JP2009107975A - 整髪料 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗布性が良く、ごわつきが少なく手触りの良い仕上がりで、整髪性が高くかつ、洗髪時の洗浄性の高いヘアワックスの提供。
【解決手段】ロウ類としてはキャンデリラワックス及びマイクロクリスタリンワックス、を配合し、かつグリコシルトレハロースを併せて配合することで、高い整髪性を持ちながら塗布性や手触り感を損ねず、かつ洗髪時の洗浄性が高い整髪料であり、整髪料全体に対する割合で、(a)グリコシルトレハロース:0.1〜20質量%、(b)キャンデリラロウ:0.1〜45質量%、および(c)マイクロクリスタリンワックス:0.1〜45質量%、を夫々配合し、(b)および(c)の合計配合量が0.2〜50質量%である。
【選択図】なし
【解決手段】ロウ類としてはキャンデリラワックス及びマイクロクリスタリンワックス、を配合し、かつグリコシルトレハロースを併せて配合することで、高い整髪性を持ちながら塗布性や手触り感を損ねず、かつ洗髪時の洗浄性が高い整髪料であり、整髪料全体に対する割合で、(a)グリコシルトレハロース:0.1〜20質量%、(b)キャンデリラロウ:0.1〜45質量%、および(c)マイクロクリスタリンワックス:0.1〜45質量%、を夫々配合し、(b)および(c)の合計配合量が0.2〜50質量%である。
【選択図】なし
Description
本発明は、頭髪(毛髪)の整髪を目的とする化粧料に関するものである。
最近、頭髪(毛髪)の整髪に関し、ロウ成分を配合した、一般にヘアワックスと呼ばれる製品が市場に多く見られる。ヘアワックスは通常、クリーム剤型のものが多いがヘアワックス類として、乳液状、ゲル状、エアゾールなども見られる。
ヘアワックス類は、一般にロウ成分を乳化することにより整髪性を得る整髪料の総称であり、通常、ロウ成分の配合比率を高くし整髪性を高くする処方設計になっているものが一般に知られる。しかし、整髪性を高めるためにロウ成分の配合量を高くすると、手のひらでの製剤の伸びが悪くなったり、整髪時に髪がひっかかったりする。これらを回避するために、シリコーン油を配合することがある。(例えば、特許文献1)
またヘアワックスは手のひらで十分に伸ばしてから頭髪に塗布する使用方法が一般的であるため、べたつきの少ない特性が求められる。このべたつきを回避するために、シリコーンワックスを配合する例もある。(例えば、特許文献2、3)
しかしながら、シリコーン類を処方系に配合した場合には、べたつき感が軽減されることや手のひらでの伸びの良さが向上するなどの整髪時の操作性は上がっても、整髪性そのものは同時に下がってしまう傾向がある。
またヘアワックスは手のひらで十分に伸ばしてから頭髪に塗布する使用方法が一般的であるため、べたつきの少ない特性が求められる。このべたつきを回避するために、シリコーンワックスを配合する例もある。(例えば、特許文献2、3)
しかしながら、シリコーン類を処方系に配合した場合には、べたつき感が軽減されることや手のひらでの伸びの良さが向上するなどの整髪時の操作性は上がっても、整髪性そのものは同時に下がってしまう傾向がある。
一方、シリコーンを配合することで下がってしまう整髪性を補うために従来アクリル樹脂アルカノールアミン液などのアクリル系樹脂を同時に配合することがある。(例えば、特許文献2、3)
この類の樹脂を配合することで、整髪性の向上は望める一方、整髪後に極端に頭髪がごわつきを生じ手触り感を損なうなど、性能的に思わしくない面もある。
この類の樹脂を配合することで、整髪性の向上は望める一方、整髪後に極端に頭髪がごわつきを生じ手触り感を損なうなど、性能的に思わしくない面もある。
また最近では、整髪後の頭髪のごわつきを軽減させるために、アクリル系樹脂を避けて例えばポリウレタン系の軟らかい質感を活かすことも研究されており、ごわつきがなくかつ整髪性が高い整髪料への関心が高いことが伺える。(例えば、特許文献4、5)
しかしながら、皮膜形成する樹脂特有のごわつきは完全には払拭できず、かつ洗髪時には洗い流しにくい課題がある。
しかしながら、皮膜形成する樹脂特有のごわつきは完全には払拭できず、かつ洗髪時には洗い流しにくい課題がある。
さらに先行技術として、アクリル系樹脂を使用せずに整髪性を高める技術に関連する特許文献を調査したところ、特に、「α、α−トレハロースの糖質誘導体(グリコシルトレハロース)」にその効果が高いことが報告されている。(例えば、特許文献6)
しかし、その洗浄性が高いことに関する記述はない。
しかし、その洗浄性が高いことに関する記述はない。
尚、グリコシルトレハロースの洗浄性に関しては皮膚洗浄剤組成物として、すすぎ時の感触の良さが報告されているが整髪料としての報告はなされていない。(例えば、特許文献7)
特開2007−001887号公報 特許請求の範囲など
特開平08−092045号公報 特許請求の範囲など
特開2005−213252号公報 特許請求の範囲など
特表2004−522724号公報 特許請求の範囲など
特開2005−082576号公報 特許請求の範囲など
特開2006−232820号公報 特許請求の範囲など
特開2006−193484号公報 特許請求の範囲など
グリコシルトレハロース、およびロウ類としてキャンデリラロウ、およびマイクロクリスタリンワックス、を配合したものであることを特徴とする整髪料。
従来のヘアワックス類では配合されるロウ成分を増量することで整髪性は向上するが、単にロウ成分を増量しても、量が多くなるにつれ塗布性や整髪後の手触りが悪くなる傾向が生じる。これを回避するために、アクリル系樹脂を配合すると整髪性は高くなるが、ごわつきが生じ整髪後の手触りが悪くなり、また洗髪時の洗浄性が低下する。これらの不十分な点を回避し、塗布性が良く、ごわつきが少なく手触りの良い仕上がりで、整髪性が高くかつ、洗髪時の洗浄性の高いヘアワックス類が求められていた。
従来のヘアワックス類では配合されるロウ成分を増量することで整髪性は向上するが、単にロウ成分を増量しても、量が多くなるにつれ塗布性や整髪後の手触りが悪くなる傾向が生じる。これを回避するために、アクリル系樹脂を配合すると整髪性は高くなるが、ごわつきが生じ整髪後の手触りが悪くなり、また洗髪時の洗浄性が低下する。これらの不十分な点を回避し、塗布性が良く、ごわつきが少なく手触りの良い仕上がりで、整髪性が高くかつ、洗髪時の洗浄性の高いヘアワックス類が求められていた。
従って上記課題は、本発明の下記整髪料の提供によって解決される。すなわち本発明によれば、ロウ類としてはキャンデリラワックスおよびマイクロクリスタリンワックス、を配合し、かつグリコシルトレハロースを併せて配合することで、高い整髪性を持ちながら塗布性や手触り感を損ねず、かつ洗髪時の洗浄性が高い整髪料が提供される。
本件に関し、種々の処方系において誠心誠意研究したところ、グリコシルトレハロースおよび、ロウ類としてキャンデリラロウおよびマイクロクリスタリンワックス、を同時に配合する組合せは、高い整髪性をもった整髪料が提供される。また、グリコシルトレハロースおよび、ロウ類としてキャンデリラロウおよびマイクロクリスタリンワックス、を同時に配合した処方系では、優れた整髪性を持ちながら塗布性や手触り感を損ねず、かつ洗髪時の洗浄性が高い整髪料が提供される。
本発明の整髪料は、剤型としてクリーム状、ゲル状、エアゾール、液状、高粘性液状、乳液状、など種々のタイプが可能で、特に限定されるものではない。
本発明の整髪料は、グリコシルトレハロース、キャンデリラロウおよびマイクロクリスタリンワックス、は必須成分であるが、その他整髪料に通常含まれる添加剤を含むものであっても良い。
ここで挙げる成分(a)グリコシルトレハロースとは、α−グルコシルα,α−トレハロース、α−マルトシルα,α−トレハロース、α−マルトトリオシルα,α−トレハロース、α−マルトテトラオシルα,α−トレハロース、よりなる群から選ばれる1種以上であるトレハロース誘導体群を指す。
上記(a)成分は、整髪料全体に対する割合で、0.1〜20質量%程度で配合することが好ましい。この配合量が0.1質量%未満では、十分な整髪性が得られず、20質量%を超えると、手のひらで製剤を伸ばす際に伸び難くなるばかりか、非常に整髪がし難くなる。
上記(a)成分は、整髪料全体に対する割合で、0.1〜20質量%程度で配合することが好ましい。この配合量が0.1質量%未満では、十分な整髪性が得られず、20質量%を超えると、手のひらで製剤を伸ばす際に伸び難くなるばかりか、非常に整髪がし難くなる。
この(a)成分は、より好ましくは0.5〜10質量%、さらに好ましくは1〜5質量%配合することで優れた効果を得る。
また、(b)キャンデリラロウおよび(c)マイクロクリスタリンワックスを合計したロウ類の量は、整髪料全体に対する割合で、0.2〜50質量%程度が好ましい。上記(b)成分および(c)成分の合計配合量が、0.1質量%以下では、十分な整髪性が得られず、50質量%を超えると、整髪料の剤質が硬くなって手のひらで伸ばす際に伸び難くなるばかりか、ベタツキが生じ洗浄性が悪くなる。この(b)成分および(c)成分の合計配合量は、好ましくは3〜35質量%程度、より好ましくは5〜25質量%程度である。
尚、(b)成分と(c)成分の配合割合は、1:10〜10:1が好ましい。上記(b)成分および(c)成分のうちキャンデリラロウ若しくはマイクロクリスタリンワックスのどちらかしか含まない場合、若しくは(b)成分または(c)成分のどちらかに極端な配合割合の場合、十分な整髪性が得られない。
尚、(b)成分と(c)成分の配合割合は、1:10〜10:1が好ましい。上記(b)成分および(c)成分のうちキャンデリラロウ若しくはマイクロクリスタリンワックスのどちらかしか含まない場合、若しくは(b)成分または(c)成分のどちらかに極端な配合割合の場合、十分な整髪性が得られない。
本発明の整髪料において、上記成分に界面活性剤を加えて乳化若しくは可溶化することで整髪料として、優れた性能を示す。乳化若しくは可溶化に関して、界面活性剤として特に下記に挙げるような非イオン界面活性剤を加えて行うか、若しくは高級脂肪酸石鹸を用いることがより有効である。
本発明で用いる非イオン界面活性剤類として、具体的には、(d)ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。このうち、少なくともポリオキシエチレンセチルエーテルを用いることがより好ましく、(d)成分のうちポリオキシエチレンセチルエーテルの単独若しくは他の界面活性剤との併用によって、界面活性剤による効果が特に有効に達成される。このポリオキシエチレンセチルエーテルを加えた場合には、手のひらでのクリームの伸びが良い。
また、本発明で用いる界面活性剤としては、高級脂肪酸石鹸を用いることも可能である。具体的には、整髪料の製造工程上で、高級脂肪酸をアルカリで中和する方法をとる。高級脂肪酸としては、(e)ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、ヒドロキシステアリン酸、セロチン酸等が挙げられ、アルカリとして水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アルギニン等が挙げられる。中和量に関しては、高級脂肪酸の種類、配合量によって決定する。一方で、高級脂肪酸とアルカリはあらかじめ中和したものを用いても良い。(e)成分のうち少なくともヒドロキシステアリン酸と水酸化ナトリウムとの高級脂肪酸石鹸、若しくは他の高級脂肪酸石鹸によって、界面活性剤による効果が特に有効に達成される。このヒドロキシステアリン酸と水酸化ナトリウムとの高級脂肪酸石鹸を加えた場合には、手のひらでの製剤の伸びが良い。
本発明で用いる非イオン界面活性剤類として、具体的には、(d)ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。このうち、少なくともポリオキシエチレンセチルエーテルを用いることがより好ましく、(d)成分のうちポリオキシエチレンセチルエーテルの単独若しくは他の界面活性剤との併用によって、界面活性剤による効果が特に有効に達成される。このポリオキシエチレンセチルエーテルを加えた場合には、手のひらでのクリームの伸びが良い。
また、本発明で用いる界面活性剤としては、高級脂肪酸石鹸を用いることも可能である。具体的には、整髪料の製造工程上で、高級脂肪酸をアルカリで中和する方法をとる。高級脂肪酸としては、(e)ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、ヒドロキシステアリン酸、セロチン酸等が挙げられ、アルカリとして水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アルギニン等が挙げられる。中和量に関しては、高級脂肪酸の種類、配合量によって決定する。一方で、高級脂肪酸とアルカリはあらかじめ中和したものを用いても良い。(e)成分のうち少なくともヒドロキシステアリン酸と水酸化ナトリウムとの高級脂肪酸石鹸、若しくは他の高級脂肪酸石鹸によって、界面活性剤による効果が特に有効に達成される。このヒドロキシステアリン酸と水酸化ナトリウムとの高級脂肪酸石鹸を加えた場合には、手のひらでの製剤の伸びが良い。
一方、添加剤としては、例えば保湿剤類、油脂類、高級アルコール類、ラノリン類、フッ素化合物類、シリコーン類、ポリマー・増粘・ゲル化剤類、界面活性剤類(陽イオン界面活性剤類・陰イオン界面活性剤類・両性界面活性剤類)、防腐剤類、キレート剤類、pH調整剤・酸・アルカリ類、溶剤類、抗炎症剤類、紫外線吸収剤、香料、色素類等を配合することができる。
これらの添加剤を例示すると、保湿剤類としては、1,3−ブチレングリコ−ル、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白質・ペプチド類およびその誘導体、アルギニン、セリン、グリシン、グルタミン酸、トリメチルグリシン等のアミノ酸類、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス等の植物抽出成分類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、コンドロイチン硫酸、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム等が挙げられる。
油脂類としては、ヒマシ油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、アボカド油、ゴマ油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、ティーツリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、液状シア脂、ホホバ油等の植物油脂類、流動パラフィン、スクワラン、軽質流動イソパラフィン、セレシン、ワセリン等の炭化水素等、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル等のエステル類、ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、鯨ロウ、セラック、綿ロウ、モクロウ、水添ホホバ油等のロウ類、が挙げられる。ラノリン類としては、液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン等が挙げられる。
高級アルコール類としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール類、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
フッ素系化合物類としては、パーフルオロポリエーテル、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロヒドロキシエチル、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロメチルジステアリルアミド、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロエチルポリエチレングリコールリン酸等のフッ素系化合物誘導体類が挙げられる。
シリコーン類としては、低粘度ジメチルポリシロキサン、高粘度ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノ変性ポリシロキサン、カチオン変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等が挙げられる。
ポリマー・増粘・ゲル化剤類としては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化デンプン、カチオン化グアーガム、ジアリル4級アンモニウムの重合体または共重合体、4級化ポリビニルピロリドン誘導体等、グアーガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸、トラガントガム、デンプン誘導体、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂アルカノールアミン液等が挙げられる。が挙げられる。
陽イオン界面活性剤類としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
陰イオン界面活性剤類としては、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
両性界面活性剤類としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
防腐剤類としては、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸塩類、フェノキシエタノール、四級アンモニウム塩類等が挙げられる。
キレート剤としては、エデト酸塩、ホスホン酸類、ポリアミノ酸類等が挙げられる。
pH調整剤・酸・アルカリ類としては、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、炭酸、フマル酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、塩酸、硫酸、硝酸若しくはそれらの塩類、リン酸水素二ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、アンモニア水、アミノメチルプロパノール若しくはそれらの塩類等が挙げられる。
溶剤類としては、水、エタノールやデカメチルシクロペンタシロキサンの他にも、2−プロパノール等の低級アルコール類等が挙げられる。抗炎症剤類としては、グリチルリチン酸およびその誘導体、グアイアズレン等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルオクチル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルオクチル、オキシベンゾン、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸−2−エチルヘキシルオクチル等が挙げられる。
以下、本発明に関し実施例を挙げてより具体的に詳細を説明するが、本発明はこれらの処方例に限定されるものではない。
[実施例1]
下記表1に示す配合割合で原料を配合して、各種整髪料を調製した(処方例1〜7)。これらの整髪料を用い、専門のパネラー10名によって、「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」について、下記に示す4段階(評価点:0〜3点)で評価を行い、その評価の合計点によってその良否を判定した。その結果を、表1に示す。
下記表1に示す配合割合で原料を配合して、各種整髪料を調製した(処方例1〜7)。これらの整髪料を用い、専門のパネラー10名によって、「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」について、下記に示す4段階(評価点:0〜3点)で評価を行い、その評価の合計点によってその良否を判定した。その結果を、表1に示す。
各処方例の整髪料1.0gを、手のひらに伸ばし「製剤の伸び」を官能評価にて確認し、その後、30gの人毛束に塗布した際に髪へのひっかかりの有無を基準に「塗布性」を、また毛束の間に指を入れて毛先まで通した際の、毛髪間の接着力を「整髪性」として確認し、同時に仕上がりの手触りの良さを「手触り感」として下記の基準で評価した。以上の評価を行った人毛束を40℃の水道水にて軽く揉むように洗浄した際の「洗浄性」を下記の基準で評価した。
[製剤の伸び]
(製剤の伸びの評価基準)
3点:非常に伸びが良い
2点:伸びが良い
1点:伸びが悪い
0点:非常に伸びが悪い
(製剤の伸びの良否判定)
☆:26〜30点
◎:21〜25点
○:16〜20点
△:11〜15点
×: 0〜10点
[塗布性]
(塗布性の評価基準)
3点:非常に塗布しやすい
2点:塗布しやすい
1点:塗布しにくい
0点:非常に塗布しにくい
(塗布性の良否判定)
製剤の伸びの良否判定に同じ
[整髪性]
(整髪性の評価基準)
3点:非常に整髪性がある
2点:整髪性がある
1点:整髪性が弱い
0点:整髪性がない
(整髪性の良否判定)
製剤の伸びの良否判定に同じ
[手触り感]
(手触り感の評価基準)
3点:非常に手触り感が良い
2点:手触り感が良い
1点:手触り感が悪い
0点:手触り感が非常に悪い
(手触り感の良否判定)
製剤の伸びの良否判定に同じ
[洗浄性]
(洗浄性の評価基準)
3点:非常に洗い流しやすい
2点:洗い流しやすい
1点:洗い流しにくい
0点:非常に洗い流しにくい
(洗浄性の良否判定)
製剤の伸びの良否判定に同じ
[製剤の伸び]
(製剤の伸びの評価基準)
3点:非常に伸びが良い
2点:伸びが良い
1点:伸びが悪い
0点:非常に伸びが悪い
(製剤の伸びの良否判定)
☆:26〜30点
◎:21〜25点
○:16〜20点
△:11〜15点
×: 0〜10点
[塗布性]
(塗布性の評価基準)
3点:非常に塗布しやすい
2点:塗布しやすい
1点:塗布しにくい
0点:非常に塗布しにくい
(塗布性の良否判定)
製剤の伸びの良否判定に同じ
[整髪性]
(整髪性の評価基準)
3点:非常に整髪性がある
2点:整髪性がある
1点:整髪性が弱い
0点:整髪性がない
(整髪性の良否判定)
製剤の伸びの良否判定に同じ
[手触り感]
(手触り感の評価基準)
3点:非常に手触り感が良い
2点:手触り感が良い
1点:手触り感が悪い
0点:手触り感が非常に悪い
(手触り感の良否判定)
製剤の伸びの良否判定に同じ
[洗浄性]
(洗浄性の評価基準)
3点:非常に洗い流しやすい
2点:洗い流しやすい
1点:洗い流しにくい
0点:非常に洗い流しにくい
(洗浄性の良否判定)
製剤の伸びの良否判定に同じ
[実施例2]
次にグリコシルトレハロース、キャンデリラロウおよびマイクロクリスタリンワックスを各処方に添加し、下記表2〜8に示す配合割合で原料を配合して、各種整髪料を調製した(処方例8〜55)。これらの整髪料を用い、[実施例1]と同様に、専門のパネラー10名によって、「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」について、[実施例1]と同様の基準で評価を行い、その評価の合計点によってその良否を判定した。その結果を、下記表2〜8に併記する。
「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」に関し、キャンデリラロウ0.1質量%のみの配合(処方例8)や、キャンデリラロウ0.1質量%およびマイクロクリスタリンワックス0.1質量%のみでグリコシルトレハロースを配合しない場合(処方例10)には優れた性能を得ることができない。
また、「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」に関し、キャンデリラロウ0.1質量%およびマイクロクリスタリンワックス0.1質量%、さらにはグリコシルトレハロース0.05質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、0.1質量%)では優れた性能を得ることができない(処方例11)。
ただ、グリコシルトレハロースを0.1質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、0.2質量%)と、キャンデリラロウ0.1質量%との併用や(処方例12)、0.2質量%との併用(処方例15)、マイクロクリスタリンワックス0.1質量%との併用(処方例13)、0.2質量%との併用(処方例16)では優れた性能を得ることができない。
表3の結果は、グリコシルトレハロース、キャンデリラロウおよびマイクロクリスタリンワックスの「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」に優れた性能を得るための上限の添加量を調査したものであるが、キャンデリラロウ25質量%、マイクロクリスタリンワックス25質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%)で優れた性能を得た(処方例21)。また、キャンデリラロウ45質量%、マイクロクリスタイリンワックス4.5質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%)を配合した場合(処方例19)や、キャンデリラロウ4.5質量%、マイクロクリスタイリンワックス45質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%)を配合した場合(処方例20)は、優れた性能を得ることができたが、キャンデリラロウ55質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%)との併用(処方例17)や、マイクロクリスタリンワックス55質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%)との併用(処方例18)では、優れた性能を得ることができない。
尚、キャンデリラロウ15質量%、マイクロクリスタリンワックス20質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%)およびキャンデリラロウ2質量%、マイクロクリスタリンワックス1質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%でより優れた性能を得た(処方例22、25)。
また、キャンデリラロウ10質量%、マイクロクリスタリンワックス15質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%)およびキャンデリラロウ3質量%、マイクロクリスタリンワックス2質量%およびグリコシルトレハロース3質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1.5質量%でさらに優れた性能を得た(処方例23、24)。
表4の結果はキャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックスおよびグリコシルトレハロースを添加する処方を変え、グリコシルトレハロースの「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」に優れた性能を得るためのより適切な添加量を調査したものである。これまでに示した内容を含めると、整髪料全体に対する割合で、0.1〜20質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、0.2〜40質量%)程度で配合することが好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1〜20質量%)、さらに好ましくは1〜5質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、2〜10質量%)配合することで優れた効果を得られることがわかる。(処方例30〜34)
表5〜8の結果はキャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックスおよびグリコシルトレハロースを添加する処方(剤型)をさらに変えた場合を示したものであるが、いずれの処方(剤型)においても、キャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックスおよびグリコシルトレハロースを併用することで良好な効果が得られていることが分かる。
表4の結果はキャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックスおよびグリコシルトレハロースを添加する処方を変え、グリコシルトレハロースの「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」に優れた性能を得るためのより適切な添加量を調査したものである。これまでに示した内容を含めると、整髪料全体に対する割合で、0.1〜20質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、0.2〜40質量%)程度で配合することが好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、1〜20質量%)、さらに好ましくは1〜5質量%(グリコシルトレハロース50質量%含有物では、2〜10質量%)配合することで優れた効果を得られることがわかる。(処方例30〜34)
表5〜8の結果はキャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックスおよびグリコシルトレハロースを添加する処方(剤型)をさらに変えた場合を示したものであるが、いずれの処方(剤型)においても、キャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックスおよびグリコシルトレハロースを併用することで良好な効果が得られていることが分かる。
尚、表8の処方例54および55は、LPG等のプロペラントを用いた容器に充填することによってフォーム状として使用することができ、こうした形態で用いた場合であっても同様の効果が得られることが確認できた。
表4〜8の結果より、様々な剤型で、キャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックスおよびグリコシルトレハロースを併用すれば、「製剤の伸び」、「塗布性」、「整髪性」、「手触り感」、「洗浄性」に優れた性能を得る結果であった。
Claims (6)
- 少なくとも、(a)グリコシルトレハロース、(b)キャンデリラロウ、および(c)マイクロクリスタリンワックス、を配合したものであることを特徴とする整髪料。
- 整髪料全体に対する割合で、(a)グリコシルトレハロース:0.1〜20質量%、(b)キャンデリラロウ:0.1〜45質量%、および(c)マイクロクリスタリンワックス:0.1〜45質量%、を夫々配合するものであり、(b)および(c)の合計配合量が0.2〜50質量%であることを特徴とする請求項1に記載の整髪料。
- (b)キャンデリラロウおよび(c)マイクロクリスタリンワックスの配合割合が1:10〜10:1である請求項1または2に記載の整髪料。
- 非イオン界面活性剤または/および石鹸乳化剤を加え、乳化若しくは可溶化した請求項1〜3のいずれかに記載の整髪料。
- 前記非イオン界面活性剤は、少なくともポリオキシエチレンセチルエーテルである請求項1〜4のいずれかに記載の整髪料。
- 前記石鹸乳化剤は、少なくともヒドロキシステアリン酸にアルカリを加えたものである請求項1〜4のいずれかに記載の整髪料。
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- 2007-10-31 JP JP2007282560A patent/JP2009107975A/ja active Pending
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