JP7296237B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
毛髪は、紫外線、ブロー、ブラッシング、洗髪、カラーリングなどの影響により損傷を受け、パサつき、ハリやコシの低下、ツヤの低下、指通りやまとまりの悪化などが生じる場合がある。従来、これらを改善することを目的として、洗い流さない毛髪化粧料が上市されている。
洗い流さない毛髪化粧料の剤型としては、水をほとんど配合しないオイル剤型、乳液やクリーム等の乳化剤型、ウォーター剤型などがある。ウォーター剤型の毛髪化粧料としては、例えば、特許文献1(実施例7)に開示されているものがある。
また、ウォーター剤型の毛髪化粧料としては、水、エタノール、及び界面活性剤を主成分とし、さらにシリコーン化合物を配合することで、サラサラした感触とし、指どおりを良くするという感触(サラサラ感)を付与することができるものも知られている。
特開2014-15440
洗い流さない毛髪化粧料には、さらに、毛髪にやわらかさ(柔軟性)を付与する性能が求められることがある。
従って、本発明の目的は、毛髪にサラサラ感及びやわらかさを付与することができる毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、アミノ変性ジメチルポリシロキサンと特定のカチオン性界面活性剤とを組み合わせて用いることにより、毛髪にサラサラ感及びやわらかさを付与することができる毛髪化粧料が得られることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記成分(A)、下記成分(B)、及び下記成分(C)を含有し、上記成分(A)の含有割合が0.3~3.0質量%、上記成分(B)の含有割合が0.05~2.0質量%、上記成分(C)の含有割合が80.0~99.65質量%である、毛髪化粧料を提供する。
成分(A):アミノ変性ジメチルポリシロキサン
成分(B):下記式(1)で表される化合物
1-C(=O)-NH-C36-N+(CH33- (1)
(上記式中、R1は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数11~21の脂肪族炭化水素基を示す。X-はCl-又はBr-を示す。)
成分(C):水、又は、水及びエタノール
上記毛髪化粧料は、エタノールの含有割合が40.0質量%以下であることが好ましい。
上記毛髪化粧料は、金属塩の含有割合が0.5質量%以下であることが好ましい。
上記毛髪化粧料は、25℃における粘度が100mPa・s以下であることが好ましい。
また、本発明は、内容物をミスト状に吐出可能な容器と、上記容器内に充填された上記毛髪化粧料と、を備えるヘアミスト製品を提供する。
本発明の毛髪化粧料によれば、毛髪にサラサラ感及び優れたやわらかさを付与することができる。
本発明の毛髪化粧料は、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、下記式(1)で表される化合物、及び水を少なくとも含む。また、本発明の毛髪化粧料は、エタノールを含んでいてもよい。
1-C(=O)-NH-C36-N+(CH33- (1)
(上記式中、R1は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数11~21の脂肪族炭化水素基を示す。X-はCl-又はBr-を示す。)
なお、本明細書において、アミノ変性ジメチルポリシロキサンを「成分(A)」と称する場合がある。また、上記式(1)で表される化合物を「成分(B)」と称する場合がある。また、本発明の毛髪化粧料がエタノールを含まない場合は水を、本発明の毛髪化粧料がエタノールを含む場合は水及びエタノールを、「成分(C)」と称する場合がある。
すなわち、本発明の毛髪化粧料は、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を少なくとも含む。本発明の毛髪化粧料は、上記成分(A)~(C)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の毛髪化粧料に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、及び他の成分などの各成分は、それぞれ、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
[成分(A)]
成分(A)は、アミノ変性ジメチルポリシロキサンである。成分(A)を配合することにより、毛髪化粧料の塗布後の毛髪にサラサラ感を付与することができ、さらに、成分(B)と併用することで毛髪のやわらかさを特に優れたものとすることができる。成分(A)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
成分(A)の市販品としては、商品名「BY22-079」、商品名「FZ-4671」、商品名「CE-1689 Smoothing Emulsion」(いずれも、ダウ・東レ株式会社製)、商品名「XS65-B6413」、商品名「XS65-B8124」、商品名「Silsoft EM340-N」(いずれも、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ株式会社製)、商品名「BELSIL ADM 8103E」(旭化成ワッカー株式会社製)などが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料中の成分(A)の含有割合は、本発明の毛髪化粧料100質量%に対して、0.3~3.0質量%であり、好ましくは0.5~2.5質量%、より好ましくは0.5~2.0質量%である。上記含有割合が0.3質量%以上であることにより、毛髪にサラサラ感を付与し、さらに、成分(B)と併用することで毛髪のやわらかさを特に優れたものとすることができる。上記含有割合が3.0質量%を超えると、製剤安定性が低下する。上記成分(A)の含有割合は、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分(A)の含有割合の合計である。
[成分(B)]
成分(B)は下記式(1)で表される化合物である。成分(B)を配合することにより、成分(A)及び成分(C)と混合した際の安定性に優れ、また、成分(A)と併用することで毛髪化粧料の塗布後の毛髪のやわらかさを特に優れたものとすることができる。成分(B)は、一種のみを用いてもよいし、二種以上を用いてもよい。
1-C(=O)-NH-C36-N+(CH33- (1)
上記式中、R1は、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数11~21の脂肪族炭化水素基を示す。上記炭素数は、好ましくは13~21である。上記脂肪族炭化水素基としては、直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基、直鎖状若しくは分岐鎖状アルケニル基、直鎖状若しくは分岐鎖状アルキニル基が挙げられる。中でも、直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基が好ましく、直鎖状アルキル基が特に好ましい。
上記式中、X-は、第四級アンモニウムカチオンのカウンターアニオンであり、Cl-又はBr-を示す。
成分(B)としては、例えば、パルミタミドプロピルトリモニウムクロリドなどが挙げられる。
成分(B)を含む市販品としては、商品名「VARISOFT PATC」(エボニックジャパン株式会社製)などが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料中の成分(B)の含有割合は、本発明の毛髪化粧料100質量%に対して、0.05~2.0質量%であり、好ましくは0.1~1.5質量%、より好ましくは0.1~1.0質量%である。上記含有割合が0.05質量%以上であることにより、成分(A)と併用することで毛髪のやわらかさを特に優れたものとすることができる。上記含有割合が2.0質量%以下であることにより、べたつきを抑制することができる。上記成分(B)の含有割合は、本発明の毛髪化粧料中の全ての成分(B)の含有割合の合計である。
[成分(C)]
成分(C)は水、又は、水及びエタノールである。言い換えると、本発明の毛髪化粧料がエタノールを含まない場合の成分(C)は水であり、本発明の毛髪化粧料がエタノールを含む場合の成分(C)は水及びエタノールである。水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。
成分(C)は、本発明の毛髪化粧料における基剤である。エタノールは、本発明の毛髪化粧料に、防腐性や、塗布時の毛髪へのなじみ、毛髪への浸透性、塗布後の速乾性を付与する。
本発明の毛髪化粧料中の成分(C)の含有割合は、本発明の毛髪化粧料100質量%に対して、80.0~99.65質量%であり、好ましくは85.0~97.0質量%である。上記含有割合が上記範囲内であると、ウォーター剤型の毛髪化粧料として使用することができる。
本発明の毛髪化粧料中のエタノールの含有割合は、特に限定されないが、本発明の毛髪化粧料100質量%に対して、40.0質量%以下が好ましく、より好ましくは30.0質量%以下である。また、上記含有割合は、3.0質量%以上が好ましく、より好ましくは5.0質量%以上である。上記含有割合が40.0質量%以下であると、製剤安定性に優れる。上記含有割合が3.0質量%以上であると、毛髪化粧料の塗布時の毛髪へのなじみ、毛髪への浸透性、及び塗布後の速乾性に優れる。
[その他の成分]
本発明の毛髪化粧料は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、上記成分(A)~(C)以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されず、例えば、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分等が挙げられる。具体的には、例えば、エタノール以外の低級アルコール;多価アルコール;エステル油、成分(A)以外のシリコーン油、炭化水素油、植物油、ロウ、高級アルコール、高級脂肪酸等の油性成分;ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、成分(B)以外のカチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム等の増粘剤;保湿剤;殺菌剤;パール化剤;グリチルリチン酸及びその塩等の抗炎症剤;メントール等の清涼剤;リン酸及びその塩類、クエン酸及びその塩類、乳酸及びその塩類、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン等のpH調整剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤(キレート剤);ピリビニルピロリドン等の皮膜形成性高分子化合物;カオリン、シリカ、タルク等の粉体;色素;顔料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;酸;アルカリなどが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料中の金属塩の含有割合は、特に限定されないが、本発明の毛髪化粧料100質量%に対して、0.5質量%以下が好ましく、より好ましくは0.1質量%以下である。上記含有割合が0.5質量%以下であると、製剤安定性がより良好となる。
上記金属塩は、無機塩であってもよいし、有機塩であってもよい。上記金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩などが挙げられる。上記電解質としては、具体的には、パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、ミョウバン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム(クエン酸三ナトリウム)、エデト酸二ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム、乳酸ナトリウム、乳酸マグネシウムなどが挙げられる。また、塩化ベンザルコニウム、クロルヒドロキシアルミニウムも挙げられる。
本発明の毛髪化粧料の25℃における粘度は、特に限定されないが、100mPa・s以下であることが好ましく、例えば0.5~100mPa・sである。
本発明の毛髪化粧料は、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により製造することができる。例えば、上記各成分を混合し、ホモミキサー、パドルミキサー等で攪拌して製造することができる。また、上記混合に処する際、成分(A)はエマルションの形態で混合してもよい。
本発明の毛髪化粧料としては、例えば、ヘアウォーター、ヘアローション、ヘアミスト(ノンエアゾール型)、ヘアジェル、ヘアスプレー(エアゾール型)、寝癖直しウォーターなどが挙げられる。また、本発明の毛髪化粧料としては、例えば、アウトバストリートメント、整髪剤などが挙げられる。また、本発明の毛髪化粧料は、例えば、毛髪の広がりを抑え毛髪をまとめる目的、毛髪に艶を与える目的、ドライヤーやヘアアイロン等の熱から毛髪を保護する目的、毛髪の指どおりを向上する目的、毛髪の柔軟性を向上する目的で用いられる。
本発明の毛髪化粧料の使用方法は、特に限定されないが、例えば、下記の方法が挙げられる。(i)洗髪しタオルドライ後に、本発明の毛髪化粧料を、毛髪に全体的又は部分的に適量塗布し、ドライヤー等を用いて乾燥させる。(ii)乾いた毛髪又は僅かに湿らせた毛髪に、本発明の毛髪化粧料を全体的又は部分的に適量塗布し、必要に応じてヘアアイロンを用いるなどして、整髪する。本発明の毛髪化粧料を、他の整髪剤と併用して整髪を行ってもよい。
本発明の毛髪化粧料がヘアミストである場合、ミスト状に吐出可能な容器に充填されてヘアミスト製品として用いられる。上記ヘアミスト製品は、内容物をミスト状に吐出可能な容器と、上記容器内に充填された本発明の毛髪化粧料とを備える。上記容器としては、例えば、ポンプ式ディスペンサー、又は、トリガー式ディスペンサーを有する容器が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、水、又は、水及びエタノール[成分(C)]を基剤とし、アミノ変性ジメチルポリシロキサン[成分(A)]と、上記式(1)で表される化合物[成分(B)]とを組み合わせてそれぞれ特定の含有割合で用いている。成分(A)を単独で用いた場合、毛髪にサラサラ感を付与することができるものの、毛髪にやわらかさを付与する作用は不充分である。また、成分(B)を単独で用いた場合も毛髪にやわらかさを付与する作用は不充分である。成分(B)を多量に配合して、毛髪のやわらかさを向上させようとすると、べたつきが生じて、サラサラ感が低下する問題が生じる。
これに対して、本発明の毛髪化粧料は、成分(A)及び成分(B)を極めて限定された狭い範囲の含有割合でそれぞれ配合することにより、成分(A)及び成分(B)の相乗的な効果によるものと推測されるが、毛髪にサラサラ感とやわらかさを同時に付与することができるという驚くべき効果を奏する。また、成分(B)は、成分(A)及び成分(C)と混合した際の安定性に優れる。また、本発明の毛髪化粧料は、油性化粧料とは異なり、べたつきがなく手軽に使用することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量。所謂純分。但し、成分(A)及びジメチコンエマルションは原料の商品自体の配合量)であり、特記しない限り「質量%」で表す。なお、実施例6、12を参考例1,2と読み替えるものとする。
実施例1~14、比較例1~6
表に記した各成分(成分(A)~(C)など)を用い、実施例及び比較例の各毛髪化粧料を常法により調製した。なお、実施例の各毛髪化粧料の粘度(25℃)は100mPa・s以下であった。
表に記載の主な成分は、以下の通りである。
<成分(A)>
アモジメチコンエマルションA:商品名「XS65-B6413」(エマルション形態。成分(A)の含有割合20質量%)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ株式会社製
アモジメチコンエマルションB:商品名「XS65-B8124」(エマルション形態。成分(A)の含有割合20質量%)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ株式会社製
アモジメチコンエマルションC:商品名「BELSIL ADM 8103E」(エマルション形態。成分(A)の含有割合15質量%)、旭化成ワッカー株式会社製
アモジメチコンエマルションD:商品名「FZ4671」(エマルション形態。成分(A)の含有割合20質量%)、ダウ・東レ株式会社製
アモジメチコンエマルションE:商品名「BY22-079」(エマルション形態。成分(A)の含有割合14質量%)、ダウ・東レ株式会社製
アモジメチコンエマルションF:商品名「Silsoft EM340-N」(エマルション形態。成分(A)の含有割合40質量%)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製
<成分(A’):成分(A)以外のシリコーン>
ジメチコンエマルション:商品名「XS65-C5189」(エマルション形態。ジメチコンの含有割合60質量%)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製
<成分(B)>
パルミタミドプロピルトリモニウムクロリド:商品名「VARISOFT PATC」、エボニックジャパン株式会社製
<成分(B’)>
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム:商品名「コータミン86W」、花王株式会社製
<その他の成分>
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.):商品名「RCW-50」、青木油脂株式会社製
(評価)
実施例及び比較例で得られた各毛髪化粧料について以下の通り評価した。評価結果は表に記載した。
(1)サラサラ感
毛束(長さ30cm、重さ10g、キューティクルの揃った人毛毛束)に、過酸化水素とアンモニアを用いてブリーチ処理を施し、試料毛束を作製した。
実施例及び比較例で得られた各毛髪化粧料を、トリガー式ディスペンサーを有するミストスプレー容器に充填し、各毛髪化粧料約1.0gを、上記試料毛束に均一に塗布し、手で毛髪全体になじませた後、ドライヤーで乾燥した。
乾燥後の試料毛束の上部から下部方向に手ぐしを通した際の、指どおりの良否(摩擦による抵抗感の大きさ)を評価し、サラサラ感を以下の基準で判定した。
[サラサラ感の判定基準]
○(良好):摩擦による抵抗感がほとんど感じられない。
△(使用可能):摩擦による抵抗感が感じられるものの、毛髪化粧料を塗布していない毛束と比べると抵抗感が明らかに低下している(指どおりが良化している)。
×(不良):毛髪化粧料を塗布していない毛束と比べて、抵抗感の低下が感じられない、又は、僅かな低下が感じられる程度である(指どおりの明確な良化がない)。
(2)やわらかさ
上記評価(1)の後、乾燥後の試料毛束を長さ方向に折り曲げるように、試料毛束の長さ方向の中間部分を握り、毛髪のやわらかさを評価した。
[やわらかさの判定基準]
○(良好):毛髪化粧料を塗布した毛束は、毛髪化粧料を塗布していない毛束よりも、明らかに折り曲げる際の毛髪の反発力が弱くなっていると感じられる。
×(不良):毛髪化粧料を塗布した毛束は、毛髪化粧料を塗布していない毛束よりも、折り曲げる際の毛髪の反発力が弱くなっていると感じられないか、少し弱くなっていると感じられる程度である。
(3)製剤安定性
実施例及び比較例で得られた各毛髪化粧料の性状(調製後25℃、72時間静置保管後)を目視にて観察し、以下の基準で判定した。
[製剤安定性の判定基準]
○(良好):油滴の分離や油水分離が生じず均一である。
×(不良):油滴の分離や油水分離が生じた。
Figure 0007296237000001
本発明の毛髪化粧料(実施例)は、製剤安定性に優れ、サラサラ感及びやわらかさが優れると評価された。一方、成分(A)を配合しない場合(比較例1)、サラサラ感が劣ると評価された。また、成分(A)及び成分(B)の少なくとも一方を配合しない場合(比較例1及び4)、優れたやわらかさを付与することができなかった。また、成分(B)を配合せず成分(A)を増量した場合(比較例3)及び成分(A)を配合せず成分(B)を増量した場合も(比較例6)、優れたやわらかさを付与することができず、さらに、製剤安定性又はサラサラ感にも劣っていた。成分(A)の代わりに無変性のジメチルポリシロキサンを用いた場合(比較例2)、成分(B)の代わりに類似化合物を用いた場合も(比較例5)、優れたやわらかさを付与することができず、さらに、製剤安定性にも劣ることがあった。
さらに、以下に、本発明の毛髪化粧料の処方例を示す。
(ヘアミスト)
アモジメチコンエマルションA 7.0質量%
パルミタミドプロピルトリモニウムクロリド 0.3質量%
グリセリン 3.0質量%
プロピレングリコール 2.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 1.0質量%
アルガンオイル 0.01質量%
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
0.1質量%
エタノール 15.0質量%
香料 適 量
精製水 残 部
合計 100質量%
(ヘアミスト)
アモジメチコンエマルションB 5.0質量%
パルミタミドプロピルトリモニウムクロリド 0.3質量%
プロピレングリコール 5.0質量%
PPG-6デシルテトラデセス-30 0.8質量%
酢酸トコフェロール 0.1質量%
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
0.1質量%
エタノール 10.0質量%
香料 適 量
精製水 残 部
合計 100質量%
(ヘアミスト)
アモジメチコンエマルションC 5.0質量%
パルミタミドプロピルトリモニウムクロリド 1.0質量%
プロピレングリコール 2.0質量%
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
1.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1.0質量%
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1質量%
エタノール 20.0質量%
香料 適 量
精製水 残 部
合計 100質量%

Claims (6)

  1. 下記成分(A)、下記成分(B)、及び下記成分(C)を含有し、前記成分(A)の含有割合が0.3~1.5質量%、前記成分(B)の含有割合が0.05~0.5質量%、前記成分(C)の含有割合が80.0~99.65質量%である、毛髪化粧料。
    成分(A):アミノ変性ジメチルポリシロキサン
    成分(B):下記式(1)で表される化合物
    1-C(=O)-NH-C36-N+(CH33- (1)
    (上記式中、R1は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数11~21の脂肪族炭化水素基を示す。X-はCl-又はBr-を示す。)
    成分(C):水、又は、水及びエタノール
  2. エタノールを含有しないか又は含有し、エタノールの含有割合が40.0質量%以下である請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 金属塩を含有しないか又は含有し、金属塩の含有割合が0.5質量%以下である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
  4. 25℃における粘度が100mPa・s以下である請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  5. アウトバストリートメント又は整髪剤である請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  6. 内容物をミスト状に吐出可能な容器と、前記容器内に充填された請求項1~のいずれか1項に記載の毛髪化粧料と、を備えるヘアミスト製品。
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