JP2005179337A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】高重合シリコーンと揮発性油を配合した乳化型の毛髪化粧料において、優れた使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)及び優れた経時安定性を有する毛髪化粧料を提供すること。
【解決手段】 次の成分(a)〜(c);
(a)(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー 0.01〜2質量%
(b)揮発性油 0.1〜30質量%
(c)高重合シリコーン 0.1〜10質量%
を含有することを特徴とする乳化型の毛髪化粧料。
【選択図】 なし
【解決手段】 次の成分(a)〜(c);
(a)(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー 0.01〜2質量%
(b)揮発性油 0.1〜30質量%
(c)高重合シリコーン 0.1〜10質量%
を含有することを特徴とする乳化型の毛髪化粧料。
【選択図】 なし
Description
本発明は、特定の水溶性高分子、揮発性油、高重合シリコーンとを含有する乳化型の毛髪化粧料に関するものであり、更に詳しくは、優れた使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)を有し、且つ経時安定性に優れる乳化型の毛髪化粧料に関するものである。
従来より、毛髪化粧料には、毛髪の感触を改良するために各種油剤の配合がなされてきた。例えば、炭化水素油やエステル油やシリコーン油が配合され、中でもシリコーン油は、滑らかさやツルツル感等優れた使用感を付与することができるため、毛髪化粧料に多く使用されていた。更に、シリコーン油の中でも高重合シリコーンは、少量の配合により優れた使用感が得られ、加えて、優れたコート感も得られるために、枝毛コート用の毛髪化粧料等に使用されてきた。また、油剤の中でも、揮発性油は、塗布時には、しっとりして滑らかな感触を付与し、仕上がり時は揮発して、毛髪の感触を軽くするため、その独特の感触が受け入れられてきた。このような特徴をもつ高重合シリコーンと揮発性油を配合した毛髪化粧料の検討(例えば、特許文献1〜3参照)がなされていた。
一方、油剤を配合した乳化型の毛髪化粧料は、油剤を乳化するための乳化剤が必須成分となるが、界面活性剤に代表される乳化剤はその種類や配合量により、ベタツキやごわつき等、使用感を損なう場合があった。そのため、界面活性剤ではなく、乳化力のある素材として、水溶性高分子の配合が検討されていた(例えば、特許文献4参照)。
特許2537629号公報
特公平7−64705号公報
特許2554523号公報
特開平9−77641号公報
しかしながら、特開平9−77641号公報に配合されているアルキル変性カルボキシビニルポリマー等の乳化力のある水溶性高分子を用いた場合、優れた乳化安定性を得るために配合量を多くすると、高分子特有のベタツキ感を感じたり、シリコーン油のもつ滑らかさやエステル油のエモリエント感等の油剤の良い感触を損なう場合があり、逆に、配合量を抑えると高温での経時安定性が十分でない場合があった。また経時安定性を改善するために、乳化剤を併用すると高重合シリコーンによる滑らかさが得られない等、使用感が損なわれる場合があった。このように、本発明の解決しようとする課題は、高重合シリコーンと揮発性油を配合した乳化型の毛髪化粧料において、乳化力のある水溶性高分子を用いただけでは、優れた使用感及び優れた経時安定性を併せ持つものを得ることができなかった点を解決することである。
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、高重合シリコーンと揮発性油を配合した乳化型の毛髪化粧料において、乳化力のある特定の水溶性高分子、すなわち、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーを特定量、配合することにより、優れた使用感及び優れた経時安定性を得ることができ、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c);
(a)(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー 0.01〜2質量%
(b)揮発性油 0.1〜30質量%
(c)高重合シリコーン 0.1〜10質量%
を含有することを特徴とする乳化型の毛髪化粧料を提供するものである。
(a)(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー 0.01〜2質量%
(b)揮発性油 0.1〜30質量%
(c)高重合シリコーン 0.1〜10質量%
を含有することを特徴とする乳化型の毛髪化粧料を提供するものである。
また、成分(b)の揮発性油が、揮発性炭化水素油であることを特徴とする前記毛髪化粧料を提供するものである。そして、成分(d)として、低重合シリコーンを含有することを特徴とする前記毛髪化粧料を提供するものである。更に、成分(e)として、カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする前記毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の毛髪化粧料は、優れた使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)を有し、且つ経時安定性に優れるという利点がある。
本発明の毛髪化粧料に用いられる成分(a)の(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーはInternational Cosmetic Ingredient Dictionaryに「SODIUM ACRYLATE/ACRYLOYLDIMETHYL TAURATE COPOLYMER」と記載される、アクリル酸ナトリウムとアクリロイルジメチルタウリンナトリウムとの共重合体であり、乳化物の安定化効果等を有し、これを高分子単独でも、或いは、他の成分を含む組成物としても使用できる。他の成分を含む組成物として、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーを37.5%含み、他の成分としてイソヘキサデカン、ポリソルベート80等を含有する、SIMULGEL EG(SEPPIC社製)が市販されている。
本発明の毛髪化粧料において、成分(a)は、揮発性油や高重合シリコーンを含む油剤の乳化安定性に優れ、少量の配合でも高温での経時安定性が良好である。且つ、使用感においても、高分子特有のベタツキ感が少なく、多量に配合しても、油剤の特徴を損なうことが少ないものである。
本発明の毛髪化粧料における成分(a)の含有量は、0.01〜2質量%(以下、単に「%」と略す)であり、優れた経時安定性を得るには、0.05〜1%がより好ましい。成分(a)をこの範囲で含有すると、乳化安定性がより良好で、また使用感も特に優れる毛髪化粧料を得ることができる。
本発明の毛髪化粧料に用いられる成分(b)の揮発性油は、室温にて揮発するものであれば、特に限定されず使用することができる。具体的には、揮発性の炭化水素油である軽質流動イソパラフィンや軽質イソパラフィン等のイソパラフィンや、オクタメチルシクロテトラシロキサンやデカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーンやオクタメチルトリシロキサンやデカメチルテトラシロキサン等の直鎖のジメチルシリコーンを挙げることができる。これらを一種又は二種以上適宜選択して用いることができる。これらの中でも、特に優れた使用感を得るには、揮発性炭化水素油が特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料において、成分(b)は、使用時のしっとりして滑らかな感触や仕上りの軽い感触を付与するために含有されるものである。また、成分(c)の高重合シリコーンとの相溶性が優れるため、乳化安定性も更に向上させることが可能である。
本発明の毛髪化粧料における成分(b)の含有量は、0.1〜30%であり、特に優れた使用感を得るには、0.5〜20%がより好ましい。成分(b)をこの範囲で含有すると、使用時のしっとりして滑らかな感触を有し、軽い仕上がりの使用感が特に優れる毛髪化粧料を得ることができる。
本発明の毛髪化粧料に用いられる成分(c)の高重合シリコーンは、平均組成式が、下記一般式(1)
[R1R2SiO2/2]n (1)
(式中、R1、R2はメチル基を表し、nは650以上で表される)
で表されるものであれば限定されるものではなく、一種又は二種以上適宜選択して用いることができる。その中でも、重合度として、nが800〜2500であると仕上がりの感触が特に優れ好ましい。
[R1R2SiO2/2]n (1)
(式中、R1、R2はメチル基を表し、nは650以上で表される)
で表されるものであれば限定されるものではなく、一種又は二種以上適宜選択して用いることができる。その中でも、重合度として、nが800〜2500であると仕上がりの感触が特に優れ好ましい。
本発明の毛髪化粧料において、成分(c)は、仕上がりの滑らかさやさらさら感、ベタツキのなさを付与するために含有されるものである。また、成分(b)の揮発性油と併用することにより、使用時及び仕上がりの使用感が相乗的に向上し、成分(a)と併用することで、使用感のみならず、乳化安定性も著しく向上するものである。
本発明の毛髪化粧料における成分(c)の含有量は、0.1〜10%であり、特に優れた使用感を得るには、0.5〜8%がより好ましい。成分(c)をこの範囲で含有すると、仕上がりの滑らかさやさらさら感、ベタツキのなさ等の使用感及び経時安定性が特に優れる毛髪化粧料を得ることができる。
更に、本発明の毛髪化粧料は、成分(a)と成分(b)と成分(c)の配合質量比が、成分(a)/(成分(b)+成分(c))=0.001〜2であると、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)及び経時安定性が特に優れ、0.01〜1であるとより好ましい。
更に、本発明の毛髪化粧料は、成分(d)として、低重合シリコーンを含有することも可能である。配合される成分(d)は、平均組成式が、下記一般式(2)
[R1R2SiO2/2]n (2)
(式中、R1、R2はメチル基を表し、nは10〜650未満で表される。)
で表されるものであれば限定されるものではなく、一種又は二種以上適宜選択して用いることができる。その中でも、重合度としては、nは、10〜100であると使用時の使用感が特に優れ好ましい。
[R1R2SiO2/2]n (2)
(式中、R1、R2はメチル基を表し、nは10〜650未満で表される。)
で表されるものであれば限定されるものではなく、一種又は二種以上適宜選択して用いることができる。その中でも、重合度としては、nは、10〜100であると使用時の使用感が特に優れ好ましい。
本発明の毛髪化粧料において、成分(d)を併用することにより、使用時のしっとりして滑らかな感触を更に向上させることが可能となり、使用感をより向上させることができる。
本発明の毛髪化粧料における成分(d)の含有量は、特に限定されないが、使用時のしっとりして滑らかな感触を特に向上させるには、0.1〜20%が好ましく、更に、0.5〜15%がより好ましい。
更に、本発明の毛髪化粧料は、成分(e)として、カチオン性界面活性剤を含有することも可能である。成分(e)は、ベタツキやごわつきを与えることなく、毛髪に柔らかさを与え、且つ仕上がりの滑らかさを更に向上させる。本発明で用いられる成分(e)のカチオン性界面活性剤については、通常、化粧料等に使用され、髪にコンディショニング効果を付与できるカチオン性界面活性剤であれば特に限定されず、モノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩またはエチレンオキサイド付加型の第4級アンモニウム塩等が挙げられる。具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(15E.O.)ヤシ油アルキルメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(4E.O.)ラウリルエーテルジメチルアンモニウム等が例示される。これらの中でも、毛髪の柔らかさや仕上がりの滑らかさ等の優れた効果を得るには、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等のモノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩と、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム等のジ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩が好ましい。これらは一種又は二種以上適宜選択して用いることができる。
本発明の毛髪化粧料における成分(e)の含有量は、特に限定されないが、毛髪の柔らかさや仕上がりの滑らかさ等の効果を得るには、0.01〜5%が好ましく、更に、0.05〜3%がより好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、水系中に油系を乳化させたO/Wタイプの乳化剤型であるが、例えば、乳化していない2層タイプの剤型と比較した場合、使用する前にシェーキングする必要が無いため、毛髪塗布時に、容易に均一に塗布することができ、更に均一な塗布膜が形成されることから使用感が特に優れる。また、水溶性高分子のジェルベースに油系を乳化せずに、機械力にて分散させただけの場合は、油滴が凝集を起こし、経時安定性を確保できない場合があるが、本発明の毛髪化粧料は、乳化型であることにより、優れた使用性、使用感、経時安定性を有するものである。
本発明の毛髪化粧料には、上記成分の他に、水を必須に配合するものであるが、更に、通常、化粧料に使用される成分、不揮発性油として炭化水素油、エステル油、高級アルコール、ワックス、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、紫外線吸収剤、上記以外の水溶性高分子、多価アルコール、糖類、低級アルコール等の水性成分、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明の毛髪化粧料は、枝毛コート剤、ヘアミルク、ヘアクリーム、ヘアフォーム、ヘアトリートメント等のアウトバスヘア製品、シャンプー、リンス、ヘアパック等のインバスヘア製品等の毛髪化粧料等に利用が可能である。性状は、乳液状、クリーム状、ゲル状等として実施可能であり、また、噴射剤を配合してエアゾールフォームとしての実施も可能である。
本発明の毛髪化粧料の製造方法は、特に限定されないが、例えば、成分(a)を精製水中に均一膨潤させ、そこへ成分(b)〜(c)の混合物を添加し、乳化させることにより、得ることができる。また、成分(a)と(b)を含有する乳化組成物へ、別途乳化処理された成分(c)を添加することによっても得ることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本発明品1〜15及び比較品1〜12:ヘアトリートメント
表1及び表2に示すヘアトリートメントを下記製造方法により調製し、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1及び表2に示した。
表1及び表2に示すヘアトリートメントを下記製造方法により調製し、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1及び表2に示した。
(製造方法)
A:成分1〜4、19を均一に混合膨潤する。
B:成分5〜13を均一に混合する。
C:AにBを添加し、乳化する。(比較品10、11は分散する)
D:Cに成分14〜18を均一に添加混合して、ヘアトリートメントを得た。
A:成分1〜4、19を均一に混合膨潤する。
B:成分5〜13を均一に混合する。
C:AにBを添加し、乳化する。(比較品10、11は分散する)
D:Cに成分14〜18を均一に添加混合して、ヘアトリートメントを得た。
〔使用感の評価方法〕
化粧品評価専門パネル20名に、本発明品及び比較品のヘアトリートメントを使用してもらい、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
化粧品評価専門パネル20名に、本発明品及び比較品のヘアトリートメントを使用してもらい、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
〔経時安定性の評価方法〕
表1、表2のヘアトリートメントを40℃の恒温槽にセットし、2ヶ月間経過後の外観変化(分離、クリーミング)を目視にて観察し、以下の判定基準を用いて判定した。
判定基準:
[評価] :[判 定]
外観の変化は全く見られない : ◎
外観の変化はほとんど見られない : ○
若干の分離、クリーミングが見られる: △
分離、クリーミングが見られる : ×
表1、表2のヘアトリートメントを40℃の恒温槽にセットし、2ヶ月間経過後の外観変化(分離、クリーミング)を目視にて観察し、以下の判定基準を用いて判定した。
判定基準:
[評価] :[判 定]
外観の変化は全く見られない : ◎
外観の変化はほとんど見られない : ○
若干の分離、クリーミングが見られる: △
分離、クリーミングが見られる : ×
表1の結果から明らかなように本発明品1〜15のヘアトリートメントは使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性ともに優れていた。一方、表2にあるように、成分(a)が0.01%より少ない比較品1では経時安定性が良好ではなく、2%より多い比較品2ではベタツキのなさが得られなかった。成分(b)が0.1%より少ない比較品3では使用時の滑らかさやしっとり感が得られず、30%より多い比較品4では経時安定性が良好ではなかった。成分(c)が0.1%より少ない比較品5では仕上がりの滑らかさが得られず、10%より多い比較品6では経時安定性が満足できず、仕上がりの軽さやベタツキのなさも満足できなかった。成分(a)の代わりにアルキル変性カルボキシビニルポリマーを配合した比較品7、8ではベタツキのなさや経時安定性が良好ではなく、成分(c)の代わりに低重合シリコーンを配合した比較品9では仕上がりの滑らかさが得られず、成分(a)の代わりにカルボキシビニルポリマーを配合した比較品10、11は経時安定性が良好ではなく使用時の滑らかさやしっとり感も満足できなかった。また、成分(a)を配合しない比較品12では成分(d)や(e)を配合しても仕上がりの滑らかさ以外満足できる結果を得られなかった。
実施例2:枝毛コート剤
(成分) (%)
1.(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチル
タウリン)コポリマー(注1) 0.5
2.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.02
3.軽質イソパラフィン(注4) 10
4.軽質流動イソパラフィン(注5) 3
5.デカメチルシクロペンタシロキサン 2
6.オクタメチルシクロテトラシロキサン 1
7.高重合シリコーンエマルジョン(注6) 5
8.塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.3
9.塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.1
10.エタノール 10
11.ジプロピレングリコール 0.5
12.1,3−ブチレングリコール 1
13.香料 0.3
14.精製水 残量
注5:IPソルベント2028(出光石油化学社製)
注6:BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)(重合度n=2200の高重合シリコーンを55%含有したエマルジョン)
(成分) (%)
1.(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチル
タウリン)コポリマー(注1) 0.5
2.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.02
3.軽質イソパラフィン(注4) 10
4.軽質流動イソパラフィン(注5) 3
5.デカメチルシクロペンタシロキサン 2
6.オクタメチルシクロテトラシロキサン 1
7.高重合シリコーンエマルジョン(注6) 5
8.塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.3
9.塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.1
10.エタノール 10
11.ジプロピレングリコール 0.5
12.1,3−ブチレングリコール 1
13.香料 0.3
14.精製水 残量
注5:IPソルベント2028(出光石油化学社製)
注6:BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)(重合度n=2200の高重合シリコーンを55%含有したエマルジョン)
(製造方法)
A:成分1〜2、14を均一に混合膨潤する。
B:成分3〜6を均一に混合する。
C:AにBを添加し、乳化する。
D:Cに成分7〜13を均一に添加混合して、枝毛コート剤を得た。
本発明の実施品である実施例2の枝毛コート剤は、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性とも優れた毛髪化粧料であった。
A:成分1〜2、14を均一に混合膨潤する。
B:成分3〜6を均一に混合する。
C:AにBを添加し、乳化する。
D:Cに成分7〜13を均一に添加混合して、枝毛コート剤を得た。
本発明の実施品である実施例2の枝毛コート剤は、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性とも優れた毛髪化粧料であった。
実施例3:ヘアクリーム
(成分) (%)
1.(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチル
タウリン)コポリマー(注1) 0.6
2.ヒドロキシエチルセルロース 0.1
3.軽質イソパラフィン(注4) 5
4.軽質流動イソパラフィン(注5) 3
5.低重合シリコーン(重合度n=20) 3
6.低重合シリコーン(重合度n=50) 1
7.高重合シリコーン(重合度n=2000) 3
8.高重合シリコーンエマルジョン(注6) 2.5
9.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
10.ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
11.エタノール 5
12.グリセリン 5
13.ジグリセリン 1
14.香料 0.3
15.精製水 残量
(成分) (%)
1.(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチル
タウリン)コポリマー(注1) 0.6
2.ヒドロキシエチルセルロース 0.1
3.軽質イソパラフィン(注4) 5
4.軽質流動イソパラフィン(注5) 3
5.低重合シリコーン(重合度n=20) 3
6.低重合シリコーン(重合度n=50) 1
7.高重合シリコーン(重合度n=2000) 3
8.高重合シリコーンエマルジョン(注6) 2.5
9.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
10.ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
11.エタノール 5
12.グリセリン 5
13.ジグリセリン 1
14.香料 0.3
15.精製水 残量
(製造方法)
A:成分1〜2、15を均一に混合膨潤する。
B:成分3〜7を均一に混合する。
C:AにBを添加し、乳化する。
D:Cに成分8〜14を均一に添加混合して、ヘアクリームを得た。
本発明の実施品である実施例3のヘアクリームは、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性とも優れた毛髪化粧料であった。
A:成分1〜2、15を均一に混合膨潤する。
B:成分3〜7を均一に混合する。
C:AにBを添加し、乳化する。
D:Cに成分8〜14を均一に添加混合して、ヘアクリームを得た。
本発明の実施品である実施例3のヘアクリームは、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性とも優れた毛髪化粧料であった。
実施例4:ヘアミルク
(成分) (%)
1.(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチル
タウリン)コポリマー(注1) 0.6
2.カルボキシビニルポリマー 0.2
3.水酸化ナトリウム 0.05
4.軽質イソパラフィン(注4) 5
5.低重合シリコーン(重合度n=20) 3
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1
7.オリーブ油 0.5
8.2−エチルヘキサン酸セチル 0.5
9.コメヌカ油 0.5
10.高重合シリコーン(重合度n=2200) 3
11.アミノ変性シリコーンエマルジョン(注7) 0.5
12.PEG−60ブチルアモジメチコンエマルジョン(注8) 1
13.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2
14.ポリオキシエチレン(10E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
15.エタノール 5
16.プロピレングリコール 3
17.エデト酸二ナトリウム 0.02
18.香料 0.3
19.精製水 残量
注7:SM8704C(東レ・ダウコーニング社製)(アミノ変性シリコーンを40%含有)
注8:SILSTYLE 401(日本ユニカー社製)(PEG−60ブチルアモジメチコン21.5%含有)
(成分) (%)
1.(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチル
タウリン)コポリマー(注1) 0.6
2.カルボキシビニルポリマー 0.2
3.水酸化ナトリウム 0.05
4.軽質イソパラフィン(注4) 5
5.低重合シリコーン(重合度n=20) 3
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1
7.オリーブ油 0.5
8.2−エチルヘキサン酸セチル 0.5
9.コメヌカ油 0.5
10.高重合シリコーン(重合度n=2200) 3
11.アミノ変性シリコーンエマルジョン(注7) 0.5
12.PEG−60ブチルアモジメチコンエマルジョン(注8) 1
13.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2
14.ポリオキシエチレン(10E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
15.エタノール 5
16.プロピレングリコール 3
17.エデト酸二ナトリウム 0.02
18.香料 0.3
19.精製水 残量
注7:SM8704C(東レ・ダウコーニング社製)(アミノ変性シリコーンを40%含有)
注8:SILSTYLE 401(日本ユニカー社製)(PEG−60ブチルアモジメチコン21.5%含有)
(製造方法)
A:成分1〜3、19を均一に混合膨潤する。
B:成分4〜10を均一に混合する。
C:AにBを添加し、乳化する。
D:Cに成分11〜18を均一に添加混合して、ヘアクミルクを得た。
本発明の実施品である実施例4のヘアミルクは、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性とも優れた毛髪化粧料であった。
A:成分1〜3、19を均一に混合膨潤する。
B:成分4〜10を均一に混合する。
C:AにBを添加し、乳化する。
D:Cに成分11〜18を均一に添加混合して、ヘアクミルクを得た。
本発明の実施品である実施例4のヘアミルクは、使用感(使用時の滑らかさ、使用時のしっとり感、仕上がりの軽さ、仕上がりの滑らかさ、ベタツキのなさ)、経時安定性とも優れた毛髪化粧料であった。
Claims (4)
- 次の成分(a)〜(c);
(a)(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー 0.01〜2質量%
(b)揮発性油 0.1〜30質量%
(c)高重合シリコーン 0.1〜10質量%
を含有することを特徴とする乳化型の毛髪化粧料。 - 成分(b)の揮発性油が、揮発性炭化水素油であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
- 更に、成分(d)として、低重合シリコーンを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- 更に、成分(e)として、カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜3記載のいずれかの項記載の毛髪化粧料。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007277141A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Kao Corp | 皮膚外用剤 |
JP2008019203A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Hoyu Co Ltd | 酸性染毛料組成物 |
JP2008174496A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
JP2011132243A (ja) * | 2009-12-23 | 2011-07-07 | L'oreal Sa | 少なくとも1種の揮発性直鎖アルカン、特定の含有率の少なくとも1種のアミノ化シリコーン及び少なくとも1種の植物油を含む化粧料組成物 |
WO2021117508A1 (ja) * | 2019-12-13 | 2021-06-17 | 信越化学工業株式会社 | ポリオルガノシロキサンのカチオン系エマルション組成物及びその製造方法 |
-
2004
- 2004-08-23 JP JP2004242722A patent/JP2005179337A/ja active Pending
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