JP2001181156A - ヘアーリンス組成物 - Google Patents
ヘアーリンス組成物Info
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Abstract
の吸収を高め、毛髪のまとまり、ツヤ、くし通り性を改
善し、更に保存安定性に優れたヘアーリンス組成物を提
供する。 【解決手段】(A)多価アルコール70〜98%と、
(B)カチオン性界面活性剤と、(C)炭素数14〜3
2の高級アルコールと、(D)下記一般式(I)で示さ
れるシリコーンとを配合することを特徴とするヘアーリ
ンス組成物。 【化1】 (上式中、R1はメチル基を表すか又はその一部がフェ
ニル基を表してもよく、R2はメチル基又は水酸基を表
し、mは、10〜10,000の整数を表す)
Description
に関し、更に詳細には、使用時に温熱作用を有し、トリ
ートメント成分の吸収を高め、毛髪のまとまり、ツヤ、
くし通り性を改善し、更に保存安定性に優れたヘアーリ
ンス組成物に関する。
りをよくするという、いわゆるリンス効果を持つヘアー
リンス組成物は、一般にヘアーリンス、ヘアートリート
メント、ヘアーパック等の名称で販売されている。これ
らのヘアーリンス組成物には、通常、カチオン性界面活
性剤が配合されており、これが毛髪に吸着することによ
り、前記のリンス効果を与えることが知られている。更
に、滑らかさ、光沢、しっとり感等の使用後の感触を向
上させる目的で、例えば、高級アルコール、グリセリン
脂肪酸エステル、高級脂肪酸、流動パラフィン、エステ
ル油、シリコーン等の油分が添加され、これらの配合量
の調整によって様々な感触が調整されている。
は、カチオン性界面活性剤と高級アルコールが特定比率
で組み合わされた混合成分並びに低粘度油分を、それぞ
れ特定量含めた毛髪化粧料が開示されており、それらは
毛髪に優れた滑らかさとべたつきのない使用感を有して
いることが示されている。また、特開昭63−2221
09号公報には、上記のカチオン性界面活性剤と高分子
シリコーンを特定割合で含むヘアーリンス組成物が開示
され、それが耐洗浄性に優れていることが示されてい
る。
れもヘアーリンス組成物としての一定の改善がなされて
おり、後者では、耐洗浄性の向上と共に毛髪に対する一
定量の柔軟性、平滑性、ツヤ付与効果を奏することが窺
える。しかしながら、これらのことが更に毛髪に対する
平滑性、柔軟性及びツヤ付与効果を高めたヘアーリンス
組成物についての必要性を無くしたことを意味しておら
ず、例えば、上記のような工夫だけでは、毛表面物性が
改質されるだけであって、毛髪内部を改質することはで
きず、洗髪した翌日には毛髪の保湿性が低下し、髪のパ
サつきや、セットが上手にできない等の問題点を有して
いた。従って、本発明の目的は、従来の組成物が有する
利点を低下させることなく、温熱効果により、毛髪内部
へのトリートメント成分の吸収性を高めることにより毛
髪を内部から改善し、髪のまとまり、ツヤ、くし通り性
を改善する効果を有し、更に保存安定性に優れたヘアー
リンス組成物を提供することにある。
明者は鋭意研究を行った結果、多価アルコールと、カチ
オン性界面活性剤と、高級アルコールとシリコーンを組
み合わせることによって、上記目的を達成することを見
出し、本発明を完成した。
ル70〜98質量%と、(B)カチオン性界面活性剤
と、(C)炭素数14〜32の長鎖のアルキル基を有す
る高級アルコールと、(D)下記一般式(I)で示され
るシリコーンとを配合することを特徴とするヘアーリン
ス組成物にある。
の一部がフェニル基を表してもよく、R2はメチル基又
は水酸基を表し、mは、10〜10,000の整数を表
す)
多価アルコールは、一般的な公知の多価アルコールであ
る。例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、ポリエチレン−ポリプロピ
レン共重合体、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等の水酸基を分
子構造内に有するものである。これらの中から1種又は
2種以上を適宜選択して用いることができる。
アーリンス組成物の使用時に毛髪や皮膚の水分との水和
熱によって温感をもたらすものであり、本発明において
は、上記の多価アルコール中に、多価アルコール総量に
対してグリセリンを60〜100%含有することが組成
物の安定性上好ましく、多価アルコール中のグリセリン
含有量が60%未満の場合、カチオン性界面活性剤と高
級アルコールのゲルがうまく形成されず、安定性に優れ
た粘度を保つことができない場合がある。
0〜98質量%(以下、単に%と記す)であり、より好
ましくは80〜95%である。70%未満であると、温
熱効果が充分に発揮されない。
性界面活性剤は、一般に医薬品、医薬部外品、化粧品に
用いられるものであれば特に限定されるものではなく、
具体的には、例えば下記一般式(II)
は2個は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、
ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基を表
し、残りは、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロ
キシアルキル基又はベンジル基を表し、Xはハロゲン原
子又は炭素数1〜3のアルキル硫酸基を表す)で示され
るものが挙げられる。上記式(II)のR3〜R6のうち
いずれか1個又は2個の炭素数8〜24のアルキル基
は、例えばセチル基、ステアリル基、ベヘニル基、12
−ヒドロキシステアリル基等であり、炭素数16〜22
のアルキル基が好ましく、特に好ましいものとしてはス
テアリル基及びベヘニル基が挙げられる。残りの炭素数
1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又は
ベンジル基は、好ましいものとしては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基及びヒドロキシ
エチル基が挙げられる。Xのハロゲン原子は、好ましく
は塩素原子又は臭素原子である。
モニウム塩としては、例えば、塩化セチルトリメチルア
ンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジ
メチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリル
ジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウ
ム、及びセチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェ
ート等を挙げることができる。その中でも特に、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチ
ルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム
及び塩化ジステアリルジメチルアンモニウム並びにこれ
らの混合物が好ましい。
れ単独で用いることができるし、また2種以上混合して
用いることができる。ヘアーリンス組成物中への配合量
としては、0.2〜10%が好ましく、特に好ましく
は、1〜5%の範囲である。カチオン性界面活性剤の毛
髪処理剤中での含有量が0.2%より少ない場合は、そ
の効果を充分に発揮することができない場合があり、ま
た、10%を越えると、毛髪に吸着する量が多くなりす
ぎ、感触上不都合が生じる上に、組成物の安定性を保つ
ことが難しい場合がある。
14〜32の高級アルコールである。好ましいものとし
ては、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール等の炭素数16〜22の直鎖状
高級アルコール、例えば、イソステアリルアルコール、
オクチルドデカノール等の炭素数16〜22の分岐鎖状
高級アルコールである。これらの高級アルコールは、そ
れぞれ単独で用いることができるし、2種以上混合して
用いることができる。また、これらの高級アルコールの
ヘアーリンス組成物中の含有量としては、好ましくは
0.1〜10%、特に好ましくは、0.5〜5%の範囲
である。高級アルコールのヘアーリンス組成物中での含
有量が0.1%未満では、組成物の粘性が低く、毛髪へ
の残留性が低下してその効果を充分に発揮することがで
きない場合があり、また、10%を越えると、組成物が
硬くなりすぎ、使用上使いにくいという問題を発生した
り、これら高級アルコールが毛髪に吸着する量が多くな
りすぎ、感触上硬くなったりパサつき等の不都合が生じ
る場合がある。
ンは、下記一般式(I)
の一部がフェニル基を表してもよく、R2はメチル基又
は水酸基を表し、mは、10〜10,000の整数を表
す)で示されるシリコーンであり、例えばジメチルポリ
シロキサン,高重合ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン,末端水酸基含有ジメチルポリシ
ロキサン,末端水酸基含有メチルフェニルポリシロキサ
ン等が挙げられる。
mは10〜10,000であり、好ましくは50〜4,
000である。平均重合度が10未満ではしっとり感が
なく毛髪の柔軟性に劣り、平均重合度が10,000を
越えると髪にパサツキを生じてしまう。
らのシリコーンの一種又は二種以上の混合物が総量を基
準として好ましくは0.3〜20%、特に好ましくは
0.5〜10%配合される。配合量が0.3%未満で
は、乾燥後の毛髪のなめらかさや効果の持続性に良好な
結果が得られない場合があり、また20%を越えた場合
は、感触上さらさらとした感触となり、しっとり感に劣
り、また、パサツキを生じてしまう場合があり好ましく
ない。
アルコール、カチオン性界面活性剤、高級アルコール、
及びシリコーンを必須成分として調製されるが、これら
の必須成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で
通常ヘアーリンス組成物に一般的に配合される成分、ア
ニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面
活性剤、パール光沢剤、色素、香料、殺菌剤、抗炎症
剤、キレート剤、粘度調整剤、防腐剤、pH調整剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、植物抽出エキス、油性成分等
を添加することができる。
も明らかなように、使用時に温熱作用を有し、トリート
メント成分の吸収を高め、毛髪のまとまり、ツヤやくし
通り性を改善し、更に保存安定性に優れたものであり、
本発明のヘアーリンス組成物には、そのような目的で使
用されるものであれば、特に形態、剤型にとらわれな
い。具体的な形態としては、ヘアーリンス、ヘアーコン
ディショナー、ヘアートリートメント、ヘアーパック等
が挙げられる。また、ローション、クリーム、ワック
ス、スプレー、ミスト、フォーム、ジェル等種々のもの
とすることができる。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。まず、実施例に先立って各実施例で採用した試
験法及び評価法を説明する。
た際の温熱効果、使用感(髪のまとまり、しっとり感)
の3項目について、下記基準により5段階評価し、その
平均点を求めて判定した。 [評 価] [内容] 5点 : 非常に良好 4点 : 良好 3点 : 普通 2点 : やや不良 1点 : 不良 [判 定][平均点] ◎ : 4.5点以上 ○ : 3.5点以上4.5点未満 △ : 2.5点以上3.5点未満 × : 2.5点未満
ンプーで処理し、それぞれのヘアーリンス組成物を毛髪
に2g塗布し、その後、お湯で充分に洗い流し、タオル
ドライを行い、25℃湿度60%の環境下において24
時間乾燥させた。そして、ツヤ、くし通りの項目につい
て評価を行った。
上色彩研究所製)を用いて、光を毛髪に対して30度の
角度から光を入射し、毛髪上で反射した光量を測定し
た。最大反射光量を正反射光量、0度の反射光量を拡散
反射光量とし、以下の式にしたがって、ツヤ値を求め
た。尚、ツヤ値はその値が高いほどツヤがあることを示
すものである。 ツヤ値=(正反射光量−拡散反射光量)/拡散反射光量
た。摩擦磨耗試験機(NRF型、日本レオロジー社製)
を使用し、荷重20g、毎分10回転の測定条件で行
い、10本の毛髪の平均値を求めた。尚、動摩擦係数が
低いほど、くし通りが良いことを示すものである。
し、6ヶ月後の状態を肉眼で観察して、下記基準よりそ
の安定性を評価した。 [判 定] [内容] ◎ : 全く変化なし ○ : ほとんど変化なし △ : やや析出や分離等の傾向が観察される × : 明らかに析出や分離が観察される
ス) 表1に示す組成のヘアーリンスを常法により調製し、こ
れらを使用したときの温熱効果、毛髪のまとまり、しっ
とり感、ツヤ、くし通り、安定性を調べた。結果を表1
に示す。
ヘアーリンス組成物は、温熱効果、毛髪のまとまり、し
っとり感、ツヤ、くし通り、安定性のいずれも項目にお
いても評価が高かった。これに対し、必須成分を配合し
ていない比較例1〜4の組成物は、いずれも劣った性能
を示し、本発明の目的を達成できなかった。
ンディショナー) 表2に示す組成のヘアーコンディショナーを常法により
調製し、これらを使用したときの温熱効果、毛髪のまと
まり、しっとり感、ツヤ、くし通り、安定性を調べた。
結果を表2に示す。
ヘアーリンス組成物は、温熱効果、毛髪のまとまり、し
っとり感、ツヤ、くし通り、安定性のいずれも項目にお
いても評価が高かった。これに対し、必須成分を配合し
ていない比較例5〜8の組成物は、いずれも劣った性能
を示し、本発明の目的を達成できなかった。
リンス) 表3に示す組成のヘアーリンスを常法により調製し、こ
れらを使用したときの温熱効果、毛髪のまとまり、しっ
とり感、ツヤ、くし通り、安定性を調べた。結果を表3
に示す。
ヘアーリンス組成物は、温熱効果、毛髪のまとまり、し
っとり感、ツヤ、くし通り、安定性のいずれも項目にお
いても評価が高かった。これに対し、必須成分を配合し
ていない比較例9〜12の組成物は、いずれも劣った性
能を示し、本発明の目的を達成できなかった。
アートリートメント) 表4に示す組成のヘアートリートメントを常法により調
製し、これらを使用したときの温熱効果、毛髪のまとま
り、しっとり感、ツヤ、くし通り、安定性を調べた。結
果を表4に示す。
ヘアーリンス組成物は、いずれの項目においても評価が
高かった。これに対し、必須成分を配合していない比較
例9〜12の組成物は、いずれも劣った性能を示し、本
発明の目的を達成できなかった。
(ヘアーリンス) 表5に示す組成のヘアーリンスを常法により調製し、こ
れらを使用したときの温熱効果、毛髪のまとまり、しっ
とり感、ツヤ、くし通り、安定性を調べた。結果を表5
に示す。
ヘアーリンス組成物は、いずれの評価項目においても高
い結果を示した。これに対し、必須成分を配合していな
い比較例9〜12の組成物は、いずれも劣った性能を示
し、本発明の目的を達成できなかった。
れらを使用したときの温熱効果、毛髪のまとまり、しっ
とり感、ツヤ、くし通り、安定性を調べた。
調整し、これらを使用したときの温熱効果、毛髪のまと
まり、しっとり感、ツヤ、くし通り、安定性を調べた。
れらを使用したときの温熱効果、毛髪のまとまり、しっ
とり感、ツヤ、くし通り、安定性を調べた。
組成物は、いずれも温熱効果、毛髪のまとまり、しっと
り感、ツヤ、くし通り、安定性のいずれも評価が高く、
優れた効果を有していた。
に温熱作用を有し、トリートメント成分の吸収を高め、
毛髪のまとまり、ツヤ、くし通り性を改善し、更に保存
安定性に優れるという顕著な効果を発揮するものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)多価アルコール70〜98質量%
と、(B)カチオン性界面活性剤と、(C)炭素数14
〜32の高級アルコールと、(D)下記一般式(I)で
示されるシリコーンとを配合することを特徴とするヘア
ーリンス組成物。 【化1】 (上式中、R1はメチル基を表すか又はその一部がフェ
ニル基を表してもよく、R2はメチル基又は水酸基を表
し、mは、10〜10,000の整数を表す)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36638099A JP2001181156A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | ヘアーリンス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36638099A JP2001181156A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | ヘアーリンス組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001181156A true JP2001181156A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18486645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36638099A Pending JP2001181156A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | ヘアーリンス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001181156A (ja) |
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-
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- 1999-12-24 JP JP36638099A patent/JP2001181156A/ja active Pending
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