JP3304646B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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Description
り扱い易く、泡立ちの速い洗浄剤組成物に関する。
の液体またはクリーム状洗浄剤組成物は、取り扱い性の
点から適度に粘度調節されていて、かつ洗浄性能及び泡
性能に優れ、皮膚及び毛髪に対する作用が穏和で、使用
感が良好であることが重要である。N−アシルグルタミ
ン酸塩等のN−アシル酸性アミノ酸塩、N−アシルザル
コシン塩、N−アシル−N−アルキル−β−アラニン塩
等のN−アシル中性アミノ酸塩は、皮膚や毛髪に対する
刺激が比較的低く、優れた洗浄力を有していることが知
られている。しかしながら、これらのN−アシルアミノ
酸塩を配合した洗浄剤組成物は、高分子増粘剤や無機塩
によっては、十分に取り扱い易い粘度に調整するのが困
難であり、これを改良するために配合上の制約を受け、
充分満足すべき洗浄剤組成物が得難いのが現状である。
シルグリシン、N−アシル−β−アラニン塩等を配合し
た洗浄剤組成物が、洗浄中に水道水中のカルシウムと反
応し、生成したカルシウム塩が良好な潤滑性をもつた
め、優れた使用感を有することが記載されている。しか
しながらここに開示されている洗浄剤組成物もやはり従
来と同じく低粘度で取り扱いにくく、泡立て時、充分な
泡が立つまでに時間がかかるという欠点があった。
や毛髪に対する刺激が低いN−アシルアミノ酸系界面活
性剤を配合した洗浄剤組成物において、適度に粘度が調
整され取り扱い易く、また泡立ちの速い洗浄剤組成物を
提供することである。
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、N−アシルアミノ酸の一
種であるN−アシルグリシン及びその塩が、他のN−ア
シルアミノ酸塩とは異なり、無機塩類と組み合わせるこ
とにより、適度に粘度調整され、取り扱い性に優れた洗
浄剤組成物が容易に得られること、さらにポリオールを
配合することにより、すすぎ性を向上させることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
る。本発明に用いられるN−アシルグリシンまたはその
塩は、公知の方法、例えば脂肪酸を三塩化リン、塩化チ
オニル、ホスゲン等で脂肪酸クロライドとした後にグリ
シンのアルカリ溶液に加えることにより合成することが
できる。N−アシルグリシン酸またはその塩のN−アシ
ル基としては、オクタノイル、デカノイル、ラウロイ
ル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、オレ
オイル、リノレオイル、椰子油脂肪酸アシル、パーム核
油脂肪酸アシル基などが挙げられ、特に椰子油脂肪酸ア
シルまたはパーム核油脂肪酸アシル基が溶解性の点から
好ましい。
例えばナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、マ
グネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩、ト
リエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール等のアルカノールアミン塩、アンモニア塩、
コリン塩及びリジン、オルニチン、アルギニンなどの塩
基性アミノ酸塩等を挙げることができる。
その塩の含量としては0.1〜85重量%であり、好ま
しくは1〜70重量%である。含有量が0.1%未満で
あると満足な使用感を得ることができない。
酸、塩酸、リン酸等の鉱酸または炭酸とアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属との塩があげられ、具体的には塩
化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化
カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、硫
酸カリウム、硫酸水素カリウム、硫酸マグネシウム、硫
酸カルシウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウ
ム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等が挙げら
れる。なかでもナトリウム塩は粘度調整効果が高く、塩
化ナトリウムの増粘効果が最も高い。これらの塩は、単
独もしくは混合して用いることができる。
中に0.1〜50重量%であり、好ましくは0.5〜3
0重量%である。無機塩の配合量が0.1重量%未満で
は増粘効果がなく好ましくないが、例えば結晶無機塩を
スクラブ剤として用いようとする場合には、溶解度以上
配合しても特に問題はない。
らに脂肪酸塩を添加することで、粘度の調整が容易とな
る。脂肪酸塩としては、炭素原子数12〜20の直鎖も
しくは分枝の飽和または不飽和の脂肪酸で、特にラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、椰
子油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、オレイン酸の塩があげら
れる。塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカ
リ金属、アルカノールアミンなどの有機アミン及びリジ
ン、オルニチン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸等が
あげられる。これらは、単一または二種以上混合して用
いることができる。脂肪酸塩の配合量については特に制
限はないが、組成物中0.1〜30重量%程度が好まし
い。
及び(B)成分に加え、(C)成分としてポリオールを
添加することで、すすぎ性を改善することができる。本
発明に用いられるポリオールは、分子内に2個以上の水
酸基を持つもので、グリセリン、ジグリセリン、1,3
−ブチレングリコール、オクタンジオール、マルチトー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレ
ングリコール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、
グルコース、トレハロース、フルクトース等が挙げられ
る。なかでも、グリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、平均分子量が400以上のポリエチレングリコール
が使用感、泡質の点で好ましい。
0重量%、好ましくは2〜20重量%である。また泡立
つメイク落し等、特異な泡立ちを求める場合は20重量
%以上でも充分な泡立ち感が得られる。1%未満ではす
すぎ性の改善効果がなく、50重量%を越えると泡質が
悪く使用感が劣り好ましくない。
10が好ましく、泡立ち及び安定性の点からpH6〜9
がさらに好ましい。pHが5未満や10をこえると長期
保存時に着色や濁り等が生じ、好ましくない。
り台所用洗浄剤、シャンプー、洗顔料、身体洗浄剤、バ
ブルバス洗浄剤等の用途に用いることができるが、特
に、シャンプー、洗顔料、身体洗浄剤に適している。
のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤を発明の効果を損なわない
範囲で併用することができる。
本発明の洗浄剤組成物に本発明の効果を阻害しない範囲
で添加することができる。洗浄剤組成物に常用される成
分としては、ピロリドンカルボン酸、乳酸塩、尿素等の
保湿剤、グリセリルモノステアレート、ソルビタンモノ
パルミテート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリン酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート、ジグリセリンモノス
テアリン酸エステル等の乳化剤、流動パラフィン、ワセ
リン、固形パラフィン、スクワラン、オレフィンオリゴ
マー等の炭化水素、ステアリルアルコール等の高級アル
コール、イソロピルミリステート、イソプロピルパルミ
テート、ステアリルステアレート、ミリスチンオクチル
ドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、2−エチルヘ
キサン酸トリグリセリド等のエステル、過脂剤、生薬等
の薬剤、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロ
ース等のセルロース誘体、天然高分子、ポリオキシエチ
レングリコールジステアリン酸エステル、エタノール、
カルボキシビニルポリマー等の粘度調整剤、パラベン誘
導体等の防腐防黴剤、パール化剤、抗炎症剤、紫外線吸
収剤、pH調整剤、香料、色素等を挙げることができ
る。
する。尚、本実施例中の配合量は重量%で表わした。
調製し、その粘度、泡量、泡立ちの速さ及びすすぎ性に
ついて下記の方法により評価した。その結果を表1及び
表2に示す。
度を測定した。 (泡のクリーミー性、泡立ちの速さ及びすすぎ性の評
価)男女各20名計40名のパネラーに皮膚の洗浄及び
毛髪の洗浄を実施させ、その際の官能評価を行った。評
価は下記基準による平均値を算出し、平均値が4.5以
上を非常に良好(◎)、3.5から4.4の場合を良好
(○)2.5から3.4の場合を普通、(△)2.4以
下の場合を不良(×)とした。
洗浄剤組成物に無機塩類を配合すると容易に増粘させる
ことができることがわかる。また、さらにポリオールを
添加するとすすぎ性が向上すること、脂肪酸塩を併用す
るとわずかな無機塩の添加量で増粘することができるこ
とがわかる。
れらの洗浄剤組成物は安定性に優れ、泡立ちが速く、ま
た適当に粘度調整されており取り扱い性に優れていた。
く、また適度に粘度調整された取り扱い性に優れたもの
である。さらに本発明の洗浄剤組成物は、ポリオールを
配合することにより、すすぎ性の改善されたものが得ら
れる。
Claims (2)
- 【請求項1】(A)N−アシルグリシンまたはその塩及
び(B)無機塩を含有することを特徴とする洗浄剤組成
物。 - 【請求項2】(C)ポリオールを含有することを特徴と
する請求項1記載の洗浄剤組成物。
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-
1994
- 1994-10-21 JP JP25644094A patent/JP3304646B2/ja not_active Expired - Lifetime
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