JP3389680B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、安全性に優れ、泡立ち
が速く、洗浄時の泡の伸び、泡の感触及びすすぎ後の感
触等の使用感に優れた洗浄剤組成物に関する。 【０００２】 【従来の技術】シャンプー、洗顔石鹸、台所用洗剤など
の洗浄剤組成物は、洗浄性に優れ、優れた泡性能を持
ち、人体に対する作用が穏和で、使用感が良好であるこ
とが重要である。近年では、Ｎ−アシルグリシン、Ｎ−
アシル−β−アラニン塩等を配合した洗浄剤組成物が、
洗浄中に水道水中のカルシウムと反応し、生成したカル
シウム塩が良好な潤滑性をもつため、優れた使用感を有
することが見いだされた（特開平４−２１１６０７号公
報）。しかしながら、我々が、ここに開示されている洗
浄剤組成物について実際に洗浄テストをおこなったとこ
ろ、Ｎ−アシルグリシン塩を配合したものに関しては、
泡立ちが遅く、洗浄中に徐々に泡の伸びが悪くなり、全
身を充分な泡で被うのが困難であり、洗髪時の指通りが
次第に悪くなることが判明した。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Ｎ−
アシルグリシン塩を配合した洗浄剤組成物において、安
全性及び感触を損なわずに泡性能の改良された洗浄剤組
成物を提供することである。 【０００４】 【問題を解決するための手段】本発明者らはかかる実情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、（Ａ）Ｎ−アシルグリシ
ンまたはその塩、（Ｂ）特定のキレート剤、（Ｃ）水溶
性高分子（但し、（Ｄ）を除く。）及び（Ｄ）特定のポ
リオールを配合することにより上記目的を達成できるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。 【０００５】すなわち、本発明は、（Ａ）Ｎ−アシルグ
リシンまたはその塩、（Ｂ）エチレンジアミン四酢酸、
アスコルビン酸、ケファリン、グルコン酸、サッカリン
酸、ヘキサメチレン酸、１−ヒドロキシエタン−１，１
−ジスルフォン酸、ジヒドロキシエチルグリシン及びそ
の塩からなる群より選ばれるキレート剤、（Ｃ）水溶性
高分子（但し、（Ｄ）を除く。）及び（Ｄ）グリセリ
ン、ジグリセリン、１，３−ブチレングリコール、オク
タンジオール、マンニトール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、イソプレングリコール、ソルビトー
ル、ペンタエリスリトール、グルコース、トレハロー
ス、フルクトースからなる群より選ばれるポリオールを
含有することを特徴とする洗浄剤組成物に関する。 【０００６】以下本発明の洗浄剤組成物について詳述す
る。本発明に用いられる（Ａ）Ｎ−アシルグリシンまた
はその塩は、公知の方法、例えば脂肪酸を三塩化リン、
塩化チオニル、ホスゲン等で脂肪酸クロライドとした後
にグリシンのアルカリ溶液に加えることにより合成する
ことができる。Ｎ−アシルグリシン酸またはその塩のＮ
−アシル基としては、オクタノイル、デカノイル、ラウ
ロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、
オレオイル、リノレオイル、椰子油脂肪酸アシル、パー
ム核油脂肪酸アシル基などが挙げられ、特に椰子油脂肪
酸アシルまたはパーム核油脂肪酸アシル基が溶解性の点
から好ましい。 【０００７】塩としては特に限定されることはないが、
例示するならナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属
塩、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属
塩、またはトリエタノールアミン、コリン、２−アミノ
−２−メチル−１−プロパノール、２−アミノ−２−メ
チル−１，３−プロパンジオール等のアルカノールアミ
ン塩、アンモニア塩及びリジン、オルニチン、アルギニ
ンなどの塩基性アミノ酸塩が挙げられる。 【０００８】本発明における（Ａ）Ｎ−アシルグリシン
またはその塩の含量としては１重量％以上であり好まし
くは５〜８５重量％である。含有量が１％未満であると
満足な使用感を得ることが出来ない。 【０００９】本発明に用いられるキレート剤は、エチレ
ンジアミン四酢酸、アスコルビン酸、ケファリン、グル
コン酸、サッカリン酸、ヘキサメタリン酸、１−ヒドロ
キシエタン−１，１−ジホスホン酸、ジヒドロキシエチ
ルグリシン及びその塩からなる群から選ばれ、一種また
は二種以上で用いられる。 【００１０】特に好ましいキレート剤としては、エチレ
ンジアミン四酢酸、１−ヒドロキシエタン−１，１−ジ
ホスホン酸及びグルコン酸のナトリウム塩があげられ、
これらは、泡質の改善効果が高く、特にグルコン酸塩の
効果が最も高い。 【００１１】これらキレート剤の配合量としては全組成
物中に０．０５〜５重量％、好ましくは０．１〜１重量
％である。０．０５重量％未満では洗浄中に泡の伸びが
悪化し、５重量％を超えると泡質が悪くなり使用感が劣
り好ましくない。 【００１２】本発明に用いられる成分（Ｃ）である水溶
性高分子（但し、（Ｄ）を除く。）の具体例としては、
グアーガム、クインスシード、アラビアガム、キサンダ
ンガム、カードラン等の多糖類とその誘導体、コラーゲ
ン、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等の蛋白類、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロー
ス等の半合成セルロース、可溶性デンプン、カルボキシ
メチルデンプン、メチルデンプン等の半合成デンプン、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸
塩等のアルギン酸系高分子、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カル
ボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエ
チレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシ
ド共重合体、ポリオキシエチレンメチルグルコシドジオ
レート（１２０）エチレンオキシド、ポリオキシミリス
チレン（１）ポリオキシエチレン（６０）牛脂アルキル
エーテル等の合成高分子、カチオン化グアーガム、グア
ガムヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、カチオン化デキストラン、カチオン化セルロース、
ポリ塩化ジメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリド
ン誘導体四級アンモニウム、ポリ（塩化ジメチルジアリ
ルアンモニウム／アクリルアミド）、部分脱アセチル化
水溶性キチン、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプ
ロピル塩化トリメチルアンモニウムの共重合体、加水分
解ゼラチンの４級アンモニウム誘導体等の水溶性の天然
及び合成の水溶性高分子の分子内にカチオン性の官能基
を導入した分子構造をもつもの例えばベントナイト、ラ
ポナイト微粉酸化ケイ素、コロイダルアルミナ等の無機
物があげられる。 【００１３】これらの配合量としては全組成物中に０．
０１〜５重量％、好ましくは０．１〜３重量％である。 【００１４】本発明の洗浄剤組成物に、上記（Ａ）、
（Ｂ）、（Ｃ）成分に加え、（Ｄ）成分として分子内に
２個以上の水酸基を有する特定のポリオールを添加する
ことで、すすぎ性を改善することができる。本発明に用
いられる特定のポリオールは、グリセリン、ジグリセリ
ン、１，３−ブチレングリコール、オクタンジオール、
マンニトール、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、イソプレングリコール、ソルビトール、ペンタエリ
スリトール、グルコース、トレハロース、フルクトース
等の中から選ばれる。なかでも、グリセリン、１，３−
ブチレングリコール、平均分子量が４００以上のポリエ
チレングリコールが使用感、泡質の点で好ましい。 【００１５】該特定のポリオールの配合量は全組成物
中、１〜３０重量％、好ましくは３〜２０重量％であ
る。１％未満ではすすぎ性の改善効果がなく、３０％以
上では泡質が悪く使用感が劣り好ましくない。 【００１６】本発明の洗浄剤組成物のｐＨは、概ね６〜
１０が好ましく、泡立ち性及び安全性の点からｐＨ６．
５〜９がさらに好ましい。ｐＨが６未満や１０を越える
と長期保存時に着色や濁りが生じる等安定性の点から好
ましくない。 【００１７】本発明の洗浄剤組成物は使用する目的によ
り台所用洗浄剤、シャンプー、洗顔料、身体洗浄剤、バ
ブルバス洗浄剤等の用途に用いることができるが、特
に、シャンプー、洗顔料、身体洗浄剤に適している。 【００１８】また、本発明の洗浄剤組成物は、成分以外
のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤を発明の効果を損なわない
範囲で併用することができる。 【００１９】さらに洗浄剤組成物に常用される成分を、
本発明の洗浄剤組成物に本発明の効果を阻害しない範囲
で添加することができる。洗浄剤組成物に常用される成
分としては、ピロリドンカルボン酸、乳酸塩、尿素等の
保湿剤、グリセリルモノステアレート、ソルビタンモノ
パルミテート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリン酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート、ジグリセリンモノス
テアリン酸エステル等の乳化剤、流動パラフィン、ワセ
リン、固形パラフィン、スクワラン、オレフィンオリゴ
マー等の炭化水素、ステアリルアルコール等の高級アル
コール、イソロピルミリステート、イソプロピルパルミ
テート、ステアリルステアレート、ミリスチンオクチル
ドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、２−エチルヘ
キサン酸トリグリセリド等のエステル、過脂剤、生薬等
の薬剤、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロ
ース等のセルロース誘体、天然高分子、ポリオキシエチ
レングリコールジステアリン酸エステル、エタノール、
カルボキシビニルポリマー等の粘度調整剤、パラベン誘
導体等の防腐防黴剤、パール化剤、抗炎症剤、紫外線吸
収剤、ｐＨ調整剤、香料、色素等を挙げることができ
る。 【００２０】 【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。尚、本実施例中の配合量は重量％で表わした。 【００２１】実施例１〜３及び比較例１〜１１ 下記表１に示す洗浄剤組成物（ｐＨ７．３）を調整し、
その泡性能及び感触について下記の方法により評価し
た。その結果を表１に示す。 【００２２】試験方法 男女各２０名計４０名のパネラーに皮膚の洗浄及び毛髪
の洗浄を実施させ、その際の官能評価を行った。評価は
下記基準による平均値を算出し、平均値が４．５以上を
非常に良好（◎）、３．５から４．４の場合を良好
（○）２．５から３．４の場合を普通、（△）２．４以
下の場合を不良（×）とした。 【００２３】ａ．泡量 ５：非常に多い ４：やや多い ３：普通 ２：やや少ない １：少ない 【００２４】ｂ．泡立ちの速さ ５：とても速い ４：やや速い ３：普通 ２：やや遅い １：遅い 【００２５】ｃ．泡のクリーミー性 ５：非常にクリーミー ４：クリーミー ３：普通 ２：ややクリーミーでない １：クリーミーでない 【００２６】ｄ．泡の感触 ５：非常に良い ４：良い ３：普通 ２：悪い １：非常に悪い 【００２７】ｅ．洗浄開始から５分後のの泡の伸び ５：非常によい ４：良い ３：普通 ２：やや悪い １：悪い 【００２８】ｆ．すすぎ後のしっとり感 ５：非常に良い ４：良い ３：普通 ２：やや悪い １：悪い 【００２９】ｇ．すすぎ性 ５：非常に良い ４：良い ３：普通 ２：やや悪い １：悪い 【００３０】 【表１】 【００３１】以下に挙げる洗浄剤組成物を調整した。こ
れらの洗浄剤組成物は安全性に優れ、泡のクリーミー性
及び伸び、すすぎ性が良好であった。 【００３２】ボディシャンプー 【表２】 【００３３】ボディシャンプー 【表３】【００３４】ボディシャンプー 【表４】 【００３５】洗顔フォーム 【表５】 【００３６】液体洗顔料 【表６】【００３７】ヘアシャンプー 【表７】 【００３８】ヘアシャンプー 【表８】 【００３９】ヘアシャンプー 【表９】【００４０】 【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、安全性及び感
触を損なわずに泡性能の改良されたものである。
が速く、洗浄時の泡の伸び、泡の感触及びすすぎ後の感
触等の使用感に優れた洗浄剤組成物に関する。 【０００２】 【従来の技術】シャンプー、洗顔石鹸、台所用洗剤など
の洗浄剤組成物は、洗浄性に優れ、優れた泡性能を持
ち、人体に対する作用が穏和で、使用感が良好であるこ
とが重要である。近年では、Ｎ−アシルグリシン、Ｎ−
アシル−β−アラニン塩等を配合した洗浄剤組成物が、
洗浄中に水道水中のカルシウムと反応し、生成したカル
シウム塩が良好な潤滑性をもつため、優れた使用感を有
することが見いだされた（特開平４−２１１６０７号公
報）。しかしながら、我々が、ここに開示されている洗
浄剤組成物について実際に洗浄テストをおこなったとこ
ろ、Ｎ−アシルグリシン塩を配合したものに関しては、
泡立ちが遅く、洗浄中に徐々に泡の伸びが悪くなり、全
身を充分な泡で被うのが困難であり、洗髪時の指通りが
次第に悪くなることが判明した。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Ｎ−
アシルグリシン塩を配合した洗浄剤組成物において、安
全性及び感触を損なわずに泡性能の改良された洗浄剤組
成物を提供することである。 【０００４】 【問題を解決するための手段】本発明者らはかかる実情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、（Ａ）Ｎ−アシルグリシ
ンまたはその塩、（Ｂ）特定のキレート剤、（Ｃ）水溶
性高分子（但し、（Ｄ）を除く。）及び（Ｄ）特定のポ
リオールを配合することにより上記目的を達成できるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。 【０００５】すなわち、本発明は、（Ａ）Ｎ−アシルグ
リシンまたはその塩、（Ｂ）エチレンジアミン四酢酸、
アスコルビン酸、ケファリン、グルコン酸、サッカリン
酸、ヘキサメチレン酸、１−ヒドロキシエタン−１，１
−ジスルフォン酸、ジヒドロキシエチルグリシン及びそ
の塩からなる群より選ばれるキレート剤、（Ｃ）水溶性
高分子（但し、（Ｄ）を除く。）及び（Ｄ）グリセリ
ン、ジグリセリン、１，３−ブチレングリコール、オク
タンジオール、マンニトール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、イソプレングリコール、ソルビトー
ル、ペンタエリスリトール、グルコース、トレハロー
ス、フルクトースからなる群より選ばれるポリオールを
含有することを特徴とする洗浄剤組成物に関する。 【０００６】以下本発明の洗浄剤組成物について詳述す
る。本発明に用いられる（Ａ）Ｎ−アシルグリシンまた
はその塩は、公知の方法、例えば脂肪酸を三塩化リン、
塩化チオニル、ホスゲン等で脂肪酸クロライドとした後
にグリシンのアルカリ溶液に加えることにより合成する
ことができる。Ｎ−アシルグリシン酸またはその塩のＮ
−アシル基としては、オクタノイル、デカノイル、ラウ
ロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、
オレオイル、リノレオイル、椰子油脂肪酸アシル、パー
ム核油脂肪酸アシル基などが挙げられ、特に椰子油脂肪
酸アシルまたはパーム核油脂肪酸アシル基が溶解性の点
から好ましい。 【０００７】塩としては特に限定されることはないが、
例示するならナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属
塩、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属
塩、またはトリエタノールアミン、コリン、２−アミノ
−２−メチル−１−プロパノール、２−アミノ−２−メ
チル−１，３−プロパンジオール等のアルカノールアミ
ン塩、アンモニア塩及びリジン、オルニチン、アルギニ
ンなどの塩基性アミノ酸塩が挙げられる。 【０００８】本発明における（Ａ）Ｎ−アシルグリシン
またはその塩の含量としては１重量％以上であり好まし
くは５〜８５重量％である。含有量が１％未満であると
満足な使用感を得ることが出来ない。 【０００９】本発明に用いられるキレート剤は、エチレ
ンジアミン四酢酸、アスコルビン酸、ケファリン、グル
コン酸、サッカリン酸、ヘキサメタリン酸、１−ヒドロ
キシエタン−１，１−ジホスホン酸、ジヒドロキシエチ
ルグリシン及びその塩からなる群から選ばれ、一種また
は二種以上で用いられる。 【００１０】特に好ましいキレート剤としては、エチレ
ンジアミン四酢酸、１−ヒドロキシエタン−１，１−ジ
ホスホン酸及びグルコン酸のナトリウム塩があげられ、
これらは、泡質の改善効果が高く、特にグルコン酸塩の
効果が最も高い。 【００１１】これらキレート剤の配合量としては全組成
物中に０．０５〜５重量％、好ましくは０．１〜１重量
％である。０．０５重量％未満では洗浄中に泡の伸びが
悪化し、５重量％を超えると泡質が悪くなり使用感が劣
り好ましくない。 【００１２】本発明に用いられる成分（Ｃ）である水溶
性高分子（但し、（Ｄ）を除く。）の具体例としては、
グアーガム、クインスシード、アラビアガム、キサンダ
ンガム、カードラン等の多糖類とその誘導体、コラーゲ
ン、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等の蛋白類、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロー
ス等の半合成セルロース、可溶性デンプン、カルボキシ
メチルデンプン、メチルデンプン等の半合成デンプン、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸
塩等のアルギン酸系高分子、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カル
ボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエ
チレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシ
ド共重合体、ポリオキシエチレンメチルグルコシドジオ
レート（１２０）エチレンオキシド、ポリオキシミリス
チレン（１）ポリオキシエチレン（６０）牛脂アルキル
エーテル等の合成高分子、カチオン化グアーガム、グア
ガムヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、カチオン化デキストラン、カチオン化セルロース、
ポリ塩化ジメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリド
ン誘導体四級アンモニウム、ポリ（塩化ジメチルジアリ
ルアンモニウム／アクリルアミド）、部分脱アセチル化
水溶性キチン、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプ
ロピル塩化トリメチルアンモニウムの共重合体、加水分
解ゼラチンの４級アンモニウム誘導体等の水溶性の天然
及び合成の水溶性高分子の分子内にカチオン性の官能基
を導入した分子構造をもつもの例えばベントナイト、ラ
ポナイト微粉酸化ケイ素、コロイダルアルミナ等の無機
物があげられる。 【００１３】これらの配合量としては全組成物中に０．
０１〜５重量％、好ましくは０．１〜３重量％である。 【００１４】本発明の洗浄剤組成物に、上記（Ａ）、
（Ｂ）、（Ｃ）成分に加え、（Ｄ）成分として分子内に
２個以上の水酸基を有する特定のポリオールを添加する
ことで、すすぎ性を改善することができる。本発明に用
いられる特定のポリオールは、グリセリン、ジグリセリ
ン、１，３−ブチレングリコール、オクタンジオール、
マンニトール、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、イソプレングリコール、ソルビトール、ペンタエリ
スリトール、グルコース、トレハロース、フルクトース
等の中から選ばれる。なかでも、グリセリン、１，３−
ブチレングリコール、平均分子量が４００以上のポリエ
チレングリコールが使用感、泡質の点で好ましい。 【００１５】該特定のポリオールの配合量は全組成物
中、１〜３０重量％、好ましくは３〜２０重量％であ
る。１％未満ではすすぎ性の改善効果がなく、３０％以
上では泡質が悪く使用感が劣り好ましくない。 【００１６】本発明の洗浄剤組成物のｐＨは、概ね６〜
１０が好ましく、泡立ち性及び安全性の点からｐＨ６．
５〜９がさらに好ましい。ｐＨが６未満や１０を越える
と長期保存時に着色や濁りが生じる等安定性の点から好
ましくない。 【００１７】本発明の洗浄剤組成物は使用する目的によ
り台所用洗浄剤、シャンプー、洗顔料、身体洗浄剤、バ
ブルバス洗浄剤等の用途に用いることができるが、特
に、シャンプー、洗顔料、身体洗浄剤に適している。 【００１８】また、本発明の洗浄剤組成物は、成分以外
のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤を発明の効果を損なわない
範囲で併用することができる。 【００１９】さらに洗浄剤組成物に常用される成分を、
本発明の洗浄剤組成物に本発明の効果を阻害しない範囲
で添加することができる。洗浄剤組成物に常用される成
分としては、ピロリドンカルボン酸、乳酸塩、尿素等の
保湿剤、グリセリルモノステアレート、ソルビタンモノ
パルミテート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリン酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート、ジグリセリンモノス
テアリン酸エステル等の乳化剤、流動パラフィン、ワセ
リン、固形パラフィン、スクワラン、オレフィンオリゴ
マー等の炭化水素、ステアリルアルコール等の高級アル
コール、イソロピルミリステート、イソプロピルパルミ
テート、ステアリルステアレート、ミリスチンオクチル
ドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、２−エチルヘ
キサン酸トリグリセリド等のエステル、過脂剤、生薬等
の薬剤、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロ
ース等のセルロース誘体、天然高分子、ポリオキシエチ
レングリコールジステアリン酸エステル、エタノール、
カルボキシビニルポリマー等の粘度調整剤、パラベン誘
導体等の防腐防黴剤、パール化剤、抗炎症剤、紫外線吸
収剤、ｐＨ調整剤、香料、色素等を挙げることができ
る。 【００２０】 【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。尚、本実施例中の配合量は重量％で表わした。 【００２１】実施例１〜３及び比較例１〜１１ 下記表１に示す洗浄剤組成物（ｐＨ７．３）を調整し、
その泡性能及び感触について下記の方法により評価し
た。その結果を表１に示す。 【００２２】試験方法 男女各２０名計４０名のパネラーに皮膚の洗浄及び毛髪
の洗浄を実施させ、その際の官能評価を行った。評価は
下記基準による平均値を算出し、平均値が４．５以上を
非常に良好（◎）、３．５から４．４の場合を良好
（○）２．５から３．４の場合を普通、（△）２．４以
下の場合を不良（×）とした。 【００２３】ａ．泡量 ５：非常に多い ４：やや多い ３：普通 ２：やや少ない １：少ない 【００２４】ｂ．泡立ちの速さ ５：とても速い ４：やや速い ３：普通 ２：やや遅い １：遅い 【００２５】ｃ．泡のクリーミー性 ５：非常にクリーミー ４：クリーミー ３：普通 ２：ややクリーミーでない １：クリーミーでない 【００２６】ｄ．泡の感触 ５：非常に良い ４：良い ３：普通 ２：悪い １：非常に悪い 【００２７】ｅ．洗浄開始から５分後のの泡の伸び ５：非常によい ４：良い ３：普通 ２：やや悪い １：悪い 【００２８】ｆ．すすぎ後のしっとり感 ５：非常に良い ４：良い ３：普通 ２：やや悪い １：悪い 【００２９】ｇ．すすぎ性 ５：非常に良い ４：良い ３：普通 ２：やや悪い １：悪い 【００３０】 【表１】 【００３１】以下に挙げる洗浄剤組成物を調整した。こ
れらの洗浄剤組成物は安全性に優れ、泡のクリーミー性
及び伸び、すすぎ性が良好であった。 【００３２】ボディシャンプー 【表２】 【００３３】ボディシャンプー 【表３】【００３４】ボディシャンプー 【表４】 【００３５】洗顔フォーム 【表５】 【００３６】液体洗顔料 【表６】【００３７】ヘアシャンプー 【表７】 【００３８】ヘアシャンプー 【表８】 【００３９】ヘアシャンプー 【表９】【００４０】 【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、安全性及び感
触を損なわずに泡性能の改良されたものである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ｃ１１Ｄ 3/36 Ｃ１１Ｄ 3/36
3/37 3/37
(56)参考文献 特開 昭63−135318（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−150212（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−5415（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−81496（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−255693（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−156299（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−43890（ＪＰ，Ａ)
特開 昭55−90594（ＪＰ，Ａ)
特開 昭56−115400（ＪＰ，Ａ)
特開 昭48−10107（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C11D 1/00 - 17/08
A61K 7/50
A61K 7/075
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】（Ａ）Ｎ−アシルグリシンまたはその塩、
（Ｂ）エチレンジアミン四酢酸、アスコルビン酸、ケフ
ァリン、グルコン酸、サッカリン酸、ヘキサメチレン
酸、１−ヒドロキシエタン−１，１−ジスルフォン酸、
ジヒドロキシエチルグリシン及びその塩からなる群より
選ばれるキレート剤、（Ｃ）水溶性高分子（但し、
（Ｄ）を除く。）及び（Ｄ）グリセリン、ジグリセリ
ン、１，３−ブチレングリコール、オクタンジオール、
マンニトール、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、イソプレングリコール、ソルビトール、ペンタエリ
スリトール、グルコース、トレハロース、フルクトース
からなる群より選ばれる分子内に２個以上の水酸基を有
するポリオールを含有することを特徴とする洗浄剤組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12792994A JP3389680B2 (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12792994A JP3389680B2 (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07331282A JPH07331282A (ja) | 1995-12-19 |
| JP3389680B2 true JP3389680B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=14972133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12792994A Expired - Lifetime JP3389680B2 (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3389680B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2346771C (en) * | 1998-10-23 | 2012-04-10 | The Procter & Gamble Company | Fabric care composition and method |
| JP4696507B2 (ja) | 2004-09-13 | 2011-06-08 | 味の素株式会社 | 洗浄剤組成物 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP12792994A patent/JP3389680B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07331282A (ja) | 1995-12-19 |
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