JP2927867B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
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Description
せずに、毛髪に優れたなめらかさを付与することのでき
る毛髪化粧料に関する。
という、いわゆるリンス効果をもつ毛髪化粧料は、一般
にヘアーリンス、ヘアートリートメント、ヘアーコンデ
ィショナー等の名称で市販されている。これらの毛髪化
粧料には、主に、第4級アンモニウム塩が配合されてお
り、これが毛髪に吸着することにより、前記のいわゆる
リンス効果が得られる。さらに、なめらかさ、光沢、し
っとりさ等の使用後感を向上させる目的で、例えば、高
級アルコール、グリセリンモノ脂肪酸エステル、高級脂
肪酸、流動パラフィン、固形パラフィン、エステル油等
の油分が添加されている。毛髪をべたつかせずに、毛髪
になめらかさを付与する毛髪化粧料を得るために、これ
らの各成分が種々配合されている。
びすすぎ時においては、毛髪をべたつかずになめらかさ
を付与することができても、毛髪を乾燥させる際及び乾
燥後においては、満足することのできるなめらかさを付
与することができなかった。逆に、乾燥時及び乾燥後の
なめらかさを保証するために、例えば液状エステル油等
の配合量を増やすと、仕上りが重い、髪が汚れやすくな
る等の不都合があった。
及び乾燥後の各々において、毛髪をべたつかせることな
く、毛髪に優れたなめらかさを付与することのできる毛
髪化粧料を提供することにある。
アルキル基を示し、R2、R3及びR4は炭素数1〜3のアル
キル基もしくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を
示し、Xはハロゲン原子又は炭素数1〜2のアルキル硫
酸基を示す。) で表される第4級アンモニウム塩の一種又は二種以上
と、 (B)炭素数14〜22の直鎖のアルキル基を有する高級ア
ルコールと、 (C)表面張力が28dyne/cm/25℃以下で且つ粘度が200c
s/25℃以下である油分と、 (D)粘度が4,000cps〜100,000cps/30℃であるポリオ
ールと を含有する毛髪化粧料であって、前記成分(A)の量が
毛髪化粧料全体の0.1〜5.0重量%であり、前記成分
(A)に対する前記成分(B)のモル比が3〜10であ
り、前記成分(C)の重量に対する前記成分(A)およ
び前記成分(B)の合計重量の比が0.2〜5であること
を特徴とする毛髪化粧料である。
(I)で表される第4級アンモニウム塩の一種又は二種
以上からなる。
アルキル基を示し、R2、R3及びR4は炭素数1〜3のアル
キル基もしくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を
示し、Xはハロゲン原子又は炭素数1〜2のアルキル硫
酸基を示す。) 基R1の炭素数14〜22のアルキル基は、例えばセチル
基、ステアリル基、ベヘニル基等である。基R1の炭素数
14〜22のヒドロキシアルキル基は、例えば12−ヒドロキ
システアリル基等である。基R1としては、炭素数16〜22
のアルキル基が好ましく、特にはステアリル基、ベヘニ
ル基が好ましい。基R2、R3及びR4の炭素数1〜3のアル
キル基又は、ヒドロキシアルキル基は、好ましくは、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基、
又はヒドロキシエチル基である。基R2、R3及びR4は同じ
ものであっても、又は異なるものであってもよい。基X
のハロゲン原子は、好ましくは塩素原子又は臭素原子で
ある。
しては、例えば塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルト
リメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキ
シエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジ
ルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチル
サルフェート等を挙げることができる。その中でも特
に、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘ
ニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチル
ベンジルアンモニウムが好ましい。
直鎖のアルキル基を有する高級アルコールである。好ま
しい成分(B)は炭素数16〜22の直鎖高級アルコール、
例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、及びその他の脂肪族アルコールであ
る。
ne/cm/25℃以下で且つ粘度が200cs/25℃以下の油分であ
る。前記の油分としては、表面張力が23dyne/cm/25℃以
下のもの、そして粘度が20cs/25℃以下のものが特に好
ましい。
200cs/25℃を越えると、本発明の毛髪化粧料の特徴であ
る、毛髪には付与されるなめらかさが著しく劣ったもの
になる。
ば、アイソパーGおよびアイソパーH(エクソン社の商
品名)、シリコーン油例えば環状シリコーン5量体、ジ
メチルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキ
サン、ならびに分枝鎖高級(炭素数約12〜20)アルコー
ル例えば2−ヘキシルデカノール等がある。その中で
も、特に表面張力が低く、且つ低粘度のジメチルポリシ
ロキサンが好ましい。
0,000cps/30℃であるポリオールであり、さらに好まし
くは5,000〜50,000cps/30℃のポリオールである。具体
例を挙げるならば、鎖状のジグリセリン、トリグリセリ
ン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン又はこれらの
環状組成物である。
(B)及び(C)を特定の量的関係で配合することが必
要である。
一種又は二種以上からなる成分(A)の配合量は、毛髪
化粧料全体の0.1〜5.0重量%の範囲、好ましくは0.6〜
3.0重量%の範囲である。0.1重量%未満の配合量では毛
髪化粧料としてのリンス効果が十分に得られない。5.0
重量%を越える配合量では、毛髪化粧料の粘度が高くな
り過ぎるので、好ましくない。
モル比[(B)/(A)]が3〜10の範囲であることが
好ましい。
と成分(B)との合計重量の比すなわち[(A)+
(B)]/(C)が0.2〜5の範囲になる量で配合する
必要がある。さらに、この重量比は0.5〜2であること
が好ましい。前記の重量比が0.2未満であると毛髪のべ
たつきが増し、重量比が5を越えるとなめらかさが失わ
れる。
化粧料全量中、0.1重量%〜15重量%が好ましく、さら
に好ましくは0.5重量%〜10重量%である。0.1重量%未
満では、しっとりさ、なめらかさに欠け、15重量%を越
えると、べたつきが生じてなめらかさが失われる。
全体の0.1〜5.0重量%特に0.6〜3.0重量%であり、前記
成分(A)に対する前記成分(B)のモル比が3〜15特
に5〜10であり、前記成分(C)の重量に対する前記成
分(A)および前記成分(B)の合計重量の比が特に0.
5〜2.0であるのが好ましい。
配合成分を、本発明の目的とする効果に影響を与えない
範囲で加えることができる。これらの配合成分の例を挙
げれば以下のとおりである。
ィン、エステル油等;保湿剤例えばプロピレングリコー
ル、グリセリン等;水溶性高分子物質例えばメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロール等;非イオン性界
面活性剤例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル等;両性界面活性剤例
えば2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン、トリアルキルア
ミノ酢酸ベタイン等;動植物の天然エキス、及びその誘
導体;有機酸例えばクエン酸、乳酸等;無機塩例えば塩
化ナトリウム、塩化カリウム等;香料、色素;防腐剤例
えばパラベン等;キレート剤例えばEDTA−3Na等;紫外
線吸収剤例えばオキシベンゾン等である。
料を意味するが、特には毛髪にコンディショニング効果
を付与する化粧料例えば、ヘアーリンス、ヘアートリー
トメント、ヘアークリーム等を意味する。
が、これらは本発明を限定するものではない。配合量は
重量%である。また、以下の実施例において、各試料の
安定性及び官能的評価は次のとおりに実施した。
温度に1カ月間保存した後で、試料の分離の有無、及び
ラスター感析出の有無を観察した。上記の温度条件下に
おいて試料の分離又はラスター感析出が認められた場合
を「不良」とし、いずれの温度条件下においても認めら
れなかった場合を「良」とした。
だ。各試料対象者は、市販ヘアーシャンプー(通常のア
ルキル硫酸エステル塩系シャンプー)で洗髪後の毛髪
に、各試料12gずつを塗布し、約40℃の水ですすぎ洗い
してから、ドライヤー処理中及びドライヤー乾燥後の毛
髪の感触を対照用試料(塩化ステアリルトリメチルアン
モニウム2.0%、セトステアリルアルコール3.0%、プロ
ピレングリコール5.0%及び水90%からなるもの)と比
較して、「著しく良好」、「良好」、「同程度」及び
「劣っている」の4段階で判定した。その判定結果から
以下のように評価した。
と答えたもの B……15名中、8〜11名が「著しく良好」又は「良好」
と答えたもの C……15名中、4〜7名が「著しく良好」又は「良好」
と答えたもの D……15名中、3名以下が「著しく良好」又は「良好」
と答えたもの 実施例1〜3、比較例1〜5 表1に示す第4級アンモニウム塩及び保湿剤をイオン
交換水に加熱下及び撹拌下で溶解(又は分散)させて水
相を調製した。一方、高級アルコール、油分、香料、及
び防腐剤を加熱下及び撹拌下で混合して油相を調製し
た。
し、ホモミキサー処理(1/4HPホモミキサー50V−1分/5
00g)を行った後、30℃まで撹拌下で水冷し、表1に示
す試料を得た。
アリルアルコール/塩化ステアリルトリメチルアンモニ
ウル(モル比)が3〜10の範囲にあることがまず必要で
ある。たとえ、成分(C)としてジメチルポリシロキン
サンが配合されていても、前記のモル比が3〜10を外れ
た場合(比較例3及び5)は、なめらかさが発揮されな
いことが明らかである。
ノ長鎖アルキル型であることが必要である。塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウムを用いた場合(比較例4)
では安定性が悪く(分離及び粘度低下が起こる)、且つ
なめらかさも発揮されないことがわかる。
によって調製した。
に比べて、なめらかさ、しっとりさ、べたつきのなさの
点で優れていることがわかる。
によって調製した。
例に比べて、なめらかさ、しっとりさ、べたつきのなさ
の点で優れていることがわかる。
と同様の方法によって評価した。
アルキル型第4級アンモニウム塩(モル比)が8.43で、
且つ直鎖高級アルコール+第4級アンモニウム塩/表面
張力28dyne/cm/25℃以下で且つ粘度が200cS/25℃以下で
ある油分(重量比)が0.5、ジグリセリン5.0重量%の組
成物からなり、安定性に優れ、官能試験評価においても
従来にない、優れたなめらかさ及びべたつきのなさを毛
髪に付与するものであった。
例と同様の方法によって評価した。
髪に対し、優れたなめらかさを与え、トリートメント効
果の良好なものであった。
てスプレーカンに充填した。この試料をよく振ってから
手にとり、毛髪に直接塗布し、洗い流さずに使用性の評
価を行なった。また安定性の評価も行なった。
りなる噴射ガス5重量部を加えてスプレーカスに充填し
た。
し、前記実施例と同様の方法によって評価した。
おいても、従来のものに比べ、なめなかさ及びべたつき
のなさの点ではるかに優れたものであることが確認され
た。
び乾燥後の各々において、毛髪をべたつかせることな
く、毛髪に優れたなめらかさを付与することができるも
のである。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)一般式(I) (式中、R1は炭素数14〜22のアルキル基又はヒドロキシ
アルキル基を示し、R2、R3及びR4は炭素数1〜3のアル
キル基もしくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を
示し、Xはハロゲン原子又は炭素数1〜2のアルキル硫
酸基を示す。) で表される第4級アンモニウム塩の一種又は二種以上
と、 (B)炭素数14〜22の直鎖のアルキル基を有する高級ア
ルコールと、 (C)表面張力が28dyne/cm/25℃以下で且つ粘度が200c
s/25℃以下である油分と、 (D)粘度が4,000cps〜100,000cps/30℃であるポリオ
ールと を含有する毛髪化粧料であって、前記成分(A)の量が
毛髪化粧料全体の0.1〜5.0重量%であり、前記成分
(A)に対する前記成分(B)のモル比が3〜10であ
り、前記成分(C)の重量に対する前記成分(A)およ
び前記成分(B)の合計重量の比が0.2〜5であること
を特徴とする毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5912090A JP2927867B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5912090A JP2927867B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | 毛髪化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03261709A JPH03261709A (ja) | 1991-11-21 |
JP2927867B2 true JP2927867B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=13104134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5912090A Expired - Lifetime JP2927867B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | 毛髪化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2927867B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001302461A (ja) * | 2000-04-24 | 2001-10-31 | Nonogawa Shoji Kk | 毛髪化粧料 |
JP2004189717A (ja) | 2002-11-27 | 2004-07-08 | Shiseido Co Ltd | 染毛用組成物 |
MXPA06003136A (es) * | 2003-09-17 | 2006-05-31 | Unilever Nv | Composicion para el cuidado del cabello. |
JP4937537B2 (ja) * | 2005-07-06 | 2012-05-23 | 株式会社アリミノ | 毛髪化粧料 |
JP2010059118A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Kao Corp | 整髪料 |
-
1990
- 1990-03-09 JP JP5912090A patent/JP2927867B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03261709A (ja) | 1991-11-21 |
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