JP2019178108A - 油性毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布後の毛髪において毛先のまとまりに優れる毛髪化粧料を得るのに適した油性毛髪化粧料を提供する。【解決手段】下記成分(A)及び下記成分(B)を含有し、前記成分(A)の含有割合が0.3〜15.0質量%、前記成分(B)の含有割合が0.3〜8.0質量%である、油性毛髪化粧料。成分(A):25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノール成分(B):引火点200〜300℃の流動パラフィン【選択図】なし

Description

本発明は、油性毛髪化粧料に関する。
毛髪に油分を補い、光沢や滑らかさ等を与えることを目的とした毛髪化粧料として、液状油性成分を主成分とするヘアオイルが用いられている。このようなヘアオイルとしては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
特開2007−269726号公報
ヘアオイルとしては、毛髪全体をまとめるという主機能に加えて、例えば、毛髪を柔らかくする特性や、べたつきなく指どおりの良い仕上がりとする特性を有するもの等が求められている。しかしながら、このような指どおりの良い仕上がりのヘアオイルは、毛先がばらけやすくなるという問題があり、塗布後の毛髪において毛先のまとまりに優れるものが求められている。
従って、本発明の目的は、塗布後の毛髪において毛先のまとまりに優れる毛髪化粧料を得るのに適した油性毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、成分(A):25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノール及び成分(B):引火点200〜300℃の流動パラフィンを含有し、上記成分(A)の含有割合が0.3〜15.0質量%、上記成分(B)の含有割合が0.3〜8.0質量%である油性毛髪化粧料によれば、塗布後の毛髪において毛先のまとまりに優れる油性毛髪化粧料が得られることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記成分(A)及び下記成分(B)を含有し、上記成分(A)の含有割合が0.3〜15.0質量%、上記成分(B)の含有割合が0.3〜8.0質量%である、油性毛髪化粧料を提供する。
成分(A):25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノール
成分(B):引火点200〜300℃の流動パラフィン
上記油性毛髪化粧料は、下記成分(C)を含有し、上記成分(C)の含有割合が0.5〜7.0質量%であることが好ましい。
成分(C):トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PCAオレイン酸グリセリル、及び安息香酸アルキル(C12−15)からなる群より選択される1以上のエステル油
上記油性毛髪化粧料は、下記成分(D)を含有することが好ましい。
成分(D):25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチルポリシロキサン
上記油性毛髪化粧料は、下記成分(E)を含有することが好ましい。
成分(E):アミノ変性ジメチルポリシロキサン
本発明の油性毛髪化粧料は、塗布後の毛髪において毛先のまとまりに優れる毛髪化粧料を得るのに適する。
本発明の油性毛髪化粧料は、25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノール及び引火点200〜300℃の流動パラフィンを少なくとも含む。なお、本明細書において、25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノールを「成分(A)」、引火点200〜300℃の流動パラフィンを「成分(B)」とそれぞれ称する場合がある。
すなわち、本発明の油性毛髪化粧料は、成分(A)及び成分(B)を少なくとも含む。本発明の油性毛髪化粧料は、上記成分(A)及び成分(B)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の油性毛髪化粧料に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)、及び他の成分等の各成分は、それぞれ、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
[成分(A):25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノール]
成分(A)は、25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノールである。ジメチコノールとは、ジメチルポリシロキサンの末端メチル基が水酸基に置換されたものである。成分(A)は、油性毛髪化粧料の塗布後において毛髪上に皮膜を形成し、毛髪のべたつき及び不自然な光沢を抑え、自然な風合いとすることができ、軽い感触を与えることができる。加えて、毛髪の指どおりを向上したり、軋みの発生を抑えたりして、毛髪の手触りをよいものとすることができる。また、塗布後の毛髪をやわらかな感触とすることができる。さらに、成分(B)と組み合わせて用いることにより、比較的少量で毛先のまとまりを優れたものとすることができる。成分(A)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(A)の25℃における粘度は、上述の効果を発揮する観点から、1000万〜3000万mPa・sであり、好ましくは1200万〜2500万mPa・sである。
成分(A)の市販品としては、商品名「XF49−C2499」、商品名「XF49−C2520」、商品名「XF49−C4470」、商品名「XF49−C2497」、商品名「XF49−C4996」、商品名「XF49−C2070」(いずれも、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
本発明の油性毛髪化粧料中の成分(A)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料100質量%に対して、0.3〜15.0質量%であり、好ましくは0.5〜10.0質量%、より好ましくは0.5〜5.0質量%である。上記含有割合が0.3質量%以上であることにより、油性毛髪化粧料の塗布後に、毛髪にやわらかさを与え、毛髪のべたつき及び不自然な光沢を抑えつつ、毛先のまとまりを優れたものとできる。上記含有割合が15.0質量%を越える場合には、高粘度の成分(A)を安定に油性毛髪化粧中に含有させることが困難となる。上記成分(A)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料中の全ての成分(A)の含有割合の合計である。
[成分(B):引火点200〜300℃の流動パラフィン]
成分(B)は、引火点200〜300℃の流動パラフィンである。成分(B)は、引火点が比較的高い流動パラフィンであり、成分(A)と組み合わせて用いることにより、油性毛髪化粧料の塗布後において、比較的少量で毛先のまとまりを優れたものとすることができる。成分(B)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
本発明の油性毛髪化粧料中の成分(B)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料100質量%に対して、0.3〜8.0質量%であり、好ましくは0.5〜8.0質量%、より好ましくは1.0〜6.0質量%である。上記含有割合が0.3質量%以上であることにより、油性毛髪化粧料の塗布後に、毛先のまとまりを優れたものとできる。上記含有割合が8.0質量%以下であることにより、髪のべたつき及び不自然な光沢をより抑えることができる。上記成分(B)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料中の全ての成分(B)の含有割合の合計である。
[成分(C):トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PCAオレイン酸グリセリル、及び安息香酸アルキル(C12−15)からなる群より選択される1以上のエステル油]
本発明の油性毛髪化粧料は、さらに、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PCAオレイン酸グリセリル、及び安息香酸アルキル(C12−15)からなる群より選択される1以上のエステル油(「成分(C)」と称する場合がある)を含むことが好ましい。本発明の油性毛髪化粧料が成分(C)を含む場合、塗布後の毛髪にしっとり感を与えて、毛髪全体及び毛先のまとまりをより良好にする。成分(C)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
PCAオレイン酸グリセリルは、ピロリドンカルボン酸(PCA)とモノオレイン酸グリセリルとのエステルである。PCAオレイン酸グリセリルは、INCI名:PCA Glyceryl Oleateで表される化合物である。安息香酸アルキル(C12−15)は、安息香酸と炭素数12〜15の脂肪族アルコールとのエステルである。安息香酸アルキル(C12−15)は、INCI名:C12−15 Alkyl Benzoateで表される化合物である。
本発明の油性毛髪化粧料が成分(C)を含む場合、本発明の油性毛髪化粧料中の成分(C)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料100質量%に対して、0.5〜7.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記含有割合が0.5質量%以上であると、毛髪全体及び毛先をまとめる力がより向上する。上記含有割合が7.0質量%以下であると、毛髪のべたつき及び不自然な光沢の発生をより抑制することができる。上記成分(C)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料中の全ての成分(C)の含有割合の合計である。
[成分(D):25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチルポリシロキサン]
本発明の油性毛髪化粧料は、さらに、25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチルポリシロキサン(ジメチコン)(「成分(D)」と称する場合がある)を含むことが好ましい。本発明の油性毛髪化粧料が成分(D)を含む場合、油性毛髪化粧料の塗布後に毛髪上に皮膜を形成し、毛髪のべたつき及び不自然な光沢を抑え、自然な風合いとすることができ、軽い感触を与えることができる。加えて、毛髪の指どおりを向上したり、軋みの発生を抑えたりして、毛髪の手触りをよいものとすることができる。なお、成分(D)には、成分(A)に該当する化合物は含まれない。成分(D)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(D)の25℃における粘度は、上述の効果を発揮する観点から、1000万〜3000万mPa・sであり、好ましくは1200万〜2500万mPa・sである。
成分(D)の市販品としては、商品名「XF49−811」、商品名「XF49−813」、商品名「XF49−D1747」、商品名「XF49−B2317」(いずれも、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
本発明の油性毛髪化粧料が成分(D)を含む場合、本発明の油性毛髪化粧料中の成分(D)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料100質量%に対して、0.5〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜10.0質量%である。上記含有割合が0.5質量%以上であると、毛髪のべたつき及び不自然な光沢を抑え、毛髪の指どおりを向上することができる。上記含有割合が15.0質量%以下であると、高粘度の成分(D)を安定に油性毛髪化粧中に含有させることができる。上記成分(D)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料中の全ての成分(D)の含有割合の合計である。
[成分(E):アミノ変性ジメチルポリシロキサン]
本発明の油性毛髪化粧料は、さらに、アミノ変性ジメチルポリシロキサン(「成分(E)」と称する場合がある)を含むことが好ましい。本発明の油性毛髪化粧料が成分(E)を含む場合、油性毛髪化粧料の塗布後に毛髪に柔軟性を付与することができる。また、毛髪全体のまとまりをより向上することができる。成分(E)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(E)の市販品としては、商品名「SS−3551」、商品名「CB−1002」、商品名「AP−8087 Fluid」(いずれも、東レ・ダウコーニング株式会社製)等が挙げられる。
本発明の油性毛髪化粧料が成分(E)を含む場合、本発明の油性毛髪化粧料中の成分(E)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料100質量%に対して、0.05〜3.0質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜1.0質量%である。上記含有割合が0.05質量%以上であると、油性毛髪化粧料の塗布後に毛髪により柔軟性を付与することができる。また、毛髪全体のまとまりをより向上することができる。上記含有割合が3.0質量%以下であると、毛髪のべたつき抑えることができる。上記成分(E)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料中の全ての成分(E)の含有割合の合計である。
[成分(F):揮発性オイル]
本発明の油性毛髪化粧料は、さらに、25℃で揮発性を有するオイル(油分)(「成分(F)」と称する場合がある)を含むことが好ましい。成分(F)の沸点は、例えば250℃以下であり、好ましくは230℃以下である。成分(F)は、成分(A)〜(E)を溶解して毛髪上に塗布することを可能とし、また、塗布後は揮発する。成分(F)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(F)としては、例えば、環状シリコーン油、メチルトリメチコン、エチルトリシロキサン、トリシロキサン、カプリリルメチコン、炭化水素油、25℃における粘度が0.1〜2.0mm2/sであるジメチルポリシロキサン等が挙げられる。上記環状シリコーン油としては、例えば、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。上記炭化水素油としては、例えば、イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、水添(テトラデセニル/メチルペンタデセン)、イソドデカン等が挙げられる。
本発明の油性毛髪化粧料中の成分(F)の含有割合は、他の成分を溶解させる基剤としての機能を発揮する観点から、本発明の油性毛髪化粧料100質量%に対して、30.0〜95.0質量%が好ましく、より好ましくは40.0〜90.0質量%、さらに好ましくは50.0〜85.0質量%である。上記成分(F)の含有割合は、本発明の油性毛髪化粧料中の全ての成分(F)の含有割合の合計である。
[その他の成分]
本発明の油性毛髪化粧料は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、上記成分(A)〜(F)以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されず、例えば、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分等が挙げられる。具体的には、例えば、エタノール等の低級アルコール;多価アルコール;成分(A)〜(F)以外の油性成分(シリコーン油、エステル油、植物油、炭化水素油、油脂、ロウ、高級アルコール等);ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム等の増粘剤;保湿剤;殺菌剤;パール化剤;グリチルリチン酸及びその塩等の抗炎症剤;メントール等の清涼剤;リン酸及びその塩類、クエン酸及びその塩類、乳酸及びその塩類、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン等のpH調整剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤(キレート剤);ピリビニルピロリドン等の皮膜形成性高分子化合物;カオリン、シリカ、タルク等の粉体;色素;顔料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;酸;アルカリ等が挙げられる。なお、上記その他の成分からは、上記成分(A)〜(F)に含まれるものは除かれるものとする。
本発明の油性毛髪化粧料は、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により製造することができる。例えば、上記各成分を混合し、ホモミキサー、パドルミキサー等で攪拌して製造することができる。
本発明の油性毛髪化粧料は、所謂ヘアオイルである。本発明の油性毛髪化粧料としては、例えば、アウトバストリートメント、整髪剤等が挙げられる。本発明の油性毛髪化粧料は、例えば、毛髪の広がりを抑え毛髪をまとめる目的、毛髪に艶を与える目的、ドライヤーやヘアアイロン等の熱から毛髪を保護する目的で用いられる。
本発明の油性毛髪化粧料の使用方法は、特に限定されないが、例えば、下記の方法が挙げられる。(i)洗髪しタオルドライ後に、本発明の油性毛髪化粧料を、毛髪に全体的又は部分的に適量塗布し、ドライヤー等を用いて乾燥させる。(ii)乾いた毛髪又は僅かに湿らせた毛髪に、本発明の油性毛髪化粧料を全体的又は部分的に適量塗布し、必要に応じてヘアアイロンを用いるなどして、整髪する。本発明の油性毛髪化粧料を、他の整髪剤と併用して整髪を行ってもよい。
本発明の油性毛髪化粧料は、油性成分として、粘度が比較的高くポリシロキサン末端が水酸基である、25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノール[成分(A)]と、引火点が比較的高い200〜300℃の流動パラフィン[成分(B)]と、をそれぞれ特定の含有割合で用いている。本発明の効果を発揮する作用機序は明らかではないが、下記のように推定される。成分(A)は、油性毛髪化粧料の塗布後において毛髪上に皮膜を形成し、毛髪のべたつき及び不自然な光沢を抑え、自然な風合いとすることができ、軽い感触を与えることができる。加えて、毛髪の指どおりを向上したり、軋みの発生を抑えたりして、毛髪の手触りをよいものとすることができる。また、成分(A)が水酸基を有する化合物であるためと推定されるが、塗布後の毛髪をやわらかな感触とすることができる。さらに、成分(B)と組み合わせて用いることにより、比較的少量で毛先のまとまりを優れたものとすることができる。
高重合のジメチコノールや高重合のジメチルポリシロキサンにより、毛髪全体のまとまりや、軽い感触や手触りのよさの効果を発揮することはできるものの、毛先がばらけやすいという問題があった。これに対して、本発明においては、成分(A)に対して、特定の引火点を有する流動パラフィン[成分(B)]を特定量配合することにより、相乗効果により、毛先のまとまりを優れたものとすることに成功した。成分(B)は、引火点の比較的高い油剤であり、一般的には重い感触を与える成分であるため、軽い感触を求める油性化粧料とは相反する成分である。しかし、本発明者らは、このような比較的重い感触を与える油剤である成分(B)を成分(A)と組み合わせて少量添加することにより、軽い感触や手触りの良さを維持したまま、毛先のまとまりが飛躍的に向上することを発見した。これは、成分(A)による毛髪をやわらかくする効果と、少量の成分(B)が揮発せずに毛髪にとどまる効果によるものと推定される。比較的引火点の低い油剤を用いる場合には、少量では毛髪をまとめる効果は得られず、多量に用いると、成分(A)による軽い感触や手触りのよさ等の効果が失われる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量。所謂純分)であり、特記しない限り「質量%」で表す。
実施例1〜14、比較例1〜7
表に記した各成分(成分(A)〜(F)及びその他の成分)を用い、実施例及び比較例の各油性毛髪化粧料を常法により調製した。
表に記載の主な成分は、以下の通りである。なお、表中に示す粘度は、25℃における粘度である。
<成分(A)>
ジメチコノール(粘度約1800万mPa・s):商品名「XF49−C2070」、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製
<成分(B)>
流動パラフィン(引火点250℃):商品名「流動パラフィンNo.380SP」、三光化学工業株式会社製
流動パラフィン(引火点272℃):商品名「流動パラフィンNo.530SP」、三光化学工業株式会社製
流動パラフィン(引火点232℃):商品名「流動パラフィンNo.260S」、三光化学工業株式会社製
<成分(C)>
PCAオレイン酸グリセリル:商品名「アミグリ P−30V」、太陽化学株式会社製
<成分(D)>
高重合ジメチルポリシロキサン(粘度約1800万mPa・s):商品名「XF49−811」、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製
高重合ジメチルポリシロキサン(粘度約1300万mPa・s):商品名「XF49−B1747」、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製
<成分(E)>
アモジメチコンA:商品名「SS−3551」、東レ・ダウコーニング株式会社製
アモジメチコンB:商品名「CB−1002」、東レ・ダウコーニング株式会社製
ビス(ヒドロキシ/メトキシ)アモジメチコン:商品名「AP−8087 Fluid」、東レ・ダウコーニング株式会社製
<その他の成分>
ジメチコノール(粘度600mm2/s):商品名「XF3905A」、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製
ジメチコノール(粘度8万mm2/s):商品名「YF3802A」、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製
流動パラフィン(引火点185℃):商品名「CARNATION #70」、Sonneborn Inc.製
(評価)
実施例及び比較例で得られた各油性毛髪化粧料について以下の通り評価した。評価結果は表に記載した。
(1)毛髪の手触りのよさ、毛髪のやわらかさ、毛髪のべたつきのなさ
毛束(長さ30cm、重さ10g、キューティクルの揃った毛束)に、過酸化水素とアンモニアを用いてブリーチ処理を施し、試料毛束を作製した。
実施例及び比較例で得られた各油性毛髪化粧料約0.3gを、上記試料毛束に均一に塗布し、30分間放置した。放置後の試料毛束の上部から下部方向に指を通し、さらに毛束を手で握ることにより、手触りのよさ、やわらかさ、べたつきのなさを以下の基準で判定した。
なお、上記油性毛髪化粧料を塗布した後の試料毛束を「塗布後の試料毛束」、上記油性毛髪化粧料を塗布する前の試料毛束を「未塗布の試料毛束」と称する。
[毛髪の手触りのよさの判定基準]
○(良好):塗布後の試料毛束に指を通した際に、指が引っ掛かるような感触がなく、すべりがよい。
×(不良):塗布後の試料毛束に指を通した際に、指が引っ掛かるような感触があり、軋み感がある。
[毛髪のやわらかさの判定基準]
◎(優れる):塗布後の試料毛束が、比較例1の毛束よりもやわらかい。
○(良好):塗布後の試料毛束が、未塗布の試料毛束よりもやわらかい。
×(不良):塗布後の試料毛束が、未塗布の試料毛束と比べてやわらかさに差がない。
[毛髪のべたつきのなさの判定基準]
○(良好):塗布後の試料毛束を握った際に、手に化粧料が付着する感触がなく、べたつきがない。
×(不良):塗布後の試料毛束を握った際に、手に化粧料が付着する感触があり、べたつきがある。
(2)毛髪全体のまとまり、毛髪の毛先のまとまり、不自然な光沢のなさ
上記(1)の評価後に、試料毛束を目視にて観察し、毛髪のまとまり、不自然な光沢のなさを以下の基準で判定した。
[毛髪全体のまとまりの判定基準]
○(良好):毛束が下方に向けて広がっておらず毛束全体がまとまっている。
×(不良):毛束全体が下方に向けて明らかに広がっている。
[毛髪の毛先のまとまりの判定基準]
○(良好):毛束の先端部分がまとまっている。
×(不良):毛束の先端部分が明らかに広がっている。
[不自然な光沢のなさの判定基準]
○(良好):健常毛の光沢に近い光沢である。
×(不良):油分が塗布されたような光沢や濡れたような光沢が認められる。
Figure 2019178108
Figure 2019178108
本発明の油性毛髪化粧料(実施例)は、毛髪の手触りのよさ、毛髪のやわらかさ、毛髪のべたつきのなさ、毛髪全体のまとまり、毛髪の毛先のまとまり、及び不自然な光沢のなさの全てに優れていると評価された。一方、成分(A)を配合しなかった場合(比較例1)、成分(A)に代えて25℃における粘度が1000万mPa・s未満のジメチコノールを用いた場合(比較例2、3)、及び成分(B)を配合しなかった場合(比較例4)、成分(B)に代えて引火点が200℃未満の流動パラフィンを用いた場合(比較例5)のいずれにおいても、毛髪の毛先のまとまりが劣っていると評価された。また、成分(B)の含有割合が多すぎる場合(比較例6)、毛髪のべたつきのなさが劣っていると評価かされた。また、成分(A)及び成分(B)のいずれも配合しない場合(比較例7)、毛髪のやわらかさ及び毛髪の毛先のまとまりが劣っていると評価された。
さらに、以下に、本発明の油性毛髪化粧料の処方例を示す。
処方例1(ヘアオイル)
ジメチコノール(粘度約1800万mPa・s) 2.0質量%
流動パラフィン(引火点250℃) 2.0質量%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0質量%
2−エチルヘキサン酸セチル 1.0質量%
高重合ジメチルポリシロキサン(粘度約1800万mPa・s)
4.0質量%
ジメチルポリシロキサン(粘度5mm2/s) 2.0質量%
ジメチルポリシロキサン(粘度10mm2/s) 1.0質量%
ジメチルポリシロキサン(粘度60000mm2/s) 0.5質量%
アモジメチコン 0.5質量%
アルガンオイル 1.0質量%
メドウフォーム−γ−ラクトン 0.5質量%
酢酸トコフェロール 0.1質量%
香料 適 量
水添ポリイソブテン 残 部
処方例2(ヘアオイル)
ジメチコノール(粘度約2000万mPa・s) 5.0質量%
流動パラフィン(引火点272℃) 4.0質量%
安息香酸アルキル(C12−15) 1.0質量%
イソノナン酸イソノニル 3.0質量%
高重合ジメチルポリシロキサン(粘度約1300万mPa・s)
5.0質量%
ジメチルポリシロキサン(粘度1.5mm2/s) 2.0質量%
ジメチルポリシロキサン(粘度5mm2/s) 4.0質量%
ジメチルポリシロキサン(粘度350mm2/s) 1.0質量%
アモジメチコン 0.3質量%
マカデミアナッツオイル 1.0質量%
トコフェロール 0.1質量%
香料 適 量
水添ポリイソブテン 残 部
処方例3(ヘアオイル)
ジメチコノール(粘度約2000万mPa・s) 5.0質量%
流動パラフィン(引火点250℃) 4.0質量%
安息香酸アルキル(C12−15) 1.0質量%
イソノナン酸イソノニル 3.0質量%
高重合ジメチルポリシロキサン(粘度約1300万mPa・s)
7.0質量%
ジメチルポリシロキサン(粘度5mm2/s) 5.0質量%
ジメチルポリシロキサン(粘度100mm2/s) 1.0質量%
シクロペンタシロキサン 4.0質量%
アモジメチコン 0.3質量%
オレンジオイル 0.5質量%
トコフェロール 0.1質量%
香料 適 量
水添ポリイソブテン 残 部

Claims (4)

  1. 下記成分(A)及び下記成分(B)を含有し、前記成分(A)の含有割合が0.3〜15.0質量%、前記成分(B)の含有割合が0.3〜8.0質量%である、油性毛髪化粧料。
    成分(A):25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチコノール
    成分(B):引火点200〜300℃の流動パラフィン
  2. 下記成分(C)を含有し、前記成分(C)の含有割合が0.5〜7.0質量%である、請求項1に記載の油性毛髪化粧料。
    成分(C):トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PCAオレイン酸グリセリル、及び安息香酸アルキル(C12−15)からなる群より選択される1以上のエステル油
  3. 下記成分(D)を含有する請求項1又は2に記載の油性毛髪化粧料。
    成分(D):25℃における粘度1000万〜3000万mPa・sのジメチルポリシロキサン
  4. 下記成分(E)を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の油性毛髪化粧料。
    成分(E):アミノ変性ジメチルポリシロキサン
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