JP2009084172A - ヘアコンディショニング組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】濡れた毛髪に対しても均一に塗布しやすい十分なコク感を塗布時に有し、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の仕上り時には毛髪に滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を付与する、優れたコンディショニング効果を有するヘアコンディショニング組成物を提供すること。
【解決手段】(A)カチオン性界面活性剤0.1〜6質量%、(B)ノニオン性界面活性剤0.05〜3質量%、(C)直鎖飽和炭化水素基を有する高級アルコール0.2〜10質量%、(D)1分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコール55〜99.5質量%および(E)油性成分0.1〜20質量%を含有するヘアコンディショニング組成物。更に、成分(F)として20%以下の水を含有しても良い。
【選択図】なし

Description

本発明はヘアコンディショニング組成物に関し、更に詳しくは、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、高級アルコール、1分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコールおよび油性成分の各成分を組み合わせた乳化組成物であって、塗布時には濡れた毛髪に対しても均一に塗布しやすい十分なコク感があり、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の仕上り時には毛髪に滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を付与し優れたコンディショニング効果を有する、洗い流し用のヘアコンディショニング組成物に関するものである。
毛髪にヘアコンディショニング効果を付与するヘアコンディショニング組成物は、毛髪へ均一に塗布し、毛先までヘアコンディショニング組成物をしっかりと塗布できるようにするためには適度な粘性が必要である。特に洗い流し用のヘアパック等は主に洗髪後の濡れた毛髪に塗布するため、毛髪に残った水分が混入しても適度な粘性を保ち続け、これにより毛髪の一本一本にまで十分に馴染ませることができるものが施術しやすく、好ましい。近年、ヘアパックやヘアコンディショナーにおいては、従来品に比べて粘性が高く、濡れた毛髪に対しても均一に塗布し易いものが望まれており、多く上市されている。特に、ダメージヘアをケアするような製品では、品質に対する使用者の充実感を得るため、濡れた毛髪でも塗布時にネットリと絡みつくような高いコク感が持続するものが求められている。
通常、ヘアリンス等のヘアコンディショニング組成物は、カチオン性界面活性剤、高級アルコールおよび水を組み合わせて液晶構造を有するゲルを形成させ、これに油性成分を添加して乳化することにより調製されるものであり、塗布後の毛髪表面に薄い油性の保護膜を形成させて滑らかさ等を付与することができるものである。そして、その製造方法は、カチオン性界面活性剤水溶液に高級アルコールと油性成分を添加し乳化する分散乳化法が一般的である(例えば、非特許文献1参照。)。
ところで、従来ヘアコンディショニング効果を目的とする毛髪用の組成物において、粘性を高くすることは従来も試みられている。例えば、手に取っても液垂れしないよう粘弾性を付与し、かつ髪への馴染み易さを得るために高級アルコールを多くに配合した毛髪化粧料や、水溶性高分子を配合して液垂れを防ぎ、系の安定性を向上させたヘアリンス組成物が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
また、毛髪にしっとり感を付与するために、水性のヘアリンスや毛髪化粧料に油性成分としてトリグリセライド油やエステル油等の毛髪に親和性のある極性油を配合することことが試みられており(例えば、特許文献3、特許文献4参照)、通常の水性系においてこれら極性油を多量に配合すれば毛髪へのしっとり感が更に増して毛髪にネットリ絡みつくようなコク感が得られる場合もある。
しかしながら、一般にヘアコンディショニング組成物において高級アルコールを多量に配合すると、組成物の粘性は高くなるが経時的に固まる傾向があり、毛髪に馴染みにくく毛髪一本一本に均一に塗布しにくいばかりか、乾燥後の仕上り時に毛髪が硬くなって十分なコンディショニング効果が得られない場合があった。また、水溶性高分子の配合により粘性を高くすると毛髪に均一に塗布することはできるが、濡れた毛髪に使用した場合に粘性が低下して液垂れをおこし易く、均一に塗布しにくい場合があった。そしてこの場合、すすぎ時にも一般にヌルヌルとした不快な使用感を与える傾向が大きく、更に乾燥後の仕上り時にも毛髪がゴワゴワした感じとなって、滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を得ることは難しかった。一方、トリグリセライド油やエステル油等の極性油を多量に配合すると、塗布後に洗い流す時に毛髪にべたつきや過度の油膜感が残り、好ましい感触が得られにくかった。
そこで、塗布時には濡れた毛髪に対しても均一に塗布しやすい十分なコク感を有するものでありながら、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の仕上り時にも毛髪に良好な感触を付与するヘアコンディショニング組成物の開発が望まれていた。
新化粧品学(南山堂 光井武夫著)第422〜424頁 特開2002−29933号公報 特開2001−192323号公報 特開2004−143097号公報 特開2003−95890号公報
従って、本発明が解決しようとする課題は、塗布時には濡れた毛髪に対しても均一に塗布しやすい十分なコク感を有しながら、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の仕上り時には毛髪に滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を付与する、優れたコンディショニング効果を有するヘアコンディショニング組成物を提供することである。
かかる実情において、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、(A)カチオン性界面活性剤、(B)ノニオン性界面活性剤、(C)高級アルコール、(D)1分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコールおよび(E)油性成分の各々特定量を組み合わせることにより上記課題を克服し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
次の成分(A)〜(E)、
(A)カチオン性界面活性剤 0.1〜6質量%
(B)ノニオン性界面活性剤 0.05〜3質量%
(C)直鎖飽和炭化水素基を有する高級アルコール 0.2〜10質量%
(D)1分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコール 55〜99.55質量%
(E)油性成分 0.1〜20質量%
を含有することを特徴とするヘアコンディショニング組成物を提供するものである。
また、本発明は、次の成分(A)〜(F)、
(A)カチオン性界面活性剤 0.1〜6質量%
(B)ノニオン性界面活性剤 0.05〜3質量%
(C)直鎖飽和炭化水素基を有する高級アルコール 0.2〜10質量%
(D)1分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコール 55質量%以上
(E)油性成分 0.1〜20質量%
(F)水 20質量%以下
を含有し、かつ、成分(D)と成分(F)の含有量の合計が55質量%を超え、かつ、99.55質量%以下であることを特徴徴とするヘアコンディショニング組成物を提供するものである。
また、本発明は、成分(D)がグリセリン、ジグリセリンまたはこれらの混合物から選ばれることを特徴とする前記のヘアコンディショニング組成物を提供するものである。
更に、本発明は、成分(E)の油性成分において、油性成分全量中10〜100質量%が高分子量シリコーンである前記のヘアコンディショニング組成物を提供するものである。
本発明のヘアコンディショニング組成物は、塗布時には濡れた毛髪に対しても均一に塗布しやすい十分なコク感を有し、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の仕上り時には毛髪に滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を付与する優れたコンディショニング効果を有するものであり、ヘアコンディショニング組成物として優れた品質を有する。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明に用いられる成分(A)のカチオン性界面活性剤は、通常毛髪用の化粧料に使用されるカチオン性の界面活性剤であれば特に限定されることなく使用できるが、モノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩またはエチレンオキサイド付加型の第4級アンモニウム塩が好ましい。具体的には塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム、臭化ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、臭化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、臭化ジラウリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(15E.O.)ヤシ油アルキルメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(4E.O.)ラウリルエーテルジメチルアンモニウム、塩化ステアリン酸アミドプロピルトリメチルアンモニウム、ジココイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム・メチル硫酸塩、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム・メチル硫酸塩等を挙げることができる。これらのうち、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化ジラウリルジメチルアンモニウムが、毛髪に滑らかさや柔らかさを付与するコンディショニング効果を得る上で特に好ましい。
本発明において、成分(A)のカチオン性界面活性剤は、必要に応じて1種を単独でまたは2種以上を併用して用いることができ、その含有量は全組成中0.1〜6質量%(以下、「質量%」を単に「%」と略記する)、より好ましくは1〜4%である。この範囲内であれば毛髪に対する優れたコンディショニング効果が得られ、毛髪に滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を得ることができる。0.1%未満では十分なコンディショニング効果が得られず、6%を超えて配合してもコンディショニング効果の更なる向上は得られず、かえって重い感触となって毛髪に均一に塗布しにくくなり、仕上り時にも毛髪が硬くなってしまう傾向がある。
本発明に用いられる成分(B)のノニオン性界面活性剤は、通常毛髪用の化粧料に使用されるノニオン性の界面活性剤であれば特に限定されることなく使用できるが、特に乳化剤としての機能を有するものが好ましい。成分(B)のノニオン性界面活性剤として具体的には、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、N−アルキルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等を例示することができる。これらのうち、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油や、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、セスキオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルが、良好な乳化剤としてはたらき、特に好ましい。
本発明において成分(B)のノニオン性界面活性剤は、HLBが6〜14の範囲内にあるものが十分な乳化力と、乳化した組成物の良好な安定性を得ることができ、好ましい。このHLBの範囲は、例えば、この範囲を外れる高HLBのノニオン性界面活性剤と同低HLBのノニオン性界面活性剤とを組み合わせるような場合においても、そのHLBの加重平均値が6〜14の範囲に入っていれば該当することを意味する。
本発明において、成分(B)のノニオン性界面活性剤は、必要に応じて1種を単独でまたは2種以上を併用して用いることができ、その含有量は全組成中0.05〜3%、好ましくは0.1〜2%である。この範囲内であれば組成物の乳化状態が良好であり、高い粘性が得られて毛髪に馴染みやすいため毛髪表面へ均一に塗布しやすく、また、十分な経時安定性を有するものが得られる。0.05%未満では高い粘性が得られにくく毛髪に均一に塗布しにくい場合があり、十分な経時安定性が得られにくい。3%を超えて配合しても乳化状態や経時安定性の更なる向上は得られず、かえって毛髪にべたつきを与えてしまう傾向がある。
本発明に用いられる成分(C)の直鎖飽和炭化水素基を有する高級アルコールは、通常毛髪用の化粧料に使用される高級アルコールであって直鎖の飽和炭化水素基を有し、組成物に適度な粘度とコク感を与え得るものであれば特に限定されないが、炭素数12〜22の直鎖の飽和炭化水素基を有するものが好ましい。具体的にはミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、ラウリルアルコール等を例示することができ、これらのうちセチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが適度な粘度とコク感を得る上で特に好ましい。
本発明において、成分(C)の高級アルコールは必要に応じて1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中0.2〜10%、好ましくは3〜8%である。この範囲内であれば、適度な粘性とコク感が得られ、経時安定性も良好である。0.2%未満では粘性とコク感が十分に得られず、また、10%を超えて配合すると組成物の粘性が高すぎたり経時的に固まる傾向があって毛髪に馴染みにくくなり、均一に塗布しにくい。更に、乾燥後も毛髪が硬くなって十分なコンディショニング効果が得られない
本発明に用いられる成分(D)は1分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコールであり、本発明においては乳化物組成物の外相、即ち連続相となる成分である。成分(D)の多価アルコールは、1分子に水酸基を3個以上有するものであれば特に限定されず、通常化粧料において使用される3価以上の多価アルコールであれば使用可能である。具体的にはグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等を挙げることができるが、成分(A)カチオン界面活性剤と成分(B)ノニオン界面活性剤と成分(C)高級アルコールによる良好なゲルを形成することができ、毛髪に滑らかさや柔らかさ、しっとり感を付与できる点からグリセリン、ジグリセリンが特に好ましい。
本発明において、成分(D)の多価アルコールは必要に応じて1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中55〜99.55%、好ましくは60〜80%である。
また、本発明のヘアコンディショニング組成物が後述の成分(F)である20%以下の水を更に含有する場合は、成分(D)の多価アルコールの含有量が全組成中55%以上であることに加えて、成分(D)の多価アルコールと成分(F)水の含有量の合計が55%を超えて、かつ、99.55%以下であり、好ましくは60〜90%である。この範囲内であれば、乳化物組成物の外相として安定な系を形成することができ、高い粘性とコク感を得るとともに、洗い流し時には容易に洗い流すことができる。
なお、ここでいう高い粘性とは、30℃における稠度値(JIS−K2524準拠、稠度計、30gアルミコーン使用)が250(1/10mm)より小さい値を示し、かつ、30℃において流動性のない状態を示す。
本発明で使用される成分(E)の油性成分は、通常毛髪用の化粧料に使用される油性成分であれば特に限定されることなく使用でき、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わない。成分(E)として、例えば炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、分岐鎖炭化水素基および/または不飽和炭化水素基を有する高級アルコール、シリコーン類、フッ素系油剤類、ラノリン誘導体類等が使用可能であり、具体的には流動パラフィン、イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、植物性スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素類;モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、カメリア油、ローズピップ油、アボカド油等の油脂類;ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類;ホホバ油、2−エチルヘキサン酸酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、オレイン脂肪酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)等のエステル類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ジメチコノール、架橋型オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類;ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体等を例示することができる。
本発明において、成分(E)の油性成分は必要に応じて1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中0.1〜20%、好ましくは1〜15%である。この範囲であれば、毛髪に滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を付与することができる。0.1未満では上記効果を十分に得ることが難しく、また、20%を超えて配合しても更なる効果の向上が得られにくく、かえって毛髪にべたつきや重い感触を与えたり、洗い流し後に過度の油膜感を残してしまう傾向がある。
上記成分(E)の油性成分は、その中に少なくとも高分子量シリコーンを含有することが好ましく、これにより毛髪がより滑らかさを増し、持続する。高分子量シリコーンとしては毛髪用の化粧料に使用可能な高分子量のシリコーン化合物であれば特に限定されず直鎖状、分岐状、架橋タイプのものが使用でき、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチコノール、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ピロリドン変性シリコーン、アクリル変性シリコーン、カチオン変性シリコーン等を必要に応じて1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
ここでいう高分子量とは、高分子量シリコーン単独で1000mm/s以上の粘度を有するか、または、モノマーの重合度が350以上である、液状から固形状のシリコーン化合物を示す。また、これらの高分子量シリコーンは予め乳化工程(乳化重合を含む)を経て調製された乳化組成物を使用すれば配合がしやすく、本発明において良好に使用できる。
上記高分子量シリコーンのうち、毛髪の滑らかさとツヤの付与においてより高い効果を得るために、アミノ変性シリコーンの1種であるアモジメチコン、即ち(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、または、次の一般式(1)で示されるシリコーン化合物を使用することがより好ましい。
(式中、Rはメチル基またはフェニル基を表し、Rはメチル基または水酸基を表す。また、pは350〜5000の数、特に好ましくは1500〜2200を示す。)
pが1500〜2200とは、粘度にして約10万〜100万mm/sに相当する。
本発明において成分(E)の油性成分は、その全量中10〜100%が高分子量シリコーンであることが好ましく、この範囲であれば高分子量シリコーンによる上記効果を十分に享受することができる。
本発明においては、成分(F)として更に全組成中20%以下の水を含有しても良い。成分(F)の水は本発明のヘアコンディショニング組成物において成分(D)の多価アルコールと共に乳化物の外相に存在し、全組成中20%以下、好ましくは0.01〜10%であれば高い粘性とコク感を損なうことなく、毛髪への塗布において伸びのよさを付与することができる。この場合、成分(D)の多価アルコールと成分(F)水の含有量の合計は、前述したように55%を超えて、かつ、99.55%以下である。成分(F)の水の含有量が20%を超えると組成物が高い粘性とコク感を損ない、本発明の効果を十分に享受することができない。成分(F)の水は、通常化粧料等に使用可能な水であれば特に限定されず、例えば精製水、蒸留水、温泉水、海洋深層水、ラベンダー花水等、種々の水を使用することができる。
本発明においてコク感とは、毛髪に塗布する時にヘアコンディショニング組成物が髪にネットリと絡みつき、毛髪一本一本の毛先にまで均一にしっかりと塗布できる様子を表す官能表現である。コク感を得るために高い粘性は必要であるが、粘性が高ければコク感があるとは限らず、毛髪にネットリと絡みつく感触を有し、均一にしっかり塗布できなければコク感を有するとは言えない。
また、本発明のヘアコンディショニング組成物は乳化物であるが、ここでいう乳化物とは主として親水性溶媒と油性成分とが各々相を形成し、両者が界面を形成しながら安定に共存する一種の混合系を示すものであり、本発明において親水性溶媒とは多価アルコールまたは多価アルコールと水の混合物を示す。従って、本発明における乳化物は、具体的には、多価アルコールを外相(連続相)とし、油性成分を内相(不連続相)とする多価アルコール中油型の組成物や、(多価アルコール−水)混合物を外相とし、油性成分を内相とする(多価アルコール−水)中油型の組成物に該当する。
本発明のヘアコンディショニング組成物には、上記の必須成分の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、毛髪用の化粧品に配合される他の成分、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の成分(D)以外の多価アルコール類;ソルビトール、マルチトール、キシリトール、ショ糖、果糖、ブドウ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類;グアーガム、クインスシードガム、トラガカントガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルキル化カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子;クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、リン酸またはそれらの塩等のpH調整剤;エデト酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸またはそれらの塩等のキレート剤;塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の無機塩類;グリシン、アラニン、L−プロリン、ロイシン、イソロイシン、L−システイン、アセチルシステイン、L−セリン、L−アルギニン、L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸、トリメチルグリシン、ピロリドンカルボン酸またはその塩等のアミノ酸類;アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ、サンザシ、緑茶、紅茶、ウーロン茶、海藻、ブドウ種子等の植物からの抽出物;水溶性ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンH、ビタミンAまたはこれらの誘導体等のビタミン類;コラーゲン、ゼラチン等のタンパク質やその誘導体またはそれらの塩;パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸またはそのナトリウム塩等の紫外線吸収剤;ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、ヘキサデシルアルコール、イソステアリルアルコール等の分岐鎖炭化水素基および/または不飽和炭化水素基を有する高級アルコール類;真珠末、パール顔料、着色パール顔料、ラメ剤、酸化鉄、酸化チタン、マイカ、カオリン、モンモリロナイト、有機変性ベントナイト、ナイロン末、シリコーン樹脂粉体等の粉体;タール色素、天然色素等の色素類;ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等の酸化防止剤;パラベン類、安息香酸塩、イソプロピルメチルフェノール、フェノキシエタノール等の殺菌・防腐剤;香料等を適宜配合することができる。
本発明のヘアコンディショニング組成物は、その製法が特に限定されるものではなく、上記必須成分を配合し、必要に応じて上記他の成分を適宜配合して、乳化物を調製すればよい。例えば成分(A)〜成分(D)または成分(A)〜成分(D)と成分(F)を混合し加熱溶解した後に成分(E)を加えて乳化混合し冷却する製造工程をとってもよいし、成分(A)〜成分(D)を混合し加熱溶解した後に、成分(E)を加えて乳化混合し、その後で更に成分(F)を加えて乳化混合する製造工程をとってもよい。また、前述のように、成分(E)のうち、例えば高分子量シリコーンのような高粘度の化合物は予め乳化工程(乳化重合を含む)を経て調製された乳化組成物として、高分子量シリコーン以外の成分(E)の添加時または製造工程の最後に加えてもよく、結果的に本願発明の必須成分を含有する乳化物となっていればよい。
本発明のヘアコンディショニング組成物は、ヘアリンス、ヘアパック、ヘアトリートメント等の洗い流し用の毛髪用製品として実施することができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本発明品1〜10 および比較品1〜10 : ヘアコンディショナー(温感&洗い流しタイプ)
表1、表2に示す組成および下記製法にて、毛髪への塗布時に多価アルコールによる温感を感じる洗い流しタイプのヘアコンディショナーを調製し、得られた各試料について下記方法により官能試験および安定性試験を行い、各々の品質の評価、判定を行なった。結果を表1および表2に併記する。
(製法)
A.成分(1)〜(10)を75℃にて加熱溶解し均一に混合する。
B.成分(11)〜(12)を75℃に加熱する。
C.AにBを添加して均一に乳化混合する。
D.Cを35℃まで冷却する
E.Dを容器に充填してヘアコンディショナーを得た。
<官能試験>
(評価項目)
<1>濡れた毛髪への塗布時の馴染みやすさ(均一な塗布のしやすさ)
<2>塗布時のコク感
<3>洗い流し時の毛髪の感触(ヌルヌル感、過度な油膜感のなさ)
<4>乾燥後の毛髪の感触(滑らかさ、柔らかさ、しっとり感)
(評価、判定方法)
15名の専門パネルに市販の通常タイプのシャンプーにて洗髪してもらい、その後直ちに本発明品1〜10および比較品1〜10のヘアコンディショナーの各試料を、まだ濡れている髪に塗布してもらった。塗布した10分後にこれを洗い流してもらい、ヘアドライヤーにて乾燥してもらった。以上の過程において上記<1>〜<4>の各評価項目について、下記(ア)7段階評価基準を用いて評価してもらい、各試料の評点の平均値を更に下記(イ)4段階判定基準を用いて判定した。
(ア)7段階評価基準
(評点) :(評価)
6 : 非常に良い
5 : 良い
4 : やや良い
3 : 普通
2 : やや悪い
1 : 悪い
0 : 非常に悪い
(イ)4段階判定基準
(評点の平均値) :(判定)
5.0以上 : ◎
3.5以上、5.0未満: ○
1.5以上、3.5未満: △
1.5未満 : ×
<安定性試験>
(判定項目)
<5>高温安定性
<6>低温安定性
(高温安定性の判定方法)
本発明品1〜10および比較品1〜10のヘアコンディショナーの各試料を50℃の条件下に静置して30日後に肉眼にて観察し、下記の(ウ)判定基準を用いて高温安定性を判定した。
(ウ)判定基準
(判定) : (観察結果)
◎ : 異常なし
○ : やや変化はあるが分離せず、ほとんど問題なし
△ : やや分離が認められる
× : 著しい分離が認められる
(低温安定性の判定方法)
本発明品1〜10および比較品1〜10のヘアコンディショナーの各試料を5℃の条件下に静置し、30日後に肉眼にて乳化物のキメを外観として観察した。そして更に、室温に戻した後、静置前より硬くなって毛髪に適用しにくいなど製品としての使用性(使い勝手の良さ)に問題があるか否か、またその程度について評価した。これらを総合し、低温安定性として下記の(エ)判定基準を用いて判定した。
(エ)判定基準
(判定) : (結果)
◎ : 外観に異常なく、使用性に問題なし
○ : 外観にやや変化はあるが硬くなっておらず、ほとんど問題なし
△ : やや硬くなっており、使用性にやや問題がある
× : 著しく硬くなっており、使用性に問題がある
表1および表2の結果から明らかなように、本発明品1〜10のヘアコンディショナーは塗布時に十分なコク感を有して濡れた毛髪に対しても馴染みやすく均一に塗布しやすいものであった。また、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の仕上り時には毛髪に滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を付与する優れたコンディショニング効果を有するものであり、安定性も良好な優れた品質を有するものであることが実証された。
一方、比較品1〜10は全ての試験項目を満足するものは得られず、何れも毛髪用製品としての品質を満足するものではなかった。即ち、成分(A)のカチオン性界面活性剤を含有しない比較品1は塗布時のコク感がなく、また乾燥後のコンディショニング効果も得られなかった。逆に成分(A)のカチオン性界面活性剤の含有量が多すぎる比較品2は、重い感触で毛髪に均一に塗布しにくく、乾燥後も毛髪に硬さが出てしまい、やはり良好なコンディショニング効果は得られなかった。成分(B)のノニオン性界面活性剤を含有しないか含有量が不足している比較品3および比較品4は適度な粘性が得られずコク感に乏しいため、毛髪への馴染みと高温安定性が劣り、逆にノニオン性界面活性剤の含有量が多すぎる比較品5は乾燥後の毛髪がべたついて感触が劣り、何れも毛髪用製品としての品質を満足するものではなかった。成分(C)の高級アルコールを含有しない比較品6は粘性とコク感が十分に得られず毛髪への馴染みが悪く、また含有量が多すぎる比較品7は粘性が高すぎるため毛髪に馴染みにくく、均一に塗布しにいばかりか、乾燥後の毛髪も硬くなって十分なコンディショニング効果が得られなかった。成分(D)のグリセリンの含有量が不足している比較品8はコク感が感じられず毛髪への馴染みが悪いものであった。更に、成分(E)の油性成分を含有しない比較品9は、特に仕上り後の毛髪の感触が劣り、毛髪用製品としての品質を有するとはいえないものであった。逆に成分(E)の含有量が多すぎる比較品10は、毛髪にべたつきと重い感触を与え、洗い流した後にも油膜感が残り、良好なコンディショニング効果が得られなかった。
本発明品11〜14 および比較品11〜12: ヘアパック
表3に示す組成および下記製法にてインバス用のヘアパックを調製し、実施例1と同じ試験項目にて評価、判定を行なった。結果を表3に併記する。
注1:アモジメチコンの40%水性エマルションを使用。表3中の含有量はシリコーン純分の値を示す。なお、アモジメチコンの40%水性エマルションに含まれるカチオン性界面活性剤は表3に別途記載して含有量を示し、同じく含まれる水は表3の精製水と併せて含有量を記してある。
(製法)
A.成分(1)〜(2)および(5)〜(12)を75℃にて加熱溶解し均一に混合する。
B.成分(14)を75℃に加熱する。(本発明品14のみ)
C.AにBを添加して均一に乳化混合する。(本発明品14のみ)
D.成分(15)の一部を75℃に加熱し、Cに添加して乳化混合する。
E.Dを35℃まで冷却する
F.Eに成分(13)、(3)〜(4)および(15)の残部で水性エマルションを形成したものを添加混合する。
G.Fを容器に充填してヘアパックを得た。
表3の結果から明らかなように、本発明品11〜14のヘアパックは塗布時に十分なコク感を有して濡れた毛髪に対しても馴染みやすく均一に塗布しやすいものであった。また、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の仕上り時には毛髪に滑らかで、柔らかく、しっとりとした良好な感触を付与する優れたコンディショニング効果を有するものであり、安定性も良好な優れた品質を有するものであった。一方、水の含有量が多すぎる比較品11〜12は毛髪への塗布時に十分なコク感が得られず、濡れた髪への馴染みも悪くヘアコンディショニング組成物として十分な品質を有するものではなかった。
本発明品15: ヘアトリートメント
下記に示す組成および製法にてインバス用のヘアトリートメントを調製した。
(組成)
(成 分) (%)
(1)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 2
(2)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2
(3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
(4)セトステアリルアルコール 8
(5)グリセリン 60
(6)プロピレングリコール 4.4
(7)メチルフェニルポリシロキサン 2
(8)パルミチン酸セチル 1.5
(9)アミノ変性シリコーンエマルション(注1の40%水性エマルション) 10
(10)精製水 10
(製法)
A.成分(1)〜(6)を75℃にて加熱溶解する。
B.成分(7)〜(8)を75℃に加熱する。
C.成分(10)を75℃に加熱する。
D.AにBを添加して均一に乳化混合する。
E.DにCを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(9)を添加混合する。
F.Eをジャー容器に充填し、ヘアトリートメントを得た。
以上のようにして得られた本発明品15のヘアトリートメントは、塗布時に十分なコク感を有し、濡れた毛髪に対しても馴染みやすく均一に塗布しやすいものであった。また、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の髪が滑らかで、柔らかい良好な感触を有するものであった。
本発明品16: ヘアトリートメントジェル
下記に示す組成および製法にてインバス用のヘアトリートメントジェルを調製した。
(組成)
(成 分) (%)
(1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
(2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
(3)セトステアリルアルコール 0.2
(4)イソパラフィン 1
(5)グリセリン 61.2
(6)カルボキシビニルポリマー 0.8
(7)アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体 0.2
(8)カチオン化グアーガム 0.5
(9)トリエタノールアミン 1
(10)アミノ変性シリコーンエマルション(注2) 20
(11)高分子量ジメチルポリシロキサンエマルション(注3) 14
注2:DOW CORNING TORAY SM 8904 COSMETIC EMULSION(東レ・ダウコーニング社製)。
注3:重合度2200(粘度にして約100万mm/sに相当)のジメチルポリシロキサンの50%水性エマルション。
(製法)
A.成分(1)〜(4)を75℃にて加熱溶解する。
B.成分(5)〜(9)を75℃に加熱膨潤する。
C.BにAを添加して均一に乳化混合する。
D.Cに成分(10)および(11)を添加して均一に混合する。
E.Dをジャー容器に充填し、ヘアトリートメントジェルを得た。
以上のようにして得られた本発明品16のヘアトリートメントジェルは、塗布時に十分なコク感を有し、濡れた毛髪に対しても馴染みやすく均一に塗布しやすいものであった。また、洗い流し時にはヌルヌル感や過度の油膜感がなく容易に洗い流すことができ、乾燥後の髪が滑らかで、柔らかい良好な感触を有するものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(E)、
    (A)カチオン性界面活性剤 0.1〜6質量%
    (B)ノニオン性界面活性剤 0.05〜3質量%
    (C)直鎖飽和炭化水素基を有する高級アルコール 0.2〜10質量%
    (D)1分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコール 55〜99.55質量%
    (E)油性成分 0.1〜20質量%
    を含有することを特徴とするヘアコンディショニング組成物。
  2. 次の成分(A)〜(F)、
    (A)カチオン性界面活性剤 0.1〜6質量%
    (B)ノニオン性界面活性剤 0.05〜3質量%
    (C)直鎖飽和炭化水素基を有する高級アルコール 0.2〜10質量%
    (D)1分子内に水酸基を3個以上有する多価アルコール 55質量%以上
    (E)油性成分 0.1〜20質量%
    (F)水 20質量%以下
    を含有し、成分(D)と成分(F)の含有量の合計が55質量%を超え、かつ、99.55質量%以下であることを特徴とするヘアコンディショニング組成物。
  3. 成分(D)がグリセリン、ジグリセリンまたはこれらの混合物から選ばれることを特徴とする請求項第1項または第2項に記載のヘアコンディショニング組成物。
  4. 成分(E)の油性成分において、油性成分全量中10〜100質量%が高分子量シリコーンであることを特徴とする請求項第1項ないし第3項の何れかの項に記載のヘアコンディショニング組成物。
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