JP2005330214A - 水性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塗布後の揮発性に優れるとともに、揮発後においても毛髪がしっとりとなめらかな質感、良好な艶を保つことができ、さらに使用感が良好でまとまり性に優れた水性化粧料を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る水性化粧料は、ショ糖脂肪酸エステル0.001〜10重量%と、1種または2種以上のカチオン界面活性剤0.05〜10重量%と、1種または2種以上のシリコーン化合物0.05〜10重量%と、エタノール1〜12重量%と、水50〜98重量%とを含有することを特徴とする。前記ショ糖脂肪酸エステルは、HLB値が11〜18であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、毛髪の寝癖等を直したりする際などに用いられる水性化粧料に関する。より詳しくは、塗布後の揮発性に優れるとともに、揮発後においても手触りや指どおりが良く、しっとりとなめらかな質感、良好な艶を与える水性化粧料に関する。
従来から、毛髪の寝癖やハネ、うねりなどを直し、ヘアースタイルをセットするために毛髪用の水性化粧料、例えば、ヘアローションなどが用いられている。このような毛髪用水性化粧料において、塗布後の揮発性が悪いと、毛髪が乾きにくく濡れた感触が残ることや、髪がもつれやすくなり、きしんで手触りが悪くなることから、塗布後に程よい揮発性を付与するために、通常、アルコール類などが配合されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、近年、このような毛髪用水性化粧料に対する要求が高くなっており、速乾性だけでなく塗布後の毛髪が適度にしっとりとなめらかな質感を保つことが求められている。例えば、2価アルコールを配合した場合には、毛髪になめらかさを付与する効果が低く、3価アルコールを配合した場合には、べたつきのある重い感触となるなどの問題点がある(例えば、特許文献2参照)。
このような問題を解決するために、アルコール類とともに、界面活性剤などを水性化粧料に配合させる方法が採用されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、単純に界面活性剤などを配合しただけでは、上記要求を充分に満たすことが難しく、また、配合割合によっては、低温において溶解成分が析出するなど経時的安定性にも影響を及ぼすという問題点を有している。
特開平9−124449号公報 特開2003−183132号公報 特開2001−220327号公報
本発明の課題は、塗布後の揮発性に優れるとともに、揮発後においても毛髪がしっとりとなめらかな質感、良好な艶を保つことができ、さらに使用感が良好でまとまり性に優れた水性化粧料を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、ショ糖脂肪酸エステルと、特定のカチオン界面活性剤と、特定のシリコーン化合物と、エタノールとを特定の配合割合で含有させることにより、揮発性に優れるとともに、揮発後の毛髪においても、しっとりとなめらかな質感および良好な艶が保たれ、軽い感触で使用感が良好でまとまりにも優れた水性化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る水性化粧料は、ショ糖脂肪酸エステル0.001〜10重量%と、1種または2種以上のカチオン界面活性剤0.05〜10重量%と、1種または2種以上のシリコーン化合物0.05〜10重量%と、エタノール1〜12重量%と、水50〜98重量%とを含有することを特徴とする。
前記ショ糖脂肪酸エステルは、HLB値が11〜18であることが好ましい。
前記カチオン界面活性剤は、エステル構造を有しない第4級アンモニウム塩を含むカチオン界面活性剤(A)と、エステル構造を有する第4級アンモニウム塩を含むカチオン界面活性剤(B)とからなることが好ましく、この場合、前記カチオン界面活性剤(A)と(B)との重量比[(A)/(B)]が、1.5〜30であることが望ましい。
また、前記カチオン界面活性剤(A)は、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレ
ン)ステアリルアンモニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記カチオン界面活性剤(B)は、ジココイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことが好ましい。
前記シリコーン化合物は、高重合シリコーン化合物(Y)およびアミノ変性シリコーン化合物(Z)からなることが好ましく、この場合、前記高重合シリコーン化合物(Y)とアミノ変性シリコーン化合物(Z)との重量比[(Y)/(Z)]が、1.5〜200であることが望ましい。
本発明の水性化粧料は、ベタイン類0.05〜10重量%をさらに含有していてもよい。
本発明の水性化粧料は、塗布後の揮発性に優れるとともに、揮発後においても、髪の手触りがよく、指どおりがなめらかであり、適度なしっとり感、さらさら感などの優れた質感、良好な艶などを与えることができる。
また、塗布後においても軽い感触で使用感が良好であり、さらに髪のまとまり性にも優れている。
以下、本発明に係る水性化粧料について詳細に説明する。
本発明の水性化粧料は、ショ糖脂肪酸エステルを含有する。ショ糖脂肪酸エステルは、安定性が高く、刺激が低い非イオン界面活性剤であり、一般的には乳化剤、洗浄剤、可溶化剤として用いられている。具体的には、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルチミン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ベヘニン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステルなどが挙げられる。これらショ糖脂肪酸エステルは1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いられるショ糖脂肪酸エステルは、分子中の親水基と親油基のバランスを表わすHLB値が11〜18、好ましくは14〜17であることが望ましい。ショ糖脂肪酸エステルのHLB値が上記範囲であることにより、毛髪にしっとり感、なめらかさ、しなやかさ、まとまり性、安定性、保湿性、良好な艶を付与する効果に優れる。
本発明の水性化粧料中における上記ショ糖脂肪酸エステルの含有量は、0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、特に好ましくは0.05〜1重量%である。ショ糖脂肪酸エステルが上記範囲で含有されていることにより、毛髪に適度なしっとり感、なめらかさ、しなやかさ、うるおい感などの優れた質感や安定性、良好な艶を与えると
ともに、毛髪のまとまり性が良く、広がりを抑制し、指どおりがなめらかとなり、ひっかかりやきしみなどを低減することができる。なお、ショ糖脂肪酸エステルの含有量が、上記範囲よりも少ないと、配合の効果が得られないことがあり、また、上記範囲よりも多いと、保湿力が高くなりすぎてべたつき感が強くなり、手触りや使用感が悪くなる傾向にある。
本発明の水性化粧料は、1種または2種以上のカチオン界面活性剤を含有する。本発明で用いることができるカチオン界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(またはアルケニル)ジメチルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキル(またはアルケニル)メチルアンモニウム塩、アルキル(またはアルケニル)ジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキル(またはアルケニル)トリメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩などが挙げられる。
具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモウニム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム(例えば、2〜10モルのエチレンオキシド(EO)重合体のもの等)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジココイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェートなどが挙げられる。
本発明の水性化粧料は、カチオン界面活性剤として、エステル構造を有しない第4級アンモニウム塩を含むカチオン界面活性剤(A)と、エステル構造を有する第4級アンモニウム塩を含むカチオン界面活性剤(B)とを含むことが好ましい。
前記カチオン界面活性剤(A)としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレ
ン)ステアリルアンモニウム(例えば、2〜10モルのエチレンオキシド(EO)重合体のもの等)からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
前記カチオン界面活性剤(B)としては、ジココイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことが好ましい。
このようなカチオン界面活性剤(A)と(B)とを組み合わせて用いることにより、界面活性剤(A)または(B)を単独で用いた場合と比較して、水性化粧料塗布後の毛髪に与えるしっとり感、なめらかさ、手触り、まとまり性などが優れたものとなる。なお、上記界面活性剤(A)のみを用いた場合、しっとり感に欠けることがあり、上記界面活性剤(B)のみを用いた場合、しっとり感は得られるものの、配合量を多くすると、溶解性が悪くなる傾向にあり、充分な効果が得られないことがある。
上記カチオン界面活性剤(A)と(B)との重量比[(A)/(B)]は、通常、1.5〜30、好ましくは2〜20、特に好ましくは3〜10である。上記範囲の重量比で界面活性剤(A)および(B)を組み合わせることにより、上記効果がより顕著なものとなる。
本発明の水性化粧料中における上記カチオン界面活性剤の全含有量は、0.05〜10重量%、好ましくは0.3〜8重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%である。カチオ
ン界面活性剤が上記範囲で含有されていることにより、毛髪にしっとりとなめらかな質感を与えることができ、指どおりや手触り、まとまり性などに優れる。なお、カチオン界面活性剤の含有量が上記範囲よりも少ないと、毛髪のなめらかさが充分に得られず、ぱさつき、きしみが生じたり、髪がもつれやすくまとまり性に欠ける傾向にあり、また、上記範囲よりも多いと、しっとり感が強くなりすぎて、毛髪に余分な質感、重さ、べたつきなどが生じる傾向にある。
なお、水性化粧料中における上記カチオン界面活性剤(B)の含有量は、上記重量比および含有量の範囲において、0.01重量%以上、好ましくは0.2重量%であることが望ましい。カチオン界面活性剤(B)の含有量が上記範囲よりも低いと、配合の効果が得られないことがある。
本発明の水性化粧料は、1種または2種以上のシリコーン化合物を含有する。本発明で用いることができるシリコーン化合物としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アクリル変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、シリコングラフトポリマーなどが挙げられる。上記シリコーン化合物はエマルションとして水性化粧料中に含有させてもよい。
本発明の水性化粧料は、シリコーン化合物として、高重合メチルポリシロキサンなどの高重合シリコーン化合物(Y)と、アミノ変性シリコーン化合物(Z)とを含むことが好ましい。このような高重合シリコーン化合物(Y)としては、特に限定されないが、平均重合度が1000〜10000、好ましくは1200〜5000のシリコーン化合物、例えば、平均重合度1500のジメチコンなどが挙げられる。また、アミノ変性シリコーン化合物(Z)としては、特に限定されないが、例えば、アモジメチコン、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサンなどが挙げられる。
このようにシリコーン化合物(Y)と(Z)とを組み合わせて用いることにより、シリコーン化合物(Y)によって毛髪にさらさら感が付与され、シリコーン化合物(Z)によって毛髪にしっとり感、なめらか感が付与される。さらに、シリコーン化合物(Y)または(Z)を単独で用いた場合と比較して、水性化粧料塗布後の毛髪に与えるしっとり感、なめらかさ、保湿性、安定性、艶、コーティング感などが優れたものとなる。
上記シリコーン化合物(Y)と(Z)との重量比[(Y)/(Z)]は、通常、1.5〜200、好ましくは2〜50、特に好ましくは5〜20である。上記範囲の重量比でシリコーン化合物(Y)および(Z)を組み合わせることにより、上記効果がより顕著なものとなる。
本発明の水性化粧料中における上記シリコーン化合物の全含有量は、0.05〜10重量%、好ましくは0.3〜8重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%である。シリコーン化合物が上記範囲で含有されていることにより、毛髪にさらさら感、しっとり感などの優れた質感を与えることができ、なめらかな指どおり性や、手触り感、毛髪のまとまり性などに優れる。
なお、上記アミノ変性シリコーン化合物(Z)の水性化粧料中における含有量は、上記
重量比および含有量の範囲において、0.01重量%以上、好ましくは0.05重量%であることが望ましい。シリコーン化合物(Z)の含有量が上記範囲よりも低いと、配合の効果が得られないことがある。
本発明の水性化粧料はエタノールを含有する。エタノールを配合させることにより、水性化粧料に適度な揮発性を付与することができ、水性化粧料塗布後の毛髪の乾きが良くなる。
本発明の水性化粧料中におけるエタノールの含有量は、通常、1〜12重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは2〜8重量%である。エタノールが上記範囲で含有されていることにより、適度な乾燥性が得られるとともに、低温安定性にも優れる。なお、エタノールの含有量が上記範囲よりも少ないと、毛髪の乾きが悪くなり、濡れた感触が残ることや、低温時における溶解成分の析出などが生じる傾向にあり、また、上記範囲よりも多いと、エタノールの質感が出すぎてしまい、毛髪にぱさつき、きしみ、ごわつきなどが生じてダメージ感が現れやすくなる傾向にある。
本発明の水性化粧料には、ベタイン類を含有させてもよい。ベタイン類を含有させることにより、櫛どおりをさらに良くし、適度なしっとり感を得ることができる。ベタイン類としては、特に限定されないが、例えば、アミノ酸のN−トリアルキル置換体などが挙げられ、より具体的には、トリメチルグリシン、γ−ブチロベタイン、ホマリン、トリゴネリン、β−アラニンベタイン、カルニチン、アトリニン、ホモセリンベタイン、アントプレウリン、バリンベタイン、リジンベタイン、オルニチンベタイン、アラニンベタイン、タウロベタイン、スタキドリン、グルタミン酸ベタイン、フェニルアラニンベタインなどが挙げられる。これらは1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の水性化粧料中におけるベタイン類の含有量は、通常、0.05〜10重量%、好ましくは0.3〜8重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%である。ベタイン類が上記範囲で含有されていることにより、上記効果がより顕著なものとなる。
本発明の水性化粧料には、毛髪の保湿性および水性化粧料の低温安定性を向上させるために、多価アルコールを含有させてもよい。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリンなどが挙げられる。これらの中では、毛髪の保湿性に優れるとともに、水性化粧料の低温安定性の向上効果が得られることから、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンが好ましい。
上記多価アルコールは、1種単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明の水性化粧料中における上記多価アルコールの含有量は、0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜8重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%である。多価アルコールが上記範囲で含有されていることにより、毛髪に保湿性等を付与することができるとともに、水性化粧料の低温安定性を向上させることができる。
本発明の水性化粧料は、水を含有する。水は毛髪に形成された寝癖を直すために配合され、効果的に寝癖を直すためには高配合量の水が必要とされる。本発明で用いられる水は、化粧料原料として使用することができる水であれば特に限定されず、例えば、精製水、イオン交換水、水道水などが挙げられる。
本発明の水性化粧料中における水の含有量は、水以外の全配合成分の含有量を除いた量であり、通常、50〜98重量%、好ましくは60〜96重量%、特に好ましくは70〜
95重量%である。水の含有量が上記範囲内であることにより、他の成分の効果を損なうことなく、優れた整髪性などが得られる。
さらに本発明の水性化粧料には、上述した成分に加えて、本発明の目的を損なわない範囲で、通常の化粧料に配合される他の成分、例えば、アミノ酸、ビタミン類、蛋白質、脂肪酸、酵素、保湿剤、界面活性剤、キレート剤、油剤、育毛剤、香料、色素、防腐剤、殺菌剤、抗炎症剤、制汗剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、動植物抽出液、有機粉体、無機粉体、pH調整剤、粘度調整剤などを適宜配合することができる。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜7および比較例1〜4]
表1に示す組成の水性化粧料は、エタノールおよび香料を除く成分を添加して加熱溶解し、冷却後、エタノールおよび香料を添加して、均一になるように混合して調製した。各試料について以下の項目、方法、基準で評価した。評価結果を表1に示す。
<評価項目>
(1)使用後の毛髪の艶
(2)使用後の毛髪のなめらかさ、しっとり感
(3)使用後の毛髪のまとまり
(4)液の安定性
<評価方法>
評価項目(1)〜(3);長さ35cm、重さ20gの毛束を水で濡らした後、各毛髪化粧料をトリガー付き噴射器にて10回程度噴射し、ドライヤーで乾燥させた。乾燥後の毛束について、専門評価パネルにより下記基準にて評価した。
評価項目(4);各試料を室温、5℃および40℃で10日間静置した後、肉眼にて観察を行い、以下の基準にて評価した。
<評価基準>
評価項目(1)〜(3)についての評価基準は以下の通りである。
◎・・・非常に良い
○・・・良い
△・・・あまり変わらない
×・・・悪い
評価項目(4)についての評価基準は以下の通りである。
◎・・・室温、5℃、40℃全てに異常なし
○・・・室温、5℃で異常なし、40℃でやや分離
△・・・室温、40℃ともにやや分離、または5℃でやや増粘
×・・・室温、5℃、40℃全て分離
<評価結果>
Figure 2005330214
なお、表1において、蔗糖脂肪酸エステル(ラウリン酸スクロース)としては、市販品(第一工業製薬社製「コスメライクL−150A」)を用い、ラウリン酸スクロースが表1に示す含有量となるように添加した。カチオン界面活性剤(A)は、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムであり、カチオン界面活性剤(B)は、ジココイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート(コグニスジャパン社製「Dehyquart L80」)である。シリコーン化合物(Y)は、ジメチコン(日本ユニカー社製「FZ−4188」)であり、シリコーン化合物(Z)は、アミノ変性シリコーン(東レ・ダウコ
ーニング・シリコーン社製「トーレ・シリコーンSM8704C」)である。
[実施例8〜13および比較例5〜12]
表2および表3に示す組成の水性化粧料を調製し、各試料について上記と同様に評価した。評価結果を表2および表3に示す。
Figure 2005330214
Figure 2005330214
なお、表2および表3において、蔗糖脂肪酸エステル、カチオン界面活性剤(A)、カチオン界面活性剤(B)、シリコーン化合物(Y)、シリコーン化合物(Z)については、上記と同様であり、ノニオン界面活性剤(1)は、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)であり、ノニオン界面活性剤(2)は、モノラウリン酸ポリオキシ
エチレンソルビタン(20E.O)であり、ベタインはトリメチルグリシン(旭化成社製「アミ
ノコート」)を用いた。

Claims (8)

  1. ショ糖脂肪酸エステル0.001〜10重量%と、
    1種または2種以上のカチオン界面活性剤0.05〜10重量%と、
    1種または2種以上のシリコーン化合物0.05〜10重量%と、
    エタノール1〜12重量%と、
    水50〜98重量%と
    を含有することを特徴とする水性化粧料。
  2. 前記ショ糖脂肪酸エステルのHLB値が11〜18であることを特徴とする請求項1に記載の水性化粧料。
  3. 前記カチオン界面活性剤が、
    エステル構造を有しない第4級アンモニウム塩を含むカチオン界面活性剤(A)と、
    エステル構造を有する第4級アンモニウム塩を含むカチオン界面活性剤(B)と
    からなることを特徴とする請求項1または2に記載の水性化粧料。
  4. 前記カチオン界面活性剤(A)と(B)との重量比[(A)/(B)]が、1.5〜30であることを特徴とする請求項3に記載の水性化粧料。
  5. 前記カチオン界面活性剤(A)が、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含み、
    前記カチオン界面活性剤(B)が、ジココイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェートからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の水性化粧料。
  6. 前記シリコーン化合物が、高重合シリコーン化合物(Y)およびアミノ変性シリコーン化合物(Z)からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水性化粧料。
  7. 前記高重合シリコーン化合物(Y)とアミノ変性シリコーン化合物(Z)との重量比[(Y)/(Z)]が、1.5〜200であることを特徴とする請求項6に記載の水性化粧料。
  8. ベタイン類0.05〜10重量%をさらに含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の水性化粧料。
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