JP4916626B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄剤組成物に関する。さらに詳しくは、皮膚及び毛髪に対し低刺激であって、起泡力が高く、泡質が良好で、使用感、使用性の優れた洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚および毛髪洗浄剤組成物は、一般にアニオン界面活性剤を主成分としており、皮膚洗浄剤用としては、石鹸すなわち高級脂肪酸塩を主体とするもの、頭髪洗浄用としては、アルキル硫酸塩やアルキルスルホン酸塩、アルキルエーテルスルホン酸塩等が用いられている。
【0003】
しかしながら、皮膚洗浄用に用いられる石鹸は、すすぎ時にきしみやつっぱりを生じるという欠点があり、頭髪洗浄用に用いられるアルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテルスルホン酸塩は、洗浄力に優れているが刺激性の点で問題があった。これら問題点を解消するために、使用感に優れ、低刺激の界面活性剤として、アミノ酸型界面活性剤を洗浄剤の主基剤として用いることが検討されているが、これは単独では起泡、泡質の点において充分満足のいくものではなかった。
【0004】
また低刺激性の界面活性剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルが有るが、市販されているポリグリセリン脂肪酸エステルは通常はほとんど泡が立たず、泡立つ性質を有する一部のポリグリセリン脂肪酸エステルであっても泡立ちは充分とはいえず、特にその泡質が良好でなく、使用性の満足できるものがなかった。そこでポリグリセリン脂肪酸エステルとその他の界面活性剤の組み合わせが提案されている。2級アミド型N−アシルアミノ酸塩(特開平7−18292号公報)との組み合わせでは、泡立ち、泡質が不十分で、使用感が十分とはいえない。またアミンオキシドとの組み合わせ(特開平9−13079号公報)は刺激が低いとはいえず、皮膚への負担が大きい。
【0005】
また一般に皮膚、及び頭髪洗浄料としてアニオン界面活性剤と両性界面活性剤が組み合わせて用いられることが多い。これは主に製剤の粘性を出すため、及び2種の活性剤を組み合わせることで安全性を向上するために用いられいる。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した洗浄剤組成物(特開平10-218759号公報)は、充分な粘性がなく、手に出す際に使用しづらい。また、洗浄中の使用感も充分とはいえない。こうした中で、低刺激で、起泡性が高く、泡質が良好であり、使用感、使用性が良好である洗浄剤組成物の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、皮膚及び毛髪に対し低刺激であって、起泡力が高く、泡質が良好で、使用感、使用性の優れた洗浄剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、アニオン界面活性剤、ポリグリセリン脂肪酸エステル、多糖類系高分子を組み合せて配合することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C)を含有することを特徴とする洗浄剤組成物である。
(A)アニオン界面活性剤
(B)ポリグリセリン脂肪酸エステル
(C)多糖類系高分子
【0009】
前記アニオン界面活性剤は、下記一般式(1)で示されるN−アシル−N−メチルタウリン塩であることが好ましい。
【0010】
【化2】
Figure 0004916626
【0011】
(式中、R1は炭素数9〜15の炭化水素基を表し、Mはアルカリ金属、有機アミン類、タウリン又はN−アルキルタウリンを表す。)
【0012】
また、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ラウリン酸ポリグリセリルが好適である。
【0013】
さらに、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、脂肪酸デカグリセリルであることが好ましい。
【0014】
また、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルをポリグリセリン脂肪酸エステル中、70質量%以上含有することが好ましい。
【0015】
本発明における多糖類系高分子は、キサンタンガム、カラギーナン及び寒天からなる群から選ばれた1種又は2種以上であることが好ましい。
【0016】
本発明においては、さらに、両性界面活性剤を配合することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【0018】
本発明において用いられるアニオン界面活性剤としては、洗浄剤組成物に配合できるアニオン界面活性剤であれば特に制限されない。アニオン界面活性剤の例を挙げれば、例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩、ラウリル硫酸カリウム等のアルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルアミノ酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩等のN−アシル−N−アルキルタウリン塩等である。これらの中で、ヤシ油脂肪酸グルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルアラニントリエタノールアンモニウム塩等のN−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルタウリン塩が好ましく、特にN−アシル−N−アルキルタウリン塩が好ましく、中でもN−アシル−N−メチルタウリン塩が特に好ましい。
【0019】
本発明において好ましく用いられるN−アシル−N−メチルタウリン塩は、下記一般式(1)で示されるN−アシル−N−メチルタウリン塩である。
【0020】
【化3】
Figure 0004916626
【0021】
(式中、R1は炭素数9〜15の炭化水素基を表し、Mはアルカリ金属、有機アミン類、タウリン又はN−アルキルタウリンを表す。)
【0022】
化3のN−アシル−N−メチルタウリン塩において、R1は炭素数9〜15の炭化水素基を表すが、RCOとして炭素数10〜16のアシル基である。なお、アシル基を形成する脂肪酸が混合物の場合はその平均値が前記範囲にあることになる。この範囲内では洗浄時の泡立ち、泡質が良好である。特に、炭素数12〜14のアシル基が好ましい。具体的なRCOとしては、例えばC1123CO、C1327CO、C1531CO、C1325CO、C1529CO、ヤシ油脂肪酸残基、パーム油脂肪酸残基等が挙げられる。これらのうちでは、C1123CO、C1327CO、ヤシ油脂肪酸残基、パーム油脂肪酸残基が好ましい。また、Mの具体例としては、リチウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、タウリン、N−メチルタウリン等が挙げられる。これらのうちでは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン、タウリン、N−メチルタウリンが好ましい。
【0023】
化3のN−アシル−N−メチルタウリン塩の好適な具体例としては、N−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリントリエタノールアミン、N−ラウロイル−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンカリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンメチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンメチルタウリンナトリウム、N−パーム油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム、N−パーム油脂肪酸−N−メチルタウリンメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
【0024】
これらの中で、N−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンメチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンメチルタウリンナトリウムが好ましい。化3のN−アシル−N−メチルタウリン塩は、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0025】
アニオン界面活性剤の配合量は、洗浄剤組成物全量中0.1〜50質量%が好ましい。この範囲においては、特に優れた効果を有する洗浄剤組成物が得られ、また、液状又はペースト状の洗浄剤組成物を製造することができる。配合量が0.1質量%未満では、なめらかな使用感が悪くなる傾向にあり、一方、50質量%超えても効果の向上は見られない。さらに好ましい配合量は、2〜40質量%である。
【0026】
本発明において用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンの縮合体であるポリグリセリンのOH基に脂肪酸がエステル結合したものである。ポリグリセリン脂肪酸エステルは、一般的には脂肪酸にグリシドールを触媒存在下で付加重合して合成することができる。本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリン脂肪酸エステル中にポリグリセリンモノ脂肪酸エステルを50質量%以上含むものが好ましく、さらに70質量%以上モノ脂肪酸エステルを含有することが好ましい。さらに好ましくは80質量%以上である。全てがモノエステルでも構わない。なお、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルの含有率は、特開平10-218759号公報に記載されている、カラムクロマト分析法で、紫外線吸収検出器を用いて検出されるモノ脂肪酸エステル体のピーク面積比で表した含有率である。測定条件は、カラム:Wacosil 5c 182(和光純薬工業株式会社製:逆相分配カラムであるオクタデシル基を官能基として持つカラム)、展開溶媒:メタノール、流速:0.75ml/min.、カラムオーブン温度:40℃、検出方法:紫外線吸収法(λ:210nm)、試料濃度:10%(溶媒:メタノール)、注入量:5mlが好ましい。
【0027】
ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、炭素数8〜20の脂肪酸が好ましく、さらに好ましくは炭素数10〜16の脂肪酸である。また、脂肪酸は飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖いずれでもよいが、特に直鎖状飽和脂肪酸が好ましい。脂肪酸の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸等が挙げられる。好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸であり、特にラウリン酸が好ましい。
【0028】
ポリグリセリンの重合度は平均重合度で2〜30が好ましく、さらに好ましくは3〜15である。また、さらに3〜10が好ましく、特に8〜10が好ましい。なかでも、デカグリセリンが最も好ましい。
【0029】
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルの例を挙げれば、例えば、ラウリン酸デカグリセリル、ステアリン酸デカグリセリル、イソステアリン酸デカグリセリル、オレイン酸デカグリセリル、ラウリン酸ペンタグリセリル、ステアリン酸ペンタグリセリル、イソステアリン酸ペンタグリセリル、オレイン酸ペンタグリセリル、ラウリン酸オクタグリセリル、ミリスチン酸オクタグリセリル、ミリスチン酸ペンタグリセリル、ミリスチン酸デカグリセリル等である。これらの中で、ラウリン酸デカグリセリルが好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルは、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0030】
以上から、本発明における好ましいポリグリセリン脂肪酸エステルは、平均重合度8〜10のポリグリセリンに炭素数10〜16の脂肪酸がエステル結合したもので、モノエステル比率が70質量%以上、好ましくは80質量%以上のものである。特に、モノエステル比率70質量%以上、好ましくは80質量%以上のラウリン酸デカグリセリルが好ましい。
【0031】
本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBは、5以上16未満であることが好ましく、特に7〜14が好ましい。ここでHLB値とは、曇数A(無水の試料0.5gを98質量%エチルアルコール5mlに溶解し、25℃に保ち、かき混ぜながら2質慮%フェノール水溶液で滴定したときの、フェノール水溶液の滴下ml数)を用いて次式により求めた値をいう。
HLB=曇数A×0.89+1.11
【0032】
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えばサンソフトM−12J(太陽化学株式会社製のラウリン酸デカグリセリル)等が挙げられる。
【0033】
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、洗浄剤組成物全量中0.1〜40質量%が好ましい。この範囲においては、特に優れた効果を有する洗浄剤組成物が得られ、また、液状又はペースト状の洗浄剤組成物を製造することができる。さらに好ましい配合量は、1〜20質量%である。
【0034】
本発明において用いられる多糖類系高分子としては、化粧料に配合できるものであれば特に制限されない。多糖類系高分子の例を挙げれば、例えば、天然植物系高分子、天然微生物系高分子、半合成セルロース系高分子、半合成アルギン酸系高分子等の高分子等を挙げることができる。これらのうち、天然微生物系高分子、半合成セルロース系高分子が好ましい。天然微生物系高分子が特に好ましい。
【0035】
最も好ましい天然微生物系高分子の具体的な例としては、キサンタンガム、サクシノグルカン、ヒアルロン酸、カードラン、ジェランガム等が挙げられる。これらのうち、キサンタンガムが好ましい。天然植物系高分子の具体的な例としては、グアーガム、クインスシード、カラギーナン、グルコマンナン、寒天、ペクチン、マンナン、デンプン、ガラクタン、アラビアガム、トラガントガム、ローカストビーンガム等が挙げられる。これらのうち、カラギーナン、寒天が好ましい。
【0036】
半合成セルロース系高分子の具体的な例としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース等が挙げられる。半合成アルギン酸系高分子の具体的な例としては、アルギン酸ソーダ等のアルギン酸塩等が挙げられる。その他、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム等が挙げられる。本発明における多糖類系高分子は、1種または2種以上が任意に選択されて配合されるが、特にキサンタンガム、カラギーナン及び寒天からなる群から選ばれた1種又は2種以上を配合することが好ましい。
【0037】
本発明の多糖類系高分子の配合量は、洗浄剤組成物全量中0.01〜5.0質量%が好ましい。この範囲においては、特に優れた効果を有する洗浄剤組成物が得られる。さらに好ましい配合量は、0.1〜3.0質量%である。
【0038】
本発明の洗浄剤組成物には、界面活性剤として、その他、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、糖エステル系、糖エーテル系、糖アミド系等のノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を本発明の効果を損なわない範囲において任意に併用することもできる。特に、両性界面活性剤の配合により優れた効果を発揮する。
【0039】
本発明において好ましく配合され得る両性界面活性剤としては、洗浄剤組成物に配合できる両性界面活性剤であれば特に制限されない。両性界面活性剤としては、例えばアルキルベタイン、アミドプロピルベタイン、イミダゾリニウムベタイン、スルホベタイン、カルボベタイン(アミノカルボン酸塩)、アミドベタイン、ヒドロキシベタイン、ホスホベタイン等のベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤等が挙げられる。なかでも、イミダゾリン型両性界面活性剤が好ましい。
【0040】
両性界面活性剤の具体例としては、例えば、アルキルベタインとして、ラウリルジメチルベタイン、アミドプロピルベタインとして、ラウロイルアミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン、イミダゾリニウムベタインとして、ラウリルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミドヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ココイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、スルホベタインとして、N−ラウリルスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルアミドアルキレンジメチルアミノスルホベタイン、
【0041】
カルボベタイン(アミノカルボン酸塩)として、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノカルボベタイン、ラウリルアミドエチレンジメチルアミノカルボベタイン、アミドベタインとして、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヒドロキシベタインとして、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ホスホベタインとして、ラウリルホスホベタイン、イミダゾリン型として、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤は、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0042】
両性界面活性剤の配合量は、洗浄剤組成物全量中0.1〜20質量%が好ましい。配合量が、0.1質量%未満では粘度が低下する傾向があり、また刺激性低下効果も減少する傾向がある。一方、20質量%を超えて配合するとすすぎが悪くなる傾向がある。特に好ましい配合量は、0.5〜10質量%である。
【0043】
さらに、その他、洗浄剤組成物に通常用いられる水等の成分を本発明の効果を損なわない範囲で任意に配合することができる。例えば、プロピレングリコール、ソルビトール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール等の保湿剤、本発明以外の高分子、パール化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤などを配合することができる。
【0044】
本発明の洗浄剤組成物は、前記成分を配合して常法にしたがって処理することにより得ることができる。また、本発明の洗浄剤組成物は、ペースト状、ゲル状、液状、固形状、ムース状等の剤型とすることができ、皮膚又は毛髪等の身体用の洗浄剤として、例えば、洗顔料、ボディシャンプー、ベビーシャンプー、シャンプー等に適するもである。
【0045】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量%である。その他、%とあるは特に断りがない限り質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
【0046】
(1)使用テスト
各洗浄剤組成物について、専門パネル10名による洗浄を行い、その際の官能評価を行った。評価は各項目ごとに記載した下記の評価点基準による10名の平均点を算出し、平均点が4.5点以上の場合を非常に良好(◎)、3.5点以上4.5点未満の場合を良好(○)、2.5点以上3.5点未満の場合をふつう(△)、2.5点未満の場合を不良(×)と判定した。
【0047】
(1)泡立ち
(評価点基準)
5点:泡立ちが良い。
4点:泡立ちがやや良い。
3点:普通。
2点:泡立ちがやや悪い。
1点:泡立ちが悪い。
【0048】
(2)泡質(クリーミーさ)
(評価点基準)
5点:泡質が良いと感じる。
4点:泡質がやや良いと感じる。
3点:普通。
2点:泡質がやや悪いと感じる。
1点:泡質が悪いと感じる。
【0049】
(3)使用感(なめらかさ)
(評価点基準)
5点:使用感が優れる。
4点:使用感がやや優れる。
3点:普通。
2点:使用感がやや悪い。
1点:使用感が悪い。
【0050】
(4)手への出しやすさ
(評価点基準)
5点:粘性があり手に出しやすい。
4点:粘性がありやや手に出しやすい。
3点:普通。
2点:粘性がなく手にやや手に出しにくい。
1点:粘性がなく手に手に出しにくい。
【0051】
(2)刺激性
各洗浄剤組成物について、一般パネル30名に使用させ、その際の評価を行った。評価は次の基準により判定した。
(評価基準)
◎;すべての人が刺激を感じなかった。
○;1名以上2名以下の人が刺激を感じたが、許容できる弱い刺激であった。
△;1名以上2名以下の人が刺激を感じたが、許容できない強い刺激であった。
×;3名以上の人が刺激を感じた。
【0052】
(実施例1〜8)
表1に示す処方の各成分を均一に混合することにより、頭髪用洗浄剤組成物を調製した。
【0053】
【表1】
Figure 0004916626
【0054】
表1中、
(*1)太陽化学社製のサンソフトQ−12S
(*2)太陽化学社製のサンソフトM−12J
(*3)東邦化学社製のオバゾリン662
(*4)ユニオンカーバイド社製のポリマーJR−400
【0055】
上記実施例1〜8の評価結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
Figure 0004916626
【0057】
表2から分かるように、本発明に係るアニオン界面活性剤(ヤシ油脂肪酸グルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンメチルタウリンナトリウム)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(ラウリン酸デカグリセリル)及び多糖類系高分子(キサンタンガム、カラギーナン、寒天)を配合した頭髪用洗浄剤組成物は、いずれも優れた効果が得られた。特に、ポリグリセリン脂肪酸エステルとして、モノエステル比率80%のラウリン酸デカグリセリルを配合した実施例1〜7は効果が顕著であることが分かる。
【0058】
(比較例1〜4)
表3に示す処方の頭髪用洗浄剤組成物を表1に準じて調製した。
【0059】
【表3】
Figure 0004916626
【0060】
表3中、
(*1)太陽化学社製のサンソフトQ−12S
(*2)太陽化学社製のサンソフトM−12J
(*3)東邦化学社製のオバゾリン662
(*4)ユニオンカーバイド社製のポリマーJR−400
【0061】
上記比較例1〜4の評価結果を表4に示す。
【0062】
【表4】
Figure 0004916626
【0063】
表4から、本発明に係るアニオン界面活性剤(ヤシ油脂肪酸グルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(ラウリン酸デカグリセリル)及び多糖類系高分子(キサンタンガム、カラギーナン、寒天)のいずれか一つを欠いた比較例1〜4の頭髪用洗浄剤組成物は、いずれも本発明の効果を発揮し得ないことが分かる。
【0064】
(実施例9〜13、比較例5〜7)
表5に示す処方の各成分を均一に混合して洗顔料を調製した。
【0065】
【表5】
Figure 0004916626
【0066】
表5中、
(*1)太陽化学社製のサンソフトM−12J
(*2)東邦化学社製のオバゾリン662
【0067】
上記実施例9〜13、比較例5〜7の評価結果を表6に示す。
【0068】
【表6】
Figure 0004916626
【0069】
前記頭髪用洗浄剤組成物の場合と同様、本発明に係るアニオン界面活性剤(N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(ラウリン酸デカグリセリル)及び多糖類系高分子(キサンタンガム、カラギーナン、寒天)を配合した実施例9〜13の洗顔料は、いずれも全ての評価項目に優れた結果が得られたが、上記本発明の必須成分のいずれか一つを欠いた比較例5〜7は本発明の効果を発揮し得なかった。
【0070】
以下、種々の処方の本発明洗浄剤組成物を、配合組成に従い、混合し、液体状洗浄剤組成物を調製し、実施例として示す。なお、上記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。
【0071】
Figure 0004916626
【0072】
Figure 0004916626
【0073】
Figure 0004916626
【0074】
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【0075】
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【0076】
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【0077】
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【0078】
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【0079】
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【0080】
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【0081】
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【0082】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、皮膚や毛髪に対し刺激性が低いとともに起泡力が高く,泡質が良好であって、使用感、使用性に優れる洗浄剤組成物が得られる。本発明の洗浄剤組成物は、皮膚洗浄、頭髪洗浄用に好適である。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(C)を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
    (A)下記一般式(1)で示されるN−アシル−N−メチルタウリン塩であるアニオン界面活性剤
    (B)ポリグリセリン脂肪酸エステル
    (C)キサンタンガム、カラギーナン及び寒天からなる群から選ばれた1種又は2種以上である多糖類系高分子
    Figure 0004916626
    (式中、R1 は炭素数9〜15の炭化水素基を表し、Mはアルカリ金属、有機アミン類、タウリン又はN−アルキルタウリンを表す。)
  2. ポリグリセリン脂肪酸エステルが、ラウリン酸ポリグリセリルである請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. ポリグリセリン脂肪酸エステルが、脂肪酸デカグリセリルである請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  4. ポリグリセリン脂肪酸エステル中のポリグリセリンモノ脂肪酸エステルの含有量が70質量%以上である、請求項1乃至のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
  5. さらに、両性界面活性剤を配合することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
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