JP2007077057A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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利之 柏井
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Abstract

【課題】 すすぎ感触が良好で、かつ乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与可能な毛髪化粧料を提供すること。
【解決手段】 (A)オレイン酸を40質量%以上含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、及び、炭素数6から10の直鎖又は分岐の中鎖脂肪酸を脂肪酸部分として含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、の少なくともいずれかと、(B)カチオン性界面活性剤の少なくとも1種と、(C)シリコーン化合物の少なくとも1種と、(D)有機酸の少なくとも1種と、(E)常温で固体又は液体の脂肪族誘導体化合物の少なくとも1種とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、毛髪化粧料に関し、さらに詳細には、すすぎ感触が良好でかつ乾燥後の毛髪に良好な柔軟性,滑沢性を付与するなどの仕上り感触を向上させる効果に優れた毛髪化粧料に関する。
従来より、洗髪後の仕上がり感を向上させる目的で、シャンプー後にリンスやコンディショナー、トリートメントを使用するのが一般的であり、それに対応した毛髪化粧料の技術が数多く開発され、市販されている。
前記技術としてこれまでに、感触付与剤として油分、カチオン性界面活性剤あるいは各種シリコーンを毛髪化粧料に配合した例が知られている。例えば、カチオン性界面活性剤と陰イオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤を含有する殺菌洗浄剤組成物(特許文献1参照)が提案されている。また、多糖類、高分子化合物、陰イオン界面活性剤又は非イオン界面活性剤又は両性界面活性剤、芳香族アルコール及び/又は低級アルキレンカーボネート、有機溶剤を含むことを特徴とする染毛料(特許文献2参照)や両親媒性物質及びカチオン性界面活性剤とシリコーン油と水を含有することを特徴とする毛髪用水中油型乳化組成物(特許文献3参照)、両親媒性物質−界面活性剤−水系において常温以上でゲルを形成するものの中から選択された両親媒性物質、界面活性剤、油、水を含有することを特徴とする水中油型乳化組成物(特許文献4参照)、カチオン界面活性剤と高級アルコールを含有する乳化物に、特定のシリコーンエマルジョン、あるいは、ジメチル及び/又はジエチルカーボネート、又はそれらにエチレンオキシドが1〜100モル付加したものをアルコールで完全又は部分エステル交換した生成物とエステル油の乳化物を混合してなることを特徴とする毛髪化粧料(特許文献5参照)等が提案されている。しかしながら、これらの公報等に開示される組成物等を使用しても、毛髪に十分な滑沢性を付与できず、十分満足を得る仕上がり感を得るに至らないものであった。
特開2002−327195号公報 特開2002−60326号公報 特開平9−165317号公報 特開昭63−183517号公報 特開2005−89372号公報
本発明は、前記従来の毛髪化粧料における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、すすぎ感触が良好でかつ乾燥後の毛髪に良好な柔軟性,滑沢性を付与可能な毛髪化粧料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討を行った結果、(A)オレイン酸を40質量%以上含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、及び、炭素数6から10の直鎖又は分岐の中鎖脂肪酸を脂肪酸部分として含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、の少なくともいずれかと、(B)カチオン性界面活性剤の少なくとも1種と、(C)シリコーン化合物の少なくとも1種と、(D)有機酸の少なくとも1種と、(E)常温で固体又は液体の脂肪族誘導体化合物の少なくとも1種とを含有する毛髪化粧料が、すすぎ感が良好でかつ乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与することができるという知見を得た。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1>オレイン酸を40質量%以上含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、及び、炭素数6から10の直鎖又は分岐の中鎖脂肪酸を脂肪酸部分として含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、の少なくともいずれかと、(B)カチオン性界面活性剤の少なくとも1種と、(C)シリコーン化合物の少なくとも1種と、(D)有機酸の少なくとも1種と、(E)常温で固体又は液体の脂肪族誘導体化合物の少なくとも1種とを含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
<2>脂肪酸トリグリセリド(A)が、コメ胚芽油、コメヌカ油、ツバキ油、菜種油、ハイオレ紅花油、落花生油、オリーブ油、山茶花油、マカダミアナッツ油、ハイオレヒマワリ油、エミュ油、2−エチルヘキサン酸グリセリル、及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリンからなる群より選択される少なくとも1種である前記<1>に記載の毛髪化粧料である。
本発明によれば、すすぎ感触が良好で、かつ乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与可能な毛髪化粧料が提供される。
以下、本発明の実施の形態について詳しく説明する。
<毛髪化粧料>
本発明の毛髪化粧料は、(A)脂肪酸トリグリセリドと、(B)カチオン性界面活性剤と、(C)シリコーン化合物と、(D)有機酸と、(E)脂肪族誘導体化合物とを含有してなり、更に、必要に応じて、適宜選択したその他の成分を含有してなる。
<(A)脂肪酸トリグリセリド>
前記脂肪酸トリグリセリドは、仕上がりのなめらかさ向上の目的で使用される。
前記脂肪酸トリグリセリドとしては、オレイン酸を40質量%以上含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、及び、炭素数6から10の直鎖又は分岐の中鎖脂肪酸を脂肪酸部分として含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、の少なくともいずれかであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記オレイン酸を40質量%以上含む脂肪酸トリグリセリドとしては、例えばコメ胚芽油、コメヌカ油、ツバキ油、菜種油、ハイオレ紅花油、落花生油、オリーブ油、山茶花油、マカダミアナッツ油、ハイオレヒマワリ油、エミュ油等が挙げられ、また、前記炭素数6から10の直鎖又は分岐の中鎖脂肪酸を脂肪酸部分として含む脂肪酸トリグリセリドとしては、例えば2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリン等が挙げられる。
前記脂肪酸トリグリセリドの中でも、仕上がりのなめらかさの点で、コメ胚芽油、コメヌカ油、ツバキ油、菜種油、ハイオレ紅花油、落花生油、オリーブ油、山茶花油、マカダミアナッツ油、ハイオレヒマワリ油、エミュ油、2−エチルヘキサン酸グリセリル、及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリンが好ましく、コメ胚芽油、コメヌカ油、及び2−エチルヘキサン酸グリセリルがより好ましい。
本発明において、前記脂肪酸トリグリセリドは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記脂肪酸トリグリセリドの前記毛髪化粧料における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、毛髪化粧料中、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜8質量%がより好ましく、0.1〜5質量%がさらに好ましい。
前記脂肪酸トリグリセリドの含有量が、0.01質量%未満であると、仕上がりのなめらかさが優れないことがあり、10質量%を超えると、毛髪化粧料の安定性が悪くなったり仕上がりのべたつきが強くなることがある。一方、前記脂肪酸トリグリセリドの含有量が、0.1〜5質量%であると、仕上がり性能を確保しながら経済性が高い点で有利である。
<(B)カチオン性界面活性剤>
前記カチオン性界面活性剤は、仕上がりのなめらかさ向上、及びすすぎ感触の向上の目的で使用される。
前記カチオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、脂肪族アミン及びその4級アンモニウム塩、脂肪酸アミドアミン塩、アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩、アシルグアニジン誘導体、モノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩等のアミノ酸系カチオン性界面活性剤、アルキルベンザルコニウム塩、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等が挙げられる。具体的には、ベヘニルトリメチルアンモニウム、エイコサニルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、オレイルトリメチルアンモニウム、イソステアリルトリメチルアンモニウム、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウム、(C10−40)分岐アルキルトリメチルアンモニウム、ベヘニラミドプロピルジメチルアミン、エイコサミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、セタラミドプロピルジメチルアミン、オレアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、(C10−40)分岐アルキルアミドプロピルジメチルアミン、ベヘニラミドプロピルジエチルアミン、エイコサミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、オレアミドプロピルジエチルアミン、イソステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルジエチルアミン、(C10−40)分岐アルキルアミドプロピルジエチルアミン、ベヘニラミドブチルジメチルアミン、エイコサミドブチルジメチルアミン、ステアラミドブチルジメチルアミン、パルミタミドブチルジメチルアミン、オレアミドブチルジメチルアミン、イソステアラミドブチルジメチルアミン、ステアロキシブチルジメチルアミン、(C10−40)分岐アルキルアミドブチルジメチルアミン、ベヘニラミドブチルジエチルアミン、エイコサミドブチルジエチルアミン、ステアラミドブチルジエチルアミン、パルミタミドブチルジエチルアミン、オレアミドブチルジエチルアミン、イソステアラミドブチルジエチルアミン、ステアロキシブチルジエチルアミン、(C10−40)分岐アルキルアミドブチルジエチルアミン、ジベヘニラミドプロピルメチルアミン、ジエイコサミドプロピルメチルアミン、ジステアラミドプロピルメチルアミン、ジパルミタミドプロピルメチルアミン、ジミリスタミドプロピルメチルアミン、ジラウラミドプロピルメチルアミン、ジオレアミドプロピルメチルアミン、ジイソステアラミドプロピルメチルアミン、ジステアロキシプロピルメチルアミン、(C10−40)分岐ジアルキルアミドプロピルアミン、ジベヘニラミドプロピルエチルアミン、ジエイコサミドプロピルエチルアミン、ジステアラミドプロピルエチルアミン、ジパルミタミドプロピルエチルアミン、ジミリスタミドプロピルエチルアミン、ジラウラミドプロピルエチルアミン、ジオレアミドプロピルエチルアミン、ジイソステアラミドプロピルエチルアミン、ジステアロキシプロピルエチルアミン、(C10−40)分岐ジアルキルアミドプロピルエチルアミン、ジベヘニラミドブチルメチルアミン、ジエイコサミドブチルメチルアミン、ジステアラミドブチルメチルアミン、ジパルミタミドブチルメチルアミン、ジミリスタミドブチルメチルアミン、ジラウラミドブチルメチルアミン、ジオレアミドブチルメチルアミン、ジイソステアラミドブチルメチルアミン、ジステアロキシブチルメチルアミン、(C10−40)分岐ジアルキルアミドブチルメチルアミン、ジベヘニラミドブチルエチルアミン、ジエイコサミドブチルエチルアミン、ジステアラミドブチルエチルアミン、ジパルミタミドブチルエチルアミン、ジミリスタミドブチルエチルアミン、ジラウラミドブチルエチルアミン、ジオレアミドブチルエチルアミン、ジイソステアラミドブチルエチルアミン、ジステアロキシブチルエチルアミン、(C10−40)分岐ジアルキルアミドブチルエチルアミン、ベヘニラミドブチルグアニジン、エイコサミドブチルグアニジン、ステアラミドブチルグアニジン、パルミタミドブチルグアニジン、ミリスタミドブチルグアニジン、ラウラミドブチルグアニジン、オレアミドブチルグアニジン、イソステアラミドブチルグアニジン、ステアロキシブチルグアニジン、(C10−40)分岐アルキルアミドブチルグアニジン、ベヘニルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、エイコサノイルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、ステアリルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、パルミトイルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、ミリストルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、ラウリルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、オレイルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、イソステアリルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、ステアロキシオキシヒドロキシプロピルアルギニン、(C10−40)分岐アルキルオキシヒドロキシプロピルアルギニン、及びこれらの中和塩等が挙げられる。
これらの中でも、ベヘニルトリメチルアンモニウム、エイコサニルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、オレイルトリメチルアンモニウム、イソステアリルトリメチルアンモニウム、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウム等の4級アンモニウム塩が毛髪化粧料の安定性の点で好ましい。また、前記中和塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、グリコール酸塩、分子内にカルボキシル基を有するアミノ酸塩、L−又はDL−ピロリドンカルボン酸塩、ピログルタミン酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。
なお、前記カチオン性界面活性剤には、一般に両性界面活性剤にも分類可能なものも含まれるが、本発明においては等電点以下で使用することから、前記両性界面活性剤に分類可能なものもそのイオン性としてはカチオン性を帯びるため、カチオン性界面活性剤に含まれるものとする。即ち、本明細書中では、等電点以下で、カチオン性を帯びる界面活性剤はカチオン性界面活性剤に含まれる。
本発明において、前記カチオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カチオン性界面活性剤の前記毛髪化粧料における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、毛髪化粧料中、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましい。
前記カチオン性界面活性剤の含有量が、0.01質量%未満であると、すすぎにより流れてしまい、毛髪への滞留量が少なくなることがあり、10質量%を超えると、毛髪化粧料の安定化を妨げることがある。一方、前記カチオン性界面活性剤の含有量が、前記より好ましい範囲内であると、仕上がり性能、良好なすすぎ感触を確保しながら、経済性が高い点で有利である。
<(C)シリコーン化合物>
前記シリコーン化合物は、仕上がり性能の向上の目的で使用される。
前記シリコーン化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジメチルシリコーン、シクロメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、メチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー、(ステアロキシメチコン/ジメチコン)コポリマー、(ジメチルシロキサン/メチルセチルオキシシロキサン)コポリマー、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、(ポリメタクリル酸メチル/ジメチルポリシロキサングラフトアクリル樹脂)コポリマー、アモジメチコン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、(アミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコンプロピルPGベタイン、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコンコポリオール、ジメチコンコポリオールエチル、(PEGメチコン/オレイルPPGメチコン/ジメチコン)コポリマー、(メチルPEGプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー等の化合物及びそれらの工業的混合物等が挙げられる。
また、前記シリコーン化合物は、アミノ変性シリコーンであってもよい。前記アミノ変性シリコーンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アモジメチコン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、アミノプロピルジメチコン、アミノガム等が挙げられる。これらの中でも、仕上がり性能の良さの点で、アモジメチコンが好ましい。
前記アモジメチコンの市販品としては、東レ・ダウコーニング社のアモジメチコーンエマルションSM8704C、SM8904Cや、信越化学工業社のKF−8004、KF−867S、KF−880等が挙げられる。前記(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマーの市販品としては、信越化学工業社のKF−8005等が挙げられる。前記アミノプロピルジメチコンの市販品としては、信越化学工業社のKF−8015,KF−865等が挙げられる。また、前記アミノガムの市販品としては、信越化学工業社のKF−8017、KF−8018、KF−8020等が挙げられる。
また、ポリエーテル変性シリコーンを、本発明におけるシリコーン化合物として用いてもよい。前記ポリエーテル変性シリコーンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シリコーンポリエーテルコポリマー、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
シリコーンポリエーテルコポリマーの市販品としては、東レダウコーニング社のSH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3749、SS−2801、SS−2802、SS−2803、SS−2804、SS−2805や信越化学工業社のKF−351、KF−352、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−618、KF−6011、KF−6015、KF−6004等が挙げられる。
前記シリコーン化合物の中では、ジメチコン、アミノ変性シリコーン、及びポリエーテル変性シリコーンが、毛髪吸着性の点で好ましい。
前記シリコーン化合物の粘度としては、特に制限されるものではなく、適宜選択することができるが、温度25℃における粘度として、1〜500,000,000mm/sが好ましく、30〜250,000,000mm/sがより好ましい。前記粘度は化粧品原料基準一般試験法粘度測定法第1法に準拠して測定した粘度である。
また、前記シリコーン化合物を界面活性剤により乳化し、エマルション化したものも、本発明におけるシリコーン化合物として使用することができる。なお、エマルション化に使用する乳化剤や、乳化方法に特に制限はなく、種々の乳化剤及び乳化方法を用いることができる。
本発明において、前記シリコーン化合物は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよく、また、同一種であっても、分子量の異なる2種以上を併用してもよい。
前記シリコーン化合物の前記毛髪化粧料における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、毛髪化粧料中、0.005〜10質量%が好ましく、0.01〜8質量%がより好ましく、0.05〜5質量%がさらに好ましい。前記シリコーン化合物の含有量が、0.005質量%未満であると、仕上がりのなめらかさが優れた毛髪化粧料が得られないことがあり、10質量%を超えると、べたつきが強くなることがある。一方、前記シリコーン化合物の含有量が、0.05〜5質量%であると、仕上がり性能を確保しながら、経済性が高い点で有利である。
<(D)有機酸>
前記有機酸は、仕上がり性能向上の目的で使用される。
前記有機酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソパルミチン酸、イソノナン酸、イソオクタン酸、セバシン酸、アジピン酸、ネオペンタン酸、オレイン酸、オクタン酸、イソステアリン酸、エルカ酸、エイコセン酸、ヒドロキシステアリン酸、リノール酸、イノシン酸、エライジン酸、ペトロセリニン酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキン酸、ガドレイン酸、エルシン酸、ブラシジン酸、ロジン酸、ヤシ油脂肪酸、ラノリン脂肪酸、ホホバ油脂肪酸、(C10−40)分岐アルキル脂肪酸、パーフルオロ脂肪酸、キシレンスルホン酸、パントテン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ココアンホ酢酸、アルキルスルホン酸、没食子酸、没食子酸−3,5ジグルコシド、没食子酸−3,4ジグルコシド、没食子酸メチル−3,5ジグルコシド、没食子酸ブチル−3,5ジグルコシド、没食子酸−3,5ジマンノシド、エデト酸、ソルビン酸、安息香酸、サリチル酸、アクリル酸、メタクリル酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸、ラウリルアミノプロピオン酸、ココイルアミノプロピオン酸、アミノ酸であるアルギニン、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン酸、シスチン、カルボシステイン、レボドパ、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、トリメチルグリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロジン、バリン、ピロリドンカルボン酸、N−アシル−L−グルタミン酸、ラウロイルメチル−β−アラニン、ココイルメチルタウリン、α−ヒドロキシ酸であるグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、マンデル酸等の酸、それらの塩類、及びそれらの工業的混合物等が挙げられる。これらの中でも、仕上がり性能の良さの点で、分子内に水酸基を有するα−ヒドロキシ酸が好ましく、すなわち、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸及びマンデル酸が好ましい。
本発明において、前記有機酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機酸の前記毛髪化粧料における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、毛髪化粧料中、0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
前記有機酸の含有量が、0.001質量%未満であると、すすぎにより流れてしまい、毛髪への滞留量が少なくなることがあり、10質量%を超えると、毛髪化粧料の安定化を妨げることがある。一方、前記有機酸の含有量が、前記より好ましい範囲内であると、仕上がり性能の良さを確保しながら、経済性が高い点で有利である。
<(E)常温で固体又は液体の脂肪族誘導体化合物>
前記脂肪族誘導体化合物は、すすぎ感触の向上の目的で使用される。
前記脂肪族誘導体化合物としては、常温(25℃付近)で固体又は液体であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カプリルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、エイコサノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−エチルヘキシル、2−オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、(C10−40)分岐アルキルアルコール、ホホバ油アルコール、水添ホホバ油アルコール、乳酸ミリスチル、乳酸イソステアリル、カプリル酸ヤシ油アルキル、カプリン酸ヤシ油アルキル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸コレステリル、ステアリン酸フィトステリル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸セトステアリル、イソオクタン酸セチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸コレステリル、オクタン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸フィトステリル、エルカ酸オレイル、エルカ酸オクチルドデシル、エイコセン酸カプリリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、トリオクタノイン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンヒマシ油類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンステロール類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキル脂肪酸アミド類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ラノリンアルコール、ホホバ油エステル、ヤシ油、油茶油、ひまわり油、小麦胚芽油、月見草油、カレンデュラ油、グレープシード油、ココナッツ油、ローズヒップ油、セントジョーンズワート油、リノール油、ボリジ油、アーモンド油、紅花油、メドウフォーム油、シア脂、アボガド油、キャロット油、杏仁油、ククイナッツ油、スイートアーモンド油、トウモロコシ胚芽油、ラノリン類、及びそれらの工業的混合物等が挙げられる。
前記工業的混合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、市販品として、エルデュウCL202、CL301、PS203、PS304(以上、味の素社製)等が挙げられる。
これらの中でも、カプリルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、エイコサノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−エチルヘキシル、2−オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、(C10−40)分岐アルキルアルコール、ホホバ油アルコール、水添ホホバ油アルコール等の高級アルコール類や、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、エルカ酸オレイル、エルカ酸オクチルドデシル、エイコセン酸カプリリル、及びホホバ油等の液状エステル油が、カチオン界面活性剤や脂肪酸トリグリセリド等の油剤との相溶性の点で好ましい。
本発明において、前記脂肪族誘導体化合物は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記脂肪族誘導体化合物の前記毛髪化粧料における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、毛髪化粧料中、0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましい。
前記脂肪族誘導体化合物の含有量が、0.01質量%未満であると、すすぎにより流れてしまい、毛髪への滞留量が少なくなることがあり、20質量%を超えると、毛髪化粧料の安定化を妨げることがある。一方、前記脂肪族誘導体化合物の含有量が前記より好ましい範囲内であると、すすぎ感触を確保しながら経済性が高い点で有利である。
<その他の成分>
本発明の毛髪化粧料には、通常の毛髪化粧料に用いられ得る、前記(A)〜(E)以外の成分、例えば、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、多価アルコール、水溶性高分子、油脂、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、香料組成物、アルコール類、色素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、水等のその他の成分が適宜必要に応じて含有されていてもよい。なお、本発明の毛髪化粧料に含有され得るその他の成分は、前記した成分に限定されるものではない。
前記アニオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、脂肪酸石ケン、アルキルリン酸エステル塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩、N−パルミトイルグルタミン酸塩、N−ラウロイル−N−エチルグリシン塩、N−ラウロイルザルコシン塩、N−ミリストイル−β−アラニン塩等が挙げられる。本発明において、前記アニオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキルベタイン系活性剤、アミドベタイン系活性剤、スルホベタイン系活性剤、ヒドロキシスルホベタイン系活性剤、アミドスルホベタイン系活性剤、ホスホベタイン系活性剤、イミダゾリニウムベタイン系活性剤、アミノプロピオン酸系活性剤、アミノ酸系活性剤等が挙げられる。
より具体的には、例えば、N−デシルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドメチルベタイン、ミリスチン酸アミドメチルベタイン、パルミチン酸アミドメチルベタイン、ステアリン酸アミドメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミノメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ミリスチルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルアミノメチル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−スルホプロピルベタイン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−カルボキシメチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カルボキシエチル)エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−カルボキシメトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル−N’−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、2−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
これらの中でも、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルイミノジプロピオン酸、及びN−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸が、毛髪化粧料の安定性の点で好ましい。
また、前記両性界面活性剤としては、アミンオキシド系活性剤を使用することもできる。前記アミンオキシド系活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ラウリルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、ラウリルジヒドロキシエチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンラウリルジメチルアミンオキシド(酸化エチレンの平均付加数:3モル)等が好ましい。本発明において、前記両性界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記半極性非イオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステアリルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンラウリルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。本発明において、前記半極性非イオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ノニオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪酸モノエタノールアミド等が挙げられる。中でも、ポリエチレングリコールモノステアレート、モノラウリン酸デカグリセリル、ベヘニン酸モノグリセリル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール等が毛髪化粧料の安定性向上の点で好ましい。前記ノニオン性界面活性剤としては、その他に、ヤシ油脂肪酸アルカノールアミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキルグリセリルグリコシド、メチルグルコシド脂肪酸エステル、脂肪酸モノエタノールアミド等も挙げられる。本発明において、前記ノニオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記多価アルコールとしては、分子中にヒドロキシル基が2つ以上存在すれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、及びこれらの共重合体、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、ラフィノース、マルトース、マルチトール、トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルランが挙げられる。これらの中でも、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、及びポリエチレングリコールが毛髪化粧料使用時のリッチ感の点で好ましい。
本発明において、前記多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記多価アルコールの前記毛髪化粧料における含有量としては、特に制限されないが、毛髪化粧料中、0.01〜80質量%が好ましく、0.1〜65質量%がより好ましく、1〜50質量%がさらに好ましい。
前記多価アルコールの含有量が、0.01質量%未満であると、乳化の際に液晶形成が起こらないことがあり、80質量%を超えると、ゲル化を生じることがある。一方、前記多価アルコールの含有量が、1〜50質量%であると、乳化の際の液晶形成が適度におこる点で有利である。
前記水溶性高分子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、官能基がジメチルジアリルアンモニウムハライドである塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸3元共重合体、塩化O−[2−ヒドロキシー3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デキストラン、カチオン化プルラン、四級化ビニルピロリドン−アミノエチルメタクリレート共重合体、ポリエチレンイミン、ジプロピレントリアミン縮合物、アジピン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体、第四級窒素含有スターチ等が挙げられる。前記水溶性高分子としては、更に、加水分解ケラチン、加水分解シルク、加水分解コラーゲン、加水分解小麦、カチオン化加水分解ケラチン、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、カチオン化加水分解小麦、シリコーン化加水分解コラーゲン、シリコーン化加水分解シルクのタンパク加水分解にカチオン基を導入したもの、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン等の半合成高分子、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体等の合成高分子等も挙げられる。
これらの中では、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体、塩化O−[2−ヒドロキシー3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガム、ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロースが、すすぎ性、仕上がり性の点で好ましい。
本発明において、前記水溶性高分子は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記水溶性高分子の前記毛髪化粧料における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、毛髪化粧料中、0.001〜10質量%が好ましく、0.005〜8質量%がより好ましく、0.01〜5質量%がさらに好ましい。
前記水溶性高分子の含有量が、0.001質量%未満であると、毛髪化粧料のすすぎ性、仕上がりのなめらかさが良くならないことがあり、10質量%を超えると、すすぎ感触が悪くなることがある。一方、前記水溶性高分子の含有量が、0.01〜5質量%であると、毛髪化粧料のすすぎ性、仕上がりのなめらかさが更に向上する点で、有利である。
前記油脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヒマシ油、カカオ油、硬化パーム油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類、ミンク油、卵黄油等の動物油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、水添ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、グリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸エステル、2−エチルヘキシルステアレート、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類等が挙げられる。本発明において、前記油脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記保湿剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、硬化ヒマシ油(30E.O.)等が挙げられる。本発明において、前記保湿剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記防腐剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール、ケーソン、サリチル酸、ペンタンジオール、フェノキシエタノール等が挙げられる。本発明において、前記防腐剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記酸化防止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸等が挙げられる。本発明において、前記酸化防止剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記キレート剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸等が挙げられる。本発明において、前記キレート剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、クエン酸、コハク酸、トリエタノールアミン、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、グリコール酸等が挙げられる。本発明において、前記pH調整剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特開2003−300811号公報の、段落番号[0021]〜[0035]に記載された香料成分等が挙げられる。
また、前記香料組成物とは、前記香料成分、香料用溶剤、及び香料安定化剤等からなる混合物であり、ここで、香料用溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記文献[0050]に記載された香料用溶剤等が挙げられる。また、香料安定化剤としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物等が挙げられる。これらの中では、ジブチルヒドロキシトルエンが好ましい。
前記香料用溶剤の前記香料組成物における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、香料組成物中、通常、0.1〜99質量%であり、0.3〜50質量%が好ましい。また、前記香料安定化剤の前記香料組成物における含有量としても、特に制限はなく、適宜選択することができるが、香料組成物中、通常、0.0001〜10質量%であり、0.001〜5質量%が好ましい。
本発明において、前記香料及び香料組成物は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記香料及び香料組成物の前記毛髪化粧料における含有量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、毛髪化粧料中、0.005〜40質量%が好ましく、0.01〜10質量%がより好ましい。前記香料及び香料組成物の含有量が、0.005質量%未満であると、香りが弱すぎることがあり、40質量%を超えると、香りが強すぎることがあり、また不経済である。一方、前記香料及び香料組成物の含有量が、前記より好ましい範囲内であると、適度な香りがし、経済性が高い点で有利である。
前記アルコール類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エタノール、プロパノール、ブチルアルコール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール等が挙げられる。本発明において、前記アルコール類は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記色素としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。本発明において、前記色素は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記紫外線吸収・散乱剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等が挙げられる。本発明において、前記紫外線吸収・散乱剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ビタミン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びそれらの誘導体等が挙げられる。本発明において、前記ビタミン類は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミノ酸類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びそれらの誘導体等が挙げられる。本発明において、前記アミノ酸類は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば水道水、精製水、蒸留水、超純水等が挙げられる。本発明において、前記水は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、前記水は、前記(A)〜(E)成分及び必要に応じて前記その他の成分をそれぞれ所望の量で含有する毛髪化粧料において、各成分の残部として含有されることが好ましい。すなわち、前記水は、毛髪化粧料の全体が100質量%となるように、バランスとして使用されることが好ましい。
<分類>
本発明の毛髪化粧料は、一般の毛髪化粧料に制限されるものではなく、医薬部外品をも包含するものである。
<剤型>
本発明の毛髪化粧料の剤型としては、毛髪に適用することができれば特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、水溶液、乳液、分散液、固体、ゲル等が挙げられる。
<粘度>
本発明の毛髪化粧料の粘度としては、前記シリコーン化合物の分散安定性が保てれば特に制限はなく、適宜選択することができるが、25℃における粘度として、500〜15,000mPa・sが好ましく、1,000〜10,000mPa・sがより好ましい。
前記毛髪化粧料の粘度が、500mPa・s未満であると、シリコーンの分散安定性が悪くなることがあり、15,000mPa・sを超えると、容器からの排出性が悪く使用性に劣ることがある。前記毛髪化粧料の粘度が前記より好ましい範囲内であると、容器からの排出性に優れ、同時にシリコーンの分散安定性が高い点で有利である。なお、前記粘度は化粧品原料基準一般試験法粘度測定法第2法に準拠して測定した粘度である。
<製法>
本発明の毛髪化粧料の製法としては、特に制限はなく、各種剤型の常法に従って製造することができるが、例えば、以下の(ア)〜(ウ)の工程:
(ア)前記(A)、(B)及び(E)成分、並びに、前記その他の成分のうち、例えば、各種界面活性剤、油脂、保湿剤、溶剤及び乳化剤等の油性成分を混合し、該混合物を均一に溶解するまで加温(通常、30〜90℃)して、油相を調製する工程;
(イ)前記(D)成分、及び、前記その他の成分のうち、例えば、アミノ酸、水溶性高分子、防腐剤等の各種水性成分を精製水に添加し、溶解して、水相を調製する工程;並びに
(ウ)工程ア)で得られた油相に、精製水、及び任意に前記多価アルコールを添加して、アジホモミキサー(TKアジホモミクサー HV−M型 特殊機化工業:特殊機化工業製)で攪拌することにより液晶相を形成させた後、該液晶相に前記(C)成分を混合して攪拌し、その後、該混合液に工程ア)における加温時と同温度まで加温した精製水を添加してO/Wエマルションを形成させ、該O/Wエマルションをパドルミキサー(TKアジホモミクサー HV−M型 特殊機化工業:特殊機化工業製)で攪拌しながら室温まで徐冷した後、工程イ)で得られた水相及び前記香料を添加する工程
を含む製法が好ましい。
<容器>
また、本発明の毛髪化粧料は、通常の容器に充填することができる。前記容器としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートチューブ、EVALチューブ、アルミチューブ、ガラス蒸着プラスチックチューブ等のチューブ、機械的又は差圧によるディスペンサー容器、スクイーズ容器、ラミネートフィルム容器、スポイト容器、スティック容器、ボトル容器等が挙げられる。前記ラミネートフィルム容器の材質としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂、紙、アルミ蒸着プラスチック等が挙げられる。また、前記ラミネートフィルム容器の構造としても、特に制限はなく、適宜選択することができるが、強度、柔軟性、耐候性等の観点から、2〜5層の多層構造であることが好ましい。また、前記ボトル容器の材質としては、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド等の樹脂容器、及びガラス容器等が挙げられる。また、前記ボトル容器の構造としても、特に制限はなく、適宜選択することができ、例えば、単層又は2層以上の層構造が挙げられる。
<効果>
本発明の毛髪化粧料は、前記(A)〜(E)成分を全て含有することから、すすぎ感触が良好であり、かつ、乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与することができるという優れた効果を奏する。
<用途形態>
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に使用される任意の化粧料であれば、その用途形態は特に制限されず、適宜選択することができ、例えば、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアカラー、リーブオンタイプのトリートメント、ヘアワックス等が挙げられる。これらの中でも、性能発現の点から、リンス、コンディショナー、トリートメントが好ましい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜46、及び比較例1〜5)
下記の表1〜12に示す組成により、実施例1〜46及び比較例1〜5の毛髪化粧料として、コンディショナーをそれぞれ調製した。なお、表2、4、6、8、10、12中の水の「バランス」とは、各毛髪化粧料の各成分の合計が100質量%となるように、各成分の残部として水が含有されていることを示す。ここで、水としては、精製水を使用した。
具体的には、実施例1〜46及び比較例1〜5の毛髪化粧料を、前記の段落番号[0068]に記載の工程(ア)〜(ウ)からなる製法に従って調製した。ここで、前記工程(ア)における、前記混合物を均一に溶解するまで加温する際の温度は、80℃とした。従って、前記工程(ウ)における、O/Wエマルション形成時に添加する精製水の加温温度も80℃とした。
また、前記工程(イ)で使用する精製水の量は、得られる毛髪化粧料全体に対する5質量%とした。また、前記工程ウ)において液晶相形成時に使用する精製水の量は、得られる毛髪化粧料全体に対する5質量%とし、同工程(ウ)においてO/Wエマルション形成時に使用される精製水の量は、前記工程(イ)及び工程(ウ)の液晶相形成時に使用された精製水の残部とした。また、前記工程(ウ)における液晶相形成時に、多価アルコールを使用する場合は、該多価アルコールの量としては、全量を使用した。
なお、ここで調製されたコンディショナーは、通常シャンプー後に使用される、洗い流すタイプのものである。
毛髪化粧料のすすぎ性、仕上がりのなめらかさの評価
前記実施例1〜46、及び比較例1〜5で得られたそれぞれの毛髪化粧料について、すすぎ性(すすぎ感触の良好さ)、仕上がりのなめらかさ(乾燥後の毛髪の柔軟性及び滑沢性の良好さ)の評価を行った。
<方法・結果>
前記実施例1〜46、及び比較例1〜5で得られたそれぞれの毛髪化粧料を、ショート〜セミロングの長さの髪の女性パネラー10名に対して、10日間適用した。各毛髪化粧料のすすぎ性及び仕上がりのなめらかさを、下記の評点に基づいて、パネラーごとに個別に評価した。また、各毛髪化粧料について、パネラー10名の前記評点の合計を、下記の基準に基づいて評価した。前記基準を、各毛髪化粧料の評価結果として以下の表1〜12に示す。(表2は表1の続きであり、表4は表3の続きであり、表6は表5の続きであり、表8は表7の続きであり、表10は表9の続きであり、表12は表11の続きである。)
なお、各毛髪化粧料の前に使用するシャンプーやスタイリング剤、ヘアケア剤等のアウトバス製品については、各パネラーが日常用いているものをそのまま使用した。
<すすぎ性評点>
+2点:非常に良い
+1点:やや良い
−1点:やや悪い
−2点:非常に悪い。
<すすぎ性基準>
◎:合計点が15点以上
◎〜○:合計点が14〜10点
○:合計点が9〜5点
△:合計点が4〜0点
△〜×:合計点が−1〜−4点
×:合計点が−5点以下
<仕上がりのなめらかさ評点>
+2点:非常に良い
+1点:やや良い
−1点:やや悪い
−2点:非常に悪い
<仕上がりのなめらかさ基準>
◎:合計点が15点以上
◎〜○:合計点が14〜10点
○:合計点が9〜5点
△:合計点が4〜0点
△〜×:合計点が−1〜−4点
×:合計点が−5点以下
(実施例1〜10)
Figure 2007077057
Figure 2007077057
(実施例11〜20)
Figure 2007077057
Figure 2007077057
(実施例21〜30)
Figure 2007077057
Figure 2007077057
(実施例31〜40)
Figure 2007077057
Figure 2007077057
(実施例41〜46)
Figure 2007077057
Figure 2007077057
(比較例1〜5)
Figure 2007077057
Figure 2007077057
なお、前記表1〜12中の各成分としては、それぞれ下記表13〜14に示すものを使用した。
Figure 2007077057
Figure 2007077057
また、前記表1〜12中の香料A〜Dとしては、それぞれ下記表15に示すものを使用した。
Figure 2007077057
表1〜12中の評価結果より、実施例1〜46の毛髪化粧料は、比較例1〜5の毛髪化粧料と比較してすすぎ感触、仕上がりのなめらかさに優れることがわかる。すなわち、本発明の毛髪化粧料は、すすぎ感触が良好で、かつ、乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与することができるという優れた効果を奏することが証明された。
本発明の毛髪化粧料は、すすぎ感触が良好で、かつ、乾燥後の毛髪に良好な柔軟性、滑沢性を付与することができるという優れた効果を奏するため、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアカラー、リーブオンタイプのトリートメント、ヘアワックス等として非常に有用である。

Claims (2)

  1. (A)オレイン酸を40質量%以上含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、及び、炭素数6から10の直鎖又は分岐の中鎖脂肪酸を脂肪酸部分として含む脂肪酸トリグリセリドの少なくとも1種、の少なくともいずれかと、(B)カチオン性界面活性剤の少なくとも1種と、(C)シリコーン化合物の少なくとも1種と、(D)有機酸の少なくとも1種と、(E)常温で固体又は液体の脂肪族誘導体化合物の少なくとも1種とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 脂肪酸トリグリセリド(A)が、コメ胚芽油、コメヌカ油、ツバキ油、菜種油、ハイオレ紅花油、落花生油、オリーブ油、山茶花油、マカダミアナッツ油、ハイオレヒマワリ油、エミュ油、2−エチルヘキサン酸グリセリル、及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリンからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1に記載の毛髪化粧料。
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