JP2001213735A - 毛髪処理剤配合用組成物及び毛髪処理剤 - Google Patents

毛髪処理剤配合用組成物及び毛髪処理剤

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JP2001213735A
JP2001213735A JP2001068709A JP2001068709A JP2001213735A JP 2001213735 A JP2001213735 A JP 2001213735A JP 2001068709 A JP2001068709 A JP 2001068709A JP 2001068709 A JP2001068709 A JP 2001068709A JP 2001213735 A JP2001213735 A JP 2001213735A
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Toshio Ota
敏夫 太田
Michihiro Aga
通弘 阿賀
Katsuhiro Watanabe
克寛 渡邉
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San Ei Kagaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘアコンディショナー、染毛剤、ウェーブ
剤、仕上げ剤、色止剤等の毛髪処理剤を容易且つ安価に
調製できる毛髪処理剤配合用組成物、並びに髪の艶、し
なやかさ、ヌメリ感、しっとり感、ソフト感、モツレ・
キシミの無さ(櫛通りのよさ)、サラサラ感、髪のスタ
イリング保持性、染料の脱色防止性等に優れた毛髪処理
剤を提供する。 【構成】 エステル類、アルコール類、カチオン界面活
性剤、及びノニオン界面活性剤を含有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪処理剤配合用
組成物及び毛髪処理剤に関する。特に、本発明は、毛髪
処理剤を調製するための毛髪処理剤配合用組成物、並び
にこれらより得られるヘアトリートメント、リンス等の
ヘアコンディショナー、染毛剤、ウェーブ剤、仕上げ
剤、色止剤等の毛髪処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、毛髪に対する美意識及び毛髪処理
剤に対する要求は高くなっており、髪の艶、しなやか
さ、しっとり感、ソフト感、櫛通りのよさ、髪のスタイ
リング保持性、染料の脱色防止性等がより一層強く求め
られている。
【0003】従来、このような需要者の要求を満たすべ
く、種々の配合成分を含有したヘアコンディショナー、
染毛剤、ウェーブ剤、仕上げ剤、色止剤等の毛髪処理剤
が提案されている。
【0004】しかしながら、従来の毛髪処理剤の調製に
於いては、各配合成分を逐一、秤量し添加・混合等する
ものであるため非常に工程が煩雑であり、時間とコスト
がかかるという問題があった。
【0005】また、従来の毛髪処理剤に於いては、種々
の毛髪処理効果を発現させるため特定の成分、例えば特
定の脂肪酸エステル類、界面活性剤、シリコン類等を毛
髪処理剤に配合する。
【0006】しかしながら、これらの化合物は、例えば
特殊な構造を有するなどして、一般的でない場合が多
い。そのため、入手が困難であったり、高価であるとい
った問題があった。又、毛髪処理効果も十分でないとい
う問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヘアコンデ
ィショナー、染毛剤、ウェーブ剤、仕上げ剤、色止剤等
の毛髪処理剤を容易且つ安価に調製できる毛髪処理剤配
合用組成物、並びに髪の艶、しなやかさ、しっとり感、
ヌメリ感、ソフト感、櫛通りのよさ、髪のスタイリング
保持性、染料の脱色防止性等に優れた上記毛髪処理剤を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者等が鋭意検討した結果、エステル類、アル
コール類、カチオン界面活性剤、及びノニオン界面活性
剤を共に含有する組成物を使用すれば、優れた毛髪処理
効果を有する毛髪処理剤を容易且つ安価に調製できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明は、エステル類、アルコール
類、カチオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤を含
有する毛髪処理剤配合用組成物を提供する。
【0010】本発明は、エステル類がジステアリン酸ポ
リエチレングリコール、オレイン酸ステアリン酸モノ・
ジグリセリド、親油型モノステアリン酸グリセリン、ヤ
シ油脂肪酸グリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エ
ステル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチ
ル、ステアリン酸ブチル、リンゴ酸ジイソステアリル、
及びアジピン酸ジイソプロピルから成る群より選択され
る一種乃至三種の化合物であり、アルコール類がイソプ
ロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカ
ノール、ベヘニルアルコール、側鎖高級アルコール混合
物、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン、セトステア
リルアルコール、及びラノリンアルコールから成る群よ
り選択される一種、二種、三種又は六種の化合物であ
り、カチオン界面活性剤が塩化ステアリルトリメチルア
ンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化
セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチ
ルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウ
ム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアン
モニウム、塩化ベンザルコニウム、及び塩化セチルピリ
ジニウムから成る群より選択される一種又は二種の化合
物であり、ノニオン界面活性剤がポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマ
シ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアリン酸
モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールア
ミド、トリオレイン酸ソルビタン、及びジメチルステア
リルアミンから成る群より選択される一種、二種、又は
四種の化合物である上記毛髪処理剤配合用組成物を提供
する。
【0011】本発明は、エステル類が親油型モノステア
リン酸グリセリン及び/又はミリスチン酸イソプロピル
である上記記載の毛髪処理剤配合用組成物を提供する。
【0012】本発明は、アルコール類がセタノールであ
る上記毛髪処理剤配合用組成物を提供する。本発明は、
カチオン界面活性剤が塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウム及び/又塩化セチルトリメチルアンモニウムであ
る上記毛髪処理剤配合用組成物を提供する。
【0013】本発明は、ノニオン界面活性剤がポリオキ
シエチレンセチルエーテル又はポリオキシエチレンオレ
イルエーテルである上記毛髪処理剤配合用組成物を提供
する。
【0014】本発明は、毛髪処理剤配合用組成物が、更
に炭化水素類を含有する上記毛髪処理剤配合用組成物を
提供する。本発明は、炭化水素類がパラフィン、流動パ
ラフィン、軽質流動イソパラフィン、セレシン、及びα
−オレフィンオリゴマーから成る群より選択される一種
又は二種の化合物である上記毛髪処理剤配合用組成物を
提供する。
【0015】本発明は、毛髪処理剤配合用組成物が、更
にアニオン界面活性剤、脂肪酸類、ロウ類、有機酸類、
シリコン類、及び水から成る群より選択される一種又は
二種の化合物を含有する上記毛髪処理剤配合用組成物を
提供する。
【0016】本発明は、アニオン界面活性剤がラウリル
硫酸ナトリウムであり、脂肪酸類がステアリン酸又は硬
質ラノリン脂肪酸であり、ロウ類がカルナウバロウであ
り、有機酸類が乳酸であり、シリコン類がメチルフェニ
ルポリシロキサンである上記毛髪処理剤配合用組成物を
提供する。
【0017】本発明は、毛髪処理剤配合用組成物の組成
に於いて、エステル類、アルコール類、カチオン界面活
性剤、及びノニオン界面活性剤の含有量をそれぞれA、
B、C、及びD(重量%)として、A〜Dが、次式 1
≦A≦30、10≦B≦75、0.1≦C≦30、1≦
D≦65、及び A+B+C+D≦100 を満足する
上記毛髪処理剤配合用組成物を提供する。
【0018】本発明は、毛髪処理剤配合用組成物がヘア
コンディショナー配合用組成物、染毛剤配合用組成物、
ウェーブ剤配合用組成物、仕上げ剤配合用組成物、又は
色止剤配合用組成物である上記毛髪処理剤配合用組成物
を提供する。
【0019】本発明は、上記何れかの毛髪処理剤配合用
組成物を含有する毛髪処理剤を提供する。本発明は、毛
髪処理剤がヘアコンディショナー、染毛剤、ウェーブ
剤、仕上げ剤、又は色止剤である上記毛髪処理剤を提供
する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の毛髪処理剤配合用組成物には、エステル類を含
有する。エステル類としては、多価アルコール(例えば
エチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル等)の脂肪酸エステル、高級脂肪酸エステル、天然脂
肪酸エステル等が挙げられる。具体的には、ジステアリ
ン酸ポリエチレングリコール、オレイン酸/ステアリン
酸混合酸のモノ及びジグリセリド混合物、親油型モノス
テアリン酸グリセリン、ヤシ油脂肪酸グリセリル、ジペ
ンタエリトリット脂肪酸エステル(例えばペンタエリス
リトールと混合脂肪酸とのフルエステル等)、ラウリン
酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸
イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸ブ
チル、リンゴ酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソプ
ロピル等の一種乃至三種の化合物が挙げられる。
【0021】具体的には、ヘアコンディショナー配合用
組成物、ウェーブ剤配合用組成物、及び色止剤配合用組
成物に、例えば親油型モノステアリン酸グリセリンを含
有してよい。又、ヘアコンディショナー配合用組成物、
染毛剤配合用組成物、ウェーブ剤配合用組成物、及び仕
上げ剤配合用組成物に、例えばミリスチン酸イソプロピ
ルを含有してよい。
【0022】本発明の毛髪処理剤配合用組成物には、ア
ルコール類を含有する。アルコール類としては、例えば
低級・高級アルコール、側鎖高級アルコール混合物、多
価アルコール、天然アルコール等が挙げられる。具体的
には、イソプロパノール、ラウリルアルコール、セタノ
ール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、オ
クチルドデカノール、ベヘニルアルコール、C32〜C
36の側鎖高級アルコール混合物、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、グリセリン、セトステアリルアルコール、ラノリ
ンアルコール等の一種、二種、三種又は六種の化合物が
挙げられる。
【0023】具体的には、ヘアコンディショナー配合用
組成物、染毛剤配合用組成物、ウェーブ剤配合用組成
物、及び仕上げ剤配合用組成物に、例えばセタノールを
含有してよい。
【0024】本発明の毛髪処理剤配合用組成物には、カ
チオン界面活性剤を含有する。カチオン界面活性剤とし
ては、例えば炭化水素基、ポリオキシエチレン基等によ
り置換された四級アンモニウム塩及びピリジニウム塩等
が挙げられる。尚、ポリオキシエチレン基のエチレンオ
キシド(EO)重合度は、例えば2〜5であってよい。
具体的にはカチオン界面活性剤としては、塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアン
モニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベ
ヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレ
イルメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化
セチルピリジニウム等の一種又は二種の化合物が挙げら
れる。
【0025】具体的には、ヘアコンディショナー配合用
組成物及び染毛剤配合用組成物に、例えば塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウムを含有してよい。又、ヘアコ
ンディショナー配合用組成物、染毛剤配合用組成物、ウ
ェーブ剤配合用組成物、及び仕上げ剤配合用組成物に、
例えば塩化セチルトリメチルアンモニウムを含有してよ
い。
【0026】本発明の毛髪処理剤配合用組成物には、ノ
ニオン界面活性剤を含有する。ノニオン界面活性剤とし
ては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、天然油脂のポリオキシ
エチレン誘導体、アルキロールアミド、ソルビタン脂肪
酸エステル、3級アミン等が挙げられる。尚、ポリオキ
シエチレンのEO重合度は、例えば2〜45であってよ
い。具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ステアリン酸モノエタノー
ルアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、トリオ
レイン酸ソルビタン、ジメチルステアリルアミン等の一
種、二種、又は四種の化合物が挙げられる。
【0027】具体的には、ヘアコンディショナー配合用
組成物、染毛剤配合用組成物、ウェーブ剤配合用組成
物、及び色止剤配合用組成物に、例えばポリオキシエチ
レンセチルエーテルを含有してよい。又、ヘアコンディ
ショナー配合用組成物及び染毛剤配合用組成物に、例え
ばポリオキシエチレンオレイルエーテルを含有してよ
い。
【0028】更に、本発明の毛髪処理剤配合用組成物に
は、毛髪処理剤の種類、目的等に応じ適宜、各種添加剤
を配合してもよい。例えば、本発明の毛髪処理剤配合用
組成物には、添加剤として炭化水素類を含有してもよ
い。炭化水素類としては、例えばパラフィン、流動パラ
フィン、軽質流動イソパラフィン、セレシン、α−オレ
フィンオリゴマー等の一種又は二種の化合物が挙げられ
る。尚、α−オレフィンオリゴマーとしては、例えばC
4〜C12の直鎖脂肪酸α−オレフィンを重合後に得ら
れる側鎖炭化水素(重合度は例えば3〜6)が挙げられ
る。
【0029】具体的には、ヘアコンディショナー配合用
組成物、染毛剤配合用組成物、ウェーブ剤配合用組成
物、仕上げ剤配合用組成物、及び色止剤配合用組成物
に、例えばパラフィンを含有してよい。
【0030】本発明の毛髪処理剤配合用組成物には、添
加剤としてアニオン界面活性剤、脂肪酸類、ロウ類、有
機酸類、シリコン類、水等の一種 又は二種の化合物を
含有してよい。具体的には、アニオン界面活性剤として
はラウリル硫酸ナトリウム等、脂肪酸類としてはステア
リン酸又は硬質ラノリン脂肪酸等、ロウ類としてはカル
ナウバロウ等、有機酸類としては乳酸等、シリコン類と
してはメチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。
【0031】例えば、ヘアコンディショナー配合用組成
物に、アニオン界面活性剤、脂肪酸類、ロウ類、有機酸
類、シリコン類、及び水等の一種または二種の化合物を
含有してよい。又、染毛剤配合用組成物に、例えば脂肪
酸類を含有してよい。
【0032】本発明の毛髪処理剤配合用組成物の組成に
於いては、エステル類、アルコール類、カチオン界面活
性剤、及びノニオン界面活性剤の含有量をそれぞれA、
B、C、及びD(重量%)として、1≦A≦30、10
≦B≦75、0.1≦C≦30、1≦D≦65、及び
A+B+C+D≦100 が好ましい。
【0033】例えば、ヘアコンディショナー配合用組成
物及び色止剤配合用組成物の組成に於いては、3≦A≦
30、10≦B≦65、0.1≦C≦30、1≦D≦6
5、且つ A+B+C+D≦100 であってよい。
【0034】染毛剤配合用組成物の組成に於いては、5
≦A≦15、20≦B≦60、5≦C≦25、1≦D≦
20、且つ A+B+C+D≦100 であってよい。
【0035】ウェーブ剤配合用組成物及び仕上げ剤配合
用組成物の組成に於いては、3≦A≦23、45≦B≦
75、7≦C≦30、1≦D≦8、且つA+B+C+D
≦100 であってよい。
【0036】本発明の毛髪処理剤配合用組成物の調製法
に於いては、例えばエステル類、アルコール類、カチオ
ン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、及び必要に応じ各
種添加剤等の配合成分を混合し、加熱下、完全溶解する
まで撹拌して行われる。加熱温度は、混合物が分解しな
い温度以下、例えば100℃以下、好ましくは90℃以
下である。尚、各配合成分の添加順序等は特に限定され
ない。
【0037】本発明の毛髪処理剤は、上記本発明の毛髪
処理剤配合用組成物を含有する。以下、毛髪処理剤とし
て、ヘアコンディショナー、染毛剤、ウェーブ剤、仕上
げ剤、及び色止剤等を例示して説明する。
【0038】本発明のヘアコンディショナーは、上記ヘ
アコンディショナー配合用組成物を含有する。ヘアコン
ディショナー配合用組成物としては、一種又は二種以上
使用してよい。
【0039】更に、本発明のヘアコンディショナーは、
添加成分として、多価アルコール類、添加組成物、防腐
剤、ポリペプチド水溶液(PPT)、色素、香料、シリ
コン類、水、有機酸等を含有してもよい。多価アルコー
ル類としては、例えばプロピレングリコール、ブチレン
グリコール、グリセリン等が挙げられる。添加組成物と
しては、例えば脂肪酸エステル類、アルコール類、各種
界面活性剤、及びシリコン類との混合物等が挙げられ
る。防腐剤としては、メチルパラベン、プロピルパラベ
ン等のパラベン類が挙げられる。色素及び香料として
は、ヘアコンディショナーに通常使用されるものであっ
てよい。シリコン類としては、メチルポリシロキサン等
が挙げられる。有機酸としては、リンゴ酸等が挙げられ
る。
【0040】本発明のヘアコンディショナーの組成に於
いて、ヘアコンディショナー配合用組成物は例えば5〜
40重量%含有される。本発明のヘアコンディショナー
の調製法は特に限定されないが、例えば加熱した水中
に、加熱し均一溶解させたヘアコンディショナー配合用
組成物を撹拌しながら加え乳化させ、その後冷却して、
必要に応じ添加剤等を加えて行ってよい。
【0041】別法として、例えば加熱し均一溶解させた
ヘアコンディショナー配合用組成物に各種添加剤を加え
均一溶解させ、その後水等を加えて均一に乳化させても
よい。水及びヘアコンディショナー配合用組成物の加熱
温度は、配合成分が分解しない温度、例えば95℃以下
が好ましい。
【0042】本発明の染毛剤としては、酸化染毛剤が挙
げられる。酸化染毛剤は、第一剤及び第二剤から成る
(尚、本発明に於いては、酸化染毛剤第一剤単独、及び
酸化染毛剤第二剤単独も本発明の染毛剤に含まれ
る。)。本発明の酸化染毛剤第一剤は、本発明の染毛剤
配合用組成物の他に、染料中間体、アルカリ剤、酸化防
止剤、金属イオン封鎖剤、水等を含有してよい。染料中
間対体としては、例えばフェニレンジアミン類(オルト
・メタ・パラフェニレンジアミン等)、フェノール類
(オルト・メタ・パラアミノフェノール、ニトロフェノ
ール類等)、及びアミノクレゾール類等が挙げられる。
アルカリ剤としてはアンモニア水、モノエタノールアミ
ン(MEA)等が挙げられる。酸化防止剤としては、通
常酸化染毛剤に使用されるもの、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、チオグリコール酸アンモニウム、アスコルビン酸、
システイン等が挙げられる。金属イオン封鎖剤として
は、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸等が挙
げられる。
【0043】酸化染毛剤第一剤の組成に於いて、染毛剤
配合用組成物は例えば10〜35重量%、好ましくは1
5〜30重量%含有してよい。酸化染毛剤第一剤の調製
法としては、例えば加熱した水中に染料中間体及び酸化
防止剤を加え、水溶液にした後、加熱して均一溶解させ
た染毛剤配合用組成物を加えて混合し、冷却後、撹拌し
つつアルカリ剤、金属イオン封鎖剤等を加えて行ってよ
い。水及び染毛剤配合用組成物の加熱温度は、配合成分
が分解しない温度、例えば95℃以下が好ましい。
【0044】本発明の酸化染毛剤第二剤は、本発明の染
毛剤配合用組成物の他に、酸化剤、金属イオン封鎖剤、
pH調整剤、水等を含有してよい。酸化剤としては、過
酸化水素等が挙げられる。金属イオン封鎖剤としては、
ヒドロキシエタンジホスホン酸等が挙げられる。pH調
整剤としては、リン酸塩類(例えばリン酸一水素ナトリ
ウム)等が挙げられる。
【0045】酸化染毛剤第二剤の組成に於いて、染毛剤
配合用組成物は例えば1〜15重量%、好ましくは2〜
10重量%含有してよい。酸化染毛剤第二剤の調製法と
しては、例えば加熱した水中に、加熱し均一溶解させた
染毛剤配合用組成物を加え撹拌乳化し、撹拌しつつ冷却
後、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、酸化剤等を加えて
行ってよい。水及び染毛剤配合用組成物の加熱温度は、
配合成分が分解しない温度、例えば95℃以下が好まし
い。
【0046】本発明の酸化染毛剤は、上記本発明の酸化
染毛剤第一剤及び上記本発明の酸化染毛剤第二剤の少な
くとも一つが使用される。例えば、本発明の酸化染毛剤
としては、上記本発明の酸化染毛剤第一剤及び上記本発
明の酸化染毛剤第二剤から成るもの、上記本発明の酸化
染毛剤第一剤及び上記以外の酸化染毛剤第二剤から成る
もの、又は上記以外の酸化染毛剤第一剤及び上記本発明
の酸化染毛剤第二剤から成るもの等が含まれる。「上記
以外の酸化染毛剤第一剤」及び「上記以外の酸化染毛剤
第二剤」としては、例えば染毛剤に通常使用される第一
剤及び第二剤等が挙げられる。
【0047】本発明の別の染毛剤としては、毛髪脱色剤
が挙げられる。毛髪脱色剤は、通常第一剤及び第二剤か
ら成る。毛髪脱色剤第一剤としては、例えば酸化染毛剤
第一剤に於いて染料中間体を含有しないものが挙げられ
る。毛髪脱色剤第一剤に於ける染毛剤配合用組成物の配
合組成及び調製法等は、酸化染毛剤第一剤と同様であっ
てよい。毛髪脱色剤第二剤としては、酸化染毛剤第二剤
を使用することが出来る。
【0048】本発明のウェーブ剤としては、カチオンタ
イプウェーブ剤が挙げられる。カチオンタイプウェーブ
剤は、第一剤と第二剤とから成る(尚、本発明に於いて
は、カチオンタイプウェーブ剤第一剤単独、及びカチオ
ンタイプウェーブ剤第二剤単独も、本発明のウェーブ剤
に含まれる。)。本発明のカチオンタイプウェーブ剤第
一剤には、本発明のウェーブ剤配合用組成物の他に、還
元剤、ジスルフィド化合物、アルカリ剤、無機酸、水等
を含有してよい。還元剤としては、チオグリコール酸及
びシステイン等、又はそれらの塩類(アンモニウム塩、
MEA塩、塩酸塩等)が挙げられる。ジスルフィド化合
物としては、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム等が
挙げられる。アルカリ剤としては、アンモニア、アミン
類(MEA、イソプロパノールアミン等)、アンモニウ
ム塩(重炭酸アンモニウム等)、塩基性アミノ酸等が挙
げられる。無機酸としては、リン酸一水素ナトリウム等
が挙げられる。
【0049】カチオンタイプウェーブ剤第一剤の組成に
於いて、ウェーブ剤配合用組成物は例えば10〜20重
量%含有してよい。カチオンタイプウェーブ剤第一剤の
調製法としては、例えば加熱水中に、加熱し均一溶解さ
せたウェーブ剤配合用組成物を加え撹拌乳化し、冷却
後、撹拌しつつ還元剤、アルカリ剤等を加えて行ってよ
い。水及びウェーブ剤配合用組成物の加熱温度は、配合
成分が分解しない温度、例えば95℃以下が好ましい。
【0050】本発明のカチオンタイプウェーブ剤第二剤
には、本発明のウェーブ剤配合用組成物の他に、酸化
剤、有機酸、カチオン界面活性剤、無機酸、金属イオン
封鎖剤、水等を含有してよい。酸化剤としては臭素酸塩
類、過酸化水素等、有機酸としてはクエン酸、酒石酸
等、カチオン界面活性剤としてはハロゲン化ラウリルト
リメチルアンモニウム(塩化ラウリルトリメチルアンモ
ニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム等)、無
機酸としてはリン酸、リン酸一水素ナトリウム等、金属
イオン封鎖剤としてはヒドロキシエタンジホスホン酸等
が挙げられる。
【0051】カチオンタイプウェーブ剤第二剤の組成に
於いて、ウェーブ剤配合用組成物は0.8〜20重量
%、例えば1〜20重量%含有してよい。0.8重量%
未満だとウェーブ剤が二層分離することがある。カチオ
ンタイプウェーブ剤第二剤の調製法としては、例えば加
熱水中に加熱して均一溶解させたウェーブ剤配合用組成
物を加え撹拌乳化し、冷却後、撹拌しつつ酸化剤、有機
酸、カチオン界面活性剤、無機酸、金属イオン封鎖剤等
を加えて行ってよい。水及びウェーブ剤配合用組成物の
加熱温度は、配合成分が分解しない温度、例えば95℃
以下が好ましい。
【0052】本発明のカチオンタイプウェーブ剤は、上
記本発明のカチオンタイプウェーブ剤第一剤及び上記本
発明のカチオンタイプウェーブ剤第二剤の少なくとも一
つが使用される。例えば、本発明のカチオンタイプウェ
ーブ剤としては、上記本発明のカチオンタイプウェーブ
剤第一剤及び上記本発明のカチオンタイプウェーブ剤第
二剤から成るもの、上記本発明のカチオンタイプウェー
ブ剤第一剤及び上記以外のカチオンタイプウェーブ剤第
二剤から成るもの、並びに上記以外のカチオンタイプウ
ェーブ剤第一剤及び上記本発明のカチオンタイプウェー
ブ剤第二剤から成るもの等が含まれる。
【0053】「上記以外のカチオンタイプウェーブ剤第
一剤」及び「上記以外のカチオンタイプウェーブ剤第二
剤」としては、例えばそれぞれウェーブ剤に通常使用さ
れる第一剤及び第二剤等が挙げられる。具体的には、
「上記以外のカチオンタイプウェーブ剤第二剤」として
は、酸化剤及びカチオン界面活性剤等を水に均一溶解し
て調製したもの等が挙げられる。
【0054】本発明の仕上げ剤は、仕上げ剤配合用組成
物を含有し、通常は更に水を含有する。その他、添加成
分として、ヘアコンディショナーに於いて例示したもの
等を適宜加えてもよい。
【0055】本発明の仕上げ剤の組成に於いて、仕上げ
剤配合用組成物は例えば1〜10重量%含有してよい。
本発明の仕上げ剤の調製法は、ヘアコンディショナーの
調製法と同様であってよい。
【0056】本発明の色止剤は、染料の脱色を防止でき
るものである。本発明の色止剤は、色止剤配合用組成物
を含有し、その他添加剤、例えばパラベン類等の防腐
剤、タンニン酸及びグリコール酸等の有機酸、リン酸等
の無機酸、水等を含有してよい。本発明の色止剤の組成
に於いて、色止剤配合用組成物は例えば10〜20重量
%含有してよい。
【0057】本発明の色止剤の調製法としては、例えば
色止剤配合用組成物及び防腐剤等を加熱し均一混合した
ものを、加熱した水中に撹拌しながら加え乳化させ、次
いでこの乳化物を撹拌しながら冷却し、その後必要に応
じ添加剤等を加えてよい。色止剤配合用組成物及び水の
加熱温度は、配合成分が分解しない温度、例えば95℃
以下が好ましい。
【0058】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 (毛髪処理剤配合用組成物の調製) ・実施例1〜14 表1又は表2に示す配合量(kg)の配合成分を容器に
入れ混合し、この混合物を表1に示す温度まで加熱し、
撹拌して完全溶解させて、本発明の各毛髪処理剤配合用
組成物(実施例1〜14)を調製した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】表1及び表2中の1)〜18)は、以下を
表す。 1)ジペンタエリスリトールと混合脂肪酸(12−ヒド
ロキシステアリン酸:ステアリン酸:ロジン=4:1
5:0.5)とのフルエステル、2)エタノール30重
量%含有、3)IPA(イソプロパノール)20重量%
含有、4){IPA+水}25重量%含有、5)IPA
25重量%含有、6)50重量%水溶液、7){IPA
+水}60重量%含有、8)23EO重合体、9)3E
O重合体、10)10EO重合体、11)20EO重合
体、12)IPA40重量%含有、13)IPA30重
量%含有、14)30EO重合体、15)40EO重合
体、16)5EO重合体、17)8EO重合体、18)
2EO重合体。
【0062】(ヘアコンディショナーの調製) ・実施例15〜25 表3及び表4に示す配合成分及び配合組成に従って、以
下の方法にてヘアコンディショナーを調製した。
【0063】初期精製水を、83〜86℃(実施例1
5、22〜25)又は87〜91℃(実施例16〜2
1)まで加熱し、これに必要に応じグリセリンを添加
し、撹拌混合して水溶液とした。
【0064】一方、前記で得られたヘアコンディショナ
ー配合用組成物(各実施例1、2、4、又は5)を、8
3〜86℃(実施例15、18〜25) 又は87〜9
1℃(実施例16、17)まで加熱し均一溶解させ、こ
れに必要に応じシリコン類(実施例19及び21に於い
てはシリコン類の替わりに添加組成物)、パラベン類、
1,3−ブチレングリコール等を添加し混合して、均一
溶解させた。
【0065】この均一溶解物を上記加熱水に撹拌しなが
ら加えて乳化させた。その後、この乳化物を撹拌しなが
ら50℃以下まで冷却し、必要に応じPPT、香料、カ
チオン化セルロース、色素、(実施例25に於いては)
添加組成物等の添加物を加え、更に精製水(補水)を加
えて全重量が100kgになるように調整し均一混合し
て、本発明の各ヘアコンディショナー(実施例15〜2
5)を調製した。
【0066】・実施例26 ヘアコンディショナー配合用組成物(実施例6)を85
℃まで加熱し均一溶解させた後、添加組成物、ミリスチ
ン酸イソプロピル、プロピレングリコール、パラベン類
適量、及び香料適量を加え、均一に撹拌溶解した後、精
製水を加えて全重量が100kgになるように調整し均
一混合して、本発明のヘアコンディショナーを調製し
た。表4に各配合成分の配合量(kg)を示す。
【0067】・実施例27 ヘアコンディショナー配合用組成物(実施例6)を85
℃まで加熱し均一溶解させた後、エチル硫酸ラノリン脂
肪酸アミノプロピル・エチルジメチルアンモニウム、パ
ラベン類適量、及び香料適量を加え、均一に撹拌溶解し
た後、精製水を加えて全重量が100kgになるように
調整し均一混合して、本発明のヘアコンディショナーを
調製した。表4に各配合成分の配合量(kg)を示す。
【0068】・実施例28 83〜86℃に加熱し均一溶解させたヘアコンディショ
ナー配合用組成物(実施例7)を、83〜86℃に加熱
した初期精製水に撹拌しながら加え乳化させた。得られ
た乳化物を撹拌しながら40℃以下にまで冷却した後、
表4に示す残りの各添加剤をそれぞれ加え、更に精製水
(補水)を加えて全重量が100kgになるように調整
し均一混合して、本発明のヘアコンディショナーを調製
した。表4に各配合成分の配合量(kg)を示す。
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】表3及び表4中、1)〜4)は以下を表
す。 1)配合組成(重量%);ジメチルシロキサン・メチル
ステアロキシシロキサン共重合体 50、アジピン酸ジ
イソプロピル 25、アジピン酸ジイソブチル25。
【0072】2)配合組成(重量%);塩化セチルトリ
メチルアンモニウム(50%) 14、カルボキシビニ
ルポリマー 1.5、クエン酸 2、パラオキシ安息香
酸メチル 0.1、パラオキシ安息香酸プロピル 0.
1、政府所定変性アルコール2、精製水80.3。
【0073】3)配合組成(重量%);ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル 40、ポリオキシエチレ
ンヒマシ油 25、ポリオキシエチレンオレイン酸グリ
セリル 8、トリオレイン酸ソルビタン 8、ジステア
リン酸ポリエチレングリコール 8、メチルフェニルポ
リシロキサン 6.5、セチルトリメチルアンモニウム
サッカリン液(35%) 4.5。 4)ジプロピレングリコール 50重量%含有。
【0074】(酸化染毛剤の調製) ・実施例29〜32 第一剤の調製 83〜86℃に加熱した初期精製水に、NMP(N−メ
チルピロリドン)、染料中間体(レゾルシン、p−フェ
ニレンジアミン、m−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール)、及び酸化防止剤を加え均一に混合した。こ
れに、83〜86℃にて均一溶解させた染毛剤配合用組
成物(実施例10〜13)を加え、撹拌乳化した。この
乳化物を撹拌しつつ45℃以下まで冷却後、アルカリ剤
(MEA、強アンモニア水等)、金属イオン封鎖剤(エ
デト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸等)等を加
え、更に精製水(補水)を加えて全重量が100kgに
なるように調整して、第一剤を調製した。表5に各配合
成分の配合量(kg)を示す。
【0075】第二剤の調製 80〜85℃に加熱した初期精製水中に、80〜85℃
に加熱して均一溶解させた染毛剤配合用組成物(実施例
10〜13)を加え、撹拌乳化させた。次いで、この乳
化物を45℃まで撹拌しながら冷却し、60%ヒドロキ
シエタンジホスホン酸及びリン酸一水素ナトリウム(1
2水和物)を加え、更に35重量%過酸化水素水を加
え、最後に精製水(補水)を加えて全重量が100kg
になるように調整して、第二剤を調製した。表5に各配
合成分の配合量(kg)を示す。
【0076】
【表5】
【0077】(カチオンタイプウェーブ剤の調製) ・実施例33〜35 第一剤の調製 80〜85℃にて均一溶解させたウェーブ剤配合用組成
物(実施8〜10)を、80〜85℃に加熱した初期精
製水に加え撹拌乳化させた。この乳化物を45℃まで冷
却し、必要に応じ50%チオグリコール酸アンモニウム
又は40%ジチオジグリコール酸ジアンモニウム、強ア
ンモニア水、リン酸一水素アンモニウム、及び重炭酸ア
ンモニウム等を添加し、更に精製水(補水)を加えて全
重量が100kgになるように調整して、第一剤を調製
した。表6に、配合成分及び配合量(kg)を示す。
【0078】第二剤の調製 80〜85℃にて均一溶解させたウェーブ剤配合用組成
物(実施例8〜10)を、80〜85℃に加熱した初期
精製水に加え撹拌乳化させた。この乳化物を45℃まで
冷却し、臭素酸ナトリウムを添加し、更に精製水(補
水)を加えて全重量が100kgになるように調整し
て、第二剤を調製した。表6に、配合成分及び配合量
(kg)を示す。
【0079】・実施例36 第一剤の調製 ウェーブ剤配合用組成物として、実施例9(12重量
%)の替わりに実施例8(10重量%)を用いた以外
は、実施例34と同様にして第一剤を調製した。表6
に、配合成分及び配合量(kg)を示す。
【0080】第二剤の調製 塩化ラウリルトリメチルアンモニウムメチル及び臭素酸
ナトリウムに精製水を加えて全重量が100kgの水溶
液として、第二剤を調製した。表6に、配合成分及び配
合量(kg)を示す。
【0081】
【表6】
【0082】(仕上げ剤の調製) ・実施例37 初期精製水約85kgを83〜86℃まで加熱した。一
方、仕上げ剤配合用組成物(実施例10)5kgにパラ
ベン類適量を加え、これを83〜86℃まで加熱し均一
溶解させ、これを前記加熱水に撹拌しながら加えて乳化
させた。その後、この乳化物を撹拌しながら45〜50
℃まで冷却後、更に精製水(補水)を加えて全重量が1
00kgになるように調整し均一混合して、本発明の仕
上げ剤配合用組成物を調製した。
【0083】(色止剤の調製) ・実施例38 初期精製水約55kgを83〜86℃まで加熱した。一
方、色止剤配合用組成物(実施例3)15kgとパラベ
ン類0.1kgとを混合し、80〜85℃まで加熱し均
一溶解させた。この均一溶解物を前記加熱水に撹拌しな
がら加えて乳化させた。その後、この乳化物を撹拌しな
がら約50℃まで冷却後、水性組成物(精製水25k
g、ヘアロールTC−1000(三洋化成工業(株)
製)[タンニン酸カチオン化ポリマー]2kg、85%
リン酸0.4kg、70%グリコール酸1kg)、及び
香料を添加し、更に精製水(補水)を加えて全重量が1
00kgになるように調整して、色止剤を調製した。
【0084】(毛髪処理剤配合用組成物の調整) ・実施例39 セタノール62kg、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル2kg、親油型モノステアリン酸グリセリン11k
g、及び塩化ステアリルトリメチルアンモニウム25k
g(IPA40重量%含有を混合し、約80〜85℃に
加熱して、均一溶解して、本発明の毛髪処理剤配合用組
成物を調整した。
【0085】(毛髪処理剤の毛髪処理効果ついての官能
評価)50人の被試験者に対し、下記のような方法で毛
髪処理を行い、毛髪処理剤の毛髪処理効果(使用感)に
ついて官能評価してもらった。評価結果を表7に示す。
【0086】・ヘアコンディショナーの毛髪処理方法 通常のシャンプー後、ヘアコンディショナー(各実施例
15〜28)を毛髪に塗布し、コーミングしてゆきわた
らせた。次いで、すすぎ、ドライヤー乾燥した。
【0087】・染毛剤の毛髪処理方法 染毛剤(各実施例29〜32)の第一剤及び第二剤を
1:1(重量比)の割合で混合し、これを毛髪に塗布し
た。次いで、室温にて30分放置した後、すすぎ、ドラ
イヤー乾燥した。
【0088】・ウェーブ剤の毛髪処理方法 ストレートパーマの場合 ウェーブ剤(各実施例33〜35)の第一剤を毛髪に塗
布しコーミングしてゆきわたらせ、毛髪をストレート状
にした。その後、10分間放置した。次いで、第二剤を
毛髪に塗布しコーミングしてゆきわたらせ、10分間放
置した。最後に、すすぎ、ドライヤー乾燥した。
【0089】ウェーブを与えるパーマの場合 ウェーブ剤(実施例31)第一剤を毛髪に塗布しコーミ
ングしてゆきわたらせ、ロッドに毛髪を巻き、7分間室
温にて放置した。次いで、第二剤をアプリケータにて塗
布し7分間放置後、再び第二剤をアプリケータにて塗布
し7分間放置した。その後、ロッドをはずし、すすぎ、
ドライヤー乾燥した。
【0090】・仕上げ剤の毛髪処理方法 仕上げ剤(実施例37)を毛髪に塗布し、ゆきわたらせ
た。
【0091】・色止剤の毛髪処理方法 市販の染毛料を毛髪に塗布し、コーティングして、ゆき
わたらせ、45℃にて15分間加温の後、すすぎ、ドラ
イヤー乾燥した。その後、通常のリンスと同様にして色
止剤(実施例38)による処理をした。尚、色止剤を塗
布後、5〜10分間放置した。
【0092】
【表7】
【0093】表7中、◎は非常に良い、○は良い、△は
普通、を表す。表7の結果から明らかなように、本発明
の毛髪処理剤は、髪のしなやかさ、ヌメリ感、ソフト
感、しっとり感、モツレ・キシミの無さ、スベリ感(櫛
通りの良さ)、サラサラ感、髪のスタイリング保持性、
染料の脱色防止性等に優れることが判る。
【0094】
【発明の効果】本発明の毛髪処理剤配合用組成物は、低
廉且つ入手容易な配合成分を、優れた毛髪処理効果が発
揮するよう適切に選択・組み合わせて調製したものであ
る。従って、本発明の毛髪処理剤配合用組成物は、低コ
スト且つ容易に製造することが出来る。本発明の毛髪処
理剤は、上記組成物から調製されるので低コストであ
り、且つ、髪のしなやかさ、ヌメリ感、ソフト感、しっ
とり感、モツレ・キシミの無さ、スベリ感(櫛通りの良
さ)、サラサラ感、髪のスタイリング保持性、染料の脱
色防止性等に優れた毛髪処理効果を有する。また、毛髪
処理剤の製造工程に於いても、エステル類、アルコール
類、カチオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤等を
一括して配合でき、非常に工程を簡略化することが可能
である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エステル類、アルコール類、カチオン界
    面活性剤、及びノニオン界面活性剤を含有することを特
    徴とする毛髪処理剤配合用組成物。
  2. 【請求項2】 エステル類がジステアリン酸ポリエチレ
    ングリコール、オレイン酸ステアリン酸モノ・ジグリセ
    リド、親油型モノステアリン酸グリセリン、ヤシ油脂肪
    酸グリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、
    ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、パル
    ミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ステア
    リン酸ブチル、リンゴ酸ジイソステアリル、及びアジピ
    ン酸ジイソプロピルから成る群より選択される少なくと
    も一種の化合物であり、 アルコール類がイソプロパノール、ラウリルアルコー
    ル、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアル
    コール、オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール、
    側鎖高級アルコール混合物、プロピレングリコール、ジ
    プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
    グリセリン、セトステアリルアルコール、及びラノリン
    アルコールから成る群より選択される少なくとも一種の
    化合物であり、 カチオン界面活性剤が塩化ステアリルトリメチルアンモ
    ニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチ
    ルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルア
    ンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、
    塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニ
    ウム、塩化ベンザルコニウム、及び塩化セチルピリジニ
    ウムから成る群より選択される一種又は二種の化合物で
    あり、 ノニオン界面活性剤がポリオキシエチレンラウリルエー
    テル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシ
    エチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンノニル
    フェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリ
    オキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアリン酸モノエタノ
    ールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、トリ
    オレイン酸ソルビタン、及びジメチルステアリルアミン
    から成る群より選択される少なくとも一種の化合物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の毛髪処理剤配合用組
    成物。
  3. 【請求項3】 エステル類が親油型モノステアリン酸グ
    リセリン及び/又はミリスチン酸イソプロピルであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の毛髪処理剤配合用
    組成物。
  4. 【請求項4】 アルコール類がセタノールであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の毛髪
    処理剤配合用組成物。
  5. 【請求項5】 カチオン界面活性剤が塩化ステアリルト
    リメチルアンモニウム及び/又は塩化セチルトリメチル
    アンモニウムであることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れかに記載の毛髪処理剤配合用組成物。
  6. 【請求項6】 ノニオン界面活性剤がポリオキシエチレ
    ンセチルエーテル又はポリオキシエチレンオレイルエー
    テルであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何
    れかに記載の毛髪処理剤配合用組成物。
  7. 【請求項7】 毛髪処理剤配合用組成物が、更に炭化水
    素類を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項6
    の何れかに記載の毛髪処理剤配合用組成物。
  8. 【請求項8】 炭化水素類がパラフィン、流動パラフィ
    ン、軽質流動イソパラフィン、セレシン、及びα−オレ
    フィンオリゴマーから成る群より選択される一種又は二
    種の化合物であることを特徴とする請求項7に記載の毛
    髪処理剤配合用組成物。
  9. 【請求項9】 毛髪処理剤配合用組成物が、更にアニオ
    ン界面活性剤、脂肪酸類、ロウ類、有機酸類、シリコン
    類、及び水から成る群より選択される一種又は二種の化
    合物を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項8
    の何れかに記載の毛髪処理剤配合用組成物。
  10. 【請求項10】 アニオン界面活性剤がラウリル硫酸ナ
    トリウムであり、脂肪酸類がステアリン酸又は硬質ラノ
    リン脂肪酸であり、ロウ類がカルナウバロウであり、有
    機酸類が乳酸であり、シリコン類がメチルフェニルポリ
    シロキサンであることを特徴とする請求項9に記載の毛
    髪処理剤配合用組成物。
  11. 【請求項11】 毛髪処理剤配合用組成物の組成に於い
    て、エステル類、アルコール類、カチオン界面活性剤、
    及びノニオン界面活性剤の含有量をそれぞれA、B、
    C、及びD(重量%)として、A〜Dが、次式 1≦A
    ≦30、10≦B≦75、0.1≦C≦30、1≦D≦
    65、及び A+B+C+D≦100を満足することを
    特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の毛
    髪処理剤配合用組成物。
  12. 【請求項12】 毛髪処理剤配合用組成物がヘアコンデ
    ィショナー配合用組成物、染毛剤配合用組成物、ウェー
    ブ剤配合用組成物、仕上げ剤配合用組成物、又は色止剤
    配合用組成物である請求項1乃至請求項11の何れかに
    記載の毛髪処理剤配合用組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12の何れかに記
    載の毛髪処理剤配合用組成物を含有する毛髪処理剤。
  14. 【請求項14】 毛髪処理剤がヘアコンディショナー、
    染毛剤、ウェーブ剤、仕上げ剤、又は色止剤である請求
    項13に記載の毛髪処理剤。
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