JP2012171886A - 毛髪形状調整剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
目的の形状を毛髪に付与する毛髪処理、例えばパーマ処理又はカーリング処理時において、毛髪のダメージを抑えながら形状を付与することができ、さらに付与した形状が優れた持続性を有する、毛髪形状調製剤、例えばパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤を提供する。
【解決手段】
還元剤を含有する第1剤、及び、酸化剤を含有する第2剤からなる2剤形式の毛髪形状調整剤において、(A)ウーロン茶エキス、プーアル茶エキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスと、(B)ルイボスエキス、ギムネマエキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスとを含有させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪の形状を調整するための剤、さらに具体的には、例えば毛髪にウェーブ形状又はストレート形状を付与するためのパーマネントウェーブ処理やカーリング処理に用いられる毛髪形状調整剤に関する発明である。
理・美容処理で毛髪をパーマネントウェーブ処理(以下、パーマ処理とする)又はカーリング処理をする場合、通常、システイン、チオグリコール酸又はその塩等の還元剤を含有する第1剤と、臭素酸ナトリウム、過酸化水素等の酸化剤を含有する第2剤を用いて、ウェーブ形状あるいはストレート形状を毛髪に付与するという2剤形式の方法が行われている。
これを詳述すると、まず、第1剤の還元剤により、毛髪ケラチン内のシスチンのジスルフィド結合(−S−S−)を還元、すなわち、開裂させ、スルフィドリル基(−SH)とする。
次に、目的とするウェーブ形状あるいはストレート形状を形成しそれを保持したまま、第2剤の酸化剤により一旦開裂させたジスルフィド結合を新たな位置で再結合させる。
また、第2剤によるジスルフィド再結合過程では、スルフィドリル基の一部や第1剤により開裂されていないジスルフィド結合が、スルホン酸基(−SO3H)にまで過度に酸化されてしまうことがある。
スルホン酸基はジスルフィド結合やスルフィドリル基に戻らず、そのまま残ってしまう。また、もし、スルホン酸基を還元し、ジスルフィド結合やスルフィドリル基に戻そうとしても、パーマ処理やカーリング処理で用いられる還元剤で還元することができない。
このような要因等により毛髪ケラチン内のジスルフィド結合が減少すると、毛髪への目的の形状の付与や、付与した形状の維持がしにくくなったり、毛髪成分(間充物質)の溶出が起こったりする。その結果、まとまり感等の外観や、指どおり等の触感等が損なわれ、一般的に言う「ダメージを受けた状態」となる。
このような問題を解決するために、以下のようなパーマネントウェーブ剤が提案されている。
特許文献1によれば、第2剤にカルボキシメチルデキストランナトリウムを含有することにより、ウェーブのまとまり感や手触り感を向上させ、さらに、前記第2剤処理後にカチオン性化合物を含有する毛髪処理剤を処理することにより、それらの効果に持続性を付与している。
また、特許文献2によれば、水やアルコール等の溶剤に、シスチンとシリコーンとの共重合体を溶解させて毛髪に処理することにより、この成分を毛髪により浸透させ、ウェーブの持続性及び弾力性、毛髪表面の触感を向上させている。さらに、処理後、タンパク収れん剤を含有した剤を処理することにより、前記共重合体成分の毛髪内からの流出を抑制し、ウェーブの持続性を向上させている。
しかしながら、これらのパーマネントウェーブ剤では、十分なハリコシ感を有するウェーブを毛髪に付与するまでには至っていない。
特開2009−57335号公報 特開2004−149478号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、目的の形状を毛髪に付与する毛髪処理、例えばパーマ処理又はカーリング処理時において、毛髪のダメージを抑えながら形状を付与することができ、さらに付与した形状が優れた持続性を有する、毛髪形状調製剤、例えばパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題に鑑み鋭意研究した結果、2剤形式の毛髪形状調整剤に、(A)ウーロン茶エキス、プーアル茶エキスからなる群より選ばれる1種以上と、(B)ルイボスエキス、ギムネマエキスからなる群より選ばれる1種以上とを含有することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、還元剤を含有する第1剤、及び、酸化剤を含有する第2剤からなる2剤形式の毛髪形状調整剤であって、(A)ウーロン茶エキス、プーアル茶エキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスと、(B)ルイボスエキス、ギムネマエキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスとを含有することを特徴とする毛髪形状調整剤を提供するものである。
そしてこれらエキスは、毛髪形状調整剤の第1剤、第2剤の同剤中に配合されていればよく、第1剤、第2剤のどちらか一方に配合されていても、あるいは両方に配合されていてもよい。
前記毛髪形状調整剤としては、パーマネントウェーブ剤、カーリング剤が挙げられる。
また、前記(A)群より選ばれる1種以上のエキスと前記(B)群より選ばれる1種以上のエキスとの含有量は、前記毛髪形状調整剤総量に対し0.01〜6質量%であることが好ましい。
本発明において、毛髪形状調整剤とは、上述したように理・美容処理においてウェーブ形状又はストレート形状を毛髪に付与する際に用いる、還元剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤からなる2剤形式の剤であり、毛髪に形状を付与する際に、第1剤により毛髪のジスルフィド結合を切断し、第2剤によりジスルフィド結合を形成する、という過程を経るものである。
また、本発明の毛髪形状調整剤は、コールド式で使用されるものでも加温式で使用されるものでもよく、使用温度により特に限定されるものではない。
本発明の毛髪形状調整剤は、従来のパーマ処理又はカーリング処理よりも、毛髪のダメージを抑えながら、ストレート形状または優れたハリコシ感を有するウェーブ形状を毛髪に付与することができ、さらに付与した形状は優れた持続性を有する。
本発明の毛髪形状調整剤は従来よりも強固に毛髪に形状を付与できるため、第2剤に含有する酸化剤は、通常の2剤形式のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤の第2剤に含有する酸化剤よりも少量とすることができる。そうすることにより、酸化剤によるダメージを低減化でき、さらなる毛髪へのダメージの低減化を図ることができる。
図1は、本発明の効果を示す図である。
本発明は、(A)ウーロン茶エキス、プーアル茶エキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスと、(B)ルイボスエキス、ギムネマエキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスとを含有することを特徴とする2剤形式の毛髪形状調整剤である。
ウーロン茶エキスは、ツバキ科チャノキの茶葉を、部分的に酸化醗酵させたものから抽出して得られたものをいう。
プーアル茶エキスは、ツバキ科チャノキの茶葉を、加熱によって酸化発酵を止め、コウジカビで発酵させたものから抽出して得られたものをいう。
ルイボスエキスは、マメ科のアスパラトゥス(Aspalathus)属に分類される植物の葉、通称、ルイボスの葉から抽出して得られたものをいう。
ギムネマエキスは、ガガイモ科(Asclepidaceae)に属する植物、ギムネマシルベスタ(GymnemaSylvestre)の葉から抽出して得られたものをいう。
これらのウーロン茶エキス、プーアル茶エキス、ルイボスエキス、ギムネマエキスは市販されているものを用いることもできるし、以下に例示する方法で各植物から抽出して用いることもできる。
ウーロン茶エキス、プーアル茶エキス、ルイボスエキス、ギムネマエキスを各々の植物から抽出する際の抽出溶媒に特に制限はなく、対象植物の種類等に応じて適宜選択することができるが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低級1価アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン等の多価アルコール類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水素類等一般に用いられる有機溶媒、水を挙げることができる。これらのうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよく、混合割合に特に制限はない。
抽出温度としては、使用する溶媒の種類や量等その他の抽出条件に応じて適宜に設定することができるが、より優れた形状が付与できることと付与した形状の持続性がより優れることから、15〜100℃(煮沸)で抽出したエキスを用いることが好ましく、80〜100℃(煮沸)で抽出したエキスがより好ましい。
抽出時間に特に制限はないが、抽出温度が70℃を超える場合、30秒〜5時間が好ましく、70℃以下で抽出する場合、5分から7日間が好ましい。
前記各エキスは、溶剤に溶解した液状で用いることができ、また、溶剤を揮発させたエキスの液状品、凍結乾燥した粉末品としても用いることができる。
(A)ウーロン茶エキス、プーアル茶エキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスと、(B)ルイボスエキス、ギムネマエキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスは、毛髪形状調整剤の第1剤、第2剤の同剤中に配合されていればよく、第1剤、第2剤のどちらか一方に配合されていても両方に配合されていてもよい。
(A)群から選ばれる1種以上のエキスと、(B)群から選ばれる1種以上のエキスの毛髪形状調整剤への配合量は、粉末状のエキスの質量で、第1剤又は第2剤の総質量に対して0.01〜6質量%が好ましく、また、毛髪形状調整剤総質量に対しては0.01〜6質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましい。前記条件より少ないと目的の効果が得られず、また、前記範囲より多いと配合量に見合った効果が得られず経済的に不利である。
より優れた形状が付与できることと付与した形状の持続性がより優れていることから、(A)群から選ばれる1種以上のエキスと(B)群から選ばれる1種以上のエキスとの配合割合は、(A)群から選ばれる1種以上のエキスの配合割合がエキスの配合総質量に対して25〜80質量%であることが好ましい。
また、より優れた形状が付与できることと付与した形状の持続性がより優れていることから、(A)群のエキスの中ではウーロン茶エキスが好ましく、(B)群のエキスの中ではルイボスエキスが好ましい。
エキスを含有する第1剤及び/又は第2剤のpHは4〜10であることが好ましい。この範囲より低いpHでは沈殿を多く生じる傾向があり、高いpHではエキスが酸化され目的の効果が得られない。
上述したように、本発明は、毛髪のジスルフィド結合を開裂するための第1剤と、ジスルフィド結合を再結合するための第2剤からなる2剤形式の毛髪形状調整剤である。
第1剤に配合される還元剤としては、通常の2剤形式のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤の第1剤に用いられる還元剤が挙げられる。
このような還元剤としては、例えば、チオグリコール酸、チオリンゴ酸、チオ乳酸、チオグリセロール、システイン、アセチルシステイン、システアミン、ラクトンチオール等の脂環式チオール類、亜硫酸、チオ硫酸、またはそれらの塩等が挙げられる。
塩としては、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、塩酸塩等が挙げられる。
これらの還元剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
第1剤における還元剤の配合量は特に限定されず、目的の形状、用いる還元剤の種類、他の配合成分等に応じて適宜選択することができるが、通常の2剤形式のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤の第1剤における量を配合することができる。例えば、第1剤の総質量に対して0.01〜50質量%であり、より好ましくは0.5〜20質量%である。
第2剤に配合される酸化剤としては、通常の2剤形式のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤の第2剤に用いられる酸化剤が挙げられる。
このような酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過酸化炭酸ナトリウム、過酸化尿素のような過酸化物を含む化合物;過ホウ酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム、モノ過硫酸カリウムのようなアルカリ金属過塩;臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムのようなアルカリ金属臭素酸塩等が挙げられる。これらの酸化剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
第2剤における酸化剤の配合量は特に限定されず、目的の形状、用いる酸化剤の種類等
に応じて適宜選択することができるが、通常の2剤形式のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤の第2剤における量を配合することができる。例えば、臭素酸ナトリウムにおいては第2剤の総質量に対して6〜8質量%、過酸化水素においては第2剤の総質量に対して1〜5質量%である。
また、本発明の毛髪形状調整剤は本発明に係るエキスを含有することにより、従来よりも強固に形状を付与することができる。そのため、酸化剤量を通常のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤の第2剤より少量とすることができる。例えば、臭素酸ナトリウムと過酸化水素においては前記の量より少量でよい。酸化剤量を低減化することにより、酸化剤による毛髪へのダメージを低減化することができ、さらに毛髪へのダメージを低減化することができる。
また、本発明の毛髪形状調整剤には、通常のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤に用いられる従来公知の成分を任意に添加することができる。
そのような成分としては、例えば、水溶性ポリマー(例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のノニオン性ポリマー、ポリクオタニウム−10等のカチオン性ポリマー、メタクリロイルエチルベタイン−ブチルメタクリレートコポリマー等の両性ポリマー、メチルビニルエーテル無水マレイン酸コポリマー等のアニオン性ポリマー)、高級脂肪酸類(例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等)、炭化水素類(例えば、パラフィン、スクワラン等)、脂肪酸エステル(例えば、グリセライド等)、ロウ類(例えば、ミツロウ、ラノリン、カルナウバロウ等)、高級アルコール、低級アルコール、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、シリコーン類(例えば、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等)、タンパク質加水分解物(コラーゲン加水分解物、ケラチン加水分解物、絹加水分解物、エラスチン加水分解物等)、タンパク質加水分解物の誘導体、その他のアルカリ剤、界面活性剤、保湿剤(例えば、グリセリン等)、増粘剤、pH調整剤、紫外線吸収剤(例えば、オキシベンゾン等)、キレート剤(例えば、EDTA−3Na等)、防腐剤(例えば、パラベン等)、顔料、染料、香料、動植物の天然エキス等が挙げられる。
前記アルカリ剤としては、通常のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤に用いられるアルカリ剤を挙げることができ、例えば、アンモニア、アルカノールアミン類、無機系アンモニウム塩、有機系アンモニウム塩、有機アミン類、無機アルカリ、塩基性アミノ酸等が挙げられる。
前記アルカノールアミン類としてはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。前記無機系アンモニウム塩としては炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。前記有機系アンモニウム塩としては塩化アルキルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。有機アミン類としては2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−プロパンジオール、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、炭酸グアニジン、塩酸グアニジン、硫酸グアニジン等が挙げられる。前記無機アルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げられる。前記塩基性アミノ酸としてはアルギニン、リジン等が挙げられる。これらのアルカリ剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
アルカリ剤の配合量は、特に限定されないが、例えば毛髪形状調整剤の総質量に対して0.01〜20質量%である。
前記界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活
性剤及び両性界面活性剤のいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。界面活性剤の配合量は、特に限定されないが、例えば毛髪形状調整剤の総質量に対して0.05〜20質量%である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、α−オレフィン硫酸塩、ポリオキシエチレン(以下、「POE」という)アルキルエーテル硫酸塩、POEアルキルアリルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸塩、POEスルホコハク酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、POEアルキルスルホコハク酸塩、N−アシルスルホン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、POE硬化ヒマシ油、POEアルキルエーテル等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤、ベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
前記イミダゾリン系両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ二ナトリウム塩、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられ、前記ベタイン系両性界面活性剤の具体例としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ココアミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ココベタイン、オレイルベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、スルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。
本発明のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤の剤型は特に限定されず、非乳化型製剤又は乳化型製剤(水中油型と油中水型共に可能である)として、液状、乳液状、泡状、クリーム状やゲル状等とすることができる。
本発明の毛髪形状調整剤を用いて毛髪に形状を付与する方法は特に限定されず、通常の2剤形式のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤におけるパーマ処理方法又はカーリング処理方法を採用することができ、例えば以下の方法が挙げられる。
まず、処理する毛束を水で濡らし、ペーパー及びロッドを用いてワインディングを行い、第1剤を塗布し、1〜20分静置する。その後軽く水洗し、場合によっては中間処理剤を塗布し、必要に応じて1秒〜15分間クリープまたは緩和させる。次に、第2剤を塗布し、1〜20分静置する。また、必要に応じて第2剤を再度塗布し、1〜20分静置してもよい。
その後ペーパー及びロッドを外し、水、または必要に応じてシャンプーを用いて洗浄し、適宜トリートメント処理を行い、風乾する。
以下に実施例を用いて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
[試験方法]
試験用毛髪として、長さ20cm、質量0.3gのカラー、パーマ処理及びカーリング処理を行っていない人毛の束を作成した。
表2に示す組成の中間処理剤、表3〜10(実施例)、表19〜20(実施例)、表21(比較例)の組成のパーマネントウェーブ剤、及び、表11〜18(実施例)、表21(比較例)のカーリング剤を調整し、これらを用いて試験用毛髪にパーマ処理、又はカーリング処理を行い、下記の項目について評価を行った。
なお、表中の単位は質量部であり、「残量」とは全量を100質量部とする量である。
(パーマ処理)
実施例1〜148、293、294及び比較例1〜4のパーマネントウェーブ剤を用いてパーマ処理を行った。
まず、試験用毛髪を水で濡らし、ペーパー及び直径1.5cmのロッドを用いてワインディングを行い、第1剤3mlを塗布し、35℃で15分間静置した。その後軽く水洗し、表2の中間処理剤を塗布し15分間静置しクリープさせた。次に、第2剤3mlを塗布し、室温で10分間静置した。その後軽く水洗し、ウェーブを崩さないようにロッドを外した。シャンプー(POE(2モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム1質量%水溶液)を用いて水洗し、トリートメント(セトステアリルアルコール5質量%と塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム液0.1質量%との水乳化物)を適量試験用毛髪に塗布し、水洗し、風乾した。
(カーリング処理)
実施例1〜148、293、294及び比較例1〜4のパーマネントウェーブ剤を、実施例149〜292及び比較例5〜8のカーリング剤に代えたこと以外は、前記パーマ処理と同じ手順で、カーリング処理を行い、シャンプーを用いて水洗し、トリートメント処理を行った。
(評価方法)
(1)指どおりの良さとしっとり感
パネラー20名に、パーマ処理及びカーリング処理した試験用毛髪の指どおりの良さとしっとり感の観点から10段階で官能評価してもらい、指どおりが優れるほど、及びとしっとり感があるほど、高得点を付けてもらった。その平均値を各表に示す。
(2)まとまり感
パーマ処理及びカーリング処理した試験用毛髪のまとまり感を官能評価した。その結果を各表に示す。
◎:非常にある
○:ある
×:少ない
(3)ウェーブのハリコシ感
パーマ処理及びカーリング処理した試験用毛髪のウェーブが毛先から根元まで均一にかかっている程、及びリッジ(ウェーブ形状の出っ張り)が大きい程、ハリコシ感があるとし、ハリコシ感を官能評価した。その結果を各表に示す。
◎:非常にある
○:ある
×:少ない
(4)ウェーブの持続性
実施例10、29及び比較例1のパーマネントウェーブ剤と、表2に示す中間処理剤を用い、上述の方法でパーマ処理をした試験用毛髪について、パーマ処理直後(1)と、その後シャンプー(POE(2モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム1質量%水溶液)を用いて水洗し、トリートメント(セトステアリルアルコール5質量%と塩化ベヘニルトリ
メチルアンモニウム液0.1質量%の水乳化物)を適量塗布し、水洗し、風乾した直後(2)と、さらに水洗と乾燥を5回繰り返して行った直後(3)のウェーブの状態を目視で観察し、持続性を評価した。
結果を表1に示し、1、2、3の状態を撮影した写真を図1に示す。なお、図1において、各写真の左から順に実施例10、29、比較例1のパーマネントウェーブ剤及び中間処理剤でパーマ処理した試験用毛髪である。
(評価基準)
◎:比較例1よりもウェーブの持続性が非常に良い
○:比較例1よりもウェーブの持続性が良い
Figure 2012171886
[ウーロン茶エキス、プーアル茶エキス、ルイボスエキス、ギムネマ茶エキスの抽出方法]
以下の方法で抽出したウーロン茶エキス、プーアル茶エキス、ルイボスエキス、ギムネマ茶エキスを実施例及び比較例に用いた。
(ウーロン茶エキス)
ウーロン茶葉((株)延寿堂社製、製品名:ウーロン)50gを水に加え、3時間、煮沸させた。これをろ過し、得られたろ液から水を減圧留去、凍結乾燥し、ウーロン茶エキス12gを得た。
(プーアル茶エキス)
プーアル茶の茶葉((株)延寿堂社製、製品名:プーアル)50gを50質量%エタノール水溶液に加え、室温(約25℃)下で24時間振とう処理した。これをろ過し、得られたろ液から水、エタノールを減圧留去、凍結乾燥し、プーアル茶エキス7.9gを得た。
(ルイボスエキス)
ルイボスの葉((株)延寿堂社製、製品名:ルイボス)50gを50質量%エタノール水溶液に加え、室温(約25℃)下で24時間振とう処理した。これをろ過し、得られたろ液から水、エタノールを減圧留去、凍結乾燥し、ルイボスエキス7.0gを得た。
(ギムネマエキス)
ギムネマシルベスタの葉((株)延寿堂社製、製品名:ギムネマ・シルベスタ)50gを50質量%エタノール水溶液に加え、室温(約25℃)下で24時間振とう処理した。これをろ過し、得られたろ液から水、エタノールを減圧留去、凍結乾燥し、ギムネマエキス6.4gを得た。
[中間処理剤の組成]
Figure 2012171886
[エキス配合パーマネントウェーブ剤の組成及び評価結果]
(実施例1〜19)
表3のように各エキスを第1剤に配合し、還元剤にL−システイン、酸化剤に過酸化水素を用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例20〜38)
表4のように各エキスを第2剤に配合し、還元剤にL−システイン、酸化剤に過酸化水素を用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例39〜57)
表5のように各エキスを第1剤に配合し、還元剤にL−システイン、酸化剤に臭素酸ナトリウムを用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例58〜76)
表6のように各エキスを第2剤に配合し、還元剤にL−システイン、酸化剤に臭素酸ナ
トリウムを用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例77〜94)
表7のように各エキスを第1剤に配合し、還元剤にチオグリコール酸、酸化剤に過酸化水素を用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例95〜112)
表8のように各エキスを第2剤に配合し、還元剤にチオグリコール酸、酸化剤に過酸化水素を用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例113〜130)
表9のように各エキスを第1剤に配合し、還元剤にチオグリコール酸、酸化剤に臭素酸ナトリウムを用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例131〜148)
表10のように各エキスを第2剤に配合し、還元剤にチオグリコール酸、酸化剤に臭素酸ナトリウムを用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
[エキス配合カーリング剤の組成及び評価結果]
(実施例149〜166)
表11のように、各エキスを第1剤に配合し、還元剤に無水亜硫酸ナトリウム、酸化剤に過酸化水素を用いたカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例167〜184)
表12のように、各エキスを第2剤に配合し、還元剤に無水亜硫酸ナトリウム、酸化剤に過酸化水素を用いたカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例185〜202)
表13のように、各エキスを第1剤に配合し、還元剤に無水亜硫酸ナトリウム、酸化剤に臭素酸ナトリウムを用いたカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例203〜220)
表14のように、各エキスを第2剤に配合し、還元剤に無水亜硫酸ナトリウム、酸化剤に臭素酸ナトリウムを用いたカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例221〜238)
表15のように、各エキスを第1剤に配合し、還元剤にシステアミン、酸化剤に過酸化水素を用いたカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例239〜256)
表16のように、各エキスを第2剤に配合し、還元剤にシステアミン、酸化剤に過酸化水素を用いたカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例257〜274)
表17のように、各エキスを第1剤に配合し、還元剤にシステアミン、酸化剤に臭素酸ナトリウムを用いたカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例275〜292)
表18のように、各エキスを第2剤に配合し、還元剤にシステアミン、酸化剤に臭素酸ナトリウムを用いたカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例293)
表19のように、各エキスを第1剤及び第2剤に配合し、還元剤にL−システイン、酸化剤に過酸化水素を用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
(実施例294)
表20のように、各エキスを第1剤及び第2剤に配合し、還元剤にL−システイン、酸化剤に臭素酸ナトリウムを用いたパーマネントウェーブ剤を調整した。
Figure 2012171886
[パーマネントウェーブ剤及びカーリング剤]
(比較例1〜8)
表21のようにパーマネントウェーブ剤及びカーリング剤を調整した。
Figure 2012171886
本発明のパーマネントウェーブ剤及びカーリング剤は、表3〜20に示されたとおり、還元剤、酸化剤の種類に関わらず、全ての実施例において、従来(比較例)よりダメージを抑えながら、ハリコシ感とまとまり感の優れたウェーブ形状を付与することができる。
また、表1より、実施例10と実施例29においては、付与したウェーブ形状の持続性も優れていることが明らかとなった。
本発明の毛髪形状調整剤は、従来のパーマ処理又はカーリング処理よりも、毛髪のダメージを抑えながら、ストレート形状または優れたハリコシ感を有するウェーブ形状を毛髪に付与することができ、さらに、付与した形状は優れた持続性を有するものである。
また、本発明の毛髪形状調整剤は、従来よりも強固に毛髪に形状を付与することができるため、第2剤に含有する酸化剤は、従来の2剤形式のパーマネントウェーブ剤又はカーリング剤の第2剤に含有する酸化剤よりも少量とすることができる。その結果、本発明の毛髪形状調整剤は、酸化剤によるダメージの低減化を図ることができる。
以上のとおり、本発明の毛髪形状調整剤は、毛髪に目的の形状を付与できると共に、毛髪の健康維持に貢献することができるものである。

Claims (3)

  1. 還元剤を含有する第1剤、及び、酸化剤を含有する第2剤からなる2剤形式の毛髪形状調整剤であって、(A)ウーロン茶エキス、プーアル茶エキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスと、(B)ルイボスエキス、ギムネマエキスからなる群より選ばれる1種以上のエキスとを含有することを特徴とする毛髪形状調整剤。
  2. 前記毛髪形状調整剤が、パーマネントウェーブ剤、カーリング剤であることを特徴とする請求項1記載の毛髪形状調整剤。
  3. 前記(A)群から選ばれる1種以上のエキスと前記(B)群から選ばれる1種以上のエキスとの含有量が、毛髪形状調整剤総量に対し0.01〜6質量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の毛髪形状調整剤。
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