JP2011105631A - 油性毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】浸透性、柔軟性に優れ、さらに毛髪強度を向上させる効果を有し、毛髪に対する補修感、且つ持続性のある潤い感やツヤ感、安定性にも優れた油性毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)〜(D)を含有する油性毛髪化粧料。
(A)N−アシルアミノ酸ジエステル、
(B)揮発性炭化水素油、
(C)ジメチコノール、
(D)ジメチコン、ABN型ポリエーテル変性シリコーン、及びアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種以上のシリコーン油
【選択図】なし

Description

本発明は油性毛髪化粧料に関する。
近年、パーマ、ブリーチ、ヘアカラーなどの化学処理を実施する消費者が増加したことから、毛髪が損傷し、髪がまとまらない、指どおりが悪い、パサつく、ごわつくなどの髪の悩みを抱えているヒトが増加している。さらには、日々の美容行為である、ヘアアイロン、ヘアドライヤーによる整髪行為からも、熱による損傷を毛髪に対し与えており、さらに、毛髪の損傷を深刻なものにしている。従って、ダメージケアは、非常に重要な要素となっている。
過度の損傷を受けた毛髪に対する対策として、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアマスク等の洗い流すヘアケア、さらには、ヘアオイル、ヘアクリーム、泡沫状あるいは霧状トリートメント等の洗い流さないトリートメントが挙げられる。これらのヘアコンディショニング組成物には、主成分として毛髪柔軟性効果としてカチオン性界面活性剤、シリコーン油が配合されることが多く、さらにコンディショニング効果を高めるため高級アルコール、流動パラフィン、エステル油、ステロール類、脂質、ジメチコン、ジメチコノール、ポリエーテル変性シリコーンなどの極性を持たないシリコーン油、貝、魚、絹、植物、海藻等に由来するペプチドもしくはタンパク質又はそれらの誘導体が配合されている。
なかでも、ヘアオイルに代表される油性毛髪化粧料は、過度の損傷を受けた毛髪に対して、指どおり、ツヤ、まとまり性の付与に優れた毛髪化粧料として広く使われている。例えば、特定のダイマー酸エステルと高分子量シリコーンと揮発性油剤を配合したヘアオイルは、ツヤ、まとまり性の他に、仕上がりのなめらかさ、軽さにも優れることが知られている(特許文献1)。また、引火点の異なる2種のイソパラフィンと油性アミノ酸エステルを用いた油性毛髪化粧料は、染毛によりダメージを受けた毛髪に、すべり性、まとまり性とともに毛髪強度を向上させる効果を与えること(特許文献2)、揮発性油剤と植物油と特定粘度のジメチコノールを配合した油性毛髪化粧料は、使用後のツヤ感、ハリ・コシ感ならびに仕上がりの軽さに優れることが知られている(特許文献3)。
一方、毛髪への柔軟性及び光沢を付与するために、N−長鎖アシル酸性アミノ酸エステルを配合した毛髪化粧料が開示されている(特許文献4)。
特開2007−269726号公報 特開2006−69926号公報 特開2008−273902号公報 特開平3−275697号公報
しかしながら、これら従来の油性毛髪化粧料は、ダメージを受けた毛髪への浸透性、柔軟性といった効果は十分満足できるものではなく、最終的に補修感が乏しくなると感じる使用者が多かった。また、いずれの毛髪化粧料も毛髪強度の向上という面では十分満足できるものではなかった。
従って、本発明の課題とするところは、浸透性、柔軟性に優れ、さらに毛髪強度を向上させる効果を有し、毛髪に対する補修感が十分に感じられる油性毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者は上記事情に鑑み鋭意研究した結果、(A)N−アシル酸性アミノ酸ジエステルと(B)揮発性炭化水素油と(C)ジメチコノールと(D)ジメチコン、ABN型ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種以上とを組み合わせることにより、単にN−長鎖アシル酸性アミノ酸エステルを配合しただけでは得られなかった、ダメージを受けた毛髪への浸透性、柔軟性に優れ、毛髪強度を向上させる効果を有し、毛髪に対する補修感が十分に感じられる油性毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D)、
(A)N−アシル酸性アミノ酸ジエステル、
(B)揮発性炭化水素油、
(C)ジメチコノール、
(D)ジメチコン、ABN型ポリエーテル変性シリコーン、及びアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種以上のシリコーン油を含有する油性毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の油性毛髪化粧料は、浸透性、柔軟性に優れ、さらに毛髪強度を向上させる効果を有し、毛髪に対する補修感、且つ持続性のある潤い感やツヤ感、安定性にも優れるため、特にダメージを受けた毛髪に対してはこれらの効果を十分に感じられるものである。
以下、本発明の実施形態について詳述する。
本発明における(A)成分のN−アシル酸性アミノ酸ジエステルは、抱水性に優れ、毛髪へ柔軟性及び光沢を付与できる成分である。
(A)成分は、具体的には下記一般式(1)で表されるものである。
Figure 2011105631
(式中、X及びYはステロールのエステル生成残基、又は炭素数8〜24の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基若しくはアルケニル基を示し、X及びYは両方同じであっても異なっていてもよい。COR1は炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖状のアシル基を示し、aは1又は2の数を示す。)
X及びYで示されるステロール残基としては、動物由来のものであっても植物由来のものであっても菌類由来のものであってもよく、例えば動物ステロールとしては、コレステロール、コレスタノール、7−デヒドロコレステロール、植物ステロール(フィトステロール)としては、シトステロール、スチグマステロール、フコステロール、スピナステロール、ブラシカステロール等、菌類ステロールとしては、エルゴステロール、又はこれらの水添物等が挙げられるが、このうちコレステリル基、フィトステリル基が好ましい。また、X及びYで示されるアルキル又はアルケニル基としては、炭素数8〜22のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、オクチルドデシル基、ベヘニル基等が挙げられる。また、COR1で示されるアシル基としては、炭素数8〜24のアシル基が好ましく、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基等が挙げられる。
(A)成分の具体例としては、例えば、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ジオクチルドデシル及びN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ−2−ヘキシルデシル等が挙げられる。
また、上記(A)成分のうち、毛髪内部への浸透性や残留性の面から、エステル部に少なくとも1つ以上のステロール骨格を有する構造がより好ましい。これら原料は、例えば、味の素社より市販されているエルデュウPS−203[N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)]、エルデュウPS−304、エルデュウPS−306[N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)]として入手が可能である。
本発明における(A)成分の好ましい含有量は、油性毛髪化粧料の総量を基準として0.1〜5質量%(以下、単に%と記する)であり、さらに好ましくは0.3〜3%である。この範囲内であれば、持続性のある潤い感を毛髪に付与することができ、補修感に優れる。
本発明における(B)成分の揮発性炭化水素油とは、沸点が100〜260℃の範囲にある炭化水素であり、炭素数6〜30の軽質流動パラフィンや炭素数12〜28の軽質流動イソパラフィンが挙げられる。これら(B)成分は、仕上がりのべたつきを抑える効果に優れ、加えて前記(A)成分の毛髪内部への浸透性効果を促進する成分である。
これら(B)成分は、例えば、日本油脂社より市販されているNAS−3、NAS−4、NAS−5、或いはエクソンモービル社より市販されているアイソパーC、アイソパーD、アイソパーE、アイソパーF、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーM、或いは丸善石油化学社より市販されているマルカゾールR等として入手可能である。
本発明における(B)成分の好ましい含有量は、油性毛髪化粧料の総量を基準として0.1〜60%であり、さらに好ましくは5〜30%であり、特に好ましくは5〜25%である。この範囲内であれば、前記(A)成分の毛髪内部への浸透性や補修感に優れる。
さらに、(A)成分と(B)成分の質量含有比[(A)/(B)]が好ましくは2/1〜1/60、より好ましくは1/1〜1/50であれば、前記(A)成分の毛髪内部への浸透促進効果ならびに製剤のべたつきを抑制する効果を発揮できるため、好ましい。
本発明における(C)成分のジメチコノールは、下記一般式(2)で表されるものである。
Figure 2011105631
(式中、R2はメチル基又はフェニル基であり、bは1〜3000の整数である。)
上記一般式(2)で示されるジメチコノールとしては、例えば、信越化学工業社製のX−21−5613、X−21−5666、x−21−5849、東レ・ダウコーニング社製の1501FULID、1503FULID等が挙げられる。
本発明における(C)成分の好ましい含有量は、油性毛髪化粧料の総量を基準として1〜50%であり、さらに好ましくは3〜30%である。この範囲内であれば、柔軟性や指どおり、毛髪をしなやかにまとめる効果に優れる。
本発明における(D)成分は、ジメチコン、ABN型ポリエーテル変性シリコーン、及びアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種以上のシリコーン油である。
ここでジメチコンとしては、下記一般式(3)で表されるものが挙げられる。
Figure 2011105631
(式中、R3はメチル基又はフェニル基であり、cは1〜3000の整数である。)
上記一般式(3)で示されるジメチコンとしては、例えば、信越化学工業社製のKF−96H 10万CS、30万CS、50万CS、100万CS、或いはモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ製のXF49−601、XF49−811、XF49−B2317、XF49−B8072が挙げられる。
ABN型ポリエーテル変性シリコーンとしては下記一般式(4)で表されるものが挙げられる。
Figure 2011105631
(式中、R4及びR5は、メチル基又は一部がフェニル基を示し、nは1〜6の整数、dは0〜50の整数、eは0〜50の整数、fは5〜300の整数、gは2〜40の整数を示す。)
上記一般式(4)で示されるABN型ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のFZ−2222、FZ−2233、FZ−2250等が挙げられる。
アミノ変性シリコーンとしては、下記一般式(5)で表されるものが挙げられる。
Figure 2011105631
(式中、R6及びR7は、水酸基又はメチル基を示し、rは1〜1000の整数、sは1〜3000の整数、pは0〜50の整数、qは0〜50の整数を示す。ただし、p+qは1以上である。)
上記一般式(5)で示されるアミノ変性シリコーンとしては、例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製のXF42−B1989、XF42−B8922、信越化学工業社製のXF−8004、XF−8015、XF−8017、XF−8018、XF−8020、X−52−2265、X−52−2265、XF−867S、東レ・ダウコーニング社製のAP−8087、SF8452C、SS−3551等が挙げられる。
本発明における(D)成分の好ましい含有量は、油性毛髪化粧料の総量を基準として1〜50%であり、さらに好ましくは3〜30%である。この範囲内であれば、柔軟性や指どおり、毛髪をしなやかにまとめる効果に優れる。
また上記(C)成分と(D)成分を組み合わせることで、より優れた柔軟性や指どおり、毛髪をしなやかにまとめる効果が得られる。特に(C)成分のジメチコノールと(D)成分のアミノ変性シリコーンを組み合わせた場合、毛髪への補修感にも優れるためより好ましい。
さらに、本発明には(E)成分として、プロピレンオキシドの付加モル数が1〜10であるフィトステロール誘導体を配合すると、より優れた毛髪への浸透性や柔軟性が得られる。
(E)成分としては、カンペステロール、スチグマステロール、β―シトステロール、ブラシカステロールなどの植物性ステロールであるフィトステロール又は水素添加フィトステロールのプロピレンオキシド付加物が挙げられ、これらは単一であっても混合物であってもよい。付加するプロピレンオキシドのモル数(平均付加モル数)は1〜10であるが、毛髪内部への浸透性や残留性、仕上がり時の滑りよい指通り感が得られやすい点から、3〜7であることがより好ましい。また、(E)成分は、プロピレンオキシドの付加モル数が単一のものを用いてもかまわないし、プロピレンオキシドの付加モル数が異なるものを2種以上組み合わせて用いてもよい。
これら(E)成分は、例えば、日光ケミカルズ社製のNIKKOL PSR−3、PSR−5として入手可能である。
本発明における(E)成分の好ましい含有量は、油性毛髪化粧料の総量を基準として0.1〜3%、より好ましくは0.1〜2%である。この範囲内であれば、毛髪への潤い感の付与効果に優れる。
本発明の油性毛髪化粧料は、実質的に水を含まない非水系であることが好ましい。ここで実質的に水を含まないとは、水分量が1%以下であることをいい、0.5%以下であることが好ましい。
また本発明の油性毛髪化粧料には、前記の各成分に加えて必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、抗老化薬剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、増粘剤、防腐剤、粉末成分、色材、香料、清涼剤、生薬抽出物やビタミン類、植物油等を必要に応じて適宜配合することができる。
前記植物油としては、具体的には、常温で液状の植物油が好ましく、その植物の産地や種類、抽出部位や圧搾部位、抽出方法や圧搾方法等は特に限定なく使用できる。例えば、オリーブ油、米胚芽油、米ヌカ油、ヒマシ油、マカデミアンナッツ油、アボガド油、サフラワー油、サンフラワー油、ホホバ油、くるみ油、けし油、大豆油、ヒマワリ種子油、ぶどう種子油、あんず核油、かぼちゃ種子油、ごま油、西洋すもも油、コーン油、菜種油、綿実油、レモン油、茶実油、ツバキ油、落花生油等が挙げられる。なかでも、オリーブ油、マカデミアンナッツ油、ホホバ油が、毛髪への潤い感の付与ならびにツヤに優れるため好ましい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、実施例に記載の浸透性試験、毛髪の破断強度、柔軟性、官能試験(持続性のある潤い感、補修感)、安全性に関する試験法を下記に示す。
(1)浸透性試験
パーマやブリーチなどの処理を施したこと無い、長さ15cm、重さ1gのアジア人黒髪(株式会社ビューラックスより購入)にパーマ処理後ブリーチ処理を行う。この化学処理を2回施し、ダメージ毛とした。このダメージ毛に対し、実施例及び比較例の油性毛髪化粧料に浸漬、40℃にて1時間浸漬後、洗浄する。この浸漬、洗浄行為を3回繰り返し、「測定用毛髪」とした。
この測定用毛髪より、浸透成分を抽出し、質量分析を行い、ブランク(比較例1)と比較することにより浸透性の評価を行った。尚、評価は抽出量が増える方向を正の傾向とし、下記判定基準により判定した。
(2)破断強度試験
浸透性試験と同様の処理を行った測定用毛髪を用い、ORIENTEC社のSTA−1150を用いて、毛髪が破断する直前の力を測定し、ブランク(比較例1)と比較することにより毛髪の破断強度の評価を行った。尚、評価は破断強度が増す方向を正の傾向とし、下記判定基準により判定した。
(3)柔軟性試験
浸透性試験と同様の処理を行った測定用毛髪を用い、カトーテック社のKES−YN−1を用いて、毛髪のねじりに対する応力変化を測定し、ブランク(比較例1)と比較することにより、毛髪の柔軟性の評価を行った。尚、評価は毛髪の回復性が増す方向を正の傾向とし、下記判定基準により判定した。
判定基準
◎:ブランクに対し非常に有意差がある
○:ブランクに対し有意差がある
△:ブランクに対し有意な傾向がある
×:ブランクに対し有意差が無い、あるいは負の方向に有意な傾向がある
(4)官能試験
20名の専門パネルを対象に実施例及び比較例の油性毛髪化粧料を使用してもらい、毛髪上での「潤い感」、「補修感」について官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
判定基準
<潤い感>
◎:パネルの半数以上が、8時間以上潤い感が続くと判断
○:パネルの半数以上が、4時間以上潤い感が続くと判断
△:パネルの半数以上が、2時間以上潤い感が続くと判断
×:パネルの半数以上が、潤い感が無いと判断
<補修感>
◎:パネルの15名以上が、補修感があると判断
○:パネルの10名以上15名未満が、補修感があると判断
△:パネルの5名以上10名未満が、補修感があると判断
×:パネルの5名未満が、補修感があると判断
(5)安全性試験
実施例及び比較例の油性毛髪化粧料1mlを、20人の被験者の上腕内側部に塗布し、24時間後の皮膚に対する刺激性を下記判定基準により評価した。
判定基準
◎:パネルの20名すべてが、紅斑を示さなかった
○:パネルの18名以上20名未満が、紅斑を示さなかった
×:パネルの1名以上18名未満が、紅斑を示さなかった
実施例1〜6、比較例1〜9
表1に示す処方の油性毛髪化粧料を常法に従って作成し、前記(1)〜(5)の各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。尚、表中の配合量は全て%である。
Figure 2011105631
表1から明らかなように、本発明の油性毛髪化粧料は、比較例と比べて明らかに浸透性、毛髪の破断強度、柔軟性、持続性のある潤い感、補修感、安全性に関するいずれの評価においても優れていた。
以下、本発明の油性毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。尚、これら実施例の油性毛髪化粧料についても、上記(1)〜(5)の各試験を実施したところ、いずれの実施例も良好であった。
実施例7(へアオイル)
(配合成分) (配合量 %)
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)[エルデュウPS−203:味の素社製] 0.5
イソドデカン[マルカゾールR:丸善石油化学社製] 25.0
ジメチコノール[X−21−5613:信越化学工業社製] 20.0
ジメチコン[KF96A(10CS):信越化学工業社製) 5.0
アミノ変性シリコーン[AP−8087:東レ:ダウコーニング社製]
1.0
POP(5)フィトステロール[PSR−5:日光ケミカルズ社製]
0.3
オリーブ油 0.1
アーモンド油 0.1
ツバキ油 0.02
ホホバ油 0.02
イソノナン酸イソノニル 0.04
スクワラン 0.02
メトキシケイ皮酸オクチル[ユビナールMC−80:BASF SE社製]
0.05
香料 0.2
流動イソパラフィン[パールリームEX:日本油脂社製] 残余
(製法)流動イソパラフィンを攪拌しながら、残りの各成分を順次添加し、均一に混合し、目的のヘアオイルを得た。
実施例8(へアオイルスプレー)
<原液処方>
(配合成分) (配合量 %)
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)[エルデュウPS−306:味の素社製] 1.0
イソドデカン[マルカゾールR:丸善石油化学社製] 10.0
ジメチコノール[X−21−5613:信越化学工業社製) 5.0
ジメチコン[KF96A(20CS):信越化学工業社製] 10.0
ABN型ポリエーテル変性シリコーン[FZ−2222:東レ・ダウコーニング社製]
0.5
POP(5)フィトステロール[PSR−5:日光ケミカルズ社製]
0.1
ココナッツ油 0.01
米胚芽油 0.01
マカデミアンナッツ油 0.3
アボガド油 0.02
パルミチン酸イソオクチル 0.2
スクワラン 0.5
香料 0.2
水添ポリイソブテン[Luvitol Lite:BASF SE社製]
残余
<原液/噴射剤比>
原液 60.0
噴射剤(LPG) 20.0
噴射剤(DME) 20.0
(製法)水添ポリイソブテンを攪拌しながら、残りの各成分を順次添加し、均一に混合し、原液を得た。次いで、原液を耐圧容器に充填し、上記比率でガスを充填し、目的のヘアオイルスプレーを得た。
上記実施例で用いられた香料は下記のものである。
Figure 2011105631
以上の如く本発明によれば、浸透性に優れ、毛髪の破断強度ならびに柔軟性を向上させ、持続性のある潤い感やツヤ感を付与することができ、且つ、安定性にも優れ、特にダメージを受けた毛髪に対して補修感をも付与できるため、従来にない使用感や仕上がり感が得られる優れた油性毛髪化粧料を提供できる。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)〜(D)を含有する油性毛髪化粧料。
    (A)N−アシル酸性アミノ酸ジエステル、
    (B)揮発性炭化水素油、
    (C)ジメチコノール、
    (D)ジメチコン、ABN型ポリエーテル変性シリコーン、及びアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種以上のシリコーン油
  2. さらに、成分(E)プロピレンオキシドの付加モル数が1〜10であるフィトステロール誘導体を含有することを特徴とする請求項1記載の油性毛髪化粧料。
  3. 実質的に水を含有しないことを特徴とする請求項1又は2記載の油性毛髪化粧料。
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