JP4954673B2 - 毛髪処理剤 - Google Patents
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これに対し、毛髪への塗布作業に要する時間の短縮を目的として、過酸化水素含有タイプの第2剤の粘度を塗布しやすい粘度に調節した、乳液状の毛髪処理剤が既に提案されている(特許文献1参照)。
本発明に係る毛髪処理剤は、過酸化水素を含む毛髪処理剤であって、さらに、塩化セチルトリメチルアンモニウムおよび塩化ステアリルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤を0.35〜2.45重量%、ケイ素数が2〜8の揮発性シリコーン、イソノナン酸エステル、沸点が100〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素からなる群より選ばれる、少なくとも1種の油剤を8.0〜15.0重量%、ミリスチルアルコールおよびベヘニルアルコールからなる群より選ばれる、少なくとも1種の高級アルコールを1.0〜6.0重量%、サリチル酸を0.01〜0.5重量%の量で含み、かつ、ノニオン性界面活性剤を含まないことを特徴としている。
また本発明の毛髪処理剤は、さらに水を含むことが好ましい。
なお、本発明の毛髪処理剤は、2浴式パーマネントウエーブ剤の第2剤として、好適に用いられる。
本発明の毛髪処理剤は、過酸化水素を含有する剤であって、ノニオン性界面活性剤を含有せず、特定のカチオン性界面活性剤に加え、特定の油剤および特定の高級アルコール、サリチル酸などをそれぞれ特定の量で含有しており、さらに必要に応じて、その他の成分を含有していてもよい。
<過酸化水素>
過酸化水素は、酸化剤として、本発明の毛髪処理剤に配合される。
さらに、本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、塩化セチルトリメチルアンモニウムおよび塩化ステアリルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤を通常は0.35〜2.45重量%、好ましくは0.70〜1.75重量%の量で含有している。
さらに、本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、ケイ素数が2〜8の揮発性シリコーン、イソノナン酸エステル、沸点が100〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素からなる群より選ばれる、少なくとも1種の油剤を、通常は8.0〜15.0重量%、好ましくは10.0〜15.0重量%の量で含有している。
、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどが好ましく挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、該鎖状シリコーンとしては、たとえば、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のシリコーンSH−200などの上市されているものを使用することができる。
さらに、本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、ミリスチルアルコールおよびベヘニルアルコールからなる群より選ばれる、少なくとも1種の高級アルコールを通常は1.0〜6.0重量%、好ましくは2.0〜4.0重量%の量で含有している。
さらに、本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、サリチル酸を通常は0.01〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.2重量%の量で含んでいる。
さらに、本発明の毛髪処理剤は、本発明の目的を損なわない限り、必要に応じて、上述した成分以外のその他の成分を含んでいてもよい。
上記その他の成分の1つとしては、イソノナン酸エステル以外の室温で液状のエステル油が挙げられる。イソノナン酸エステル以外の室温で液状のエステル油とは、20〜30℃の温度において、流動性を有するエステル油のうち、イソノナン酸エステル以外のものを意味し、なかでも融点が20℃未満であるものが望ましい。
また、上記その他の成分の1つとして、水が挙げられる。水は、上述した各成分の溶解や分散、剤全体の粘度調節が容易となる点から媒体として、本発明の目的を損なわない範囲内の量で配合してもよい。水としては、とくに限定されないが、イオン交換水、蒸留水などの精製水が好ましく挙げられる。
さらに上述したもの以外のその他の成分としては、塩化セチルトリメチルアンモニウムおよび塩化ステアリルトリメチルアンモニウム以外のカチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤、ミリスチルアルコールおよびベヘニルアルコール以外の高級アルコール(ただし、セタノールを除く)、サリチル酸以外の安定剤など、化粧料に用いられる公知の成分が挙げられる。これらは、本発明の目的を損なわない範囲内の量で、本発明の毛髪処理剤に適宜、配合できる。
オレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セ
チルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム;脂肪酸アミドアミン塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;ピリジウム塩;イミダゾリニウム塩などが挙げられる。
ミリスチルアルコールおよびベヘニルアルコール以外の高級アルコール(ただし、セタノールを除く)としては、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノールなどが挙げられる。これらのうち、ヘキシルデカノールおよび/またはオクチルドデカノールを、ミリスチル
アルコールやベヘニルアルコールと併用すると、毛髪処理剤の乳化状態の安定性がより向上することが期待できる。
本発明の毛髪処理剤は、上述した各成分を、公知の方法で適宜、撹拌、混合、加熱、冷却、溶解、分散(乳化)等することによって製造できる。
また、各例中で得られた毛髪処理剤は、以下の評価方法及び評価基準に従い評価した。
以下の2点(操作性(I)、操作性(II))について20名の専門テスターが、実際の縮毛
矯正施術を行い評価した。
毛髪処理剤を通常、パーマネントウエーブを行なう際に用いられる、市販のアプリケーター(孔径1.00mm)に入れた際に無理なく塗布することが出来るか。
アプリケーターを1回振れば毛髪処理剤が孔から出る:○
アプリケーターを数回振らなければ毛髪処理剤が孔から出ない:△
アプリケーターを振っても毛髪処理剤が孔から出ない:×
・操作性(II)
アプリケーターに充填した毛髪処理剤を髪に塗布した際に、床に垂れ落ちずに毛髪上に留まる事が出来るか。
毛髪処理剤が毛髪上に留まるが、少し垂れ落ちる:○
毛髪処理剤が毛髪上に留まるが、ほとんど垂れ落ちる:△
毛髪処理剤が毛髪上にほとんど留まらず、垂れ落ちる:×
<処理後の使用感評価>
各例中で得られた毛髪処理剤を用いて、20〜50代のモデル100人に対して縮毛矯正施術を行い評価した。具体的な施術方法は、下に示す組成の2浴式パーマネントウエーブ剤の第1剤を、モデルの毛髪量に応じて80〜100g塗布し、数分間放置後、水洗し、ドライヤーで乾かした後、表面温度を160℃に設定した高温整髪用アイロンを毛髪の根元から毛先にかけて滑らせた。
第1剤の組成: 50%チオグリコール酸アンモニウム 14.0%
セタノール 4.0%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O) 1.5%
モノエタノールアミン pH9.0に調整
イオン交換水 加えて合計100%とした。
(2) 処理後の毛髪の指通り
(3) 処理後の毛髪のしっとり感
なお、各(1)〜(3)の項目とも下記の基準に従い評価した。
良い:○
あまり良くない:△
悪い:×
<安定性評価>
・安定性(I)(乳化状態の安定性)
各例中で得られた毛髪処理剤(乳化物)を、高温(50℃)および低温(5℃)条件下で1ヶ月間保存し、各々保存後の毛髪処理剤状態(分離の有無)を目視で観察して双方の
温度環境下における保存性を以下の基準に基づいて総合評価するとともに、25℃にてガラス棒でかき混ぜた時の感触により、毛髪処理剤の粘度を以下の基準に基づいて官能評価した。
全く分離は見られないが、粘度に変化が見られた:○
わずかに分離が見られた:△
明らかな分離が見られた:×
・安定性(II)(過酸化水素の安定性)
各例中で得られた毛髪処理剤(乳化物)を、45℃にて1ヶ月間保存し、その酸化力を下記の方法で測定した。
評価基準:
保存前と比較して保存後の過酸化水素含有量が90%以上:◎
保存前と比較して保存後の過酸化水素含有量が80%以上90%未満:○
保存前と比較して保存後の過酸化水素含有量が70%以上80%未満:△
保存前と比較して保存後の過酸化水素含有量が60%未満:×
[実施例1〜8]
表1に示した実施例1〜8の成分及び配合割合にしたがって、毛髪処理剤(乳化物)を調製した。得られた毛髪処理剤を、上述した評価方法及び評価基準に沿って評価した。
[比較例1〜5]
表1に示した比較例1〜5の成分及び配合割合にしたがって、毛髪処理剤(乳化物)を調製した後、実施例1〜8と同様にして、毛髪処理剤を評価した。
表2に示した実施例9〜15の成分及び配合割合にしたがって、毛髪処理剤(乳化物)を調製した後、実施例1〜8と同様にして、毛髪処理剤を評価した。
[比較例7〜10]
表2に示した比較例7〜10の成分及び配合割合にしたがって、毛髪処理剤(乳化物)を調製した後、実施例1〜8と同様にして、毛髪処理剤を評価した。
表3に示した実施例16〜26の成分及び配合割合にしたがって、毛髪処理剤(乳化物)を調製した後、実施例1〜8と同様にして、毛髪処理剤を評価した。
[比較例11〜12]
表3に示した比較例11〜12の成分及び配合割合にしたがって、毛髪処理剤(乳化物)を調製した後、実施例1〜8と同様にして、毛髪処理剤を評価した。
表4に示した実施例27〜34の成分及び配合割合にしたがって、毛髪処理剤(乳化物)を調製した後、実施例1〜8と同様にして、毛髪処理剤を評価した。
[比較例13〜15]
表4に示した比較例13〜15の成分及び配合割合にしたがって、毛髪処理剤(乳化物)を調製した後、実施例1〜8と同様にして、毛髪処理剤を評価した。
Claims (5)
- 過酸化水素を含む毛髪処理剤であって、さらに、
塩化セチルトリメチルアンモニウムおよび塩化ステアリルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤を0.35〜2.45重量%、
ケイ素数が2〜8の揮発性シリコーン、沸点が100〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素からなる群より選ばれる、少なくとも1種の油剤を8.0〜15.0重量%、
ミリスチルアルコールおよびベヘニルアルコールからなる群より選ばれる、少なくとも1種の高級アルコールを1.0〜6.0重量%、
サリチル酸を0.01〜0.5重量%の量で含むことを特徴とする毛髪処理剤。 - さらに、イソノナン酸エステル以外の室温で液状のエステル油を1.0〜7.0重量%で含むことを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤。
- さらに、水を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪処理剤。
- 乳化していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪処理剤。
- 2浴式パーマネントウエーブ剤の第2剤として用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪処理剤。
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