:1〜3点)で評価し、その合計を求め下記の評価基準で評価した。
3点…処理前と比較し、明らかにツヤ感が出た。
2点…処理前と比較し、少しツヤ感がでた。
1点…処理前と比較し、ツヤ感が変らなかった。
◎:26〜30点
○:21〜25点
△:16〜20点
×:10〜15点
上記処理方法によりセットした巻き髪のコンディション(手触り感、指通り感、すべり感の総合)を、専門のパネラー10名により、以下の3段階(評価点:1〜3点)で官能評価し、その合計を求め下記の評価基準で評価した。
3点…処理前と比較し、明らかにコンディションが向上した。
2点…処理前と比較し、少しコンディションが向上した。
1点…処理前と比較し、コンディションが変らなかった。
◎:26〜30点
○:21〜25点
△:16〜20点
×:10〜15点
実施例1と同様にしてブリーチ処理した毛髪(0.2g)へ、巻き髪スタイルをセットするためのミスト(「カールエックス グラマラスカール」:中野製薬株式会社製)を適量(約0.2mL)塗布し、ドライヤー等で乾燥後、ヘアアイロン(インディペンデントスチーム:ブラウン社製)を用いて熱処理(アイロン温度:120℃)し、巻き髪を形成した。その後、巻き髪に対して、下記表2に示す各種毛髪化粧料(処方例5、12〜18)と噴射剤を配合したヘアスプレー用組成物を必要箇所に適量(約2秒間)噴霧した。その際の毛髪表面のツヤ感とコンディションについて実施例1と同様にして評価した。
実施例1と同様にしてブリーチ処理した毛髪(0.2g)へ、巻き髪スタイルをセットするためのミスト(「カールエックス グラマラスカール」:中野製薬株式会社製)を適量(約0.2mL)塗布し、ドライヤー等で乾燥後、ヘアーアイロン(インディペンデントスチーム:ブラウン社製)を用いて熱処理(アイロン温度:120℃)し、巻き髪を形成した。その後、巻き髪に対して、下記表3に示す各種毛髪化粧料(処方例14、19〜25)と噴射剤を配合したヘアスプレー用組成物を必要箇所に適量(約2秒間)噴霧した。その際の毛髪表面のツヤ感とコンディションについて実施例1と同様にして評価した。
実施例1と同様にしてブリーチ処理した毛髪(0.2g)へ、巻き髪スタイルをセットするためのミスト(「カールエックス グラマラスカール」:中野製薬株式会社製)を適量(約0.2mL)塗布し、ドライヤー等で乾燥後、ヘアアイロン(インディペンデントスチーム:ブラウン社製)を用いて熱処理(アイロン温度:120℃)し、巻き髪を形成した。その後、巻き髪に対して、下記表4に示す各種毛髪化粧料と噴射剤を配合したもの(エアゾールスプレー:処方例26〜30)を必要箇所に適量(約2秒間)噴霧した。その際の毛髪表面のツヤ感について実施例1と同様にして評価すると共に、下記の方法によって、カール保持力について評価した。また樹脂との相溶性を評価するために、試料調製時の添加剤の析出の有無についても観察した。
上記処理によってセットした巻き髪を、40℃で24時間放置した後(湿度:90%)、その自然長を比較することによって、カール保持力について評価した。このとき、カール形成直後の長さ(自然長:吊した状態での長さ)を100%とし、24時間放置後の自然長が長くなるにつれて、カール保持力が低くなると評価できるものである。このときの評価基準は下記の通りである。
◎:100%以上、105%未満
○:105%以上、110%未満
△:110%以上、115%未満
×:115%以上、120%未満
実施例4に示した処方例27を基準とし、アシル化加水分解シルクの含有量を変える以外は、上記実施例4と同様にして毛髪をセットし、実施例4と同様にしてカール保持力を評価した。
上記実施例1〜5では、エアゾール式のヘアスプレー用組成物は、毛髪化粧料(原液):ガス(DME)の配合割合が、50:50(質量比)のものであるが、この配合割合が噴射適性に与える影響について調査した。このとき、毛髪化粧料の処方例として実施例5に示した処方例27を用いて、毛髪化粧料(原液):ガス(DME、LPG)の配合割合を変える以外は上記と同様にして毛髪をセットし、下記の方法によって、スプレーの噴射適性(適度な噴霧状態の有無)を評価した。
上記した処理方法と同様にして、巻き髪をセットし、各ヘアスプレー用組成物の噴射適性を専門のパネラー10名により、下記に示す3段階(評価点:1〜3点)で評価し、その合計点によって下記の基準で評価した。
3点…カールをしっかりと包み込み、ほどよい噴霧状態。
2点…カールを包み込むが、やや潰れてしまうような噴霧状態。
1点…カールを包み込むことができず、潰れてしまうような噴霧状態。
◎:26〜30点
○:21〜25点
△:16〜20点
×:10〜15点
実施例1に示したブリーチ処理を2回行った毛髪に対して、上記と同様にして毛髪をセットし、上記実施例4に示した毛髪化粧料(処方例26〜30)を噴霧した後、軽く水洗して乾燥させた毛髪について、下記の方法によって破断強度を測定し、損傷毛髪の修復・回復状態を確認した。このとき、毛髪化粧料として、加水分解シルク、アシル化加水分解シルク、シリル化加水分解シルク、カチオン化加水分解シルクまたはエステル化加水分解シルク等の添加剤を含有していないもの(処方例47)についても、同様の処理を行った。
上記で乾燥させた毛髪について、毛髪10本を任意に選び、「毛髪直径計測システム」(カトーテック株式会社製)により毛髪の直径[長径(mm)および短径(mm)]を計測し、毛髪の横断面(mm2)を下記(1)式より求めた。次に、卓上型材料試験機「テンシロン STA−1150」(株式会社オリエンテックス製)を用い、上記試料の水中における引張り破断値(cN)の測定を行った。その後、横断面(mm2)当りの引張り破断値(cN)を算出することによって、破断強度(cN/mm2)を求めた。このときの評価基準は下記の通りである。
横断面(mm2)=(π/4)×長径(mm)×短径(mm)…(1)
◎:破断強度が1.75×104cN/mm2以上とする。
○:破断強度が1.70×104cN/mm2以上、1.75×104cN/mm2未満とする。
△:破断強度が1.65×104cN/mm2以上、1.70×104cN/mm2未満とする。
×:破断強度が1.65×104cN/mm2未満とする(スプレー未処理の場合の破断強度は1.65×104cN/mm2)
Claims (7)
- 2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体と、(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ステアリルメタクリレート)共重合体を含有するものであり、前記2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体と、(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ステアリルメタクリレート)共重合体の質量割合[2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体:(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ステアリルメタクリレート)共重合体]が、1:1〜5:1であると共に、前記2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体と、(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ステアリルメタクリレート)共重合体の含有量の合計が、毛髪化粧料全体に占める割合で0.002〜0.2質量%であることを特徴とする毛髪化粧料。
- 更に、アシル化加水分解蛋白質を含有するものである請求項1に記載の毛髪化粧料。
- 前記アシル化加水分解蛋白質の含有量が、毛髪化粧料全体に占める割合で0.025〜0.5質量%である請求項2に記載の毛髪化粧料。
- 高温整髪用アイロンまたはホットカーラーを使用した巻き髪をセットするために用いるものである請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪化粧料。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪化粧料に、噴射剤を配合したものであることを特徴とするエアゾール式のヘアスプレー用組成物。
- 前記噴射剤が、液化石油ガスおよび/またはジメチルエーテルである請求項5に記載のヘアスプレー用組成物。
- 前記噴射剤の配合割合が、ヘアスプレー用組成物全体に対して占める割合で10〜90質量%である請求項5または6に記載のヘアスプレー用組成物。
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