JP7032087B2 - ケラチン繊維を処置するための組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ケラチン繊維を処置するための組成物、特に少なくとも1種の芳香族スルホン酸化合物又はその塩を含むヘアケア化粧用組成物に関する。
毛髪化粧品の分野において、毛髪処置効果は非常に重要な特性である。特に、毛髪を損傷させずに、毛髪の縮れを緩和し得る特性が、ヘアケア化粧料では望ましい。これまでに、ヘアケア化粧料に関するいくつかの先行技術文献が公表されてきた。
特開2011-132191は、特定の式で表される少なくとも1種の芳香族スルホン化合物、及び少なくとも1種のカルニチン又はその塩を含有する毛髪化粧品を開示している。
特開2011-132191
しかし、毛髪処置有効性、特に毛髪のリラクゼーション特性が改善されたヘアケア化粧料に対する需要は、依然として存在する。
本発明の目的は、ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物であって、改善された処置有効性を有し、特に改善された縮毛矯正有効性(縮れた毛髪を真っすぐに矯正、緩和する特性、リラクゼーション特性ともいう)、扱いやすさ、及び滑らかさをケラチン繊維に付与できる組成物を提供することである。
本発明の上記の目的は、ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物であって、一般式(1)又は(2)
Figure 0007032087000001
(式中、各Rは、同一であっても異なっていてもよく、独立して、-H、-NH2、若しくは一価炭化水素基を表し、又は隣接するRと一緒になって二価炭化水素基を形成し、
但し、少なくとも1つのRは-NH2である)
で表される少なくとも1種の芳香族スルホン酸化合物又はその塩を含む組成物によって達成され得る。
一般式(1)又は(2)において、
Rは独立して、-H、-NH2、又は1~8個の炭素原子、好ましくは1~6個の炭素原子、より好ましくは1~4個の炭素原子を含むアルキル基を表してもよく、
但し、少なくとも1つのRは-NH2である。
一般式(1)又は(2)において、1つのRのみが-NH2を表してもよい。
一般式(1)又は(2)において、1つのRのみが-NH2を表してもよく、その他のRが-Hを表してもよい。
芳香族スルホン酸化合物は、一般式(1)で表されてもよい。
芳香族スルホン酸化合物は、スルファニル酸又はその塩であってもよい。
本発明の一実施形態では、芳香族スルホン酸化合物が、組成物の総質量に対して、0.01~15質量%、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは1~7質量%の範囲の含有量で存在してもよい。
本発明による組成物は、ケラチン繊維をケア又はコンディショニングするための組成物であってもよい。
本発明による組成物は、ケラチン繊維を縮毛矯正し、ケラチン繊維をストレート化し、又は良好な扱いやすさ及び滑らかさをケラチン繊維に与えるための組成物であってもよい。
本発明はまた、ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための美容方法であって、ケラチン繊維に本発明による組成物を塗布する工程を含む、美容方法にも関する。
本発明による美容方法は、ケラチン繊維、好ましくは毛髪をケア又はコンディショニングするための美容方法であってもよい。
本発明による美容方法は、ケラチン繊維を縮毛矯正し、ケラチン繊維をストレート化し、又は良好な扱いやすさ及び滑らかさをケラチン繊維に与えるための美容方法であってもよい。
鋭意検討の結果、本発明者は、驚くべきことに、特定の芳香族スルホン酸化合物の使用が、ケラチン繊維をケア又はコンディショニングする性能を改善できること、例えば縮毛矯正効果を改善でき、ケラチン繊維、好ましくは毛髪に扱いやすさ及び滑らかさを付与できることを見出し、本発明を完成させた。
したがって、本発明は主に、ケラチン繊維、好ましくは毛髪を処置するための組成物であって、一般式(1)又は(2)
Figure 0007032087000002
(式中、各Rは、同一であっても異なっていてもよく、独立して、-H、-NH2、若しくは一価炭化水素基を表し、又は隣接するRと一緒になって二価炭化水素基を形成し、
但し、少なくとも1つのRは-NH2である)
で表される少なくとも1種の芳香族スルホン酸化合物又はその塩を含む組成物に関する。
「ケラチン繊維」は、本明細書において、少なくとも1種のケラチン物質を含む繊維を意味する。ケラチン繊維の表面の少なくとも一部は、ケラチン物質によって形成されることが好ましい。ケラチン繊維の例としては、毛髪、眉毛、まつ毛等が挙げられる。本発明は、毛髪を処置するために使用されることが好ましい。
特に、本発明による組成物は、優れた毛髪縮毛矯正効果を有し、また、改善された扱いやすさ及び滑らかさを毛髪に与える。
以下、本発明による組成物を詳細に説明する。
[組成物]
本発明による組成物は、ケラチン繊維を処置するため、例えば、ケラチン繊維、好ましくは毛髪をケア、コンディショニング、又は縮毛矯正するための組成物である。また、本発明による組成物は、ケラチン繊維のボリュームを制御し、且つ/又はカールしたケラチン繊維、好ましくは毛髪をストレート化するために使用され得る。
本発明による組成物は、任意の形態、例えばローション、ゲル、W/O若しくはO/Wエマルションであって、増粘化されているか若しくは増粘化されていないもの、フォーム、又はクリームの形態で存在することができる。本発明による組成物は、任意の容器、例えばスプレーボトル、ポンプボトル又はエアゾール缶の中に収容されてもよい。
本発明による組成物は、ケラチン繊維を処置するための組成物で使用することができる。例えば、組成物は、シャンプー、コンディショナー、ヘアトリートメントクリーム、ジェル、ムース、ポンプ式ヘアスプレー、エアゾール式ヘアスプレー、セットローション、ブロースタイリングローション、ヘアカラーローション、毛髪縮毛矯正組成物、パーマネントウェーブ用還元剤、パーマネントウェーブ処置用中和剤、カラーリング組成物、及びすすぎ落としタイプ又は洗い流さない(leave-on)タイプのヘアケア処置組成物に配合することができる。
特に、本発明による組成物は、優れた毛髪縮毛矯正効果、毛髪の扱いやすさを改善する効果、及び毛髪に対する滑らかさ付与効果を有するので、組成物は、特にヘアケア処置組成物に適する。したがって、本発明による組成物を使用して、例えば、ケラチン繊維の束の見掛けのボリュームを減少又は管理するようにできる。特に、毛髪のボリューム、特に天然のウェーブ又はカールした毛髪のボリュームを減少又は管理できる。また、ケラチン繊維の規律性(discipline)を改善して、ケラチン繊維を櫛又はブラシで簡単にスタイリング可能にできる。更に、感触及びケラチン繊維の指通りを改善できる。
本発明による組成物は、一般式(1)又は(2)
Figure 0007032087000003
(式中、各Rは、同一であっても異なっていてもよく、独立して、-H、-NH2、若しくは一価炭化水素基を表し、又は隣接するRと一緒になって二価炭化水素基を形成し、
但し、少なくとも1つのRは-NH2である)
で表される少なくとも1種の芳香族スルホン酸化合物又はその塩を含む。
本発明に関する場合において、「炭化水素基」は、炭素原子及び水素原子からなる脂肪族基を意味する。特に指示がない限り、このような基は、1~30個の炭素原子、好ましくは1~20個の炭素原子、より好ましくは1~12個の炭素原子、特に1~8個の炭素原子を含んでもよく、直鎖状、分枝状、又は環状であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。
一価炭化水素基は、本明細書において、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、及びアリール基から選択されてもよい。
アルキル基は、直鎖状又は分枝状であってもよい。好ましくは、アルキル基は、1~20個、1~12個、1~8個、1~6個、又は1~4個の炭素原子を含む。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、及びデシル基を挙げることができる。
アルケニル基は、直鎖状又は分枝状であってもよく、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む。好ましくは、アルケニル基は、2~18個、2~14個、2~10個、又は2~6個の炭素原子を含む。アルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル、及びブテニル基を挙げることができる。
アルキニル基は、直鎖状又は分枝状であってもよく、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含む。好ましくは、アルキニル基は、2~18個、2~14個、2~10個、又は2~6個の炭素原子を含む。アルキニル基の例としては、エチニル、プロピニル、及びブチニル基を挙げることができる。
シクロアルキル基は環状アルキル基であってもよく、縮合されていても又は縮合されていなくてもよい。好ましくは、シクロアルキル基は、3~12個、3~10個、3~8個、又は3~6個の炭素原子を含む。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル基を挙げることができる。更に、シクロアルキル基は、任意選択で、1つ又は複数の非環状炭化水素基、例えば上で説明したアルキル、アルケニル、及び/又はアルキニル基で置換されていてもよい。
アリール基は、少なくとも1つの芳香環を含む、縮合されている又は縮合されていない単環又は多環基であってもよい。好ましくはアリール基は、6~22個、6~16個、又は6~10個の炭素原子を含む。アリール基の例としては、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インデニル、アントラセニル、又はテトラヒドロナフチル(tertahydronapthyl)基を挙げることができる。更に、アリール基は、任意選択で、1つ又は複数の非環状炭化水素基、例えば上で説明したアルキル、アルケニル、及び/又はアルキニル基で置換されていてもよい。
二価炭化水素基は、本明細書において、飽和又は不飽和であってもよく、例えば、アルキレン、アルケニレン、及びアルキリデン基から選択されてもよい。
アルキレン基は、直鎖状又は分枝状であってもよい。好ましくは、アルキレン基は、2~18個、2~14個、2~10個、又は2~6個の炭素原子を含む。アルキレン基の例としては、エチレン、プロピレン、及びブチレン基を挙げることができる。
アルケニレン基は、直鎖状又は分枝状であってもよく、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む。好ましくは、アルケニレン基は、2~18個、2~14個、2~10個、又は2~6個の炭素原子を含む。アルケニレン基の例としては、ビニレン、プロペニレン、及びブテニレン基を挙げることができる。
アルキリデン基は、直鎖状又は分枝状であってもよい。好ましくは、アルキリデン基は、2~18個、2~14個、2~10個、又は2~6個の炭素原子を含む。アルキリデン基の例としては、エチリデン及びイソプロピリデン基を挙げることができる。
本発明の一実施形態では、一般式(1)又は(2)において、Rが独立して、-H、-NH2、又は1~8個の炭素原子、好ましくは1~6個の炭素原子、より好ましくは1~4個の炭素原子を含むアルキル基を表す。
本発明の好ましい一実施形態では、芳香族スルホン酸化合物は、一般式(1)で表される。
本発明の好ましい一実施形態では、一般式(1)又は(2)において、2つのRのみが-NH2を表す。本発明の別の好ましい実施形態では、一般式(1)又は(2)において、1つのRのみが-NH2を表す。
本発明の特定の一実施形態では、一般式(1)又は(2)において、特に一般式(1)において、1つのRのみが-NH2を表し、その他のRが-Hを表す。
本発明の最も好ましい実施形態では、芳香族スルホン酸化合物は、下記の一般式
Figure 0007032087000004
で表される4-アミノベンゼンスルホン酸(スルファニル酸とも称される)又はその塩である。
本発明の芳香族スルホン酸化合物は、塩の形態であってもよい。芳香族スルホン酸化合物の塩としては、前記化合物の従来型の非毒性塩、例えば、塩基から形成されるものが挙げられる。塩は、有機若しくは無機塩、又はこれらの混合物であってもよい。
芳香族スルホン酸化合物の塩としては、芳香族スルホン酸化合物を、鉱物塩基、例えば水性の水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、水酸化リチウム、並びにナトリウム、カリウム、若しくはカルシウムの炭酸塩若しくは炭酸水素塩、
又は有機塩基、例えば第一級、第二級、若しくは第三級アルキルアミン、例えばトリエチルアミン若しくはブチルアミンに加えることにより得られる塩を挙げることができる。この第一級、第二級又は第三級アルキルアミンは、1つ又は複数の窒素原子及び/又は酸素原子を含んでもよく、したがって、例えば1つ又は複数のアルコール官能基を含んでもよく;より特定すると、2-アミノ-2-メチルプロパノール、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2-ジメチルアミノプロパノール、2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパンジオール及び3-(ジメチルアミノ)プロピルアミンを挙げることができる。
芳香族スルホン酸化合物の塩は、有利には、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩;並びにアンモニウム塩から選択することができる。
本発明の特定の実施形態では、芳香族スルホン酸化合物は、スルファニル酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びアンモニウム塩から選択される。
本発明の芳香族スルホン酸化合物は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上の含有量で存在していてもよい。本発明の芳香族スルホン酸化合物は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下の含有量で存在していてもよい。
芳香族スルホン酸化合物は、組成物の総質量に対して、0.01~15質量%、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは1~7質量%の範囲の含有量で存在していてもよい。
(他の成分)
本発明による組成物は、更に、ケラチン繊維、特に毛髪を処置するための組成物の分野で用いられる、全ての慣例の成分、例えば、水、化粧品として許容される親水性有機溶媒、油、界面活性剤又は乳化剤、動物又は植物に由来する天然の抽出物、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は両性のポリマー、フィラー、ワックス、タンパク質加水分解物、膨潤剤、浸透剤、酸性化剤、中和剤、パフューム、香料、増粘剤、保存剤、金属イオン封鎖剤、着色剤、保湿剤、ふけ防止剤、脂漏防止剤、及び日焼け止め剤等を、本発明の効果を損なわない範囲内で含有していてもよい。
特に、本発明による組成物が、O/W又はW/Oエマルションの形態である場合、組成物は、水、化粧品として許容される親水性有機溶媒、油、及び界面活性剤又は乳化剤を含んでもよい。
本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、10~99質量%、好ましくは20~95質量%であってもよい。
化粧品として許容される親水性有機溶媒としては、例えば、1~8個の炭素原子を有する実質的に直鎖状又は分枝状の低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、及びイソブタノール;芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコール;ポリオール又はポリオールエーテル、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール、ソルビトール、エチレングリコールのモノメチル、モノエチル及びモノブチルエーテル、プロピレングリコールエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールのモノエチルエーテル又はモノブチルエーテル;並びにポリエチレングリコール、例えばPEG-4、PEG-6、及びPEG-8、並びにその誘導体を挙げることができる。
本発明による組成物中の親水性有機溶媒の量は、組成物の総質量に対して、1~50質量%、好ましくは2~40質量%、より好ましくは5~30質量%であってもよい。
用語「油」は、本明細書において、室温(25℃)、大気圧(760mmHg)下で、液体又はペースト(非固体)の形態である、脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。本発明の組成物中に含有できる油としては、動物又は植物由来の油、鉱物油、合成グリセリド、動物又は植物油及び合成グリセリド以外の脂肪アルコール及び/又は脂肪酸のエステル、脂肪アルコール、脂肪酸、シリコーン油、並びに脂肪族炭化水素が挙げられる。
油は、組成物の総質量に対して、50質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下の量で組成物中に存在していてもよい。
界面活性剤又は乳化剤は、非イオン性、アニオン性、両性、双性イオン性、カチオン性の乳化剤、及びこれらの混合物から選択することができる。また、乳化剤の例としては、天然又は合成のポリマー乳化剤も挙げられる。
本発明による組成物中の界面活性剤又は乳化剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01~15質量%、好ましくは0.05~10質量%、より好ましくは0.1~5質量%であってもよい。
本発明による組成物のpHは、化粧品において通常使用される酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、所望の値に調整することができる。
本発明による組成物は、好ましくは酸性である。したがって、組成物のpHは、2~9、より好ましくは3~8であることが好ましい。
酸性化剤の中で例として挙げることができるのは、鉱酸又は有機酸、例えば塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸、グリコール酸及び乳酸、並びにスルホン酸である。
塩基性化剤の中で例として挙げることができるのは、水酸化アンモニウム、アルカリ金属炭酸塩、アルカノールアミン、例えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミン、更にはこれらの誘導体、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、並びに以下の一般式
Figure 0007032087000005
(式中、
Wは、ヒドロキシル又はC1~C4アルキル基で任意選択で置換されているプロピレン等のアルキレンを示し、Ra、Rb、Rc及びRdは、独立して、水素原子、アルキル基又はC1~C4ヒドロキシアルキル基を示す)
の化合物であり、これは、1,3-プロパンジアミン及びこれらの誘導体により例示することができる。水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムが好ましく、それは、これがその場で緩衝剤を形成するよう機能することもできるからである。
酸性化剤又は塩基性化剤は、組成物の総質量に対して、0.001~15質量%、好ましくは0.01~10質量%、より好ましくは0.1~5質量%の範囲の量で使用できる。
本発明による組成物は、当技術分野における任意の通常の手法によって、例えば、本発明の芳香族スルホン酸化合物を、化粧品として許容される媒体、例えば水と混合することによって、製造することができる。前記他の成分を、芳香族スルホン酸化合物と混合してもよい。これらの成分を混合している間、必要な場合は加熱してもよい。
[美容方法]
本発明は、ケラチン繊維を処置するため、好ましくは毛髪をコンディショニング又はケアするための方法、好ましくは美容方法であって、本発明による組成物をケラチン繊維、好ましくは毛髪に塗布する工程を含む、方法にも関する。
組成物は、最初に手に塗布し、次にその手で毛髪に接触することによって毛髪に塗布することができ、他の実施形態では、組成物は、噴霧等によって毛髪に直接塗布することができる。また、組成物は、アプリケータ又はデバイスの使用によって毛髪に送達させることもできる。組成物を洗い流さないトリートメントとして毛髪に塗布してもよく、又はすすぎ落としタイプのトリートメントとして、組成物を塗布後にすすぎ落としてもよい。
本発明の一実施形態では、組成物は、ヘアケア組成物又はヘアコンディショニング組成物として使用することができる。したがって、本発明は、本発明の芳香族スルホン酸化合物を含む組み合わせの、ヘアケア組成物又はヘアコンディショニング組成物としての使用にも関する。
本発明の一実施形態では、組成物は、ケラチン繊維を縮毛矯正し、ケラチン繊維をストレート化し、又は良好な扱いやすさ及び滑らかさをケラチン繊維に与えるために使用されてもよい。
本発明による組成物の優れた毛髪縮毛矯正効果、並びに毛髪に扱いやすさ及び滑らかさを付与する効果を鑑みれば、本発明による美容方法は毛髪に魅力的な外観を与えることができる。
一実施形態では、本発明の美容方法は、ケラチン繊維を縮毛矯正し、ケラチン繊維をストレート化し、又は良好な扱いやすさ及び滑らかさをケラチン繊維に与えるための方法である。
本発明を、実施例によって、より詳細に説明することにする。しかし、これらの実施例は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
[組成物]
様々なスルホン酸化合物及び脱イオン水を混合することによって、実施例1及び比較例1~5による組成物を調製した。各スルホン酸化合物の量を、5質量%に設定した。比較例6は参照のみのためのものであり、スルホン酸化合物を含まなかった。各組成物のpHを、塩酸及び/又は水酸化ナトリウムで3.3に調整した。Table 1(表1)は、各組成物に含まれるスルホン酸化合物の化学種を示す。
[評価]
(縮毛矯正効果)
各組成物の縮毛矯正効果を、下記のC-カール試験で査定した。5つの毛髪のC形状カールストランドを、カールヘアメッシュから、各組成物について用意した。カールストランドの長さは、約15mmに設定した。ストランドを、蒸発皿内において、20mLの各組成物中に室温で浸漬した。5つのカールの直径を、各組成物について、浸漬開始直後、すなわち初期時、並びに浸漬開始の10分後及び60分後に測定した。各ストランドの曲率の増加を計算することにより、以下の等式で縮毛矯正有効性(%)を測定した。
縮毛矯正有効性(%)=(T1-T0)/T0×100%
T0:C-カールの初期直径
T1:C-カールの最終直径
組成物の縮毛矯正効果を、以下に示す評価基準に従って決定した。
良好:縮毛矯正有効性が30%よりも高かった。
可:縮毛矯正有効性が20%以上~30%未満であった。
不良:縮毛矯正有効性が20%未満であった。
結果をTable 1(表1)に示す。
Figure 0007032087000006
Table 1(表1)の結果から理解され得るように、本発明の芳香族スルホン酸化合物を含む実施例1による組成物は、本発明の芳香族スルホン酸化合物を含まない比較例1~6による組成物よりも優れた縮毛矯正効果を呈した。
(ストレート化有効性、扱いやすさ、及び滑らかさ)
実施例1、並びに比較例3及び6による各組成物の毛髪に対するストレート化有効性、扱いやすさ及び滑らかさを改善する効果を、下記のメッシュ試験で評価した。ヘアメッシュ(1g、27cm、インド人のヴァージン毛髪タイプIII)を150gの組成物中に一晩室温で浸漬した。その後、ヘアメッシュを流水ですすぎ、過剰の溶液をペーパータオルで一度拭いた。その後、ヘアメッシュをペーパータオルで注意深くタップドライし、各カールストランドが隣接するストランドの影響を受けないようにした。組成物の美容特性を、6人のパネリストによる観察及び感覚検査によって評価した。具体的には、タップドライ直後のヘアメッシュの縮毛矯正の程度の観察によって、ストレート化有効性を査定した。乾燥させたヘアメッシュを1回指で梳かした後のヘアメッシュのボリュームの観察によって、扱いやすさを査定した。乾燥させた毛髪の毛髪表面の感覚検査によって、滑らかさを査定した。
結果をTable 2(表2)に示す。
Figure 0007032087000007
Table 2(表2)の結果から理解され得るように、本発明による組成物は、改善されたストレート化有効性を毛髪で呈し、毛髪に良好な扱いやすさ及び滑らかさを与えた。その一方で、本発明の芳香族スルホン酸化合物の代わりにp-トルエンスルホン酸一水和物を含む比較例3による組成物は、良好なストレート化有効性を毛髪で示さず、良好な扱いやすさ及び滑らかさを毛髪に与えなかった。同様に、比較例6の参照例も、低いストレート化有効性、扱いやすさ、及び滑らかさを示した。
したがって、本発明による組成物は、改善された縮毛矯正及びストレート化有効性をケラチン繊維で呈することができ、良好な扱いやすさ及び滑らかさもケラチン繊維、例えば毛髪に与えることができると結論付けることができる。したがって、本発明による組成物は、ケラチン繊維のケア及び/又はコンディショニングで使用するために非常に好ましい。

Claims (11)

  1. ケラチン繊維を処置するための組成物であって、一般式(1)
    Figure 0007032087000008
    (式中、各Rは、同一であっても異なっていてもよく、独立して、-H、-NH2、若しくは直鎖状又は分枝状の1~12個の炭素原子を含む一価炭化水素基を表し、
    但し、少なくとも1つのRは-NH2である)
    で表される少なくとも1種の芳香族スルホン酸化合物又はその塩を含む、組成物。
  2. 一般式(1)において、Rが独立して、-H、-NH2、又は1~6個の炭素原子を含むアルキル基を表し、
    但し、少なくとも1つのRは-NH2である、請求項1に記載の組成物。
  3. 一般式(1)において、1つのRのみが-NH2を表す、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 一般式(1)又は(2)において、1つのRのみが-NH2を表し、その他のRが-Hを表す、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記芳香族スルホン酸化合物が、スルファニル酸又はその塩である、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記芳香族スルホン酸化合物が、組成物の総質量に対して、0.01~15質量%の範囲の含有量で存在する、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. ケラチン繊維をケア又はコンディショニングするための組成物である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. ケラチン繊維の縮れを緩和し、ケラチン繊維をストレート化し、又は良好な扱いやすさ及び滑らかさをケラチン繊維に与えるための組成物である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. ケラチン繊維を処置するための美容方法であって、前記ケラチン繊維に請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物を塗布する工程を含む、美容方法。
  10. ケラチン繊維をケア又はコンディショニングするための美容方法である、請求項9に記載の美容方法。
  11. ケラチン繊維の縮れを緩和し、ケラチン繊維をストレート化し、又は良好な扱いやすさ及び滑らかさをケラチン繊維に与えるための、請求項9に記載の美容方法。
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