JP5180545B2 - 毛髪変形処理用消臭剤 - Google Patents
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本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形処理において毛髪変形用処理剤とともに用いられる毛髪変形処理用消臭剤であって、サトウキビエキスとpH調整剤とを含有することを特徴としている。
また、前記pH調整剤は、前記毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、0.01〜5.0重量%の量で含有されていてもよい。
さらに、前記毛髪変形処理用消臭剤のpHが、4.0〜10.0であるのが望ましい。
なお、本明細書において、「毛髪変形処理」とは、パーマネントウェーブ形成処理、パーマネントウェーブ形成処理によるウェーブのばし処理、縮毛矯正処理、化粧品によるカーリング形成処理をも含めた処理を意味する。また、本発明の毛髪変形用処理剤は、常温または加温条件下のどちらでも使用できる。
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形処理において、毛髪変形用処理剤とともに用いられる消臭剤であり、サトウキビエキスとpH調整剤とを含有している。
臭剤によれば、毛髪変形処理中に生じる不快臭だけでなく、処理後の毛髪に残存する不快臭をも低減することが可能となる。
その他の成分としては、たとえば、添加剤、および溶剤が挙げられる。
炭酸アルキレン、パラフィン、流動パラフィン、ミツロウ、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、エステル油、トリグリセリド、ワセリン、ラノリンなどの油剤;
グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ソルビトールなどの保湿剤;
カチオン性、アニオン性、両性、非イオン性の界面活性剤;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコンオイルな
どのシリコン誘導体;
エデト酸四ナトリウム四水塩、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩およびこれらの金属塩などのキレート剤;
増粘剤、糖類、油剤、エキス、ポリマー、アミノ酸、アルコールおよび香料などが挙げられる。
[毛髪変形用処理剤]
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形処理に用いられる剤であり、毛髪変形用処理剤と併用して用いられる。毛髪変形用処理剤は、還元剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤を含んでなる。通常、これら第1剤および第2剤を用いた毛髪変形処理、いわゆる2浴式毛髪変形処理が施されるが、本発明において併用する毛髪変形用処理剤はこれらの剤のほか、種々の補助剤を含んでなるものであってもよい。
上記還元剤のうち、汎用性の高いチオグリコール酸、システイン、システアミン、ならびにこれらの誘導体および塩は、以前から強い不快感を伴う臭気を発生することが問題視されていた。なかでもシステアミン、ならびにその誘導体および塩の臭気はより不快感が強い。こうした強い不快臭を伴う還元剤に対しても、上記サトウキビエキスは有効に消臭効果を発揮することができる。
その他の成分としては、たとえば、アルカリ剤、添加剤、および溶剤が挙げられる。
コラーゲンやケラチンなどの加水分解物およびその誘導体などの毛髪保護剤;
炭酸アルキレン、パラフィン、流動パラフィン、ミツロウ、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、エステル油、トリグリセリド、ワセリン、ラノリンなどの油剤;
グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ソルビトールなどの保湿剤;
カチオン性、アニオン性、両性、非イオン性の界面活性剤;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコンオイルなどのシリコン誘導体;
エデト酸四ナトリウム四水塩、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩およびこれらの金属塩などのキレート剤;
増粘剤、糖類、油剤、エキス、ポリマー、アミノ酸、アルコールおよび香料などが挙げられる。
なお、本発明において併用する毛髪変形用処理剤の第2剤およびその他の補助剤については、特に制限はなく、通常毛髪変形処理に用いられる剤をそのまま適用することができる。
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、上述した成分を、公知の方法で適宜、攪拌、混合、過熱、冷却、溶解、分散(乳化)等することによって製造できる。なお、本発明の毛髪変形処理用消臭剤の剤型は特に制限されないが、たとえば、液状、ローション状、クリーム状、エアゾールなどの剤型が挙げられる。
本発明の毛髪変形処理用消臭剤は、毛髪変形用処理剤を用いる毛髪変形のための施術において、どの段階に用いても有効な消臭効果を発揮することができる。
また、得られた各パーマネントウェーブ処理用消臭剤を用いて、以下の評価方法および
評価基準に従い官能評価を行った。
以下に示すように、前工程、中間工程、後工程の順に従って、パーマネントウェーブ処理を行った。
65℃のブリーチ用処理溶液(ブリーチ用処理溶液/アンモニア水(28%):1.7%、過酸化水素(35%):3.3%、水:95%)に長さ30cm(5.0g)の毛髪束を
浸し、10分間放置した。
次いで、処理後の毛髪束を水洗した後、その毛髪束を直径2cmのロッドに巻いた。
ロッドを巻いた毛髪束にパーマネントウェーブ用処理剤第1剤5mLを塗布し、アンモニア成分が揮発しないようラップなどで封鎖して、室温で15分間放置した。放置後の毛髪束を水洗し、タオルで水気を適度に除去した。
水気を除去した毛髪束にパーマネントウェーブ用処理剤第2剤5mLを塗布し、そのま
ま7分間放置した。次いで、さらに第2剤5mLを毛髪束に塗布し、7分間放置した後、
ロッドから毛髪束を外して水洗した。
上記前工程〜後工程を行った後の毛髪束をタオルで軽く水分を取り除き、パーマネントウェーブ処理用消臭剤5mLを塗布してそのまま3分間放置し、水洗した後、以下の項目に従って評価を行った。
上記水洗後の毛髪束に付着した水分をタオルで軽く除き、以下の基準に従って毛髪の不快残臭を確認した。
×:不快臭を強く感じる。
△:不快臭を感じる。
○:不快臭をほとんど感じない。
◎:不快臭をまったく感じない。
タオルドライ後の不快残臭を評価した毛髪束をドライヤーで乾燥させ、以下の基準に従って乾燥後の毛髪の不快残臭を確認した。
×:不快臭を強く感じる。
△:不快臭を感じる。
○:不快臭をほとんど感じない。
◎:不快臭をまったく感じない。
ドライ後の不快残臭を評価した毛髪束を翌日まで放置し、放置後の毛髪束を水で湿らせ、以下の基準に従って再び毛髪の不快残臭を確認した。
×:不快臭を強く感じる。
△:不快臭を感じる。
○:不快臭をほとんど感じない。
◎:不快臭をまったく感じない。
上記ドライ後の不快残臭を評価した毛髪束を用い、サトウキビエキスの香気の有無を確認した。
×:香気があり、気になる。
◎:香気がない、または気にならない。
サトウキビエキス抽出液(MSX−245:三井製糖株式会社製、サトウキビエキス0.02重量%、エタノール45.00重量%、水54.98重量%)を配合し、その他の成分および配合割合は表1に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整した。上記パーマネントウェーブ用処理剤第1剤および第2剤を用いてパーマネントウェーブ処理を施し、評価方法1に従って得られたパーマネントウェーブ処理用消臭剤を用い、上述の評価基準に基づき評価を行った。結果を表2に示す。
サトウキビエキス抽出液を配合しなかった以外は、実施例1に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整し、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
サトウキビエキス抽出液の代わりに硫酸銅を配合した以外は、実施例1に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整し、実施例1と同様にして評価を行った。各成分の配合割合および評価結果を表2に示す。
サトウキビエキス抽出液の代わりにチャエキスを配合した以外は、実施例1に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整し、実施例1と同様にして評価を行った。各成分の配合割合および評価結果を表2に示す。
pH調整剤の種類を変更した以外は、実施例1の成分および配合割合に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を調整し、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表3に
示す。
以下に示すように、上記パーマネントウェーブ処理工程中において実施例4で得られたパーマネントウェーブ処理用消臭剤を用いた。なお、評価項目はタオルドライ後の不快残臭、ドライ後の不快残臭、および翌日の不快残臭とし、評価方法1の評価基準に基づき評価を行った。
上記前工程後におけるロッドを巻いた毛髪束に、パーマネントウェーブ処理用消臭剤を5ml塗布し、そのまま3分間放置した。放置後、中間工程に移行した。
上記中間工程において、パーマネントウェーブ用処理剤第2剤を塗布する直前にパーマネントウェーブ処理用消臭剤を5ml塗布し、そのまま3分間放置した後、パーマネントウェーブ用処理剤第2剤を塗布し、上記中間工程を続行した。
上記後工程において、ロッドからの毛髪束を外す直前に、毛髪束を水洗してタオルで水気を除去した後、毛髪束にパーマネントウェーブ処理用消臭剤を5ml塗布し、そのまま3分間放置した。次いで、ロッドを外して再び毛髪束を水洗し、タオルで水気を適度に除去してパーマネントウェーブ処理工程を完了した。
パーマネントウェーブ処理用消臭剤を使用する段階を表3に従って選択し、評価方法2に従ってパーマネントウェーブ処理用消臭剤を用い、評価を行った。結果を表4に示す。
Claims (6)
- 毛髪変形処理において、チオグリコール酸、システイン、システアミン、ならびにこれらの誘導体および塩からなる群より選ばれる少なくとも1種である還元剤を含んでなる毛髪変形用処理剤とともに用いられる毛髪変形処理用消臭剤であって、サトウキビエキスとpH調整剤とを含有することを特徴とする毛髪変形処理用消臭剤。
- 前記サトウキビエキスが、前記毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、0.000002〜0.003重量%の量で含有されることを特徴とする請求項1に記載の毛髪変形処理用消臭剤。
- 前記pH調整剤が、前記毛髪変形処理用消臭剤全量100重量%中、0.01〜5.0重量%の量で含有されることを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪変形処理用消臭剤。
- 前記pH調整剤が、クエン酸、燐酸、水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アルギニン、および乳酸からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪変形処理用消臭剤。
- 前記毛髪変形処理用消臭剤のpHが、4.0〜10.0であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪変形処理用消臭剤。
- 前記毛髪変形用処理剤が、還元剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とを含んでなり、
前記毛髪変形処理用消臭剤が、毛髪変形用処理剤の第1剤の塗布前、第1剤の塗布後であって第2剤の塗布前、および第2剤の塗布後のいずれか1種以上の段階で用いられるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪変形処理用消臭剤。
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