JP2008169182A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 利便性およびダメージ毛ケア効果に優れた毛髪化粧料組成物を提供する。
【解決手段】 毛髪化粧料組成物は、毛髪に対して適用したのち、好ましくは洗い流さないで使用するものであり、
下記に示す成分(A)〜成分(D)が配合されたものである。
成分(A)界面活性剤 0.07質量%〜12.5質量%
成分(B)ジメチコノールまたはアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種の
シリコーン誘導体 0.07質量%〜12.5質量%
成分(C)ポリオール類 22.5質量%〜72.5質量%
成分(D)水 0.07質量%〜12.5質量%
さらに成分(E)25℃で液体の油性成分22.5質量%〜72.5質量%が配合されることが好ましく、成分(A)はカチオン性界面活性剤であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は毛髪、特に化学処理や日光などによる損傷が蓄積した、いわゆるダメージ毛のケアに適した毛髪化粧料組成物に関するものである。
従来、様々な原因によるダメージを受けた毛髪をケアするための毛髪化粧料組成物は多数知られており、シャンプー後に使用し、洗い流すタイプのヘアトリートメント剤が広く普及している。このようなタイプのヘアトリートメント剤は、カチオン性界面活性剤および高級アルコールと水からなる連続相ゲルが形成され、シリコーンや植物油などが乳化された、いわゆる水中油型乳化のクリームタイプのものが一般的である(特許文献1)。
一方、洗い流さずに塗布したままにする、いわゆるアウトバスタイプのヘアトリートメント剤も近年普及している。このタイプの特徴として、洗い流さないため毛髪に有効成分を浸透させやすく、使いつづけることにより徐々に実感度が増すといった面と、ダメージが気になる時にいつでもどこでも使用できる手軽さという面がある。アウトバスタイプのヘアトリートメント剤は、洗い流さないことを前提としているため、洗い流すタイプのヘアトリートメント剤と比べると組成物中の油分量が比較的抑えられているものの、基本的な処方骨格はほぼ同様で、いわゆる水中油型乳化のクリームタイプが主流である。またこれとは別に、従来ツヤ出しスプレーやオイルスプレーと呼ばれていたエアゾールスプレータイプの毛髪化粧料組成物も、トリートメント効果を発揮させるべく配合の改良が
なされたり、これより派生した油状のオイルタイプ毛髪化粧料組成物も近年数多く提案されている。(特許文献2〜6)。
特開2001−58931号公報 特開2001−89328号公報(実施例) 特開昭54−151140号公報 特開平4−128213号公報 特開2004−35457号公報 特開2006−249002号公報
ところが、前記特許文献1および2に開示されたような毛髪化粧料組成物は水中油型クリームで、組成物中の主成分は水である。このため、乾いた毛髪に使用する場合、塗布個所にすばやく浸透しすぎてしまい、毛髪全体にのばしづらいという欠点が存在する。使用者としては当然物足らないため重ね付けをしてしまい、結果的に使用量が多量となってしまう。このため、消費量の増大や付けすぎによるべたつきの発生といった問題が生じる。結局のところ、アウトバスタイプのトリートメント剤は本来手軽に使用ができることが特長であったにもかかわらず、塗布後にドライヤー乾燥する必要があるなど、利便性に欠けるという問題が存在する。
一方、特許文献3および4記載の毛髪化粧料組成物は、水分が少量もしくはほとんど含まれないエアゾールスプレータイプの毛髪化粧料組成物である。しかしこれらエアゾールスプレータイプの毛髪化粧料組成物は、毛髪表面全体に均一に塗布することはできても、根元付近には十分浸透させることはできなかったり、周囲への飛び散りが
生じるなど、利便性の問題は解決されていない。
特許文献5および6は、前記エアゾールスプレータイプの毛髪化粧料組成物の原液部分に相当するような油性の液状毛髪化粧料組成物で、少量の化粧料を手のひらにとり、ダメージ部分にもみこみようにして塗布するものである。このため、根元付近への浸透、周囲への飛び散りといった問題は解消されている。しかし、少量の液状毛髪化粧料組成物を手のひらに取り、手にのばすといった作業は、手から液が垂れ落ちたりするなど不慣れな人にとっては容易ではない。また少量使用を前提とするため、乾いた毛髪全体に均一に塗布することも困難である。結局のところ、これらの問題を回避するために毛髪をあらかじめ水で濡らし、その上に毛髪化粧料組成物を塗布する方法を推奨せざるを得ず、利便性においては依然問題点が存在する。さらに、特許文献3〜6記載の毛髪化粧料組成物はいずれも液状であり、ダメージケア効果の実感度および持続性とも十分ではなかった。
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、配合される成分間の相乗的な作用に基づき、毛髪全体に均一かつ容易に塗布できる利便性と、実感度および持続性の高い優れたダメージ毛ケア効果とを備えた、新規な毛髪化粧料組成物を提供するものである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、下記に示す成分(A)〜成分(E)が配合されたことを特徴とするものである。なお、以下記載する%表示は、特記ない限り全て組成物全体に対する質量%を意味する。
成分(A):界面活性剤 0.07質量%〜12.5質量%
成分(B):ジメチコノールまたはアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種 のシリコーン誘導体 0.07質量%〜12.5質量%
成分(C):ポリオール類 22.5質量%〜72.5質量%
成分(D):水 0.07質量%〜12.5質量%
請求項2に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、請求項1に係る発明において、さらに成分(E)25℃で液体の油性成分22.5質量%〜72.5質量%が配合されたことを特徴とするものである。
請求項3に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、請求項1または2に係る発明において、成分(A)の界面活性剤がカチオン性界面活性剤であることを特徴とするものである。
請求項4に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、請求項3に係る発明において、カチオン性界面活性剤がジアルキル(C10−C22)ジメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤であることを特徴とするものである
請求項5に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、請求項1〜4に係る発明において、成分(C)のポリオール類がグリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、重合度が3〜10であるポリグリセリンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするものである。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の発明の毛髪化粧料組成物には、成分(A)として界面活性剤0.07質量%〜12.5質量%、成分(B)としてジメチコノールまたはアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種のシリコーン誘導体0.07質量%〜12.5質量%、成分(C)としてポリオール類22.5質量%〜72.5質量%、成分(D)として水0.07質量%〜12.5質量%とが含まれている。成分(A)〜成分(D)がこのように配合されている場合、これら成分がゲル状の複合体を形成しているものと推定される。このため本発明の毛髪化粧料組成物は、適切な粘性を有するので、手指にとりやすく毛髪全体に容易に均一に塗布でき、利便性に優れたものとなる。また本発明の毛髪化粧料組成物が毛髪に塗布された後も、前記ゲル状の複合体が毛髪内に染み込まず、毛髪表面をゲル状のままコーティングするので、ダメージ毛ケア効果の実感度および持続性を高める効果を発揮するものと推定される。
ところで、一般的にくせ毛と呼ばれるうねりのある毛髪を直毛にするためには、一般的にアルカリ成分およびチオグリコール酸、亜硫酸塩などの還元剤を含む毛髪矯正剤を使用することが知られている。しかし、このような矯正剤は毛髪損傷を伴い、また使用法も煩雑であるという問題が従来より存在している。本発明の毛髪化粧料組成物は、前記コーティング効果に基づくものと推定される毛髪矯正効果も発揮するので、毛髪損傷を伴わず、手軽に使用できる毛髪矯正剤としても利用が可能である。
請求項2に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、請求項1にかかる発明において、さらに成分(E)として25℃で液体の油性成分22.5質量%〜72.5質量%が含まれている。成分(E)がこのように含まれている場合、ゲル状複合体によるコーティング力がさらに向上するため、請求項1に係る発明のダメージ毛ケア効果の実感度および持続性を一層向上させる。
請求項3に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、請求項1または2に係る発明において、成分(A)がカチオン性界面活性剤であることを特徴とするものである。このように構成した場合、前記毛髪化粧料組成物の毛髪に対する親和性が高まるため付着性が向上し、請求項1または2に係る発明のダメージ毛ケア効果の持続性を一層向上させる。
請求項4に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、請求項3に係る発明において、前記カチオン性界面活性剤がジアルキル(C10−C22)ジメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤であることを特徴とするものである。このため本発明の毛髪化粧料組成物は、より適切な粘性を有するので、手指にとりやすくなる。このため、請求項3に係る発明の利便性をより向上させる。
請求項5に記載した発明の毛髪化粧料組成物は、請求項1〜4に係る発明において、成分(C)のポリオール類がグリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、重合度が3〜10であるポリグリセリンから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とするものである。このように構成した場合、成分(C)と他の必須成分とで形成するゲル状複合体のゲル強度が高くなるので、請求項1〜4に係る発明のダメージ毛ケア効果の実感度および持続性を一層向上させる。さらに、毛髪矯正効果もより発揮する。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の毛髪化粧料組成物は毛髪に対して適用され、次に示す成分(A)〜成分(D)が配合されたものである。
成分(A):界面活性剤 0.07質量%〜12.5質量%
成分(B):ジメチコノールまたはアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種 のシリコーン誘導体 0.07質量%〜12.5質量%
成分(C):ポリオール類 22.5質量%〜72.5質量%
成分(D):水 0.07質量%〜12.5質量%
まず、成分(A)について説明する。この成分(A)は、本発明の毛髪化粧料組成物において連続相となる成分で、成分(B)〜成分(D)とゲル状の複合体を形成する。この複合体は、毛髪化粧料組成物に粘性を付与するとともに、毛髪上において毛髪をコーティングすることによるダメージ毛ケア効果と、毛髪矯正効果を同時に発揮するものと推定される。さらに成分(A)は複合体中において粘度調整作用を発揮するとともに、他の任意配合成分との相溶性を向上させるものと推定される。成分(A)の具体例としては非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POE分岐アルキルエーテル類、POE2級アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類などが挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル(ステアレス−2、ステアレス−20など)、POEベヘニルエーテルなどが挙げられる。POE分岐アルキルエーテル類としてはPOEオクチルドデシルエーテルなどが挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウムなどのモノアルキル(C10−C22)トリメチルアンモニウム塩型、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウムなどのジアルキル(C10−C22)ジメチルアンモニウム塩型、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチルアンモニウムなどのアミドアンモニウム塩型(クオタニウム−33など)、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム(5E.O.)などのエーテルアンモニウム塩型、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメチル硫酸塩などのエステルアンモニウム塩型、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドなどの中和アンモニウム塩型などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのPOEアルキル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、POEアルキルエーテルリン酸およびその塩(POE(20)オレイルエーテルリン酸など)、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
本発明において成分(A)は、前記界面活性剤のうち少なくとも一種が単独で配合されても良く、二種以上組み合わされても良い。成分(A)の配合量は毛髪化粧料組成物中において0.07%〜12.5%であり、好ましくは0.1%〜10.0%、より好ましくは0.5〜7.0%、さらに好ましくは1.0%〜5.0%である。配合量が0.07%未満であると、適切なゲル状の複合体を形成しないので本発明の効果が十分得られず、12.5%を超えると、複合体が固化してしまうので本発明の効果を発揮しないため好ましくない。
本発明の毛髪化粧料組成物においては、成分(A)は毛髪との親和性がより高く、本発明の効果をもっともよく発揮することからカチオン性界面活性剤であることが好ましく、ジアルキル(C10−C22)ジメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤であることがもっとも好ましい。
次に、成分(B)について説明する。成分(B)は、成分(A)と同様本発明の毛髪化粧料組成物において連続相となる成分で、成分(A)、成分(C)および成分(D)とゲル状の複合体を形成する。成分(B)のジメチコノールとは、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサンのINCI名称であり、本発明においては低粘度タイプから高粘度タイプまでいずれも使用可能である。
成分(B)のアミノ変性シリコーンとは、シリコーン骨格に直接あるいは置換基を介してアミノ基を有する変性シリコーンの一種で、具体例としてはアモジメチコン、アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン共重合
体、アミノプロピルジメチコン、高重合アミノプロピルジメチコン、アミノポリエーテル変性シリコーン、アミノグリコール変性シリコーン、アクリル・アミノ変性シリコーン、アミノフェニル変性シリコーンが挙げられる。本発明においては低粘度タイプから高粘度タイプまでいずれも使用可能である。
本発明において成分(B)は、前記シリコーン誘導体のうち少なくとも一種が単独で配合されても良く、二種以上組み合わされても良い。成分(B)の配合量は前記組成物中において0.07%〜12.5%であり、好ましくは0.1%〜10.0%である。配合量が0.07%未満であると、他成分との相乗効果を十分発揮できず、本発明の効果が得られない。12.5%を超えると、毛髪化粧料組成物の油性感が強くなりすぎるため手指から滑り落ちやすくなってしまうなど、利便性を損なうため好ましくない。
次に、成分(C)について説明する。この成分(C)も、本発明の毛髪化粧料組成物において連続相となる成分で、成分(A)、成分(B)および成分(D)とともに複合体を形成する。成分(C)の具体例としては多価アルコール、グリセリン重合体、ポリアルキレングリコールなどが挙げられる。多価アルコールの具体例としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどのグリコール類、グリセリンなどが挙げられる。グリセリン重合体の具体例としては、ジグリセリン、またはトリグリセリンおよびデカグリセリンなどの重合度が3〜10であるポリグリセリンが挙げられる。ポリアルキレングリコールの具体例としては、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG−4、PEG−12など)、ポリプロピレングリコール(PPG−7、PPG−20など)、ポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)ブロックポリマーなどが挙げられる。成分(C)としてはこのうちグリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、重合度が3〜10であるポリグリセリンから選ばれる少なくとも一種であることがより好ましく、グリセリン、ジグリセリン、重合度が3〜10であるポリグリセリンから選ばれる少なくとも一種であることが特に好ましい。
本発明において成分(C)は、前記ポリオール類のうち少なくとも一種が単独で配合されても良く、二種以上組み合わされても良い。成分(C)の配合量は毛髪化粧料組成物において22.5%〜72.5%であり、好ましくは25.0%〜70.0%、より好ましくは30.0%〜70.0%、さらに好ましくは35.0%〜70.0%である。配合量が22.5%未満であると、適切なゲル状の複合体を形成しないので本発明の効果が十分得られず、52.5%を超えると複合体が成分(C)自体に溶解してしまい、粘度が低下し利便性を損なうので好ましくない。
次に、成分(D)について説明する。成分(D)も本発明の毛髪化粧料組成物中において連続相となる成分で、前記成分(A)〜成分(C)とともにゲル状の複合体を形成する。さらに成分(D)は複合体中において油性感を低下させ、手指との親和性を向上させる成分と推定される。このため、毛髪化粧料組成物は容器から手指でとりやすくなり、利便性向上に寄与するものと推定される。
成分(D)の配合量は毛髪化粧料組成物中に0.07%〜12.5%であり、好ましくは0.1%〜10.0%である。この配合量が0.07%未満の場合は、毛髪化粧料組成物の油性感が強すぎるため指ですくいとりにくくなるなど利便性が低下し、12.5%を越える場合はゲル状の複合体を十分形成しないので、本発明の効果が得られないため好ましくない。
次に、成分(E)について説明する。成分(E)は、本発明の毛髪化粧料組成物において成分(A)〜成分(D)が形成するゲル状の複合体からなる連続相中に分散されるものと推定される。成分(E)は毛髪化粧料組成物の展延性を向上させるため利便性向上に寄与し、さらに複合体中の各成分との相乗効果によりダメージ毛ケア効果、並びに毛髪矯正効果を発揮するものと推定される。成分(E)の具体例としては、25℃で液状の炭化水素、25℃で液状の動植物油、25℃で液状のロウ類、25℃で液状の高級アルコール、25℃で液状の高級脂肪酸、25℃で液状のエステル類、成分(B)に該当しない25℃で液状のシリコーン誘導体などが挙げられる。
25℃で液状の炭化水素の具体例としては、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、揮発性イソパラフィン、イソドデカン、ミネラルオイル(流動パラフィン)、α−オレフィンオリゴマー、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテンなどが挙げられる。25℃で液状の動植物油の具体例としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油などが挙げられる。25℃で液状のロウ類の具体例としてはホホバ油などが挙げられる。25℃で液状の高級アルコールの具体例としては、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコールなどが挙げられる。
25℃で液状の高級脂肪酸の具体例としてはイソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸などが挙げられる。25℃で液状のエステル類の具体例としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、パルミチン酸オクチル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジオクタン酸エチレングリコール、カプリル酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、25℃で液状のトリグリセライドなどの脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)などの25℃で液状のアミノ酸エステルなどが挙げられる。
25℃で液状のトリグリセライドの具体例としては、トリオレイン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ラウリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・リノール酸)グリセリルなどが挙げられる。成分(B)に該当しない25℃で液状のシリコーン誘導体は、動粘度が500000mm/s以下、好ましくは10,000mm/s以下、より好ましくは100mm/s以下のもので、具体例としてはメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサンなどが挙げられる。
これら25℃で液状の油分のうち、本発明の効果をさらに向上させることができることから、(E)成分として軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、揮発性イソパラフィンおよびイソドデカンなどのイソパラフィン類、ミネラルオイル(流動パラフィン)、動粘度が100mm/s以下のメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサンから選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましい。
本発明において成分(E)は、前記25℃で液体の油性成分から選ばれる少なくとも一種が単独で配合されても良く、二種以上組み合わされても良い。成分(E)の配合量は毛髪化粧料組成物中において22.5%〜72.5%であり、好ましくは25.0%〜70.0%、より好ましくは30.0〜70.0%、さらに好ましくは35.0%〜70.0%である。
本発明における毛髪化粧料組成物の剤型としては、液状に近いゲルローション状から固形状までいずれの剤型もとりうるが、本発明の効果である利便性をもっとも効果的に発揮するためには、25℃においてクリーム状〜ソフトペースト状となるよう構成することが好ましい。
本実施形態の毛髪化粧料組成物には、本発明で得られる効果を損なわない範囲で任意成分として前記成分(A)〜成分(E)の他に、その他の任意成分を配合することができる。その他の成分として、シリコーン誘導体、炭化水素類、動植物油類、ロウ類、高級アルコール類、高級脂肪酸類、エステル類、アルキルグリセリルエーテルなどの油性成分のうち成分(B)または成分(E)に該当しない25℃で固形のもの、合成高分子類、半合成高分子類、天然高分子類、溶剤、pH調整剤、保湿剤、粘度調整剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤(メチルパラベンなど)、金属封鎖剤(ヒドロキシエタンジホスホン酸など)、賦形剤、色素、香料などを配合することも可
能である。
25℃で固形のシリコーン誘導体の具体例としては、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ペンダント型ポリエーテル変性シリコーン、ABN型ポリエーテル変性シリコーン、末端ポリエーテル変性シリコーンおよびグリセリン変性シリコーンなどのシリコーン誘導体のうち動粘度が500000mm/sを超えるもの、アルキル変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、シリコーンエラストマーおよびポリメチルシルセスキオキサンなどの粉末状シリコーンが挙げられる。
25℃で固形の炭化水素類の具体例としては、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリンなどが挙げられる。25℃で固形の動植物油類の具体例としては、牛脂、馬脂、水素添加卵黄脂肪油、カカオ脂、シア脂、パーム脂、水素添加パーム核油、水素添加ヒマシ油、テオブロマグランディフロラム種子脂などが挙げられる。25℃で固形のロウ類の具体例としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ラノリン、コメヌカロウ、サトウキビロウ、虫白ロウ、パームロウ、モンタンロウ、モクロウ、雪ロウなどが挙げられる。25℃で固形の高級アルコール類の具体例としては、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコールなどが挙げられる。
25℃で固形の高級脂肪酸類の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、リシノレイン酸などが挙げられる。25℃で固形のエステル類の具体例としては、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリルなどが挙げられる。25℃で固形のアルキルグリセリルエーテルの具体例としては、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテルなどが挙げられる。
合成高分子類の具体例としては、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体カリウム塩液、アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸共重合体液、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・プロピオン酸ビニル共重合体、メチルビニルエーテル・マレイン酸モノブチルエステル共重合体、アクリルアミド・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体、ビニルピロリドン・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、四級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン誘導体、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸共重合体、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体などが挙げられる。
半合成高分子類の具体例としては、カチオン化セルロース誘導体(ポリクオタニウム−10など)、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロース塩、カルボキシメチルデキストラン、カルボキシメチルキチン、オキシアルキレン化キサンタンガム、キトサン誘導体などが挙げられる。
天然高分子類の具体例としては、アラビアガム、カラギーナン、ガラクタン、グアーガム、クインスシードガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、ヒアルロン酸、カードラン、サクシノグルカン、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、タラガム、ジェランガム、アルギン酸誘導体などが挙げられる。
溶剤の具体例としては、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニスアルコール、p−メチルベンジルアルコール、α−ジメチルフェネチルアルコール、α−フェニルエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、2−ベンジルオキシエタノール、N−アルキルピロリドン、炭酸アルキレン、アルキルグルコシド、アルキルエーテル類が挙げられる。
pH調整剤の具体例としては、各種有機酸および無機酸、有機および無機アルカリが挙げられ、たとえばグリコール酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などのヒドロキシカルボン酸類、アンモニウム塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸塩、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどのアミン類、およびそれらの塩などが挙げられる。また前記酸およびアルカリを任意に組み合わせて緩衝系としても良い。
保湿剤の具体例としては、アミノ酸類、糖類、ムコ多糖類、リン脂質、蛋白誘導体などが挙げられ、たとえばグリシン、アラニン、L−アルギニン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、L−グルタミン酸、L−フェニルアラニン、L−テアニン、タウリン、イノシトール、マルチトール、トレハロース、ラフィノース、フィタントリオール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、レシチン、ホスファチジルイノシトール、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、加水分解ダイズ、加水分解コムギ、加水分解シルク、加水分解コメタンパク、加水分解アーモンドタンパク、加水分解コンキオリンなどの加水分解タンパクおよびそれらの四級化誘導体、シリル化誘導体が挙げられ、その配合量は0.1%〜10.0%であることが好ましい。
これら任意成分のうち、本発明の効果である毛髪の仕上がり感、毛髪矯正効果の持続性をより向上させることができることから、保湿剤が配合されることが好ましい。
本実施形態の毛髪化粧料組成物の毛髪への適用は、毛髪化粧料組成物を手に直接取って毛髪に塗布することによって行われる。前記毛髪はぬれた状態でも乾いた状態でもよく、塗布後に洗い流しても洗い流さなくても良いが、本発明の効果をより高めるために毛髪化粧料組成物を水で洗い流さないことが好ましい。
次に、実施例および比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜85および比較例1〜26)
長さ20センチのヒト直毛またはくせのある黒毛の毛束をブリーチ剤(ホーユー株式会社製 ビューティーンブリーチ プラチナブロンド)を用いて常法により一回処理したのち、シャンプー、リンス(ホーユー株式会社製 ビゲントリートメントシャンプー、トリートメントリンス)後、ドライヤーでほぼ完全に乾燥させることにより、本発明の評価に使用する毛束を作成した。(以下、直毛の黒毛毛束をブリーチ剤処理して得られた毛束を「直毛毛束」、くせのある黒毛毛束をブリーチ剤処理して得られた毛束を「くせ毛束」と称する。)下記に示す実施例および比較例の毛髪化粧料組成物を常法に従い調製し、50g入り軟膏容器に充填した毛髪化粧料組成物を各自がすくい取り、適量を直毛毛束およびくせ毛束に均一に塗布した。各実施例および比較例において、容器から化粧料をすくい取るときの取りやすさ、毛髪矯正効果、塗布時のなじみやすさ、塗布時ののび、毛髪の仕上がり感、効果の持続性について以下に示す方法で測定し、それらの結果を表1〜表6に記載した。
<取りやすさ>
毛髪化粧料組成物が満注となった軟膏容器から、10名のパネラー各自が利き手の人差し指および中指の2本で毛髪化粧料組成物を取り出したのち、毛髪に塗布してもらうという想定における毛髪化粧料組成物の取りやすさを評価した。そして、思った量が一度で取れ、指から落ちることもなく良好だった場合を4点、取りやすさに問題ない場合を3点、やや取りにくく、指からこぼれそうになった場合を2点、非常に取りにくく指からこぼれ落ちる場合を1点とする4段階で評価した。10名のパネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
<毛髪矯正効果>
10名のパネラーが、くせ毛束にそれぞれの毛髪化粧料組成物を塗布し、直後の毛髪の形状を未塗布毛との比較により目視にて確認し、くせが十分矯正された(4点)、ややくせが残るが問題ない(3点)、あまりくせが矯正されていない(2点)、毛髪化粧料組成物未塗布のくせ毛束と全く差がないか悪化した(1点)の4段階で評価した。
各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
<塗布時のなじみやすさ>
10名のパネラーが、直毛毛束にそれぞれの毛髪化粧料組成物を塗布する際に、毛髪化粧料組成物が毛によくなじみ、指残りが全くない(4点)、なじみ、指残りの少なさとも問題ない(3点)、ややなじみが悪く、指残りも多少ある(2点)、なじみが悪く指に残る感じがする(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
<塗布時ののび>
10名のパネラーが、直毛毛束にそれぞれの毛髪化粧料組成物を塗布する際に、毛髪化粧料組成物を塗布した場所に吸い込まれず、毛先まで思ったとおりのびて均一に塗布できた(4点)、吸い込みも問題なく、のびも問題ない(3点)、やや吸い込みがあり、やや毛先までのばしづらい(2点)、塗布した場所に吸い込まれてしまい、毛先までのびない(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
<毛髪の仕上がり感>
10名のパネラーが、直毛毛束にそれぞれの毛髪化粧料組成物を塗布した直後に毛髪の感触を確認し、指通りと滑らかさいずれも非常に優れる(4点)、指通りよく、滑らかさがある(3点)、やや指通りが悪く、滑らかさにやや欠ける(2点)、指通りが悪く、滑らかさがない(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
<効果の持続性>
10名のパネラーが、毛髪化粧料組成物を塗布した直毛毛束およびくせ毛束を、25℃55%RHの恒温恒湿槽に12時間放置した後に、毛髪の仕上がり感、毛髪矯正効果を前記と同様の方法で再度評価し、直後の評価と変わらず持続性が良好と認められる(4点)、やや効果が低下しているものの、持続性が認められる(3点)、効果が低下しており持続性があまり認められない(2点)、効果が失われており持続性がない(1点)の4段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が3.6点以上を◎(優れている)、2.6点以上3.5点以下を○(良好)、1.6点以上2.5点以下を△(やや悪い)、1.5点以下を×(悪い)とし、評価結果とした。
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表1〜6に示したように、実施例1〜85の毛髪化粧料組成物はいずれも成分(A)〜成分(D)がそれぞれ請求項記載のとおり配合されているので、使用感、毛髪の仕上がり感、毛髪矯正効果、持続性いずれも優れていた。これに対して、表7および表8に示した比較例1〜26の毛髪化粧料組成物はいずれも成分(A)〜成分(D)がそれぞれ請求項記載のとおり配合されていないため、本発明の効果は得られないことが分かる。
本発明において、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・成分(E)として軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、揮発性イソパラフィン、イソドデカン、ミネラルオイル(流動パラフィン)、動粘度が100mm/s以下のメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンおよびオクタメチルトリシロキサンから選ばれる少なくとも一種22.5%〜72.5%が配合されたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項記載の毛髪化粧料組成物。このように構成した場合、請求項2〜5記載の発明の効果をさらに向上させることができる。
・保湿剤0.1%〜10.0%が配合された請求項1〜5のいずれか一項記載の毛髪化粧料組成物。このように構成した場合、毛髪の仕上がり感、毛髪矯正効果の持続性をより向上させることができる。

Claims (5)

  1. 以下の成分(A)〜成分(D)が配合されたことを特徴とする毛髪化粧料組成物。
    (A)界面活性剤 0.07質量%〜12.5質量%
    (B)ジメチコノールおよびアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種の
    シリコーン誘導体 0.07質量%〜12.5質量%
    (C)ポリオール類 22.5質量%〜72.5質量%
    (D)水 0.07質量%〜12.5質量%
  2. さらに成分(E)25℃で液体の油性成分22.5質量%〜72.5質量%が配合されたことを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料組成物
  3. 前記成分(A)界面活性剤がカチオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1または2いずれか一項記載の毛髪化粧料組成物
  4. 前記カチオン性界面活性剤がジアルキル(C10−C22)ジメチルアンモニウム塩型カチオン性界面活性剤である請求項3記載の毛髪化粧料組成物
  5. 前記成分(C)ポリオール類がグリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールおよび重合度が3〜10であるポリグリセリンから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の毛髪化粧料組成物
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