JP4790173B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄剤組成物、特に毛髪用または皮膚用の洗浄剤組成物に関する。さらに詳しくは、洗浄時において、泡立ちが良く、泡質が優れ、その泡に持続性があり、すすぎ時には、すすぎ易く、さらに使用感に優れた洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャンプーをはじめとする洗浄剤組成物には、洗浄剤成分としてのアニオン界面活性剤とカチオン性ポリマー、シリコーンまたはその誘導体等のコンデショニング剤が主成分として配合され、泡立ち、泡質等の泡特性、使用感等に優れた洗浄剤組成物を目指して開発されてきている。
【0003】
しかしながら、現在までに、新規な洗浄剤成分やコンデショニング剤が開発され、シャンプーの分野が進歩しているにもかかわらず、洗浄に際しては、泡質に優れた、持続性のある豊かな泡がすばやく立ち、すすぎ時においては、泡切れが早く、さらに使用感に優れるという洗浄剤の特性を充分満足するものは残念ながら開発されていない。
【0004】
最近、カチオン電荷密度が2meq/g以上の非セルロース性カチオン性ポリマーと2−ヒドロキシアルキルエーテルカルボキシル型のアニオン界面活性剤を含有した洗浄用化粧品組成物の技術が開示され、毛髪のもつれのほぐれ易さ、滑らかさ及び柔軟性に関し、改善された化粧品特性を有する洗浄用化粧品組成物が得られるとされている(特開2000−247846号公報)が、前記要求される洗浄剤の特性においては充分ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、洗浄時において、泡立ちが良く、泡質が優れ、その泡に持続性があり、すすぎ時には、すすぎ易く、さらに使用感に優れた洗浄剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記特開2000−247846号公報では除外されたカチオン電荷密度が2meq/g未満の非セルロース性カチオン性ポリマー中に、前記要求される洗浄剤の特性を充分満足できる優れた効果を発揮するコンデショニング剤があるものとの確信のもとに、鋭意研究を行った結果、カチオン電荷密度が2meq/g未満の非セルロース性カチオン性ポリマーの中のものの他、さらに特定のエステル化合物によっても上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、下記一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】
(式中、R1は炭素数8〜30の炭化水素基を表し、X1、X2のいずれか一方は−CH2COOM1を表し、他方は水素原子を表し、M1は水素原子、アルカリ金属類、アルカリ土類金属類、アンモニウム、低級アルカノールアミンカチオン、低級アルキルアミンカチオン、または塩基性アミノ酸カチオンを表す。)
【00010】
で示されるヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤と、以下の(A)及び/又は(B)とを含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
(A)カチオン電荷密度が2meq/g未満の非セルロース性カチオン性ポリマー
(B)グリセリン脂肪酸エステル
【0011】
本発明のヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤は、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテル塩が好ましい。ヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤の配合量は、洗浄剤組成物全量中1〜50質量%であることが好ましい。
【0012】
本発明の非セルロース性カチオン性ポリマーは、特に下記一般式(2)
【0013】
【化4】
【0014】
(式中、a、bは、それぞれ独立に、カチオン電荷密度を2meq/g未満にする正の整数を表し、X−は無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンを表し、Meはメチル基を表す。)
【0015】
で示されるカチオン化ポテトスターチであることが好ましい。
【0016】
本発明のグリセリン脂肪酸エステルは、炭素数12〜20の脂肪酸モノグリセリドであることが好ましく、さらに、オレイン酸モノグリセリドであることが好ましい。グリセリン脂肪酸エステルの配合量は、洗浄剤組成物全量中0.01〜10質量%であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【0018】
本発明において用いられるヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤は、下記一般式(1)で示される公知の界面活性剤である。
【0019】
【化5】
【0020】
[式中、R1は炭素数8〜30の炭化水素基を表し、X1、X2のいずれか一方は−CH2COOM1を表し、他方は水素原子を表し、M1は水素原子、アルカリ金属類、アルカリ土類金属類、アンモニウム、低級アルカノールアミンカチオン、低級アルキルアミンカチオン、または塩基性アミノ酸カチオンを表す。]
【0021】
本発明に用いられるヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤において、化5のR1は炭素数8〜30の炭化水素基を表すが、飽和、不飽和また直鎖状でも分岐鎖状でも構わない。また、炭化水素基はアルキル基又はアルケニル基が好ましく、特に好ましくはアルキル基である。また、その炭素数は8〜22が好ましく、特に8〜16が好ましい。特に好ましいR1は炭素数8〜16のアルキル基である。R1の具体例を挙げれば、C8H17、C9H19、C10H21、C11H23、C12H25、C13H26、C15H31、C17H35、C13H25、C15H29等である。また、M1の好ましい具体例を挙げれば、リチウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等である。
【0022】
本発明において好適なヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤の具体例としては、デカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、デカン−1,2−ジオール酢酸エーテルカリウム、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルカリウム、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルトリエタノールアミン、テトラデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、テトラデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルモノエタノールアミン、ヘキサデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、ヘキサデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルカリウム、オクタデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、オクタデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルカリウム、エイコサン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、エイコサン−1,2−ジオール酢酸エーテルカリウム、テトラコサン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、テトラコサン−1,2−ジオール酢酸エーテルカリウム等が挙げられるが、なかでもドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム等のドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテル塩が最も好ましい。これらのヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤は、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0023】
ヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤の配合量は、洗浄剤組成物全量中、1〜50質量%が好ましい。1質量%未満では本発明の効果が充分発揮されない場合があり、50質量%を超えて配合しても必要とされる効果の増強は望めない。さらに好ましい配合量は2〜15質量%である。
【0024】
本発明においては、カチオン電荷密度が2meq/g未満の非セルロース性カチオン性ポリマーが配合される。好ましくは、0.1meq/g以上2.0meq/g未満のカチオン電荷密度を有する非セルロース性カチオン性ポリマーである。本発明においては、前記カチオン電荷密度の非セルロース性カチオン性ポリマーであれば特に構造は制限されないが、カチオン化ポテトスターチ、カチオン化タマリンドガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化コーンスターチ等が好ましい。特に、下記一般式(2)で示されるカチオン化ポテトスターチが好ましい。
【0025】
【化6】
【0026】
(式中、a、bは、それぞれ独立に、カチオン電荷密度を2meq/g未満にする正の整数を表し、X−は無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンを表し、Meはメチル基を表す。)
【0027】
化6の数平均分子量は、100,000〜500,000が好ましく、このためには、a、bは前記条件に加えて、前記分子量範囲になるよう調整される。また、化6において、X−の具体例としては、Cl−、Br−、I−等が挙げられる。
【0028】
化6のカチオン化ポテトスターチを用いると、本発明の効果が顕著に発揮される。本発明において好ましく用いられる化6のカチオン化ポテトスターチは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えばセンサマーCI−50(NALCO社製)等が挙げられる。センサマーCI−50は、化6のaが0.75、bが0.25、X−がCl−、数平均分子量が150,000のカチオン化ポテトスターチである。
【0029】
カチオン電荷密度が2meq/g未満の非セルロース性カチオン性ポリマーは1種または2種以上が任意に選択されて配合される。また、カチオン電荷密度が2meq/g未満の非セルロース性カチオン性ポリマーの配合量は、洗浄剤組成物全量中、0.001〜10質量%が好ましい。0.001質量%未満では本発明の効果が充分発揮されない場合があり、10質量%を超えて配合しても必要とされる効果の増強は望めない。さらに好ましい配合量は0.01〜3.0質量%である。特に、0.1〜1.0質量%が好ましい。
【0030】
本発明において用いられるグリセリン脂肪酸エステルとしては、洗浄剤組成物等の化粧料に配合できるグリセリン脂肪酸エステルであれば特に制限されない。グリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、炭素数8〜24の飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましい。また、直鎖状又は分岐状いずれでも構わない。脂肪酸の具体例としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、2−パルミトイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。本発明においては、炭素数12〜20脂肪酸が特に好ましく、中でもオレイン酸が好ましい。また、グリセリン脂肪酸エステルは水酸基が残っているものが好ましく、特にモノグリセリンエステルが好ましい。本発明における好ましいグリセリン脂肪酸エステルは、炭素数12〜20脂肪酸モノグリセリドであり、特にオレイン酸モノグリセリドが好ましい。グリセリン脂肪酸エステルは、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0031】
グリセリン脂肪酸エステルの配合量は、洗浄剤組成物全量中、0.01〜10質量%が好ましい。0.01質量%未満では本発明の効果が充分発揮されない場合があり、10質量%を超えて配合しても必要とされる効果の増強は望めない。さらに好ましい配合量は0.1〜3.0質量%である。
【0032】
本発明においては、前記必須成分に加えて高級脂肪酸エタノールアマイドを配合することができる。高級脂肪酸エタノールアマイドの配合により、粘ちゅう性等の泡質、泡の持続性をさらに向上させることができる。本発明における高級脂肪酸エタノールアマイドとしては、高級脂肪酸モノエタノールアマイド、高級脂肪酸ジエタノールアマイド等を挙げることができ、これらの高級脂肪酸エタノールアマイドが1種または2種以上任意に選択されて配合される。
【0033】
高級脂肪酸エタノールアマイドを構成する高級脂肪酸としては、炭素数9〜24の高級脂肪酸が好ましく、さらに炭素数12〜20の脂肪酸が使用感等の上で好ましい。具体的な高級脂肪酸の例としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パーム核油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸等を挙げることができる。本発明の高級脂肪酸エタノールアマイドの具体的な例としては、例えば、高級脂肪酸モノエタノールアマイドとして、ラウリン酸モノエタノールアマイド、ミリスチン酸モノエタノールアマイド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド等が挙げられる。また、高級脂肪酸ジエタノールアマイドとして、ラウリン酸ジエタノールアマイド、ミリスチン酸ジエタノールアマイド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド等が挙げられる。これらのうち、特にヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイドが好ましい。
【0034】
高級脂肪酸エタノールアマイドの配合量は、特に限定されないが、洗浄剤組成物全量中0.001〜10質量%が好ましい。さらに好ましくは0.5〜5質量%である。
【0035】
本発明の洗浄剤組成物には、上記した成分の他に、通常洗浄剤組成物に用いられる他の成分、例えば、前記以外の界面活性剤、炭化水素、エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン等の油分、高分子物質、保湿剤、増粘剤、粉末、顔料、多価アルコール、紫外線吸収剤、タンパク質、タンパク質加水分解質、アミノ酸類、ビタミン類、薬剤、植物抽出物、不透明化剤、パール化剤、金属イオン封鎖剤、緩衝剤、酸化防止剤、抗菌剤(殺菌剤)、抗炎症剤、防腐剤、清涼剤、香料、色素、水等を必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0036】
上記任意配合成分のうち、前記以外の界面活性剤(以下、その他の界面活性剤という。)の具体的な例としては、例えば、高級脂肪酸塩(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、アルキル硫酸塩(ラウリル硫酸カリウム等)、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、アシルメチルタウリン(N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ココイル−N−メチルタウリン−Nメチルタウリンナトリウム等)、ポリオキシエチレン(以下、POEともいう。)アルキルエーテル硫酸塩[POE(2モル)ラウリルエーテル硫酸Na等]、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルアミノ酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩等のアニオン界面活性剤、
【0037】
ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、糖エステル系、糖エーテル系、糖アミド系等の糖類(ショ糖脂肪酸エステル等)、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤、
【0038】
アミドベタイン型両性界面活性剤(ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等)、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤(ラウリルアミドアルキレンジメチルアミノスルホベタイン等)、ベタイン型両性界面活性剤(ラウリル(ジメチル)ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ステアリル(ジメチル)ベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン等)、スルホベタイン型両性界面活性剤(ラウリルスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等)、イミダゾリニウム型両性界面活性剤(2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩、ヤシ油アルキルN−カルボキシエチルN−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等)等の両性界面活性剤、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤等が挙げられる。その他の界面活性剤は、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。その他の界面活性剤の配合量は、特に限定されないが、洗浄剤組成物全量中0.05〜40質量%が好ましい。さらに好ましくは3〜30質量%である。
【0039】
また、保湿剤の具体的な例としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等が挙げられる。保湿剤は、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。
【0040】
本発明の洗浄剤組成物は前記成分を配合して常法にしたがって処理することにより得ることができ、ペースト状、ゲル状、液状、固形状、ムース状等の剤型とすることができる。また、本発明の洗浄剤組成物は、例えば、ヘアシャンプー、ボディーシャンプー等として、毛髪及び皮膚の洗浄に好適に使用される。
【0041】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
【0042】
(1)使用テスト
泡立ち、泡質、泡の持続性、すすぎ易さ、使用感の評価項目それぞれについて、20名の専門パネルによる使用テストを行い、下記の評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけた評価点の平均値を算出し、下記評価基準に基づいて評価した。なお、泡立ちについては、洗浄時の泡立ちの早さ、泡の量(起泡力)等について評価し、泡質については、泡のクリーミーさ、泡の粘ちゅう性等について評価し、すすぎ易さについては、すすぎ時の泡切れの早さ等について評価し、使用感については、髪の滑らかさ、髪のつや等について評価した。
【0043】
(評価点基準)
5点:良い。
4点:やや良い。
3点:普通。
2点:やや悪い。
1点:悪い。
(評価基準)
◎:平均点が4.5点以上である。
○:平均点が3.5点以上4.5点未満である。
△:平均点が2.5点以上3.5点未満である。
×:平均点が2.5点未満である。
【0044】
(実施例1〜4、比較例1〜3)
表1に示す各成分を撹拌混合して洗浄剤組成物を製造した。
【0045】
【表1】
【0046】
(注1)センサマーCI−50(NALCO社製)
(注2)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製)
【0047】
実施例1〜4、比較例1〜3の評価結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】
表2から分かるように、本発明に係るヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤とカチオン電荷密度が2meq/g未満の非セルロース性カチオン性ポリマーであるカチオン化ポテトスターチを配合した実施例1〜4は、全ての評価項目において優れた効果が得られた。
【0050】
これらに対して、本発明の範囲外になる炭素数の少ないヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤(オクタン−1,2−ジオール酢酸エーテルNa)をカチオン化ポテトスターチと組み合わせて配合した比較例1、カチオン化ポテトスターチに代えてカチオン化セルロースを配合した比較例2及び本発明範囲内のヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤に代えてPOE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムをカチオン化ポテトスターチと組み合わせて配合した比較例3は、いずれも本発明の効果を発揮し得ないことが分かる。
【0051】
(実施例5〜8、比較例4〜6)
表3に示す各成分を撹拌混合して洗浄剤組成物を製造した。
【0052】
【表3】
【0053】
(注1)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製)
【0054】
実施例5〜8、比較例4〜6の評価結果を表4に示す。
【0055】
【表4】
【0056】
表4から分かるように、本発明に係るヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤とグリセリン脂肪酸エステルであるオレイン酸モノグリセリドを配合した実施例5〜8は、全ての評価項目において優れた効果が得られた。
【0057】
これらに対して、本発明の範囲外になる炭素数の少ないヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤(オクタン−1,2−ジオール酢酸エーテルNa)をオレイン酸モノグリセリドと組み合わせて配合した比較例4、オレイン酸モノグリセリドに代えてカチオン化セルロースを配合した比較例5及び本発明範囲内のヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤に代えてPOE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムをオレイン酸モノグリセリドと組み合わせて配合した比較例6は、いずれも本発明の効果を発揮し得ないことが分かる。
【0058】
以下、種々の処方の本発明洗浄剤組成物を表1の方法と同様にして製造し、実施例として示す。なお、上記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれにおいても優れた結果が得られた。
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
(注1)センサマーCI−50(NALCO社製)
(注2)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製)
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、洗浄に際して、泡立ちが早く、しかも豊かな起泡力、クリーミーで粘ちゅう性の泡質が得られると共に、泡の持続性に優れ、すすぎ時においては、泡切れが早く、さらに髪が滑らかで、つやがある等の使用感に優れた洗浄剤組成物、特に毛髪用または皮膚用の洗浄剤組成物が得られる。
Claims (6)
- 下記一般式(1)
−CH2COOM1を表し、他方は水素原子を表し、M1は水素原子、アルカリ金属類、アルカリ土類金属類、アンモニウム、低級アルカノールアミンカチオン、低級アルキルアミンカチオン、または塩基性アミノ酸カチオンを表す。)で示されるヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤と、以下の(A)及び/又は(B)とを含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
(A)下記一般式(2)で示されるカチオン化ポテトスターチ
(B)グリセリン脂肪酸エステル - ヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤が、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテル塩である請求項1記載の洗浄剤組成物。
- ヒドロキシエーテルカルボン酸型アニオン界面活性剤の配合量が、洗浄剤組成物全量中1〜50質量%である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
- グリセリン脂肪酸エステルが、炭素数12〜20の脂肪酸モノグリセリドである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
- グリセリン脂肪酸エステルが、オレイン酸モノグリセリドである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
- グリセリン脂肪酸エステルの配合量が、洗浄剤組成物全量中0.01〜10質量%である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
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