JP7475217B2 - 食器洗い機用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、食器洗い機用洗浄剤組成物に関する。
食器洗い機による洗浄には、一般に、専用の洗浄剤(食器洗い機用洗浄剤)が用いられる。食器洗い機用洗浄剤には、優れた洗浄力が求められている。
家族の多い家庭やレストラン等で食器洗い機を使用する際には、食器洗い機庫内に持ち込まれる汚れの量が多く、さらに汚れの種類が多いというような過酷な条件となる傾向がある。過酷な条件下において、油やタンパク質、でんぷん等が混ざり合った複合汚れを洗い落とすことは困難である。そこで、食器洗い機用洗浄剤には、過酷な条件下での複合汚れに対する洗浄力(複合汚れ洗浄力)の向上が求められている。
特許文献1には、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルとキレート剤とを特定比で併用することによって、油再汚染抑制力または茶渋洗浄力の少なくとも一方に優れる食器洗い機用洗浄剤組成物が提案されている。
特開2018-184493号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の食器洗い機用洗浄剤組成物は、過酷な条件下での複合汚れ洗浄力は未だ満足できるものではなかった。
本発明は、複合汚れ洗浄力に、より優れる食器洗い機用洗浄剤組成物の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1](a)成分:界面活性剤を含有する、食器洗い機用洗浄剤組成物であり、前記(a)成分は、下記(a1)成分と、下記(a2)成分とを含有し、前記(a)成分の含有量が、前記食器洗い機用洗浄剤組成物100質量%に対して0.2質量%以上3質量%未満であり、前記(a2)成分の含有量に対する前記(a1)成分の含有量の比((a1)/(a2))が、0.1~10である、食器洗い機用洗浄剤組成物。
(a1)成分:炭素数12~14の脂肪酸と平均重合度1~3の(ポリ)グリセリンとのエステルである(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル。
(a2)成分:プロピレングリコール脂肪酸エステル。
[2]前記(a1)成分の含有量と前記(a2)成分の含有量との合計が、前記食器洗い機用洗浄剤組成物100質量%に対して0.2~2質量%である、[1]の食器洗い機用洗浄剤組成物。
[3](b)成分:ポリオールをさらに含有する、[1]又は[2]の食器洗い機用洗浄剤組成物。
[4]前記(b)成分の含有量に対する前記(a2)成分の含有量の比((a2)/(b))が、0.01~1である、[3]の食器洗い機用洗浄剤組成物。
本発明の食器洗い機用洗浄剤組成物は、複合汚れ洗浄力により優れる。
本発明の食器洗い機用洗浄剤組成物(以下、単に洗浄剤ということがある)は、(a)成分(界面活性剤)を含有する組成物である。
なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は「~」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
<(a)成分>
(a)成分は界面活性剤である。(a)成分は洗浄力に寄与する。
(a)成分は、(a1)成分と(a2)成分とを含有する。
[(a1)成分]
(a1)成分は、炭素数12~14の脂肪酸と平均重合度1~3の(ポリ)グリセリンとのエステルである(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルである。(a1)成分は、複合汚れ洗浄力の向上に寄与する。
本明細書において、(ポリ)グリセリンは、グリセリンとポリグリセリンとの総称である。(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルは、モノグリセリン脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステルとの総称である。
(a1)成分は、1分子の(ポリ)グリセリンに1分子の脂肪酸が結合したモノエステルであっても、1分子の(ポリ)グリセリンに2分子以上の脂肪酸が結合したものであってもよいし、あるいはそれらの混合物であってもよい。(a1)成分が、1分子の(ポリ)グリセリンに2分子以上の脂肪酸が結合したものであるとき、異なる脂肪酸を組み合わせた混酸エステルであってもよい。
(a1)成分は、少なくともモノエステルを含むことが好ましい。複合汚れ洗浄力に優れる点から、(a1)成分100質量%に対するモノエステルの含有量は、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステルの製造方法としては、食用油脂を分解したグリセリンと脂肪酸から製造するエステル化法、食用油脂とグリセリンとを原料としたエステル交換法等がある。通常の反応ではモノエステル含有量が30~69質量%であるポリグリセリン脂肪酸エステルが得られる。さらに分子蒸留法で精製すると、モノエステル含有量が70質量%以上のポリグリセリン脂肪酸エステル(高モノエステル含量品)を得ることができる。
モノグリセリン脂肪酸エステルとして、具体的には、グリセリンラウリン酸エステル、グリセリンモノラウリン酸エステル、グリセリンミリスチン酸エステル、グリセリンモノミリスチン酸エステル等が挙げられる。
ここで、「グリセリンモノラウリン酸エステル」とはモノエステルを意味し、「グリセリンラウリン酸エステル」とはエステル化度が異なる分子の混合物を意味する。他の(ポリ)グリセリン脂肪酸エステルについても同様である。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ジグリセリンまたはトリグリセリンから選ばれる1種と、脂肪酸とのエステルである。脂肪酸は、ラウリン酸またはミリスチン酸の飽和脂肪酸、ラウリン酸またはミリスチン酸の不飽和脂肪酸、あるいはこれらの混合物である。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとして、具体的には、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンモノラウレート、トリグリセリンラウレート、トリグリセリンモノラウレート、ジグリセリンミリステート、ジグリセリンモノミリステート、トリグリセリンミリステート、トリグリセリンモノミリステート等が挙げられる。
複合汚れ洗浄力に優れる点から、(a1)成分を構成するグリセリンの平均重合度が1または2が好ましく、2がより好ましい。
好ましい(a1)成分としては、グリセリンの平均重合度が1または2である、グリセリンラウリン酸エステル、グリセリンモノラウリン酸エステル、グリセリンミリスチン酸エステル、グリセリンモノミリスチン酸エステル、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンモノラウレート、トリグリセリンラウレート、トリグリセリンモノラウレート、ジグリセリンミリステート、ジグリセリンモノミリステート等が挙げられる。
さらに好ましい(a1)成分としては、グリセリン平均重合度が2であるジグリセリンラウレート、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンミリステート、ジグリセリンモノミリステートが挙げられる。
特に好ましい(a1)成分としては、モノエステルであるジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノミリステートが挙げられる。
(a1)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
[(a2)成分]
(a2)成分は、プロピレングリコール脂肪酸エステルである。(a2)成分は、複合汚れ洗浄力に寄与する。
(a2)成分は、プロピレングリコールと脂肪酸とのエステルである。
(a2)成分はモノエステル体であってもジエステル体であってもよいし、あるいはそれらの混合物であってもよい。(a2)成分がジエステル体であるとき、2つの脂肪酸を組み合わせた混酸エステルであってもよい。
(a2)成分は、市販品を用いてもよいし、エステル化反応、エステル交換反応等公知の方法で製造されてもよい。
プロピレングリコール脂肪酸エステルの原料として用いられる脂肪酸は、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸等が挙げられる。具体的な脂肪酸としては、炭素数8~24の直鎖の飽和脂肪酸(例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸等)又は不飽和脂肪酸(例えば、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、γ-リノレン酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、リシノール酸、縮合リシノール酸等)が挙げられる。飽和脂肪酸であれば、複合汚れ洗浄力に優れる点から炭素数12~16が好ましく、ラウリン酸がより好ましい。不飽和脂肪酸であれば、複合汚れ洗浄力に優れる点から炭素数16~20が好ましく、オレイン酸がより好ましい。
好ましい(a2)成分としては、プロピレングルコールモノラウレート、プロピレングリコールモノパルミテート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールモノオレート、プロピレングリコールモノベヘネートが挙げられる。
さらに好ましい(a2)成分としては、プロピレングルコールモノラウレート、プロピレングリコールモノオレートが挙げられる。
(a2)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
[(a3)成分]
(a)成分は、(a1)成分と(a2)成分以外の(a3)成分をさらに含むことができる。
(a3)成分は、複合汚れ洗浄力に寄与する。(a3)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。以下、(a3)成分の例を挙げる。
[アニオン界面活性剤]
アニオン界面活性剤としては、大別するとスルホン酸塩タイプ、硫酸エステル塩タイプ、カルボン酸塩タイプ、リン酸エステルタイプ等が挙げられる。
スルホン酸塩タイプは、分子内に-SO (ここでXは金属イオンを表す)を有するアニオン界面活性剤である。スルホン酸塩タイプとしては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸等が挙げられる。
硫酸エステル塩タイプは、分子内に-O-SO (ここでXは金属イオンを表す)を有するアニオン界面活性剤である。硫酸エステル塩タイプとしては、アルキル硫酸エステル塩、アルケニル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩等が挙げられる。
カルボン酸塩タイプとしては、分子内に-CO (ここでXは金属イオンを表す)を有するアニオン界面活性剤である。アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、アミノ酸系アニオン界面活性剤等が挙げられる。
上記アニオン界面活性剤は、複合汚れ洗浄力に優れる点から炭素数8~18のアルキル基又は炭素数8~18のアルケニル基を有することが好ましく、炭素数8~18のアルキル基がより好ましい。前記アルキル基又は前記アルケニル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
また、上記アニオン界面活性剤において、複合汚れ洗浄力に優れる点からポリオキシアルキレン基の平均繰り返し数は、2~20が好ましく、3~10がより好ましい。オキシアルキレン基としては、複合汚れ洗浄力に優れる点から炭素数2~3が好ましく、具体的には、オキシエチレン基、オキシプロピレン基が挙げられる。
なかでも、複合汚れ洗浄力に優れるとともに、泡立ちが低減できることからスルホン酸塩タイプが好ましく、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩がより好ましく、炭素数8~18のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩がさらに好ましい。
アニオン界面活性剤を構成する塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩等が挙げられる。
[ノニオン界面活性剤]
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、ソルビタン脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、N-アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド、(a1)成分、(a2)成分を除く多価アルコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
[両性界面活性剤]
両性界面活性剤としては、例えばカルボン酸塩型、硫酸エステル塩型、スルホン酸塩型、リン酸エステル塩型が挙げられ、複合汚れ洗浄力に優れる点からカルボン酸塩型の両性界面活性剤が好ましい。
カルボン酸塩型の両性界面活性剤として、具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシアルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン型両性界面活性剤が挙げられる。
[半極性界面活性剤]
半極性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、n-ドデシルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;ラウリルジエチルアミンオキシド等のアルキルジエチルアミンオキシド;ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等のアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。なかでも複合汚れ洗浄力に優れる点からアルキルジメチルアミンオキシド系のものがより好ましい。
(a)成分の含有量は、洗浄剤100質量%に対して0.2質量%以上3質量%未満であり、0.3~2質量%が好ましく、0.6~1質量%がより好ましい。(a)成分の含有量が上記範囲の下限値以上であると、多量の複合汚れに対する洗浄力に優れる。(a)成分の含有量が上記範囲の上限値以下であると、泡立ちが低減して、食器洗い機内での洗浄剤の循環を円滑にして、洗浄力を高められる。
(a1)成分の含有量は、洗浄剤100質量%に対して0.1~1質量%が好ましく、0.2~0.5質量%がより好ましい。(a1)成分の含有量が上記範囲の下限値以上であると、複合汚れ洗浄力をさらに高められる。(a1)成分の含有量が上記範囲の上限値以下であると、泡立ちが低減して、食器洗い機内での洗浄剤の循環を円滑にして、洗浄力をさらに高められる。
(a2)成分の含有量は、洗浄剤100質量%に対して0.1~1質量%が好ましく、0.2~0.5質量%がより好ましい。(a2)成分の含有量が上記範囲の下限値以上であると、複合汚れ洗浄力をさらに高められる。(a2)成分の含有量が上記範囲の上限値以下であると、泡立ちが低減して、食器洗い機内での洗浄剤の循環を円滑にして、洗浄力をさらに高められる。
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との合計は、洗浄剤100質量%に対して、0.2~2質量%が好ましく、0.3~1質量%がより好ましく、0.4~1質量%がさらに好ましい。(a1)成分及び(a2)成分の含有量の合計が上記範囲の下限値以上であると、複合汚れ洗浄力をさらに高められる。(a1)成分及び(a2)成分の含有量の合計が上記範囲の上限値以下であると、泡立ちが低減して、食器洗い機内での洗浄剤の循環を円滑にして、洗浄力をさらに高められる。
(a)成分に対する、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との合計の質量比({(a1)+(a2)}/(a))は、0.3~1が好ましく、0.5~1がより好ましい。(a)成分に対する、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との合計の質量比が上記範囲内であると、複合汚れ洗浄力をさらに高められる。
(a2)成分の含有量に対する(a1)成分の含有量の比((a1)/(a2))は、0.1~10であり、0.1~3が好ましく、0.5~2がより好ましい。(a2)成分の含有量に対する(a1)成分の含有量の比が上記範囲内であると、複合汚れ洗浄力に優れる。
<(b)成分>
本発明の洗浄剤は、さらに(b)成分を含むことが好ましい。
(b)成分はポリオールである。(b)成分は複合汚れ洗浄力に寄与する。
(b)成分としては、下記一般式(b-1)で表される化合物、下記一般式(b-2)で表される化合物、単糖類またはその誘導体、糖アルコール等が挙げられる。
HO-(CHCHO)-(CHCHCHO)-H ・・・(b-1)
-O-(CHCHO)-(CHCHCHO)-H ・・・(b-2)
(b)成分は、常法により製造されてもよいし、市販品を用いてもよい。
式(b-1)中、mは0以上であり、複合汚れ洗浄力に優れる点から0~3が好ましい。式(b-1)中、nは0以上であり、複合汚れ洗浄力に優れる点から1~3が好ましい。式(b-1)で表される化合物としては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
式(b-2)中、Rはアルキル基またはアルケニル基である。Rにおけるアルキル基およびアルケニル基は、炭素数が1~4であり、直鎖状もしくは分岐鎖状である。Rにおけるアルキル基およびアルケニル基の炭素数は、複合汚れ洗浄力に優れる点からそれぞれ2~4が好ましく、4がより好ましい。式(b-2)中、sは0以上であり、複合汚れ洗浄力に優れる点から0~3が好ましい。式(b-2)中、tは0以上であり、複合汚れ洗浄力に優れる点から0~3が好ましい。式(b-2)で表される化合物としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
単糖類としては、ヘキソース類、ペントース類等が挙げられる。
ヘキソース類としては、例えば、グルコース、フルクトース等が挙げられる。
ペントース類としては、例えば、リボース、キシルロース等が挙げられる。
単糖類の誘導体としては、例えば、上述した単糖類と炭素数1~5のアルコールとのエーテル等が挙げられる。
糖アルコールとしては、例えば、グリセリン、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、マンニトール等が挙げられる。
(b)成分は1種単独でも用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(b)成分の含有量は、洗浄剤100質量%に対して1~10質量%が好ましく、4~6質量%がより好ましい。(b)成分の含有量が上記範囲内であると複合汚れ洗浄力をさらに高められる。
(b)成分の含有量に対する(a)成分の含有量の比((a)/(b))は、0.05~1.5が好ましく、0.1~0.5がより好ましい。(b)成分の含有量に対する(a)成分の含有量の比が、上記範囲内であると複合汚れ洗浄力をさらに高められる。
(b)成分の含有量に対する(a1)成分の含有量の比((a1)/(b))は、0.02~0.2が好ましく、0.04~0.15がより好ましい。(b)成分の含有量に対する(a1)成分の含有量の比が、上記範囲内であると複合汚れ洗浄力をさらに高められる。
(b)成分の含有量に対する(a2)成分の含有量の比((a2)/(b))は、0.01~1が好ましく、0.05~0.1がより好ましい。(b)成分の含有量に対する(a2)成分の含有量の比が、上記範囲内であると複合汚れ洗浄力をさらに高められる。
(b)成分の含有量に対する(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との合計の質量比({(a1)+(a2)}/(b))は、0.05~1.5が好ましく、0.1~0.5がより好ましい。(b)成分の含有量に対する(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との合計の質量比が、上記範囲内であると複合汚れ洗浄力をさらに高められる。
<任意成分>
本発明の洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、(a)成分、(b)成分以外の任意成分を含んでもよい。任意成分は、食器用洗剤において公知の成分を含むことができる。
例えば、溶媒、キレート剤、酵素、安定化剤、増粘剤、植物抽出エキス、吸油剤、消泡剤、食器保護剤、増粘剤、着色剤、ハイドロトロープ剤、酸化防止剤、pH調整剤、着色剤、香料、漂白剤等が挙げられる。
溶媒としては、水が好ましく、水以外に水混和性有機溶媒を用いてもよい。
「水混和性有機溶媒」とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解する有機溶媒をいう。水混和性有機溶媒としては、水と混合した際に均一な溶液となるものであればよく、そのなかでも、炭素数2~4の一価アルコール、炭素数2~4の多価アルコール、グリコールエーテル等が挙げられる。
キレート剤は、食器洗い機用洗浄剤の分野で公知のキレート剤を用いることができ、低分子キレート剤又は高分子キレート剤のいずれも用いることができる。
低分子キレート剤は、分子量が800以下のものが好適に挙げられる。低分子キレート剤として、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、β- アラニン二酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、L-アスパラギン酸-N,N-二酢酸、 ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、クエン酸 、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、L- グルタミン酸二酢酸、1,3-ジアミノ-2-ヒドロキシプロパン四酢酸、ジエチレント リアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、3-ヒ ドロキシ-2,2’-イミノジコハク酸、セリン二酢酸、アスパラギン二酢酸、メチルグ リシン二酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸、トリポリリン酸、又はこれらの塩等が挙げられる。
高分子キレート剤は、重量平均分子量が1000以上のものが好適に挙げられる。高分子キレート剤としては、例えば、ポリアクリル酸又はその塩、ポリメタクリル酸又はその塩、アクリル酸-マレイン酸共重合体又はその塩、メタクリル酸-マレイン酸共重合体又はその塩、エチレン-マレイン酸共重合体又はその塩等が挙げられる。
なかでも、高分子キレート剤は、アクリル酸-マレイン酸共重合体又はその塩が好ましい。アクリル酸とマレイン酸との共重合比(モル比)は、好ましくはアクリル酸/マレイン酸=75/25~50/50であり、複合汚れ洗浄力に優れる点から好ましい重量平均分子量は1万~10万である。
尚、高分子キレート剤についての重量平均分子量は、標準物質をポリアクリル酸ナトリウムとしたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される値を示す。
キレート剤を構成する塩としては、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩、 カリウム塩がより好ましい。なかでも複合汚れ洗浄力に優れる点から、クエン酸又はその塩が特に好ましい。
キレート剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
キレート剤の含有量は、洗浄剤100質量%に対して酸型として8質量%以上が好ましく、10質量%以上がさらに好ましい。
キレート剤の含有量が好ましい下限値以上であると、複合汚れ洗浄力をさらに高められる。
増粘剤としては、水溶性高分子、水膨潤性粘土鉱物等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、トラガントガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、デキストリン、デキストリン脂肪酸エステル、アクリル酸系ポリマー、メタクリル酸系ポリマー、キサンタンガム、グアーガム、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、デンプン等が挙げられる。
水膨潤性粘土鉱物としては、例えば、スメクタイト等が挙げられる。スメクタイトとしては天然品又は合成品のいずれも使用し得る。
溶剤としては、芳香族カルボン酸、芳香族スルホン酸等が挙げられる。例えばクメンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸カリウム、クメンスルホン酸アンモニウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸カリウム、キシレンスルホン酸アンモニウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸カリウム、トルエンスルホン酸アンモニウム、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
pH調整剤としては、無機塩基、有機塩基、無機酸、有機酸等が挙げられる。
無機塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
有機塩基としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N-メチルプロパノール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、N-(β-アミノエチル)エタノールアミン、ジエチレントリアミン、モルホリン、N-エチルモルホリン等が挙げられる。
無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸等が挙げられる。
有機酸としては、例えば、クエン酸、シュウ酸等が挙げられる。
洗浄剤の保存安定性とコスト面から、無機塩基のなかでは水酸化カリウム、水酸化ナトリウムが好ましく、特に保存安定性、液流動性等の観点から水酸化カリウムが好ましい。有機塩基のなかではモノエタノールアミンが好ましい。pH調整剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
<pH>
本発明の洗浄剤のpH(25℃)は、5~11が好ましく、6~10がより好ましく、7~9がさらに好ましい。洗浄剤のpHが上記範囲の下限値以上であると、洗浄力が向上する。洗浄剤のpHが上記範囲の上限値以下であると、食器の劣化、スケールの発生、ガラス食器の曇り等が起こりにくい。
本発明において、洗浄剤のpH(25℃)は、JIS Z 8802:1984「pH測定方法」に準拠した方法により測定される値を示す。
<粘度>
本発明の洗浄剤の粘度は、特に限定されないが、例えば、25℃において10~2000mPa・sが好ましく、400~1500mPa・sがより好ましい。粘度が上記範囲内であれば、洗浄剤を取り扱いやすい。
<洗浄剤の製造方法>
本発明の洗浄剤の製造方法は特に限定されず、従来公知の製造方法を用いることができる。
例えば、本発明の洗浄剤は、溶媒と、(a)成分と、必要に応じて(b)成分と、任意成分と、を混合することにより調製される。
<洗浄剤の使用方法>
本発明の洗浄剤は、食器洗い機の機種や、食器等の汚れの程度に応じて使用すればよい。
本発明の洗浄剤を用いて食器洗い機により洗浄対象物を洗浄する方法としては、洗浄とすすぎの各工程をいずれも有する方法が挙げられる。
洗浄方法としては、たとえば、常温(好ましくは5~30℃程度)の水道水を食器洗い機庫内に導入して調製される洗浄液を、所定の洗浄温度(洗浄時に循環する洗浄液の温度)まで昇温しながら洗浄対象物を洗浄する工程(以下「洗浄工程」という。)と、洗浄後の洗浄対象物を、常温の水道水ですすぐ工程(以下「すすぎ(1)工程」という。)と、常温の水道水を、好ましくは70~75℃まで2~3℃/分で昇温しながら、前記すすぎ(1)工程後の洗浄対象物をさらにすすぐ工程(以下「すすぎ(2)工程」という。)を有する方法が挙げられる。洗浄工程での洗浄時間は、2~40分間が好ましい。
一般的な標準コースの場合、洗浄工程における洗浄温度が55~65℃程度、昇温速度が2~3℃/分程度である。低温コースは、例えば、洗浄温度が35~45℃程度、昇温速度が1℃/分程度である。
いずれのコースにおいても、洗浄剤の1回の使用量は、水道水約3リットルに対して5~16gとすることが好ましい。
<作用効果>
以上説明した本発明の洗浄剤は、(a1)成分と(a2)成分とを特定量、特定の比率で含有する(a)成分を含むため、複合汚れ洗浄力が向上する。その結果、食器洗い機庫内に持ち込まれる汚れの量が多い状況においても、複合汚れに対して高い洗浄力を発揮する。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
<(a)成分:界面活性剤>
[(a1)成分:(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル]
(a1)-1:ジグリセリンモノラウレート(理研ビタミン株式会社製、商品名「ポエムDL-100」);脂肪酸の炭素数12、平均グリセリン重合度2。
(a1)-2:グリセリンモノラウレート(理研ビタミン株式会社製、商品名「ポエムM-300」);脂肪酸の炭素数12、平均グリセリン重合度1。
(a1)-3:モノラウリン酸トリグリセリン(太陽化学株式会社製、商品名「サンソフトA-121C」);脂肪酸の炭素数12、平均グリセリン重合度3。
(a1)-4:ジグリセリンモノミリステート(理研ビタミン株式会社製、商品名「ポエムDM-100」);脂肪酸の炭素数14、平均グリセリン重合度2。
(a1)-5:ジグリセリンラウレート(理研ビタミン株式会社製、商品名「リケマールL-71-D」);脂肪酸の炭素数12、平均グリセリン重合度2。
[(a2)成分:プロピレングリコール脂肪酸エステル]
(a2)-1:プロピレングリコールモノラウレート(理研ビタミン株式会社製、商品名「Type-BP」)。
(a2)-2:プロピレングリコールモノパルミテート(理研ビタミン株式会社製、商品名「PP-100」)。
(a2)-3:プロピレングリコールモノステアレート(理研ビタミン株式会社製、商品名「PS-100」)。
(a2)-4:プロピレングリコールモノオレート(理研ビタミン株式会社製、商品名「PO-100V」)。
(a2)-5:プロピレングリコールモノベヘネート(理研ビタミン株式会社製、商品名「PB-100」)。
[(a3)成分]
(アニオン界面活性剤)
(a3)-1:LAS、直鎖アルキル(炭素数12~14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名ライポン LS-250、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社)。
(a3)-2:SAS、第2級アルカンスルホン酸ナトリウム(商品名「HOSTAPUR SAS 30A」、クラリアントジャパン株式会社製)。
(a3)-3:AS、直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム(商品名サンノール LM-1130、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社)。
(a3)-4:AES(2)、ポリオキシエチレン(平均繰返し数2)直鎖アルキル(C12/14=75/25)エーテル硫酸ナトリウム(商品名シノリン SPE-1250、新日本理化株式会社)。
(ノニオン界面活性剤)
(a3)-5:AE(15)、BRE(15) ポリオキシエチレン(平均繰返し数15)アルキル(直鎖C12/14=75/25)エーテル(商品名 LMAO-90、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社)。
(a3)-6:APG、アルキル(C8~10)ポリグルコシド(商品名:GLUCOPON 215UP、コグニスジャパン株式会社)。
(半極性界面活性剤)
(a3)-7:AX、n-ドデシルジメチルアミンオキシド(カデナックスDM12D-W、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社)。
<(b)成分:ポリオール>
(b)-1:プロピレングリコール(株式会社ADEKA製、商品名「化粧用プロピレングリコール」)。
(b)-2:グリセリン(阪本薬品工業株式会社製、商品名「化粧品用グリセリン」)。
(b)-3:ソルビトール(三菱商事フードテック株式会社製、商品名「ソルビットL-70」)。
<任意成分>
・pH調整剤:1N硫酸(関東化学株式会社製)、または48%水酸化ナトリウム(旭硝子社製)。
・クエン酸:扶桑化学工業株式会社製、商品名「精製クエン酸(無水)」。
・キサンタンガム:ケルコ社製、商品名「KELZAN T)。
・酵素:ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「Medley Core 210L)。
・安息香酸ナトリウム:和光純薬株式会社製、試薬。
・クメンスルホン酸ナトリウム:テイカ株式会社製、商品名「テイカトックスN5040」。
<実施例1~52、比較例1~4>
表1~4に各例の洗浄剤の配合組成を示す。
表中の配合量の単位は「質量%」であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
表1~4に示す組成に従い、溶媒の水に、(a)成分と、(b)成分と、任意成分とpH調整剤を溶解して、各例の洗浄剤1kgをそれぞれ調製した。表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
具体的には、1Lビーカー(直径12cm)内に、水を洗浄剤全体の50質量%(0.5kg)となるように投入した。HEIDON FBL1200スリーワンモーター(新東科学株式会社製)の撹拌機に、直径7.5cm、幅1.5cm、角度45度の4枚羽パドルを装備し、その後、内容物が飛び散らないように回転数400~900rpmで撹拌しながら、(a)成分と(b)成分とpH調整剤(水酸化ナトリウムまたは硫酸)とを添加した。添加終了後、組成物全体が100質量%となるように残りの水を加え、前記撹拌機の回転数650rpmで1分間攪拌して洗浄剤を得た。
各例の洗浄剤のpHは、pH調整剤によりpH(25℃)=7.0に調整した。pH(25℃)の値は、25℃に調整した洗浄剤を、ガラス電極式pHメーター(HM-30G、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて測定した。
ここで、実施例51、52については、表に記載の組成物に加え、任意成分として、クエン酸、キサンタンガム、酵素、安息香酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウムをさらに添加した。クエン酸の配合量は10質量%である。キサンタンガムの配合量は0.1質量%である。酵素の配合量は0.5質量%である。安息香酸ナトリウムの配合量は3質量%である。クメンスルホン酸ナトリウムの配合量は2質量%である。
<洗浄剤の評価方法>
[洗浄方法]
食器洗い機として、自動食器洗い乾燥機(パナソニック株式会社製、機種:NP-45MD8)を用いた。洗浄処理は、自動食器洗い乾燥機に設定されている標準コースで運転することにより行った。該標準コースの内容を以下に示す。
標準コース:
自動食器洗い乾燥機に洗浄剤8g(水道水3Lに対し)を投入した後、約5℃の水道水を庫内に導入して調製される洗浄液を40℃まで2~3℃/minで昇温しながら20分間洗浄を行い、洗浄液を排水する。次いで、新たな水道水を導入し、すすぎ(2分間/回)と排水との繰返し3回を行う。排水後、新たな水道水を導入し、70℃まで2~3℃/minで昇温しながらすすぎ1回(最終すすぎ)20分間を行い、排水後、温風を循環させながら食器等を乾燥する。
[評価に使用する汚こう]
汚れとして、とんかつソース(カゴメ社製、とんかつソース)、卵(Lサイズ)、レトルトカレー(大塚食品社製、ボンカレーゴールド辛口)、ご飯(米と水の量の比は炊飯器の標準とし、炊飯後12時間以内のものを使用する)を用いた。
具体的には、下記に示す汚こうを用いた。
卵汚れ:
熱したフライパン上で卵を加熱し、半熟状態の目玉焼きを用意した。目玉焼きの黄身の部分のみを卵汚れとして使用した。
複合汚れ(1):
卵汚れ/とんかつソース=1/1(質量比)の複合汚れをスプーン、フォーク(ステンレス製、長さ:180mm)に1gずつはけで塗布し、1時間放置したものを各6個ずつ用意した。
複合汚れ(2):
卵汚れ/サラダ油=10/1(質量比)の複合汚れを中鉢(陶器、半径80mm、高さ45mm)に2gずつはけで塗布し、1時間放置したものを6枚用意した。
複合汚れ(3):
レトルトカレー200g、卵1個、ご飯150gの混合物(カレーご飯)を大皿(陶器、半径115mm、高さ25mm)に30gのせ、皿表面を均一に汚染したのち、カレーご飯を捨てたものを6枚用意した。なお、カレーご飯を捨てる際、米を10粒程度残し、スプーンで潰した。
[複合汚れ洗浄力の評価]
前記用意した汚こう(スプーン、フォーク各6個、中鉢6個、大皿6枚)を、前記自動食器洗い乾燥機の説明書に基づいた指定箇所に充填し、洗浄剤8gを投入し、標準コースで洗浄処理を施した。
洗浄処理後、スプーン、フォークの汚れ残りを観察し、下記の評価基準に基づいて複合汚れ洗浄力を評価した。
なお、実施例及び比較例の評点は洗浄処理3回の平均値を記載しており、○、◎、◎◎を合格とした。
(評価基準)
◎◎:すべてのスプーン、フォークで汚れ残りを確認できない。
◎:汚れ残りを確認できるスプーン、フォークが1本である。
〇:汚れ残りを確認できるスプーン、フォークが2本である。
×:汚れ残りを確認できるスプーン、フォークが3本以上である。
Figure 0007475217000001
Figure 0007475217000002
Figure 0007475217000003
Figure 0007475217000004
表1~4に示されるように、実施例1~52の洗浄剤は、複合汚れ洗浄力に優れる。
(a)成分の含有量が0.2質量%未満である比較例1の洗浄剤は、複合汚れ洗浄力が不充分であった。また、(a)成分の含有量が3質量%以上である比較例2の洗浄剤は、複合汚れ洗浄力が不充分であった。
(a2)成分の含有量に対する(a1)成分の含有量の比が0.1未満である比較例3の洗浄剤は、複合汚れ洗浄力が不充分であった。また、(a2)成分の含有量に対する(a1)成分の含有量の比が10以上である比較例4の洗浄剤は、複合汚れ洗浄力が不充分であった。

Claims (3)

  1. (a)成分:界面活性剤を含有する、食器洗い機用洗浄剤組成物であり、
    前記(a)成分は、下記(a1)成分と、下記(a2)成分とを含有し、
    前記(a)成分の含有量が、前記食器洗い機用洗浄剤組成物100質量%に対して0.2質量%以上3質量%未満であり、
    前記(a2)成分の含有量に対する前記(a1)成分の含有量の比((a1)/(a2))が、0.1~10であ
    前記(a)成分に対する、前記(a1)成分の含有量と前記(a 2)成分の含有量との合計の比({(a1)+(a2)}/(a))が、[0.1/0.6]~1である、食器洗い機用洗浄剤組成物。
    (a1)成分:炭素数12~14の脂肪酸と平均重合度2のジグリセリンとのエステルであるグリセリン脂肪酸エステル。
    (a2)成分:プロピレングリコール脂肪酸エステル。
  2. (b)成分:ポリオールをさらに含有する、請求項1に記載の食器洗い機用洗浄剤組成物。
  3. 前記(b)成分の含有量に対する前記(a2)成分の含有量の比((a2)/(b))が、0.01~1である、請求項に記載の食器洗い機用洗浄剤組成物。
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