JP2009107976A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダメ−ジ毛及びくせ毛のような不均一な毛髪に対し、高いヘアトリ−トメント効果が得られる毛髪化粧料及び毛髪処理方法を提供する。
【解決手段】毛髪をN−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液とポリアスパラギン酸ナトリウム液を含有するシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で処理し、その後カチオン性成分を含有するヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理する。N−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液の含有量は0.0001〜5.0質量%、ポリアスパラギン酸ナトリウム液の含有量は0.0001〜5.0質量%であり、カチオン性成分の含有量は0.01〜20.0質量%が好ましい。また、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)中のカチオン性成分はカチオン性界面活性剤等であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ダメ−ジ毛及びくせ毛のような不均一な毛髪に対し、高いヘアトリ−トメント効果(べたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を与える)が得られる毛髪処理方法に関するものである。
近年、ヘアカラ−やパ−マネントウェ−ブ処理による毛髪のダメージが起こっている。そのようなダメ−ジ毛は根元と毛先のダメ−ジの度合が異なり、毛髪全体のまとまりが悪く、スタイリングする際、毛髪がパサつき広がりやすいため、スタイリングしにくい。また、毛髪に関する悩みとしてくせ毛を挙げる人が多く、くせ毛についてもダメ−ジ毛と同様に毛髪が不均一でパサつき広がりやすい。
そのような状況の中、消費者のコンディショニング志向が高まり、シャンプ−やヘアトリ−トメントにコンディショニング成分(カチオン性界面活性剤、シリコ−ン及びカチオン性ポリマ−等)が配合され、これらが毛髪に吸着することにより手触り感(すべり等)、柔軟性及びまとまり感を与えている。しかしながら、これらのコンディショニング成分が適度に毛髪に均一に吸着しにくいためダメ−ジの大きい毛先はパサつき広がり、ダメ−ジの小さい根元はべたつくといったことになり、ヘアトリ−トメントの本来の効果が発揮されないことが起こっている。
そこで、上記の欠点を解決するために、ダメ−ジ毛に柔軟性とすべりを与え、かつ毛髪の周囲の水分に対する抵抗力を高めることで毛髪に落ち着き効果を付与する毛髪の処理法として特開2000−319136号に、ポリオキシエチレンラウリルエ−テル硫酸ナトリウムの含有量が2〜11重量%、ポリオキシエチレンラウリルエ−テル酢酸ナトリウムの含有量が0.1〜5重量%のシャンプ−で処理し、塩化アルキルトリメチルアンモニウムの含有量が0.1〜5重量%、セタノ−ルの含有量が3〜10重量%、スクワランエマルションの含有量がスクワランとして0.02〜1重量%の毛髪保護剤で処理する毛髪の処理方法が開示されている。しかしながら、この処理方法の場合では、毛髪保護剤処理後においても、ダメ−ジの大きい毛先にはパサつきや広がりが生じる恐れがある。また、ダメ−ジの小さい根元にはベタつきが生じる恐れがある。
特開2000−319136号公報
本発明の課題は、上記のようなシャンプ−、ヘアトリ−トメントによる毛髪処理方法の欠点を解消し、ダメ−ジ毛及びくせ毛のような不均一でパサつき広がりやすい毛髪に対し、高いヘアトリ−トメント効果(べたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を与える)が得られる毛髪化粧料及び毛髪処理方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明は上記課題を解決するため、N−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液とポリアスパラギン酸ナトリウム液を含有するシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で処理し、その後カチオン性成分を含有するヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理することで、高いヘアトリ−トメント効果(べたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を与える)が得られる毛髪化粧料及び毛髪処理方法を見出した。
本発明の毛髪処理方法によれば、ダメ−ジ毛及びくせ毛のような不均一な毛髪に対し、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で処理した後、へアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)処理を行うことで高いヘアトリ−トメント効果(べたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を与える)を得ることができる。
本発明におけるシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)は、上記のようにN−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液とポリアスパラギン酸ナトリウム液を含有するものであるが、これらはアニオン性の保湿成分である。これらの成分が洗浄時に毛髪に浸透及び吸着し、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)に含有したカチオン性成分との相乗的作用により、毛髪に高いヘアトリ−トメント効果(べたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を与える)を付与する役割を果たすものである。
シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)中におけるN−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液は純分で0.0001〜5.0質量%、特に0.01〜3.0質量%が好ましい。N−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液の含有量が0.0001質量%より少ない場合は、シャンプ−時の保湿効果が低下したり、ヘアトリ−トメント効果の不足により毛髪のまとまりが悪くなり、N−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液の含有量が5.0質量%より多い場合は、毛髪への浸透及び吸着が多くなり、毛髪の適度な保湿感、すべりや柔軟性が低下することとなる。
また、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)中におけるポリアスパラギン酸ナトリウム液の含有量は純分で0.0001〜5.0質量%、特に0.01〜3.0質量%が好ましい。ポリアスパラギン酸ナトリウム液の含有量が0.0001質量%より少ない場合は、シャンプ−時の保湿効果が低下したり、ヘアトリ−トメント効果の不足により毛髪のまとまりが悪くなり、ポリアスパラギン酸ナトリウウムの含有量が5.0質量%より多い場合は、毛髪への吸着が多くなり、毛髪の適度な保湿感、すべりや柔軟性が低下することとなる。
本発明において用いるシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)は、上記のようなN−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液とポリアスパラギン酸ナトリウム液以外に、洗浄成分としてアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤が必要である。それらを例示すると、アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエ−テルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩等が挙げられ、両性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられ、ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル等が挙げられる。
また、それ以外にもそれらの効果を損なわない範囲内で他の成分を適宜添加することができる。そのような添加成分としては、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、グリセリン、ソルビト−ル等の多価アルコ−ル、ヒアルロン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の湿潤剤、ケラチン、コラ−ゲン、コムギ等のタンパク質加水分解物、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス等の増粘剤、防腐剤、pH調整剤、キレ−ト剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、油性成分、色素、香料等が挙げられる。
また、カチオン性成分としてはカチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマ−、カチオン性糖質等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等の塩化アルキルトリメチルアンモニウムや、塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム等の塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
カチオン性ポリマ−としては、例えば、カチオン化セルロ−ス、カチオン化グア−ガム、カチオン化コラ−ゲン、カチオン化ケラチン、カチオン化キトサン、カチオン化シリコ−ン等が挙げられる。
また、カチオン性糖質としては、例えば、カチオン化デンプン、カチオン化トレハロ−ス、カチオン化ブドウ糖等が挙げられる。
ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)中に含有されるカチオン性成分は、毛髪に吸着し、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)に含有されるN−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液とポリアスパラギン酸ナトリウム液との相乗的作用により高いヘアトリ−トメント効果(毛髪はべたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を付与する)を付与する役割を果たすものと考えられる。
上記ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)中のカチオン性成分の含有量は純分で0.01〜20.0質量%、特に0.5〜10.0質量%が好ましい。カチオン性成分の含有量が0.01質量%より少ない場合は、ヘアトリ−トメント効果が低下し、保湿感の不足、毛髪のまとまりや手触りが悪くなる恐れがあり、カチオン性成分の含有量が20.0質量%より多い場合は、毛髪への吸着が多くなり、ヘアトリ−トメント効果が上がり過ぎ、毛髪がべたついたり、すべりや柔軟性などが低下する恐れがある。
本発明において用いるヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)は、上記のようなカチオン性成分を水に適当な溶剤を加えた液に溶解・乳化させることによって調製されるが、その際、それ以外にもそれらの効果を損なわない範囲内で他の成分を適宜添加することができる。
そのような添加成分としては、例えばミリスチルアルコ−ル、セチルアルコ−ル、ステアリルアルコ−ル等の高級アルコ−ル、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル等のエステル油、ツバキ油、ホホバ油、オリ−ブ油等の植物油、牛脂、馬油等の動物油、ミツロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコ−ン油、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸、カミツレエキス、アルテアエキス、ゲンチアナエキス等の植物エキス、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、グリセリン、ソルビト−ル等の多価アルコ−ル、ヒアルロン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の湿潤剤、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエ−テルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、イミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル等のノニオン性界面活性剤、コラ−ゲン、ケラチン、コムギ等のタンパク加水分解物、グリシン、プロリン、セリン等のアミノ酸、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス等の増粘剤、防腐剤、pH調整剤、キレ−ト剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素、香料等が挙げられる。
本発明において、上記シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)とヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)を用いて毛髪を処理する際の操作は、従来の処理方法と同様で良い。上記シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で毛髪を洗浄する場合は、毛髪をお湯で充分に予洗した後、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)を適量手のひらにとり毛髪に塗布し、毛髪全体にゆきわたらせ、指腹で軽くマッサ−ジするように洗い、お湯で充分に洗い流すことが好ましい。また、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理する際は、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)による洗浄後、十分に水気を取り除き、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)を毛髪に塗布し、掌で全体になじませ、その後、毛先を揉みこみ、あとはお湯ですすぎ流すことが好ましい。その際のシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)とヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)の使用量としては、従来のシャンプ−やヘアトリ−トメントの場合と同様に3〜30g程度が適している。
本発明によりダメ−ジ毛及びくせ毛のような不均一な毛髪に対し、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)処理後、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)処理することで、高いヘアトリ−トメント効果(毛髪はべたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を付与する)を得ることができるのは、毛髪をN−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液とポリアスパラギン酸ナトリウム液を含有させたシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で処理した後、カチオン性成分を含有させたヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理することによるものであるが、そのような効果が発揮されるようなメカニズムは、現在のところ必ずしも明確でないものの、次のように推定される。
すなわち、ダメ−ジ毛やくせ毛のような不均一な毛髪に対して、高いヘアトリ−トメント効果(毛髪はべたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を付与する)を得ることができるのは、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)中のN−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液とポリアスパラギン酸ナトリウム液が毛髪を洗浄する際に毛髪に均一に浸透及び吸着し、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)中のカチオン性成分とが結合することにより、高いヘアトリ−トメント効果(毛髪はべたつかず適度な保湿感で毛髪の広がりを抑え、すべりと柔軟性を付与する)を付与させる保護コンプレックスを形成すること等によるものと考えられる。
次に、実施例によって本発明の作用・効果を具体的に示すが、下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変形することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。尚、実施例で用いた評価方法は以下の通りである。
ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)処理後の手触り
・ シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で洗浄した毛束をヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理し、専門パネラ−10名により、乾燥させた際の「毛髪のすべり」について、良い場合を5点、悪い場合を1点とする5段階で官能評価し、評点の平均値を求め、以下の基準で評価した。
◎:4点以上
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:1点以上2点未満
ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)処理後の柔軟性
シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で洗浄した毛束をヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理し、乾燥させた際の「毛髪の柔軟性(軟らかさ)」について、専門パネラ−10名により(1)の判断基準と同様の方法で官能評価した。
ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)処理後の保湿感(べたつきのなさ)
シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で洗浄した毛束をヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理し、乾燥させた際の「毛髪の保湿感(べたつきのなさ)」について、専門パネラ−10名により(1)の判断基準と同様の方法で官能評価した。
(4)ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)処理後の毛髪のまとまり(広がり難さ)
シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で洗浄した毛束をヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理し、乾燥させた際の「毛髪のまとまり(広がり難さ)」について、専門パネラ−10名により(1)の判断基準と同様の方法で官能評価した。
女性の少しくせ(ウェ−ブ)のある健康毛で作製した長さ20cm、重さ20gの毛束を40質量%ラウリル硫酸トリエタノ−ルアミン液で洗浄した後、過酸化水素系のブリ−チ剤でブリ−チ処理したものを評価に用いる。
(実施例1〜9)
下記表1及び表2に示す組成でシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)を調製した。下記表3に示すヘアトリ−メントを含む毛髪化粧料(B)については、ホモミキサ−にて乳化し、調製した。なお、以下の表中の各成分の配合量は質量%である。また、配合する成分で純分でないものについては、その濃度を成分名の末尾にカッコ(括弧)書きで示す。これらは以後の組成を示す表においても同様である。下記表1及び表2に示す組成で調製したシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で毛束を洗浄し、その後、下記表3に示す組成で調製したヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理した際の「毛髪のすべり」、「毛髪の柔軟性」、「毛髪の保湿感」及び「毛髪のまとまり」の評価をおこなった。その結果を表4及び表5に示す。
Figure 2009107976
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この結果から明らかなように、本発明のシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)として好ましい要件を満足する実施例1〜5のものでは、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理した後の「毛髪の手触り」、「毛髪の柔軟性」、「毛髪の保湿感」及び「毛髪のまとまり」が優れていた。これに対して、本発明のシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)として好ましい範囲から外れている実施例6〜9のものでは、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理した後の「毛髪の手触り」、「毛髪の柔軟性」、「毛髪の保湿感」及び「毛髪のまとまり」が良くなかった。
(実施例2、10〜44)
下記表6〜表9に示す組成でヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)を調製した。下記表6〜表9に示すヘアトリ−メントを含む毛髪化粧料(B)については、ホモミキサ−にて乳化し、調製した。表1及び表2に示す組成で調製したシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で毛束を洗浄し、その後、下記表6〜表9に示す組成で調製したヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理した際の「毛髪のすべり」、「毛髪の柔軟性」、「毛髪の保湿感」及び「毛髪のまとまり」の評価をおこなった。その結果を表10〜表15に示す。
Figure 2009107976
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この結果から明らかなように、本発明の好ましい要件を満足する実施例2及び実施例10〜32のものでは、「毛髪の手触り」、「毛髪の柔軟性」、「毛髪の保湿感」及び「毛髪のまとまり」が優れていた。これに対して、本発明の好ましい範囲から外れている実施例33〜44のものでは、「毛髪の手触り」、「毛髪の柔軟性」、「毛髪の保湿感」及び「毛髪のまとまり」が良くなかった。

Claims (4)

  1. N−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液とポリアスパラギン酸ナトリウム液を含有するシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)と、カチオン性成分を含有するヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)。
  2. N−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液の含有量が、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)全体に占める割合で0.0001〜5.0質量%、ポリアスパラギン酸ナトリウム液の含有量がシャンプ−を含む毛髪化粧料(A)全体に占める割合で0.0001〜5.0質量%であり、カチオン性成分の含有量がヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)全体に占める割合が0.01〜20.0質量%である請求項1の毛髪化粧料。
  3. ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)中のカチオン性成分がカチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマ−、カチオン性糖質の1種または2種以上である請求項1または請求項2の毛髪化粧料。
  4. 請求項1、2及び3に記載の毛髪化粧料を毛髪に処理するに当たり、シャンプ−を含む毛髪化粧料(A)で処理し、洗い流した後、ヘアトリ−トメントを含む毛髪化粧料(B)で処理後洗い流す事を特徴とする毛髪処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013040153A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Mandom Corp 多剤式毛髪処理剤、並びに該処理剤による毛髪処理方法
JP2022075515A (ja) * 2020-11-05 2022-05-18 カネダ株式会社 毛髪用洗浄剤

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