JP6178001B2 - シャンプー組成物 - Google Patents
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Description
このようなコンディショニングシャンプーとしては、例えば、感触付与剤として、カチオン化ポリマー、各種シリコーン化合物、油分、カチオン性界面活性剤等をシャンプー組成物に配合することが提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
前記(A)成分が、(A1)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、及び(A2)アルキル硫酸塩を含有し、前記(A1)成分の含有量と前記(A2)成分の含有量との質量比(A1/A2)が1〜7であり、
前記(C)成分が、(C1)カチオン化グアーガム、及び(C2)カチオン化セルロースを含有し、前記(C1)成分の含有量と前記(C2)成分の含有量との質量比(C1/C2)が2〜20である。
本発明のシャンプー組成物は、(A)アニオン性界面活性剤、(B)ノニオン性界面活性剤、(C)カチオン性ポリマー、(D)ジメチルポリシロキサン、及び(E)アミノ変性シリコーンを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記アニオン性界面活性剤は、高温多湿環境下においても洗浄力、泡の持続性、及び外観安定性を担保しつつ、また、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のべたつきのなさ、及びすすぎ時に毛髪になめらかな感触を付与し、更に頭皮に刺激を与えない洗浄基剤となる成分である。
前記(A)成分のアニオン性界面活性剤は、(A1)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(A2)アルキル硫酸塩とを含有する。前記塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンなどが挙げられる。
R1O(CH2CH2O)mSO3M1 ・・・ 一般式(A1)
〔ただし、前記一般式(A1)において、R1は、炭素数10〜18のアルキル基を示し、M1は、アルカリ金属、アンモニウム、及びアルカノールアミンのいずれかを示し、mは、平均付加モル数で1〜5の数を示す。〕
R2OSO3M2 ・・・ 一般式(A2)
〔ただし、前記一般式(A2)において、R2は、炭素数10〜18のアルキル基を示し、M2は、アルカリ金属、アンモニウム、及びアルカノールアミンのいずれかを示す。〕
前記(A)成分が、前記(A2)成分のみの場合、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のべたつきのなさ、及びすすぎ時の毛髪のなめらかさが不十分になることがある。
前記(A1)成分の含有量は、シャンプー組成物全量に対して、3質量%〜24質量%が好ましく、5質量%〜22質量%がより好ましい。前記(A1)成分の含有量が、3質量%未満であると、洗浄力が低下し、すすぎ時の毛髪のなめらかさが低下することがあり、24質量%を超えると、頭皮に刺激が生じたり、粘性が高くなって使用性が悪くなることがある。
前記(A1)成分の含有量と前記(A2)成分の含有量との質量比(A1/A2)は、泡の持続性、すすぎ時の毛髪のなめらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のべたつきのなさ、及び外観安定性の点から、1〜7であり、1.3〜4が好ましい。前記質量比(A1/A2)が、1未満であると、外観安定性が悪く、すすぎ時の毛髪のなめらかさが低下することがあり、7を超えると、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪にべたつきが生じたり、すすぎ時の毛髪のなめらかさが低下することがある。
前記ノニオン性界面活性剤は、皮脂が多い高温多湿環境下における泡の持続性、すすぎ時の毛髪のなめらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のやわらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のなめらかさ、及び高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のべたつきのなさを付与するために含有される。
前記(B)成分のノニオン性界面活性剤は、ラウリン酸ポリグリセリル、及びミリスチン酸ポリグリセリルから選択される少なくとも1種であり、グリセリンの平均重合度が6〜10のものが好ましく、グリセリンの平均重合度が10のものがより好ましい。
前記ラウリン酸ポリグリセリルは、モノラウリン酸ポリグリセリル、ラウリン酸デカグリセリル、ラウリン酸デカヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリルなどとも呼ばれる。
前記ミリスチン酸ポリグリセリルは、モノミリスチン酸ポリグリセリル、ミリスチン酸デカグリセリル、ミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリルなどとも呼ばれる。
前記カチオン性ポリマーは、すすぎ時の毛髪のなめらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のやわらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のなめらかさ、及び良好な使用性を付与するために含有される。
前記(C)成分のカチオン性ポリマーは、(C1)カチオン化グアーガム、及び(C2)カチオン化セルロースを含有する。
前記(C1)成分のカチオン化グアーガムは、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガムなどとも呼ばれる。
前記窒素含量は、ケルダール法により、前記(C1)成分を硫酸で分解して硫酸アンモニウムとし、そのアンモニアを定量することにより測定することができる。詳細には、「医薬部外品原料規格2006(薬事日報社)」一般試験法 44.窒素定量法を参考に記載された方法により測定できる。
前記(C1)成分としては、市販品を用いてもよく、適宜合成したものを用いてもよい。前記市販品としては、例えば、Jaguar C14S(窒素含量:1.3質量%〜1.7質量%)、Jaguar C−500(窒素含量:1.15質量%〜1.45質量%)等のJaguarシリーズ(Rhodia社製);N−Hance CG14(窒素含量:1.25質量%〜1.55質量%)、N−Hance 3299(窒素含量:1.15質量%〜1.45質量%)、N−Hance CCG45(窒素含量:1.15質量%〜1.45質量%)等のN−Hanceシリーズ(Ashland社製、Aqualon部門);カチナールCG−100S(窒素含量:1.0質量%〜1.7質量%)(東邦化学工業株式会社製);Guarsafe JK140(窒素含量:1.3質量%〜1.7質量%)(JINGKIN CHEMISTRY COMPANY製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、すすぎ時の毛髪のなめらかさ、及び高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のなめらかさの点から、窒素含量が1.15質量%〜1.45質量%であるN−Hance 3299、N−Hance CCG45、Jaguar C−500が特に好ましい。
前記(C2)成分のカチオン化セルロースは、当業界においてPolyquaternium10、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースとも呼ばれるトリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩である。
前記(C2)成分のカチオン化セルロースの窒素含量は、すすぎ時の毛髪のなめらかさの点から、1.5質量%〜2.2質量%が好ましく、1.7質量%〜2.0質量%がより好ましい。
前記(C2)成分のカチオン化セルロースの窒素含量は、前記(C1)成分のカチオン化グアーガムと同様にして測定することができる。
前記(C1)成分と前記(C2)成分とからなる(C)成分の含有量は、シャンプー組成物全量に対して、0.1質量%〜4.8質量%が好ましく、0.2質量%〜3質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、すすぎ時の毛髪のなめらかさ、及び高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のなめらかさが得られないことがあり、4.8質量%を超えると、シャンプー組成物がゲル化して粘度が高くなり使用性が悪くなることがある。
前記(C1)成分の含有量と前記(C2)成分の含有量との質量比(C1/C2)は、2〜20であり、2.5〜15が好ましい。前記質量比(C1/C2)が、2未満であると、すすぎ時の毛髪のなめらかさが悪くなることがあり、20を超えると、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のなめらかさが悪くなることがある。
前記ジメチルポリシロキサンは、皮脂が多い、高温多湿環境下での泡の持続性、すすぎ時の毛髪のなめらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のなめらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のべたつきのなさ、良好な使用性、及び外観安定性を付与するために含有される。
前記(D)成分は、ジメチルポリシロキサンであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシロキサンなどが挙げられる。これらの中でも、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のなめらかさを得ることができる点から、トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサンが好ましい。
前記ジメチルポリシロキサンの25℃における動粘度は、例えば、下記に示す方法により測定することができる。
まず、1g/100mL濃度のジメチルポリシロキサンのトルエン溶液を調製し、下記式(1)により、比粘度ηsp(25℃)を求める。次に、前記比粘度ηspを、下記式(2)に示すHugginsの関係式に代入し、固有粘度〔η〕を求める。前記Huggins定数は、中牟田,日化,77,588,1956に記載のものを用いる。
次に、前記固有粘度〔η〕を下記式(3)に示すA.Kolorlovの式に代入し、分子量Mを求める。最後に、前記分子量Mを下記式(4)に示すA.J.Barryの式に代入し、ジメチルポリシロキサンの動粘度ηを求めることができる。
ηsp=(η/η0)−1・・・式(1)
ηsp=〔η〕+K’〔η〕2・・・式(2)
〔η〕=0.215×10−4M0.65・・・式(3)
logη=1.00+0.0123M0.5・・・式(4)
前記式(1)中、「η0」は、トルエンの粘度を示し、「η」は、溶液の粘度を示す。
前記「η0」及び前記「η」は、化粧品原料基準一般試験法粘度測定法第1法に準拠して測定したものである。
前記数平均粒径が、0.5μm未満であると、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のべたつきが生じてしまうことがあり、60μmを超えると、すすぎ時の毛髪のなめらかさが低下することがある。
ここで、前記数平均粒径は、光学顕微鏡で観察した粒子の像を任意に100ヶ所コンピューターに取り込み、同倍率とした上で、画像処理(例えば、二次元画像解析ソフトウェアWinROOF等)することにより求められる。
前記アミノ変性シリコーンは、皮脂が多い高温多湿環境下における洗浄力、すすぎ時の毛髪のなめらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のなめらかさ、高温多湿環境下での乾燥後の毛髪のべたつきのなさ、良好な使用性、及び外観安定性を付与するために含有される。
前記(E)成分のアミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(以下、「アモジメチコン」と称することがある)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(以下、「アミノエチルアミノプロピルメチコン・ジメチコン共重合体」と称することがある)、アミノ変性オルガノポリシロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖とのブロック鎖を有する共重合体(以下、「直鎖アミノポリエーテル変性シリコーン」と称することがある)、アミノプロピルジメチコンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、すすぎ時の毛髪のなめらかさを付与することができる点から、アモジメチコン、直鎖アミノポリエーテル変性シリコーンが好ましい。
本発明のシャンプー組成物には、前記(A)〜前記(E)成分以外にも通常のシャンプー組成物に用いられているその他の成分を含有することができる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、香料、色素、水などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記キレート剤としては、例えば、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸などが挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、クエン酸、コハク酸、硫酸、モノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、トリエタノールアミン、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、グリコール酸などが挙げられる。
前記紫外線吸収・散乱剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルクなどが挙げられる。
前記ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸、又はこれらの誘導体などが挙げられる。
前記アミノ酸類としては、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン又はこれらの誘導体などが挙げられる。
前記香料用溶剤の香料組成物中における含有量は、0.1質量%〜99質量%が好ましく、0.3質量%〜50質量%がより好ましい。
前記香料安定化剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE又はその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物などが挙げられる。これらの中でも、ジブチルヒドロキシトルエンが好ましい。
前記香料安定化剤の香料組成物中における含有量は、0.0001質量%〜10質量%が好ましく、0.001質量%〜5質量%がより好ましい。
前記香料組成物の含有量は、シャンプー組成物全量に対して、0.005質量%〜40質量%が好ましく、0.01質量%〜10質量%がより好ましい。
本発明のシャンプー組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分、及び前記(E)成分、必要に応じて前記その他の成分を添加し、攪拌混合することにより、シャンプー組成物を製造することができる。
前記シャンプー組成物のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、25℃で、5〜6が好ましい。
前記pHは、前記シャンプー組成物をpHメーター(HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて25℃で測定することができる。
前記シャンプー組成物のpHは、前記pH調整剤を用いて調整することができる。
前記シャンプー組成物は、容器に充填して用いることができる。前記容器としては、特に制限なく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートチューブ、EVALチューブ、アルミニウムチューブ、ガラス蒸着プラスチックチューブ等のチューブ、機械的又は差圧によるディスペンサー容器、スクイーズ容器、ラミネートフィルム容器、スポイト容器、ボトル容器、ポンプ式容器などが挙げられる。
前記ラミネートフィルムの材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂、紙、アルミニウム蒸着プラスチックなどが挙げられる。また、前記ラミネートフィルムの構造としては、通常2層以上の多層を有しており、強度、柔軟性、耐候性等を考慮し、一般的には2層〜5層が好ましい。
前記ボトルの材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、又はガラスなどが挙げられる。また、前記容器の構造としては、単層又は2層以上の層構造とすることが好ましい。
本発明のシャンプー組成物の用途については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シャンプー、リンスインシャンプー(コンディショニングシャンプー)などが挙げられる。また、一般のシャンプー組成物に限定されるものではなく、フケ防止効果等を訴求した医薬部外品を包含するものである。なお、ヒトの毛髪以外にも、ペット等の動物の毛にも使用することができる。
下記表1〜表10に示す組成及び含有量のシャンプー組成物を以下の製造方法に基づいて製造した。
下記表1〜表10に示す(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、及び共通成分を、下記表1〜表10に示す含有量(純分換算値;質量%)となるように添加し、25℃で30分間攪拌した。ここに、クエン酸を添加してpH(25℃)を5.8に調整することにより、実施例1〜37及び比較例1〜17のシャンプー組成物を得た。なお、pHは、pHメーター(HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて25℃で測定した。
女性専門パネル20名において、高温多湿環境下である温度27℃で湿度70%RHの部屋でじんわり汗をかく程度に運動をした後、十分濡らした毛髪に、各シャンプー組成物6mLを塗布し、十分に泡立てて洗髪後、水道水で温度40℃、流量250mL/3秒間のシャワーで洗い流し、タオルドライ後、自然乾燥させた。
シャンプー洗浄時の評価については、以下のようにして、「使用性」、「泡の持続性」、「洗浄力」、「すすぎ時の毛髪のなめらかさ」の評価を行なった。乾燥後の評価については、以下のようにして、「乾燥後の毛髪のなめらかさ」、「乾燥後の毛髪のやわらかさ」、「乾燥後の毛髪のべたつきのなさ」の評価を行なった。また、洗浄から乾燥までを通して、以下のようにして、「刺激のなさ」を評価した。さらに、以下のようにして、「外観安定性」を評価した。
各シャンプー組成物の「使用性」について、女性専門パネル20名のうち「使用性が良好」と判断した人数により、下記評価基準に基づき、評価した。ここで、「シャンプー組成物の使用性」とは、ポリエチレンボトル(吉田硝子株式会社製、YP−200K)からの各シャンプー組成物の出しやすさを意味する。
[判断基準]
◎:15名以上が「良好」と判断した
○:11名以上14名以下が「良好」と判断した
△:7名以上10名以下が「良好」と判断した
×:6名以下が「良好」と判断した
各シャンプー組成物の「泡の持続性」について、女性専門パネル20名のうち「良好」と判断した人数により、下記評価基準に基づき、評価した。ここで、「泡の持続性が良好」とは、洗い終わりまで一定の泡量を保っていることを意味する。
[判断基準]
◎:15名以上が「良好」と判断した
○:11名以上14名以下が「良好」と判断した
△:7名以上10名以下が「良好」と判断した
×:6名以下が「良好」と判断した
各シャンプー組成物の「洗浄力」について、女性専門パネル20名のうち「良好」と判断した人数により、下記評価基準に基づき評価した。ここで、「洗浄力が良好」とは、頭皮や髪の皮脂が取れて、すっきりした感じであることを意味する。
[判断基準]
◎:15名以上が「良好」と判断した
○:11名以上14名以下が「良好」と判断した
△:7名以上10名以下が「良好」と判断した
×:6名以下が「良好」と判断した
各シャンプー組成物の「すすぎ時の毛髪のなめらかさ」について、女性専門パネル20名のうち「すすぎ時の毛髪のなめらかさが良好」と判断した人数により、下記評価基準に基づき、評価した。
[判断基準]
◎:15名以上が「良好」と判断した
○:11名以上14名以下が「良好」と判断した
△:7名以上10名以下が「良好」と判断した
×:6名以下が「良好」と判断した
各シャンプー組成物の「乾燥後の毛髪のなめらかさ」について、女性専門パネル20名のうち「乾燥後の毛髪のなめらかさが良好」と判断した人数により、下記評価基準に基づき、評価した。
[判断基準]
◎:15名以上が「良好」と判断した
○:11名以上14名以下が「良好」と判断した
△:7名以上10名以下が「良好」と判断した
×:6名以下が「良好」と判断した
各シャンプー組成物の「乾燥後の毛髪のやわらかさ」について、女性専門パネル20名のうち「乾燥後の毛髪のやわらかさが良好」と判断した人数により、下記評価基準に基づき、評価した。
[判断基準]
◎:15名以上が「良好」と判断した
○:11名以上14名以下が「良好」と判断した
△:7名以上10名以下が「良好」と判断した
×:6名以下が「良好」と判断した
各シャンプー組成物の「乾燥後の毛髪のべたつきのなさ」について、女性専門パネル20名のうち「乾燥後の毛髪のべたつきのなさが良好」と判断した人数により、下記評価基準に基づき、評価した。
[判断基準]
◎:15名以上が「良好」と判断した
○:11名以上14名以下が「良好」と判断した
△:7名以上10名以下が「良好」と判断した
×:6名以下が「良好」と判断した
各シャンプー組成物の「刺激のなさ」について、女性専門パネル20名のうち「刺激のなさが良好」と判断した人数により、下記評価基準に基づき、評価した。ここで、「刺激のなさ」とは、各シャンプー組成物による頭皮への刺激(頭皮がひりひりすること)がないことを意味する。
[判断基準]
◎:15名以上が「良好」と判断した
○:11名以上14名以下が「良好」と判断した
△:7名以上10名以下が「良好」と判断した
×:6名以下が「良好」と判断した
30mL容のガラス製透明容器(日電理化硝子株式会社製、SV−30)に、各シャンプー組成物を30mL詰め、蓋をし、温度50℃で1週間静置した。1週間後の各シャンプー組成物の「外観安定性」について、下記評価基準に基づき、評価した。
[判断基準]
○:シャンプー組成物が分離していない
×:シャンプー組成物が分離している
*2:ジメチルポリシロキサンB(エマルション)は、以下の方法で調製した。
レオフローDMS−60(一方社油脂工業株式会社製)〔動粘度10,000,000mm2/sの高重合メチルポリシロキサン:動粘度4,000,000mm2/sの高重合メチルポリシロキサン:動粘度1,000mm2/sのメチルポリシロキサン=15:15:70(質量比)〕に、POE(15)セチルエーテル(商品名:NPO−97、ライオンケミカル株式会社製)を乳化剤として水に乳化分散し、シリコーン分は60質量%、数平均粒径は0.9μmに調整したものである。
*POE:ポリオキシエチレン
<1> (A)アニオン性界面活性剤、
(B)ラウリン酸ポリグリセリル、及びミリスチン酸ポリグリセリルから選択される少なくとも1種のノニオン性界面活性剤、
(C)カチオン性ポリマー、
(D)ジメチルポリシロキサン、並びに
(E)アミノ変性シリコーンを含有してなり、
前記(A)成分が、(A1)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、及び(A2)アルキル硫酸塩を含有し、前記(A1)成分の含有量と前記(A2)成分の含有量との質量比(A1/A2)が1〜7であり、
前記(C)成分が、(C1)カチオン化グアーガム、及び(C2)カチオン化セルロースを含有し、前記(C1)成分の含有量と前記(C2)成分の含有量との質量比(C1/C2)が2〜20であることを特徴とするシャンプー組成物である。
<2> (A)成分の含有量が10質量%〜25質量%であり、
(B)成分の含有量が0.3質量%〜8質量%であり、
(C)成分の含有量が0.2質量%〜3質量%であり、
(D)成分の含有量が0.5質量%〜3質量%であり、
(E)成分の含有量が0.1質量%〜1質量%である前記<1>に記載のシャンプー組成物である。
<3> (A1)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の含有量が、5質量%〜22質量%であり、
(A2)成分のアルキル硫酸塩の含有量が、2質量%〜12質量%であり、
(C1)成分のカチオン化グアーガムの含有量が、0.1質量%〜2.8質量%であり、
(C2)成分のカチオン化セルロースの含有量が、0.05質量%〜0.7質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載のシャンプー組成物である。
Claims (7)
- (A)アニオン性界面活性剤、
(B)ラウリン酸ポリグリセリル、及びミリスチン酸ポリグリセリルから選択される少なくとも1種のノニオン性界面活性剤、
(C)カチオン性ポリマー、
(D)ジメチルポリシロキサン、並びに
(E)アミノ変性シリコーンを含有してなり、
前記(A)成分が、(A1)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、及び(A2)アルキル硫酸塩を含有し、前記(A1)成分の含有量と前記(A2)成分の含有量との質量比(A1/A2)が1〜7であり、
前記(B)成分のグリセリンの平均重合度が、6〜10であり、
前記(C)成分が、(C1)カチオン化グアーガム、及び(C2)カチオン化セルロースを含有し、前記(C1)成分の含有量と前記(C2)成分の含有量との質量比(C1/C2)が2〜20であり、
pHが、5〜6であることを特徴とするシャンプー組成物。 - (A)成分の含有量が10質量%〜25質量%であり、
(B)成分の含有量が0.3質量%〜8質量%であり、
(C)成分の含有量が0.2質量%〜3質量%であり、
(D)成分の含有量が0.5質量%〜3質量%であり、
(E)成分の含有量が0.1質量%〜1質量%である請求項1に記載のシャンプー組成物。 - (A1)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の含有量が、5質量%〜22質量%であり、
(A2)成分のアルキル硫酸塩の含有量が、2質量%〜12質量%であり、
(C1)成分のカチオン化グアーガムの含有量が、0.1質量%〜2.8質量%であり、
(C2)成分のカチオン化セルロースの含有量が、0.05質量%〜0.7質量%である請求項1から2のいずれかに記載のシャンプー組成物。 - (D)成分が、トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン、及びシラノール基末端ジメチルポリシロキサンの少なくともいずれかである請求項1から3のいずれかに記載のシャンプー組成物。
- (E)成分が、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノ変性オルガノポリシロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖とのブロック鎖を有する共重合体、及びアミノプロピルジメチコンから選択される少なくとも1種である請求項1から4のいずれかに記載のシャンプー組成物。
- (A1)成分が、下記一般式(A1)で表されるアニオン性界面活性剤であり、(A2)成分が、下記一般式(A2)で表されるアニオン性界面活性剤である請求項1から5のいずれかに記載のシャンプー組成物。
R 1 O(CH 2 CH 2 O) m SO 3 M 1 ・・・ 一般式(A1)
〔ただし、前記一般式(A1)において、R 1 は、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、M 1 は、アルカリ金属、アンモニウム、及びアルカノールアミンのいずれかを示し、mは、平均付加モル数で1〜5の数を示す。〕
R 2 OSO 3 M 2 ・・・ 一般式(A2)
〔ただし、前記一般式(A2)において、R 2 は、炭素数10〜18のアルキル基を示し、M 2 は、アルカリ金属、アンモニウム、及びアルカノールアミンのいずれかを示す。〕 - (D)成分が、25℃における動粘度が10,000mm 2 /s〜30,000,000mm 2 /sであるトリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサンを含有する請求項1から6のいずれかに記載のシャンプー組成物。
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