JP6304917B2 - ハリコシ付与剤組成物 - Google Patents

ハリコシ付与剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6304917B2
JP6304917B2 JP2012045175A JP2012045175A JP6304917B2 JP 6304917 B2 JP6304917 B2 JP 6304917B2 JP 2012045175 A JP2012045175 A JP 2012045175A JP 2012045175 A JP2012045175 A JP 2012045175A JP 6304917 B2 JP6304917 B2 JP 6304917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
examples
acid
agent composition
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012045175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013180969A (ja
Inventor
正明 佐倉
正明 佐倉
暢彦 田口
暢彦 田口
江美 神谷
江美 神谷
Original Assignee
ホーユー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホーユー株式会社 filed Critical ホーユー株式会社
Priority to JP2012045175A priority Critical patent/JP6304917B2/ja
Publication of JP2013180969A publication Critical patent/JP2013180969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6304917B2 publication Critical patent/JP6304917B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本願が開示する発明は、ハリコシ付与剤組成物に関する。詳しくは、加齢に伴い、もしくは生まれながらにして、又は化学的、物理的処理によるダメージによりハリやコシを失った毛髪にハリやコシを付与できるハリコシ付与剤組成物に関する。
毛髪は加齢により毛根が弱り、新たに成長し生えてくる毛髪が細く柔らかくなり、ハリやコシを失ってしまう。また、生まれながらにして毛髪が細く、ハリやコシが無い場合がある。また、ヘアカラーやパーマ処理などの化学処理を受けると、毛髪内部のタンパク質が毛髪外へ流出してしまう。毛髪内部のタンパク質を失うと毛髪が細くなってしまい、ハリやコシを失ってしまう。また、ブラッシングなどの物理的処理によっても毛髪はダメージを受け、前述の場合と同様に毛髪がハリやコシを失ってしまう。
そこで、毛髪を高分子などのコーティング剤でコーティングして毛髪にハリを付与することが試みられている(特許文献1)。また、毛髪を作り出す毛母細胞に作用させ、新たに作り出されてくる毛髪のハリ、コシを向上させる髪質改善剤や育毛剤が知られている(特許文献2、特許文献3)。また、毛髪へ作用させ、感触等を向上させる試みもなされている(特許文献4)。
特開2005−255631号公報 特開2007−238635号公報 特開2000−344632号公報 特開2011−201802号公報
上記特許文献1に記載の発明によれば、架橋構造を有する高分子を毛髪に適用し、毛髪表面をコーティングすることで加齢変化とともに老化の特徴現象として現れるハリ感のない毛髪へハリを付与することができる。しかし、毛髪をコーティングした場合、シャンプーなどで洗い流されてしまうので、一時的にはハリを付与できるが、根本的な解決には到っていない。
上記特許文献2に記載の発明によれば、ユーカリ抽出物を毛母細胞へ直接作用させることで新たに作り出される毛髪のハリ、コシを向上させて髪質を改善することができる。一般的に、育毛剤は頭皮や生え際に適用され、当該育毛剤が作用する標的は毛母細胞等の生きた細胞である。よって、新たに産生される毛髪に対しては根本解決となるが、既に生えている未処理の毛髪や、化学的、物理的ダメージに起因してハリやコシを失った毛髪へ再びハリやコシを付与することはできない。
上記特許文献3に記載の発明によれば、ウヤク抽出物を必須成分として含有する育毛剤を頭皮又は生え際に適用することで育毛・養毛効果、毛髪感触改善効果が得られる(特許文献3試験5)。試験における適用方法から、当該育毛剤も前記特許文献2に記載の育毛剤と同様に、標的は生きた細胞となる。
上記特許文献4に記載の発明によれば、毛髪へ桜の抽出物を適用することでキューティクルリフトアップ抑制、保湿、毛髪のまとまり性を改善できる。これらの効果は桜の「花」の抽出物の試験結果で確認されたものである。当該試験結果が示すように、上記特許文献4に記載の発明ではしっとり感やうるおい感が毛髪に付与され、従って毛髪にハリやコシを付与することができない。
そこで、本願発明者は、加齢に伴い、もしくは生まれながらにして、又は化学的、物理的処理によるダメージによりハリやコシを失った毛髪にハリやコシを付与できる成分を探索した。その結果、桜の「葉」の抽出物の毛幹への適用で、当該毛幹にハリやコシを付与できることを見出した。
本願において「毛幹」とは、毛髪のうち、頭皮から体外側に露出した部位を指す。毛幹は、死んだ細胞から構成されている。
よって、毛幹部への適用により毛髪へハリやコシを付与するハリコシ付与剤組成物を提供することを、本願が解決すべき課題とする。また、様々な用途に応用可能なハリやコシを付与できる毛髪処理剤組成物を提供することを、本願が解決すべき課題とする。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、
サクラエキスを含有し、毛幹に適用されるハリコシ付与剤組成物である。
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、
前記サクラエキスを0.01〜0.25質量%含有する第1発明に記載のハリコシ付与剤組成物である。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、
第1発明又は第2発明に記載のハリコシ付与剤組成物を含有する毛髪処理剤組成物である。即ち、毛幹が適用対象となれば用途は限定されない。
(第4発明)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、
前記毛髪処理剤組成物の用途が、毛髪用化粧水、ヘアシャンプー、ヘアトリートメント、脱色・脱染剤、酸化染毛剤、パーマ剤、又は染毛料である第3発明に記載の毛髪処理剤組成物である。
(第5発明)
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、
第1発明〜第4発明のいずれかに記載の組成物を構成に含む、毛髪処理セットである。
(第1発明および第2発明)
本願第1発明および第2発明により、優れたハリコシ付与剤組成物が提供される。本願第1発明又は第2発明のハリコシ付与剤組成物を毛幹に適用すれば、サクラエキスが毛髪の毛幹内に浸透することにより、毛髪へハリやコシを付与できると推定される。特に第2発明は、毛髪に対するより好ましいハリコシの付与程度を実現する。
以下に、第1発明及び第2発明に係るハリコシ付与剤組成物と育毛剤の相違を説明する。
当該ハリコシ付与剤組成物が適用されるのは毛幹であり、当該毛幹は死んだ細胞により構成される。一方で育毛剤は生きた細胞を標的とする。即ち、前記ハリコシ付与剤組成物と育毛剤では適用対象の状態が全く異なる。
前記ハリコシ付与剤組成物は既に生えている未処理の毛髪や、化学的、物理的ダメージに起因してハリやコシを失った毛髪へハリやコシを付与することができる。一方で、育毛剤は新たに産生される毛髪に対しては根本解決になりえるが、前記ハリコシ付与剤組成物が奏する効果は得られない。
更に、上記特許文献3表3には、サクラ抽出物を単独で頭皮に適用しても毛髪の感触改善効果はほぼ得られない旨の開示まである(テスター10人中9人が無効と判断している。)。
以下に、第1発明及び第2発明に係るハリコシ付与剤組成物と上記特許文献4に記載の発明の相違点を説明する。
桜の花の抽出物を毛幹に適用しても毛髪にハリやコシを付与することはできない(後述する比較例1にて実証している。)。よって、桜の葉の抽出物を用いて得られる、前記ハリコシ付与剤組成物が奏する効果は上記特許文献4に記載の効果とは異質である。
更には、特許文献4に記載の通り、桜の花の抽出物を毛髪に適用するとしっとり感や柔らかさが付与され、かえってハリやコシが毛髪に付与されることを妨げる。ハリやコシを毛髪に付与することを目指すと上記特許文献4に記載の発明の効果が失われてしまう。即ち、特許文献4には、毛幹にハリコシを付与する技術やそのような課題の開示も示唆もない。上記特許文献4には、桜の葉の抽出物を使用した実施例も比較例も開示がない。
(第3発明及び第4発明)
本願第3発明により、優れた毛髪処理剤組成物が提供される。当該毛髪処理剤組成物が奏する本来の効果に加えて、さらに毛髪へハリやコシを付与することができると考えられる。本願第4発明により、サクラエキスを毛髪用化粧水、ヘアシャンプー、ヘアトリートメント、脱色・脱染剤、酸化染毛剤、パーマ剤、染毛料に配合しても、これら毛髪処理剤組成物が奏する本来の効果に加えて、さらに毛髪へハリやコシを付与することができる。
(第5発明)
本願第5発明により、優れた毛髪処理セットが提供される。前記ハリコシ付与剤組成物及び毛髪処理剤組成物の利便性がより向上する。
以下、本願が開示する発明の実施形態を最良の形態を含めて説明する。
〔ハリコシ付与剤組成物〕
(サクラエキス)
本願が開示するハリコシ付与剤組成物は、サクラエキスを含有する。当該ハリコシ付与剤組成物は毛幹に適用して使用される。即ち、本願は、当該ハリコシ付与剤組成物を毛幹に適用する毛髪へのハリコシ付与方法を開示する。よって、サクラエキスを毛幹に適用する毛髪へのハリコシ付与方法をも開示する。また、前記ハリコシ付与剤組成物は育毛剤や養毛剤の製造に用いても有用である。毛幹への作用によるハリやコシの付与効果を得て、育毛剤や養毛剤の付加価値を高めることができる。
前記ハリコシ付与剤組成物の必須成分として配合されるサクラエキスは、サクラの葉から適宜な抽出溶媒を用いて周知の方法で得られる抽出物である。ここに抽出物とは、抽出された有効成分を含有する溶液(例えば抽出溶媒の溶液等)、又はこれらの溶液から常法によって溶媒を除去した乾燥残分をいう。抽出工程は複数あってよく、また、抽出物の調製には溶媒抽出以外の分離・精製等他の工程を含んでも良い。
抽出に用いるサクラの葉の部位は特に限定されず、例えば葉全体を使用してもよいし、葉身、葉柄、托葉等の葉の一部分を用いても良い。
上記した抽出溶媒の種類は限定されないが、好ましい具体例として、水、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等を挙げることができる。また、水及びエタノールの混合溶媒が好ましく、当該エタノール濃度が5〜60%(v/v)が好ましい。
上記したサクラは、バラ科サクラ属に分類される植物の総称であって、例えばサクラ(cherry)として知られる。当該サクラの具体例として、サクラ亜属のヒガンザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、オオシマザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、エドヒガン、マメザクラ、ミヤマザクラ、タカネザクラ、カスミザクラ、チョウジザクラ、コヒガン、サトザクラ、カンザクラ等を挙げることができる。好ましくは、ソメイヨシノである。
サクラエキスの具体的な市販品として、例えば、一丸ファルコス株式会社製の商品名「サクラエキスB」を挙げることができる。
本願が開示するハリコシ付与剤組成物のサクラエキスの含有量は特に限定されないが、0.01〜0.25質量%の範囲内であることが好ましく、0.03〜0.15質量%の範囲内であることがより好ましい。サクラエキスの含有量を0.01質量%以上とすることで、毛髪へハリやコシを付与する効果がより顕著となる。また、0.25質量%を超えても経済的な面でのメリットを得にくくなる傾向にある。
本願においてサクラエキスの含有量とは、抽出物から溶媒を取り除いた抽出された成分の乾燥残分を指す。即ち、前記サクラエキスの含有量を規定する場合には、乾燥残分として得ることができない揮発性成分は当該含有量には含まれない。しかし、サクラエキスには前記揮発性成分が含まれても良い。
(その他の成分)
本願が開示するハリコシ付与剤組成物には任意の成分を配合することができる。当該任意成分には、上述した抽出溶媒として使用できるものもある。このような成分として、油性成分、溶剤、界面活性剤、酸化剤、アルカリ剤、染料中間体、カプラー、酸性染料、染毛色材、還元剤、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、カチオン化多糖を含むカチオン化ポリマー、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩等を例示することができる。これらの成分は、その具体例の一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
油性成分としては、油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンを例示できる。
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油を例示できる。ロウとしては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンを例示できる。
高級アルコールとしては、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールを例示できる。
炭化水素としては、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンを例示できる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が例示できる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルを例示できる。
エステルとしては、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルを例示できる。
シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンを例示できる。
溶剤としては、水及び有機溶媒を例示できる。有機溶媒としては、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、グリコール、及びグリセリンを例示できる。グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールを例示できる。グリセリンとしては、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンを例示できる。
界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、乳化剤又は各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムを例示できる。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、及びN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類を例示できる。
両性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム及びココアンホ酢酸ナトリウムを例示できる。
非イオン性界面活性剤としては、エーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤、及び脂肪族アルカノールアミドを例示できる。
エーテル型非イオン性界面活性剤としては、POEセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、及びPOEセチルステアリルジエーテルを例示できる。
エステル型非イオン性界面活性剤としては、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、及びラウリン酸ポリグリセリルを例示できる。
脂肪族アルカノールアミドとして、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド等を例示できる。
酸化剤としては、過酸化水素、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム等の過酸塩、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等の過炭酸塩、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸塩、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム等の臭素酸塩、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、過酸化尿素、過フタル酸塩、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化メラミン、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等を例示できる。
アルカリ剤としては、アンモニア、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、アンモニウム塩を含む無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が例示される。
染料中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)等が挙げられる。
カップラーとしては、例えば、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール等が挙げられる。
直接染料として、例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、分散染料等がある。
上記酸性染料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色401号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、かっ色201号、黒色401号等を例示できる。
上記塩基性染料としては、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Blue 99、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet 11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等を例示できる。
上記天然染料としては、クチナシ色素、ウコン色素、アナトー色素、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ラック色素等を例示できる。
上記ニトロ染料としては、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、及びそれらの塩、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Orange No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15等を例示できる。
上記分散染料としては、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等を例示できる。
パーマ剤に使用される還元剤としては、例えば、アスコルビン酸類、チオグリコール酸類、システイン類、メルカプト化合物、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びチオ硫酸塩が挙げられる。アスコルビン酸類としては、例えばアスコルビン酸、エリソルビン酸、アスコルビン酸塩、例えばアスコルビン酸ナトリウム及びアスコルビン酸カリウム、エリソルビン酸塩、例えばエリソルビン酸ナトリウム及びエリソルビン酸カリウム、並びにそれらの誘導体、例えばアスコルビン酸硫酸エステル塩が挙げられる。チオグリコール酸類としては、例えばチオグリコール酸、チオグリコール酸塩、例えばチオグリコール酸アンモニウム及びチオグリコール酸ナトリウム、並びにチオグリコール酸のエステル、例えばグリセリンチオグリコレートが挙げられる。システイン類としては、例えばシステイン、システイン塩酸塩、及びN−アセチル−L−システインが挙げられる。メルカプト化合物としては、例えばチオグリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸、及びシステアミンが挙げられる。亜硫酸塩としては、例えば亜硫酸、亜硫酸アンモニウム、及び亜硫酸ナトリウムが挙げられる。亜硫酸水素塩としては、例えば亜硫酸水素アンモニウム及び亜硫酸水素ナトリウムが挙げられる。チオ硫酸塩としては、例えばチオ硫酸及びチオ硫酸ナトリウムが挙げられる。
糖としては、ソルビトール、マルトース、及びN−アセチルグルコサミンを例示できる。防腐剤としては、パラベン、メチルパラベン及び安息香酸ナトリウムを例示できる。キレート化剤としては、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類を例示できる。
安定剤としては、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸を例示できる。pH調整剤としては、乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、リン酸、タウリン、グルタミン酸、及びアルギニンを例示できる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸、及び亜硫酸塩を例示できる。無機塩としては、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムを例示できる。
(適用)
本願が開示するハリコシ付与剤組成物は毛幹に適用して使用される。適用の形態は特に限定されず、前記ハリコシ付与剤組成物が毛幹に付着すればよい。好ましい具体例として、手による適用、くし状やブラシ状の道具を使用して行う適用、刷毛を使用して行う適用、噴霧による適用等を例示することができる。
前記ハリコシ付与剤組成物は毛幹の全体又は一部へ適用し、すぐに洗い流してよい。好ましくは前記ハリコシ付与剤組成物を適用した状態で一定時間放置する。当該放置時間は特に限定されないが、1分以上が好ましい。また、アウトバスタイプとして、適用した状態で洗い流さなくてもよい。
(適用の対象となる毛髪)
本願が開示するハリコシ付与剤組成物の適用対象となる毛髪は特に限定されないが、ヒトの毛髪が好ましく、加齢により細くなった毛髪、生まれながらにして細い毛髪、ヘアカラー、ブリーチ剤、及び/又はパーマ剤等による化学処理を経たダメージ毛であることがより好ましい。
細い毛髪としては、例えば、毛径平均(毛髪一本の毛径の平均値)30〜75μmの毛髪を好ましく例示でき、毛径平均40〜70μmの毛髪をより好ましく例示できる。よって、当該数値範囲内の毛髪の数が多い場合に、前記ハリコシ付与剤組成物はより有用である。
また、前記ハリコシ付与剤組成物を適用する際の毛髪は、水分が付着したウェット状態でもよいし、ドライ状態でもよい。
〔毛髪処理剤組成物〕
本願は、上述のハリコシ付与剤組成物を含有する毛髪処理剤組成物をも開示する。即ち、当該毛髪処理剤組成物は上述のサクラエキスを含有する。
前記毛髪処理剤組成物は、毛幹に適用され、毛髪へハリコシを付与する効果を更に付与できる実施形態であれば特に限定されず、例えば、毛髪用化粧水、パーマ剤、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、洗髪剤(ヘアシャンプー)、毛髪脱色・脱染剤、酸化染毛剤(ヘアカラー)、酸性染毛料(ヘアマニキュア)、塩基性染毛料、毛髪脱色・脱染処理後又は染毛処理後に適用される各種後処理剤等が挙げられる。好ましくは、毛髪用化粧水、ヘアシャンプー、ヘアトリートメント、毛髪脱色・脱染剤、酸化染毛剤、パーマ剤、又は染毛料である。
また、好ましくは、前記毛髪処理剤組成物はスタイリング剤、セット剤をその実施形態に含まない。
前記毛髪処理剤組成物は毛幹の全体又は一部に適用し、すぐに洗い流してよい。好ましくは毛髪処理剤組成物を適用した状態で一定時間放置する。当該放置時間は特に限定されないが、1分以上がより好ましい。また、アウトバスタイプとして、毛髪処理剤組成物を適用した状態で洗い流さなくてもよい。毛髪処理剤組成物の種々の一般的な使用方法を採用できる。
毛髪脱色・脱染剤、酸化染毛剤、パーマ剤は一定間隔で使用を繰り返すと毛先の方がダメージの蓄積が大きくなる。そのような場合は毛先側の適用量を適宜増量することが好ましい場合もある。
前記毛髪処理剤組成物は、上述のハリコシ付与剤組成物を含有する。即ち、上述したサクラエキスを含有する。当該サクラエキスの含有量は特に限定されないが、0.01〜0.25質量%が好ましく、0.03〜0.15質量%がより好ましい。
前記毛髪処理剤組成物は、上述のハリコシ付与剤組成物を含有する他、実施形態に適した任意の成分を配合することができる。例えば、当該任意の成分として、上述した「(その他の成分)」に列挙した成分を例示することができる。
〔剤型〕
上述のハリコシ付与剤組成物、及び上述の毛髪処理剤組成物の剤型は任意に選択可能である。そして、当該任意の剤型は周知の方法に従って実現可能である。例えばクリーム状、乳液状等の乳化物、液状、ジェル状、ムース状等の適宜な剤型にして用いることができる。乳化物においても、O/W、W/O、更に多層とする等適宜選択可能である。また、ムース状においても、エアゾール、ノンエアゾール等とすることができ、ノンエアゾールとして、スクイズフォーマー式やポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。
〔毛髪処理セット〕
本願は、上述のハリコシ付与剤組成物、又は上述の毛髪処理剤組成物を構成に含む毛髪処理セットを開示する。
当該毛髪処理セットは、上述のハリコシ付与剤組成物、又は上述の毛髪処理剤組成物の他、これらの組成物の利便性を向上させる物を構成に含んでよい。例えば、泡立て用容器(例えば、エアゾール容器、ノンエアゾール式フォーマー容器、カップ容器等)、櫛、刷毛、前処理剤、後処理剤等を例示することができる。
〔毛髪処理方法、美容方法〕
本願は、上述の毛髪処理剤組成物、又は上述の毛髪処理セットを使用する、毛髪処理方法をも開示する。
〔化学処理毛髪の調製〕
毛束サンプルを用いて、LESSE POWDER BLEACH EX(ホーユー株式会社製のブリーチ剤)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行い風乾した。処理した毛束のうち、明度、感触が同等の化学処理毛髪を選択し、下記の試験に用いた。
〔毛髪処理剤組成物の調製〕
下記の表1、表3〜表9に示す実施例1〜実施例13及び表2〜表9に示す比較例1〜比較例11に係る組成の毛髪処理剤組成物を常法に従って調製した。
表1〜表9に示す、各成分の含有量を示す数値は質量%の表記である。表中の各エキスの含有量に併記した括弧内の数値は、各エキスの抽出された有効成分を含有する溶液から常法によって溶媒を除去した乾燥残分の値を示す。また、表によっては、精製水を「適量」と記載することで全量が100質量%であることを示す場合がある。
以下の試験では、一丸ファルコス株式会社製の「サクラエキスB(表中ではサクラエキスBと表記、サクラの葉の抽出物)」「ファルコレッスク ユーカリB(表中ではユーカリエキスと表記)」及び「カフェノアージュ(表中ではコーヒーエキスと表記)」、並びにオリザ油化株式会社製「桜の花エキス−LC(表中ではサクラ花エキスと表記)」を使用した。
サクラエキスBは乾燥残分1%のものを使用した。サクラ花エキスは乾燥残分1%のものを使用した。ユーカリエキスは乾燥残分0.6%のものを使用した。コーヒーエキスは乾燥残分0.6%のものを使用した。
〔毛髪用化粧水〕
毛髪用化粧水としての試験においては、上記手順にて準備した化学処理毛髪サンプル9gに対し、各実施例(実施例1〜4)、又は各比較例(比較例1〜4)の毛髪処理剤組成物を10g、化学処理毛髪サンプル全体に均等に塗布した。15分放置後、タオルドライし、ドライヤーにて乾燥させた後、毛束サンプルについて評価を行った。
実施例12及び13、並びに比較例10及び11については、上記化学処理毛髪サンプルにかえて、化学処理を受けていない未処理の毛髪サンプルを使用した。実施例12及び比較例10では毛径平均52.6μmの未処理毛髪サンプルを使用し、実施例13及び比較例11では毛径平均83.0μmの未処理毛髪サンプルを使用した。使用した毛髪サンプルの変更以外の試験手順は上述の毛髪用化粧水としての試験と同様とした。毛径平均83.0μmは、平均的な日本人の毛径平均であると考えられる。
〔ヘアシャンプー〕
ヘアシャンプーとしての試験においては、上記手順にて準備した化学処理毛髪サンプル9gを水洗し、濡れた状態で、実施例5、又は比較例5の毛髪処理剤組成物を2g、化学処理毛髪サンプル全体に均等に塗布し、毛束を揉み込み泡立てた。続いて水洗後、タオルドライし、ドライヤーにて乾燥させた後、毛束サンプルについて評価を行った。
〔ヘアトリートメント〕
ヘアトリートメントとしての試験においては、上記手順にて準備した化学処理毛髪サンプル9gをホーユー製ビゲントリートメントシャンプーでシャンプーし、水洗した後、実施例6、又は比較例6の毛髪処理剤組成物を10g、化学処理毛髪サンプル全体に均等に塗布し水洗した。続いてタオルドライし、ドライヤーにて乾燥させた後、毛束サンプルについて評価を行った。
〔酸化染毛剤〕
酸化染毛剤としての試験においては、上記手順にて準備した化学処理毛髪サンプル9gに、実施例7〜8、又は比較例7の酸化染毛剤組成物第1剤、第2剤を1:1で混合した混合物18gを化学処理毛髪サンプル全体に均等に塗布し、30℃で30分染毛した。水洗し、シャンプー、リンスを行いタオルドライ後、ドライヤーにて乾燥させた後、毛束サンプルについて評価を行った。
〔ヘアマニキュア〕
ヘアマニキュアとしての試験においては、上記手順にて準備した化学処理毛髪サンプル9gに、実施例9、又は比較例8のヘアマニキュア18gを化学処理毛髪サンプル全体に均等に塗布し、30℃で30分染毛した。水洗し、シャンプー、リンスを行いタオルドライ後、ドライヤーにて乾燥させた後、毛束サンプルについて評価を行った。
〔パーマ剤〕
パーマ剤としての試験においては、上記手順にて準備した化学処理毛髪サンプル9gに、実施例10〜11、又は比較例9のパーマ剤組成物第1剤9gを化学処理毛髪サンプル全体に均等に塗布し、15分放置した。中間水洗を行い、タオルドライした後、パーマ剤組成物第2剤9gを化学処理毛髪サンプル全体に均等に塗布し、15分放置した。水洗し、シャンプー、リンスを行いタオルドライ後、ドライヤーにて乾燥させた後、毛束サンプルについて評価を行った。
〔毛髪のハリ、コシの付与効果の評価〕
ハリコシとは毛髪の感触が「太い」もしくは「硬い」もしくは、「曲げた時の跳ね返り」を感じるものとした。
毛髪のハリ、コシの付与効果における評価は、10人の専門テスターに付与効果が「ある」もしくは「不十分」のいずれかで評価してもらい、「ある」と判断した人が8人以上の場合は「◎」、5〜7人の場合は「○」、2〜4人の場合は「△」、1人以下の場合は「×」と評価することとして表1〜4の各評価欄に記載した。
いずれの実施例においても毛髪へのハリやコシの付与効果が良好であった。いずれの実施例においても組成物中にサクラの葉の抽出物が含まれていた。即ち、サクラの葉の抽出物を毛幹に適用することが有効であると考えられた。
未処理毛の試験結果から、毛径平均が75μm以下の細い毛髪についても、好ましい効果が得られると考えられた。
ハリやコシを失った毛髪にハリやコシを付与できる毛髪処理剤組成物が提供される。

Claims (3)

  1. サクラの葉のエキスを含有し、まつ毛以外の、既に生えているダメージ毛の毛幹に適用される、ハリコシ付与剤組成物(サルビア抽出物及び/又はボタンピ抽出物を併せ含有するもの、及びウヤク抽出物を併せ含有するものを除く)。
  2. 前記サクラの葉のエキスの含有量が0.01〜0.25質量%である請求項1に記載のハリコシ付与剤組成物。
  3. 前記ハリコシ付与剤組成物の用途が、毛髪用化粧水、ヘアシャンプー、ヘアトリートメント、脱色・脱染剤、酸化染毛剤、パーマ剤、又は染毛料である請求項1又は請求項2に記載のハリコシ付与剤組成物。
JP2012045175A 2012-03-01 2012-03-01 ハリコシ付与剤組成物 Active JP6304917B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012045175A JP6304917B2 (ja) 2012-03-01 2012-03-01 ハリコシ付与剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012045175A JP6304917B2 (ja) 2012-03-01 2012-03-01 ハリコシ付与剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013180969A JP2013180969A (ja) 2013-09-12
JP6304917B2 true JP6304917B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=49271888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012045175A Active JP6304917B2 (ja) 2012-03-01 2012-03-01 ハリコシ付与剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6304917B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019074123A1 (ja) * 2017-10-13 2019-04-18 ロート製薬株式会社 毛髪洗浄組成物

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11209246A (ja) * 1998-01-19 1999-08-03 Ichimaru Pharcos Co Ltd 植物抽出物混合養毛・育毛剤
JP2000344632A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Ichimaru Pharcos Co Ltd 植物抽出物含有養毛・育毛剤
JP2004210674A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Kose Corp 毛髪化粧料
JP5506247B2 (ja) * 2009-05-29 2014-05-28 ホーユー株式会社 サクラエキス安定化剤、皮膚外用剤組成物、サクラエキス安定化方法
JP2011201802A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Oriza Yuka Kk 毛髪化粧料用原料及びそれを用いた毛髪化粧料
JP5684011B2 (ja) * 2011-03-16 2015-03-11 日本メナード化粧品株式会社 まつ毛用化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013180969A (ja) 2013-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5653007B2 (ja) 毛髪処理剤組成物
JP5792926B2 (ja) 毛髪処理方法
JP5341628B2 (ja) 毛髪処理剤組成物
JP5060031B2 (ja) 毛髪化粧料
WO2013136480A1 (ja) 染毛剤及び染毛方法
JP6184708B2 (ja) パーマ液および頭髪用調整剤
JP5507897B2 (ja) 毛髪処理剤組成物
WO2014065274A1 (ja) パーマ液および頭髪用調整剤
JP4550663B2 (ja) 毛髪処理剤組成物及びその使用方法
JP6052863B2 (ja) 毛髪処理剤組成物
JP6304917B2 (ja) ハリコシ付与剤組成物
JP2012017267A (ja) 毛髪処理剤組成物
JP5788372B2 (ja) パーマ液および頭髪用調整剤
JP6035005B2 (ja) 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法
JP5680264B2 (ja) 脱色又は染毛された毛髪の反応臭抑制方法
JP5988533B2 (ja) 毛髪処理剤組成物及び毛髪処理方法
JP2016196425A (ja) 毛髪化粧料組成物
JP7489597B2 (ja) 毛髪化粧料
WO2012132601A1 (ja) 毛髪化粧料組成物
JP5960500B2 (ja) 毛髪用化粧料
JP2011042584A (ja) 毛髪処理方法及び毛髪処理キット
JP2007063198A (ja) 毛髪化粧料
JP2008169184A (ja) 毛髪処理剤組成物
JP5654811B2 (ja) ヘアトリートメント剤
KR20210025458A (ko) 산화염모용 또는 모발탈색·탈염용 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140714

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160817

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160825

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20160923

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6304917

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250