JP5379970B2 - 毛髪形状制御剤第1剤 - Google Patents
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一方で、ヘアブリーチ、ヘアカラー等の化学処理によって損傷した毛髪に対し、ツヤ、まとまり、しなやかさ、弾力感を付与することができる技術として、炭素数2〜8のジカルボン酸又はその塩を、洗い流さないタイプの酸性毛髪化粧料に使用することが提案されている(特許文献4)。
(A)毛髪還元性物質
(B)一般式(1)で表されるα,ω−ジカルボン酸又はその塩
(C)ポリオール
(D)有機アルカリ剤又はアンモニア
で表されるチオグリセロール(R2が水素原子の場合)若しくはチオグリセリルアルキルエーテル若しくはそれらの塩又は下記一般式(3)
で表されるメルカプトアルキルアミド若しくはその塩などが挙げられる。これらは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
このような任意成分の配合目的としては、乳化、可溶化、粘度調整、浸透促進、感触向上、毛髪補修、パール化、抗炎症、防腐、金属封鎖、安定化、酸化防止、紫外線吸収、保湿、製品着色、賦香等を挙げることができる。具体的な任意成分としては、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、高級アルコール、カチオン性ポリマー、シリコーン類(例えば、シリコーンオイル、カチオン性シリコーン、シリコーンガム、シリコーン樹脂)、有機コンディショニングオイル類(例えば、炭化水素類、ポリオレフィン類、動植物油脂、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類、脂肪族アミド類、ポリアルキレングリコール類)、ロウ類、エデト酸、エチドロン酸、タンパク質加水分解物、タンパク質誘導体、アミノ酸類、植物抽出物、ムコ多糖類、ビタミン類、色素、香料等が挙げられる。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、毛髪形状制御剤の第1剤として、ウェーブパーマ、ストレートパーマなどの従来のパーマと同様に使用することが可能である。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、頭髪の全部又は一部に塗布する際に、毛髪全長に亘って塗布しても、根元側あるいは毛先側の一部に塗布してもよく、また手を用いて塗布しても、塗布具を用いて塗布してもよい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤の塗布量は、毛髪形状制御能、毛髪損傷抑制の点から、処理する毛髪に対して0.1〜4質量倍、特に0.5〜2.5質量倍であるのが好ましい。
本発明の毛髪形状制御剤第1剤は、塗布中に加温することもできる。加温する場合には、毛髪形状制御能、毛髪損傷抑制の点から、35〜60℃であることが好ましい。
1.トレスの作製
日本人女性の非化学処理毛を市販のブリーチ剤(ふんわり泡ブリーチ プリティアハイブリーチ、花王社製)で4回処理し、この毛髪を用いてトレス(毛髪束、長さ15cm、0.2g)を作製した。
2.ヘアコンディショナー処理:
トレスにヘアコンディショナーを0.2g塗布し1分間室温で静置した後、40℃の流水で30秒間水洗した。
3.毛髪形状制御剤第1剤処理:
毛髪形状制御剤第1剤を0.3g塗布し、15分間室温で静置した後、40℃の流水で30秒間水洗した。
4.中間リンス剤処理:
中間リンス剤を1.0g塗布し、1分室温で静置した後、40℃の流水で30秒間水洗した。
5.毛髪形状制御剤第2剤処理:
毛髪形状制御剤第2剤を0.3g塗布し、15分間室温で放置後、40℃の流水で30秒間水洗した。
6.ヘアコンディショナー処理:
ヘアコンディショナーを0.2g塗布し、40℃の流水で30秒間水洗した。
7.乾燥処理:
濡れたトレスをタオルで水気を除き、トレスを吊り下げた状態で自然乾燥した。
縮れを抑制する効果を、以下1〜4の基準に基づき評価した。評点4及び3が合格、2及び1は不合格である。
4:処理前と変化なし。
3:毛髪に僅かなうねりがある。
2:毛髪に折れ曲がり、うねりがある。
1:毛髪に激しい折れ曲がり、うねり、縮れがある。
実施例4〜11及び比較例1〜3の毛髪形状制御剤第1剤をそれぞれ容量90mLの無色透明のガラス製保存容器に60mL充填し、ヘッドスペースを窒素ガスで置換したあとに密栓して、−5℃、+5℃、室温、40℃、50℃の温度条件下でそれぞれ静置保存を行った。1ヵ月後に下記の目視判定基準に従って成分析出の様子を判定した。判定結果を表8に示す。
成分析出のようすを以下A〜Cの基準に基づき判定した。評点Aが合格、B及びCは不合格である。
評点;
A:濁り・澱が確認されない
B:僅かな濁りまたは澱が確認される
C:濁り・澱が確認される
実施例4〜11及び比較例1〜3の毛髪形状制御剤第1剤を調製し、それらを用いて毛髪処理を行ったときの毛髪損傷の様子を観察した。
1.日本人女性の非化学処理毛を市販のブリーチ剤(ふんわり泡ブリーチ プリティアハイブリーチ、花王社製)で4回処理し、この毛髪を用いてトレス(毛髪束、長さ15cm、質量0.2g)を作製した。
2.トレスに毛髪形状制御剤第1剤を0.3g塗布し、15分間室温で静置した後、40℃の流水で30秒間水洗した。
3.毛髪形状制御剤第2剤を0.3g塗布し、15分間室温で放置後、40℃の流水で30秒間水洗し、濡れた毛髪トレスからタオルで水気を除き、トレスを吊り下げた状態で自然乾燥した。
縮れを抑制する効果を以下1〜4の基準に基づき評価した。評点4及び3が合格、2及び1は不合格である。
評点;
4:処理前と変化なし。
3:毛髪に僅かなうねりがある。
2:毛髪に折れ曲がり、うねりがある。
1:毛髪に激しい折れ曲がり、うねり、縮れがある。
(頭髪の全部に対してウェーブパーマする方法)
頭髪長がミディアムの日本人女性に施術する。
1)霧吹きを使用して水で頭髪全体を湿らせ、ウェーブパーマ用ロッド25個及びエンドペーパー25枚を使用して所望の髪型となるようにワインディングする。
2)ワインディング作業終了後、毛髪形状制御剤第1剤(実施例1)100gをアプリケーターに入れ、ワインディングした部分に塗布し、10分静置する。
3)毛髪形状制御剤第1剤による毛髪軟化の進行度を確認するためにテストカール(任意のロッド一つを一旦外し、毛髪の軟化度を確認する。確認後は外したロッドを元に戻す)を行う。
4)ロッドを装着したまま毛髪形状制御第1剤を充分量の水ですすぎ流し、毛髪形状制御剤第2剤(表5記載のOX2)100gをアプリケーターに入れ、ワインディングした部分に塗布し、15分間静置する。
5)全てのロッドを外した後、毛髪形状制御剤第2剤を充分量の水ですすぎ流す。シャンプー及びリンスを用いて頭髪を洗浄し、タオルドライする。最後にドライヤーを用いてブロードライしながら髪型を整える。
Claims (5)
- 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有し、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩又は炭酸水素塩を実質的に含有しない、pHが7.5〜10である毛髪形状制御剤第1剤。
(A)毛髪還元性物質
(B)一般式(1)で表されるα,ω−ジカルボン酸又はその塩
(C)ポリオール
(D)有機アルカリ剤又はアンモニア - 成分(C)がアルキレングリコール類、ポリアルキレングリコール類、アルキレングリコールアルキルエーテル類、グリセリン類及びヘキシトール類から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の毛髪形状制御剤第1剤。
- 成分(D)がアルカノールアミン、L−アルギニン、アルカンジアミン及びアンモニアから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記載の毛髪形状制御剤第1剤。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪形状制御剤第1剤を頭髪の全部又は一部に適用する毛髪形状制御方法。
- ウェーブパーマ方法又はストレートパーマ方法である請求項4記載の毛髪形状制御方法。
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