JP2020132569A - 毛髪処理剤 - Google Patents
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Description
本発明の毛髪処理剤においては、1,2−アルカンジオールを含有することにより、しっとりとしたやわらかな仕上がり感を得ることが可能になる。
本発明の毛髪処理剤においては、PPG−9ジグリセリルを含有することにより、仕上がりのツヤ感やしっとり感を得ることが可能になる。
本発明の毛髪処理剤においては、ノニオン性界面活性剤を含有することにより、毛髪変形処理による毛髪へのダメージを低減して良好な仕上がり感を得ることが可能になる。
本発明の毛髪処理剤の主剤である酸化剤としては、特に限定されず、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理などに用いられるものであればよい。例えば、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム、シスタミン、シスチンなどの還元剤の酸化型2量体またはその塩、過酸化水素水等が挙げられる。なお、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、本発明の毛髪処理剤において使用される溶媒(分散媒)は特に限定されず、例えば、水が使用されるが、必要に応じて、エタノール、イソプロパノール等の有機溶媒を、人体に接触しても無害な濃度で、水に含有させてもよい。
また、本発明の毛髪処理剤は、pH調整剤を含有してもよい。このpH調整剤は、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、リン酸、炭酸グアニジン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、セスキ炭酸塩、アルギニン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、モノエタノールアミン、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水酸化ナトリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウム、及び、リン酸水素二アンモニウムなどが挙げられる。
本発明の毛髪処理剤は、上記pH調整剤により、pHが2.5〜9.0に設定されている。例えば、酸化剤として過酸化水素を使用する場合、pHは2.5〜4.0に設定でき、臭素酸塩を使用する場合、pHは6.0〜9.0に設定される。
また、本発明の毛髪処理剤は、防腐剤を含有してもよい。防腐剤を含有することにより、毛髪処理剤の安定性を得ることができる。
本発明の毛髪処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、他のpH調整成分(例えば、クエン酸、乳酸等)、油性成分(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド類、コレステロール誘導体、フィトステロール誘導体、リン脂質、ラノリン、ラノリン脂肪酸誘導体、パーフルオロポリエーテル等)、植物油(例えば、オリーブ油、シア脂、マカデミアナッツ油等)、ロウ類(例えば、ホホバ種子油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ等)、炭化水素(例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ワセリン、イソドデカン、イソヘキサデカン等)、高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、分岐脂肪酸(C(炭素数)14−28)、ヒドロキシステアリン酸等)、アルコール類(例えば、セテアリルアルコール、セタール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、水添ナタネ油アルコール、コレステロール、シトステロール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等)、糖及びその誘導体類(例えば、ブドウ糖、ショ糖、D−ソルビトール、マルトース、トレハロース、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、グリセリルグルコシド等)、エステル類(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、コハク酸ジエトキシエチル、乳酸セチル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等)、シリコーン類(例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール、PCAジメチコン等)、アミノ酸及びその誘導体類(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、セリン、メチオニン、トリメチルグリシン、ポリアスパラギン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、N−ラウロイル−L−リジン等)、PPT及びタンパク類(例えば、加水分解シルク、加水分解コムギ、加水分解ダイズ、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、シリル化加水分解シルク、シリル化加水分解コムギ、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、ケラチン等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸塩、マンナン、アラビアゴム、タマリンドガム、キトサン、カラギーナン、ムチン、セラック、ヒアルロン酸塩、カチオン化ヒアルロン酸、キサンタンガム、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、グァーガム、カチオン化グァーガム、ハチミツ等)、合成高分子(例えば、アニオン性高分子、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分子、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル等)、アニオン性界面活性剤(例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、リン酸ジセチル等)、カチオン性界面活性剤(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)等)、両性界面活性剤(例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等)、他のノニオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、新油型モノステアリン酸グリセリル、ラウレス−25等)、染料(例えば、タール色素、天然色素等)、植物エキス類(例えば、カミツレエキス、コンフリーエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、カキタンニン、チャ乾留液、銅クロロフィリンナトリウム等)、ビタミン類(例えば、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロール、D−パンテノール、天然ビタミンE等)、紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、フェルラ酸等)、酸化防止剤(例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等)、上記した以外の金属封鎖剤(例えば、エデト酸塩、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等)、その他無機化合物(例えば、酸化チタン、銀、白金、塩化鉄、酸化鉄、臭素酸ナトリウム、過酸化水素等)、その他有機化合物(例えば、尿素、ヒドロキシエチル尿素、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルコン酸銅等)、溶剤(例えば、ベンジルアルコール等)、噴射剤(例えば、LPG(液化石油ガス)、DME(ジメチルエーテル)、窒素ガス、炭酸ガス等)、香料等の公知の化粧品各成分を配合することができる。
<毛髪処理剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表1〜表9に示す組成(質量%)を有する実施例1〜45及び比較例1〜28の毛髪処理剤(第2剤)を製造した。なお、各毛髪処理剤のpHは3.0、または6.0に設定した。また、表1〜6は、毛髪処理剤をパーマネントウェーブ処理における第2剤として使用する場合の組成を示し、表7〜9は、毛髪処理剤を染毛剤における第2剤として使用する場合の組成を示す。
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表10に示す組成(質量%)を有する第1剤を製造した。
長さ30cmの直毛の毛髪からなる毛束(5g)を用い、化学的処理として市販のヘアカラーを用いて、2回の染毛処理を行い、さらに市販のパーマ液で、パーマネントウェーブ処理を行った。その後、処理を行った毛髪を、50℃に保ったポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム水溶液(5質量%)に一晩浸漬させ、十分に水洗したものをサンプル毛髪とした。
次に、準備した毛髪に対して、下記(A)〜(L)の処理を行った。
(A)まず、準備した毛髪の毛束を水で濡らした。
(B))次に、還元剤を含有する第1剤を塗布し、還元処理を行った。
(C)次に、還元処理を行った毛髪を容器に入れて密閉し、20分間、室温で放置した。
(D)次に、室温放置後の毛髪を水洗いした。
(E)次に、水洗いした毛髪をタオルで拭き、ロッドに巻いた。
(F)次に、ロッドに巻いた毛髪を60℃に設定した恒温槽内に10分間放置した。
(G)次に、加温放置した毛髪を恒温槽から取り出し、室温で3分間放置した。
(H)次に、室温放置した毛髪に対して、実施例1〜30及び比較例1〜19の毛髪処理剤(第2剤)を塗布し、酸化処理を行った。
(I)次に、第2剤による酸化処理を行った毛髪を、5分間、室温で放置した。
(J)次に、室温放置後の毛髪に対して、再度、上記(F)〜(G)の処理を行った。
(K)次に、毛髪に巻いたロッドを除去した。
(L)次に、ロッドを除去した毛髪を水洗いした。
次に、準備した毛髪に対して、下記(M)〜(P)の処理を行った。
(N)次に、混合した毛髪処理剤を準備した毛髪に塗布し、染色処理を行った。
(O)次に、染色処理を行った毛髪を20分間、室温で放置した。
(P)次に、室温放置後の毛髪を水洗いした。
次に、上記(A)〜(L)の処理を行った毛髪に対して、上記(H)の処理で使用した毛髪処理剤が、パーマネントウェーブ処理の仕上がり感に及ぼす効果について、官能評価を行った。具体的には、(1)カールの強さ、(2)カールの弾力、(3)カールの持続性、(4)やわらかさ、及び(5)ツヤの5項目について、専門パネラー10名による評価を行った。各評価項目における評価基準を以下に示す。
パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態で、カール形状の強さを比較し、下記評価基準に従って評価した。
ウェーブ効率が非常に高く、非常にしっかりとカール形成されている:◎
ウェーブ効率が高く、しっかりとカール形成されている:○
ウェーブ効率が低く、ゆるやかにカール形成されている:△
ウェーブ効率が非常に低く、非常にゆるやかにカール形成されている。:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の跳ね返り感を、下記評価基準に従って評価した。
跳ね返りが非常に強く、非常に弾力がある:◎
跳ね返りが強く、弾力がある:○
跳ね返りがやや弱く、弾力がやや少ない:△
跳ね返りがほとんどなく、ほとんど弾力がない:×
パーマネントウェーブ処理から2週間程度経過した場合と同程度の状態にするために、パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛髪を、60℃の温水に20分間浸漬し、時間経過処理を行った。
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がほとんどなく、持続性が非常に高い:◎
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がややあるが、持続性が高い:○
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差があり、持続性が低い:△
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がかなりあり、持続性が非常に低い:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の手触りのやわらかさを、下記評価基準に従って評価した。
非常にやわらかい:◎
やわらかい:○
硬さがややある:△
硬さがある:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後、ツヤの有無を下記評価基準に従って評価した。
ツヤが非常にある:◎
ツヤがある:○
ツヤがややない:△
ツヤがない:×
染色処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後、毛束の色の濃さを下記評価基準に従って評価した。
色が非常に濃い:◎
色が濃い:○
色がやや薄い:△
色が薄い:×
染色処理から2週間程度経過した場合と同程度の状態にするために、染色処理の最終水洗後に乾燥させた毛髪を14回シャンプーし、時間経過処理を行った。染色処理の最終水洗後に乾燥させた毛束(処理直後)と、上記時間経過処理後に乾燥させた毛束における色(時間経過処理後)を比較し、下記評価基準に従って評価した。
色の変化が少なく、色持ちが良い:◎
色の変化がやや少なく、色持ちがやや良い:○
色の変化が多く、色持ちが悪い:△
色の変化が非常に多く、色持ちが非常に悪い:×
Claims (4)
- 炭素数が5〜10の1,2−アルカンジオールと、
PPG−9ジグリセリルと、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、及びポリオキシエチレンイソデシルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも2種のノニオン性界面活性剤と
を少なくとも含み、
前記1,2−アルカンジオールの含有量が0.01〜2.0質量%であり、前記ノニオン性界面活性剤の含有量が0.1〜4.0質量%であることを特徴とする毛髪処理剤。 - 前記1,2−アルカンジオールが、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、及び1,2−デカンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤。
- 前記ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンオレイルエーテルとポリオキシエチレンラノリンアルコールであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛髪処理剤。
- 前記PPG−9ジグリセリルの含有量が0.1〜2.0質量%であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の毛髪処理剤。
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