JP5128978B2 - 毛髪コンディショニング剤およびこれを用いた毛髪のコンディショニング方法 - Google Patents
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Description
つ毛髪への持続的な効果を有する、2剤式及び3剤式の毛髪コンディショニング剤および
毛髪のコンディショニング方法に関するものである。
ョニング効果を付与する目的でヘアリンスやヘアトリ−トメントが用いられている。今日
の生活習慣では、毎日洗髪が行われ、尚且つパ−マやヘアカラ−の施術率が高くなってお
り、毛髪は物理的・化学的な影響を受けて損傷がさらに大きくなり、従来のヘアリンスや
ヘアトリ−トメントだけでは十分なコンディショニング効果が得られなくなってきている
。
健康な毛髪は、しなやかで柔軟性があり、撥水性を持っているが、損傷した毛髪は親水
性に傾いており乾燥しやすいため髪に潤いがなく、パサパサし指通りが悪い状態となって
いる。このように損傷の大きな毛髪に対し、従来のヘアリンスやヘアトリ−トメントのよ
うな1剤式ではなく、毛髪のコンディションを整えるために2剤式または3剤式のコンデ
ィショニング剤を用いる多くの技術が提案されている。
水系または非水系において特定構造のアミノ変性シリコ−ンを含有する第1剤と、非水系
において特定構造のメチル水素ポリシロキサンを含有する第2剤とよりなる2剤式の毛髪
コンディショニング剤、上記第1剤および第2剤と、水系または非水系において特定構造
の変性シリコ−ンと油分とを含有する第3剤とよりなる3剤式の毛髪用コンディショニン
グ剤が各々記載されている。
に対し、持続性のある親油性の被膜を室温で形成させ、ヘアリンス・ヘアコンディショナ
−・ヘアトリ−トメントなどの油分等を効率よく付与することが出来るのみならず、セミ
パ−マネント的に持続せしめることが出来る優れた効果を奏するものである。
リシロキサンは、水系において非常に経時安定性が悪く、経時的に水素ガスの発生が見ら
れ、容器の膨張等が見られるばかりでなく容器の破損、引火爆発等の危険性があるという
問題点があった。このために、2剤式または3剤式のコンディショニング剤において、メ
チル水素ポリシロキサンを含有する製剤では非水系とするために低級アルコ−ルや油溶性
の溶剤等が溶媒として用いられている。そして、メチル水素ポリシロキサンの溶媒として
低級アルコ−ル、特にエタノ−ル等を使用した場合、エタノ−ル臭が部屋に充満して不快
感を覚えたり、製剤が液状であるために取扱いが難しく、場合によっては眼に入いる危険
性があり、低級アルコ−ルは引火性を伴うため取扱いに際しては十分な注意が必要であり
、安全性に劣るという欠点があった。また、メチル水素ポリシロキサンの溶媒として油溶
性の溶剤等を使用した場合、安定性や安全性においては解決できたとしても毛髪への持続
性のあるコンディショニング効果や感触面において劣るという欠点があった。
水素ポリシロキサンを含有し、経時安定性、安全性に優れる第2剤と、毛髪に対する効果
が持続する2剤式又は3剤式の良好な毛髪コンディショニング剤及び毛髪のコンディショ
ニング方法を見出し、本発明を完成するに至った。
(A)水系または非水系において、一般式
3はメチル基またはヒドロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアルキレン基
を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレン基を表わし、mは50〜700、nは
1〜15の数を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以上を含有
する第1剤と、
(B)水系において、一般式
数14〜22の直鎖のアルキル基を有する高級アルコ−ル、界面活性剤、pH調整剤およ
び水を含有し、pHが2〜6.8である第2剤とからなり、第1剤、ついで第2剤の順で
毛髪に適用されることを特徴とする、毛髪コンディショニング剤を要旨とするものである
。
水洗を行なわずに、該毛髪を第2剤で処理した後、最後に毛髪のすすぎを行ないまたは毛
髪のすすぎを行なわないことを特徴とする、請求項1記載の毛髪コンディショニング剤を
用いた毛髪のコンディショニング方法を要旨とするものである。
(A)水系または非水系において、一般式
3はメチル基またはヒドロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアルキレン基
を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレン基を表わし、mは50〜700、nは
1〜15の数を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以上を含有
する第1剤と、
(B)水系において、一般式
数14〜22の直鎖のアルキル基を有する高級アルコ−ル、界面活性剤、pH調整剤およ
び水を含有し、pHが2〜6.8である第2剤と、
(C)水系または非水系において、下記一般式
3はメチル基またはヒドロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアルキレン基
を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレン基を表わし、mは50〜700、nは
1〜15の数を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以上と油分
とを含有する第3剤とからなり、第1剤、第2剤、ついで第3剤の順で毛髪に適用される
ことを特徴とする、毛髪コンディショニング剤を要旨とするものである。
水洗を行なわずに、該毛髪を第2剤で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわ
ずに、該毛髪を第3剤で処理した後、最後に毛髪のすすぎを行なうことを特徴とする、請
求項3記載の毛髪コンディショニング剤を用いた毛髪のコンディショニング方法を要旨と
するものである。
ョニング方法は、上述の次第で、本発明によれば、第2剤にメチル水素ポリシロキサンを
含有する水系において経時安定性が良く、尚且つ耐洗髪に優れ、毛髪に対し持続性のある
親油性の被膜を形成させ、ヘアリンス・ヘアコンディショナ−・ヘアトリ−トメントなど
の油分等を効率良く付与する効果を有し、かつ損傷の大きい毛髪に対してもセミパ−マネ
ント的にコンディショニング効果が持続するという効果を奏する。
ディショニング方法は、上述の次第で、第2剤にメチル水素ポリシロキサンを含有する水
系において経時安定性が良く、尚且つ第1剤および第2剤で形成させた被膜に第3剤処理
を行なうことにより、より持続性を強めることができ、油分を効率よく吸収させ、コンデ
ィショニング効果を高めることができるという効果を奏する。
(A)水系または非水系において、一般式
3はメチル基またはヒドロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアルキレン基
を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレン基を表わし、mは50〜700、nは
1〜15の数を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以上を含有
するものであるが、これらの中でも下記一般式で表わされるアミノ変性シリコーンが、特
に好ましい。
に用いられるアミノ変性シリコーンの配合量は、0.1〜25重量%であり、特に1〜1
0重量%配合することがより好ましい。
が著しく低下し、また25重量%を越えると、感触的にべたつき感が強く、取扱いが困難
となり、好ましくない。
散または溶解系、可溶化系、乳化系、油−水の2相系などいずれでも構わない。
有機溶剤、低沸点鎖状シリコーン、低沸点環状シリコーン、低沸点イソパラフィン系炭化
水素等に分散または溶解するか、またはノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニ
オン界面活性剤、両性界面活性剤の一種または二種以上を用いて乳化または可溶化して用
いることができる。
面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、あるいはそれらの混合物で乳化して用
いるのが一般的であり、油相を構成するものとして多価アルコール、高級アルコール、植
物油、植物脂等の油分を含んでいても良い。
物、保湿剤、アミノ酸、水溶性高分子、ジメチルポリシロキサン、高重合ポリシロキサン
、キレート剤、防腐剤等一般的に化粧品に用いられているものを適宜配合しても良い。
(B)水系において、一般式
数14〜22の直鎖のアルキル基を有する高級アルコ−ル、界面活性剤、pH調整剤、及
び水を含有し、pHが2〜6.8であるものである。
、特に2〜10重量%配合することがより好ましい。
がなく、また30重量%を越えると、効果がほゞ上限に達し、経済的でないので好ましく
ない。
少量の界面活性剤で乳化できるため容易に粘性を持たすことができ、水系におけるメチル
水素ポリシロキサンの安定性向上および毛髪に塗布する際における取扱いを良くすること
ができるもので、特に有効なものを具体的に挙げると、炭素数16〜22の直鎖高級アル
コ−ル、例えばセチルアルコ−ル、ステアリルアルコ−ル、ベヘニルアルコ−ル等があり
、配合量は1〜15重量%であり、特に3〜10%がより好ましい。
いが困難であり、また15重量%を越えると粘度が高く毛髪への塗布の際にのびが悪く、
毛髪の感触等への効果面において劣るため好ましくない。
ので、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤等がある。
エチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエ−テル
、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコ−ル、ポリ
オキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレンステロ−ル、ポリオキシエチレンエ−テルリン酸およびリン酸塩、ポリエチレ
ングリコ−ル脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等があり、一種または二種以上を含
有しても良い。
ン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ
油脂肪酸メチルアラニン、ポリオキシエチレンラウリルエ−テル酢酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等があり、一種または二
種以上を含有しても良い。
メチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルア
ンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサ
ッカリン、塩化ジアルキル(12〜15)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチ
ルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジ−2−エチルヘキシルアミ
ン、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド等があり、一種または二種以上を含有して
もよい。
い。界面活性剤の配合量が0.1重量%未満では、乳化力が弱く、油分の分離を引き起こ
すなど安定性が悪く、また7重量%を越えると、毛髪の感触面等への効果において劣るば
かりでなく、効果がほぼ上限に達し経済的でないので好ましくない。
域では安定性が悪く、酸性領域にすることによりメチル水素ポリシロキサンの安定性をよ
り向上させるために配合するものである。そして、かかるpH調整剤として有効なものを
具体的に挙げると、酸およびその塩類であり、例えばグリコ−ル酸、乳酸、乳酸ナトリウ
ム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リン酸、リン酸−水素ナトリウム、リンゴ酸、リン
ゴ酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム等があり、一種または二種以上を含有しても
よく、pHは2〜6.8が好ましく、特にpHは3.5〜6がより好ましい。
り好ましい。
pH調整剤の配合量は、0.001重量%未満では、pH調整剤としての効果がなく、
また1重量%を越えると、凝集を生じたり分離を引き起こし乳化が困難となるため好まし
くない。
でも構わない。
定性、安全性および毛髪に対する感触の持続効果を損なわない程度に油分、たんぱく質お
よびその加水分解物、保湿剤、アミノ酸、水溶性高分子、ジメチルポリシロキサン、高重
合ポリシロキサン、キレ−ト剤、防腐剤等一般的に化粧品に用いられているものを適宜配
合しても良い。
ィショニング方法は、毛髪を第1剤で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわ
ずに、該毛髪を第2剤で処理した後、最後に毛髪のすすぎを行ないまたは毛髪のすすぎを
行なわないものである。
理において室温処理または60℃以下で加温処理してもよく、その後、第1剤の剤型によ
り中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわなくてもよい。
または60℃以下およびアイロン等で加温処理してもよく、最後に毛髪のすすぎを行ない
または毛髪のすすぎを行なわなくても構わない。
より強調させるために、上記毛髪コンディショニング剤に、前処理剤および後処理剤を用
いても構わない。
水系のどちらでも用いることができて、任意であり、分散または溶解系、可溶化系、乳化
系、油−水の2相系などいずれでも構わない。
があり、ベンジルアルコールの配合量は、5〜25重量%が好ましい。
ると、アミノ変性シリコーンおよび植物油、エステル油、炭化水素、オルガノシロキサン
等がある。
およびその加水分解物、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤
、防腐剤など、一般的に化粧品に用いられているものを適宜配合しても良い。
を形成している。
、
(C)水系または非水系において、下記一般式
3メチル基またはヒドロキシル基を表わし、R4炭素数1〜6を有するアルキレン基を表
わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレン基を表わし、mは50〜700、nは1〜
15の数を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以上と、油分と
を含有する第3剤とからなり、第1剤、第2剤、ついで第3剤の順で毛髪に適用されるこ
とを特徴としている。
、植物油、エステル油、炭化水素、オルガノシロキサン等がある。そして、植物油の具体
的一例としてアボカド油、オリ−ブ油、ツバキ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、サフラワ−油
、マカデミアナッツ油、サザンカ油、ナタネ油、小麦胚芽油、茶実油、大豆油、コメヌカ
油、ホホバ油等を挙げることが出来る。また、エステル油の具体的一例としてミリスチン
酸イソプロピル、オクタン酸セチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロ
ピル等を挙げることが出来る。炭化水素の具体的一例として流動パラフィン、スクワラン
、スクワレン、イソパラフィン、セレシン、プリスタン、パラフィン、ワセリン、マイク
ロクリスタリンワックス等を挙げることが出来る。オルガノシロキサンの具体的一例とし
てメチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン
、オクタメチルシクロテトラシロキサン等を挙げることが出来る。そして、特に、一般式
のが好ましい。
1〜10重量%であるのが好ましい。
散または溶解系、可溶化系、乳化系、油−水の2相系などいずれでも構わない。
のコンディショニング方法は、毛髪を第1剤で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗
を行なわずに、該毛髪を第2剤で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわずに
、該毛髪を第3剤で処理した後、最後に毛髪のすすぎを行なうものである。
限定されるものではない。
本発明の2剤式毛髪コンディショニング剤として、下記の組成を有するものを調製した
。
アミノ変性シリコーン : 5.0重量%
セタノール : 8.0重量%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム : 3.5重量%
グリセリン : 5.0重量%
ヒアルロン酸ナトリウム : 0.1重量%
イオン交換水 : 78.4重量%
第2剤
メチル水素ポリシロキサン : 6.0重量%
セタノ−ル : 7.0重量%
ポリオキシエチレンセチルエ−テル : 1.0重量%
グリコ−ル酸 : 0.01重量%
イオン交換水 : 85.99重量%
に充填し、これを40℃下に6ケ月後の容器の膨らみを観察して評価した。
でブリーチ処理を施した毛髪を試験用毛髪束とした。
洗を行なった後、第2剤1gを塗布し、乾燥した。さらに、この毛髪を通常の条件でヘア
トリートメントを用いて処理した後、流水ですすぎ、乾燥したものを処理直後の毛髪とし
た。
イクルを1回とし、これを連続10回繰り返し行ない、シャンプー・ヘアトリートメント
10回処理後の毛髪とした。
ト処理したものを用いた。
本発明の3剤式毛髪コンディショニング剤として、上記実施例1の第1剤および第2剤
に続いて下記の組成を有する第3剤を使用した。
アミノ変性シリコーン : 2.0重量%
高重合メチルポリシロキサン : 1.0重量%
メチルポリシロキサン : 4.0重量%
ホホバ油 : 0.5重量%
セタノ−ル : 8.0重量%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム : 3.5重量%
グリセリン : 3.0重量%
イオン交換水 : 78.0重量%
剤の第1剤1gを塗布し、中間水洗を行なった後、第2剤1gを塗布した。ついで第3剤
1gを塗布し、流水ですすぎ、乾燥した。さらに、この毛髪を通常の条件でヘアトリート
メントを用いて処理した後、流水ですすぎ、乾燥したものを処理直後の毛髪とした。
クルを1回とし、これを連続10回繰り返し行ない、シャンプー・ヘアトリートメント1
0回処理後の毛髪とした。
比較のために、第2剤におけるメチル水素ポリシロキサンの経時安定性試験として、下
記の組成を有する第2剤を調製した。
メチル水素ポリシロキサン : 6.0重量%
ポリオキシエチレンオレイルエ−テル : 2.0重量%
グリセリン : 5.0重量%
イオン交換水 : 87.0重量%
比較のために、第2剤におけるメチル水素ポリシロキサンの経時安定性試験として、下
記の組成を有する第2剤を調製した。
メチル水素ポリシロキサン : 6.0重量%
エタノ−ル : 5.0重量%
ポリオキシエチレンセチルエ−テル : 1.0重量%
グリセリン : 2.0重量%
イオン交換水 : 86.0重量%
比較のために、第2剤におけるメチル水素ポリシロキサンの経時安定性試験として、下
記の組成を有する第2剤を調製した。
メチル水素ポリシロキサン : 6.0重量%
臭化ステアリルトリメチルアンモニウム : 2.0重量%
グリセリン : 5.0重量%
イオン交換水 : 87.0重量%
填し、これを40℃下で6ケ月放置後、容器の膨らみを観察して評価した。
比較のために、毛髪コンディショニング剤の第1剤は、上記実施例1のものと同じ組成
のものを使用し、第2剤としてメチル水素ポリシロキサンを配合しない下記組成のものを
使用した。この比較用毛髪コンディショニング剤を用い、上記実施例1の場合と同じ手順
で試験用毛髪束を処理した。また、連続10回繰り返し処理も同様に行なった。
セタノ−ル : 7.0重量%
ポリオキシエチレンセチルエ−テル : 1.0重量%
グリコ−ル酸 : 0.01重量%
イオン交換水 : 91.99重量%
比較のために、毛髪コンディショニング剤の第1剤は、アミノ変性シリコ−ンを配合し
ない下記組成のものを使用し、第2剤として上記実施例1のものと同じ組成のものを使用
した。この比較用毛髪コンディショニング剤を用い、上記実施例1の場合と同じ手順で試
験用毛髪束を処理した。また、連続10回繰り返し処理も同様に行なった。
セタノ−ル : 8.0重量%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム : 3.5重量%
グリセリン : 5.0重量%
イオン交換水 : 83.5重量%
比較のために、毛髪コンディショニング剤の第1剤は、上記比較例5と同じ組成のもの
を使用し、第2剤としてメチル水素ポリシロキサンを配合しない上記比較例4のものを使
用した。この比較用毛髪コンディショニング剤を用い、上記実施例1の場合と同じ手順で
試験用毛髪束を処理した。また、連続10回繰り返し処理も同様に行なった。
第2剤におけるメチル水素ポリシロキサンの経時安定性試験は、上記実施例1、並びに
比較例1〜3の第2剤について評価した。評価方法は、第2剤を塩化ビニ−ル容器に充填
し、これを40℃下に6ケ月放置後、容器の膨らみを観察し、下記の評価を行い、評価結
果を下記の表1に示した。
△ : やや容器の膨らみが見られる。
× : 容器の膨らみが見られる。
、ヘアトリートメント10回処理後の毛髪について、対照毛と比較し、下記の評価を行い
、評価結果を下記の表2にまとめて示した。
◎ : 対照毛に比べ、かなりなめらか
○ : 対照毛に比べ、なめらか
△ : 対照毛に比べ、ややなめらか
× : 対照毛と同じ
(2)毛髪のしっとり感
◎ : 対照毛に比べ、かなりしっとりする
○ : 対照毛に比べ、しっとりする
△ : 対照毛に比べ、ややしっとりする
× : 対照毛と同じ
(3)毛髪の柔軟性
◎ : 対照毛に比べ、かなり柔らかい
○ : 対照毛に比べ、柔らかい
△ : 対照毛に比べ、やや柔らかい
× : 対照毛と同じ
(4)毛髪のつや
◎ : 対照毛に比べ、かなりつやがある
○ : 対照毛に比べ、つやがある
△ : 対照毛に比べ、ややつやがある
× : 対照毛と同じ
水素ポリシロキサンを含有する水系においても、比較例1〜3に比べて、非常に経時安定
性が良好であった。
ディショニング剤によれば、比較例4〜6の毛髪コンディショニング剤に比べて、毛髪に
対し持続性のある親油性の被膜を形成させ、ヘアトリ−トメントの油分を効率よく付与す
る効果を有していた。また、連続10回繰り返し処理後の毛髪についても良好な結果が得
られることから、耐洗髪性に非常に優れており、セミパ−マネント的にコンディショニン
グ効果が持続することが理解できる。
Claims (4)
- (A)水系または非水系において、一般式
3はメチル基またはヒドロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアルキレン基
を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレン基を表わし、mは50〜700、nは
1〜15の数を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以上を含有
する第1剤と、
(B)水系において、一般式
数14〜22の直鎖のアルキル基を有する高級アルコ−ル、界面活性剤、pH調整剤およ
び水を含有し、pHが2〜6.8である第2剤とからなり、第1剤、ついで第2剤の順で
毛髪に適用されることを特徴とする、毛髪コンディショニング剤。 - 毛髪を第1剤で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわずに、該毛髪を第2
剤で処理した後、最後に毛髪のすすぎを行ないまたは毛髪のすすぎを行なわないことを特
徴とする、請求項1記載の毛髪コンディショニング剤を用いた毛髪のコンディショニング
方法。 - (A)水系または非水系において、一般式
3はメチル基またはヒドロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアルキレン基
を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレン基を表わし、mは50〜700、nは
1〜15の数を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以上を含有
する第1剤と、
(B)水系において、一般式
数14〜22の直鎖のアルキル基を有する高級アルコ−ル、界面活性剤、pH調整剤およ
び水を含有し、pHが2〜6.8である第2剤と、
(C)水系または非水系において、下記一般式
3はメチル基またはヒドロキシル基を表わし、R4は炭素数1〜6を有するアルキレン基
を表わし、R5は炭素数1〜4を有するアルキレン基を表わし、mは50〜700、nは
1〜15の数を表わす)で表わされるアミノ変性シリコーンの一種または二種以上と油分
とを含有する第3剤とからなり、第1剤、第2剤、ついで第3剤の順で毛髪に適用される
ことを特徴とする、毛髪コンディショニング剤。 - 毛髪を第1剤で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわずに、該毛髪を第2
剤で処理し、中間水洗を行ないまたは中間水洗を行なわずに、該毛髪を第3剤で処理した
後、最後に毛髪のすすぎを行なうことを特徴とする、請求項3記載の毛髪コンディショニ
ング剤を用いた毛髪のコンディショニング方法。
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