JP2018158908A - 毛髪処理方法 - Google Patents

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晃 白石
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Abstract

【課題】ストレートデザインを形成した毛髪において、毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、良好な仕上がり感も得ることができる毛髪処理方法を提供することを目的とする。【解決手段】還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布する第1工程と、1剤が塗布された毛髪に、80℃〜110℃の処理温度でストレートデザインを形成する第2工程と、ストレートデザインが形成された毛髪に水性組成物を塗布する第3工程と、水性組成物が塗布された毛髪にカールデザインを形成する第4工程と、毛髪の第1剤を塗布した部分に、酸化剤を含有する第2剤を塗布する第5工程とを備える毛髪処理方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、ストレートデザインを形成した毛髪に対して、ウェーブデザインを形成する毛髪処理方法に関する。
近年、ヘアスタイルの多様化に対応すべく、毛髪のくせ等を改善するストレート処理を行うことによりストレートデザインを形成した毛髪に、ウェーブ処理を行う方法が提案されている。
より具体的には、還元剤およびアルカリ剤を含有する第1剤を毛髪に塗布する工程と、第1剤が塗布された毛髪に、60〜220℃のストレート用ヘアアイロンを用いてストレートデザインを形成する工程と、水及び/または還元性および酸化性を有さない水性組成物を用いて、ストレートデザインの形成された毛髪の少なくとも一部を湿潤させる工程と、湿潤した毛髪の少なくとも一部にウェーブデザインを形成する工程と、酸化剤を含有する第2剤を毛髪の第1剤を塗布した部分に塗布する工程とを備える毛髪処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−35787号公報
しかし、上記特許文献1に記載の毛髪処理方法においては、ストレートデザインを形成する際の処理温度に依存してストレート処理後に行うウェーブ処理が不十分になる場合があり、十分な毛髪変形効果(カールの強さ)と良好な仕上がり感(良好な柔らかさ、良好なすべり感、及び良好なツヤ感)を両立させることが困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ストレートデザインを形成した毛髪において、毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、良好な仕上がり感も得ることができる毛髪処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の毛髪処理方法は、還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布する第1工程と、第1剤が塗布された毛髪に、80℃〜110℃の処理温度でストレートデザインを形成する第2工程と、ストレートデザインが形成された毛髪に水性組成物を塗布する第3工程と、水性組成物が塗布された毛髪にカールデザインを形成する第4工程と、毛髪の第1剤を塗布した部分に、酸化剤を含有する第2剤を塗布する第5工程とを少なくとも備えることを特徴とする。
本発明によれば、ストレートデザインを形成した毛髪において、毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、良好な仕上がり感も得ることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において、適宜、変更して適用することができる。
本発明の毛髪処理方法は、還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布する第1工程と、第1剤が塗布された毛髪に、80℃〜110℃の処理温度でストレートデザインを形成する第2工程と、ストレートデザインが形成された毛髪に水性組成物を塗布する第3工程と、水性組成物が塗布された毛髪にカールデザインを形成する第4工程と、毛髪の第1剤を塗布した部分に、酸化剤を含有する第2剤を塗布する第5工程とを備える。
(第1工程)
<還元剤>
第1工程において使用される第1剤に含まれる還元剤としては、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理などの、毛髪中のシスチン結合の還元に一般的に用いられるものであればよく、例えば、チオグリコール酸、チオグリコール酸の塩類、チオ乳酸、チオ乳酸の塩類、システイン、システインの塩類、システアミンおよびシステアミンの塩類、チオグリセリン等が挙げられる。なお、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記塩類の例としては、塩酸塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩等が挙げられる。
また、毛髪の損傷を抑制して、十分な毛髪変形効果を得るとの観点から、第1剤の全体に対する還元剤の配合量は、1.5〜10質量%が好ましい。
<反応調整剤>
また、第1剤は、反応調整剤を含有してもよい。この反応調整剤は、毛髪変形処理剤の過剰反応を抑制して、毛髪変形の強さを所望の強さに調整するためのものである。
この反応調整剤としては、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、ジチオジグリコール酸またはその塩類、シスタミンまたはその塩類が挙げられる。
ジチオジグリコール酸の塩類としては、例えば、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム等を挙げることができる。
また、シスタミンの塩類としては、例えば、シスタミン二塩酸塩等を挙げることができる。
このうち、還元反応に対する調整効果に優れるとの観点から、ジチオジグリコール酸またはその塩類を使用することが好ましい。
また、毛髪変形用処理剤全体に対するジチオジグリコール酸またはその塩類の配合量は0.01〜1.0質量%であることが好ましい。
これは、0.01質量%未満では、反応調整(抑制)効果が十分に得られない場合があり、1.0質量%より大きい場合は、還元反応が十分に得られない場合や還元反応に時間がかかる(還元反応のスピードが低下する)場合があるためである。
<金属封鎖剤>
また、第1剤は、金属封鎖剤を含有してもよい。金属封鎖剤を含有することにより、還元剤が微量金属成分と反応して、還元剤の力価が低下するという不都合を抑制することができるため、毛髪変形用処理剤の安定性を得ることができる。
この金属封鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸塩(エデト酸塩)、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸などが挙げられる。
なお、第1剤の全体に対する金属封鎖剤の配合量は、0.01〜0.2質量%であることが好ましい。
(第2工程)
本発明の毛髪処理方法においては、第1剤が塗布された毛髪に、ストレートデザインを形成する際の処理温度が、80℃〜110℃である点に特徴がある。
これは、ストレートデザインを形成する際の処理温度が80℃未満の場合は、毛髪内物質の移動(即ち、毛髪のくせの矯正)を行うために必要な温度が不十分になるため、本工程のストレート処理により毛髪のくせ等を改善することが困難になり、結果として、毛髪のくせに起因して所望のカールが得られない場合があるためである。また、キューティクルを整えるために必要な温度が不十分になるため、十分な毛髪変形効果(カールの強さ)と良好な仕上がり感(良好なすべり感、及び良好なツヤ感)が得られない場合があるためである。
また、ストレートデザインを形成する際の処理温度が110℃よりも高い場合は、ストレートデザインを確実に形成することはできるものの、ストレート処理の効果が高くなり過ぎるため、ストレート処理後に行うウェーブ処理による効果が不十分になり、結果として、十分な毛髪変形効果(カールの強さ)と良好な仕上がり感(良好な柔らかさ、良好なすべり感)が得られない場合があるためである。
即ち、ストレートデザインを形成する際の処理温度を80℃〜110℃に設定することにより、ストレートデザインを形成する際の毛髪における熱ダメージを抑制することができるとともに、ストレート処理後に行うウェーブ処理による毛髪変形効果が十分に得られ、更に、良好な仕上がり感を得ることが可能になる。
なお、上述の毛髪変形効果と仕上がり感を向上させるとの観点から、ストレートデザインを形成する際の処理温度は、90〜105℃がより好ましい。
(第3工程)
また、本発明の毛髪処理方法においては、ストレートデザインが形成された毛髪に保湿剤を含有する水性組成物を塗布する。
このような保湿剤を含有する水性組成物を塗布することにより、ストレートデザインが形成された毛髪のダメージを低減させて、保湿性を向上させることができる。
この保湿剤としては、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、PPG−2アルギニン、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等が挙げられる。
このうち、毛髪の保湿効果に優れるとともに、毛髪の補修効果に優れるとの観点から、PPG−2アルギニンを使用することが好ましい。
なお、本発明の水性組成物としては、例えば、水等の溶媒に上記保湿剤を分散させたものが使用できるが、毛髪の保湿効果と補修効果を十分に発揮させるとの観点から、水性組成物の全体に対する保湿剤の配合量は、0.01〜10質量%が好ましい。
また、毛髪変形の効果及び、仕上がり感(柔らかさ、すべり感、及びツヤ)をより一層向上させるとの観点から、水溶性組成物が、シリル化ケラチンPPT及びエルカラクトンの少なくとも一方を含有することが好ましい。
なお、水性組成物の全体に対するシリル化ケラチンPPTの配合量は、0.001〜3質量%が好ましく、水性組成物の全体に対するエルカラクトンの配合量は、0.001〜3質量%が好ましい。
(第4工程)
また、本発明の毛髪処理方法におけるカールデザインの方法としては、美容技術として一般的に用いられる方法であれば特に限定されず、例えば、発熱体を用いる方法、ロッドと呼ばれる器具を用いる方法、及び加熱可能なロッドを用いる方法等が挙げられる。このうち、簡便であり、操作時間も短く、かつ毛髪変形効果に優れるとの観点から、発熱体を用いる方法が好ましく、さらにスチームが噴射できる発熱体を用いることがより好ましい。
従って、本発明の毛髪処理方法においては、毛髪変形効果を向上させるとともに、容易にカールデザインを形成するとの観点から、上述の水性組成物が塗布された毛髪にスチームを噴霧しながら、120℃以上の処理温度でカールデザインを形成することが好ましい。
なお、処理温度を120℃以上としているのは、毛髪内の水分を確実に蒸散させることにより、水素結合を形成させ、確実にカールデザインを形成するためである。
(第5工程)
<酸化剤>
第5工程において使用される第2剤に含まれる酸化剤としては、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理などに用いられるものであればよく、例えば、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム、シスタミン、シスチンなどの還元剤の酸化型2量体またはその塩、過酸化水素水等が挙げられる。なお、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、毛髪の損傷を抑制して、十分な毛髪変形効果を得るとの観点から、第2剤の全体に対する酸化剤の配合量は、1.0〜10質量%が好ましい。
(その他の成分)
<溶媒>
また、本発明の第1剤、第2剤、及び水性組成物において使用される溶媒(分散媒)は特に限定されず、水が使用されるが、必要に応じて、エタノール、イソプロパノール等の有機溶媒を、人体に接触しても無害な濃度で、水に含有させてもよい。
(pH調整剤)
また、本発明の第1剤、第2剤、及び水性組成物は、pH調整剤を含有してもよい。このpH調整剤は、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、炭酸グアニジン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、セスキ炭酸塩、アルギニン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、モノエタノールアミン、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水酸化ナトリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウム、及び、リン酸水素二アンモニウムなどが挙げられる。
(pH)
本発明の第1剤は、上記pH調整剤により、pHが6〜10に設定されている。これは、pHが6未満の場合はストレート処理の効果やカールデザインの効果を得ることができない場合があり、pHが10より大きい場合は、毛髪を著しく損傷させてしまう場合があるためである。
また、本発明の水性組成物は、上記pH調整剤により、pHが6〜10に設定されている。
これは、pHが6未満の場合は、毛髪の柔らかさを得ることができない場合があり、pHが10より大きい場合は、すべり感を得ることができない場合があるためである。
即ち、pHを6〜10に設定することにより、良好な仕上がり感が得ることができる。なお、これらの効果を向上させるとの観点から、pHを7〜9に設定することが好ましい。
(防腐剤)
また、本発明の第1剤、第2剤、及び水性組成物は、防腐剤を含有してもよい。防腐剤を含有することにより、毛髪変形用処理剤の安定性を得ることができる。
この防腐剤としては、例えば、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノンなどが挙げられる。
(pH調製成分等)
本発明の第1剤、第2剤、及び水性組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、他のpH調整成分(例えば、クエン酸、乳酸、リン酸等)、油性成分(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド類、コレステロール誘導体、フィトステロール誘導体、リン脂質、ラノリン、ラノリン脂肪酸誘導体、パーフルオロポリエーテル等)、植物油(例えば、オリーブ油、シア脂、マカデミアナッツ油等)、ロウ類(例えば、ホホバ種子油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ等)、炭化水素(例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ワセリン、イソドデカン、イソヘキサデカン等)、高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、分岐脂肪酸(C(炭素数)14−28)、ヒドロキシステアリン酸等)、アルコール類(例えば、セテアリルアルコール、セタール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、水添ナタネ油アルコール、コレステロール、シトステロール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,2−ヘキサンジオール等)、糖及びその誘導体類(例えば、ブドウ糖、ショ糖、D−ソルビトール、マルトース、トレハロース、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、グリセリルグルコシド等)、エステル類(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、コハク酸ジエトキシエチル、乳酸セチル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等)、シリコーン類(例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール、PCAジメチコン等)、アミノ酸及びその誘導体類(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、セリン、メチオニン、トリメチルグリシン、ポリアスパラギン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、N−ラウロイル−L−リジン等)、PPT及びタンパク類(例えば、加水分解シルク、加水分解コムギ、加水分解ダイズ、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、シリル化加水分解シルク、シリル化加水分解コムギ、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、ケラチン等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸塩、マンナン、アラビアゴム、タマリンドガム、キトサン、カラギーナン、ムチン、セラック、ヒアルロン酸塩、カチオン化ヒアルロン酸、キサンタンガム、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、グァーガム、カチオン化グァーガム、ハチミツ等)、合成高分子(例えば、アニオン性高分子、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分子、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル等)、アニオン性界面活性剤(例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、リン酸ジセチル等)、他のカチオン性界面活性剤(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩等)、両性界面活性剤(例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、新油型モノステアリン酸グリセリル等)、染料(例えば、タール色素、天然色素等)、植物エキス類(例えば、カミツレエキス、コンフリーエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、カキタンニン、チャ乾留液、銅クロロフィリンナトリウム等)、ビタミン類(例えば、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロール、D−パンテノール、天然ビタミンE等)、紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、フェルラ酸等)、上記した以外の防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノール等)、酸化防止剤(例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等)、上記した以外の金属封鎖剤(例えば、エデト酸塩、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等)、その他無機化合物(例えば、酸化チタン、銀、白金、塩化鉄、酸化鉄、臭素酸ナトリウム、過酸化水素等)、その他有機化合物(例えば、尿素、ヒドロキシエチル尿素、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルコン酸銅等)、溶剤(例えば、ベンジルアルコール等)、噴射剤(例えば、LPG(液化石油ガス)、DME(ジメチルエーテル)、窒素ガス、炭酸ガス等)、香料等の公知の化粧品各成分を配合することができる。
本発明の第1剤、第2剤、及び水性組成物は、公知の方法により、液状、ミルク状、クリーム状、泡状(使用時形状)、霧状(使用時形状)等の剤形とすることができ、エアゾール形態とすることもできる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、これらの実施例を本発明の趣旨に基づいて変形、変更することが可能であり、それらを発明の範囲から除外するものではない。
(実施例1〜17及び比較例1〜6)
<毛髪変形用処理剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表1〜表4に示す組成(質量%)を有する実施例1〜17及び比較例1〜6の毛髪変形用処理剤を製造した。
Figure 2018158908
Figure 2018158908
Figure 2018158908
Figure 2018158908
<還元剤を含有する第1剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表5に示す組成(質量%)を有する第1剤を製造した。
Figure 2018158908
<酸化剤を含有する第2剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表6に示す組成(質量%)を有する第2剤を製造した。
Figure 2018158908
<サンプル用の毛髪の準備>
長さ30cmのくせ毛の毛髪からなる毛束(5g)を用い、化学的処理として市販のヘアカラーを用いて、2回の染色処理を行い、さらに市販のパーマ液で、パーマネントウェーブ処理を行った。その後、処理を行った毛髪を、50℃に保ったポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム水溶液(5質量%)に一晩浸漬させ、十分に水洗したものをサンプル毛髪とした。
<実施例1〜17及び比較例1〜6における毛髪処理>
次に、準備した毛髪に対して、下記(A)〜(K)の処理を行った。
(A)まず、準備した毛髪の毛束を水で濡らした。
(B)次に、還元剤を含有する第1剤を塗布し、還元処理を行った。
(C)次に、第1剤による還元処理を行った毛髪を、食品用ラップフィルムに包み、10分間、室温で放置した。
(D)次に、室温放置後の毛髪を水洗いした。
(E)次に、水洗いした毛髪をドライヤーで乾燥させた。
(F)次に、乾燥させた毛髪に対し、実施例1〜14及び比較例1〜6の各温度に設定したストレート用ヘアアイロン(タカラベルモント(株)製、製品名:プライア SSストレートアイロン)で毛髪を挟み、根元から毛先方向に対して5秒間かけて移動させる動作を2回繰り返した。
(G)次に、実施例1〜14及び比較例1〜6の水性組成物を塗布した。
(H)次に、温度を160℃に設定した熱アイロン(タカラベルモント(株)製、製品名:ルフォール ナノアイロン)で毛髪を挟み、毛先から3回転巻き、水性組成物が塗布された毛髪にスチームを噴霧しながら、そのまま5秒間放置し、カールを形成した。
(I)カールを形成した毛髪に、酸化剤を含有する第2剤を塗布し、酸化処理を行った。
(J)次に、第2剤による酸化処理を行った毛髪を、10分間、室温で放置した。
(K)そして、室温放置した毛髪を水洗いした。
<実施例15の毛髪処理>
準備した毛髪に対し、上記(A)〜(F)の処理を行った後、実施例15の水性組成物を塗布した。次に、温度を160℃に設定した熱アイロン(タカラベルモント(株)製、製品名:ルフォール ナノアイロン)で毛髪を挟み、毛先から3回転巻き、水性組成物が塗布された毛髪にスチームを噴霧しないで、そのまま5秒間放置し、カールを形成した。その後、上記(I)〜(K)の処理を行った。
<実施例16の毛髪処理>
準備した毛髪に対し、上記(A)〜(F)の処理を行った後、実施例16の水性組成物を塗布した。次に、パーマネントウェーブ処理用ロッド(安元化成(株)製、製品名:ニューエバーロッドF型フィットタイプF−20)に毛髪を3回転巻きつけ、10分間室温放置し、カールを形成した。その後、上記(I)〜(K)の処理を行った。
<実施例17の毛髪処理>
準備した毛髪に対し、上記(A)〜(F)の処理を行った後、実施例17の水性組成物を塗布した。次に、通電加熱用ロッド((株)大広製作所製、製品名:ODIS用ロッド20mm)に毛髪を3回転巻きつけ、100℃の設定で10分間放置し、カールを形成した。その後、上記(I)〜(K)の処理を行った。
<評価基準>
次に、上記(A)〜(K)の処理を行った毛髪に対して、上記(F)の処理におけるストレート用ヘアアイロンの各設定温度、及び(H)工程におけるカール形成方法が、毛髪処理の仕上がり感に及ぼす効果について、官能評価を行った。
より具体的には、(1)カールの強さ、(2)くせの無さ、(3)カールの弾力、(4)カールの持続性、(5)やわらかさ、(6)すべり感、(7)ツヤ、及び(8)しっとり感の8項目について、専門パネラー10名による評価を行った。各評価項目における評価基準を以下に示す。
(1)カールの強さ
毛髪処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態で、カール形状の強さを比較し、下記評価基準に従って評価した。
ウェーブ効率が非常に高く、非常にしっかりとカール形成されている:◎
ウェーブ効率が高く、しっかりとカール形成されている:○
ウェーブ効率が低く、ゆるやかにカール形成されている:△
ウェーブ効率が非常に低く、非常にゆるやかにカール形成されている。:×
(2)くせの無さ
毛髪処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時のくせの無さを、毛髪処理前の状態と比較し、下記評価基準に従って評価した。
くせがほとんど無い:◎
くせがやや残っている:○
くせが残っている:△
くせが全くとれていない:×
(3)カールの弾力
毛髪処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の跳ね返り感を、下記評価基準に従って評価した。
跳ね返りが非常に強く、非常に弾力がある:◎
跳ね返りが強く、弾力がある:○
跳ね返りがやや弱く、弾力がやや少ない:△
跳ね返りがほとんどなく、ほとんど弾力がない:×
(4)カールの持続性
毛髪処理から2週間程度経過した場合と同程度の状態にするために、毛髪処理の最終水洗後に乾燥させた毛髪を、60℃の温水に20分間浸漬し、時間経過処理を行った。
また、毛髪処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態におけるカール形状(処理直後のウェット時)と、上記時間経過処理後の濡れている状態におけるカール形状(時間経過処理後のウェット時)を比較し、下記評価基準に従って評価した。
毛髪処理直後と時間経過後の差がほとんどなく、持続性が非常に高い:◎
毛髪処理直後と時間経過後の差がややあるが、持続性が高い:○
毛髪処理直後と時間経過後の差があり、持続性が低い:△
毛髪処理直後と時間経過後の差がかなりあり、持続性が非常に低い:×
(5)やわらかさ
毛髪処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の手触りのやわらかさを、下記評価基準に従って評価した。
非常にやわらかい:◎
やわらかい:○
硬さがややある:△
硬さがある:×
(6)すべり感
毛髪処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の指通り(すべり感)を、下記評価基準に従って評価した。
すべりが非常によい:◎
すべりがよい:○
すべりがやや悪い:△
すべりが悪い:×
(7)ツヤ
毛髪処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後、ツヤの有無を下記評価基準に従って評価した。
ツヤが非常にある:◎
ツヤがある:○
ツヤがややない:△
ツヤがない:×
(8)しっとり感(保湿性)
毛髪処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後のしっとり感(保湿性)の有無を、下記評価基準に従って評価した。
非常にしっとり感を感じる:◎
しっとり感を感じる:○
ややパサつきを感じる:△
パサつきを感じる:×
なお、上記(1)〜(8)の各評価において、「◎」は特に優れていると評価し、「○」は優れていると評価した。また、「△」と「×」は不十分であると評価した。以上の結果を表1〜表4に示す。
表1〜表4に示すように、第2工程におけるストレート用ヘアアイロンの温度設定を80℃〜110℃とする実施例1〜17においては、短時間で、毛髪変形処理の効果(即ち、上記(1)〜(4)の各評価における効果)が十分に得られるとともに、良好な仕上がり感(即ち、上記(5)〜(8)の各評価における効果)を得ることができることが判る。
特に、第2工程におけるストレート用ヘアアイロンの温度設定を90℃〜105℃に設定した実施例3〜6においては、毛髪変形の効果及び、仕上がり感が優れていることが判る。
また、実施例10,11,14においては、シリル化ケラチンPPT及びエルカラクトンの少なくとも一方を含有しているため、シリル化ケラチンPPT及びエルカラクトンを含有していない実施例8に比し、毛髪変形の効果(カール持続性)、及び仕上がり感(やわらかさ、またはツヤ感)がより一層向上していることが判る。
また、実施例9においては、保湿剤であるPPG−2アルギニンを含有しているため、保湿剤を含有していない実施例8,10,11,14に比し、しっとり感がより一層向上していることが判る。
更に、水性組成物が塗布された毛髪にスチームを噴霧しながら、160℃の処理温度でカールデザインを形成する実施例5においては、実施例15〜17に比し、毛髪変形処理の効果(即ち、上記(1),(3),(4)の各評価における効果)が向上していることが判る。
以上説明したように、本発明は、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理に代表される毛髪処理に、特に有用である。

Claims (6)

  1. 還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布する第1工程と、
    前記第1剤が塗布された毛髪に、80℃〜110℃の処理温度でストレートデザインを形成する第2工程と、
    前記ストレートデザインが形成された毛髪に水性組成物を塗布する第3工程と、
    前記水性組成物が塗布された毛髪にカールデザインを形成する第4工程と、
    前記毛髪の第1剤を塗布した部分に、酸化剤を含有する第2剤を塗布する第5工程と
    を少なくとも備えることを特徴とする毛髪処理方法。
  2. 前記第2工程における処理温度が90〜105℃であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理方法。
  3. 前記水溶性組成物が、保湿剤を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛髪処理方法。
  4. 前記保湿剤が、PPG−2アルギニンであることを特徴とする請求項3に記載の毛髪処理方法。
  5. 前記水溶性組成物が、シリル化ケラチンPPT及びエルカラクトンの少なくとも一方を含有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の毛髪処理方法。
  6. 前記第4工程において、前記水性組成物が塗布された毛髪にスチームを噴霧しながら、120℃以上の処理温度でカールデザインを形成することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
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