JP2014031355A

JP2014031355A - コンディショニング又はヘアトリートメント

Info

Publication number: JP2014031355A
Application number: JP2012182730A
Authority: JP
Inventors: Toshio Ota; 敏夫太田; Masanobu Takahashi; 政信高橋
Original assignee: San Ei Kagaku Co Ltd
Current assignee: San Ei Kagaku Co Ltd
Priority date: 2012-08-03
Filing date: 2012-08-03
Publication date: 2014-02-20
Anticipated expiration: 2032-08-03
Also published as: JP5618100B2

Abstract

【課題】損傷の少ない新生毛部位には（相対的に）より小さなコンディショニング効果が付与され、損傷の激しい毛先部位には（相対的に）より大きなコンディショニング効果が付与され、その結果、毛先部位から新生毛部位の、毛髪全体に亘って、毛髪の感触や指・櫛通り等を均質に斑無く、優れたものとすることのできるコンディショニング等、を提供する。
【解決手段】（Ｉ）ハロゲン化ジアルキル（Ｃ１２〜２２）ジメチルアンモニウム、（ＩＩ）ＰＯＥ・ＰＯＰアルキル（Ｃ１０〜２２）エーテル、（ＩＩＩ）クエン酸トリアルキル（Ｃ１〜７）、及び水を含有し、成分（Ｉ）の含有量が０．０１〜４．００重量％、成分（Ｉ）と（ＩＩ）との含有重量比が１．０〜９．０、成分（ＩＩＩ）と（ＩＩ）との含有重量比が０．５〜９．０、であることを特徴とするコンディショニング又はヘアトリートメント。
【選択図】なし

Description

本願発明は、コンディショニング又はヘアトリートメント（「コンディショニング等」）、に関する。特に、本願発明は、リーブオンタイプ若しくはリンスオフタイプのコンディショニング等、に関する。

毛髪は物理的要因（紫外線暴露等）又は化学的要因（染毛処理、パーマ処理等）により日常的に損傷を受けている。その結果、毛髪は、次第に痩せ細り、うねりが生ずるようになる。そのため、毛髪、とりわけ毛先部位は、指・櫛通りが悪くなり易い。また一般に、毛先部位は、新生毛（毛髪の根元）部位に比し、損傷が激しいため、柔軟感、まとまり感、しっとり感等の感触の低下・喪失が顕著であり、更にはパサつきも強い。

従って、毛先部位から新生毛部位の毛髪全体に亘って、毛髪の感触や指・櫛通り等を均質に斑（むら）無く、優れたものにするためには、新生毛部位より毛先部位に、より大きなコンディショニング効果を付与できるようなコンディショニング等の開発が望まれる。

しかし、従来のコンディショニング等（例えば、特許文献１）は、毛髪の部位・損傷の程度に関わらず、一定の（即ち、バイアスを掛けることなく）コンディショニング効果を付与するものであった。その結果、従来のコンディショニング等を用いた場合、例えば毛先部位に適度な大きさのコンディショニング効果が付与されるときは、新生毛部位に過剰な大きさのコンディショニング効果が付与されることとなり、油性感やベタつきに転ずることとなった。逆に、例えば新生毛部位に適度なコンディショニング効果が付与されるときは、今度は、毛先部位に不十分なコンディショニング効果が付与されることとなり、毛先部位に十分な指・櫛通りや柔軟感等が得られないこととなった。

特開２００５−２００３６２号公報

上記事情に鑑み、本願発明は、損傷の少ない新生毛部位には（相対的に）より小さなコンディショニング効果が付与され、損傷の激しい毛先部位には（相対的に）より大きなコンディショニング効果が付与され、その結果、毛先部位から新生毛部位の、毛髪全体に亘って、毛髪の感触や指・櫛通り等を均質に斑無く、優れたものとすることのできるコンディショニング等、を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本願発明者が鋭意、検討した結果、本願発明を成すに到った。
即ち、本願発明は、（Ｉ）ハロゲン化ジアルキル（Ｃ１２〜２２）ジメチルアンモニウム、（ＩＩ）ＰＯＥ・ＰＯＰアルキル（Ｃ１０〜２２）エーテル、（ＩＩＩ）クエン酸トリアルキル（Ｃ１〜７）、及び水を含有し、成分（Ｉ）の含有量が０．０１〜４．００重量％、成分（Ｉ）と（ＩＩ）との含有重量比が１．０〜９．０、成分（ＩＩＩ）と（ＩＩ）との含有重量比が０．５〜９．０、であることを特徴とするコンディショニング等、を提供する。

本願発明により、損傷の少ない新生毛部位には（相対的に）より小さなコンディショニング効果が付与され、損傷の激しい毛先部位には（相対的に）より大きなコンディショニング効果が付与され、その結果、毛先部位から新生毛部位の、毛髪全体に亘って、毛髪の感触や指・櫛通り等を均質に斑無く、優れたものとすることのできるコンディショニング等、を提供することができる。

以下、本願発明を、最良の実施形態に基づいて、詳述する。
本願発明に係るコンディショニング等には、ハロゲン化ジアルキル（Ｃ１２〜２２）ジメチルアンモニウム［成分（Ｉ）］が含有される。「ジアルキル」における「アルキル」は、同一でも異なってもよく、Ｃ１２〜２２のものである。具体的には、成分（Ｉ）としては、塩化又は臭化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化又は臭化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化又は臭化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化又は臭化イソステアリル・ラウリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。

本願発明に係るコンディショニング等には、ＰＯＥ・ＰＯＰアルキル（Ｃ１０〜２２）エーテル［成分（ＩＩ）］が含有される。「アルキル」は、Ｃ１０〜２２のものである。ＥＯ重合度及びＰＯ重合度としては、例えばそれぞれ１〜２０及び１〜８が挙げられる。具体的には、成分（ＩＩ）としては、ＰＯＥ・ＰＯＰセチルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰステアリルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰミリスチルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰデシルエーテル等が挙げられる。

本願発明に係るコンディショニング等には、クエン酸トリアルキル（Ｃ１〜７）［成分（ＩＩＩ）］が含有される。「トリアルキル」における「アルキル」は、同一でも異なってもよく、Ｃ１〜７（好ましくはＣ２〜４）のものである。具体的には、成分（ＩＩＩ）としては、クエン酸トリエチル等が挙げられる。

本願発明に係るコンディショニング等には、更に水が含有され、これら成分の他、更に添加剤を含有することができる。添加剤としては、例えば低・高級アルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸アミドアミン、エステル油、シリコーン油、動・植物油、陽・陰・非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、糖類、加水分解タンパク、皮膜形成性高分子、増粘性高分子、ｐＨ調整剤、香料等が挙げられる。

本願発明に係るコンディショニング等の配合組成において、成分（Ｉ）の含有量は０．０１〜４．００（好ましくは０．０５〜３．００）重量％、成分（Ｉ）と（ＩＩ）との含有重量比［（Ｉ）／（ＩＩ）］は１．０〜９．０（好ましくは１．５〜４．０）、成分（ＩＩＩ）と（ＩＩ）との含有重量比［（ＩＩＩ）／（ＩＩ）］は０．５〜９．０（好ましくは２．０〜５．０）、である

成分（Ｉ）が多過ぎると、毛髪にベタつきが生じ、又は毛髪表面の滑らかさが失われることがある。成分（ＩＩＩ）と（ＩＩ）との含有重量比が大き過ぎると、毛髪にベタつきが生じることがある。

以下、本願発明を、実施例に基づいて、具体的に説明する。
＜コンディショニングの調製＞
・実施例１〜５、及び比較例１〜６
表１に示す配合組成に従って、各配合成分を均一混合して、リーブオンタイプ（各実施例１及び比較例１〜６）又はリンスオフタイプ（各実施例２〜５）のコンディショニングを調製した。

＜コンディショニングの評価試験＞
・試験用毛束の調製
損傷毛の無い毛束（毛束の先端から結束部迄の長さは３０ｃｍ、重量は３ｇ）に対し、毛束の先端から、先ず２１ｃｍ迄を、次いで１４ｃｍ迄を、最後に７ｃｍ迄を、繰り返し脱色処理し、その後シャンプー処理した。こうして、損傷の程度が３段階で変化する損傷毛領域と、非損傷毛領域（結束部近傍領域、即ち結束部から９ｃｍ迄の領域）とから成る試験用毛束を調製した。そして、毛束の先端から７ｃｍ迄の領域を「毛先部位」とし、非損傷毛領域を「新生毛部位」とした。

尚、脱色処理は、先ず毛束にブリーチＩ剤（過硫酸塩系パウダーブリーチ）３ｇ及びブリーチＩＩ剤（６％過酸化水素水）９ｇを塗布した後、１０分間、室温にて放置し、次いでお湯で濯ぎ、そして乾燥させることにより、行なった。

リーブオンタイプのコンディショニングの評価試験は、以下のようにして行なった。即ち、試験用毛束全体を温水で濡らし、タオルドライをおこなった後、コンディショニング０．１ｇを、コームを用いて毛束全体に均等に塗布し、十分に馴染ませた後、ドライヤーにて乾燥した。その後、毛髪の感触・風合いについて官能評価を行った。

リンスオフタイプのコンディショニングの評価試験は、以下のようにして行なった。即ち、試験用毛束全体を温水で濡らし、軽く水を切った後、コンディショニング０．５ｇを、コームを用いて毛束全体に均等に塗布し、十分に馴染ませた後、毛束全体を温水で濯ぎ、タオルドライをした後、ドライヤーにて乾燥した。その後、毛髪の感触・風合いについて官能評価を行った。

コンディショニングの評価試験結果を、表１に示す。「被毛感」、「指通り」、「柔軟感」、又は「しっとり感」の評価基準は、「◎」が「非常に優れる」、「○」が「優れる」、「△」が「不十分」、「×」が「非常に不十分」、の４段階評価とした。「パサつきの無さ」又は「ベタつきの無さ」の評価基準は、パサつき又はベタつきを、「◎」が「全く感じない」、「○」が「殆ど感じない」、「△」が「或る程度、感ずる」、「×」が「強く感ずる」、の４段階評価とした。「毛先部から新生毛部に亘る感触（処理感）の均質性」の評価基準は、毛髪の感触が、「◎」が「どの部位も全く同じで均質である」、「○」が「どの部位も殆ど同じで均質である」、「△」が「部位により、やや斑がある」、「×」が「部位により、非常に斑がある」、の４段階評価とした。

１）塩化ジステアリルジメチルアンモニウム９４％＋イソプロピルアルコール６％。

Claims

（Ｉ）ハロゲン化ジアルキル（Ｃ１２〜２２）ジメチルアンモニウム、（ＩＩ）ＰＯＥ・ＰＯＰアルキル（Ｃ１０〜２２）エーテル、（ＩＩＩ）クエン酸トリアルキル（Ｃ１〜７）、及び水を含有し、成分（Ｉ）の含有量が０．０１〜４．００重量％、成分（Ｉ）と（ＩＩ）との含有重量比が１．０〜９．０、成分（ＩＩＩ）と（ＩＩ）との含有重量比が０．５〜９．０、であることを特徴とするコンディショニング又はヘアトリートメント。