JP2003292995A

JP2003292995A - 洗浄剤組成物

Info

Publication number: JP2003292995A
Application number: JP2002095080A
Authority: JP
Inventors: Tanemasa Nagano; 種雅長野; Keiichi Uchikawa; 恵一内川
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 2002-03-29
Filing date: 2002-03-29
Publication date: 2003-10-15

Abstract

(57)【要約】【課題】洗浄時において、泡立ちが良く、泡質が優
れ、その泡に持続性があり、また、すすぎ時には、すす
ぎ易く、さらにコンディショニング効果、使用感にも優
れた、洗浄機能を充分に有した洗浄剤組成物を提供する
こと。【解決手段】アニオン界面活性剤と、オレイン酸モノ
グリセリド等のグリセリン脂肪酸エステルと、ヒドロキ
シプロピルトリメチルアンモニウム基を有するグアーガ
ム等のカチオン化グアーガムとを含有することを特徴と
する洗浄剤組成物

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄剤組成物、特
に毛髪用または皮膚用の洗浄剤組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、シャンプー等の洗浄剤組成物に
は、アニオン界面活性剤からなる洗浄剤成分と、カチオ
ン性ポリマー、シリコーンまたはその誘導体等のコンデ
ショナーとが主成分として配合され、洗浄力に加えて、
泡立ち、泡質等の泡特性、髪の柔軟性、滑らかさ等のコ
ンディショニング効果、使用感等に優れた洗浄剤組成物
を目指して開発されてきている。

【０００３】しかしながら、現在までに、新規な洗浄剤
成分やコンデショナーが開発され、洗浄剤の分野が進歩
しているにもかかわらず、充分満足できるものではな
く、洗浄剤としての基本的な機能を充分に維持して、よ
り良好なコンディショニング効果を発揮する洗浄剤を入
手できることが、現時点においてもなお強く要望されて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、洗浄時において、泡
立ちが良く、泡質が優れ、その泡に持続性があり、すす
ぎ時には、すすぎ易く、さらにコンディショニング効
果、使用感に優れた、洗浄機能を充分に有した洗浄剤組
成物を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、洗浄剤組成物に
グリセリン脂肪酸エステルとカチオン化グアーガムとを
配合することにより上記課題が解決されることを見出
し、本発明を完成するに至った。

【０００６】すなわち、本発明は、アニオン界面活性剤
と、グリセリン脂肪酸エステルと、カチオン化グアーガ
ムとを含有することを特徴とする洗浄剤組成物である。

【０００７】本発明のグリセリン脂肪酸エステルは、炭
素数１２〜２０の脂肪酸モノグリセリドであることが好
ましく、さらに、オレイン酸モノグリセリドであること
が好ましい。グリセリン脂肪酸エステルの含有量は、洗
浄剤組成物全量中０．０１〜１０質量％であることが好
ましい。

【０００８】本発明のカチオン化グアーガムの窒素含量
は、０．５〜５．０質量％であることが好ましい。ま
た、本発明のカチオン化グアーガムは、ヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウム基を有するグアーガムであ
ることが好ましい。

【０００９】本発明のカチオン化グアーガムの含有量
は、洗浄剤組成物全量中０．０１〜５質量％であること
が好ましい。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳述する。

【００１１】本発明において用いられるアニオン界面活
性剤は、一般に洗浄剤に配合される公知の界面活性剤か
ら任意に選択されて用いられる。

【００１２】アニオン界面活性剤の具体的な例として
は、例えば、高級脂肪酸塩（ラウリン酸ナトリウム、パ
ルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸タウリンナトリウ
ム、ラウリン酸タウリンカリウム等）、アルキル硫酸塩
（ラウリル硫酸カリウム等）、アルキル硫酸トリエタノ
ールアミンエーテル、Ｎ−アシル−Ｎ−メチルタウリン
塩（Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリンナトリウム、Ｎ
−ココイル−Ｎ−メチルタウリン−Ｎ’−メチルタウリ
ンナトリウム、Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリンタウ
リンナトリウム等）、ポリオキシエチレン（以下、ＰＯ
Ｅともいう。）アルキルエーテル硫酸塩［ＰＯＥ（２モ
ル）ラウリルエーテル硫酸Ｎａ等］、ヒドロキシエーテ
ルカルボン酸塩（デカン−１，２−ジオール酢酸エーテ
ルカリウム、ドデカン−１，２−ジオール酢酸エーテル
ナトリウム、ドデカン−１，２−ジオール酢酸エーテル
トリエタノールアミン、テトラデカン−１，２−ジオー
ル酢酸エーテルナトリウム等）、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、Ｎ−アシルサルコ
シン塩、Ｎ−アシルアミノ酸塩、アルファオレフィンス
ルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩等が挙げられる。
アニオン界面活性剤は、１種または２種以上が任意に選
択されて配合される。

【００１３】アニオン界面活性剤の含有量は、洗浄剤組
成物全量中１〜５０質量％が好ましい。１質量％未満で
は本発明の効果が充分発揮されない場合があり、５０質
量％を超えて配合しても必要とされる効果の増強は望め
ない。さらに好ましい含有量は２〜１５質量％である。

【００１４】本発明において用いられるグリセリン脂肪
酸エステルとしては、一般に洗浄剤に配合できるグリセ
リン脂肪酸エステルであれば特に制限されない。グリセ
リン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、炭素数
８〜２４の飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましい。また、
直鎖状又は分岐状いずれでも構わない。脂肪酸の具体例
としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、２−パ
ルミトイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジ
ン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレイン酸、アラ
キドン酸、イソステアリン酸、１２−ヒドロキシステア
リン酸等が挙げられる。本発明においては、炭素数１２
〜２０脂肪酸が特に好ましく、中でもオレイン酸が好ま
しい。また、グリセリン脂肪酸エステルは水酸基が残っ
ているものが好ましく、特にモノグリセリンエステルが
好ましい。本発明における好ましいグリセリン脂肪酸エ
ステルは、炭素数１２〜２０脂肪酸モノグリセリドであ
り、特にオレイン酸モノグリセリドが好ましい。グリセ
リン脂肪酸エステルは、１種または２種以上が任意に選
択されて配合される。

【００１５】グリセリン脂肪酸エステルの含有量は、洗
浄剤組成物全量中、０．０１〜１０質量％が好ましい。
０．０１質量％未満では本発明の効果が充分発揮されな
い場合があり、１０質量％を超えて配合しても必要とさ
れる効果の増強は望めない。さらに好ましい含有量は
０．１〜３．０質量％である。

【００１６】本発明においては、さらにカチオン化グア
ーガムが含有される。カチオン化グアーガムは、例えば
カチオン性のトリアルキルアンモニウム基等のカチオン
性基を有するグアーガムである。

【００１７】本発明におけるカチオン化グアーガムのカ
チオン化率は、窒素含量としてカチオン化グアーガム中
０．５〜５．０質量％であることが好ましく、さらに好
ましくは１．５〜２．５質量％である。カチオン化グア
ーガムの窒素含量が０．５質量％未満であると毛髪への
吸着性が弱くなりコンディショニング効果が不充分にな
り、また５．０質量％を越えても効果の向上はみられな
い。

【００１８】前記トリアルキルアンモニウム基として
は、特にトリメチルアンモニウム及びトリエチルアンモ
ニウム基を挙げることができる。

【００１９】本発明においては、ヒドロキシプロピルト
リメチルアンモニウム基を有するグアーガム、すなわ
ち、例えばグリシジルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、２，３−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロリド、３−クロロ−２−ヒドロキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド等で変性したグアーガムが
好ましく用いられる。

【００２０】カチオン化グアーガムは、例えばＩＮＣＩ
名称「Guar Hydroxypropyltrimonium Chloride」として
公知の物質でもあり、本発明においては、市販品を用い
ることが可能である。

【００２１】市販品の例としては、例えばジャガーＣ−
１３−Ｓ、同Ｃ−１４−Ｓ、同Ｃ−１７、同Ｃ−１６２
（以上、ローヌ・プーラン製）、ラボールガムＣＧ−
Ｍ、同ＣＧ−Ｍ７、同ＣＧ−Ｍ６Ｌ、同ＣＧ−Ｍ８Ｍ
（以上、大日本製薬（株）製）等が挙げられる。

【００２２】上記市販品のうち、例えばラボールガムＣ
Ｇ−Ｍは、ＩＮＣＩ名称「Guar Hydroxypropyltrimoniu
m Chloride」、化学名「塩化Ｏ−［２−ヒドロキシ−３
−（トリメチルアンモニオ）プロピル］グアーガム（O-
[2-Hydroxy -3-(trimethylammonio)propyl]Guar gum Ch
rolide）」、窒素含量１．７〜２．３質量％のカチオン
化グアーガムである。

【００２３】カチオン化グアーガムの含有量は、洗浄剤
組成物全量中０．０１〜５質量％が好ましい。０．０１
質量％未満では本発明の効果が充分発揮されない場合が
あり、５質量％を超えて配合しても必要とされる効果の
増強は望めない。さらに好ましい含有量は０．１〜１質
量％である。

【００２４】本発明においては、前記必須成分に加えて
高級脂肪酸エタノールアマイドを配合することができ
る。高級脂肪酸エタノールアマイドの配合により、粘ち
ゅう性等の泡質、泡の持続性をさらに向上させることが
できる。本発明における高級脂肪酸エタノールアマイド
としては、高級脂肪酸モノエタノールアマイド、高級脂
肪酸ジエタノールアマイド等を挙げることができる。高
級脂肪酸エタノールアマイドは、１種または２種以上か
ら任意に選択されて配合することができる。

【００２５】高級脂肪酸エタノールアマイドを構成する
高級脂肪酸としては、炭素数９〜２４の高級脂肪酸が好
ましく、さらに炭素数１２〜２０の脂肪酸が使用感等の
上で好ましい。具体的な高級脂肪酸の例としては、例え
ば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パーム核油脂肪酸、ヤ
シ油脂肪酸等を挙げることができる。本発明の高級脂肪
酸エタノールアマイドの具体的な例としては、例えば、
高級脂肪酸モノエタノールアマイドとして、ラウリン酸
モノエタノールアマイド、ミリスチン酸モノエタノール
アマイド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド等が挙
げられる。また、高級脂肪酸ジエタノールアマイドとし
て、ラウリン酸ジエタノールアマイド、ミリスチン酸ジ
エタノールアマイド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイ
ド等が挙げられる。これらのうち、特にヤシ油脂肪酸モ
ノエタノールアマイド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマ
イドが好ましい。

【００２６】高級脂肪酸エタノールアマイドの配合量
は、特に限定されないが、洗浄剤組成物全量中０．００
１〜１０質量％が好ましい。さらに好ましくは０．５〜
５質量％である。

【００２７】本発明の洗浄剤組成物には、上記した成分
の他に、通常洗浄剤に用いられる他の成分、例えば、前
記以外の界面活性剤、炭化水素、エステル、高級脂肪
酸、高級アルコール、シリコーン等の油分、高分子物
質、保湿剤、増粘剤、粉末、顔料、多価アルコール、紫
外線吸収剤、タンパク質、タンパク質加水分解質、アミ
ノ酸類、ビタミン類、薬剤、植物抽出物、不透明化剤、
パール化剤、金属イオン封鎖剤、緩衝剤、酸化防止剤、
抗菌剤（殺菌剤）、抗炎症剤、防腐剤、清涼剤、香料、
色素、水等を必要に応じて、本発明の効果を損なわない
範囲で適宜配合することができる。

【００２８】前記任意成分のうち、前記以外の界面活性
剤（以下、その他の界面活性剤ともいう。）の具体的な
例としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類（ソ
ルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタ
ン等）、プロピレングリコール脂肪酸エステル類（モノ
ステアリン酸プロピレングリコール等）、硬化ヒマシ油
誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ＰＯＥソルビタ
ン脂肪酸エステル類（ＰＯＥソルビタンモノオレエー
ト、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン
等）、ＰＯＥソルビット脂肪酸エステル類（ＰＯＥ−ソ
ルビットモノラウレート等）、ＰＯＥグリセリン脂肪酸
エステル類（ＰＯＥ−グリセリンモノイソステアレート
等）、ＰＯＥ脂肪酸エステル類（ポリエチレングリコー
ルモノオレート、ＰＯＥジステアレート等）、ＰＯＥア
ルキルエーテル類（ＰＯＥ２−オクチルドデシルエーテ
ル等）、ＰＯＥアルキルフェニルエーテル類（ＰＯＥノ
ニルフェニルエーテル等）、プルロニック型類、ＰＯＥ
・ＰＯＰアルキルエーテル類（ＰＯＥ・ＰＯＰ２−デシ
ルテトラデシルエーテル等）、テトロニック類、ＰＯＥ
ヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体（ＰＯＥヒマシ油、ＰＯ
Ｅ硬化ヒマシ油等）、糖エステル系、糖エーテル系、糖
アミド系等の糖類（ショ糖脂肪酸エステル等）、アルキ
ルグルコシド等の非イオン界面活性剤、

【００２９】アミドベタイン型両性界面活性剤（ラウリ
ン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロ
ピルベタイン等）、アミドスルホベタイン型両性界面活
性剤（ラウリルアミドアルキレンジメチルアミノスルホ
ベタイン等）、ベタイン型両性界面活性剤（ラウリル
（ジメチル）ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ステ
アリル（ジメチル）ベタイン、ステアリルジヒドロキシ
エチルベタイン等）、スルホベタイン型両性界面活性剤
（ラウリルスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホ
ベタイン等）、イミダゾリニウム型両性界面活性剤（２
−ウンデシル−Ｎ，Ｎ，Ｎ−（ヒドロキシエチルカルボ
キシメチル）−２−イミダゾリンナトリウム、２−ココ
イル−２−イミタゾリニウムヒドロキサイド−１−カル
ボキシエチロキシ２ナトリウム塩、ヤシ油アルキルＮ−
カルボキシエチルＮ−ヒドロキシエチルイミダゾリニウ
ムベタイン等）等の両性界面活性剤、塩化ステアリルト
リメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリ
ルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤等が挙げら
れる。その他の界面活性剤は、１種または２種以上が任
意に選択されて配合することができる。その他の界面活
性剤の配合量は、特に限定されないが、洗浄剤組成物全
量中０．０５〜４０質量％が好ましい。さらに好ましく
は３〜３０質量％である。

【００３０】また、保湿剤の具体的な例としては、例え
ば、ポリエチレングリコール、グリセリン、１，３−ブ
チレングリコール、１，２−ペンタンジオール、エリス
リトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ジグリセリン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳
酸、乳酸ナトリウム等が挙げられる。保湿剤は、１種ま
たは２種以上が任意に選択されて配合することができ
る。

【００３１】本発明の洗浄剤組成物は前記成分を配合し
て常法にしたがって処理することにより得ることがで
き、ペースト状、ゲル状、液状、固形状、ムース状等の
剤型とすることができる。また、本発明の洗浄剤組成物
は、例えば、ヘアシャンプー、ボディーシャンプー等と
して、毛髪及び皮膚の洗浄に好適に使用される。

【００３２】

【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。配合量は質量％である。実施例の説明に先立ち本発
明で用いた効果試験方法について説明する。

【００３３】（１）使用テスト洗浄力、泡立ち、泡質、泡の持続性、すすぎ易さ、コン
ディショニング効果、使用感の評価項目それぞれについ
て、２０名の専門パネルによる使用テストを行い、下記
の評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけ
た評価点の平均値を算出し、下記評価基準に基づいて評
価した。なお、泡立ちについては、洗浄時の泡立ちの早
さ、泡の量（起泡力）等について評価し、泡質について
は、泡のクリーミーさ、泡の粘ちゅう性等について評価
し、すすぎ易さについては、すすぎ時の泡切れの早さ等
について評価し、コンディショニング効果については、
髪の柔軟性、すすぎ時からすすぎ後にかけての髪の滑ら
かさ等について評価し、使用感については髪のつや等に
ついて評価した。

【００３４】（評価点基準）５点：良い。４点：やや良い。３点：普通。２点：やや悪い。１点：悪い。

【００３５】（評価基準） ◎：平均点が４．５点以上である。 ○：平均点が３．５点以上４．５点未満である。 △：平均点が２．５点以上３．５点未満である。 ×：平均点が２．５点未満である。

【００３６】（実施例１〜５、比較例１〜６）表１及び
表２に示す各成分を撹拌混合して洗浄剤組成物を製造し
た。

【００３７】

【表１】

【００３８】（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）（注２）ポリマーＪＲ−４００（ユニオンカーバイド社
製）

【００３９】

【表２】

【００４０】（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製
薬（株）製）（注２）ポリマーＪＲ−４００（ユニオンカーバイド社
製）

【００４１】実施例１〜５、比較例１〜６の評価結果を
表３に示す。

【００４２】

【表３】

【００４３】表３から分かるように、本発明に係るＰＯ
Ｅ（２モル）ラウリルエーテル硫酸ナトリウム（実施例
１、４、５）、Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリンナト
リウム（実施例２、４）、ドデカン−１，２−ジオール
酢酸エーテルＮａ（実施例３、５）と、グリセリン脂肪
酸エステルであるオレイン酸モノグリセリドと、カチオ
ン化グアーガムとを配合した実施例１〜５は、全ての評
価項目において優れた効果が得られた。

【００４４】これらに対して、カチオン化グアーガムに
代えてカチオン化セルロースを配合した比較例１〜３、
オレイン酸モノグリセリドを配合しない比較例４〜６
は、いずれも本発明の効果を発揮し得ないことが分か
る。

【００４５】以下、種々の処方の本発明洗浄剤組成物を
表１の方法と同様にして製造し、実施例として示す。な
お、上記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、い
ずれにおいても優れた結果が得られた。

【００４６】〔実施例６〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．６ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド２．０ジプロピレングリコール３．０イミダゾリニウムベタイン４．０ＰＯＥ（２モル）ラウリルエーテル硫酸Ｎａ１１．０ジステアリン酸エチレングリコール２．０オレイン酸モノグリセリド１．５安息香酸Ｎａ０．２５香料適量ＥＤＴＡ−２Ｎａ・２Ｈ_２Ｏ０．０５水道水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００４７】〔実施例７〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．６ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド２．０グリセリン６．０イミダゾリニウムベタイン４．０ＰＯＥ（２モル）ラウリルエーテル硫酸Ｎａ１１．０ジステアリン酸エチレングリコール２．０オレイン酸モノグリセリド１．５安息香酸Ｎａ０．２５香料適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００４８】〔実施例８〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．２カチオン化セルロース（注２）０．５ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド２．０ジプロピレングリコール３．０イミダゾリニウムベタイン４．０ＰＯＥ（２モル）ラウリルエーテル硫酸Ｎａ１１．０ジステアリン酸エチレングリコール２．０オレイン酸モノグリセリド１．５安息香酸Ｎａ０．２５香料適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）（注２）ポリマーＪＲ−４００（ユニオンカーバイド社製）

【００４９】〔実施例９〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．２カチオン化セルロース（注２）０．５グリセリン６．０ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド２．６ラウリン酸プロピレングリコール２．０ラウリルベタイン６．０Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリンＮａ８．０ジステアリン酸エチレングリコール２．８オレイン酸モノグリセリド１．５安息香酸Ｎａ０．４フェノキシエタノール０．２香料適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）（注２）ポリマーＪＲ−４００（ユニオンカーバイド社製）

【００５０】〔実施例１０〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．２カチオン化セルロース（注２）０．５グリセリン６．０ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド２．０ラウリン酸プロピレングリコール２．０ラウリルベタイン６．０Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリン−Ｎ’−メチルタウリンＮａ８．０ジステアリン酸エチレングリコール２．８オレイン酸モノグリセリド０．５安息香酸Ｎａ０．４フェノキシエタノール０．２香料適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）（注２）ポリマーＪＲ−４００（ユニオンカーバイド社製）

【００５１】〔実施例１１〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．２カチオン化ポリマー（注２）０．４ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド２．０ジプロピレングリコール２．３ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン４．０ＰＯＥ（２モル）ラウリルエーテル硫酸Ｎａ１１．０ジステアリン酸エチレングリコール２．０オレイン酸モノグリセリド２．０安息香酸Ｎａ０．２５香料適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）（注２）マーコート５５０（ナルコ社製）

【００５２】〔実施例１２〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．７グリセリン６．０ドデカン−１，２−ジオール酢酸エーテルＮａ１．０ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド０．６ラウリン酸プロピレングリコール２．１ラウリルベタイン９．０Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリンＮａ８．０ジステアリン酸エチレングリコール２．７オレイン酸モノグリセリド１．０安息香酸Ｎａ０．３香料適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００５３】〔実施例１３〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．７ドデカン−１，２−ジオール酢酸エーテルＮａ１．０ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド０．６ラウリン酸プロピレングリコール２．１ラウリルベタイン９．０Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリンＮａ８．０ジステアリン酸エチレングリコール２．７オレイン酸モノグリセリド１．０安息香酸Ｎａ０．３シリコーンマイクロエマルション１．０香料適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００５４】〔実施例１４〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．３カチオン化セルロース（注２）０．１ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン５．０ＰＯＥ（２モル）ラウリルエーテル硫酸Ｎａ６．０ラウリン酸プロピレングリコール１．４Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリンタウリンナトリウム６．６ジステアリン酸エチレングリコール１．５オレイン酸モノグリセリド０．１安息香酸Ｎａ０．３フェノキシエタノール０．１香料適量ＥＤＴＡ−２Ｎａ・２Ｈ_２Ｏ０．０５水道水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）（注２）ポリマーＪＲ−４００（ユニオンカーバイド社製）

【００５５】〔実施例１５〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．５ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン５．０ＰＯＥ（２モル）ラウリルエーテル硫酸Ｎａ４．５ラウリン酸プロピレングリコール２．１Ｎ−ココイル−Ｎ−メチルタウリンタウリンナトリウム６．０ジステアリン酸エチレングリコール１．５オレイン酸モノグリセリド０．１安息香酸Ｎａ０．３フェノキシエタノール０．１香料適量ＥＤＴＡ−２Ｎａ・２Ｈ_２Ｏ０．０５水道水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００５６】〔実施例１６〕ヘアシャンプー成分配合量（質量％）カチオン化グアーガム（注１）０．６ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド２．０ジプロピレングリコール２．５イミダゾリニウムベタイン４．５ＰＯＥ（２モル）ラウリルエーテル硫酸Ｎａ１０．５ジステアリン酸エチレングリコール２．５オレイン酸モノグリセリド０．２安息香酸Ｎａ０．２５シリコーンマイクロエマルション１．５香料適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００５７】〔実施例１７〕ボディシャンプー成分配合量（質量％）ドデカン−１，２−ジオール酢酸エーテルＮａ１０．０テトラデカン−１，２−ジオール酢酸エーテルＮａ５．０カチオン化グアーガム（注１）０．５ラウリン酸ナトリウム５．０ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン１０．０オレイン酸モノグリセリド０．４モノラウリン酸プロピレングリコール４．０クエン酸ナトリウム０．２５ＥＤＴＡ−２Ｎａ・２Ｈ_２Ｏ０．０５香料適量緩衝剤適量水道水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００５８】〔実施例１８〕ボディソープ成分配合量（質量％）プロピレングリコール３．０混合脂肪酸（Ｃ₁₀〜Ｃ₁₈）２０．０イミダゾリニウムベタイン５．０ラウリン酸タウリンナトリウム液１．０ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド０．５オレイン酸モノグリセリド０．２液体苛性カリ１０．０ジステアリン酸エチレングリコール２．０カチオン化グアーガム（注１）０．１ヒドロキシプロピルメチルセルロース０．２エデト酸塩０．１香料１．０イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００５９】〔実施例１９〕洗願フォーム成分配合量（質量％）グリセリン５．０１，３−ブチレングリコール５．０ポリエチレングリコール４００１０．０ミツロウ０．４オレイン酸モノグリセリド０．２ステリン酸グリセリル２．４混合脂肪酸（Ｃ₁₀〜Ｃ₁₈）３５．０液体苛性カリ１５．０ココイルメチルタウリンナトリウム液５．０ラウリン酸タウリンナトリウム液５．０カチオン化グアーガム（注１）０．２５エデト酸塩０．１酸化鉄適量イオン交換水残余（注１）ラボールガムＣＧ−Ｍ（大日本製薬（株）製）

【００６０】

【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
洗浄時において、泡立ちが早く、しかも豊かな起泡力、
クリーミーで粘ちゅう性の泡質が得られると共に、泡の
持続性に優れ、すすぎ時においては、泡切れが早く、さ
らに髪が柔軟で、滑らかなコンディショニング効果が得
られ、つやがある等の使用感にも優れた洗浄機能を充分
に有した洗浄剤組成物、特に毛髪用または皮膚用の洗浄
剤組成物が得られる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｃ１１Ｄ 3/382 Ｃ１１Ｄ 3/382 (72)発明者内川恵一神奈川県横浜市都筑区早渕２−２−１株式会社資生堂リサーチセンター（新横浜) 内Ｆターム(参考） 4C083 AA082 AB032 AB232 AC122 AC172 AC242 AC302 AC312 AC392 AC421 AC422 AC532 AC642 AC712 AC782 AC792 AD042 AD132 AD152 AD282 AD351 AD352 BB05 CC23 CC38 DD23 DD27 EE07 EE28 4H003 AB05 AB23 AB31 AC03 AC13 AD04 DA02 EB07 EB08 EB09 EB16 EB46 ED02 ED29 FA17 FA18 FA21 FA26

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】アニオン界面活性剤と、グリセリン脂肪
酸エステルと、カチオン化グアーガムとを含有すること
を特徴とする洗浄剤組成物。
【請求項２】グリセリン脂肪酸エステルが、炭素数１
２〜２０の脂肪酸モノグリセリドである請求項１記載の
洗浄剤組成物。
【請求項３】グリセリン脂肪酸エステルが、オレイン
酸モノグリセリドである請求項２記載の洗浄剤組成物。
【請求項４】グリセリン脂肪酸エステルの含有量が、
洗浄剤組成物全量中０．０１〜１０質量％である請求項
１乃至３のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
【請求項５】カチオン化グアーガムの窒素含量が０．
５〜５．０質量％である請求項１乃至４のいずれか一項
に記載の洗浄剤組成物。
【請求項６】カチオン化グアーガムが、ヒドロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウム基を有するグアーガムで
ある請求項１乃至５のいずれか一項に記載の洗浄剤組成
物。
【請求項７】カチオン化グアーガムの含有量が、洗浄
剤組成物全量中０．０１〜５質量％である請求項１乃至
６のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。