JP2002255751A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2002255751A
JP2002255751A JP2001057580A JP2001057580A JP2002255751A JP 2002255751 A JP2002255751 A JP 2002255751A JP 2001057580 A JP2001057580 A JP 2001057580A JP 2001057580 A JP2001057580 A JP 2001057580A JP 2002255751 A JP2002255751 A JP 2002255751A
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JP
Japan
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hair
hair cosmetic
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Koichi Masaki
功一 正木
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Cognis Japan Ltd
Original Assignee
Cognis Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚や目に対して刺激性が非常に少なく、生分
解性が非常に良く、毛髪に対して良好な柔軟性や平滑
性、静電気抑制性、しつとり感を付与することが出来る
毛髪化粧料の提供。 【解決手段】式1で表されるエステルクワットとシリコ
ーン類を含有する毛髪化粧料。 【式1】 (式中、R2COは12ないし22個の炭素原子及び0、1、2また
は3個の二重結合を有する脂肪族アミル基、n=2または3
並びにXはハロゲン化合物、メトスルフェートまたはメ
トフォスフェートを示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚や目に対して刺激性
が非常に少なく、生分解性が非常によい陽イオン界面活
性剤を有し、毛髪に対し良好な柔軟性と平滑性、静電気
抑制性、更にしっとり感を付与する毛髪化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】毛髪化
粧料には、毛髪に対して柔軟性や平滑性を付与すること
が求められており、陽イオン界面活性剤として長鎖アル
キル基を有する四級アンモニウム塩が用いられるが環境
に排出された際、微生物による分解性(以下、生分解性
という)に乏しく、また刺激性にも問題を有している。
【0003】陽イオン界面活性剤として、エステル基を
有する化合物を毛髪化粧料に用いることが特公昭62-810
3号、特公昭62-8105号、特公昭62-8106号各公報に記載
されているが生分解性について言及されておらず感触面
でも不十分である。特開2000-128740号、特開2000-1434
58号、特開2000-143459号各公報に記載されているもの
は皮膚や目に対する刺激性に関して示唆されていない。
【0004】こうした中、特開平10-509443号、特開200
0-298514号各公報できわめて安全性の高いエステルクワ
ットを含有する毛髪化粧料が開示されている。本発明の
課題は、皮膚や目に対して刺激性が非常に少なく生分解
性が非常によい陽イオン界面活性剤を含有し、毛髪に対
し良好な柔軟性と平滑性、静電気抑制性、更にしっとり
感を付与する毛髪化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は特定のエステル
クワットが皮膚や目に対して刺激性が非常に少なくまた
非常に良い生分解性を有し、シリコーン類と共に用いる
ことにより毛髪に対して良好な柔軟性と平滑性、静電気
抑制性、更にしっとり感を付与することを見出し完成さ
れた。更に高級アルコール及びポリオールを含みpH2か
ら7にすることでも好適に使用できる。すなわち本発明
は、式1で表されるエステルクワットとシリコーン類、
及び高級アルコール、ポリオールを含有しpH2から7であ
る毛髪化粧料に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる(a)成
分のエステルクワットは、R2COは12ないし22個の炭素原
子及び0、1、2または3個の二重結合を有する脂肪族アミ
ル基、n=2または3、並びにXはハロゲン化合物、メトス
ルフェートまたはメトフォスフェートで表されるエステ
ルクワットで、ヤシ油脂肪酸系エステルクワットの塩化
物またはメトスルフェートが特に好ましい。
【0007】本発明の(b)成分のシリコーン類として
は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコー
ン、フッ素変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ア
ルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコ
ール変性シリコーン等が挙げられる。
【0008】本発明の(c)成分の高級アルコールとして
は、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル
基を有する高級アルコール類、好ましくは炭素数12〜36
の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基
を有する高級アルコールが挙げられる。
【0009】本発明の(d)成分のポリオールとしては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3ブチ
レングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、グリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0010】本発明の(a)成分は一種または二種以上組
み合わせて含有させることが出来る。配合量は0.1から2
0重量%が好ましく、0.5から10重量%がより好ましい。0.
1重量%より少ないと十分な効果が得られず、20重量%よ
り多いと感触で好ましくない。
【0011】本発明の(b)成分の配合量は0.05から25重
量%が好ましく、0.1から15重量%がより好ましい。0.05
重量%より少ないとシリコーン特有の効果が発揮され
ず、25重量%より多いと製品の安定性に問題が起る。
【0012】本発明の(c)成分の配合量は0.1から30重量
%が好ましく、1から20重量%がより好ましい。0.1重量%
より少ないと高級アルコール特有の効果が発揮されず、
30重量%より多いと使用感で好ましくない。
【0013】本発明の(d)成分の配合量は0.1から30重量
%が好ましく、1から20重量%がより好ましい。0.1重量%
より少ないと十分な効果がでず、30重量%より多いと使
用感で好ましくない。
【0014】本発明の毛髪化粧料は、陽イオン界面活性
剤の安定性及び効果の点からpH2から7が好ましく、3か
ら6がより好ましい。pH調整にはクエン酸や乳酸等の有
機酸及び無機酸、或いは水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、トリエタノールアミンなどを使用することが出来
る。
【0015】本発明の毛髪化粧料には、上記成分以外に
も必要に応じて(a)成分以外の陽イオン界面活性剤や陰
イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性
剤等の界面活性剤、炭化水素、エステル油、ラノリン、
高級脂肪酸、油脂類、ろう類、高分子類、多糖類、セル
ロース系増粘剤、タンパク質誘導体、パール化剤、溶
剤、色素、香料、噴射剤、キレート剤、防腐剤、抽出液
等一般に化粧料に用いられる成分を本発明の目的を損な
わない範囲で一種または二種以上を組み合わせて適宜配
合することが出来る。
【0016】本発明の毛髪化粧料は、水溶液、エタノー
ル溶液、エマルジョン、サスペンション、ゲル、液晶、
固形 、エアゾール等の所望の剤型にすることが出来
る。
【0017】本発明の毛髪化粧料は、ヘアリンス、ヘア
コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、
ヘアクリーム、ヘアムース、ヘアスプレー、ヘアシャン
プー、リーブオントリートメント等に用いることが出来
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、皮膚や目に対し
て刺激性が非常に少なく生分解性が非常によい陽イオン
界面活性剤を含有しているので、通常の陽イオン界面活
性剤を用いた毛髪化粧料と比べて刺激性及び環境にも優
れ、毛髪に対しても良好な柔軟性や平滑性、静電気抑制
性、しっとり感を付与することが出来る。
【0019】
【実施例】次に実施例と比較例を挙げて本発明をより具
体的に説明するが、本発明はこれら実施例に制限される
ものではない。尚、例中の配合量は全て重量%で示され
ている。
【0020】表1に示すようにエステルクワットと汎用
される塩化ジステアリルジメチルアンモニウム及び塩化
ステアリルトリメチルアンモニウムの安全性データから
皮膚や目などのへ刺激性を比較した。
【表1】
【0021】表2に示すように比較例と実施例にて、毛
髪の櫛通り性、毛髪柔軟性及び毛髪帯電性について、2
0名の専門評価パネルによる官能テストを行った。下記
の基準にて評価した。 1.櫛通り評価基準 ○:櫛通り性が良いと感じたパネルが10人以上 △:櫛通り性が良いと感じたパネルが5人以上10人未
満 ×:櫛通り性が良いと感じたパネルが5人未満 2.毛髪柔軟性評価基準 ○:柔軟性が良いと感じたパネルが10人以上 △:柔軟性が良いと感じたパネルが5人以上10人未満 ×:柔軟性が良いと感じたパネルが5人未満 3.毛髪帯電性評価基準 ○:静電気抑制性が良いと感じたパネルが10人以上 △:静電気抑制性が良いと感じたパネルが5人以上10
人未満 ×:静電気抑制性が良いと感じたパネルが5人未満
【表2】
【0022】表3にエステルクワット及び塩化ジステア
リルジメチルアンモニウムの生分解に対する性能を比較
した。
【表3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)式1(式中、R2COは12ないし2
    2個の炭素原子及び0、1、2または3個の二重結合を
    有する脂肪族アシル基、n=2または3、並びにXはハ
    ロゲン化合物、メトスルフェートまたはメトホスフェー
    トを示す)で表されるエステルクワット 【式1】 (b)シリコーン類を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】(a)式1で表されるエステルクワット (b)シリコーン類 (c)高級アルコールを含有する毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】(a)式1で表されるエステルクワット (b)シリコーン類 (c)高級アルコール (d)ポリオールを含有する毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】pHが2から7である請求項1から3に記載の毛
    髪化粧料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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