JP2020132569A - 毛髪処理剤 - Google Patents

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剛弘 山口
Takehiro Yamaguchi
剛弘 山口
啓輔 牧野
Keisuke Makino
啓輔 牧野
晃 白石
Akira Shiraishi
晃 白石
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Abstract

【課題】毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、変形効果の持続性と良好な仕上がり感も得ることができる毛髪処理剤の提供。【解決手段】炭素数が5〜10の1,2−アルカンジオールと、PPG−9ジグリセリルと、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、及びポリオキシエチレンイソデシルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも2種のノニオン性界面活性剤とを少なくとも含み、1,2−アルカンジオール含有量が0.01〜2.0質量%であり、ノニオン性界面活性剤の含有量が0.1〜4.0質量%である毛髪処理剤。【選択図】なし

Description

本発明は、ウェーブ形成や縮毛矯正、染毛処理などの毛髪処理において使用される毛髪処理剤であって、酸化剤を有する第2剤に関する。
パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理に代表される毛髪の還元処理を伴う毛髪変形処理では、還元処理の後に毛髪を酸化させて変形を定着させる。
この酸化処理用の毛髪処理剤としては、例えば、臭素酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過炭酸塩、過ヨウ素酸塩、過酸化水素、過酸化尿素等の酸化剤を含有するとともに、モノアルキル4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムと、ポリエーテル変性シリコーン型界面活性剤とを含有する毛髪変形用の第2剤が提案されている(特許文献1参照)。
また、例えば、臭素酸塩(I)が配合された酸化剤組成物(I)と、酸化剤組成物(I)が塗布された後の毛髪に塗布される臭素酸塩(II)が配合された酸化剤組成物(II)とを備えるパーマネントウェーブ用第2剤であって、酸化剤組成物(II)における臭素酸塩(II)の配合濃度が酸化剤組成物(I)における臭素酸塩(I)の配合濃度よりも低い毛髪変形用の第2剤が提案されている(特許文献2参照)。
特開2009−191062号公報 特開2015−129198号公報
しかし、上記特許文献1に記載の第2剤では、良好な仕上がり感を得ることはできるものの、毛髪変形の効果及びその持続性が不十分であるという問題あった。また、上記特許文献2に記載の第2剤では、毛髪変形の効果が高くなるものの、仕上がり感が不十分であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、変形効果の持続性と良好な仕上がり感も得ることができる毛髪処理剤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の毛髪処理剤は、炭素数が5〜10の1,2−アルカンジオールと、PPG−9ジグリセリルと、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、及びポリオキシエチレンイソデシルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも2種のノニオン性界面活性剤とを少なくとも含み、1,2−アルカンジオール含有量が0.01〜2.0質量%であり、ノニオン性界面活性剤の含有量が0.1〜4.0質量%であることを特徴とする。
本発明によれば、毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、変形効果の持続性と良好な仕上がり感を得ることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において、適宜、変更して適用することができる。
本発明の毛髪処理剤は、毛髪変形処理において、第1剤によって還元された後の毛髪形状を固定するために使用されるものであり、酸化剤を含有する第2剤として使用される。ここで、本発明の「毛髪変形処理」とは、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理などにおいて、酸素を放出することにより、還元剤(第1剤)により切断されたシスチン結合を再結合させる「酸化」を伴う処理をいう。
本発明の毛髪処理剤は、1,2−アルカンジオール、PPG−9ジグリセリル、及びノニオン性界面活性剤を含有する。
<1,2−アルカンジオール>
本発明の毛髪処理剤においては、1,2−アルカンジオールを含有することにより、しっとりとしたやわらかな仕上がり感を得ることが可能になる。
この1,2−アルカンジオールとしては、炭素数が5〜10のものが使用され、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等が挙げられる。
なお、これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明においては、毛髪処理剤の全体に対する1,2−アルカンジオールの配合量は、0.01〜2.0質量%であることが好ましい。
これは、0.01質量%未満では、仕上がりのしっとり感や、やわらかさが得られない場合があり、2.0質量%より大きい場合は、仕上がりのカールに重みが出る場合があるためである。
<PPG−9ジグリセリル>
本発明の毛髪処理剤においては、PPG−9ジグリセリルを含有することにより、仕上がりのツヤ感やしっとり感を得ることが可能になる。
また、本発明においては、毛髪処理剤の全体に対するPPG−9ジグリセリルの配合量は、0.1〜2.0質量%であることが好ましい。
これは、0.1質量%未満では、仕上がり時にぱさつく場合があり、2.0質量%より大きい場合は、仕上がりのカールに重みが出る場合があるためである。
(ノニオン性界面活性剤)
本発明の毛髪処理剤においては、ノニオン性界面活性剤を含有することにより、毛髪変形処理による毛髪へのダメージを低減して良好な仕上がり感を得ることが可能になる。
このノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、「POE」と記載する場合がある。)オレイルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル等が挙げられる。
なお、本発明の毛髪処理剤においては、仕上がり時のカールの強さ、及び柔らかさを向上させるとの観点から、これらを2種以上、組み合わせて用いる(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテルとポリオキシエチレンオレイルエーテルを用いる)構成としている。
また、本発明においては、毛髪処理剤の全体に対するノニオン性界面活性剤の配合量は、0.1〜4.0質量%であることが好ましい。
これは、0.1質量%未満では、柔らかさやツヤ等の仕上がり感が十分に得られない場合があり、4.0質量%より大きい場合は、仕上がり時のダメージ感が生じる場合があるためである。
(酸化剤)
本発明の毛髪処理剤の主剤である酸化剤としては、特に限定されず、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理などに用いられるものであればよい。例えば、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム、シスタミン、シスチンなどの還元剤の酸化型2量体またはその塩、過酸化水素水等が挙げられる。なお、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、毛髪の損傷を抑制して、十分な毛髪変形効果を得るとの観点から、毛髪処理剤の全体に対する酸化剤の配合量は、1.0〜10質量%が好ましい。
また、本発明の毛髪処理剤においては、上述の3つの成分(1,2−アルカンジオール、PPG−9ジグリセリル、及びノニオン性界面活性剤)が含まれているため、例えば、酸化剤として過酸化水素を使用する場合に、過酸化水素の分解が抑制されて、酸化剤の安定性が向上することになる。
(溶媒)
また、本発明の毛髪処理剤において使用される溶媒(分散媒)は特に限定されず、例えば、水が使用されるが、必要に応じて、エタノール、イソプロパノール等の有機溶媒を、人体に接触しても無害な濃度で、水に含有させてもよい。
なお、本発明の毛髪処理剤の態様は、溶液に限定されず、必要に応じて添加する成分が懸濁ないし乳化されているものであってもよい。
(pH調整剤)
また、本発明の毛髪処理剤は、pH調整剤を含有してもよい。このpH調整剤は、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、リン酸、炭酸グアニジン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、セスキ炭酸塩、アルギニン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、モノエタノールアミン、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水酸化ナトリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウム、及び、リン酸水素二アンモニウムなどが挙げられる。
(pH)
本発明の毛髪処理剤は、上記pH調整剤により、pHが2.5〜9.0に設定されている。例えば、酸化剤として過酸化水素を使用する場合、pHは2.5〜4.0に設定でき、臭素酸塩を使用する場合、pHは6.0〜9.0に設定される。
(防腐剤)
また、本発明の毛髪処理剤は、防腐剤を含有してもよい。防腐剤を含有することにより、毛髪処理剤の安定性を得ることができる。
この防腐剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノンなどが挙げられる。
なお、毛髪処理剤全体に対する防腐剤の配合量は、0.01〜0.3質量%であることが好ましい。
(その他の成分)
本発明の毛髪処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、他のpH調整成分(例えば、クエン酸、乳酸等)、油性成分(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド類、コレステロール誘導体、フィトステロール誘導体、リン脂質、ラノリン、ラノリン脂肪酸誘導体、パーフルオロポリエーテル等)、植物油(例えば、オリーブ油、シア脂、マカデミアナッツ油等)、ロウ類(例えば、ホホバ種子油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ等)、炭化水素(例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ワセリン、イソドデカン、イソヘキサデカン等)、高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、分岐脂肪酸(C(炭素数)14−28)、ヒドロキシステアリン酸等)、アルコール類(例えば、セテアリルアルコール、セタール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、水添ナタネ油アルコール、コレステロール、シトステロール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等)、糖及びその誘導体類(例えば、ブドウ糖、ショ糖、D−ソルビトール、マルトース、トレハロース、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、グリセリルグルコシド等)、エステル類(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、コハク酸ジエトキシエチル、乳酸セチル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等)、シリコーン類(例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール、PCAジメチコン等)、アミノ酸及びその誘導体類(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、セリン、メチオニン、トリメチルグリシン、ポリアスパラギン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、N−ラウロイル−L−リジン等)、PPT及びタンパク類(例えば、加水分解シルク、加水分解コムギ、加水分解ダイズ、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、シリル化加水分解シルク、シリル化加水分解コムギ、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、ケラチン等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸塩、マンナン、アラビアゴム、タマリンドガム、キトサン、カラギーナン、ムチン、セラック、ヒアルロン酸塩、カチオン化ヒアルロン酸、キサンタンガム、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、グァーガム、カチオン化グァーガム、ハチミツ等)、合成高分子(例えば、アニオン性高分子、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分子、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル等)、アニオン性界面活性剤(例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、リン酸ジセチル等)、カチオン性界面活性剤(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)等)、両性界面活性剤(例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等)、他のノニオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、新油型モノステアリン酸グリセリル、ラウレス−25等)、染料(例えば、タール色素、天然色素等)、植物エキス類(例えば、カミツレエキス、コンフリーエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、カキタンニン、チャ乾留液、銅クロロフィリンナトリウム等)、ビタミン類(例えば、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロール、D−パンテノール、天然ビタミンE等)、紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、フェルラ酸等)、酸化防止剤(例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等)、上記した以外の金属封鎖剤(例えば、エデト酸塩、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等)、その他無機化合物(例えば、酸化チタン、銀、白金、塩化鉄、酸化鉄、臭素酸ナトリウム、過酸化水素等)、その他有機化合物(例えば、尿素、ヒドロキシエチル尿素、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルコン酸銅等)、溶剤(例えば、ベンジルアルコール等)、噴射剤(例えば、LPG(液化石油ガス)、DME(ジメチルエーテル)、窒素ガス、炭酸ガス等)、香料等の公知の化粧品各成分を配合することができる。
本発明の毛髪処理剤は、公知の方法により、液状、ミルク状、クリーム状、泡状(使用時形状)、霧状(使用時形状)等の剤形とすることができ、エアゾール形態とすることもできる。
また、本発明の毛髪処理剤は、後述の実施例に記載のごとく、染毛処理において使用される染毛剤の酸化剤(第2剤)としても使用することができる。そして、この場合、実施例に記載のごとく、染色の効果が十分に得られるとともに、染色効果の持続性と良好な仕上がり感を得ることができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、これらの実施例を本発明の趣旨に基づいて変形、変更することが可能であり、それらを発明の範囲から除外するものではない。
(実施例1〜45及び比較例1〜28)
<毛髪処理剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表1〜表9に示す組成(質量%)を有する実施例1〜45及び比較例1〜28の毛髪処理剤(第2剤)を製造した。なお、各毛髪処理剤のpHは3.0、または6.0に設定した。また、表1〜6は、毛髪処理剤をパーマネントウェーブ処理における第2剤として使用する場合の組成を示し、表7〜9は、毛髪処理剤を染毛剤における第2剤として使用する場合の組成を示す。
Figure 2020132569
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<還元剤を含有する第1剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表10に示す組成(質量%)を有する第1剤を製造した。
Figure 2020132569
<サンプル用の毛髪の準備>
長さ30cmの直毛の毛髪からなる毛束(5g)を用い、化学的処理として市販のヘアカラーを用いて、2回の染毛処理を行い、さらに市販のパーマ液で、パーマネントウェーブ処理を行った。その後、処理を行った毛髪を、50℃に保ったポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム水溶液(5質量%)に一晩浸漬させ、十分に水洗したものをサンプル毛髪とした。
<パーマネントウェーブ処理>
次に、準備した毛髪に対して、下記(A)〜(L)の処理を行った。
(A)まず、準備した毛髪の毛束を水で濡らした。
(B))次に、還元剤を含有する第1剤を塗布し、還元処理を行った。
(C)次に、還元処理を行った毛髪を容器に入れて密閉し、20分間、室温で放置した。
(D)次に、室温放置後の毛髪を水洗いした。
(E)次に、水洗いした毛髪をタオルで拭き、ロッドに巻いた。
(F)次に、ロッドに巻いた毛髪を60℃に設定した恒温槽内に10分間放置した。
(G)次に、加温放置した毛髪を恒温槽から取り出し、室温で3分間放置した。
(H)次に、室温放置した毛髪に対して、実施例1〜30及び比較例1〜19の毛髪処理剤(第2剤)を塗布し、酸化処理を行った。
(I)次に、第2剤による酸化処理を行った毛髪を、5分間、室温で放置した。
(J)次に、室温放置後の毛髪に対して、再度、上記(F)〜(G)の処理を行った。
(K)次に、毛髪に巻いたロッドを除去した。
(L)次に、ロッドを除去した毛髪を水洗いした。
<染毛処理>
次に、準備した毛髪に対して、下記(M)〜(P)の処理を行った。
(M)まず、市販の染毛剤第1剤(タカラベルモント社製、商品名:マテリアR−8)と、実施例31〜45及び比較例20〜28の染毛用毛髪処理剤(第2剤)とを質量比1:1にて混合した。
(N)次に、混合した毛髪処理剤を準備した毛髪に塗布し、染色処理を行った。
(O)次に、染色処理を行った毛髪を20分間、室温で放置した。
(P)次に、室温放置後の毛髪を水洗いした。
<評価基準>
次に、上記(A)〜(L)の処理を行った毛髪に対して、上記(H)の処理で使用した毛髪処理剤が、パーマネントウェーブ処理の仕上がり感に及ぼす効果について、官能評価を行った。具体的には、(1)カールの強さ、(2)カールの弾力、(3)カールの持続性、(4)やわらかさ、及び(5)ツヤの5項目について、専門パネラー10名による評価を行った。各評価項目における評価基準を以下に示す。
また、上記(M)〜(P)の処理を行った毛髪に対して、上記(M)の処理で使用した毛髪処理剤(第2剤)が、染毛処理の仕上がり感に及ぼす効果について、官能評価を行った。具体的には、上述の(4)やわらかさ、(5)ツヤに加え、(6)染色の濃さ、及び(7)染色の持続性の4項目について、専門パネラー10名による評価を行った。各評価項目における評価基準を以下に示す。
(1)カールの強さ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態で、カール形状の強さを比較し、下記評価基準に従って評価した。
ウェーブ効率が非常に高く、非常にしっかりとカール形成されている:◎
ウェーブ効率が高く、しっかりとカール形成されている:○
ウェーブ効率が低く、ゆるやかにカール形成されている:△
ウェーブ効率が非常に低く、非常にゆるやかにカール形成されている。:×
(2)カールの弾力
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の跳ね返り感を、下記評価基準に従って評価した。
跳ね返りが非常に強く、非常に弾力がある:◎
跳ね返りが強く、弾力がある:○
跳ね返りがやや弱く、弾力がやや少ない:△
跳ね返りがほとんどなく、ほとんど弾力がない:×
(3)カールの持続性
パーマネントウェーブ処理から2週間程度経過した場合と同程度の状態にするために、パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛髪を、60℃の温水に20分間浸漬し、時間経過処理を行った。
また、パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態におけるカール形状(処理直後のウェット時)と、上記時間経過処理後の濡れている状態におけるカール形状(時間経過処理後のウェット時)を比較し、下記評価基準に従って評価した。
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がほとんどなく、持続性が非常に高い:◎
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がややあるが、持続性が高い:○
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差があり、持続性が低い:△
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がかなりあり、持続性が非常に低い:×
(4)やわらかさ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の手触りのやわらかさを、下記評価基準に従って評価した。
非常にやわらかい:◎
やわらかい:○
硬さがややある:△
硬さがある:×
(5)ツヤ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後、ツヤの有無を下記評価基準に従って評価した。
ツヤが非常にある:◎
ツヤがある:○
ツヤがややない:△
ツヤがない:×
(6)染色の濃さ
染色処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後、毛束の色の濃さを下記評価基準に従って評価した。
色が非常に濃い:◎
色が濃い:○
色がやや薄い:△
色が薄い:×
(7)染色の持続性
染色処理から2週間程度経過した場合と同程度の状態にするために、染色処理の最終水洗後に乾燥させた毛髪を14回シャンプーし、時間経過処理を行った。染色処理の最終水洗後に乾燥させた毛束(処理直後)と、上記時間経過処理後に乾燥させた毛束における色(時間経過処理後)を比較し、下記評価基準に従って評価した。
色の変化が少なく、色持ちが良い:◎
色の変化がやや少なく、色持ちがやや良い:○
色の変化が多く、色持ちが悪い:△
色の変化が非常に多く、色持ちが非常に悪い:×
なお、上記(1)〜(7)の各評価において、「◎」は特に優れていると評価し、「○」は優れていると評価した。また、「△」と「×」は不十分であると評価した。以上の結果を表1〜表6に示す。
表1〜表6に示すように、1,2−アルカンジオール含有量が0.01〜2.0質量%であり、ノニオン性界面活性剤の含有量が0.1〜4.0質量%である毛髪処理剤を使用した実施例1〜30においては、毛髪変形の効果(上記(1)〜(2)の各評価における効果)が十分に得られるとともに、変形効果の持続性(上記(3)における効果)と良好な仕上がり感(上記(4)〜(5)の各評価における効果)も得ることができることが分かる。また、表7〜9に示すように、実施例31〜45においては、染色の効果(上記(6)の評価における効果)が十分に得られるとともに、染色の持続性(上記(7)における効果)と良好な仕上がり感(上記(4)〜(5)の各評価における効果)も得ることができることが分かる。
以上説明したように、本発明の毛髪処理剤は、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理に代表される毛髪処理における第2剤として、特に有用である。

Claims (4)

  1. 炭素数が5〜10の1,2−アルカンジオールと、
    PPG−9ジグリセリルと、
    ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、及びポリオキシエチレンイソデシルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも2種のノニオン性界面活性剤と
    を少なくとも含み、
    前記1,2−アルカンジオールの含有量が0.01〜2.0質量%であり、前記ノニオン性界面活性剤の含有量が0.1〜4.0質量%であることを特徴とする毛髪処理剤。
  2. 前記1,2−アルカンジオールが、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、及び1,2−デカンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤。
  3. 前記ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンオレイルエーテルとポリオキシエチレンラノリンアルコールであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛髪処理剤。
  4. 前記PPG−9ジグリセリルの含有量が0.1〜2.0質量%であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の毛髪処理剤。
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Citations (3)

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