JP2006219449A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Tomoko Koyagi
友子 小八木
Yuya Hashimoto
祐也 橋本
Yuichi Nishida
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Abstract

【課題】 泡立ちがよく、すすぎ感触が良好で、乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与すると共に、外観の高級感に優れる毛髪洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】 (A)ジメチルシリコーン、(B)アミノ変性シリコーン、(C)パール剤、及び(D)カチオン性高分子化合物を含有することを特徴とする毛髪洗浄剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、泡立ちがよく、すすぎ感触が良好で、乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与すると共に、外観の高級感に優れる毛髪洗浄剤組成物に関するものである。
従来より、洗髪後の仕上がり感を向上させる目的で、毛髪洗浄後にリンスやコンディショナー、トリートメントを使用するのが一般的であった。また、近年、毛髪洗浄しただけで乾燥後の髪の風合いを改善する効果を有する洗浄剤組成物の技術が数多く開発され、リンスインシャンプー(コンディショニングシャンプー)として市販されている。
上記技術としてこれまでに、感触付与剤としてカチオン化ポリマーや各種シリコーン、油分、カチオン性界面活性剤等を洗浄剤に配合することが提案されている。また、脂肪族両親媒性物質とヒドロコロイド、エモリエントを含有する界面活性剤組成物が提案されている(特許文献1:特表平11−503474号公報参照)。さらに、α−ヒドロキシカルボン酸と植物エキスを配合する毛髪化粧料が提案されている(特許文献2:特開平11−5719号公報参照)。しかしながら、これらの技術では、洗髪中に成分の多くが洗い流されてしまったり、ポリマーによるゴワツキ感が発現したり、毛髪に十分な滑沢性を付与できず、十分満足を得る仕上がり感を得るに至らないものであった。
さらに、洗浄基剤と11,000〜25,000の重量平均分子量を有するアミンシリコーンとカチオン性ポリマーの少なくとも一方を有する洗浄剤(特許文献3:特表2001−517606号公報)や、界面活性剤、アミノ変性シリコーン、及びシリコーンを含有し、そのシリコーン粒度が2μm未満である水性シャンプー組成物(特許文献4:特表2002−505258公報)等が知られているが、これらの各公報に記載される組成物は、髪の仕上がり性能が劣ったり、外見の高級感に欠ける点等に課題が残るものであった。
特表平11−503474号公報 特開平11−5719号公報 特表2001−517606号公報 特表2002−505258号公報 特開2001−139429号公報 特開2002−167307号公報 特表2002−500630号公報 特表2002−505259号公報 特開平7−61913号公報 特開2003−95888号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、泡立ちがよく、すすぎ感触が良好で、乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与すると共に、外観の高級感に優れる毛髪洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)ジメチルシリコーン、(B)アミノ変性シリコーン、(C)パール剤、及び(D)カチオン性高分子化合物を組み合わせることにより、泡立ちがよく、すすぎ感触が良好で、乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与すると共に、外観の高級感に優れる毛髪洗浄剤組成物となることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、
[1].(A)ジメチルシリコーン、(B)アミノ変性シリコーン、(C)パール剤、及び(D)カチオン性高分子化合物を含有することを特徴とする毛髪洗浄剤組成物、
[2].(A)ジメチルシリコーンの粘度が、3,000,000mm2/s以上であることを特徴とする[1]記載の毛髪洗浄剤組成物、
[3].(B)アミノ変性シリコーンがアモジメチコンである[1]又は[2]記載の毛髪洗浄剤組成物、
[4].さらに、(E)保湿効果を有する植物抽出物を含有する[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物、
[5].(E)保湿効果を有する植物抽出物が、オトギリソウエキス、セイヨウオトギリソウエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、スギナエキス、ホップエキス、マツエキス、レモンエキス、及びローズマリーエキスから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする[4]記載の毛髪洗浄剤組成物を提供する。
本発明によれば、泡立ちがよく、すすぎ感触が良好で、乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与すると共に、外観の高級感に優れる毛髪洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明の(A)成分はジメチルシリコーンである。ジメチルシリコーンは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、分子量の異なる2種以上を併用することもできる。ジメチルシリコーンとしては、下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。
Figure 2006219449
(式中、nは3〜6,000の整数である。)
(A)ジメチルシリコーンは、その粘度が特に制限されるものではないが、通常、温度25℃における粘度が、1〜500,000,000mm2/s、好ましくは30〜250,000,000mm2/s、より好ましくは3,000,000mm2/s以上である。なお、本発明中のシリコーンの粘度は、化粧品原料基準一般試験法粘度測定法第1法に準拠して測定した方法である。
(A)成分のジメチルシリコーンの含有量は特に限定されないが、毛髪洗浄剤組成物中0.005〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜5質量%であり、さらに好ましくは0.05〜3質量%である。含有量が少なすぎると、仕上がりの滑らかさに劣る場合があり、多すぎるとべたつきが強くなる場合がある。
本発明の(B)成分は、アミノ変性シリコーンであり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。アミノ変性コーンとしては、アモジメチコン(アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体)、(アミノエチルアミノプロピルメチコン・ジメチコン)コポリマー(アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体)、アミノプロピルジメチコン等が挙げられる。この中でもアモジメチコンが好ましい。
アモジメチコンの市販品としては、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のアモジメチコーンエマルションSM8704Cや、信越化学工業(株)製のKF−8004、KF−867S、KF−880等が挙げられる。(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマーの市販品としては、信越化学工業(株)製のKF−8005等が挙げられる。アミノプロピルジメチコンの市販品としては、信越化学工業(株)製のKF−8015、KF−865、KF−8017、KF−8018、KF−8020等が挙げられる。
なお、(A)及び(B)成分のシリコーンは、毛髪洗浄剤組成物中で分散状態にあるが、その平均粒径は、0.001〜200μmが好ましい。毛髪洗浄剤組成物の安定性の点から、0.001〜10μmが好ましく、より好ましくは0.1〜5μmである。毛髪乾燥時の感触向上の点からは、50〜150μmが好ましく、より好ましくは80〜120μmである。これらの平均粒径は、光学顕微鏡でとらえた粒子の像を任意に100ヶ所コンピューターに取り込み、同倍率とした上で、画像処理(例えば、コンピュータソフトwinROOF)することにより求める。
なお、上記(A)及び(B)成分のシリコーン以外のシリコーンを併用してもよく、シリコーン類を界面活性剤により乳化し、エマルション化したものも使用することができる。なお、このようなエマルションは、乳化剤や乳化方法に特に制限はなく、種々の方法を用いることができる。
(B)成分のアミノ変性シリコーンの含有量は特に限定されないが、毛髪洗浄剤組成物中0.005〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜5質量%、さらに好ましくは0.05〜3質量%である。含有量が少なすぎると仕上がりの滑らかさに劣る場合があり、多すぎるとべたつきが強くなる場合がある。
本発明の(C)成分はパール剤であり、通常化粧料で使用されるパール剤を使用することができ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(C)パール剤としては、通常広く使用されている微結晶析出タイプのエチレングリコール、ジエチレングリコール又はトリエチレングリコールのステアリン酸エステルが好ましい。好ましいジエチレングリコール又はトリエチレングリコールのステアリン酸エステルの具体的な化合物名としては、エチレングリコールモノステアレート、エチレングリコールジステアレート、ジエチレングリコールモノステアレート、ジエチレングリコールジステアレート、トリエチレングリコールモノステアレート、トリエチレングリコールジステアレート等が挙げられる。この中でも、パールの安定性の点から、エチレングリコールジステアレートとトリエチレングリコールジステアレートが特に好ましい。
(C)成分のパール剤の含有量は特に限定されないが、毛髪洗浄剤組成物中0.05〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜7質量%であり、さらに好ましくは1〜5質量%である。パール剤の含有量が少なすぎると高級感に劣る場合があり、多すぎても効果は頭打ちとなり、不経済となる場合がある。
本発明の(D)成分はカチオン性高分子化合物であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。カチオン性高分子化合物としては、官能基がジメチルジアリルアンモニウムハライドである塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸3元共重合体、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体、カチオン化グアーガム、デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストラン、カチオン化プルラン、四級化ビニルピロリドン−アミノエチルメタクリレート共重合体、ポリエチレンイミン、ジプロピレントリアミン縮合物、アジピン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体、第四級窒素含有スターチ等が挙げられる。また、加水分解ケラチン、加水分解シルク、加水分解コラーゲン、加水分解小麦、カチオン化加水分解ケラチン、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、カチオン化加水分解小麦、シリコーン化加水分解コラーゲン、シリコーン化加水分解シルクのタンパク加水分解にカチオン基を導入したもの等が挙げられる。
この中でも、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガムが好ましい。
(D)成分のカチオン性高分子化合物の平均分子量は、通常1万〜1000万であり、これは、温度25℃で粘度を測定し、A.J.Barryの式(J.Appl.Physics.17.1020(1946))から算出した値である。
(D)成分のカチオン性高分子化合物の含有量は特に限定されないが、毛髪洗浄剤組成物中0.001〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.005〜7質量%であり、さらに好ましくは0.01〜5質量%である。この範囲で配合することにより、特に泡立ちに優れ、きめ細かい泡質となり、すすぎ性も向上する。カチオン性高分子化合物の含有量が少なすぎても多すぎても、泡立ち、すすぎ性が良くならない場合がある。
(A)ジメチルシリコーン、(B)アミノ変性シリコーンの配合質量比率は特に限定されないが、(A)/(B)が1/999〜999/1が好ましく、より好ましくは1/99〜99/1である。また、上記(A)と(B)の合計量と(D)カチオン性高分子化合物の配合質量比率は特に限定されないが、((A)+(B))/(D)が、1/999〜9999/1が好ましく、より好ましくは1/99〜999/1である。
本発明の毛髪洗浄剤組成物には、(E)保湿効果を有する植物抽出物を配合することが好ましい。この植物抽出物を配合することにより、頭皮の保湿効果に優れる毛髪洗浄剤組成物となる。(E)保湿効果を有する植物抽出物としては、植物から抽出され、保湿効果を持つものであれば特に制限されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
上記保湿効果を有する植物抽出物としては、アセンヤクエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテア根エキス、アルニカエキス、アルニカ花エキス、アロエベラエキス、キダチアロエエキス、ウコンエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、キハダ樹皮エキス、オトギリソウエキス、セイヨウオトギリソウエキス、オレンジエキス、オレンジ果実エキス、カノコソウエキス、カミツレエキス、ローマカミツレエキス、カワラヨモギエキス、キュウリエキス、キュウリ果実エキス、クチナシ、クマザサエキス、クララエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、ゴボウエキス、ゴボウ根エキス、コンフリーエキス、サンショウエキス、サンショウ果実エキス、シコンエキス、シソエキス、シャクヤクエキス、シャクヤク根エキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、ナツメ果実エキス、タイムエキス、ワイルドタイムエキス、チョウジエキス、トウガシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウキンセンカ花エキス、トウニンエキス、モモ種子エキス、ドクダミエキス、トルメンチラエキス、オタネニンジンエキス、パセリエキス、パリエタリアエキス、ヒオウギエキス、ビワ葉エキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウ葉エキス、ベニバナエキス、セイヨウハッカエキス、フユボダイジュ花エキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヤグルマギクエキス、ヨモギエキス、ヨモギ葉エキス、ラベンダーエキス、ルイボスエキス、レモンエキス、ローズマリーエキス等が挙げられる。
この中でも、オトギリソウエキス、セイヨウオトギリソウエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、スギナエキス、ホップエキス、マツエキス、レモンエキス、及びローズマリーエキスが好ましく、特に、セイヨウオトギリソウエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキスが好ましい。
(E)成分の保湿効果を有する植物抽出物の含有量は特に限定されず、その有効量であるが、毛髪洗浄剤組成物中0.0000001〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.000001〜1質量%である。
本発明には、上記成分以外に洗浄効果を向上させるために、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を配合してもよい。この中でも、保存安定性の点から、両性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤又はこれらを併用することが好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、脂肪酸石ケン、アルキルリン酸エステル塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩、N−パルミトイルグルタミン酸塩、N−ラウロイル−N−エチルグリシン塩、N−ラウロイルザルコシン塩、N−ミリストイル−β−アラニン塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン系活性剤、アミドベタイン系活性剤、スルホベタイン系活性剤、ヒドロキシスルホベタイン系活性剤、アミドスルホベタイン系活性剤、ホスホベタイン系活性剤、イミダゾリニウムベタイン系活性剤、アミノプロピオン酸系活性剤、アミノ酸系活性剤等が挙げられる。
より具体的には、例えば、N−デシルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドメチルベタイン、ミリスチン酸アミドメチルベタイン、パルミチン酸アミドメチルベタイン、ステアリン酸アミドメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミノメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ミリスチルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルアミノメチル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−スルホプロピルベタイン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−カルボキシメチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カルボキシエチル)エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−カルボキシメトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル−N’−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、2−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルイミノジプロピオン酸、N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸等を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
中でも、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルイミノジプロピオン酸、N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸が好ましい。
半極性非イオン性界面活性剤としてはアミンオキシドが挙げられる。アミンオキシドとしては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、ラウリルジヒドロキシエチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンラウリルジメチルアミンオキシド(酸化エチレンの平均付加数:3モル)や下記一般式(2)で示されるアミンオキシドが好適である。
Figure 2006219449

(式中、R1は、炭素数8〜22のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R2とR3は独立にメチル基、エチル基又は下記一般式(3)で表される一価の置換基である。pは0又は1〜5の整数である。)
Figure 2006219449
(式中、R4は、水素原子、メチル基又はエチル基を示し、qは1〜3の整数である。)
本発明の毛髪洗浄剤組成物には、上記一般式(2)で表されるアミンオキシドが1種又は2種以上含有されることが好ましい。これらのアミンオキシドを商品名で示すと、東邦化学工業(株)製のソフタミンL、共栄化学工業(株)製のオキザミン−ALS、ライオンアクゾ(株)製のアロモックスC/12、アロモックスC/12W、アロモックスDMC−W、アロモックスCM12D−W(C)等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノエタノールアミド、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。中でもポリエチレングリコールモノステアレート、モノラウリン酸デカグリセリル、ベヘニン酸モノグリセリル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール等が好ましい。その他に、ヤシ油脂肪酸アルカノールアミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキルグリセリルグリコシド、メチルグルコシド脂肪酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、下記一般式(4)で表されるアルキル4級アンモニウム塩を挙げることができる。
Figure 2006219449
(式中、R5、R6、R7、及びR8は、いずれもアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基、ポリアルキレンオキサイド基又はベンジル基を示し、そのうち1つ又は2つは炭素数10〜24の直鎖アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基であり、残りはメチル基、エチル基、ベンジル基、又は−(C24O)r−H、−(C36O)s−H(但し、r及びsはそれぞれ1〜5の整数)で表されるポリアルキレンオキサイド基であるが、これらは互いに同一であっても異なっていてもよい。また、Z-は陰イオンを示す。)
上記一般式(4)で表される化合物の具体例としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、セトステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジベヘニルジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
また、下記一般式(5)で表されるグアニジン誘導体も、カチオン性界面活性剤として挙げることができる。
Figure 2006219449
(式中、R9は炭素数1〜21の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、Aは炭素数1〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基又はアルケニレン基であり、tは1〜5の整数であって、tが2以上の場合、各ブロック中のAは互いに異なってもよい。)
上記一般式(5)中のR9は、炭素数1〜21、好ましくは11〜19の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、例えば、C1123−、C1225−、C1327−、C1429−、C1531−、C1633−、C1735−、(C8172CH−、4−C251530−等の基が好適である。Aは、炭素数1〜10、好ましくは2〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基又はアルケニレン基であり、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、イソプロピレン基、2−ペンテニル基、2−エチルブチレン基等が挙げられる。
上記一般式(5)のグアニジン誘導体は、通常、塩の形で配合され、具体的には塩酸塩等の無機塩類、グリコール酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、酸性アミノ酸塩等の有機酸塩等として用いることができる。この中でも、水への溶解性等の点から無機酸塩がよく、有機酸塩とする場合は、酢酸塩又はグリコール酸塩が好ましい。
また、カチオン性界面活性剤としては、アミノ酸系カチオン界面活性剤を用いることができる。アミノ酸系カチオン界面活性剤としては、モノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩を挙げることができる。この化合物を構成する塩基性アミノ酸としては、例えば、オルニチン、リシン及びアルギニン等の天然アミノ酸を挙げることができる。また、α、γ−ジアミノ酪酸のような合成アミノ酸を用いることも可能である。これらは光学活性体でもラセミ体でもよい。また、そのアシル基は、炭素数が8〜22の飽和又は不飽和の高級脂肪酸残基である。これらは天然のものでも合成されたものでもよい。例えば、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基及びステアロイル基等の単一高級脂肪酸残基、ならびにヤシ油脂肪酸残基及び牛脂高級脂肪酸残基等の天然の混合高級脂肪酸残基を用いることができる。低級アルキルエステル成分としては、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル及びオクチルエステルが好適である。塩としては、塩酸塩もしくは硫酸塩のような無機酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、L−又はDL−ピロリドンカルボン酸塩、高級脂肪酸塩、酸性アミノ酸塩、もしくはピログルタミン酸塩のような有機酸塩を採用することができる。これらのうち、塩酸塩、L−又はDL−ピロリドンカルボン酸塩及び酸性アミノ酸塩の形が好ましい。
界面活性剤の含有量は特に限定されないが、毛髪洗浄剤組成物中2質量%を超えることが好ましく、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上である。上限は特に限定されないが、通常25質量%以下である。
界面活性剤としてアミンオキシドを用いる場合、その含有量は特に制限されないが、クリーミーな泡立ちを発現する点から、毛髪洗浄剤組成物中0.1〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.3〜2質量%である。
界面活性剤として、上記一般式(4)のアルキル4級アンモニウム塩及び上記一般式(5)のグアニジン誘導体又はその塩を配合する場合、その含有量は、毛髪洗浄剤組成物中0.05〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3質量%である。含有量が少なすぎると、仕上がり効果が不十分になる場合があり、多すぎるとベタつきが発生する場合がある。
界面活性剤として、アミノ酸系カチオン界面活性剤を配合する場合、その含有量は、毛髪洗浄剤組成物中0.1〜5質量%が好ましく、さらに好ましくは0.3〜3質量%である。
本発明の毛髪洗浄剤組成物の粘度は、シリコーンの分散安定性が保てれば特に制限を受けないが、500〜15,000mPa・sの粘度が好ましく、特に、1,000〜10,000mPa・sが好ましい。500mPa・s未満では、シリコーンの分散安定性が悪くなる場合があり、15,000mPa・sを超えると、容器からの排出性が悪く、使用性に劣る場合がある。上記粘度は化粧品原料基準一般試験法粘度測定法第2法に準拠して測定した方法である。
本発明の毛髪洗浄剤組成物には、上記成分以外にも通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられている成分、例えば、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、香料、色素、水等を適宜必要に応じて配合することができる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。なお、本発明の毛髪洗浄剤組成物に添加される任意成分は、前述のものに限定されるものではない。
油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、硬化パーム油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類及びそれらのエステル化合物、ミンク油、卵黄油等の動物油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、水添ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類、グリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸エステル、2−エチルヘキシルステアレート、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類、ジメチルポリシロキサン等が挙げられる。
アルコール類としては、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類が挙げられる。
保湿剤としては、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコール(200、300、400、600、1000、1500)、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール、硬化ヒマシ油(30E.O.)、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン及びソルビトール等が挙げられる。
増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン等の半合成高分子、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体等の合成高分子化合物が挙げられる。
防腐剤としては、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液(商品名ケーソンCG;ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)、サリチル酸、ペンタンジオール、フェノキシエタノール、エタノール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸等が挙げられる。
キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸等が挙げられる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、クエン酸、コハク酸、トリエタノールアミン、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、グリコール酸等が挙げられる。
紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びその誘導体等が挙げられる。
アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びその誘導体等が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物に使用される香料、香料組成物は、特開2003−300811号公報[0021]〜[0035]に記載した香料成分等、さらに同[0050]に記載した香料用溶剤等が挙げられる。
前記香料用溶剤の使用量は、香料組成物中に0.1〜99質量%配合されるが、好ましくは、0.3〜50質量%配合される。また、香料安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物等が挙げられ、香料組成中に0.0001〜10質量%配合されるが、好ましくは、0.001〜5質量%配合される。これらの中で、好ましい安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンが挙げられる。
香料組成物とは、前記の香料成分、溶剤、香料安定化剤等からなる混合物である。本発明の毛髪洗浄剤組成物にはかかる香料組成物が、毛髪洗浄剤組成物中0.005〜40質量%配合されるが、好ましくは、0.01〜10質量%配合される。
本発明の毛髪洗浄剤組成物の剤型は特に限定されず、シャンプー、リンスインシャンプー(コンディショニングシャンプー)等に調製される。また、一般の毛髪洗浄剤組成物に限定されるものではなく、医薬部外品を包含するものである。また、ヒトの毛髪の他、ペット等の動物の毛にも使用することができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、特に制限されることなく、各種剤型の常法に従って製造することができる。毛髪洗浄剤組成物の容器としては、アルミニウムラミネートチューブ、EVALチューブ、アルミチューブ、ガラス蒸着プラスチックチューブ等のチューブの他、機械的又は差圧によるディスペンサー容器及びスクイーズ容器、ラミネートフィルム容器、スポイト容器、スティック容器、ボトル容器等に充填することができる。ラミネートフィルムは、通常2層以上の多層を有し、その材質はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂、紙、アルミ蒸着プラスチック等によって構成される。強度、柔軟性、耐候性等を考慮し、一般的には2〜5層のものを用いる。ボトルの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド等及びガラス等を単層ないし2層以上組み合わせて用いることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示す。
[実施例1〜20、比較例1〜4]
表1〜3に示す組成のシャンプー組成物を常法に基づいて調製した。得られたシャンプー組成物について下記方法に基づいて、「シャンプー組成物の泡立ち」、「シャンプー組成物をすすいだ時の感触」、「乾燥後の柔軟性と滑沢性」及び「高級感」を評価した。結果を表1〜3に併記する。
シャンプー組成物の泡立ち評価
〈方法〉
茶色系に染毛し、長さがショート〜セミロングの髪の女性パネラー10名がシャンプー組成物を10日間使用し、下記評点に基づいてシャンプー組成物の泡立ちを評価した。表中には10名の合計点を下記評価基準で表した。なお、毛髪洗浄後に使用するリンス・コンディショナー等のインバス製品、ならびにスタイリング剤及びヘアケア剤等のアウトバス製品は、各パネラーが日常用いているものをそのまま使用した。
〈評点〉
+2点:非常によい
+1点:やや良い
−1点:やや悪い
−2点:非常に悪い
〈評価基準〉
◎ :合計点が15点以上
◎〜○:14〜10点
○ :合計点が9〜5点
△ :合計点が4〜0点
△〜×:合計点が−1〜−4点
×:合計点が−5点以下
シャンプー組成物をすすいだ時の感触評価
〈方法〉
茶色系に染毛し、長さがショート〜セミロングの髪の女性パネラー10名がシャンプー組成物を10日間使用し、下記評点に基づいてすすぎ時の感触の良さを評価した。表中には10名の合計点を下記評価基準で表した。なお、毛髪洗浄後に使用するリンス・コンディショナー等のインバス製品、ならびにスタイリング剤及びヘアケア剤等のアウトバス製品は、各パネラーが日常用いているものをそのまま使用した。
〈評点〉
+2点:非常によい
+1点:やや良い
−1点:やや悪い
−2点:非常に悪い
〈評価基準〉
◎ :合計点が15点以上
◎〜○:14〜10点
○ :合計点が9〜5点
△ :合計点が4〜0点
△〜×:合計点が−1〜−4点
× :合計点が−5点以下
毛髪乾燥後の柔軟性と滑沢性評価
〈方法〉
ヘアカラーリングを行っている女性パネラー10名の頭髪を左右に2分し、片方に被評価シャンプー組成物を、もう片方に下記組成の標準試料をそれぞれ3.0mLずつ施して毛髪を洗浄し、仕上がりの髪の柔軟性と滑沢性の良さを下記基準に基づいて評価した。表中には10名の合計点を下記評価基準で表した。なお、毛髪洗浄後に使用するリンス・コンディショナー等のインバス製品、ならびにスタイリング剤及びヘアケア剤等のアウトバス製品は、各パネラーが日常用いているものをそのまま使用した。
[標準試料]
組成 質量%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム 10.0
(平均EO付加モル数:3)
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
塩化ナトリウム 2.0
ジメチルシリコーン(2,500,000mm2/s) 1.0
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル] 0.3
ヒドロキシエチルセルロース
トリメチルグリシン 0.2
クエン酸 0.2
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 0.8
ジステアリン酸エチレングリコール 1.0
安息香酸ナトリウム 0.4
香料 0.5
精製水 残部
合計 100.0
〈評点〉
+2点:標準試料に比較し良い
+1点:標準試料に比較しやや良い
0点:標準試料に比較し同等
−1点:標準試料に比較しやや悪い
−2点:標準試料に比較し悪い
〈評価基準〉
◎:合計点が10点以上
○:合計点が9〜5点
△:合計点が4〜−4点
×:合計点が−5点以下
高級感評価
〈方法〉
専門パネラー10名が、シャンプー組成物の外観の高級感について、下記評点に基づいて目視で評価を行った。
〈評点〉
+2点:高級感があると感じる
+1点:高級感がややあると感じる
−1点:高級感がややないと感じる
−2点:高級感がないと感じる
〈評価基準〉
◎ :合計点が15点以上
◎〜○:14〜10点
○ :合計点が9〜5点
△ :合計点が4〜0点
△〜×:合計点が−1〜−4点
× :合計点が−5点以下
Figure 2006219449
Figure 2006219449
Figure 2006219449

ジメチルシリコーン *1 粘度 100,000mm2/s
ジメチルシリコーン *2 粘度 1,000,000mm2/s
ジメチルシリコーン *3 粘度 10,000,000mm2/s
ジメチルシリコーン *4 粘度 30,000,000mm2/s
実施例及び比較例で使用した原料を下記に示す。
Figure 2006219449

本実施例及び比較例で用いた香料は特願2004−249835号中の表5〜10記載の香料A〜Dを用いた。

Claims (5)

  1. (A)ジメチルシリコーン、(B)アミノ変性シリコーン、(C)パール剤、及び(D)カチオン性高分子化合物を含有することを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
  2. (A)ジメチルシリコーンの粘度が、3,000,000mm2/s以上であることを特徴とする請求項1記載の毛髪洗浄剤組成物。
  3. (B)アミノ変性シリコーンがアモジメチコンである請求項1又は2記載の毛髪洗浄剤組成物。
  4. さらに、(E)保湿効果を有する植物抽出物を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物。
  5. (E)保湿効果を有する植物抽出物が、オトギリソウエキス、セイヨウオトギリソウエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、スギナエキス、ホップエキス、マツエキス、レモンエキス、及びローズマリーエキスから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項4記載の毛髪洗浄剤組成物。
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