JP2010189311A - 毛髪用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】カチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、およびシリコーン油等を組合せて配合すること、特にこれら成分を特定配合量で配合することにより、セット力、持続力がありながらも、毛髪に柔らかさ、指通りの良さ、ツヤを付与した毛髪用化粧料の提供。
【解決手段】 配合成分としてカチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、及びシリコーン油を含有することを特徴とする毛髪用化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、自然な風合いや健康な髪の風合いを保ちながらも、ヘアスタイルを作り、持続することの出来る毛髪用化粧料に関するものである。
従来の整髪料は、ヘアスタイルを形作るためのスタイリング力、また、形作ったヘアスタイルを保つための持続力を重視するものであった。例えば、従来の整髪料で多用される合成樹脂は、整髪した後にゴワツキが感じられ、このゴワツキを軽減させるためにシリコーンを併用することが行われているが、逆にセット力が不足する結果となる。また、固形状またはペースト状の油脂、ロウ類、炭化水素および合成エステルなどの油成分を配合した整髪料は、合成樹脂の場合に比べ、ゴワツキが軽減され自然な風合いが感じられるが、仕上がりの重さやベタツキがでるという欠点を有していた。しかし、消費者は、ヘアスタイルを形作る工程や、形作った後にも、自然な風合いや健康的な髪の風合いを好み満足する傾向にあり、上記のセット力、持続力に加え、柔らかさ、指通りの良さ、ツヤを付加することが出来る毛髪用化粧料が望まれていた。
特開2004−231606 特開2005−289833
解決しようとする問題点は、毛髪用化粧料において、セット力、持続力がありながらも、毛髪に柔らかさ、指通りの良さ、ツヤを付与する点である。
本発明は、毛髪用化粧料にカチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、及びシリコーン油を含有させることを主要な特徴とする。そして、本発明の毛髪用化粧料は、前記カチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、及びシリコーン油の種類を問うことなくこれら3者の特定量を配合することにより前記課題を解決した毛髪用化粧料を得ることができた。この効果は、カチオン性ポリマーとシリコーン油だけでは、それぞれの物質の十分な性能は得られないが、ここに多糖類またはその誘導体を配合することで、それぞれの物質の効果を最大限に生かすことのできる仲立ち的な働き(カチオン性ポリマーとシリコーンの特徴を打ち消さない)が十分に発揮されることによるのではないかと推測される。
本発明の毛髪化粧料は、例えば主に毛髪のスタイルを形作り保つ整髪料や毛髪のスタイルを形作り保つ能力は無いか、あるいは少ないが毛髪に柔らかさ、つや等の質感を与えたり、ダメージ補修する等の洗い流さないトリートメントと呼ばれるもの等が挙げられる。
前記カチオン性ポリマーとして、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体が好ましい。更にセット力、持続力により優れている毛髪用化粧料が得られるので、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩がより好ましい。これらカチオン性ポリマーの配合量は、毛髪用化粧料全重量の0.05〜10重量%、好ましくは、0.1〜7重量%、より好ましくは、0.3〜5重量%である。前記配合量が0.05重量%未満であるとセット力や持続力に欠け、また10重量%を超えると柔らかさ、指通りに欠ける。
前記多糖類またはその誘導体としては、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、ゼラチン、ローカストビーンガム、セルロース、プルラン、カチオン化グアーガム、カチオン化セルロースが好ましく、更に特にセット力、持続力、やわらかさに優れている毛髪用化粧料が得られるので、キサンタンガム、グアーガム、カチオン化グアーガムがより好ましい。これら多糖類またはその誘導体の配合量は、毛髪用化粧料全重量の0.05〜10重量%、好ましくは、0.07〜7重量%、より好ましくは、0.1〜5重量%である。前記配合量が0.05重量%未満であると柔らかさ、指通り、ツヤに欠け、また10重量%を超えると柔らかさ、指通りに欠ける。
前記シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンが好ましく、更に特に毛髪用化粧料の指通り、ツヤを簡単に調整することが出来るので、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサンがより好ましい。これらシリコーン油の配合量は、毛髪用化粧料全重量の0.05〜10重量%、好ましくは、0.07〜7重量%、より好ましくは、0.1〜5重量%である。前記配合量が0.05重量%未満であると指通り、つやに欠け、また10重量%を超えるとセット力、持続力に欠ける。
本発明は、上述のようなカチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、およびシリコーン油等を組合せて配合すること、特にこれら成分を上述のような配合量で配合することにより、セット力、持続力がありながらも、毛髪に柔らかさ、指通りの良さ、ツヤを付与した毛髪用化粧料を提供することができた。
本発明の毛髪用化粧料は、前記各配合成分に加えてカルボキシビニルポリマーを配合することにより、本発明の毛髪用化粧料の操作性を改善することができる。すなわち、本発明の毛髪用化粧料は、カルボキシビニルポリマーの配合により、剤系が増粘する。剤系が増粘する事で本品を手のひらに取っても垂れ流れることがなくなり、毛髪へ塗布が行い易く、また、毛髪への付着性も均一になる。特にカルボキシビニルポリマーは、上述のような効果を該毛髪用化粧料に付与できるだけでなく、前記のような効果を付与することを目的として、毛髪用化粧料に通常配合される高級アルコール、例えばセチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール等を配合する場合と異なり、上述のようなカチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、およびシリコーン油等を組合せて配合することにより奏される効果に実質的に影響を及ぼさない、という優れた効果を奏することができる。すなわち、本発明の毛髪用化粧料は、高級アルコールを配合した場合における、組成物が油性的な質感になり、毛髪に塗布後に生じるセット力低下、持続力低下及びベタツキの発生が生じないので、上述のような高級アルコールを配合しないものがより好ましい。
前記カルボキシビニルポリマーの配合量は、上述のような効果を奏するために毛髪用化粧料全重量の0.1〜2重量%を配合することが好ましい。
前記本発明で使用するカルボキシビニルポリマーとは、水溶性の架橋型カルボキシビニルポリマーのことを指し、例えば、ノベオン社製の「カーボポール940」、「カーボポール934」、「カーボポール980」などが挙げられる。
本発明の毛髪用化粧料には、上記成分の他に、さらに本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて油性成分、高級脂肪酸、エステル類、界面活性剤、噴射剤、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤および保湿剤などの毛髪用化粧料に配合される化粧品成分を適宜配合することができる。
前記油性成分としては、
(1)アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等、月見草油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、ラッカセイ油、メドフォーム油、杏仁油、スイートアルモンド油などの液体油脂、
(2)カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油、シア脂、木ロウなどの固体油脂、
(3)ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホホバ油、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールなどのロウ類、
(4)流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、軽質流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィンなどの炭化水素などが挙げられる。また、前記各油性成分は、一種もしくは二種以上を組合せて用いることもできる。
前記高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ウンデシレン酸などの不飽和脂肪酸、その他トール酸、ラノリン脂肪酸などが挙げられる。
前記エステル類として、
(1)トリカプリル酸グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、トリオキシステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、トリラノリン脂肪酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリオクタン酸グリセリンなどの合成油脂類、
(2)ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコールなどのプロピレングリコールの脂肪酸エステル類、
(3)ステアリン酸コレステリルのような環状アルコールの脂肪酸エステル類、
(4)ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、オクタン酸セチル、パルミチン酸セチル、アセチルリシノレイン酸ラノリンアルコールなどの高級アルコールの脂肪酸エステル類、
(5)ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピルなどの脂肪酸のイソプロピルエステル類、
(6)ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリルなどのジエステル型、
(7)ミリスチン酸イソステアリル、乳酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸コレステリルなどのモノエステル型、
(8)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(12-ヒドロキシステアリン酸・ステアリン酸・ロジン酸)、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(12-ヒドロキシステアリン酸・イソステアリン酸)、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット(12-ヒドロキシステアリン酸)などのジペンタエステル類、
(9)モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリルなどのジグリセリンエステル類、
(10)コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステルなどのオリゴエステル、
等が挙げられる。
前記界面活性剤としては、
(1)N-ヤシ油脂肪酸アシルーL-グルタミン酸、N-ヤシ油脂肪酸アシルーL-グルタミン酸ナトリウム、ココイルサルコシンナトリウム、ラウロイウサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、パルミトイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、N-ココイルメチルタウリンナトリウム、N-ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N-ミリストイルメチルタウリンナトリウム、N-パルミトイルメチルタウリンナトリウム、N-ステアロイルメチルタウリンナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウムなどのアニオン界面活性剤、
(2)塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルチリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどのカチオン界面活性剤
(3)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキサイドなどの両性界面活性剤、
(3)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミン、ラウリン酸ジエタノールアミン、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルラウリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレンセチルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレングリコール、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン共重合体などのノニオン界面活性剤、等を挙げることができる。また、前記各界面活性剤は一種単独で用いてもよく、二種以上組み合せて用いてもよい。
本発明の毛髪用化粧料は、上述のようなカチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、およびシリコーン油等を組合せて配合すること、特にこれら成分を上述のような配合量で配合することにより、セット力、持続力がありながらも、毛髪に柔らかさ、指通りの良さ、ツヤを付与することができたという利点がある。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1−9
本発明の毛髪用化粧料の例として、下記表1で示される成分で構成され、O/W型の水性エマルジョンであるクリ−ム状の毛髪用化粧料を通常のエマルジョン化方法で調製し、該組成物を用いた場合の評価結果を下表2に示す。本実施例においては、カチオン性ポリマーとしてビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、多糖類またはその誘導体としてキサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、カチオン化グアーガム、またシリコーン油としてメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンをそれぞれ使用して、これらカチオン性ポリマーについてそれぞれ毛髪用化粧料としての評価をした。
Figure 2010189311
前記表1中の各成分の配合量は、全重量を100重量部とした場合の重量部を意味し、水成分の注1における残量とは、水成分の重量部が100重量部から各成分の総和重量部を引いた残りの重量部であることを意味する。前表1における前記の定義は、下記各表においても同じ。
Figure 2010189311
実施例10−16
本発明の毛髪用化粧料の他例として、下記表3で示される成分で構成され、O/W型の水性エマルジョンであるクリ−ム状の毛髪用化粧料を通常のエマルジョン化方法で調製し、該組成物を用いた場合の評価結果を同表3に示す。本実施例の毛髪用化粧料としては、キサンタンガム及び高重合メチルポリシロキサンについては一定含有量(ともに0.10重量%)を配合させ、カチオン性ポリマーについてはビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩を配合したものを調製した。
Figure 2010189311
実施例17−23
本発明の毛髪用化粧料の他例として、下表4で示される成分で構成され、O/W型の水性エマルジョンであるクリ−ム状の毛髪用化粧料を通常のエマルジョン化方法で調製し、該組成物を用いた場合の評価結果を同表4に示した。本実施例の毛髪用化粧料としては、一定量のカチオン性ポリマーのビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(0.30重量%)及び高重合メチルポリシロキサン(0.10重量%)を配合し、キサンタンガムについては種々の含有量を配合させたものを調製した。
Figure 2010189311
実施例24−30
本発明の毛髪用化粧料の他例として、下表5で示される成分で構成され、O/W型の水性エマルジョンであるクリ−ム状の毛髪用化粧料を通常のエマルジョン化方法で調製し、該組成物を用いた場合の評価結果を同表5に示す。本実施例の毛髪用化粧料としては、一定量のカチオン性ポリマーのビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(0.30重量%)及びキサンタンガム(0.10重量%)を配合し、高重合メチルポリシロキサンについては種々の含有量を配合させたものを調製した。
Figure 2010189311
本発明の毛髪用化粧料の他例として、下記表6で示される成分で構成され、O/W型の水性エマルジョンであるクリ−ム状の毛髪用化粧料を通常のエマルジョン化方法で調製し、該組成物を用いた場合の評価結果を同表6に示す。実施例28及び29の毛髪用化粧料は、一定量のカチオン性ポリマーのビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(0.30重量%)、高重合メチルポリシロキサン(0.10重量%)、及びキサンタンガム(0.10重量%)を配合し、実施例31の毛髪用化粧料については、さらに0.10重量%のカルボキシビニルポリマー、実施例32の毛髪用化粧料については、さらに2.00重量%のカルボキシビニルポリマーを配合したものである。これら実施例31及び32の毛髪用化粧料は、同表6の評価結果に示すように非常に優れた所定の効果を奏することができるものであった。
また、実施例33と34の毛髪用化粧料は、前記実施例31及び32の毛髪用化粧料と同様に一定量のカチオン性ポリマーのビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(0.30重量%)、高重合メチルポリシロキサン(0.10重量%)、及びキサンタンガム(0.10重量%)が配合されたものであるが、実施例33については、カルボキシビニルポリマーを配合せずにセチルアルコール(1.00重量%)が配合され、また、実施例34については、セチルアルコール(1.00重量%)とカルボキシビニルポリマー(0.10重量%)が組合せて配合されたものである。この実施例33と34の評価結果と前記実施例31と32の評価結果を比較すると、実施例31と32の毛髪用化粧料は、実施例33と34の毛髪用化粧料に比べて、より優れた所定の効果を奏することができる。この試験結果より、カチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、シリコーン油を含有することを特徴とする本発明の毛髪用化粧料においては、セチルアルコールのような高級アルコールが配合されていないことが好ましいことが判明した。
Figure 2010189311
比較例1〜9
以下、本発明のカチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、及びシリコーン油を含有するものの本願発明で規定する配合量の要件を満足しない毛髪用化粧料(比較例1,2,4、5,7,8)と前記3成分の内の1成分を含有しない毛髪用化粧料(比較例3,6,9)及びそれらの評価結果を下表7と下表8に示す。
Figure 2010189311
Figure 2010189311
前記の各実施例及び比較例における評価は、専門パネラー(美容師)10名にて、下記のような評価項目/評価方法及び評価基準で行った。
評価項目/評価方法
・セット力/セミロング丈の頭髪に五百円玉2個分程度の毛髪用化粧料を万遍なく塗布し、その後直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作る。その毛流れを作る力を肉眼で評価し、セット力とした。
・持続力/作った毛流れ(ヘアスタイル)が、どの程度維持されるかを肉眼で評価した。
・柔らかさ/作った毛流れ(ヘアスタイル)に沿って、触った風合いを触感で評価した。
・指通り/作った毛流れ(ヘアスタイル)に沿って、手櫛を通しての風合いを触感で評価した。
・ツヤ/作った毛流れ(ヘアスタイル)の見た目のツヤを肉眼で評価した。
・操作性/毛髪用化粧料を頭髪に塗布する際、万遍なく塗布できるか否か、また、引っ掛かりがないかを触感で評価した。
・ べたつき/毛髪用化粧料を頭髪に塗布する際、手のひらに感じるべたつく風合いを触感で評価した。
評価基準
セット力:
◎ ヘアスタイルの形成力がかなり強い。
○ ヘアスタイルの形成力が強い。
△ ヘアスタイルの形成力に少し劣る。
× ヘアスタイルの形成力にかなり劣る。
持続力:
◎ 形成されたヘアスタイルが長時間持続する。
○ 形成されたヘアスタイルが持続する。
△ 形成されたヘアスタイルがあまり持続しない。
× 形成されたヘアスタイルが全く持続しない。
柔らかさ:
◎ かなり柔らかい。
○ 柔らかい。
△ あまり柔らかくない。
× 柔らかさがなく、硬い。
指通り:
◎ かなり指通りが良い。
○ 指通りが良い。
△ 指通りが少し悪い。
× 指通りがとても悪い。
ツヤ:
◎ かなりツヤがある。
○ ツヤがある。
△ ツヤがあまりない。
× ツヤが全くない。
操作性:
◎ 操作性が非常に良い。
○ 操作性が良い。
△ 操作性が少し悪い。
× 操作性がとても悪い。
べたつき:
◎ べたつきが全くなく、さらさらした感触である。
○ べたつきがほとんどない。
△ べたつきがある。
× かなりべたつきがあり、塗布するための手と対象の毛髪がくっ付いてしまう。
本発明は、上述のようなカチオン性ポリマー、多糖類またはその誘導体、およびシリコーン油等を組合せて配合すること、特にこれら成分を上述のような配合量で配合することにより、セット力、持続力がありながらも、毛髪に柔らかさ、指通りの良さ、ツヤを付与した毛髪用化粧料を提供することができた。

Claims (9)

  1. カチオン性ポリマーの配合量が、0.05〜10重量%、多糖類またはその誘導体の配合量が0.05〜10重量%、シリコーン油の配合量が0.05〜10重量%であることを特徴とする毛髪用化粧料。
  2. カチオン性ポリマーが、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体よりなる群から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1記載の毛髪用化粧料。
  3. 多糖類またはその誘導体が、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、ゼラチン、ローカストビーンガム、セルロース、プルラン、カチオン化グアーガム、及びカチオン化セルロースよりなる群から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪用化粧料。
  4. シリコーン油が、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサンよりなる群から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
  5. カルボキシビニルポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
  6. カルボキシビニルポリマーが0.1〜2重量%配合されたものである請求項5に記載の毛髪用化粧料。
  7. 高級アルコールを含有しないことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
  8. 整髪用であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
  9. 洗い流さないトリートメント用であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
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