JP5868066B2 - 毛髪処理方法 - Google Patents
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[1](I)還元剤およびアルカリ剤を含有する第1剤を毛髪に塗布する工程と、
(II)上記第1剤を塗布された毛髪にストレートデザインを形成する工程と、
(III)水ならびに/または還元性および酸化性を有さない水性組成物を用いて、上記ストレートデザインの形成された毛髪の少なくとも一部を湿潤させる工程と、
(IV)上記湿潤した毛髪の少なくとも一部にウェーブデザインを形成する工程と、
(V)酸化剤を含有する第2剤を、上記毛髪の第1剤を塗布した部分に塗布する工程
とをこの順序で有することを特徴とする毛髪処理方法。
[2]上記水性組成物が、保湿剤、油分、シリコーン、ポリマーおよびCMC脂質からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする[1]に記載の毛髪処理方法。
[4]上記第1剤に含まれる還元剤が、システアミンおよび/またはシステアミンの塩類であり、上記第1剤が上記還元剤を1.5〜11重量%含有し、pH7.0〜9.3であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか一に記載の毛髪処理方法。
[5]上記第1剤に含まれる還元剤が、システアミンおよびシステアミンの塩類からなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤1とチオグリコール酸、チオグリコール酸の塩類、システインおよびシステインの塩類とからなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤2とから成り、上記第1剤が、上記還元剤1および2を還元剤1:還元剤2=1:0.03〜1:1の重量比で、かつ上記第1剤に対して還元剤1および2の総量を1.5〜7重量%で含み、pH7.0〜9.3であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか一に記載の毛髪処理方法。
[7]上記工程(II)が、毛髪に加熱しながらストレートデザインを形成する操作を含み、かつ
上記工程(III)が、ストレートデザインの形成された毛髪の少なくとも一部に水ならびに/または還元性および酸化性を有さない水性組成物を塗布する工程であることを特徴とする[1]〜[6]のいずれか一に記載の毛髪処理方法。
[8]上記工程(II)が、非加熱で毛髪にストレートデザインを形成する工程であって、かつ
上記工程(III)が、ストレートデザインの形成された毛髪を水洗する工程であることを特徴とする[1]〜[6]のいずれか一に記載の毛髪処理方法。
[9]上記工程(II)が、非加熱で毛髪にストレートデザインを形成する工程であって、かつ
上記工程(III)が、ストレートデザインの形成された毛髪を水洗した後、毛髪の少なくとも一部に還元性および酸化性を有さない水性組成物を塗布する工程であることを特徴とする[1]〜[6]のいずれか一に記載の毛髪処理方法。
[11]チオグリコール酸、チオグリコール酸の塩類、システイン、システインの塩類、システアミンおよびシステアミンの塩類からなる群より選ばれる少なくとも1種を1.5〜11重量%含有し、pH7.0〜9.3であることを特徴とする[1]に記載の毛髪処理方法に用いる第1剤。
[12]システアミンおよび/またはシステアミンの塩類を1.5〜11重量%含有し、pH7.0〜9.3であることを特徴とする[1]に記載の毛髪処理方法に用いる第1剤。
[14]保湿剤、油分、シリコーン、ポリマーおよびCMC脂質からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする[1]に記載の毛髪処理方法に用いる水性組成物。
本発明は、
(I)還元剤およびアルカリ剤を含有する第1剤を毛髪に塗布する工程と、
(II)上記第1剤を塗布された毛髪にストレートデザインを形成する工程と、
(III)水ならびに/または還元性および酸化性を有さない水性組成物を用いて、上記ストレートデザインの形成された毛髪の少なくとも一部を湿潤させる工程と、
(IV)上記湿潤した毛髪の少なくとも一部にウェーブデザインを形成する工程と、
(V)酸化剤を含有する第2剤を、上記毛髪の第1剤を塗布した部分に塗布する工程
とをこの順序で有することを特徴とする毛髪処理方法である。
工程(I)では、毛髪に第1剤を塗布する。第1剤は、毛髪のケラチンタンパク質の側鎖結合のジスルフィド結合、水素結合およびイオン結合を切断し、毛髪のデザイニングを可能とする。
添加剤としては、たとえばコラーゲンやケラチンなどの加水分解物およびその誘導体、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸誘導体、セラミドおよびその類似物質、植物抽出液などの毛髪保護剤;
カチオン化セルロース、カチオン化グァガム、カチオン化樹脂、天然水溶性高分子類などのコンディショニング剤;
炭酸アルキレン、パラフィン、流動パラフィン、ミツロウ、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、エステル油、トリグリセリド、ワセリン、ラノリンなどの油剤;
グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトールなどの保湿剤;
カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤および非イオン性界面活性剤などの界面活性剤;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコンオイルなどのシリコン誘導体;
エデト酸四ナトリウム四水塩、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウムおよびこれらの金属塩などの金属封鎖剤;
カルボキシエチルセルロース、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸共重合体などの増粘剤、オイルゲル化剤あるいはオイル増粘剤などの増粘剤;
アスコルビン酸、エリソルビン酸、エデト酸塩、エチドロン酸塩、フェナセチン、サリチル酸などの安定化剤;
パラベン、安息香酸ナトリウムなどの防腐剤;
サトウキビエキス、チャエキス等植物抽出液、カテキン、タンニン、シクロデキストリン、酵素などの消臭剤;
養毛剤、紫外線吸収剤、色素、パール剤、香料などが挙げられる。
第1剤は、上述した成分を、公知の方法で適宜、攪拌、混合、加熱、冷却、溶解、分散(乳化)等することによって製造できる。第1剤の剤型は特に制限されないが、たとえば、液状、ローション状、クリーム状、エアゾールなどの剤型が挙げられる。
第1剤の毛髪への塗布量は、処理する毛髪に対して通常0.5〜2.5倍である。
第1剤は、毛髪の箇所毎に異なる種類のものを使い分けてもよい。
本明細書において毛髪にストレートデザインを形成するとは、毛髪を直線状の形状にすることをいい、主に毛髪の内部構造の歪みを修正する目的として行われるものである。
上記ヘアアイロンの温度は、ストレートの伸びと毛髪の損傷抑制を両立する観点から、60〜220℃が好ましく、120〜180℃がより好ましい。
上記工程(II)において、非加熱で毛髪にストレートデザインを形成した場合は、工程(II)の後、毛髪を水洗し、毛髪から第1剤を洗い流す。または、毛髪を水洗し、毛髪から第1剤を洗い流し、その後に少なくとも毛髪のウェーブをつけたい箇所に還元性および酸化性を有さない水性組成物を塗布する。
還元性および酸化性を有さない水性組成物とは、上記第1剤および後述の第2剤に該当しない水性組成物を意味する。
水性組成物は、上記成分の他に、添加剤を含有していてもよい。
水性組成物は、上述した成分を、公知の方法で適宜、攪拌、混合、加熱、冷却、溶解、分散(乳化)等することによって製造できる。水性組成物の剤型は特に制限されないが、たとえば、液状、ローション状、クリーム状、エアゾールなどの剤型が挙げられる。
毛髪を水洗する、ならびに/または毛髪に水もしくは還元性および酸化性を有さない水性組成物を塗布することにより毛髪を湿潤させることによる効果は、以下のように考えられる。毛髪のケラチンタンパク質の側鎖結合としては、ジスルフィド結合、イオン結合および水素結合がある。第1剤を毛髪に塗布して水洗後に、毛髪をドライヤー、ヘアアイロン等で加熱処理すると、毛髪の水分を蒸発させ、毛髪を乾燥させる。その結果、上記側鎖結合の中で、水素結合はかなりの割合で再結合した状態になると考えられ、この再結合した水素結合が、ストレートデザイン後に毛髪をウェーブ処理することの妨げとなっていたと考えられる。よって、毛髪にストレートデザインを形成した後に、毛髪を水洗するまたは毛髪に水または水性組成物を補うことは、上記水素結合を再び切断することになるため、毛髪にウェーブ形成をすることを可能としたのではないかと考えられる。なお、ジスルフィド結合は、ヘアアイロン等の加熱処理によっても、ウェーブ形成の妨げとなる程度に至るまで再結合していないと考えられる。
本明細書において、ウェーブデザインとは、くっきりとしたウェーブから単に毛先に動きをもたせたデザインまで含む。
ウェーブデザインを形成する操作としては、ロッドに毛髪を巻く操作が挙げられる。ロッドは通電可能な態様である必要はなく、通常のパーマネントウェーブ処理に用いられるさまざまな径のものを用いることができる。
工程(IV)の後、毛髪の中でストレートデザインのみが形成された箇所、およびウェーブデザインが形成された箇所のいずれにも第2剤を塗布する。すなわち、毛髪の中で工程(I)において第1剤を塗布された箇所には、第2剤を塗布する。
第2剤に含まれる酸化剤としては、通常のパーマネントウェーブ処理またはカーリング処理に用いることができる酸化剤を制限なく挙げることができるが、過酸化水素、臭素酸塩などが挙げられる。
第2剤の毛髪への塗布量は、処理する毛髪に対して通常0.5〜2.5倍である。
第2剤は、毛髪のストレートデザインの形成された箇所とウェーブデザインが形成された箇所とで異なる第2剤を使い分ける等、2種以上を用いてもよい。
実施例および比較例の毛髪処理は、以下のように行った。
約20cmの縮毛が強く化学処理履歴のない同一人物の毛約1gを60℃の湯95gに35%過酸化水素水を3.3gおよび28%アンモニア水1.7gを入れた溶液に10分浸した後、水洗して乾燥してから、そろえて毛束を作った(この毛束を「施術前の毛髪」という)。その毛束に対して第1剤を1g塗布してヘアブラシで毛髪を直線的に整える操作を行った後、室温で15分放置してから、毛束を十分水洗し、ドライヤーで8割程度乾燥させた。次いで、160 ℃に設定したストレート用ヘアアイロン(製品名B2y (株)TOM社製)で毛束を挟み、ヘアアイロンを毛束の根本から毛先に向け5秒間で移動させる操作を3 回行うことにより毛髪にストレートデザインを形成した。その後、得られた毛束のウェーブデザインを形成したい部分約10cmに水を塗布した後、毛束をロッド(製品名 ニューエバーロッドY型 Y-3号(中央径17mm) (株)エバーメイト製)に巻きつけ、10分間、室温常湿の条件で放置した。放置後直ちに毛束のロッドを巻いた部分に表2に記載の第2剤を1ml、その他の部分に表3に記載の第2剤を1g塗布して室温で15分放置した後、毛束を十分水洗してから、ドライヤーで十分乾燥を行い、毛髪処理後の試料とした。
ストレート用ヘアアイロンを用いた操作を行う代わりに、ヘアブラシで毛髪を直線的に整える操作を行った後、室温で15分放置してから、毛束を水洗して、ドライヤーを用いて加熱しながら毛髪に直線的にテンションを与えた以外は、実施例20と同様の第1剤を用いて実施例20と同様の施術を行い、施術後の試料とした。
毛束のウェーブデザインを形成したい部分約10cmに、水の代わりに表10に記載の水性組成物を塗布した以外は、実施例20と同様の第1剤を用いて実施例20と同様の施術を行い、施術後の試料とした。
毛束をロッドに巻き付けた後、10分間、室温常湿に放置する代わりに、表11に記載の条件で10分間放置した以外は、実施例20と同様の第1剤を用いて実施例20と同様の施術を行い、施術後の試料とした。
毛束に実施例1と同様にしてストレートデザインを形成した後、ウェーブデザインを形成したい部分約10cmに、再び第1剤を塗布し室温で10分間放置後、毛束を十分水洗してから毛髪の水分を軽く拭き取った。次に毛束の第1剤を再塗布した箇所に通電により加熱可能なロッド(製品名 ODIS用ロッド18mm (株)大広製作所製)に巻き付け、通電してロッドを加熱し、110℃で10分間放置した。放置後直ちに毛束のロッドを巻いた部分に表2に記載の第2剤を1ml、その他の部分に表3に記載の第2剤を1g塗布して室温で15分放置した後、毛束を十分水洗してから、ドライヤーで十分乾燥を行い、毛髪処理後の試料とした。
毛束に実施例1と同様にしてストレートデザインを形成した後、ウェーブデザインを形成したい部分約10cmに、再び第1剤を塗布し室温で10分間放置後、毛束を十分水洗してからドライヤーで8割程度乾燥させた。次に毛束の第1剤を再塗布した箇所を160 ℃に設定したカール用ヘアアイロン(製品名 DH-CERAMIC16(直径16mm) (株)トリコ インダストリーズ製)のロッド部に巻き付けて5秒間加熱処理した。処理後直ちに毛束のロッドを巻いた部分に表2に記載の第2剤を1ml、その他の部分に表3に記載の第2剤を1g塗布して室温で15分放置した後、毛束を十分水洗してから、ドライヤーで十分乾燥を行い、毛髪処理後の試料とした。
毛束に実施例1と同様にしてストレートデザインを形成した後、ウェーブデザインを形成したい部分約10cmに、再び第1剤を塗布し、毛束の第1剤を再塗布した箇所をロッドに巻きつけて室温で10分間放置した。その後毛束を十分水洗し、毛髪の水分を軽く拭き取った後、直ちに毛束のロッドを巻いた部分に表2に記載の第2剤を1ml、その他の部分に表3に記載の第2剤を1g塗布して室温で15分放置した後、毛束を十分水洗してから、ドライヤーで十分乾燥を行い、毛髪処理後の試料とした。
実施例および比較例において第1剤は以下のものを用いた。
試料の毛髪を目視観察することにより、ウェーブのかかり具合を下記の基準で評価した。
◎◎◎:ウェーブが非常によくかかっている
◎◎:ウェーブがよくかかっている
◎:ウェーブがかかっている
○:ウェーブが少しかかっている
△:ウェーブがほとんどかかっていない
×:ウェーブがかかっていない
試料の毛髪を、シャンプ−およびトリ−トメントを1日3回、5日で計15回繰り返した後、タオルドライし、さらに吊るして自然乾燥した(上記一連の処理を、以下洗浄処理ともいう)。上記処理後の毛髪を目視観察し、洗浄処理していない試料と目視で比較し、ウェーブの持続性を下記の基準で評価した。
◎◎◎:ウェーブの持続性が非常に良い
◎◎:ウェーブの持続性がより良い
◎:ウェーブの持続性が良い
○:ウェーブの持続性が少し悪いが、ウェーブは残っている
△:ウェーブの持続性が悪い
×:ウェーブの持続性が非常に悪く、ウェーブは残っていない
試料の毛束を、走査型電子顕微鏡(機種名 JSM-6390LA 日本電子(株)製)を用いて、毛髪のキューティクルの浮き上がり方を観察し、損傷度を評価した。具体的には、ウェーブ処理した部分に結び目ができるように毛束を結び、この結び目を一定の条件で引っ張ったときの結び目曲面におけるキューティクルの浮き上がり具合を走査型顕微鏡で観察し、以下の基準により評価した。
◎◎◎:非常に毛髪の損傷が少ない(毛髪のキューティクルが浮き上がっていない)
◎◎:毛髪の損傷がかなり少ない(毛髪のキューティクルがほとんど浮き上がっていない)
◎:毛髪の損傷がより少ない(毛髪のキューティクルがわずかに浮き上がっている)
○:毛髪の損傷が少ない(毛髪のキューティクルの最外層が一部浮き上がっている)
△:毛髪の損傷がややある(毛髪のキューティクルの最外層が全体的に浮き上がっている)
×:毛髪に非常に損傷がある(毛髪のキューティクルのほとんどが浮き上がっている)
触感による試料の毛髪の手触り(滑らかさ)を、施術前の毛髪の手触りと比較し、以下の基準で評価した。
◎◎◎:施術前よりも毛髪の手触りが良い
◎◎:施術前と変わらず毛髪の手触りが良い
◎:施術前とあまり変わらず毛髪の手触りが良い
○:施術前よりは劣るが、毛髪の手触りが良い
△:毛髪の手触りが悪い
×:毛髪にごわつき、ちりつきがあり、毛髪の手触りが非常に悪い
目視観察により、試料の毛髪の艶を、施術前の毛髪の艶と比較し、以下の基準で評価した。
◎◎◎:毛髪に施術前よりも艶がある
◎◎:毛髪に施術前と変わらず艶がある
◎:毛髪に施術前とあまり変わらず艶がある
○:毛髪に施術前よりは劣るが、艶がある
△:毛髪に艶があまりない
×:毛髪に艶がなく、ぱさつき、ちりつきがある
試料の毛髪のウェーブデザインが形成されていない部分を目視観察することにより、毛髪にストレートデザイン形成後のくせの伸びを以下の基準で評価した。
◎◎◎:非常にしっかりとくせが伸びている
◎◎:しっかりとくせが伸びている
◎:くせが伸びている
○:くせが少し伸びていないがストレートデザイン形成の点からは許容範囲である
△:ほとんどくせが伸びていない
×:くせが伸びていない
試料の毛髪を、シャンプ−およびトリ−トメントを1日3回、5日で計15回繰り返した後、タオルドライし、さらに吊るして自然乾燥した(上記一連の処理を、以下洗浄処理ともいう)。上記洗浄処理した試料のウェーブデザインが形成されていない部分のくせの伸びを、洗浄処理していない試料のウェーブデザインが形成されていない部分のくせの伸びと目視で比較した。
◎◎◎:毛髪のくせの伸びが洗浄処理前と全く変わらない
◎◎:毛髪のくせの伸びが洗浄処理前とあまり変わらない
◎:毛髪のくせの伸びが洗浄処理前に比べわずかに戻っているが、ストレートデザイン形成の点からは、許容範囲である
○:毛髪のくせが洗浄処理前に比べ多少戻っているが、ストレートデザイン形成の点からは、許容範囲である
△:毛髪のくせが洗浄処理前に比べほとんど戻っている
×:毛髪のくせが戻っている
Claims (11)
- (I)還元剤およびアルカリ剤を含有する第1剤を毛髪に塗布する工程と、
(II)上記第1剤を塗布された毛髪に、120〜180℃のストレート用ヘアアイロンを用いて、ストレートデザインを形成する工程と、
(III)水ならびに/または還元性および酸化性を有さない水性組成物を用いて、上記ストレートデザインの形成された毛髪の少なくとも一部を湿潤させる工程と、
(IV)上記湿潤した毛髪の少なくとも一部にウェーブデザインを形成する工程と、
(V)酸化剤を含有する第2剤を、上記毛髪の第1剤を塗布した部分に塗布する工程とをこの順序で有することを特徴とする毛髪処理方法。 - 上記水性組成物が、保湿剤、油分、シリコーン、ポリマーおよびCMC脂質からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理方法。
- 上記第1剤に含まれる還元剤が、チオグリコール酸、チオグリコール酸の塩類、システイン、システインの塩類、システアミンおよびシステアミンの塩類からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、上記第1剤が上記還元剤を1.5〜11重量%含有し、pH7.0〜9.3であることを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪処理方法。
- 上記第1剤に含まれる還元剤が、システアミンおよび/またはシステアミンの塩類であり、上記第1剤が上記還元剤を1.5〜11重量%含有し、pH7.0〜9.3であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪処理方法。
- 上記第1剤に含まれる還元剤が、システアミンおよびシステアミンの塩類からなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤1とチオグリコール酸、チオグリコール酸の塩類、システインおよびシステインの塩類とからなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤2とから成り、上記第1剤が、上記還元剤1および2を還元剤1:還元剤2=1:0.03〜1:1の重量比で、かつ上記第1剤に対して還元剤1および2の総量を1.5〜7重量%で含み、pH7.0〜9.3であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪処理方法。
- 上記工程(IV)において、ウェーブデザインの形成は、ロッドに巻いた毛髪を、温度40〜60℃、かつ湿度70〜100%の条件で1〜15分間放置することにより行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の毛髪処理方法。
- 上記工程(III)が、ストレートデザインの形成された毛髪の少なくとも一部に水ならびに/または還元性および酸化性を有さない水性組成物を塗布する工程であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の毛髪処理方法。
- チオグリコール酸、チオグリコール酸の塩類、システイン、システインの塩類、システアミンおよびシステアミンの塩類からなる群より選ばれる少なくとも1種を1.5〜11重量%含有し、pH7.0〜9.3であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理方法に用いる第1剤。
- システアミンおよび/またはシステアミンの塩類を1.5〜11重量%含有し、pH7.0〜9.3であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理方法に用いる第1剤。
- システアミンおよびシステアミンの塩類からなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤1とチオグリコール酸、チオグリコール酸の塩類、システイン、システインの塩類とからなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤2とを、還元剤1:還元剤2=1:0.03〜1:1の重量比で、かつ上記第1剤に対して還元剤1および2の総量を1.5〜7重量%で含有し、pH7.0〜9.3であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理方法に用いる第1剤。
- 保湿剤、油分、シリコーン、ポリマーおよびCMC脂質からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理方法に用いる水性組成物。
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